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福 島 知 津 子

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Academic year: 2021

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06322111

A Study on the Effectiveness of Concept Mapp

g

English Writing Inst ctionat Upper Secondary School

Japan

教 科 @ 領 域 教 育 専 攻

三五 z

t 71'¥  英 語 ) コ ー ス 指 導 教 員 伊 東 治 己

福 島 知 津 子

l.研究の目的と動機 第3章では、コンセプト・マッピングの 大学院の授業の一環で、鳴門市内の高等学理論的根拠を明らかにし、教室での利用方 校と英作文指導に関する連携プロジェクトに 法について検討を加える。具体的には、ま 関わるという機会に恵まれた。高校生によっ ずコンセプト@マッピングの先行研究を調 て書かれた自由英作文を添削する中で、彼ら 査し、本研究でのコンセプト@マッピング、

の多くの作文が量と質の両面において、非常及びコンセプト・マッフ。の定義を提示するo に限られているとしづ現実に直面した。まと 次にこれまでに様々な研究者によって提案 まった内容を英語で、書けるようになるために されているコンセプト@マップの類型化を は、どのような方策が適切かと考えていく中 はかり、それぞれの特徴を明らかにした。

で、海外の第二言語教育で注目を集めている、 さらに、外国語教育を含め、学校教育での コンセプト@マッピングの手法が有効ではな コンセプト・マッピング利用自体を概観す いかと考えるに至り、自身の修士論文のテー るとともに、日本の英語教育でのライティ マに設定することとした。よって、本研究の ング指導において、コンセプト@マッピン

目的は、高等学校でのライテンィング指導に グを利用する意義を考察し、今回の調査を おける、コンセプト@マッピングの有効性を 実施するに至った経緯を説明した。

検証することである。 第4章では、ライティング指導における コンセプト・マッピングの有効性を調べる 2.論文の概要 ために実施した調査1の目的、対象、方法、

第1章では本研究の動機と目的を述べる。結果について述べるo 調査の目的は、英語 第2章では、外国語教育におけるライテ ライティング指導におけるコンセプト@マ イング指導の歴史と現状を述べる。まず、 ッピングの有効性を検証することである。

外国語教育におけるライティング指導の歴調査対象は、徳島県内の高等学校普通科2 史を紹介し、日本の英語教育におけるライ 年生、 2クラス、計81名である。約1か月 ティング指導の現状を、学習指導要領、教半にわたるコンセプト@マッピング指導の 科書、教室での指導の3つの視点から分析前後に、 事前テストと事後テスト(いず し、今日のライティング指導の課題を把握れも同一テーマの自由英作文)を実施した。

する。 かつ、学習者の英語ライティングの意識の

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変化を把握するために、意識の調査も実施 ーマの自由英作文)を実施した。かっ、学 した。以下の点が明らかになったo 調査の 習者の英語ライティングの意識の変化を把 結果は、語葉レベルで、の変化、文レベルで握するために、意識の調査も実施した。以 の変化、話題レベルで、の変化、英語ライテ 下の点が明らかになったo 調査の分析の観 イングに対する意識の変化という 4つの観 点は、調査1と閉じである。語葉レベルで、

点から分析することとした。さらに、語棄 の変化、文レベルで、の変化、話題レベルで レベノレでの変化に関しては、作文に使用さ の変化、英語ライティングに対にする意識 れた単語数、異語数、 Type‑tokenratioに の変化という 4つの観点から分析すること ついて分析したo 文レベルでの変化に関し とした。学習者の意識の変化に関しては、

ては、文の数、文の長さ、文の複雑さにつ 意識調査の結果を基に分析した。

いて分析した。話題レベルでの変化に関し 結果の分析から、仮説 1、仮説2、仮説 ては、主に作文に使用された連結語の数に 3は、おおむね支持され、コンセプト@マ ついて分析した。学習者の意識の変化に関 ッピング指導の有効性がある程度確認、され

しては、意識調査の結果を基に分析した。 た。 第5章では、第4章の調査1の反省を活

かし、さらなるライティング指導における 3.今後の課題

コンセプト@マッピングの有効性を調べる 今後の課題としては、より長期間にわた ために実施した調査2の目的、対象、方法、 るコンセプト@マッピング指導の継続が必 結果について述べる。調査の目的は、調査要である。次に、結果の量的な分析は多く の1と同じである。その目的を達成するた の結果を得ることができたが、質的な変化 めに、以下の3つの仮説を設定した。すな はそれに比べて少ない。今後、質的な分析 わち、コンセプト@マッピングを利用する 方法をさらに検討していく必要がある。最 ことにより、高校生は、 後に、事前テスト、事後テストでのエラー 仮説1:自由英作文において、表現すべき や非文法的な文の多さが目立ったこと、加 内容を、より容易に思いつくよう えで生徒の意識の変化の分析結果の中で明 になる。 らかになったことは、英作文に書きたいこ 仮説

2:

多くの英文を書くことができるよ とは浮かんだが、どう表現したらよいかわ うになる。 からない、どう書けばよいかわからないと 仮説

3

:まとまった内容の英文を書くこと 述べた生徒が多くいたということである。

ができるようになる。 つまり英文を書く指導を文法面からも支援 調査対象は、徳島県内の高等学校普通科する必要があることが判明した。また、あ 2年生、 2クラス、計84名である。これら る程度英文が書ける生徒の英文の質を向上 3つの仮説を検証するために、 1か月にわ させるためにも、コンセプト@マッピング たるコンセプト@マッピング指導の前後に、 指導とともに英文を適切に書くための指導 事前テストと事後テスト(いずれも同一テ を考えていく必要があることがわかったo

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