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子どもの空襲せについて
-~5 年 3 鑑ワョウタ組』を手がかり広一
人 間 教 育 専 攻
現 代 教 育 課 題 総 合 コ ー ス 竹 内 拓 也
iまじめに
幸せとは何なのかというのは人類永遠の課題 である。 2011年 3月 11日、日本を未曾有の大 災害が襲った。人々はそれまで当たり前だ、と思 っていたものを一瞬にして失った。それは、確 実に日本人のそれまでのイ酎直観を変容させ、そ れまで当たり前と思っていたことが、実は幸せ だったのだと思い直す人が続出した。
さらに、東日本大震災後の日本を、国民の幸 せを数字化し、それを覇毘した政治を行う国、
ブータンの国王夫妻が来日したことで、幸福と いうものについてますます「注目が集まっているO
東日本大議災の被災地で、大人は子どもを「生 きる希望jと言ったが、そう思われている子ど もたちの幸せとは何なのか。子どもたちの幸せ を考察していくことにより、それを望む大人た ちの幸せにも近づけるかもしれなしも本論文で は、子どもの幸せとはいったいどのようなもの であるかということを考察していくO
その際、小説の登場人物の感情を手がかりに 考察していく。小説は、現代の社会を反映する ものであり、人々の行動や心理を象徴的に描い ている。また、実際の人は、幸せと感じること も時間の流れの中で変わっていくこともあるだ ろうが、小説の中では、時が止まっている。そ のため、登場人物の背景などが離れやすく、
その感情を明確に示すことができる。さらに、
指 導 教 員 谷 村 千 絵
何度も読み返せるため、繰り返し読むことで、
考えを深めたり、多角的な見方が出来ると考え、
小説の登場人物を考察の対象とした。
館一霊堂帯構へ(J)関やと事輔IJ:
現在の日本は自殺や児歯書持、いじめ、孤独 死など、幸福であるようには思えなし Lしかし、
内閣育が発表した世論調査では、今後の生活の 中で、「心の豊かさに重きを置きたい」と考えて いる人が64%になり、 1972年以降で過去最高 になった。
幸せが注目を集め、世界中で幸福度調査がさ れている。しかし、調査によって指標が違うた め、その内容は異なっている。日本でも県別の ランキングなどが発表されている。
一方ブータンは、国民総幸福量(GNH:Gro路 National Happiness)を憲法でもうたってい
る。比較すると日本の調査は、幸せを消費財や 政策などの「ものjの充実に見ているが、ブー タンでは、精神面の幸福ヰ喋境の多様性と活力 などを調査項目として、環境を「もの」として 考えるのではなく、人や自然と共存することを 幸せと考えている。ただ、日本でも、消費財的 な「もの」の幸せではない、人や自然と共存 する精神的な幸せを求める考え方が、徐々に 浸透してし1っている。
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o
人々が将来に不安を覚え、現在幸せかどう 均疑問が残る現状だが、内閣府の「国民生活に 関する世論調査JIこよれば2010年の時点で20
代の男子の65.9%、20代女子の75.2%が現在 の生活に「満足jしてし、ると答えている。つま り今の日本の若者はある程度今の生活に満足し ているのである。なぜなら、周りがどう思おう
と、「仲間Jがいる自分たちの「小さな世界jで 日常を送っているからである。では、その若者 になる前の子どもたちはどうなのだろう。
本章では、多くの子どもに共通する特徴と して、特に flO歳の壁Jに着目した。 10議 は思議報の入り口である。つまり、思春期前の (子どもらしい考え方の)子どもの特徴も持っ ており、思春期以降の(大人に近い考え方の) 子ども両方の特徴を持ってし、る。その中で、 10
識の子どもを理解するために必要なキーワ ードが自尊心、感情の揺れ、人との関係性の 3つだ、と考えた。そこで、石田衣良の何年 3 組リョウタ車副という小説に出てくる小学 5 年生の本多元也に、その3つのキーワードを
当てはめ考察した。
その結果、子どもの幸せとは、自尊心が高 く、ありのままの自分を受け入れてもらえる こと、感情が不安定で揺れているが、それを受 け入れたうえで、自らの存在意義があり、明日 への希望が持てること、周りの人が幸せである
こと、ということがわかった。
第三章子どもの幸甘とIまどのようなも申書、
第二章で子どもの幸せがどのようなものであ る方会かったが、子どもの幸せと感じる感覚や 考え方、ものの感じ方は周りの環境に多大な影
響を受けている。環境とは、単に物離告な環境 というだけでなく、周りの大人(多くの場合は 動も含まれると考えられる。
しかし、その子どもが直接影響を受ける環 境は、「場jや「今、ここj を考えて空気を 読んだり、逃げ場がなかったりと厳しい。こ うしりた状況だからこそ、大人が子どもたちに 教えることが大切だが、大人の現状すら厳し し、。
しかしその厳しい現状の中でも、渡辺弥生
(2011)が述べるように、 f9歳、 10歳という 年齢は、親が、いきなり距離感をとって何でも 自分でさせがちな年頃だが、意外とまだ支えが 必要なときである。大人が支えてくれるからこ そ、子どもは(中略)複雑で繊細になる人間関 係を、失敗しながらも乗り越えていける。また、
それが、辛いことではなく、楽しさにつながる ことが会得できれば、思靖輔のスタートがスム ーズにきれる」のである。
さらに、 9歳、 10歳の子どもには、周りの人 が幸せであることも大切で、あり、周りの人が不 幸になれば本人も幸せにはならないので、大人 が幸せでいることも一つの大切な支援である。
もう一つの大切な支援は、子どもたちをよく観 察することである。ただ、観察をするだけでは なく、子どもの変化に気づき、温かく見守るこ
とが重要である。
おわりに
これまで、にわかったことをまとめると、子ど もの幸せとは、ありのままの自分を受け入れ てもらえ、自らの存在意義があり、周りの人が 幸せであることである。そしてそれは、環境に 左右されるもので、もあるので、大人はそれを支 援してし哨ミなくてはいけなし九