Ⓒ 日医 工 MP S 2 0 0 8
M P S レポート
「ジェネリック促進で2 3 0 億円捻出とは」
− 2 0 0 9 年度予算−
資料作成:
日医工株式会社
MP S チーム
(認定登録 医業経営コンサルタント登録番号第4 2 1 7 菊地祐男)
日医工株式会社
http:/ / www.nic hiiko.c o.jp
日医工M P S 行政情報シリーズ
http:/ / www.nic hiiko.c o.jp/ mps/ mps_m.html
資料No.201219- 119
本 レポ ー トは 日 医 工 MP S による社内勉強会 資料の一部です。
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社会保障費自然増圧縮
2 2 0 0 億円の内訳
道路特定財源
の一般財源化
600億円
ジェ
ネ
リ
ッ
ク
使用
促進
230
億円
「
特別保健福祉事業資金」
の見直し
1370億円
シーリ
ング枠
2200億円
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「ジェネリック使用促進」2 3 0 億円の影響
医療用医薬品 市場約7兆円
長期収載品 ジェネリック 以外市場の1/ 3 (約2兆1700億円)
2/ 3 1/ 3
▲ 約1兆円
ジェネリック 全医薬品の27.8% (約1兆6700億円)
(約5000億円)
(約1兆1700億円)
「後 発 品 の あ る 長 期 収 載 品 を全 て後発品に替える と約 1兆 円 の 経 済 効 果 が あ る」とす ると
A現状
B 前提
ジェネリック のない先発品等
ジェネリック 以外市場の約2/ 3 (約4兆3300億円)
ジェネリック 全医薬品の7.1%
(約5000億円)
C 予測
長期収載品 (約1兆9700億円)
▲ 約920億円 国家予算
▲ 230億円
▲ 約2000億円
長期収載品を100%ジェネリックに 切 り替 えると約 1兆 円 削 減 できる とすると、920億 円 の 削 減 は 9.2% の切り替えに相当することになる
21700× (1- 0.092)=19700 ジェネリック
のない先発品等 (約4兆3300億円)
国家予算で230億円を圧縮す ることは、先発品市場から約 2000億円分がジェネリックに切 り替わると予測される
ジェネリック 全医薬品の8.8%
(約6080億円)
① 医療用医薬品
約6兆9080億円
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ジェネリック使用促進2 3 0 億円の医薬品市場への影響について
乱暴な試算ですが、国家予算で230億円をジェネリックで捻出することは、長期収載品市場に2000億円 の影響[▲ 9.2%]を与え、ジェネリック市場は1080億円拡大[+21.6%]すると予想できます。
国民医療費はその約 半分が医療保険、1/ 4 が国庫、残りが自治体 と患者負担で賄われて いるためです。
ジェネリック使用促進による230億円の圧縮により医薬品市場へはどのような影響が出るの かについて、大雑把に把握するために考察してみました。
[前提]
①医療用医薬品市場を7兆円とする(市場の伸びは考慮しない)
②ジェネリックシェアを5000億円[7.1%]
③ジェネリック以外の市場のうちジェネリックのある医薬品市場(長期収載品)を1/ 3
④ジェネリック以外の市場のうちジェネリックのない医薬品市場(先発品、漢方等)を2/ 3
⑤『ジェネリックのある長期収載品を全て後発品に替えると約1兆円の経済効果がある』 [解説・結果]
⑥「230億円」は国庫予算であり、これを国民医療費に換算すると4倍の920億円になります。
⑦よって7兆円の医薬品市場が920億円圧縮されると、6兆9080億円になります。
⑧長期収載品2兆1700億円を100%ジェネリックに切り替えると1兆円の削減効果があるとした とき、920億円の削減は1兆円に対して9.2%に相当するため、長期収載品市場は2兆1700億 円から9.2%減って1兆9700億円となります。
⑨経済効果として長期収載品市場は2000億円減少します。