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奈良教育大学

腰瑠

1.特集:情報教育の現状と今後の課題

(1)学生はコンピュータ、インターネットをど う活用しているのか

−アンケート調査結果−…………‥1

(2)情報教育の授業実践から考える……‥6

(3)情報教育の変遷………・6

lSSNO919−3073

第 27 号 2001年9月10日発行

奈良教育大学教育学部 附属教育実践総合センター

2.自己招介・挨拶(浦客員教授)……‥7 3.センター関連行事の報告…………‥8

4.お知らせ………・8 5.編集後記………・8

1.特集:情報教育の現状と今後の課題

今臥 5年ぶりに情報教育の特集を組んでみた。前回は、1996年2月発行の第18号において、特集

「インターネットと教育」と題して6人の方々(本学教官3、高校教諭1、中学教諭2)が執筆された。

そこでは、インターネットが各分野でいかに活用できるか、既に活用しているかの実態と課題が論じ られている。特に本学の柳沢教授は、インターネットの教育への利用について、(1)「学生諸君の問題 意識を前提とした情報収集・活用能力の向上」、(2)「ホームページ作成による提示内容の検討を含めた プレゼンテーション能力の育成など」について言及し、情報教育の重要性を提起している。

今回は、情報教育関連の授業出席者を主たる対象として、コンピューター利用の実態、並びに情報 教育に関する意見・態度を問う調査を行った。そして、「情報機器の操作」の授業を担当しているセン

ター教官の藤原、山辺両教授から現在の思い・考えを述べてもらった。

醗 (1)学生はコンピュータ、インターネットをどう活用しているのか−アンケート調査結果−

0 属性

5月と6月にかけて調査を実施し、1回生164人(47.5%)、2回生80人(23.2%)、3回生97人(28.1%)、

4回生4人(1.2%)の計345人から回答を得た。男女別では、女250人(72.5%)、男92人(26.7%)、不明3 人(0.9%)であった。

I メール利用等について

31 奈良教育大学内でのインターネット、E一mai1を介してのi 週に2,3回使っている

あまり使っていない ほぼ毎日使っている 全く活用していない

156人   45.2%

121     35.1 160     17.4 8      2.3

クロス集計では、女性と2回生に使用頻度が低くなっている。性別では、男性が「ほぼ毎日」(23%)、

ー1−

(2)

「週に2,3回」(50%)で合わせて73%に対して、女性は「ほぼ毎日」(15%)、「週に2,3回」(44%)

で合計59%に留まっている。学年別では、1回生「ほほ毎日」(12%)、「週に2,3回」(51%)の計63%、

3回生以上「ほぼ毎日」(28%)、「週に2,3回」(43%)の計71%に対して、2回生「ほぼ毎日」(15%)、

「週に2,3回」(38%)の計53%である。

4 (01で、3.あるいは4.と回答した人のJ 特に活用しなくても困らない

コンピュータや機械が苦手 操作が面倒

その他

コンピュータのある場所が利用しにくい

あまり使っていない理由は何ですか 60人   52.2%

36     31.3 11     9.6 11     9.6 10      8.7

「特に活用しなくても困らない」は、女性(女57%、男35%)と2回生(1回生44%、2回生72%、3 回生以上46%)に多くなっている。1回生に多いのは「コンピュータや機械が苦手」である(1回生

42%、2回生22%、3回生以上19%)0「その他」は、「家にパソコンがある」が多く、そのほか「時間が ′雪 ない」という理由も散見できる。

2 大学や大学外(民間プロバイダー)で どちらも持っていない

大学だけで持っている 両方で持っている その他

無回答

しホームページを持っていますか 170人   49.3%

157     45.5 13      3.8 4     1.2 1     0.3

この項目は、学年差が大きい。1回生では「どちらも持っていない」88%に対して、2回生以上では

「大学だけでもっている」(1回生7%、2回生72%、3回生以上87%)がはねあがる。

3 奈良教育大学内でのイ 講義・演習関連 趣味

個人的通信 研究活動関連 サークル活動関連 その他

就職活動関連 ボランティア活動

ンターネットやE−mailの利用臥 204人   60.9%

188     56.1 164     49.0 40    11.9 38    11.3 14     4.2 6     1.8 5     1.5

は∴(主なものをすべてに

性差が目立つのは、講義・演習関連(女63%、男55%)、研究活動関連(女8%、男23%)である。

学年進行で増加するのは、趣味(1回生50%、2回生61%、3回生以上62%)、研究活動関連(1回生5%、

2回生17%、3回生以上19%)、個人的通信(1回生39%、2回生56%、3回生以上59%)となっている。

Q5 大学以外のプロバイダー(携帯メールは除く)のメールアドレスを持っていますかし 持っていないが、持ちたいと思っている127人   36.8%

持っている       109    31.6

(3)

持っていないし、当面持つつもりはない101   29.3 無回答       8     2.3

学年進行で、「持っている」が増加する(1回生26%、2回生30%、3回生以上43%)。

6 携帯電話でメールの をしていますか 頻繁にしている

時々している

携帯電話を持ちたいとは思わない 利用したいが、携帯電話を持っていない 携帯は持っているが、メールはしていない 無回答

276人   80.0%

54     15.7 7      2.0 4     1.2 2      0.6 2      0.6

学年別では特に傾向は見られないが、性差は顕著である。女性の84%が「頻繁にしている」と回答 しているのに対して、男性は72%となっている。

Ⅱ パソコンの利用

07 学内のパソコンをどのように使っていますか(該当するものすべてに インターネットで各種のホームページを見る

メール送受信

ワープロ・ソフトを利用して文書・レポート作成 表計算ソフト(Excelなど)の利用

その他

プレゼンテーションソフト(PowerPoint)の利用

289人   84.0%

284     82.6 218     63.4 41    11.9 7      2.0 2      0.6

性差はほとんどないが、学年進行で増加する項目は、「メール送受信」(1回生77%、2回生83%、3回 生以上92%)、「インターネットで各種のホームページを見る」(1回生75%、2回生88%、3回生以上 舗%)、「表計算ソフト(Excelなど)の利用」(1回生1%、2回生24%、3回生以上20%)である。

08 学内のどこでパソコンを活用することが多いですか。

図書館       173人   5α7%

情報処理センター       166    48.7 その他       80    23.5 教育実践総合センターのメディアルーム 35    10.3 研究室      5    1.5

図書館は、1回生が61%と圧倒的に多く、2回生以上になると40%程度になる。2回生以上で多いのは、

情報処理センターである(2回生61%、3回生以上51%)。

09 日分で自由に使えるパソコンがありますか 家族所有のがある

個人所有のがある

今はないが、購入予定である ないし、購入予定もない 無回答

114人   33.0%

85     24.6 73     21.2 67     19.4 6     1.7

−3−

(4)

性差が特に顕著である。「個人所有のがある」(女19%、男41%)、「家族所有のがある」(女37%、男 24%)、「ないし、購入予定もない」(女22%、男14%)という結果である。学年別では、3回生以上で、

「個人所有のがある」が35%(1回生24%、2回生15%)と多くなる。

Ⅲ 情報教育などについて

010 あなたはコンピューター、インターネットなど情報メディアの操作やそれについての考え方に ついて、どこで学んだことが役立ちましたか。

「情報機器の操作」の授業 友だちや先輩などからの指導 自分で試行錯誤しながら学んだ その他の情報教育関係の授業 その他

258人   76.6%

81     24.0 69     20.5 15      4.5 12      3.6

女性と1回生のいずれも83%が「r情報機器の操作jの授業」を役立ったものとしてあげている。

れに対して、男性や2回生以上に多い傾向があるのは、「友だちや先輩などからの指導」(女20%、

35%;1回生15%、2回生34%、3回生以上31%)、「自分で試行錯誤しながら学んだ」(女17%、

31%;1回生16%、2回生20%、3回生以上28%)である。

011情報教育関係の授業について どの授業も満足している

授業により満足できないものが少しある 授業により満足できないものがかなりある

どの授業もほとんど満できない 無回答

227人   65.8%

78     22.6 12      3.5 12      3.5 16      4.6

こ 男 男

性差は特になく、また各学年とも満足度が高い。特に1回生の82%が「どの授業も満足している」と 回答している。

2 授業に不満がある理由は(主なものを3つ選ぶ 授業内容が難しく理解できない

授業内容に興味がわかない 受講者が多すぎる

試験・レポートが多い 教官の教え方に問題がある その他

私語が多い

高等学校の授業内容と変わらない 単位認定が厳しすぎる

89人   51.7%

71     41.3 52     30.2 51    29.7 45     26.2 32    18.6 18    10.5 9      5.2 7      4.1

「授業内容が難しく理解できない」は、特に女性が多い(女58%、男41%)。「授業内容に興味がわ かない」は、学年が上がるにつれて増えている(1回生27%、2回生47%、3回生以上56%)。逆に、1回 生の半数が現実に抱える「試験・レポートが多い」を指摘している(1回生51%、2回生16%、3回生以 上14%)。また、受講生が多いことを問題視する傾向は、各学年とも共通している。

′雪

(5)

13 情報をめぐって、倫理のあけ方やセキュリティの などが議論されていますが、次の点の どれに関心がありますか(主なものを2つ選.担生

コンピュータ・ウイルスによるデータ破壊 個人情報・プライバシーの保護と侵害への対策 ハッカーなどによる他者のパソコンなどへの侵入 有害情報の規制と対策

ソフトウエアのコピーによる著作権の侵害

ポルノ画像・残虐画像等の有害情報への接触と青少年の保護 バージョンアップの繰り返しに伴う、経費負担・出費の増大

184人   56.8%

156     48.1 112     34.6 54     16.7 47     14.5 37    11.4 34     10.5

全体的に、個人財産・情報リソースが破壊されたり、個人情報やプライバシーが侵害されることを 危惧している傾向がうかがわれる。

14 最後に、あなたは、「インターネットIに対してどのようなイメージを持っていますか

秤、

(該当するものすべてに(つ)

情報の宝庫である

情報を発信する上で、非常に有効な手段である 自分の将来のために、いやでも知っておくべき 何となく危険だ

法律の制限の及ばない無法地帯のようなものだ 人間関係が豊富になる

一部の者だけが夢中になるようなものだ 他人から規制を受けない自由な世界だ 使えないと仲間づきあいができない その他

200人   61.2%

191     58.4 161     49.2 127     38.8 49     15.0 35     10.7 25      7.6 19      5.8 17      5.2 8      2.4

全体的に、「インターネット」を肯定的に評価し、あるいは将来への必要課題として受け止めている。

男性に「情報の宝庫である」という評価が高い傾向がある(女55%、男80%)。

<まとめ>

パソコンを所有したり、インターネットなどを活用するうえで性差や学年差が見られる。他方、携 帯電話でのメールのやりとりが特に女性に多く、手軽であるため学内でのインターネットについては

「特に活用しなくても困らない」状況が生まれていることも現実が反映した結果となっている。

しかし、学年進行で情報機器の活用の目的も変わってきており、単なる情報収集・交換手段から講 義・研究関連の活用が増える。その上で、情報教育関連の授業の果たしている役割は大きいものがあ ることがうかがえるとともに、学生もそれを肯定的に評価している。ただ、受講生教の問題や学生の レベルにばらつきがあり、ある一群の学生には「スピードが速い」「難しい」と評価され、他の一群か らは「既に知っている」「単純すぎる」という感想となって返ってくる。この分野は発展のスピードが 速く、この5年間でも大きく変化し、さらにQ13、Q14に見られる情報倫理に関わる問題も生じてい

る。教育の方法や質を絶えず問い直す必要があると感じた。

(文責:生田周二)

−5−

(6)

(2)「情報教育の授業実践から考える」

教育実践総合センター 藤原公昭 ここ数年来、どういう訳か、夏休みに入って も一向に忙しさは減らないのですが、昨年来、

更に夏休みの大行事が増えてしまいました。ご 存じの通り、高校に普通教科の情報が新設され ることになり、現職の先生方の免許認定講習が この3年間にわたって、夏休み期間に開催され ています。理科、技術、数学等の先生方を対象 に、15日間、60コマの講義・実習を開講し、年 間40名、延べ120名の免許認定を行います。奈 良教育大からは私を含め昨年4名、今年は5名 の教官が講師としてお手伝いしています。猛暑 の中、受講者は疲労困感の梯子です。

教科としての「情報」でなにを教えるのかに ついて、文部科学省の用意した講習会テキスト を見ると非常に苦心していることがわかりま す。特に、この6年程度でのインターネットの 急速な発展の結果としての現状が、この教科の 導入の一因であることは確かですが、現在なお インターネットの発展は流動的であり、「参加 すべき情報社会」も「守るべき情報倫理」なる

ものも見えてはいません。高々、現状のネット ワークの機能や性能あるいは、たまたま現在は 独占的なパソコンOSやソフトのそれに制約さ れている約束事を、規範や倫理と取り違えてい る可能性がないとはいえません。技術やマーケ ッティングの先端にいる人ほど、「先が読めな い」悩みを率直に話します。たった10年前にで も、現在のインターネット大衆化を予言した人 はいないのです。

奈良教育大学では、1999年度から、全新入生 に対して、「情報機器の操作」を開講しました。

以前は、2回生以降の学生に対して「教育情報 論」を開講し、あるいは、各先生方の授業の中 で、つまり教科との関連の中で、情報機器とく にパソコンの操作を学んできたのですが、それ を、全員・一律かつ入学直後の履修としたわけ

です。「機器の操作」なる科目名は、大学の科 目名としては異質で、自動車教習所の科目のよ うな響きがあります。事実、学生生活を送る上 での基本的なスキルの習得が目的ですから、自 動車の構造や歴史的発展はさておいて、運転技 術と交通規則の習得をメインとする、という比 喩が成り立ちます。

わずか3年の経験ですが、この「情報機器の 操作」を受講する学生の意識は驚くほど変化し ています。中学・高校で、あるいは自宅でのパ ソコン使用の経験は、100%の学生が持ってい て、パ.ソコンを使用することは当然と考えるよ うになってきました。ただし、十分なスキルを 身につけている学生は希です。大部分は、「さ わったことがあるだけ」です。しかし、パソコ ンではどんなことができる、インターネットに はどんな情報がある、というイメージはきわめ てはっきりと意識されて来ているので、適切な きっかけと指導を与えることで、スキルの習得 に要する時間は、年々減少しています。教える 方としては、楽になってはいます。

さて、今後数年で、入学者は高校で教科「情 報」を履修していることになるので、大学生活 で必要とされるスキルを身につけている、と期 待してよいことになります。大学での情報教育 は、再び、情報科学、システム工学に回帰して いくのでしょうか?個人的には、そうあって欲 しいのですが、・・やはり2年先も見通すこと のできない、今日この頃です。

(3)「情報教育の変遷」

教育実践総合センター 山避信一 情報教育にかかわった契機は、平成元(1989)

年度、当時の新免許法での「教育の方法・技術

(情報機器の活用を含む)」に対応する「教育情 報論」担当だった。平成7(1995)年度よりの総 合文化科学課程(新課程)スタートで、「情報 と社会」の担当に変わった。その時点で「情報

′雪

′雪

(7)

1−

.■■■、

教育論」は藤原公昭先生に御担当いただいた。

平成11(1999)年度よりの新免許法下では、学 部共通科目「情報機器の操作」となり、現在、

総合教育課程の4つのコースの学部1回生対象 の授業を持っている。この13年間ほどの間、講 義ノートは激しく変化した8何と言っても、平 成5(1993)年に日本で商用に公開されたイン

ターネット利用に関する機器操作が、この変化 の主役だった。例えば平成8〜9年当時の授業 では、電子メールの利用から文章表現法で5週 間ほど取った。。

ところが、平成13(2001)年度では、これが 2週間の枠に減ってしまった。理由は、携帯電 話の普及で、学生達にとって、大学のアカウン トを使っての電子メール交換が哺予の通信手段 では無くなった点である。

インターネットの爆発的な利用の増加で、

「光と影」の部分が対比的に話題となっている9 昭和44(1969)年にスタートし、その後、大学 間ネットワークとして急速に成長したインター ネットは、元々研究者同士のデータ交換、相互 遠隔コンピュータ利用が中心の梗われ方であっ た,。,つまり、その時点では、研究者同士の相互 信頼が前提であったU平成2(1990)年に米l≡句 で、ついで上述の日本で平成5年にインターネ ットが商用ネットワークとして公開されて以 来、その相互信頼を越えた使われ方が「影」の 部分を生んだ。「影」には不正アクセス、クラ ッカー、有割甘報、著作権侵害、個人情報の漏 洩、プライバシー侵害、悪質商法、スパムメー ル(迷惑メール)等、現在、枚挙にいとまが無 い,,三,「影」を生まない、あるいは被害に遭わな いため、きっちりした情報倫理の修得が利用者 に要求されている。健全なインターネット社会 を支えるため、法・規制、技術、及び情報倫理 の3つの柱があるとされる。(「インターネット の光と影」、情報教育学研究会・情報倫理教育 研究グループ、北大路書房、2001年3月)大学

教育でこそ、この情報倫理が重要なテーマであ る事が認識され、現在、この取り組みについて は私立大学が先行しているようである。

本年度より、佐野誠先生と「情報社会と法・

倫理」の授業を開始した。佐野先生には御専門 の立場から、インターネット関連法令を講述い ただいている。私が倫理に関するテーマを扱っ ている。問題となる事例を紹介し、できるだけ 学生自身にその是非を考えさせ、評価・表現さ せるように努めてはいる。どうしても、「して はいけない」とのニュアンスが入る。これにつ いては、「インターネット利用の恩恵だけは享 受し、守らねばならない事項に日を向けないの は、義務を放棄し、権利のみを行使するような ものだ」と説明している。まさに、インターネ ットの発展と「影」の部分増大に即して、授業 担当のため、必死で勉強している◎個人的な見 通しであるが、「情報倫理」は社会科学の一角 として確立していくであろう。学際的で、かつ 細別膏報化社会での重要な学問になるとの期待 がある。理科系の一教員が、それまでの「つな

ぎ」として日々努力している。

2.客員教授の紹介

浦  純子

(奈良県立教育研究所教育相談部研究指導主事)

大学で心理学を専攻した後、小学校の教員に なって11年が過ぎたころ、一人一人の子どもの

「こころ」をもっと理解し勉強したいと思うよ うになりました,。そのころ、縁あって、現在の 仕事をするようになり、今年で9年目を迎えま

した。

−7一

(8)

普段は、子どもにかかわる教育相談、先生方 への研修、不登校の子どものための適応指導教 室の運営などの仕事をしています。

年々、私の担当事例も時間のかかる内容の相 談が増えており、また、学級を経営をする上で、

かかわり方の難しい子どもが増えているという ことを、先生方の相談から実感しています。そ ういう意味で、学校には、一人一人の子どもを どう理解しかかわるかという視点が今まで以上 に必要とされています。そして、その課題を解 決するために、他機関と協力し、新しい風を学 校の中に入れることが求められていると感じて います。

本年度、客員教授をさせていただく機会を与 えていただき、教育大学の先生方や学生の方と の出会いがありますこと、たいへんうれしく思 っております。

私自身、あるときは先生、あるときは教育委 員会、あるときは臨床心理士(カウンセラー)、

あるときは子どもの保護者となり、奈良県の教 育にかかわっております。それぞれの立場から の孝え方や気持ちをお伝えできれば、と思って おります。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

3.センター関連行事の報告

<2的1年度 第1回 教育実践総合センター運営委月会>

日時:5月11日(金)午後5時〜6時

議題は、1.センターの決算・学内予算要求 事項・客員教授候補者の推薦についての報告、

2.研究プロジェクトの募集について、3.セ ンター研究紀要発表会について、4.センター ニュース第27号の発行について、5.その他で あった。

<教育実践総合センター研究紀要発表会>

日時:6月27日(水)午後5時〜7時

報告者とタイトルは、1.山遵 信一・山崎 祥子「水素結合の視覚教材化」、2.森川 与

志夫・田渕 五十生「中国帰国生徒のアイデン ティティを育む教育一大阪府立高校における二 つの民族サークルを中心にして−」であった。

4.お知らせ

第2回 再登校を支援した親の勉強会のお知らせ 下記の要領で勉強会を実施いたします。ご関心お 有りの方、是非ご参加ください。

テーマ:再登校を支援した先生から学ぶ 講演者:大橋先生・城先生(聖徳中学校)

谷垣先生・上田先生・森下先生(平和小学 校)・稲葉先生(左京小学校)

日 時:平成13年9月22日(土)午前10時〜午前12時 場 所:教育実践総合センター多目的ホール

5.編集後記

センターの建物が、東側に4部屋増設され、6 月19日(火)に学長参加の下に竣工式を執り行 いました。増設部分は、教官研究室2部屋(生 田教官、教育臨床新任教官)、教育相談室、院 生控室になります。スタッフの顔ぶれも、この 2年半の間に2名から5名に増え、今年度の後 期には6名になる予定です。今回紹介しました 客員教授の浦先生も入れますと7人体制になり ます。国立大学が大きく変化しようとしている 中ですが、教育実践総合センターのそれぞれの 分野の重要性・課題を見据えつつ、教育・研究 を展開していくことこそがこの荒波を乗り越え る上で一番大切なことと感じています。

(文責:生田周二)

2001年9月10日発行 奈良教育大学

実践センターニュース  第27号 奈良教育大学教育学部

附属教育実践総合センタ一 面630−8528 奈良市高畑町

TEL(0742)27−9288 FAX(0742)27−9289 発行者 藤 原 公 昭

印刷所 明 新 印 刷 面630−8141奈良市南京終町3−464

℡(0742)63−0661㈹

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