• 検索結果がありません。

高齢者夫婦の同伴行動

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "高齢者夫婦の同伴行動"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2 同伴行動の頻度と頻度を増すことについての希望 (%)

頻度 回数を増やすことについて

週に1 回以上

月に1 回以上

年に1 回以上

ほとん どない

夫婦と も肯定

夫のみ 肯定

妻のみ 肯定

夫婦と も否定 外 食 9.1 40.9 26.4 23.6 9.9 12.8 14.9 62.4 別居子訪問 4.9 14.8 50.7 29.6 6.3 8.6 6.8 78.3 映画・行楽 0.0 11.2 48.8 40.1 17.8 15.7 14.5 52.1 旅 行 0.0 3.7 66.1 30.2 20.7 16.9 16.1 46.3 1 妻/夫がいないと身の回りのことで困る (%)

夫婦と も肯定

夫のみ 肯定

妻のみ 肯定

夫婦と も否定 夫について 55.0 11.2 14.0 19.8 妻について 12.4 14.5 14.1 58.9

高齢者夫婦の同伴行動

──

“ぬれ落ち葉”仮説の検証

──

古谷野 亘,西村 昌記,水嶋 陽子,矢部 拓也

48回日本老年社会科学会大会一般報告,2006.6.

【目的】 夫婦単位で行われた調査のデータを用 いて、都市の高齢者夫婦における配偶者への依存 と同伴行動について検討することを目的とした。

【方法】 調査は、2003年 3 月に、東京都小平 市に居住する夫婦のみ世帯の高齢者夫婦 400

(夫の年齢が 70~79歳)を対象として、訪問面 接法により実施された。調査対象者の選定は住民 基本台帳からの無作為二段抽出によった。夫婦と もに回答を得た有効回収数は 270 組、有効回収 率は67.5%であった。

本研究では、夫婦とも移動能力に支障のない夫 婦 242 組を分析対象とした。分析対象者の年齢 は、夫が70~79歳、平均73.9歳、妻が61~82 歳、平均 70.3 歳であった。夫の最長職は 86.4%

が雇用者で、調査時の有職率は、夫で 21.3%、

妻では14.9%であった。

【結果】 配偶者への手段的依存(「妻/夫が いないと身の回りのことで困る」)は妻より夫で 強く、夫自身がこのことを認めている夫婦が多か

った(表 1)。配偶者への依存について夫婦の認

識の差は小さく、「配偶者との仲」に満足してい る者が多かった。

夫婦の同伴行動の 頻度は全般に高くな かった。しかしそれ にもかかわらず、同 伴行動の回数を増や すことには否定的な 夫婦が多かった(表 2)。夫のみが同伴

行動の回数を増やすことを望んでいるケースは少 なく、妻のみが回数の増を希望している割合と異 ならなかった。夫の職業の有無による差はほとん どなかった。

【考察】 男性高齢者は配偶者への依存度が高 く、“ぬれ落ち葉”のような存在になるとのステ レオタイプがある。本研究においても、日常生活 における配偶者への依存度は妻より夫で高く、夫 が“ぬれ落ち葉”になる可能性のあることが示唆 された。しかし、夫婦とも結婚満足度は高く、同 伴行動についても現状に満足し、現状維持を望む 夫婦のほうが多かった。夫が同伴行動の回数を増 やすことを望んでいるのに妻は忌避しているとい うケースは少なく、その意味で“ぬれ落ち葉”仮 説を支持する知見は得られなかった。

(2)

高齢者夫婦の同伴行動

―“ぬれ落ち葉”仮説の検証

古谷野 亘 西村 昌記 水嶋 陽子 矢部 拓也

方 法

„ 調査は、20033月に、東京都小平市に居住する夫婦のみ 世帯の高齢者夫婦400組(夫の年齢が70~79歳)を対象と して、訪問面接法により実施された。調査対象者の選定は 住民基本台帳からの無作為二段抽出によった。

„ 夫婦ともに回答を得た有効回収数は270組、有効回収率は 67.5%であった。

„ 夫婦とも移動能力に支障のない夫婦242組を分析対象とし た。

分析対象者の属性

„ 分析対象者の年齢は、夫が7079歳、平均73.9歳、妻が 61~82歳、平均70.3歳であった。

„ 夫の最長職は86.4%が雇用者で、調査時の有職率は、夫で 21.3%、妻では14.9%であった。

„ 老研式活動能力指標の得点は、夫が613点、平均11.4点、

妻が7~13点、平均12.1点であった。

妻/夫がいないと身の回りのことで困る

(手段的依存)

0 20 40 60 80 100

夫の評価  本人の評価 妻の評価  本人の評価

よくある/そう思う 時々ある/少しそう思う 夫について

妻について

妻/夫がいないと身の回りのことで困る

(手段的依存)

0 20 40 60 80 100

妻について 夫について

夫婦とも肯定 夫のみ肯定 妻のみ肯定 夫婦とも否定

妻/夫がいないと落ち着かない気分になる

(情緒的依存)

0 20 40 60 80 100

夫の評価  本人の評価 妻の評価  本人の評価

よくある/そう思う 時々ある/少しそう思う 夫について

妻について

(3)

妻/夫がいないと落ち着かない気分になる

(情緒的依存)

0 20 40 60 80 100

妻について 夫について

夫婦とも肯定 夫のみ肯定 妻のみ肯定 夫婦とも否定

結婚満足度

0 20 40 60 80 100

妻の評価 夫の評価 妻の評価 夫の評価

とても満足 まあ満足 配偶者との仲について

配偶者との結婚について

同伴行動の頻度

0 20 40 60 80 100

旅 行   映画・行楽 別居子訪問 外 食  

週に1回以上 月に1回以上 年に1回以上 ほとんどない

同伴行動の増減についての希望 (1)

0 20 40 60 80 100

別居子訪問  夫 外 食    夫

もっと多くしたい 今程度でよい もっと少なくしたい

同伴行動の増減についての希望 (2)

0 20 40 60 80 100

旅 行    夫 映画・行楽  夫

もっと多くしたい 今程度でよい もっと少なくしたい

同伴行動を増やすことについて

0 20 40 60 80 100

旅 行   映画・行楽 別居子訪問 外 食  

夫婦とも肯定 夫のみ肯定 妻のみ肯定 夫婦とも否定

(4)

外食と映画・行楽を増やすことについて

いずれも夫婦 とも否定

いずれも妻の み肯定 いずれも夫の み肯定 いずれも夫婦

とも肯定

まとめ

日常生活における配偶者への依存の程度 は、妻より夫 で強く、夫が“ぬれ落ち 葉”となる可能性のあることを示した。

しかし、多くの場合、夫自身が妻への依 存を認識しており、妻の認識と大きく異 ならなかった。

そして、夫・妻とも、そのような「配偶 者との仲」に満足している者が多かった。

夫婦の同伴行動の頻度は高くなかった。

しかし、同伴行動の増加を望む者は、夫 婦とも多くなかった。他方、同伴行動の 減を望む者はほぼ皆無で、多くが現状維 持を望んでいた。

夫が同伴行動の回数を増やすことを望ん でいるのに妻は忌避しているというケー スは少なく、その意味で“ぬれ落ち葉”

仮説を支持する知見は得られなかった。

表 2  同伴行動の頻度と頻度を増すことについての希望  (%) 頻度 回数を増やすことについて 週に 1 回以上 月に 1 回以上 年に 1 回以上 ほとんどない 夫婦とも肯定 夫のみ肯定 妻のみ肯定 夫婦とも否定 外  食    9.1 40.9 26.4 23.6  9.9  12.8   14.9   62.4  別居子訪問  4.9 14.8 50.7 29.6  6.3  8.6   6.8   78.3  映画・行楽  0.0 11.2 48.8 40.1 17.8  15.7   14.5

参照

関連したドキュメント

を占めている。そのうち 75 歳以上の後期高齢者は 1,872 万人(14.9%)、80 歳以上は 1,125 万

活動の概要 炊き出し、救援物資の仕分け・配送、ごみの収集・

[r]

アスピリン バイアスピリン 7 日(5 日でも可) 個別検討 なし 術後早期より クロピドグレル プラビックス 7 日(5 日でも可) 7 日(5 日でも可) なし

海に携わる事業者の高齢化と一般家庭の核家族化の進行により、子育て世代との

Q7 

購読層を 50以上に依存するようになった。「演説会参加」は,参加層自体 を 30.3%から