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Academic year: 2021

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看 護 研 究

ENBDチューブを自己抜去した患者の要因分析

4階東病棟 ○鈴木めぐみ,小山 静子,根本めぐみ,大野  剛,曲木 光子,平田妃奈子,新谷 明美

1.はじめに

 総胆管結石、閉塞性黄疸の減黄や胆石の検査・治 療目的にて内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)が 行われ、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)チュー

ブ(以下チューブとする)を留置する症例がある。

当科ではERCP時患者の苦痛軽減を目的としてオ ピスタンを使用し、検査後JCS ll〜皿で帰室され る患者が多くなった。そのため検査後、無意識のう ちにチューブに触れたり、チューブの自己抜去予防 策に個人差が生じた為、自己抜去に至るケースが発 生している。そこで先行研究の「自己抜去リスクファ クター評価用紙」を用いてチューブを挿入した患者 を振り返り、チューブを自己抜去した要因を分析し

た。

ll.目  的

 チューブを自己抜去しなかった患者と自己抜去し た患者を比較し、自己抜去した要因と自己抜去予防 対策を明らかにする。

と重なる。検査終了後全体の半数でアネキセートを 使用するが、JCSII〜皿で帰室する為無意識にチュー

ブに触れる可能性が高いという事が分かる。そのた め、看護師は使用している薬剤の作用時間を踏まえ 予測しながら看護する必要がある。JCS H〜皿の患 者に対する対応について、ミトン・う一ご君の使用 が看護師各個人に任されていた為、対応に個人差が 生じ、チューブの自己抜去に繋がったのではないか と考えられる。またチーム内で共通した認識をもつ にはカンファレンスでの検討・周知などスタッフ全 体で観察できる体制・認識が必要である。チューブ は患者にとって苦痛が大きいものであるが、高齢者 は合併症を有していることが多く、最初の治療とし て望ましい。自己抜去を予防できれば外科的な治療 より術後の合併症などのリスクが低い治療法である。

看護師は患者にとってチューブが挿入されている苦 痛・検査の侵襲を十分理解し、自己抜去に繋がらな いよう安全用具の使用方法や家族の付き添いなど対 策を講じる必要がある。

皿.研究方法

①対象者 平成20年3月から8月まで当病棟に入院  しチューブを挿入した患者55名(A群:自己抜去  しなかった患者50名、B群:自己抜去した患者5

 名)

②方法 入院時、検査終了帰三時、自己抜去時を看  護記録より自己抜去リスクファクター評価用紙を  用い評価。評価結果から当科における自己抜去の  要因を単純集計し、比較分析する。

IV.結果・考察

 チューブの自己抜去に至るまでは検査後2時間〜

4時間が多く、検査時に使用したオピスタンの薬効 が考えられる。オピスタンは静脈内投与3.9時間で 半減期を迎え、検査後2時間はオピスタンの半減期

V.結  論

1.セデーションでオピスタンを使用している場合  はオピスタン半減期および採血時の患者の意識状  態を再評価する必要がある。

2.帰三時JCS II〜皿の患者にはミトン・う一ご  君の使用が望ましい。またう一ご君装着場所の検

討も必要である。

3.ミトン・う一ご君の使用はカンファレンスなど  を通じてスタッフ間で統一した認識を持つことが  重要である。

4.入院時から患者の認知・精神状態の観察を行い、

 必要であれば家族に付き添いなどの協力を求めて  いく必要がある。また患者に対しても事前にミト  ンの装着を説明し同意を得ることが必要である。

札幌社会保険総合病院医誌第18巻 2009 一40一

参照

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