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(1)公債の作用と公債原則 松 野 賢 吾 要 目

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(1)

公債の作用と公債原則

二︑公債の重要性

三︑公債の国民経済的作用

四︑公債原則の重要性とタグネルの公債原則論

五︑スクツケンの公債原則論

近年に於て公債は二つの大なる任務を果した︒則ちの失業の克服と︑佃国防の強化是である︒失業克服の馬に

行はれたる公債の幾行は︑新しき事象であるが︑乍然是は躊躇しっゝ行はれたるも秒に非すして︑確信を以て行

はれたるものである︒.蓋之を賢施する馬には︑絹逸の景気研究は重要な渇認識の基礎を供したるものである︒乍

ヽヽ然弼迫の﹁財政箪﹂に関しては︑是は著しくより小なる程度に於て云ひ得る事である︒巽は攻の如き理敵よりして

公債の作用と公債原則三七

(2)

ワグネルは経費支鉾手段の選揮より生じたる﹁閤民経済的作用﹂の問題を詳細に研究した︒そして彼の此問題に

閲する所論に封しては屡々⁝批評が行はれたが︑乍然倫支野手段の選捧より生事る図民経済的作用に封する財政問中

者の興味は飴わり大ではなく︑公債原則︑を新に打立つる事は等閑に附せられ来つに︒そしで或財政上の行局より生

宇る財政的結果を述べて︑其上に財政撃的なる支解原則を基礎付くる事を以て満足するに至った︒故に財政事が

図民経︑済的問題︑を再び取上戸︑る事は必要の如く考へられる︒筆者ほ本稿に於て支排原則特に支排方法の選捧より

生事る財政的並に園民経済的作用を取扱ひ度いと思ふ︒

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公債は︑其強行の場合並に契約せられたる利子額と償還額との支梯はるL場合︑財政途行に封して作用を及除

すものである︒勿論公債務行の可能性も強め財政遂行に封して作用を及除すものである︒何となれば公債残行の¥

i例へば其時々の多額の必要に熔ホる魚︑戦争目的の震の基金・建築用基金を貯蔵するの必要を兎がれ

しむるものなるが故である︒

公債に依りて財政途行の活動の自由は引上けられる︒則ち先づ第一に︑専ら租税・手数料・管利牧入に依りて

は到達せられぎるが如き程度の牧入に到達する事に依りて︑財政遂行の領域は擦大せられる︒例へば戦争に際し

(3)

ては︑経費は莫大なる大さを以て緊急に要請せられ︑共震に若し公債無き時は︑本来の貨幣創造の方法に依らぎ

るを得手︑企(結果インフレーションを生じ︑図家活動の妨けらる

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助なくして新に市町村役場や問中校と云ふが如︑き建築物を建立する場合を奉﹁るを得る︒斯る場合に際して︑租税・

手数料等の引上に依りて手段︑を賀らす事は一般に不可能であり︑前以て貯はえられたる基金が依如し又は公債の

護行を見ぎる時は︑主(を断念しなければならないであらう︒租税の多くは収入の可動性少く︑牧入調達方法とし

ては可なり取扱容易ならぎるものである︒加之租税は其本来の目的︑則ち貨幣を市民の虎分箇より財政経済の庭

分国に鷲らす目的を賓現するに止まらやJ︑市町村に取りて全く希はしからぎる庚汎多岐なる結果を惹起せしむる

.

俄令必要なる手段が︑租税・手数料・皆利牧入の引上に依り鷲らされ得る場合と雄︑財政途行の活動の自由は︑

公債に依る牧入調達可能性に依りて旗大せられる︒則ち先づ第一に租税其他より流入する牧入と支出せらるべき

経費との時間的不一致よめ生守る不都合が揚棄せらるL黙に於て掠大せられる︒何となれば公債に依る時は︑現

在に於て牧入を超過する経費が支鉾せられ︑将来に於て経費を超過する牧入が公債償還の震に供せられ得るから

である︒斯くして税率の絶えざる嬰化が避けられる︒公債無き時は︑牧入を経費に迫感せしむる翁に税率の愛化

が結えムグ必要となるであらう︒公債は直ちに税率引上を生起せしむるの必要なくして︑経費増加を可能ならしめ

る︒賢際に於て斯る一公債に依る経費支排の可能性は︑財政経済が公債無き場合に比してより大なる活動告なし得

公債の作用と公債原則

A

(4)

る事を意味する︒又公債は園家に依る交通業・生産業等の所謂私経済的活動の翁に必要なる前提保件であったo

︐蓋是等大規模の皆遺物建設に要する費用を租税等によわ支鉾せんとする事は好まれ歩是等の事業経皆は私人に委

ねられ来ったからである︒管法物の牧盆性を全く期待すべからざる政治的活動の領域に於てきへも︑図家は公債

に依りて︑公債無ま場合よりも︑屡えより大なる活動をなすを得た︒是は特に議合図家に於て然るを見る︒将来

に於て義務を生守るにも拘はらホ︑会債に依りて附加的牧入︑ゆ佐賀らす方策に封する図民の異議は︑直ちに租税引

上を行ふ方策に封する異議に比すれば著しくより小である︒財政経済が公債を後行し図民が之を引受ける営時に

於ては︑主︿閣民は自己の個人的なる経済目的の追求をなす事に障害を受けない︒只将来に於ては利子支梯義務と

償還義務に伴ふ負携が生守る︒乍然第一に多年に亙りて配分せらる﹄所の小なる附加的負携は︑賢際上︑

謀せらるL大なる附加的負捲よりも撹乱的なる作用より少きものと感ぜられ︑第二に人は将来に於て生命Jる負捨

は之を考慮する事殆んい乙是なきを一般とする

議合同家に於ける政府が鈴めに屡次公債に思ひ及ぶ所以にして︑0 5

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政府は園家給付巻履行し其経費支挽義務は之を後縫者に委譲するのである︒

次節に於て遮ぷるが如︿︑私経済は公債の震に他の方面例へば利子の上昇や他の方法に依る投資の中止よりして打撃を 受︿るものである︒乍然公債に依りて斯かる打撃を受くる者の存すると共に︑他方︑利子上昇並に其他の作用主

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利益

を受︿る者も亦存する筈である︒

公債都民行以後の年度に於ては︑営時の国務︑遂行より生ホる支出以外に︑以.前に後行せられたる公債に伶ふ所の経

費が支耕せられねばならない︒此庭に公債に因る経費支排が暫定的なる支坊に過ぎ守して︑決定的なる支排に非

(5)

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ぎる事が明白となる︒公債は将来に於ける義務を伴ふ所の支弊方法である︒主(問国家々計決態の愛化が現はれて︑

同一緊要性を有する園家任務が︑此附加的経費にも拘はらやJ︑公債の強行無く︑租税の引上も行はれ中して︑経

常収入によりて途行せらる﹄時は︑更にょの以上の封策は必要とならない︒斯る希はしま欣態は︑例へば公債牧

入の使用共ものが相官なる収入増加又は経費減少を結果する場合に現はれる︒新る欣態の現はれざるに於ては︑

早晩経常収入の引上又は経費減少の方策が採られねばならない︒若し家計欣態の改善無く︑叉通営なる方策無く

して︑利子支抗義務と償還義務とを引続き新なる公債に依りて支排する時は︑途には斯る方法の続行が不可能と

なる時が来るであらう︒何となれば負擦は複利的に比較的迅速に増加するからである︒今や一般園民はより以上

公債に応募しなくなるであらう︒そして中央銀行をして多少強制的に公債を引受けしめ︑又は図家自ら貨幣の創

治を行ふに至'り︑主︿潟に柏迅速にインフレーションの現象が現はるLであらう︒利子負捨と償還負F援との斯る泉

積を見たる後に於て︑家計途行の秩序に到達する事の如何に困難なりやは想像に難くない︒若し若干の経費が中

止せらるL事なく︑公債護行の縫綬が絶封に不可能となる事ありとせば︑租税重課は必然的となり︑最初より租

税に依りて経費支燐の行は料大る場合よりもより希はしからざる欣態が起る事となる︒絡局に於てインフレI

ヨンや図家破産(強制借替又は公債破棄の方式に於ける)を生宇るか︑夫は必然附随的に将来の捨税者が過重なる

負強を受くるかは結局五十歩百歩の問題にして︑責任ある政治家に取りでは︑最初より公債強行の限界中佐固守す

る事が必要である︒

公債の作用と公債原則

(6)

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と呼ばずして︑金融苧段(出口

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次に公債に依りて惹起せらるL図民経済的作用に論を進めよう︒此場合に於ても先づ公債の強行に際して現は

h作用を考察しなければならない︒吾等は先づ支勝手段の選揮が就業率乃至景気欣態に影響を及一怯さYるもの

との俵定の下に︑会債の園民経済的作用を考へて見ょう︒如何なる支弊手段の濯揮せらるLを問は争︑図家は︑

自己の支配圏内よか貨幣額を鷲らし︑之を以て経費を活動せしむる事に依りて︑生産力と社合的生産物の一部を

移動せしめ︑そして生産力の使用方法と世舎的生産物の組合せを鑓化せしむるものである︒貨幣を租税に因りて

収得したると又公債に因りて牧得したるとを問は歩︑図家は獲たる貨幣に依りて現存の商品又は生産力の一一部を

牧得し斯くして他の方法に依る其商品叉は生産力の使用を不可能ならしめる︒此意義に於て︑現在の図民が閤家

に因る使用の負捲を荷ふものであり︑仮令公債に因る支弊の選揮せらる﹄場合と雄︑此負携は将来に縛嫁せらる

L事無きものと一試はねばならない︒(憶かに凡ての場合に依りて要求せられたる商品叉は生産力が他の方法に依bτ使用せられ・来たりたるものなりや︑従って商品交は生産力が他の方法に依る使用より事費上奪はれたるものな

れノやの問題は︑景気的愛動の可能性を無視する此場合に於ては︑大なる佼割巻・庁︑なるものではなく︑後に之を取

(7)

扱ふ事とする)︒将来に負捲を轄嫁するものではないとの命題は︑公債が園内にて議行せらるL場合に営操り︑公

債が外因にて後行せらるL場合には蛍鼠らざるものである︒若し園家が園家経済的部面︑例へば兵営又は要塞の

築造の翁に貨幣を使用し︑内債に依りで貨幣匂収得する時は︑主(れは私経済的部面に於ける投資身犠牲にして行

はる﹄事となる︒何となれば若し内債の熔募せらるL事なくんば︑私経済的部面は蔭募に要し光る貨幣額を自由

に庭理し得たる社一月であるからである︒若し園家が内債を後行せ争して︑租税に依り貨幣を収得する時も︑是私経

済の泊費在犠牲にじて︑又或は一般に私経済的部面に於ける投資を犠牲にして行はる﹄事となる︒何となれば租

税は︑課税方法如何に依り大なり小なりの程度に於て貯蓄を低下せしむるからである︒反之若し図家が内債の後

行又は租税の増徴に代へて︑外債を後行する時は︑主(護行に因りて獲得せらるL外因貨幣の庭分権に依りて︑外図

商品の庭分も可能となり︑従て園内の私経済的部面に於ける泊費の低下や投資の低下が行はれぎるを常とするο

一の市町村が公債を強行し︑他の市町村民に依りて熔募せらるL場合も亦同様の事が営取る︒内債の後行に依り

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て貨幣の牧獲せらるL場合︑金融市場に於て利子容の上昇を生争る事は注意宕要する︒

以上と同様なる思考過廷は例へば同・吋

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記・に於てより明瞭に見る事が出来る︒S

用程度に影響を及除すものである︒ 此庭に重要なる問題を考へねばならない︒賢際に於て支排手段として何を濯揮するやは︑景気並に生産力の利

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﹀である︒租税政策や貨幣政策の影響は貨幣を私的支配圏より図家に移動せしむる事のみに在

会債の作用と公債原則

(8)

15 

るのではない︒斯る政策は︑細川ての経済的庭理︑従て経済生活に於て活動する貨幣量に作用を及⁝惜し︑貨幣所持

者が自己に流入し来れる貨幣額を将来更に使用するテyポに影響を及川ほし︑従て買上総長を愛化せしむるに至る

ものである︒貨幣童の問題に就きでは︑貨幣創出並に信用創出に閲する理論を想起しなければならない︒流通す

る貨幣量の大部分︑就中小切手や振替貨鈴として役立つ所の銀行残高の一部は︑主(成立を信用創出に負ふもので

fあるが︑きればとて凡ての金融過程︑が貨幣創出や信用創出のみを以て生起するものと考へてはならない︒信用供

奥の大部分は︑登記付銀行の信用在除︑き︑唯一の方式たる信用譲渡の方式を以て行はれる︒此信用譲渡の方式に於

ては︑一営事者は経済流通に流入し来れる貨幣額の底分権を長期間又は短期間断念し︑他の営事者が其代りに此

貨幣額の廃分擦を獲得し之を以て何かを企てんとする事となる︒

図家の附加的経費︑か租税に依りて支弊せらるL場合に於ては︑貨幣萱の増加又は貨幣の流通速度が大となるも

のではなく︑従て買上総量が増加すが如︑き事は︑一般に考へられない︒乍然租税引上の場合︑無保件に買主総量

が低下するものとも考へられない︒何となれば原則として携税者の側に於ける購買力の減少と共に︑他方図家の

側に於ける購買力の増加が生ホJるからである︒憶かに租税引上が屡々生産過程に於ける生産費の増加を結果し︑

場合に依りでは(特に突然強度の租税引上の行はる﹄場合)︑心理的に抑墜的なる作用を及隠す事に注意を梯はね

ばならない︒そして租税引上は事情に依りでは信用捨保を侵害し︑斯くして信用供奥を妨害すぺく︑租税引上の

常に景気下降への傾向が惹起せらる﹄場合が多い︒従て租税引上は﹁経済生活を活動せしむる﹂

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hh)には全く不適営と考へられる︒例へば景気停滞の時代に於て︑労働調達が考へら

れ︑其震の手段が課税の方法を以て資らさるL時は︑此方法に依りて景気停滞は克服せらるLものではない︒此

場合精々世合的生産物のより良き配分が行はる﹄に至るものと考へ得るのみである︒則ち若干の人々が図家に雇

傭せられ︑此人々が泊費の震に貨幣額││此貨幣額は附加的なる課税を受けたる人がより少く庭分し得るに至れ

る事に依りて濁らされたるものであるーーーを支出する事に因りてより良き配分が結果する︒斯る結果も重要なる

場合がないではないけれ共︑乍然︑停滞の克服とは区別せらるべきものである︒(此解明は租税制度の領域に於て

呆気上昇の影響ある封策のあり得ざる事を主張するものではない︒則ち例へば代用品又は非耐久商品の生産の震

の投資に封する租税の軽減せらるL場合︑経済刺戟の目的が達せられる︒一般に租税軽減は租税引上よりも景気

上昇に役立つ︒特に斯る結果は︑租税軽減が租税義務者の一定の種類の投資行待と関聯して行はるL場合︑到達

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図家経費が公債に依りて支耕せらるL場合に於ても︑主(結果は多く以上越ぺたる以外のものとはならない︒私

経済的部面に於ける投資巻犠牲にして図家の投資の行はるLものとの仮定は︑恐らくは現買に一致するものであ

る︒特に園民が公債を投機的目的の免に非守して長期投下の震に引受くる場合︑又は貯蓄銀行業他の金融機関が

預金せられたる貨幣を新に後行せられたる公債に投下する場合︑或は叉保険舎祉が準備金巻新に後行せられたる

公債に放資する場合等に於ては︑以上述べたる所が質現するものと云はねばなら有い︒何となれば一般に公債の

公債の作用と公債原則

(10)

四六

務行せられずる場合と雄倫長期の放資を求め長期の放資を見出したであらう所の貸幣のみが︑公債への投下ル導

Lであらうからである︒多額の公債の後行を要する場合に於ては︑其震に株式・社債・地方債の強行並に金融

機関や保険舎祉の準備金の会債以外の方法への投下が禁止せられ︑又は計劃的に窮屈とならぎるを得ない︒古き

皐者の著書に於て見るが如︑宮公債の議行に因りて誘出せられたる現金は︑隠匿より現れ出でL流通に賀らせられ

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十八世紀に於ては正営なり

しとするも︑現代に於ては多く営践らぎるものである︒

此庭に外債募集の場合に就き一言する︒此場合に於ても前越の思考過程は亦同様に標準となる︒此場合不景気

克服の結果を賀らずに要する前提僚件は︑公債収入の大部分又は一部分を図内に提供する事の可能なること︑従

て閤家が公債牧入︑を公債債構図に(例べば商品購入の震に﹀支出する事を強要せられぎること是である(斯る強要

は債構図が屡々感募の僚件として行ふものである)︒外債額は通常莫大なるものなるが故に︑此前提僚件は魚替欣

態に取りて決定的重要性あるものである︒

投資目的の震に公債を引受くる場合とは具なれるものとして︑公債が投機的目的の震に民家に依りて熔募せら

L場合がある︒此場合に於て臆募せらる﹄ものは一般に短期公債であるが︑公債務行に因りて貨幣創出と信用

(11)

創出とが行はる﹄事は具なる所がない︒乍然公債が投機目的に利用せらるL事は愛行の場合期待せられぎりし所

であり︑ぃ且公債が成る可く均等に民家に引受けられて其後に於ける希はしからぎる相場愛動の危険を少くする事

いか後行者の期待する所である︒加之此場合に於ても貨幣流通量損大の傾向は︑銀行側に於ける事情が之を許容す

る場合にのみ完成せらる﹄ものである︒則ち銀行が投機的目的の震の公債獲得の要求を満足せしむる篤に︑他の

目的に封する信用供血(を中止する事なき場合にのみ︑貨幣流通量の技大を生じ得るものである︒

以上取扱ひ来れる各場合は︑為替欣態の希はしま愛化に因りて貨幣創出や信用創出が影響在受くる場合を除︑ぎ

では︑景気政策的重要性在大して有しないものである︒今此庭には金融機関が新に議行せられたる公債詮書の購

入者となり︑図家・後多銀行・普通銀行が協力する場合を考へょう︒世界恐慌に封する封策として震されたる経

験の示すが如く︑此場合に於ては︑景気停滞身克服する可能性最も大である︒図家は園家経済の部面に於て何等

かの投資を賀行せんとする目的を以て︑公債を議行し︑後多銀行をして此公債を引受けせしめ︑国家は護務銀行

に預金残高を保有する事となる︒然る後図家経費を活動せしむるに首りて園家が預金残高の底分権を獲る時は︑

普通銀行に謝しては此愛器銀行に於ける預金が供せられる︒換言すれば普通銀行は附加的現金支挽準備金を獲得

する︒此現金支梯準備金に因りて普通銀行は信用供奥可能性の引上を行ひ得る︒乍然普通銀行は景気停滞時代に

於ては︑寧ろ信用︑を供奥するに困難在感ホJるものなるが故に︑公債を引受け︑以て普通銀行は後努銀行よりして

屡々此公債を捻保として再割引乃至貸附等の承諾を受ける︒後多銀行の協力なき時は︑普通銀行の活動範国は粉

公債の作用と公債原則

(12)

I

小せられる︒貨幣流通量の増加を生じ買上量と就業率とが上昇する程度に普通銀行が公債を購入し得るやうにせ

んが魚には︑護家銀行は資本放出の増加に因りて協力しなければならない︒何となれば振替貨幣萱の増却と共

一般に銀行はより多くの通貨萱を要求するものなるが故である︒蓋し此場合通貨の支掠も亦増加するのみな

ら宇︑銀行は現金支梯準備金と預金

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信用創出に際しては後者が増加する│!との比率を出来る丈確保するの

努力をなすものである0.従って常に銀行は︑現金への要求を満足し得んが震に︑換言すれば現金支挽準備金を預

金の増加に比例して増加せんえ震に︑後雰銀行に封する預金残高の増加を必要とするであらう︒他方後多銀行と

普通銀行と斯く協力する場合に於ては︑会債引受に伴ふ貨幣創出と信用創出との結果︑インフレーションを生ホJ

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る可能性が存する︒

景気停滞の克服乃至インフ

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1的貨幣提凱は銀行の行震に依り長期公債の助力を以て行はれ得る︒是米国に於て行はれ

たる所である︒不景気克服は又短期公債又は大蔵省詮券を以ても行はれ得︑或は特殊の種類の公債詮笠岡が用ひらる

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がある︒調逸に於ては一九一三一一年以来特殊の会債として傍働調達詮券(kr

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詮券に於ては︑濁遜国家が形式上公債蛮行者となってゐない︒大戦後のイシフ

vlvヨシ時代に於ては大蔵省詮券は特

殊の役割を占めたるものであった︒然るに恐慌克服の震には大蔵省詮券を使用せずして︑努働調達詮券なる特殊のもの

が用ひられた︒其理由は︑蓋し一方に於てはインフ¥V1Vヨン時代の記憶を想起せしめぎちんとし︑他方に於ては法律 上帝国中央銀行は公債佐一定限度に於てのみ保有し得るに過ぎぎりし事に在る︒賞時長期会債の行はれざりし理由は第

一に中央銀行に斯かる法律上の制限の存したる事︑第二応其賞時普語銀行が資本投下手段としての長期公債に未だ慣れ

(13)

居らざりし事︑第三に長期公債の相場の下落したる事等に在る︒期かる事情の下に在りでは︑長期公債の成功を見る事

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︿はなかりし事であらうo

右の如き図家と銀行との共同扶作が停滞克服の功果に到達せんが震には︑此操作が一定限度以上に行はる与を

要する︒然らざれば斯る挟作に因りて買上と就業とのより以上の悪化が妨害せらる与に過ぎ守して︑買上と就業

との改善は到達せられ得ない︒何となれば停滞時の欣態は更により以上の萎縮への傾向を保有するものなるが拭

である︒斯る操作が不売分なる程度に行はるL時は︑図家の投資と公債とは私経済的部面に於ける投資と信用││

企業が受領したる貨幣額を後註の震に使用せ守して以前の債務の支挽の篤に使用する事に依り不足せる信用ーー

の代りとしてのみ現はる与に過ぎない︒換言すれば園家の投資と公債額面とは停止せられ来れる護註の代りに現

はる与ものである︒蓋し企業は士︿貨幣準備金特に銀行に於ひる預金残高を増加すべく︑そして遁営なる放資を恐

らくは後見し得なかったであらう所の銀行に取りでは︑此公償額面は遁営なる放資となるものなるが故である︒

他方に於て公債の後行は︑立(が信用創出を結果する限り︑一定の限度を守る可きであり︑共震に物債の騰貴や震替

相場の悪化への傾向が賀らされてはならない︒此一定の限度の遵守せらるL事なかのしが故に︑濁逸並に主(他の

諸図に於ては段時中並に戦後にインフレーションを生じた︒此のインフレーション超克の震には︑物債と為替に

封する考慮は決定的重要性あるものであった︒恐慌の克服の震には︑貨幣創出と信用創出とが必要であり︑是等二

者の創出は︑従来の事情の下に於ける震替相場の維持と殆んか﹂調和しなかった︒期る吠態に於て殆んr凡ての園

公債の作用と公債原則

(14)

家は停滞克服の道を辿る事を選び︑そして傍ブロック並に金ブロック諸図は干債切下を行ひ︑震替相場と金債格

とを上昇せしめた︒乍然濁逸並に二三の園家は魚替相場と金債格とを出来る丈不援なる高さに保持せんとし︑外

図震替の管理を行ひ之を次第に強化した︒物侵騰貴は多くの園家に於て意識的に鷲らされたる所にして︑敢て之

を甘受しなければならなかった︒此庭に吾等ほ前記の一定の限界は守られぎりし事を見るのである︒諸閣は封内

的及封外的貨幣債値乃至貨幣制度の愛更をば︑他の目的をより有殺に追求し得んが震に︑甘受したのである︒

停滞克服と云ふ結果は︑公債に因る経費支鉾のみより期待し得るものにして︑増加したる経費を租税に因りて

支排することに俄げ期待し得るものではない︒乍然図家に依る操作の重要性を正しく判定せんが震には︑園家が

経費在増加する事なく︑叉公債を後行する事もなくして︑務多銀行と普通銀行が相底の程度に於て長期信用市場

││私経済的部面に於ける短期信用は充分なる程度には納れられずる事は︑停滞時の特色として認めねばならな

いーーに介入する限り︑同一の結果に到達せられ得ぎるや巻考究しなければならない︒銀行の有債殻務購入は︑

設第相場の騰貴在費らすに止まり︑より太なる新強行を鷲らさゾるものなるが故に︑此限りに於て︑経済に刺戟

を奥ふるの作用は不明確なるものと考へられる︒何となれば有償詮努の買主の大部分は︑主(手取金を以て以前の

銀行信用を償却し︑或は又手取金や銀行の自由なる底分に一任するものなるが故である︒此限りに於て停滞時に

於ける銀行の有償詮多目見入に依りでは経済刺戟の作用を生じない︒経済刺戟の作用は︑有償詮務の買主が手取金

を以て投資を企つる場合に於てのみ期待し得るものである︒私経済部面に於ける投資目的の魚の有債詮努の供せ

(15)

&、

られずる限り︑閤家の経費増加と公債愛行とは経済刺戟の得に決定的重要性あるものである︒濁逸の恐慌克服に

際して一九一↓一三年以来用ひられたる特殊の公債詮書に閲して明白なるが如く︑主(営時濁逸に於ては停滞克服を図

家の閥奥なくして行ふ事は不可能の事であった・︒則ち形式上短期にして資質的には中期の公債たちしM労働調達詮

雰と図家の投資とが困窮よりの救主となったのである︒

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則ち屡々行はれたる経験に従へば︑公債後行に現は

れたる図家々計の無秩序は最も好ましからざる危機の一にして︑停滞克服に封する最も強力なる障害とならずる 乍然此庭に尚一の重要なる具議︑を生じないであもうか?

やの疑問是である︒此庭に悌園近代の事象を想起しよう︒悌閣に在りでは︑国家の家計欣態が一部の原因となの

で(仮令原因の全部には非?とするも)︑園民はインフレーションと貨幣債値低落に苦悶し︑長期的なる投資は行

J︑莫大なる金額は外閣に逃避して外因貨幣に投下せられ︑外園貨幣に封しより大なる信頼が置かれた︒大

なる金額が金の貯蔵の震に使用せられ︑銀行預金残高の所有よりも金の貯蔵を以てより確賢なるものと考ふるに

至った︒吾等は容易に斯る苦悩の後生を以て第一次的なる景気悪化の要因と認める事が出来る︒乍然信用膨肢を

結果する所の会債務行が斯る苦悩と関聯するものなりやを疑問としなければならない︒濁逸の経験は此錦図の経

験に封筒的なるものであった︒則ち濁逸に在りでは︑図家投資の震の公債後行は︑従来貯蔵せられたる貨幣を図家

に逆流せしめ︑長期的投資への傾向を助長した︒故に斯く封立するごつの経験よりして︑各公債務行に差異の存

する事を知る事が出来る︒公債後行が政治の無能の結果として︑又は生起したる後展を征服する事賓際に於て不

公債の作用と公債原則

(16)

可能なる結果として︑行はる﹄時は︑前記の如き苦闘に容易に到達する︒そして期る事情の下に在りでは︑

lシヨン・貨幣債値低落又は士(他不幸なる事象が庚汎なる程度に遣するであら︑?︒反之︑公債強行が︑図民

の承認する園家目的を意識して之を賢現する翁の方策として行はるL時は︑士(公債後行は経済生活を撹乱する事

なくして︑著しく庚く行はれ得るものである︒故に恐慌時に於ける図家の活動は必示しも無力であると云ふを得

ない︒特に世界恐慌後に於ける経済停滞を克服せんとする目的は︑諸国に於て承認せられ︑そして此目的に封す

る封策を行ふに営わJ︑図家は図民の協力と云ふ事を考慮に入れねばならなかった︒

次に公債の元本が償還せられ利子が支梯はるLに営りて︑経済生活に如何なる結果︑が現はるLゃを研究しなけ

ればならない︒此庭にも亦先づ景気乃至就業欣態は作用を受けざるものとの仮定を置く︒国家の公債務行に依り

て︑私経済部面に於ける投資が中止せらるL

叉例へば合理化が行はれや住宅が建造せられずるものと

すれば︑生産過程の牧益性の低下又は住宅供給の不足に因りて︑主︿後に於ても倫右の投資の倣如は必然的に存在

するものと云ふ事が出来る︒需要充足に取りて不利なる斯る事態と共に︑他方に於ては図家が公債牧入に因りて

創造したる所のものが存在する筈である││営該事業が共後に於て利用を供する限りに於て︒従て枇合的生産物

の組合せは︑此場合図家の公債強行に引続いて生手る所の作用に依りて凌化を受ける︒乍然公債の興ふる作用は是

に止まら中︑より以上の作用を生宇る︒就中公債の償還をなすべき必要より惹起せらるL作用を忘れてはならな

い︒前に述べたるが如く︑場合に依りでは常に必中しも租税引上等を行ふの必要はない︒会債牧入を以て賄はれ

(17)

たる園家の投資其ものが相官なる図家々計欣態の変化4佐賀らし︑主(結果利子支協と償還とに必要なる金額が準備

Lに至る場合に於ては︑租税引上の必要は存しない︒叉他の方面に於ける節約に因りて︑公債償還に必要

なる金額を資らす事に成功する場合︑亦然わである︒乍然屡々租税引上に因る経常牧入増加の必要を生中るもの

である︒租税引上に営りでは︑公債債擢者の購買力増加が︑附加的課税身受けたる人

. Kの購買力低下に依りて生

起する︒(若し図家が蛍該投資を行は示会債を後行せざりしならば︑斯る課税は生じなかったであらうし︑叉公債

え一徳者は私経済部面に於ける投資の震に立(貨幣額を使用したる可く︑そして其購買力は増加した事であらう)︒図

家の強行したる公債の償還せらる﹄時は︑然らざる場合信用供奥の震に供せられ得る所の金額以外に︑より大な

る金額︑か供せられ︑主(急に利子卒の低下を生宇る傾向がある︒此場合注意すべき事は︑附加的課税は常に貯蓄を

犠牲にして一部分行はるL事是である︒従て公債償還の翁に生︑下Jる金融市場の扶態の愛化は︑償還の震に︑課税

の行はれざる場合生じたであらう変化よりも︑より小なるものである︒

乍然右の過程が景気や就業戒態に影響を及伝さゾるものとなす前記の俣定は︑恐らくは現買に合致せざるもの

である︒そして一位景気と就業欣態とは右の過程に依わて如何なる程度に影響を受くるものなれJやの問題をも考

察しなければならない︒そして吾等は先づ︑租税の重一訴は︑其が新税の買施たると又は従来の租税客障の損張た

ると巻問は守︑景気欣態に好ましからざる作用を及段すの傾向あるものとする前越の解明を採の上けねばならな

い︒泊営なる公債方式の選樫せらるL

一年宛の利子額と償還額とは︑大なる園家投資額在一時に租税に依

会債の作用と公債原則

(18)

りて支排するに要する金額よりも︑透かに小額である事勿論であり︑従て景気悪化への傾向はより少ま強度争以

て現はる﹄ものである︒公債の償還をなす震に︑租税引上の代りに家計に於ける節約が企てらるL場合も亦︑景

気の過程に無関係ではない︒経済生活の一部は此節約の影響を受け︑そして景気悪化は此部分より経済生活のよ

り虞き範園に迄掠大する可能性が存する︒一定の保件の下に於ては︑公債の償還は特に景気悪化への傾向を惹起

するものである︒此庭に先づ第一に図家が短期公債又は大蔵省詮務を償還し︑銀行が斯種公債を国民に供する事

の困難なる停滞時の場合を考へょう︒短期公債の大部分は銀行の投資となるものにして︑是が償還せらるL

銀行が泊営なる新投資を後見せぎる限り︑信用の縮小と振替貨幣萱の減少を賀らす事となる︒長期公債の償還せ

L場合に於ても︑震際に於て泊営なる長期投資の可能性の紋如する限り︑短期公債の償還の場合と同一なる

結果が現はるLであらう︒乍然此場合は明かに賓際的重要性を有しない︒何となれば図家完計の欣態は︑停滞時ー

に於ける償還をして多くは不可能ならしめ︑そして好景気の時代に於ては︑期る投資可能性の紋如は一般に存し

ないかちである︒第二に吾等の考ふ可き場合は︑国家が叩波多銀行石して引受けしめたる公債を償還する場合であ

一般に普通銀行は登記付銀行に有する預金残高︑研二部分失ひ︑此預金

残高は図家に図る租税収入の支出に依りて再び普通銀行に流入する事となる︒乍然護朱銀行に封する債務償還の る︒園民が図家に租税を支梯ふに営りでは︑

.震に租税牧入の供せらるL場合に於ては︑普通銀行は預金残高の回復を得ない︒そして現金支抑準備金の減少の

鏡︑普通銀行は信用の縮小を行ふであらう︒此過程は諸園戦後のデフレーション政策に於て大なる役割を占め大

(19)

吾等は以上の如︑ぎ景気悪化の傾向の確認を以て潟足すべきではなく︑更に此傾向が完成するや否をや認識する

巻市文し︑共魚には此傾向の生手る場合の欣況の全部在把握しなければならない︒先づ図家の公債償還が家計決態

一般に上昇の障害となるに止まり︑賓際に於て経済吠態の悪

化を見ない︒反之停滞の時代に於て公債の償還の行はるL場合に於ては︑事態は異なれるものとなる︒勿論残務

銀行は遁営なる金融政策を加ふる事に因りて︑景気悪化の要素が経済生活に生起する事を防止し︑此要素︑を相殺 の理由よりして景気上昇の時代に企てらるL

し︑又は相殺する以上の事を魚︑す可き任務を有するものである︒只乍然此庭に注意すべき事は︑停滞の時代に於

て景気悪化の要素を相殺せんとする後歩銀行の能力は比較的に小である事是である︒前述の如く一の結果に到達

せんが震には︑都民多銀行と普通銀行︿並に時としては園家も)とは協力するを要する︒︑新る協力の行はれ歩︑従て

景気上向の要素が働かぎる時は︑景気悪化への傾向が完成する︒従て停滞時に於ける租税引上と公債の償還は景

気と就業決態とを悪化せしなるものである︒

図家が外債を後行し是に利子を支挽ひ元本を償還すべき特殊の場合を考へょう︒外債の議行並に利子支梯と元

本償還とは︑支梯残高を愛化せしむるものである︒乍然此愛化は自動的に生宇るものではない︒何となれば此愛

化は多くの保件に依存するものなるが故である︒若し公債牧入の使用が営該公債の利子支梯と元本償還とに必要

なる魚替主(ものを生ぜしむる場合︑換言すれば公債牧入の使用が輪出可能性を増加し又は聡入を減少せしむる時

公債の作用と公債原則

(20)

五六

は︑支挽残高は相封的に良好なる作用を受ける︒乍然支錦残高の充分なる鑓化が自動的に生守るものとは断言し得

ない︒経済生活に制墜を奥へ叉は職入を制限する事に因︒て支挽残高が強制的にのみ愛化を受ける場合がある︒

今景気悪化への傾向巻有する所の租税引上又は節約が︑欣況に依めでは︑不必要となる場合巻考察しよう︒園

家の投資や公債強行が景気停滞在克服する作用を及除したるものと仮定せよ︒経済欣態の愛化は︑国家々計決態

の愛化︑を資らずであらう︒則ち好景気に際しては︑税源は増大し︑閤家並に公共圏慌の交通業や主(他の公企業の

牧盆はかわ大となり

6 ︑社合的目的の震の支出は減少するであらうo故に斯る家計欣態の鑓化は︑強行せられたる

公債の利子支梯のみならやJ︑元本償還を可能ならしめ︑租税引上を不必要となすに至らしめるであらう︒

此庭に一の疑問を生歩る︒則ち図家の経済振興策に因る景気回復の永絞に関する疑問是である︒図家は念激な

る時流動の生ぜざるやう︑均等なる方式を以て機続的に道路・兵営等そ建設すべきである︒乍然図家が糠続的に斯

く負債を負ふ事は不可能に非ぎるや?国家の経済振興策に図る支持なき場合︑倫景気回復が永践し得るやの根

本的疑問は︑疑も無く注目に値する︒吾等は此永続を肯定する︒国家に因る弊働調達や公債政策が強火賠となり

て︑其後更に継続的方策なくしても尚経済振興が永続するとの考方は︑決して現震に背反するものではない︒蓋

停滞の克服以後︑私経済部面に於ける投資が再び増加し︑在庫口聞の増加と資本財の新創建に伴ひ信用需要が著し

く増加し︑共結果利子率引上又は其他の方法に依りてブレーキをかけなければならない程度となりたる事は︑世

界恐慌に至る迄の経験の一示す所である︒

(21)

白是観之︑公債愛行は大なる景気政策的重要性を有するものである︒乍然公債強行は総ての場合に景気政策的

重要性を有するものではない︒図家の投資と公債後行とに依り︑希はしま景気政策的作用に到達せんが震には︑

多くの係件の併後する事を要する︒吾等は次の如く確定し得る︒則ち園家の公債後行は停滞の時代に於て経済生

活の景気を良化するも︑是は乍然︑公債詮書が泡営なる方法にて引受られて︑信用掠張の目的のおに護家銀行が

協力する場合に限られる︒停滞時以外の場合に在りでは︑公債強行に因︒︑社曾的生産物の組合せの愛化を生ホJ

るのみにして︑位合的生産物の増加を生じない︒生産力使用方法の変化を生手るのみにして︑生産力使用の強化

を生りないものであると︒

( )

公債政策に付き財政皐的原則を後展せしむる事は︑如何なる意義を有するものなりや?

図民の将来に封して責任感を有せざ石政府︑従て大なる範固に於て図家経費の確定的支排を断念する政府の魚に︑ 公債原則は︑園家と

一の堤防となるものであり︑将来に封して共責任を自民却する政府の会には︑図家の行震に封する認識根披特に賂

来に於て困難を惹起する事なくして如何なる範固に於て公債を利用し得るやの問題に解答を供する震の認識根按

となるものである︒従て財政率的なる支排原則を打立つる事は︑財政の現賓が此支排原則に背反する場合と殿︑

(そして此場合特に)︑意義大なるものである︒従てロツツの如く

( 巧 Hb FE E 自主

55

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2)

公債の作用と公債原則五七

(22)

五八

支排原則告放棄する事は理由なきものと考へられる︒ワグネルは填汰利の放慢なる財政の賢際に反抗して︑其文

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重要性ある事を考ふる時は︑ベスレルの支群原則の如く︑暫定的なる支野方法を採用する場合に絡局的なる支排

方法が遁営の時期に存在するや要すとなす令・回

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若し現在存在する原則の批判中ぜなし︑又は新しき原則を樹立せんと欲するならば︑王口等は先つ第一に目的決定︑

則ち以下の研究に於て出残賠となる公理を定めて置かねばならない︒スツツケンも経費支弊原則を樹立するに蛍

りて︑先づ最低限度の要請たるべき命題を提出してゐる︒即ち﹁財政経済に於ては︑現在の需要のみならやJ

の需要も亦注目せらるべきである︒財政経済は同一の緊要性ある公経費︑か︑現在に於ても叉将来に於ても支耕せ

らるLゃう遂行せられねばならない︒換言すれば同一強度の共同需要は︑縫続して充足せらるLゃう途行せられ

ねばならない﹂

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るのみなら事︑又同時に財政々築家に依りて必然的に認識せられ︑震際上の百的に利用せらる﹄所のものである︒

若し一般に主張せらる﹄要求︑例へば正義の理想︑園家搭力の要求等が賢現せらるべきであるとすれば︑園家活

動の潟の財政経済的基礎は縫漉して維持せられねばならない︒従て右に掲けたる原則は︑所興のものとして見る

(23)

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を得るのみなら手︑論理上必然的なるものとして見る事が出来る︒他の理由よ・りして園家の活動が問題となる場

合︑例へば園家の危念存亡に関する戟争の時叉は革命の時に際しては︑右の原則は勿論遁用し得ないものにして

以下に於て我等は公債原則を見出さんとするものである︒従て同一緊要性を有する所の図家任務の将来の遂行

を危くする事なくして︑現在の任務港行は如何なる程度に行はれ得るやと云ふ一般的なる問題は︑此由胞に論じな

い︒吾等は凡ての財政経済に於て牧入の最高限

1 1

之を越ふる時は財政経済が縫寵して徴牧し能はぎる最高限│

ーの存する事は︑所奥にして争ふの絵地なきものと認めるものである︒此庭には新る一般的問題は之在措去︑一

の牧入種類たる公債は︑如何なる程度に於て経費支排に取入れらる可きやの特殊問題を研究せんとするものであ

る日図家の縫続的なる任務遂行を危くする事なくして︑会債は如何なる程度に於て経費支燐に役立ち得るやの問

題に封する解答は︑震際的霊要性希有するものである︒何となれば租税総額引下の震に公債議行を出来る丈撲

大せんとする傾向存するのみなら争︑経費の総額を充分に制限ーをなす場九口に於ても︑不語営なる種類の牧入在以︑

て経費を支砕する事は︑財政経済の給付能力を削減する事があるからである︒特に著しく念泊したる財政欣態の

魚︑租税以外の土(他の財源を出来る丈庚く要求せんとする現在に於て︑此問題への解答は重要性大であると云は

ねばならぬ︒此問題の提起に営ゎ︑公債務行が許容し得ぎる場合︑相営なる公課徴牧が行はるべきや︑或は図家

任務を他の公共図胞に引受けせしむべきやの諸問題は︑凡て不同に附するものである︒

会債の作用と公債原則

参照

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