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保護者との信頼構築に関する考察―N市立M小学校における調査結果を踏まえて― [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)保護者との信頼構築に関する考察 ―N市立M小学校における調査結果を踏まえて― キーワード:保護者との信頼構築、成果指標、ネットワーク、規範、組織体制 教育システム専攻 清田 雄二 1.章構成. だからである。信頼そのものは、学校の教育活動におけ. 序章 本研究の目的と方法. る潤滑油として機能する。また、保護者対応にかける時. 第1節 研究背景と研究の目的. 間的コストを縮減したり、協力関係を促進したりする。. 第2節 本研究の方法と論文の構成. では、信頼されているかどうかをどのように判断する. 第1章 保護者との信頼構築に関する先行研究の検討. のであろうか。多くの学校組織では、保護者の意識・態. 第1節 教育政策的アプローチ. 度を質問紙調査によって測定し、保護者との信頼構築に. 第2節 臨床心理的アプローチ. 関する成果を判断している。筆者が勤務していたM小学. 第3節 組織的・経営的アプローチ. 校でも、4件法の質問紙調査を行っていたが、この調査. 第2章 M小学校における保護者との信頼構築戦略. に対する信憑性について保護者から疑問を投げかけられ. 第1節 信頼構築のための基本的な考え方. たこともあった。筆者自身も評価指標の妥当性や信頼性. 第2節 信頼構築の指標. に課題があると考えていた。. 第3節 信頼構築のための戦略ストーリー. 以上のような問題意識から、保護者との信頼関係に関. 第3章 M小学校における保護者との信頼構築の変容. する先行研究を検討した。 詳しくは、 第1章で述べるが、. 第1節 調査対象と手続き. 学校経営論における信頼研究は、校長-教師間の信頼や. 第2節 平成 21~22 年度の保護者との信頼構築. 教師相互の信頼に関するものが多かった。保護者との信. 第3節 平成 23~25 年度の保護者との信頼構築. 頼関係に関する研究は非常に少なく、信頼構築のプロセ. 第4章 総合的考察. スや実践方法を明らかにしようとしているのは、計量研. 第1節 対話交流継続のための「文書」や「場」の工夫. 究を中心とした露口(2012)のみであった。. 第2節 分かりやすい成果指標の設定. そこで、本研究は、保護者との信頼構築の過程や戦略. 第3節 ネットワークと規範の形成. を具体的な記述にして明らかにすることを目的とする。. 第4節 リーダーの成果指標への関与と組織体制. 本研究の方法としては、まず、教育政策・臨床心理・. 終章 結論と展望. 学校経営の視点から先行研究を検討する。次に、信頼構. 第1節 本研究の成果. 築をビジョンとしたN市立M小学校を対象とし、その学. 第2節 今後の課題. 校組織が実践した具体的な戦略等を分析し、保護者との 信頼構築戦略を具体的な記述で明らかにする。そして、. 2.研究の概要. どの戦略が有効であるのか、インタビュー調査を通して. 序章 本研究の目的と方法. 物語分析の視点から考察する。. 信頼は学校組織の存立基盤である。近年、信頼される. 第1章 保護者との信頼構築に関する先行研究の検討. 学校づくりが多くの学校でビジョンとして掲げられてい. 今日、学校を取り巻く環境が変化する中、学校組織に. る。保護者との信頼関係を構築していくことは、各学校. おける信頼構築の重要性が高まり、政策においても、保. 組織にとって、最重要課題の一つとなっている。. 護者を学校経営の中に取り込もうとすることが明確に位. では、なぜ信頼が重要なのであろうか。一つは、時代. 置づけられている。. の移り変わりとともに、学校や教員の社会の中における. 実践レベルでの信頼関係に関する研究動向を概括す. 位置づけが変わってきたからである。学校は学校だから. ると、保護者からの苦情を一種の学校危機として捉え、. という理由で、教師は教師だからという理由だけで信頼. その効果的対処法を論じたもの、関係づくりが困難な保. される時代ではなくなった。 信頼は所与のものではなく、. 護者を複数のタイプに類型化し、それぞれに対する臨床. 獲得すべきものとなった。二つは、信頼は、教育活動を. 心理的な対処方法を論じたものが報告されている。いず. 成立させ、教育効果を高めるための根底に位置づくもの. れも、 問題が顕在化した後の対処についての記述が多い。 1.

(2) また、ここ数年は、モンスター・ペアレントの造語に象. 態度」とし、 「関係的信頼」の概念を採用している。生活. 徴される「困った保護者」の存在に社会的な関心が集ま. 習慣等も含めた保護者からの委託内容(期待)を学校が履. り、多数の著作が出版されている。これらの文献には、. 行(応答)する「契約的信頼」の概念では、学校を信頼し. 困った保護者が生み出される背景や学校単独では解決困. ているというよりも学校に依存しているとなるからであ. 難な保護者行動の事例と対処法が豊富に掲載されている。. る。そして、2つの具体的な方法で信頼の可視化を試み. 信頼関係に関しての組織的・経営的アプローチによる. ている。一つは、露口が開発した保護者集団構造理解の. 研究も少しずつ蓄積されてきた。公立学校選択やコミュ. ツール「P-TRUST」であり、もう一つは、M小学校が考え. ニティスクール等の制度改革によって信頼構築を試みよ. 出した信頼を保護者の行動レベルで把握しようとする. うとする研究、公立学校改革の事例を通して信頼構築の. 「学級懇談会の参会率(参会者数/PTA数)」である。. ための実践的戦略を得ようとする研究が報告されている。. 100. 学校経営論における信頼研究の焦点は、どちらかといえ. 90. ば、校長-教師間の信頼や教師相互の信頼に置かれてき. 70. 80. 71. 60. たが、露口(2012)は、学校組織における信頼研究のメイ. 50. ンフィールドを学校と保護者の関係に焦点化し、計量研. 40. 究により、信頼構築のプロセスや実践方法を明らかにし. 20. 97. 93. 54 53 50. 75 78 67. 84. 83. 76. 70 63. 66. 85. 82 73 72. 66. 68 60. 58 61 60. 30 10. ている。一方で、「信頼構築戦略の記述が、抽象度の高い. 0. 計量的な実践の論述となっており、インタビュー調査等. 05 05 05 06 06 07 07 07 08 08 08 08 09 09 09 10 10 10 11 11 11 12 13 13 13 04 06 11 06 11 04 06 11 02 04 06 11 02 04 05 02 06 11 02 06 11 02 02 06 11. の質的方法を実施する必要がある」と課題も明らかにし. 以下、平成 17~20 年度のM小学校の実践を分析し、. ている。本研究は、この露口の研究、すなわち、保護者. 明らかとなった9つの具体的な戦略を述べる。第1は、. との信頼構築研究の系譜に位置づくものである。. 意識改革のための「機会」の活用である。新校長赴任時. 第2章 M小学校における保護者との信頼構築戦略. の平成 17 年度当初は、 学級懇談会に対して保護者の中に. 本章では、N市立M小学校でなされた保護者との信頼. は「できれば参加する」 「関係のある人が参加する」とい. 構築戦略を具体的な記述で明らかにする。M小学校はX. った規範が形成されていた。 これを崩すために校長は 「一. 市の都市部近郊地域に位置している児童数 450 名(平成. 堂に会することの大切さ」を保護者に実感してもらう機. 25 年5月時点)の中規模校である。M小学校のビジョン. 会を設定した。第2は、積極的な広報活動である。従来. は「信頼される学校づくり」である。信頼される学校を. の授業参観や学級懇談会のイメージを変革するために学. ビジョンや重点目標とする場合に大変なのは成果指標の. 校開放日の保護者への案内文書を抜本的に変えた。第3. 設定であるが、M小学校では、学級懇談会の参会率(参. は、細やかな勧誘活動である。保護者の参加行動を促進. 会者数/PTA数)を成果指標として実践を開始してい. するべく、多様なネットワークを活用した勧誘活動を展. る。現場ならではの非常にシンプルで誰もが理解できる. 開した。第4は、徹底した価値づけである。多くの学校. 指標である。近年、多くの公立小学校において学級懇談. では、授業参観と学級懇談会をセットで開催している。. 会の参会率は低下している。 この数値を向上させるべく、. その場合、担任も保護者も優先順位は、①授業参観、②. M小学校では、校長と筆者(当時は教務主任)が中心と. 学級懇談会であろう。しかし、本実践では、授業参観よ. なって、学級懇談会の参会率を高めることを目標に学校. りも学級懇談会の方が重要であることを継続的に確認、. 改善を積み重ねていった。. 啓発した。第5は、懇談会等の内容充実である。保護者. まず、M小学校では、学校現場に存在している様々な. のニーズを探りながら話題を提示し、学級懇談会の内容. ネットワークが、学校の教育力向上につながっていない. 充実を図っていった。第6は、参加規範の形成である。. ことが多く、これこそが重要な問題であると考えた。そ. 重要なミニ講演会の出席については、事前に出席確認を. こで、この実践課題を解決するために、M小学校では、. 行った。その確認表には、 「16日に出席・19日に出席」. ネットワークの焦点化を図った。家庭との協働を中核に. の2者しかなく、 「欠席」の選択肢は用意されていない。. 据え、学校が保護者に対して働きかけ、対話と共通実践. 出席確認表からは「保護者の参加は当然のことである」. を繰り返し、信頼を構築しようとした。. とする学校側の意図を伝えた。第7は、改善の見える化. 次に、信頼構築の成果指標の設定である。M小学校で. である。 保護者アンケートは、 学級懇談会の折に配布し、. は、保護者と学校は相互依存関係にあると考え、学校信. 後日、回収している。保護者からの意見を迅速にフィー. 頼を「保護者による学校に対する期待と協力についての. ドバックするとともに、有益な意見に対してはすぐさま 2.

(3) 改善の姿勢を示すことで、保護者の学校に対する信頼感. 教務主任がプロジェクトを継続しているため、信頼構築. が強化されていった。第8は、組織体制の充実である。. 実践の枠組みはまだ大きく変わらなかった。. M小学校における学級懇談会への参会率向上に向けた一. しかし、平成 23 年度以降は、教務主任が他校に異動. 連の取組みは一つの信頼構築プロジェクトと呼ぶことが. したため、参会率のデータ化や学級懇談会の在り方等、. できる。このプロジェクト推進のために、校内の組織体. 実践面でも今までと大きく変容した。M小学校の信頼構. 制を「4主任制」に変え、校内の役割分担を整理した。. 築実践の組織は、この目的達成のために編成されたプロ. 第9は、 リーダーシップ実践である。 M小学校の校長は、. ジェクトチームであったので、その実務的推進者が異動. データに対する関心が非常に高く、データを活用したリ. し、各担当者のリーダーシップ実践も崩れていった。. ーダーシップ実践が見られる。ミドルリーダーが作成し. 平成 24 年度では、学校開放日や学級懇談会を縮小す. た資料が、M小学校の教育実践改善の道筋を見出す資料. る方向で取組みが進んでいる。教職員の負担軽減が理由. として活用されるので、主任層の意欲は高まる。リーダ. である。その結果、保護者の学級懇談会への参加が少な. ーシップが固定化されず、分散されているのもM小学校. くなり、対話の機会も減った。共に行動しようとする規. の特徴である。. 範も薄れ、保護者との信頼関係が揺らぎ始めた。学級懇. 第3章 M小学校における保護者との信頼構築の変容. 談会の参会率のスコアは低くなってきたのだが、それで. 本章では、前章で述べた4年間に渡るM小学校におけ. も、平成 17 年度に比べて高い数字となっている。このこ. る保護者との信頼構築実践のその後をさらに年度ごとに. とについて、2名の教諭は、低調なスコアになってきた. 時系列で整理・記述する。. 原因の一つとして、規範が崩れてきているとコメントし. 本研究の特徴の一つとして、M小学校という同一校を. ている。一方、学級懇談会に参加している保護者の理由. 9年間という長期にわたって研究対象にしていることが. も規範であった。この場合の規範とは、子どもや学校の. あげられる。その間、管理職等の構成も少しずつ変わっ. ために共に行動しようとする「愛他的規範」であり、互. てきている。学校組織が教育活動を実践していく中で、. いに協力し支援し合うことに価値を置く「協力的規範」. 経営層の影響は大きい。このM小学校における実践は、. であり、学校の呼びかけがあれば保護者がみんなで集ま. 信頼構築をビジョンに掲げた校長の在職期間(平成 17. り問題解決に努めようとする「参加的規範」である。学. ~20 年度) 、筆者である教務主任のみが残った期間(平. 級懇談会によって保護者同士のつながりをつくることは、. 成 21~22 年度) 、信頼構築実践を推進する校長及び筆者. 学校や教員に対する愛他的・協力的・参加的な態度につ. がいなくなった期間(平成 23~25 年度)とで、その実. ながり、信頼感に結合している。. 践内容には差異が生じている。ここでは、それらの取組 み内容が、保護者との信頼構築にどのような影響を及ぼ. 平成19年. 49.1. 14.5. 16.0. 20.4. すのか、追跡調査をする。調査対象は、M小学校に勤務 していた、あるいは、現在も勤務している教職員や保護 平成20年. 者、計7名とし、M 小学校の信頼構築実践に関するイン. 53.5. 12.0. 14.5. 20.0. タビュー調査を行う。調査は、質問項目を記載したイン タビューシートを用い、半構造化形式で実施した。. 平成25年. 28.5. 18.4. 20.5. 32.6. 平成 21 年度は、校長の人事異動に伴い、4主任制が 3主任制になる等、校内組織も変容した。ミドルリーダ. 0%. ーの動き方が大きく変わったため、教務主任は、物理的. 20%. 40% 適応. 60% 葛藤. 依存. 80%. 100%. 回避. な時間確保が困難な状況になり、保護者との信頼構築実. 上図は、平成 25 年度までのM小学校における P-TRUST. 践が自然と停滞していった。その結果、学級懇談会を最. の経年比較のデータである。P-TRUST とは、露口によっ. 重要視し、学級懇談会に焦点化していた組織的取組が少. て開発された学校の保護者の実態を構造的かつ客観的デ. しずつ変わっていった。. ータによって理解していく保護者集団構造理解のツール. 平成 22 年度は、従来の平成 17 年度の校務分掌組織の. である。信頼されているかどうかの目安が、適応比率が. 型にもどり、4主任制は完全になくなった。また、個人. 40%以上、葛藤・依存・回避についてはそれぞれ比率が. 懇談会が復活する反面、一堂に会する最大なる機会であ. 20%未満なので、この基準値から考えた場合、平成 20. った4月の全P集会が中止となった。新校長による組織. 年度が保護者との信頼関係のピークであり、 平成 25 年度. 体制や実践段階での関与の仕方が変わってきたものの、. に関しては、非常に厳しい状況となっている。このこと 3.

(4) は、学級懇談会の参会率データも同様の数値を示してお. 規範と信頼が生まれる。それら規範が醸成される場の一. り、 2つの成果指標が連動していることが伺える。 また、. つとして学級懇談会が位置づいていた。保護者同士のネ. M小学校での信頼構築実践の充実ぶりとも重なっており、. ットワークを構築し、学校の教育力向上に結び付けてい. 指標そのものの信用性もある程度高いものだと思われる。. くことは非常に重要である。. 以上のように、保護者との信頼関係が揺らぎ始めてい. 第4は、リーダーの成果指標への関与と組織体制であ. る一方で、学校を信頼し、学級懇談会等に対して高い意. る。 「校長はビジョンを示すことが大切」とよく言われる. 識を持っている保護者もいる。教師との交流の機会、保. が、本研究では、ビジョン設定とともに、その具現化や. 護者同士の交流の機会を望み、コミュニケーションを通. 成果指標の達成状況に常に関与し続けることの重要性が. してネットワークでつながろうとしている。学級を単位. 示唆される。リーダーが、成果指標に関心を示し、数値. とするコミュニティ形成の場として学級懇談会を活性化. データを根拠とした意思決定を行うことで、学校組織に. させることは、 学校への信頼構築の一助となるであろう。. ビジョンの価値づけが徹底される。また、データ分析を. 第4章 総合的考察. 通して課題が発見されたとしても、その課題を改善する. 第2・3章では、M小学校における9年間に渡る信頼. ための組織が編制されていなければ価値は激減する。M. 構築実践を具体的な記述にして明らかにした。それらの. 小学校では、PTA・学校評価関係については教頭、学. 記述から得られる知見として次の4点を指摘できる。. 力向上・研究推進については研究主任、カリキュラムと. 第1は、対話交流を続けるための「文書」や「場」の. 信頼構築については教務主任が、それぞれ主たる担当者. 工夫である。学級懇談会に焦点をあてたM小学校の信頼. としてリーダーシップを発揮している。目的達成のため. 構築プロジェクトでは、保護者との対話による交流をい. にプロジェクトチームが発足し、学年組織と協働して迅. かにして継続していくかが重要なポイントであった。そ. 速に課題解決に取組んでいる。. の際、教務主任が創意工夫を凝らして作り出した「文書」. 終章 結論と展望. や「場」が重要な機能を果たしている。 「文書」について. 本研究では、保護者との信頼構築の過程や戦略を明ら. は、案内文書や広報ポスター、結果報告書等は、いずれ. かにすべく、 M小学校を事例に分析を行った。 その結果、. も重要な触媒となった。 「場」 については、 教師と保護者、. 明らかとなった知見は、前章で述べた「 『資料』や『場』. 保護者同士の対話交流の中核となる機会であり、学級懇. の重要性」 、 「分かりやすい成果指標の設定」 、 「ネットワ. 談会の内容充実他、多種多様な機会を設定し、対面コミ. ークと規範形成」 、 「リーダーの成果指標への関与と組織. ュニケーションの充実を図ることにも成功している。. 体制」であった。. 第2は、分かりやすい成果指標の設定である。M小学. 本研究の課題としては2つあげられる。一つは、研究. 校では、2つの具体的な方法で信頼の可視化を試み、 「適. 結果の信頼性確保である。実践者自らが分析を行う上で. 応セグメントの保護者を増やすこと」 「学級懇談会の参会. の方法論を検討する必要がある。もう一つは、成果指標. 率を高めること」と具体的で分かりやすい成果指標を設. の妥当性検討である。本研究では事例校が1校のみであ. 定している。前者については、自校の保護者の実態を構. るため、保護者の実態が異なる学校を対象とした検証が. 造的かつ客観的データによって把握することができ、非. 求められる。 今後の研究課題として引き続き検討したい。. 常に有効であったと考える。後者については、年に4回 挑戦でき、数値の上がり下がりに一喜一憂しながら学校. 3.主要参考文献. 改善へとつながる指標であった。信頼を「関係的信頼」. ・露口健司・清田雄二・山下顕史「データ活用型リーダ. と捉えているM小学校では、学級懇談会への参会率で信. ーシップ実践(DDLP)による学校改善-分散型リー. 頼を測定することは有効である。. ダーシップ・アプローチ-」 (日本教育経営学会第 50. 第3は、ネットワークと規範の形成である。本研究は、. 回大会発表資料) 、2010 年。. 当初、学校-保護者間といったネットワークの焦点化を. ・露口健司「保護者ネットワークと学校信頼」 (日本教育. 中心に実践を重ねてきている。一方、学級懇談会を重要. 行政学会第 46 回大会発表資料) 、2011 年。. 視している保護者は、学校―保護者間のネットワークに. ・露口健司『学校組織の信頼』大学教育出版、2012 年。. 加えて、保護者同士のネットワークを求めていることが. ・藤原文雄・露口健司・武井敦史『学校組織調査法-デ. わかった。保護者相互が定期的に顔を合わせ、情報を交. ザイン・方法・技法-』学事出版、2010 年。. 換したり、一つの議題を共有したり、協力的な活動を継. ・八尾坂修『学校改革の課題とリーダーの挑戦』ぎょう. 続したりすることを通して、保護者同士の行動に対する. せい、2008 年。 4.

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