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大里広域市町村圏組合(深谷市)生活支援体制整備事業における協議体
第1層生活支援コーディネーター活動報告
活動期間 : 6月~10月
内 容 : サロン参加者やボランティアの方から率直な意見の聞き取り
訪 問 先 : 13地区のサロン
項 目 : ①サロンに参加して良かったこと
②我がサロン自慢
③普段の生活で困っていること
④あったら便利なこと、こんなことがあったらいいな~
⑤参加者自身が他のサロンで披露できるもの
⑥サロンに来られない方に来てもらう方法
回 答 :
①サロンに参加して良かったこと
《参加者》
・サロンが楽しみ ⇒ 忘れないようにカレンダーに印をつけてある
・世間話が出来て良い
・誕生日会をしてもらえるので嬉しい
・1ヶ月に1回サロンのような集まる機会があると良い
・楽しい、情報がもらえる
・近所でもなかなか会えない方とも会える
・毎回楽しみで待ち遠しい
・誕生日会が楽しみ、みんなに祝ってもらえてうれしい
⇒ 1人だと誕生日も忘れてしまう
・仲間が出来た、話が出来る友達が出来た
・地域の方とコミュニケーションがとれるのが良い
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・いろいろなことが体験できる、知識などを学べる、会うのが楽しい
・ふれあえるのが良い、2ヶ月に1回が楽しみ、情報がもらえる、会えるのが一番
・毎月決まった日の開催で、その日を楽しみにしている(第2火曜日)
・バス(行政バス)で市内の名所巡りを企画してくれて嬉しい
⇒ 市内でも今まで知らないところが多いので勉強になる
・お茶を飲みながら川本地区や深谷市の情報が入るので毎回楽しみにしている
・仲間と会えるので楽しい
・今年度から参加しているが、参加できてよかった
⇒ 民生委員に声をかけて誘っていただき嬉しかった
・地域の方と話が出来て楽しい
・みんなで食べる食事はおいしい
・小さな子どもが来てくれるので雰囲気が明るくなって良い(3世代交流)
・楽しい時間が過ごせる
《ボランティア》
・みんなが楽しみにしてくれているのが張り合いになる
・サロンに来るのに着飾ったり髪を整えたりと身だしなみを気にしている方が多く、
若さを保つ秘訣かも
・地域の情報が得られる
・サロンで中瀬べに(サクラソウ)を育てている
⇒ 植物を育てるのは楽しい
⇒ 畑や道端で会った際の話のタネになる
・挿し芽をして準備するのが生きがい。みんなが喜ぶので張り合いがある。
・会話や交流が楽しい
・ボランティアが高齢化 ⇒ 世代交代を考えないといけない
⇒ ボランティアが変わっても継続できる内容にしていくことも大事
⇒ 料理も凝り過ぎずにインスタントや店屋物にするなど
・参加者から元気をもらえる
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②我がサロン自慢
・参加者も一緒にお茶出しをしてもらっている(出来ることはやってもらう)
・和気あいあいとしている
・応援し隊(ボランティア・老人会)が一生懸命
・参加者が料理を作って持参してくれる
・情報が得られて情報交換が出来る
・元気な参加者が会場の片付けやお茶出しや皿洗いなどをやってくれる
⇒ お願いしたわけでもなく動ける方が自分にできることを見つけてやってくれる
・サロン運営委員をサロン参加者に依頼し委嘱状を出してもらっている
⇒ 本人も張り合いになって責任感が出る
⇒ 同じ高齢者として参加者の意見を吸い上げてもらっている
・子どもとの交流ができる(七夕・神輿)
・みんなが明るい
・みんなが元気でいられるのが一番
・自治会長、民生委員、ボランティアが協力して運営
⇒ みんな地域のためにと積極的に活動している
⇒ 地域でできることは地域住民でしたい
・93歳のおじいちゃんも元気に参加している
・参加者自身も役割を持って参加している、自分にできることは協力して行っている
⇒ 動ける方は机の準備や配膳も協力
⇒ 参加者が長崎の原爆についての話と詩の朗読をしてくれた
⇒ アコーディオンが得意な参加者が童謡を演奏してくれる
・男性もたくさん参加してくれる(ボランティアも含めて10名)
・高齢者でも自分でできることは自分でやってもらっている
⇒ 輪投げの輪の回収も投げた本人がやる
⇒ 輪投げの集計も高齢者が率先してやっている
⇒ 介護予防で積極的に計算をしている
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・参加者とボランティアの区別がなく、出来る人が出来ることを行っている
③普段の生活で困っていること
・有害ごみが出しにくい ⇒ 月1回の回収で出す場所が遠い
・ゴミ置き場が遠く、近くにあると良い
⇒ 話を聞いていた自治会長が近所の人に一緒に出せるか依頼してくれるとのこと
・民生委員に頼りっぱなしで申し訳ない
・くるリンのデマンドが分かりにくい(参加者)
⇒ 出前講座等で分かりやすい説明や図等で視覚的にわかるように説明を希望
⇒ 担当課(都市計画課)につなぐ
・くるりんが不便になった
⇒ 以前は決まった時間にバス停に行けば乗れたのに...
⇒ デマンドは分かりにくい
・くるリンの本数が少ない(定期便)
・くるリンの定期便でフレッセイまで行っているが、帰りのバスまでの待ち時間が長い
⇒ デマンドの利用を進めたが、前日や当日だと予約が取れないとのこと
・くるリンのバス停が自治会の中心にない
・くるリンの乗り方や使い方が分からないので教えてほしい
⇒ チラシを配布し説明したところ理解してもらえた
・くるリンのオペレーターの対応が不親切。オペレーターはいつものことだから分かっ
ているけども電話をする方は『分からない方』なので、丁寧な説明をしてほしい
⇒ 以前も同じような苦情があり担当課に伝えている
・買い物
⇒ くるりんがコープに行かなくなったのが不便
⇒ くるりんはフレッセイまで行くけど、帰りの便が1時間以上になってしまい不便
⇒ 今は、くるリンで駅まで行ってアリオの無料バスで買い物に行っているけど遠い
し、乗り換えが大変
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・くるリンのデマンドの使い方がわからない
⇒ サロン等で分かりやすい説明や図等で視覚的にわかるように説明を希望
⇒ 担当課(都市計画課)につなぐ
・くるリンのバス停を旧中山道に設置してほしい
⇒ 都市計画課に連絡
・お昼(12時~13時)に使えないのが不便
⇒ 病院や会合の終わりが12時になってしまう
⇒ 都市計画課に連絡
・くるリンのデマンドが便利
⇒ 緑ヶ丘から永田上まで利用しているがピアゴの乗り継ぎも接続が良く苦じゃない
・くるリンが200円で乗り放題なのは安くて助かる
・緑ヶ丘からアリオまで便利に利用させていただいており、ありがたい
・定時路線よりもデマンドのバス停を増やしてほしい
⇒ 使いなれるとデマンドは便利
・くるリンを便利に使っている
⇒ 時間はかかるが深谷駅まで行けるし、深谷駅南口からはアリオの無料バスを
使ってヨーカドーで買い物もできる
・今は乳母車でゆっくりだけど出掛けられているけど、段々と歩くのが大変になって
遠くまで行けない
・今は車に乗れるから大丈夫だけど、これから車に乗れなくなったら近くに店がない
ので買い物が不便になってしまう
・近くに店がないので困っている
⇒ 歩いて向島のセブンイレブンに片道30分掛けて行っているが雨の日が大変
・牛乳屋の移動販売も無くなってしまった
⇒ 自転車で重いものを持って帰ってくるのは大変
・遠いけどコンビニではなくフレッセイまで買い物に行っている
⇒ たくさんの商品の中から選びたい
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・自転車で買い物に行っているが行きは良いが帰りは荷物が重くバランスを崩して怖い
・今まで買い物に行くのが大変だったけど、セブンイレブンが近くに出来て良かった
・コンビニが便利すぎて惣菜を買うようになっちゃうと自分で料理しなくなってボケ
ちゃわないか心配
・欲をかかなければ自分の足で歩けて出ていけるから今の生活で満足
・一人暮らしだから自分でできることは自分でやるようにしているのが健康の源
・自転車で通院しているが、雨の日は行けない
・選挙の投票所が武蔵野地区は中郷1ヶ所になってしまって遠くて自転車では行けない
ので、以前のように下郷で投票できるようにしてほしい
⇒ くるリンで花園総合支所(期日前投票)や武蔵野自治会館まで行ける旨を伝える
が『選挙に行くのにお金を払うのはおかしい(くるリンの乗車料)』と・・・
◆投票所への利用や投票証明書をもらった方はくるリン利用料を無料にするとかの施策
⇒ 選挙管理委員会に連絡し、検討を依頼
⇒ 国からも投票率を上げる施策をするように言われており、移動投票所や様々な
事例もあるので、検討してみる(選挙管理委員会)
・近くのお店が閉店してしまい買い物難民になってしまい、なかなか買い物に行けない
ので1回で冷凍食品を大量に買ってきている
・今は車に乗れるから良いけど、車に乗れなくなったら何もない地区だから大変
・セブンイレブンが出来て惣菜などを買えて便利になったけど、野菜は買えない
・近所の人に送迎を頼みたいけど、軽トラックで夫婦で買い物に行っており乗れない
・コンビニやスーパーが遠い
・家族に自転車は乗らないようにと言われ、遠くまで行けない
・車に乗れなくなったら地域に店がないから不便
・サロンに来る足がなく、参加したくても参加できない人が多い
⇒ 乗せてきてあげたいが、息子に『何かあってからでは遅いから乗せて行くな』と
言われ、乗せてこられないのが心苦しい
⇒ 社協の移送サービスの車両貸出制度を紹介
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・電球交換やちょっとした困りごとを手伝ってくれるサービスはないか?
⇒ 有償家事援助をPR
・車がないと生活しにくい
⇒ 自転車だと遠くまで行けないので、買い物が特に大変
⇒ 品物を自分で見たいから宅配は使いたくない
④あったら便利なこと、こんなことがあったらいいな~
・もくせい館や福寿荘までの送迎バスがあると良い(くるリン以外で)
⇒ 団体で予約をすれば迎えに来てくれ、サロンであれば市バスを使える旨を伝える
・公民館のイベントや行事に参加したくても行く手段がない(自転車では遠い)
・敬老会が文化会館になってしまい遠いので行けない
⇒ 行きたくても自力で行けない(歩きや自転車)
⇒ 人にお世話になってまで行くのは嫌
・敬老会にくるリンを運行してほしい ⇒ 自転車だと文化会館まで行けない
・移動販売があると良い
⇒ 宅配だと品物を見られないので自分の目で見て商品を買いたい
⇒ 移動販売をしている魚屋があるが、一人暮らしの家には来てくれない
・仲間とお風呂(老人センター)に行けると楽しい
⇒ くるリンで行ける旨を伝えて、予約方法は民生委員を通じて紹介することにする
・循環器病センターまでタクシーで5,000円ほど掛けて行っているが、くるリンが
行ってくれると助かる
⇒ くるリンで行けることは説明したが、行き方ははっきりと分からなかったので、
後日、民生委員を通じて行き方や予約方法を紹介することにした
・今は車を乗れているが、車が乗れなくなったら病院もお店もないので通院や買い物が
大変になってしまうと思うので、くるリンのバス停を増やしてほしい
・明戸西部の本郷地区の有志でランチ会をやっている(年4回ほどで1回 2,000 円会費)
⇒ 双葉や若菜などのバスが迎えに来てくれるお店を利用している
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・中央病院の送迎バスのように病院間バスがあるとこれからの高齢社会にはありがたい
・病院や買い物は秩父線で明戸駅から熊谷駅に行くことが多い
⇒ 帰りも明戸駅から歩いていると通りがかりの地域の人が車で送ってくれる
・市内で使える宅配サービスやカタログ販売の業者一覧をまとめたものがあると便利
⇒ 現在60代から70代の方も10年後に車に乗れなくなったときの不安が大きい
⇒ 今のうちから使い方に慣れてもらうのも必要だと思われる
⇒ 商工振興課や市内業者に協力をいただき、一覧が作れるようなら作成したい
・桜井青果(深谷市明戸)が高島まで週2回、訪問販売に来てくれるので助かるが、
果物中心で品揃えが少ない
⇒ データを集めた上で桜井青果とも情報交換していきたい
⑤参加者自身が他のサロンで披露できるもの
・手芸が得意
⇒ 教えたい気持ちはあるが、他のサロンに行く手段がない
・移動手段がないので他のサロンには出向けないが、団地内でイベントの際には子ども
達用に炊き出しを行ったり、おかずや漬物を提供し喜んでもらっている
⇒ 料理をして食べてもらうのが生きがい
⑥サロンに来られない方に来てもらう方法
・『飽きず焦らず諦めず』で声かけをしている
・ヘルパーが来ている人にはサロンへ誘いにくい(参加者)
⇒ 介護のお世話になると地域と関われなくなるのではと不安になる
・サロンに来られなかった方に参加者、自治会長、民生委員が弁当を持って報告に
行っている
・下郷中央集会所で有志7人の仲間でサロンとは別に月1回お茶飲み会をしている
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≪サロンを訪問しての所感≫
・農村部は買い物や通院に困っている方が多い
・家族に送迎を協力いただいている方も多いが、家族が休みの日は病院も休みなので通院
もままならない状況
・住民のつながりが強い地区も多い ⇒ 助け合いが出来ている
・輪投げは誰にでもでき、立ち上がるのが大変な高齢者も輪投げは楽しくやっている
⇒ 輪投げを介して笑顔が増えた
・お節介おばさんがみんなに話しかけていた ⇒ 普段から畑や道で会っても話しかける
・どの地区も高齢者はくるリンの使い方が分からない方が多いが、説明をすると興味を
持ち利用しようと思うようになった
⇒ 早速、仲間8人でアリオ買い物ツアーを企画してくれた
⇒ まずは使っていただくことで利便性を確認してもらうことから始める
・くるリンについて知らないから『使いづらい』『難しい』と思っている方が多く、説明
すると『便利』に考えが変わる方が多いので、丁寧な説明が必要
・くるリンのバス停の増設や位置の変更についての意見も多数あった
・車や自転車に乗れなくなったときの交通手段としてくるリンへの期待が大きい反面、
要望も多い
⇒ 利用している方からは好評なので、周知していく必要があると思う
⇒ タクシーではなく【乗り合いバス】だと説明をすれば分かってくれる方が多い
・八基地区は地元にお店や病院がなく、今は車に乗れるから不便に感じていないが、車に
乗れなくなったら、一気に生活しにくくなる地区である
・現時点でも車を運転したくないが、運転しないと生活できないから仕方なく運転してい
る方も多く交通事故の危険もあるので、移動販売などの仕組みづくりが急がれる
・施設やデイサービス等で野菜を売ることが出来ないか?
(農家やJAや市民活動団体などの協力を得て施設内で販売し、デイの帰りに持ち帰る)
・高齢者は昔の深谷市歌は良く知っていたが、新しい深谷市歌を知らない方が多く市歌を
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知りたい&歌いたいと言う方も多かったので、敬老会などでBGMとして流したり歌っ
たりして浸透させる必要があると思った
・今は車を誰かしらが運転できるが、運転が出来なくなったときの不安を抱えている人が
多い
・深谷市や社協などが行っている制度やサービスを知らない方が多い
⇒ 一人暮らしの方は民生委員から情報を得られるが、高齢者夫婦世帯には情報が伝わ
りにくい現状があった
⇒ サロンで【高齢者向けサービス】の紹介を希望していたので、サロン運営委員と
調整しながら行いたい
⇒ 社協のことや有償家事援助サービスの内容を一人暮らし高齢者が良く知っており、
周りの仲間に話してくれていたのが印象的だった
・事業周知には対象者に対しての直接的な説明と口コミが効果的だと実感
⇒ サロン等で社協のPRや事業の紹介を行っていく必要があると思う
・自転車利用者が多く自転車で行ける場所にお店がないので買い物に不便を感じている
・くるりんのデマンドを使えば解消できることも多々あると思う
⇒ デマンドの使用方法を周知する必要がある
・コンビニは何でも買えて便利と思う人と迷惑と思う人がおり、自分で今までやっていた
こともやらなくなってしまわないか心配
・サロン会場に乳母車や自転車が多数あり、地区内であれば自力で移動できる方が多いが、
文化会館や地区外に出ることに抵抗を感じている方が多かった
・農村地域は身体が動く限り現役の方が多く、その方はサロンに来なくても緩やかな見守
りをしていく方策が必要
⇒ 『幸せの黄色いハンカチ』のような干渉しすぎない緩やかな見守りを地区社協等で
検討していきたい
・参加者の話を聞いていたら、サロンに来ない・来られない理由は弱くなった姿を地域
の方に見せたくないと思う心理があるのではないかとも思った
・サロンへの参加が生きがいとなり居場所になっている
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・今まではサロンに来られない方をサロンに誘う方法を模索していたが、なかなかうまく
いかない現状がある中、今サロンに来ている方がサロンに来続けられる工夫や環境整備
を考えていくのが大事だと思う
・サロンがボランティアや参加者の趣味を披露する場になっており、ボランティアにとっ
ても居場所となっている
・毎日のことなので、ゴミ出しの不安が多く聞かれた
・毎月やってほしいという要望はあるがボランティアが難しいため、サロンに代わるお茶
飲み会や行政の『地域のお茶の間』みたいなもので居場所づくりの増加
・住民の要望をすべて受け入れることは不可能だが、費用対効果を考えて改善できること
も多数あることが分かった
・サロン側から『こういった場こそが住民の生の声が聞けるのに議員や市役所職員が来な
い』という意見があったが、御用聞きだけではなく情報収集の場として足を運ぶことの
大切さを痛感した