卒業論文/制作説明書
情報端末とモビリティ ~ 次世代交通システムの超小型モビリティ ~
Mobility as information devices ~ultra-small mobility of next next-generation transport systems~
1W100535-1 吉田怜奈 指導教員 菅野由弘 教授 REINA Yoshida Prof. KANNO Yoshihiro
概要:近年日本でも認可が確立されたコンパクトEV、パーソナル・モビリティなどを含めた 超小型車の実用の背景、利用、実業なども交えながら、今後考えられるより一層のメリットを考 察していきたい。EVとは、車自体が高出力・大容量の電源になり、電力供給を可能にする次世 代エコカーとして注目を集める電気自動車E V(エレクロロニック・ビークル)である。加えて 超小型車にすることで、エネルギー削減に貢献するとともに従来とは異なるビジネスモデルを構 築できるEVが構想でき、現在のクルマ社会をよりよい方向に変革できると考える。新たな機能 としてカメラ端末の搭載、3Dプリンターの利用などを考察する。さらに、これらのクルマを用 いてのカーシェアリングシステムを導入し、これからの社会への普及を考える。
キーワード:モビリティ、情報、カーシェアリング、省エネ Keywords:Mobility, Information, Car sharing, Energy saving
1. まえがき
電気自動車が従来の内燃機関の自動車 と比べて明かに用途が発展的に広がると 確信し、また今年になって小型モビリテ ィという新しい自動車の認可制度枠がで きたことで、より生活に浸透するであろ う超小型車のあり方を考えるようになっ た。
2. パーソナル・モビリティ
パーソナル・モビリティとは、主に1人 乗り、または2~3名程度で利用できる。
これらは歩行と既存移動体との間を補完 するツールであり、人が移動する際の 1 人当たりのエネルギー消費を抑制すると いう意図のもとに、従来の自動車と一線を 画した移動体として提案されている。
去年2月、日本でも超小型モビリティと
いうコンパクトカーの認可枠が設けられ、
小型パーソナル・モビリティが実用走行で きるようになった。パーソナル・モビリテ ィの実用により、持続可能なエネルギー利 用が可能となる。
3. 新たなクルマのデザイン
EV であることにより従来の車に欠か せなかった部品(エンジン、ラジエーター など)は不要となり、車体、車内のデザイ ンの自由度が増す。さらに超小型車のデ ザインであれば、全長2.5m、重さ450kg のクルマが可能となり、在来型に比べて3 分の1~4分の1の規模にまで縮小できる。
従来の自動車の持つ、プライバシー空間 や安全性、また人を乗せたり荷物を運ん だりする機能を、今までよりはるかに経 済的な方法で受け取ることができる。
4. 新たな機能
情報ネットワークの利用による新たな 機能を提案する。街中を縦横無尽に走り 回るカメラ端末の搭載によって、一般に は記録されにくい交通事故、ストーカー 事件など、暮らしの中に潜む身近な事故、
事件を防止、解決を促すことができる。
またクルマのインテリジェント化により、
クルマの乗り手とクルマとの間の相互コ ミュニケーションによって、クルマの中 にいながら、乗り手が最も居心地のいい 乗り手だけのパーソナルな空間を提供で きる。モビリティ―クルマ、情報、経済...
etc―をコントロールすることにより、ス トレスフリーな移動を体験することがで きるようになる。
5. ビジネスチャンス
省エネルギーを促進させることは企業 にとって経済面でのメリットを生む。平 成21年4月改正の省エネ法により政府か らの金銭面での寄付、経営の質的改善を 望むことができるようになった。
カーシェアリングにより、10キロ圏内 にあるあと少し必要な移動手段を0.5台 分の車として求める人々に提供できる。
次のアンケート結果を見れば、従来車の カーシェアリングシステムからもその利 便性の高さが伺える。
また充電中のクルマは、そのすべてが いつでも企業広告や、有事や緊急事態が 発生した際のインフラとしての役割を果 たす。
6. スキームとプラン
カーシェアリングのシステムは、マー ケティング戦略にも活かすことができる。
日時、気象、移動の流れ全ての情報から より効率の良いマーケティングを生み出 すことができる。また場所、時を自由に 選ぶことができるため、観光業にも利用 できる。また自動運転により事故が起こ った際のバリケードなどもスムーズな配 車が可能となり、また軽傷者の病院搬送 にも利用できる。
従来、乗り手の利益にしかならなかっ た自動車は、新しいコンセプトを組み込 み、ユーザーにも、ユーザー以外にも役 立つ新たなクルマへと変化する
7. まとめ
情報の伝達と移動を合わせて利用する 場合、単体で生み出される以上の効果が 得られる。改めてモビリティの意味を振 り返り、交通手段だけではない、情報、
モノ、経済の流通と人の流通を一つにま とめる次世代モビリティによるイノベー ションが、これまで述べてきた社会への 多くの価値を生み出す動力となり未来を 作り出すものと考える。