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厚生労働科学研究費補助金(エイズ対策研究事業)

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(エイズ対策研究事業)

「 HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究」 令和2年度 分担研究報告書

【研究分担課題名】本邦における非職業的曝露後HIV予防内服の実施体制に関する研究 研究分担者名:照屋勝治(国立国際医療研究センター エイズ治療研究開発センター(ACC))

研究要旨

A.研究目的

日本における非職業従事者の曝露後予防内 服(nPEP:non occupational post-exposure prophylaxis)の提供体制に関して現状把握 を行い、PrEP および nPEP に関する効果的 な提供体制について検討する。

B.研究方法

nPEPの実態把握に関して、初年度に、全国 における nPEP 実施の現状把握目的で拠点病 院とMSMを対象としたSTIクリニックを中心 に全国的なアンケート調査を行う。質問内容 としては、nPEPの提供体制と実症例数および nPEP普及の障害や改善策等に関する質的調査 を行う。この結果を集計・解析し、東京都お よび都内の拠点病院、拠点病院以外の医療施 設等と得られた知見を情報共有し、都内での 現実的な nPEP 提供体制の構築への取り組み を開始する。最終年度には、次年度の取り組 みの成果を全国的な体制で展開することを目 指し、①の成果であるPrEPのフォロー検査の 提供施設のネットワークの情報と統合し、

nPEP および PrEP を提供可能なネットワーク の施設マップを作成する。

C.研究結果

nPEPの実態把握の全国的なアンケート調 査は新型コロナの蔓延で延期している一方、

STIクリニックでのジェネリック薬の nPEP 処方例が増加しているため、その現状の把 握に努めている。都内の民間の性感染症ク

リニックであるパーソナル・ヘルス・クリ ニック(PHC)においては5月より 80名程 度に nPEP を処方しており、nPEP を受けた MSMのほぼ全例がnPEP終了後にはPrEPを 開始・継続していた。

D. 考察

今年度は、新型コロナ蔓延のため、拠点病 院等へのアンケート調査は実施できなかっ たが、事前調査では、実際に拠点病院でnPEP を行っている施設は、実質的に当院に限ら れていた。一方、PHCがnPEPをジェネリッ ク薬で処方し始めて以降、当院でのnPEP処 方例は明らかな減少傾向にあり、アクセス しやすいSTIクリニックにnPEP使用者が移 行している可能性がある。nPEP と PrEP は HIV予防の相補的な関係にあり、PrEPを処 方するSTIクリニックが散見される現状を 鑑みると、STI クリニックは受益者のニー ズに合致しており、今後、nPEPの提供施設 として拠点病院よりもSTIクリニックを重 点的に調査する必要があると考えられた。

E.結論

nPEPは、PrEPの提供とともに民間のSTIクリ ニックで実施される例が増加傾向にある。

G.研究発表、H.知的財産権の出願・登録 状況

なし

日本におけるnPEP(非職業従事者の曝露後予防内服の提供体制)の現状把握を行い、nPEP およびPrEPの効果的な提供体制を検討するために、拠点病院やSTIクリニック等への実態 調査を実施し、東京近郊における現実的なnPEP提供体制の構築への取り組みを行う。

参照

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