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Academic year: 2021

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あとがき

青木 康

 毎年、学年末が近づくと、全学共通カリキュラム運営センターの広報委員のひと りが、センターの紀要である『大学教育研究フォーラム』(以下、『フォーラム』

とする)の「あとがき」を執筆することになる。たった今『フォーラム』はセンタ ーの紀要であると書いたが、教員個々の研究成果の発表の場としての性格が強い学 部等の紀要とは異なり、『フォーラム』はセンターが強い編集機能を発揮して、全 カリ科目の運営という日常業務を遂行するなかで教養教育、さらには広く大学教育 全般にかかわって感じた現状の問題点、そして未来への展望・希望を広く学内外に 伝えるという側面の強いものである。そのため、センターでは年度の前半から全カ リ部長を委員長とする広報委員会で議論をかさね、『ニュースレター』とともに

『フォーラム』の構成を決定していくのである。当然、そこに掲載されるさまざま のコンテンツからは、全カリがかかえる問題点や、その解決の方向性として考えら れているものが、浮かび上がってくるはずである。

そうした目でこの第19号を眺めてみるならば、近年の号ではひとつ掲載されるの が定番になっていた、センター企画の座談会の筆録が2つになっていることに気付 く。その一方は、全カリ運営センターに先行する一般教育部の時代にまでさかのぼ って、教養教育の移り変わりを考えようとする「特別座談会 一般教育部、そして 全カリ 〜移りゆく教養教育の先を考える〜」であり、他方は、今まさに立教が全 学的取組みを強めている最前線のグローバル教育をとりあげた「特集 座談会 立 教のグローバル教育を考える」である。それは、うがった見方をすれば、運営セン ター設立から20年となる2014年、全カリは、その設立以前から引き継いでいる教養 教育とは何かという歴史的問題と、大学の営みを根本から変えることにつながらざ るをえないグローバル教育という今日的課題の両方に同時に立ち向かわなければな らないということを象徴している。そして、筆者は、この難局を乗り切るのに全カ リが貢献できるひとつの有力な「武器」が、1997年以来ユニークな授業を次つぎと 展開してきている総合B/主題別Bであるように感じている。そう言えば、これま た『フォーラム』の定番コンテンツとなっている全カリシンポジウムの筆録である が、今号に再現される昨年秋の全カリシンポジウムは、「知のコラボレーション〜

主題別Bの魅力〜」であった。

というように、『フォーラム』掲載記事のすべてを全カリ運営センターがかかえる 課題に無理やり結び付けて読んでいただく必要はもちろんないが、編集作業にかか わってきた者のひとりとして、あえて「深読み」の勧めを書かせていただいた次第 である。

あおき やすし

(本学文学部教授/全学共通カリキュラム運営センター部長)

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