教材開発(1)
──中学校用教材ソフト『ニュージーランド』──
金 子 邦 秀
1.は じ め に
本研究の目的は,社会系のメディア・シンセシス(ハイパー・メディアの統 合された)教材開発を,中学校社会科の大単元の作成を通じて試みることにあ る(1)。
ところで,中学校社会科学習指導要領によれば,地理的分野では世界の国ま たは地域を2〜3選んで学習することとされることに注目した。各社の地理的 分野の教科書(2)では3か国が例示されている(3)。各社の教科書の内容を検討し てみた結果(4),これら3国は例示であるのに,例示された国それ自体について の学習に終始しているか,逆に例示された国自体もさることながら他国(外 国)についての学習として任意の国のある側面のみを強調するか,いずれにし ても,中学校ではじめてなされる本格的な他国(外国)学習として内容的に不 十分なことに気がついた。同時に,教科書で提供される他国(外国)について の情報は紙面,紙数の制約もあって不十分であることが明らかになった。各教 科書とも教科書以外の情報にアクセスすることが可能である(5)としているが東 京など一部の地域を除けば他国(外国)の大使館や資料館にアクセスするにし ても,中学生にとって,さらには教師にとっても直接的には不可能に近い。ま たコンピュータ(CP)それ自体が中学校に普及したといってもハードとソフ トの両面で,設置されたままで更新されていないか不十分な現状が多いとき く。
―159 ―
そこで,本研究においては,上記の,中学校地理的分野の課題に答え,なお かつ,中学校の,十分というにはほど遠いCPの環境などを念頭に置き,直接 的な研究目的と具体的な取り組みとを以下の3点とした。
研究目的1) 内容面では,中学校社会科地理的分野の世界の国と地域の内
容を一新し,他国(外国)について,地理に基礎をおきながらも歴史や公民の 視点をも導入し,総合的な他国(外国)学習の可能な学習内容の構成を行う。
具体的な取り組みとしては,中学校用教材ソフト『ニュージーランド』およ び学習指導案『ニュージーランド』を開発することとした。『ニュージーラン ド』は,シリーズの第1弾として,内容面では,南半球にあり夏冬など日本と 正反対であり,マオリの人々とヨーロッパ系などの人々から形成されてきた歴 史を持ち,社会的理想や政治理念の実現などで先駆けをなし,さらには,戦争
・外交・貿易などを通じて日本や世界と結びついていることなどを取り上げる ことで,他国(外国)理解を通じた総合的でグローバルな視点からのニュージ ーランドの学習とした(6)。
研究目的2) 方法面では,CPを用いてOSフリーで相互に互換性のある教
材を開発することで,WindowsでもMacでも,また少々古いシステムを用い ている場合でも,使用可能なソフトの開発を行う。
具体的な取り組みとしては,中学校用教材ソフト『ニュージーランド』の開 発は基本的にはMacにバンドルされているテキスト・エディット(Windows のメモ帳に相当)を使用し,その閲覧(教授・学習)にはSafari(Windowsで
はInternet Explorerなどに相当)を使用した。このことで,相互互換性を担保
しようとした。
研究目的3) 内容面と方法面の研究目的を具体化したものとして教材ソフ
トを開発する。開発したソフトを開発技法を含め,公開することで,普及をは かる。
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中学校用教材ソフト『ニュージーランド』は,中学校の教師,生徒いずれに とっても慣れ親しんでいる教科書によく似たインターフェイスをもつ。また,
基本的には,クリック1つで操作ができ,CPそれ自体についての習熟はほと んど必要とされない。
2.基本的な教材設計
2. 1.システム設計及び各ページ設計のポイント
教材設計にあたり,本研究では,開発の機器としては以下のものを用いた。
1)CP本体としてカスタマイズMacPro(MacOS 10.4.7.),シネマディスプ レイ9177 J/A 20型を用いた。
2)周辺機器と し て,ス キ ャ ナ ーEpson GT−X 900,プ リ ン タ ーCanon ip 4300,カメラFujifilm FinePix V10を用いた。
ソフト開発にあたり,HTML作成にはテキスト・エディット(Windowsで あれば,メモ帳に相当),教材閲覧にはSafari(Windowsであれば,Internet Ex-
plorerやFire Foxなどに相当)を用いた。また,バンドルされているiPhoto
のほか,egword universal, Wordなども使用した。
開発された教材はCP内で完結している。教材の普及にはCDなどのメディ アに焼いて配布可能である。写真は基本的に筆者が撮影したものであり著作権 の制約をうけない。参考あるいは引用した文献にはすべて出典を明記した。
2. 1. 2.各ページ設計
各ページの基本設計は図に模式的に示されている。
タイトル
調べよう・考えよう 本文 写真・図表・地図・資料 目次へ 前のページへ つぎの○○へ
図 各ページの基本スタイル
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1)の「タイトル」は1〜8ページの各ページにその内容を端的に示した標題 が掲げられている。
2)の「調べよう・考えよう」は各ページとも10前後の発問が示されてい
る。答えは,本文に示されているものとそうでないものとがある。発問をクリ ックすると答えと多くの場合その根拠となった文献の引用と出典などが2)の ウィンドウにでてくる。「戻る」をクリックすると元へ戻る。
3)の「本文」は文字通り本文であり,「タイトル」に関わる内容が簡潔に説
明される。この本文は(すべてではないが)2)の「調べよう・考えよう」の 答えを提供したり,ヒントを与える。
4)の「写真・図表・地図・資料」は,2)の「調べよう・考えよう」の答え を提供したり,ヒントを与える。また,3)の「本文」に関わる写真・図表・
地図・資料を提供することで具体的なイメージや情報を提供する。さらに,そ れ自体が発問を伴って,2)の「調べよう・考えよう」と同等の役割を果たす こともある。なお,この4)の「写真・図表・地図・資料」は,CPの画面上 の大きさの制約があり,ページ上に示されているのはタイトルと小アイコンで ある。小アイコンはそれぞれをクリックすると4)のウィンドウいっぱいに拡 大した画像が示され,読み取りを容易にするよう設計した。読み取りが終わり
「戻る」をクリックすれば元の画面に戻る。
5)の「目次へ 前のページへ つぎの○○へ」は移動のためのボタンが配
置されている。なお,「つぎの○○へ」をクリックすると次のページが前のペ ージと少しずれて表示され,あたかも,教科書のページが重なっているかのよ うな視覚効果がある。「まえのページへ」も同様である。
2. 2.データ設計のポイント 2. 2. 1.全体的なデータ設計
この教材ソフト『ニュージーランド』は,全体として,1)中学校社会科地 理的分野の世界の国または地域の学習にそのまま年間計画に組み込んで使用す る,2)中学校社会科の選択社会科の一部として使用する,3)中学校の総合的
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な学習の一部として使用する,さらには,4)中学校社会科を一通り学んだ か,学びつつある生徒の中で発展的な学習を希望する生徒に自学自習,または 調べ学習の課題のひとつとして提供する,といったさまざまな位置付けが可能 である。
この教材ソフト『ニュージーランド』は,また,同種の教材を自作しようと する教師にとっては,総合性に配慮されているので,全体を参考に他の国また は地域について類似した教材をCPに基づき,あるいは,CPに基づかないで 作成する実例を提供する。また,使用している教科書が,総合性のない部分強 調型の場合,何をどう補ったらよいかのヒントがえられるものとなっている。
また,教材ソフト『ニュージーランド』は,別記学習指導案の『ニュージー ランド』と完全に対応している。この教材を元にほぼそれに即した授業展開が 可能である。もちろん,教材ソフト『ニュージーランド』を部分的に利用して 行う授業,教材ソフト『ニュージーランド』をさらに発展・拡大した授業な ど,可能性は開かれている。
2. 2. 2.各ページの教材設計
この教材ソフト『ニュージーランド』では,「本文」は学習内容を概観し概 括したり,基本的な事実的知識や用語を提供する。「調べよう・考えよう」は
「本文」の内容にほぼ対応した発問群を提供することで,本文の内容を確認し たり,本文にない内容を付加したり,内容の拡大と深化を通じて事実的知識に 加え,一般化や法則など概念的知識へと高めていくものとなっている。「写真
・図表」は,本文や発問,さらには答えやその説明について具体的なイメージ や理解を与える。「地図・資料」は,本文や発問,さらには答えやその説明に ついて空間的・時間的な位置付けを与える。「写真・図表・地図・資料」は,
各種のデータの読み取りと内容との関連付けとから,一般化や概念さらには法 則に対して裏付け(根拠)を提供するようになっている。
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3.具体的な教材設計
3. 1.『ニュージーランド』の基本的な構想
1)第1に,教材ソフト『ニュージーランド』の学習は,地理的分野の学習 を基本としながらも,あえて地理的分野に限定せず,歴史的内容及び公民的内 容をも加えた。これら3つの領域の間のバランスをとることで,日本の生徒た ちには他国(外国)についての多面的,多角的な理解をはかった。基本は地理
(空間)的な認識であるが,同時に,歴史(時間)的な認識と公民(普遍)的 な認識とを生徒たちに獲得させるものとして構想した。
2)第2に,『ニュージーランド』の学習は,一見,ローカルな問題や課題を 取り上げているように見えるが,ニュージーランドの問題や課題は歴史,地 理,政治,経済,社会,文化などいずれを視点として取り上げようとしても,
それらはグローバルな問題や課題と相互に連関していたり依存しており不可分 なものとしてあるのだという,グローバルな見方・考え方を生徒たちに獲得さ せるものとして構想した。
3)第3に,他国(外国)であるニュージーランドとそこに生きる人々と,
自国である日本とそこに生きる人々とは,差異をもっているが同時に共通点や 類似性ももっていることを生徒たちに発見させようとしている。
4)第4に,保護・保全すべき文化や遺産は,決して世界遺産だけではな く,生活にかかわる文化や遺産もあること,そして世界遺産から生活遺産まで 文化遺産や自然遺産としてさらには危機遺産として,どの国や地域にも存在し ていることに生徒たちの目を開かせようとした。
3. 2.『ニュージーランド』のねらい
『ニュージーランド』のねらいは大きくわけて内容面と方法面とに分けられ る。
内容面のねらいは,以下の2点である。
1)社会科本来の総合的性格をもった教材開発を行うことである。そのこと
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は,すでに小・高で始まっている社会科の廃止につながる解体・分化の動向に 警鐘を鳴らし,総合性をもった社会科の内容とその枠組みの提示,内容への分 析的なアプローチ能力の獲得がいかにして可能であるかを示すことでもあ る(7)。
2)中学校社会科のレベルにあった,グローバルな問題や課題を考える機会 を与えることである。グローバル教育はかつてから取り組まれてきた国際理解 教育をその中に包括するものである(8)。だからといって,いきなりグローバル な認識が育成できるものとはいえない。そこで,グローバルな認識につながる 国際理解の場として,国際理解教育の原点でもあった他国(外国)理解からス タートしてグローバルな認識のゴールを目指すことはできないかと考えた。そ れは,他国(外国)が一国だけで成り立っているのではなく,当該国にとって の(日本を含むこともありうる)他国(外国)との結び付きにおいて成り立っ ていることを認識させることである。
方法面のねらいは,以下の2点である。
1)OSを問わない教材ソフトを開発することである。OSとしては,代表的 なもの と し てWindows(Win)とMacintosh(Mac)が あ る。主 流 はWin OS であるが,教材開発上,Macは操作性その他で扱いやすい。このため,過去 の先行研究においても開発はMacで行い動作確認をWinでもおこない,その ことによって開発された教材ソフトの汎用性を担保する根拠としてきた。今回 の教材開発も基本的にはこの延長上にある。しかし,OS自体がどんどん変化 し,同時に対応したソフトも変化している。この点では,教材ソフトはいった ん開発されたらそれで終わりということにはならず,たえず更新をもとめられ る宿命を負っているともいえよう。そこで,当該時点でOSフリーな教材を開 発することが不可避なのである。
2)モデル的な教材ソフトを開発することである。モデル的教材ソフトとい うとき大きく2つのねらいがこめられている。1つには,開発された教材ソフ トはそれ自体として過不足なく教材として使用可能なものが求められるという ことである。現場の教師にとってとにかく1度使ってみようという意欲につな
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がる魅力のある教材を開発することが不可欠である。また,教師もさることな がら,小・中と主たる教材である教科書に慣れ親しんできた生徒にとって,違 和感をもたないインターフェースをもっていることも必要なことである。そし て,一般的な授業において使用可能であるためには,年間計画にそのまま組み 込める教材を開発することが求められる。2つには,意欲ある現場の教師にと って,既成の教材ソフトをそれぞれの指導にうまく活用することに加えて,各 自がそれぞれの学校や生徒の実情に配慮した教材ソフトを開発したいという意 欲を抱くのは当然のことであろう。しかし,そこに立ちはだかる問題はといえ ば,市販の教材ソフトの場合完成度が高すぎてとてもそれを自作できないし開 発に費やす時間も経費も見出せないのが現状である。そこで,本研究の教材ソ フト開発では,主要な(そのまま使える)スクリプトも開示すること,研究に 協力してくれる教師に教材ソフトCDを提供し追試や改善・改良のための協 力を求めることも考えている。
4.中学校社会科学習指導案『ニュージーランド』
中学校社会科学習指導案『ニュージーランド』
(1)小単元『ニュージーランド』
(2)小単元の目標
世界の国々または地域の事例としての『ニュージーランド』について,教材 ソフト『ニュージーランド』を活用して学習することによって以下の点につい ての目標を達成する。
1)態度・意欲に関する目標 CPソフトで喚起された興味・関心をもとにイ
ンターネットを用いたり,図書館などで,ニュージーランドについて調べるよ うになる。新聞の広告あるいは旅行代理店のパンフレットなどからニュージー ランドの旅行についてのプランを見つけ,地図帳などのうえで訪問地などに印 をつけながら模擬海外旅行をすることができるようになる。
2)方法・技能に関する目標 CPソフトを活用してニュージーランドについ
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ての学習を遂行できる。CPソフトの本文の説明からその要点を把握できる。
CPソフトの「調べよう・考えよう」の各発問について予想を行い,解答を確 認することができる。(さらには,解答に関連した出典を読解することも考え られる。ただし,この部分は生徒には難しいことが予想されるので,教師が出 典の資料をもとに解答し,解説することが考えられる。)また「写真・図表・
地図・資料」からの事実やデータの読み取りや,関連付けができる。
3)知識・理解に関する目標 CPソフトを活用してニュージーランドについ
ての事実的な知識や理解を獲得し(学習指導案の応答/説明/作業),それら をもとに,関連した概念や用語(学習指導案の概念/用語)を習得する。さら に,他国(外国)理解(グローバルな課題や文化遺産の理解を含む)に関する 一般化や概念化を行うことができる(学習指導案の到達目標)。
3)小単元の構成(全4時間)
1 ニュージーランドを知る 1時間目 2 ニュージーランドの自然
3 ニュージーランドの人々と歴史I マオリ 2時間目 4 ニュージーランドの人々と歴史II探検と移住
5 ニュージーランドの文化と生活 3時間目 6 ニュージーランドの政治と社会
7 ニュージーランドの経済と産業 4時間目 8 ニュージーランドと世界の結び付き
4)到達目標(概念的知識)(以下の1〜8は3)の小単元の構成のページと対
応している。)
4)−1各ページの到達目標(概念的知識)
1 ある国の地理的特質は,その国の絶対的及び相対的な位置,時間帯,
国土とその形状や面積,総人口や人口分布,中心的都市などによって示 される。
2 ある国の自然は,地形,地質や成因,気候や降水量などの気候,植物 相や動物相などによって規定され,固有の自然には国立公園や世界遺産
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になっているものもある。
3 ある国の人々の中には他の人々に先立ってその地へ移住し,定着し,
伝統的な社会や文化を形成した人々がいる。
4 ある国の人々の中には他の人々より後でその地へ移住し,定着し,新 しい社会や文化を形成した人々がいる。
5 ある国の文化と生活は,伝統的な文化や生活と新しい文化や生活とが 複合して今日の様相を作り出している。
6 ある国の政治や社会は,そこに生じたり持ち込まれたある政治的及び 社会的な理念を,その国に合わせていかにして実現していくかにかかっ ている。
7 ある国の経済や産業は,その国の自然的条件を基礎としながら,世界 の国々との関係や,その関係を保証したり妨げたりする条件によって規 定されることが多い。
8 ある国は,外交や戦争などの政治的側面で,輸出や輸入あるいは観光 などの経済的側面で,世界の国々と対立したり,結び付いたりしてい る。
4)−2各時の到達目標(概念的知識)
1+2 ある国の自然は,地理的に固有な性格をもち,その中には世界遺産 になっているものもある。
3+4 ある国の人々は,その国土に何らかの時期に定住することになった 人々によって成り立っている。
5+6 ある国の文化や政治は,ある伝統を保持し,同時に,ある理念を何 らかの形で現実化してきている。
7+8 ある国の経済や外交は,世界の国々との関係によって成り立ってい る。
4)−3『ニュージーランド』の到達目標(概念的知識)
1+2+3+4 ある国は,固有の国土と定住する人々から成り,その国土を
保護・保全しようとしている。(国土と人々<国立公園や世界遺産)
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5+6+7+8 ある国は,固有の伝統と文化をもち,世界の国々との結び付 きの中で成り立っている(ローカルな伝統と文化<グローバルな結合)
5)学習の展開(本展開とその資料の記載にあたって,記述のスペースの節約 のためニュージーランドはNZと略記している箇所がある。)
1 ニュージーランドを知る(1時間目前半)
M. Q.ニュージーランドの地理的特質はどんな自然的・人文的条件によって規定されているのか?
発問S. Q. 資料 引き出したい答えA. 概念等
1. 1. NZへの旅行の広告が,日本
の秋から冬にかけてのものが多 いのはなぜか?
1. 2. NZと日本はどのような位置
関係にあるのだろうか?
1. 3. NZで正午を迎えたが,さ
て,太陽はどこに見えるのだろ うか?(NZの伝統的な家の向 きはどうなっているか?)
1. 4. NZで真夜中を迎えたが,さ
て,南の方向を知るにはどうし たらよいだろうか?
1. 5. NZと日本の時差はどうして
決まるのか?(NZと日本の時 差はどれくらいか?)
1. 6. NZはなぜ世界で一番早く新
年を迎えるのか?
1. 7. NZでは北島と南島とでは,
北島の方がなぜ人口が多いのだ ろうか?(NZの総人口はどの くらいか?)(オークランドは 地図上のどこか?)(首都ウェ リントンの緯度はどの く ら い か?)(ウェリントンは地図上 のどこか?)
1. 8. NZのまわりの国々はどんな
共通の歴史をもっているのだろ うか?
1. 1.
1. 2.
1. 3.
1. 4.
1. 5.
1. 6.
1. 7.
1. 8.
・南半球と北半球とでは季節が半年ずれてい る。
・日本の冬はNZの夏である。
・NZは日本から約9000 km離れている。
・NZはオーストラリアの東約1600 kmにある。
・NZでは正午の太陽は真北に見える。
・NZでは伝統的な家は北向きにつくられてい る。
・南十字星をさがすと,そちらから南の方向が わかる。
・時差はそれぞれの国が日付変更線からどれだ け離れた経度にあるかによってきまる。
・NZと日本の時差は標準で4時間,夏期で3 時間である。
・NZは領土の中に日付変更線に近いチャタム 諸島を含んでいるからである。
・北島の方が気候が温暖で住みやすい。
・NZの総人口は約400万人である。
・NZの人口の約3分の1が北島のオークラン ドに住んでいる。
・ウェリントンの緯度は南緯40度である。
・NZのまわりのフィジーほかは,かつては,
植民地であった。
北半球 南半球 季節 位置 正午 方位 南十字星
日付変更 線 時差 領土
人口 総人口 首都 緯度
植民地
M. Q.ニュージーランドの地理 的特質はどんな自然的・人文的条 件によって規定されているのか?
○ニュージーランドの地理的特質は,NZが南 半球にありオーストラリアから で も1600 km も離れ,世界で一番早く一日(一年)が始まる 時間帯に属し,南北に長くイギリスよりもやや 大きい形状や面積,約400万人の総人口や北に 偏った人口分布,人口的には中心的な都市オー クランドや南北の中央に建設された首都ウェリ ントンなどによって示される。
―169 ―
資料1. 1.NZと日本を示す世界地図1. 2. NZと日本を示す世界地図1. 3. NZの1952年建造の木 造住宅の見取り図(植村善博『図説 ニュージーランド・アメリカ比較地誌』ナカニシヤ出版
2004 p. 37)1. 4.なし1. 5. NZと日本の位置(緯度と経度)1. 6.チャタム諸島(斉藤達雄 世界
で最初に二一世紀を迎える国−日出(ひい)づる島々の話 日本ニュージーランド学会編『ニュー ジーランド入門』慶應義塾大学出版会 1998 pp. 76−77)1. 7. NZと日本の位置(緯度と経度)NZ
略図1. 8.オセアニア州の地図〈ルピナス(写真)〉
2 ニュージーランドの自然(1時間目後半)
M. Q.ニュージーランドの自然はどのようか,また,それはどのように人々によって利用されてい るのか?
発問S. Q. 資料 引き出したい答えA. 概念等
2. 1.(NZの 国 土 の 特 色 は 何 か?)NZを取り巻いているの はどんな海なのだろうか?
2. 2. NZの北島はどうやってでき
たのだろうか?
2. 3. NZの南島はどうやってでき
たのだろうか?
2. 4. NZにある氷河がつくったフ
ィヨルドとはどんな所なのだろ うか?ほかに,氷河がつくった 地形にはどんなものがみられる か?
2. 5. NZの南島の西と東とでは気
候はどうちがうか?
2. 6. NZの春夏秋冬はいつなのだ
ろうか?
2. 7. NZはかつてどんな鳥の王国
であったのか?ほかにどんな動 物や植物がみられるのか?
2. 8. NZの国立公園はどんなとこ
ろだろうか?
2. 9. NZの世界遺産はどんなとこ
ろだろうか?
2. 1.
2. 2.
2. 3.
2. 4.
2. 5.
2. 6.
2. 7.
2. 8.
2. 9.
・NZは島国である。
・NZはタスマン海などの海洋によって取り巻 かれている。
・北島はタウポ火山帯とよばれる火山によって つくられた。
・オークランド市内には丘のような火山が点在 している。
・南島の大部分は造山活動によってつくられ た。
・南島の山脈はサザンアルプスとよばれる。
・フィヨルドとは氷河が消え去ったあと海水が 入り込んでつくった地形である。
・氷河がはこんでいた岩石が堆積したモレーン という地形がみられる。
・中央をサザンアルプスが南北に縦断している ため,西側はきわめて多雨だが,東側は乾燥 している。
・NZでは日本のようにはっきりとした四季は ない。
・天敵がいないので大型化した飛べないモアや ペンギンがいた。
・寿命が100年のトカゲ(トァタラ)がいる。
・寿命が1000年になる樹木(トタラ)や1500 年になる樹木(カウリ)がある。
・NZの国立公園は自然をいかした 公 園 で あ る。
・NZの世界遺産は自然遺産(テ・ワヒポウナ ム−南西NZ)(NZの亜南極諸島),複 合 遺 産(トンガリロ国立公園)がある。
島国 海洋 火山帯 火山
造山活動 山脈 氷河 フィヨル ド モレーン 気候
動物相 植物相
国立公園 世界遺産 自然遺産 複合遺産
M. Q.ニュージーランドの自然 はどのようか,また,それはどの ように人々によって利用されてい るのか?
○ニュージーランドの自然は,南北に長く,火 山,造山活動,氷河などによってつくられ,南 島ではサザンアルプスによって大きく東西で異 なる気候がみられ,寿命の長い植物や動物など が存在し,固有の自然には国立公園や世界遺産 になっているものもある。
―170 ―
3 ニュージーランドの人々と歴史Iマオリ(2時間目前半)
M. Q.ニュージーランドにはじめにやってきた人々とその歴史はどのようであったか?
発問S. Q. 資料 引き出したい答えA. 概念等
3. 1.はじめてNZに渡ってきた
人々はどういう人々で,どこか らきたのかだろうか?
3. 2.マオリはどんな狩猟をした のか?
3. 3.マオリはどんな農業をした のか?
3. 4.マオリはどんな道具を使っ ていたのか?
3. 5.マオリの社会はどんな仕組 みをもっていたのか?
3. 6.マオリの宗教や信仰はどん なものだったのか?
3. 7.タプとマナとは何なのか?
3. 8.マオリが闘いに備えて作っ たものは何か?
3. 9.マオリの人々は今どうなっ ているのか?
3. 10.マオリの神話にはどんな 話があるのか?
3. 1.
3. 2.
3. 3.
3. 4.
3. 5.
3. 6.
3. 7.
3. 8.
3. 9.
3. 10.
・8世紀頃ポリネシア系の人々が渡ってきた。
・13世紀頃にハワイキと呼ばれた土地からマ オリが大量に移住してきた。
・マオリはモアなど飛べない鳥の狩猟をした。
・マオリはクマラやタロイモなどを栽培した。
・マオリは石で作った道具(石器)を使ってい た。
・伝統的なマオリ社会は階級社会で,ほとんど が男系相続であった。
・マオリ社会ではそれぞれの部族内で部族長,
男,女,奴隷が行う日常の責務が決められて いた。
・マオリの宗教は,他のポリネシア文化の宗教 とほとんど同じであった。
・海,空,闘い,農業,その他の神々が住まう 複雑な宗教世界が考えられていた。
・タプは聖なるものと禁じられたものについて の複雑なおきてであり,タブーという語のも とになった。
・マナは個人の魂の力,威信である。
・マオリは闘いに備えてパといわれる砦を丘の 上にひな壇状に作った。
・オークランドでは小さな火山がパとして用い られた。
・NZのエスニックグループの1つとなってい る。
・マオリの神話にはマウイという名の半神半人 の話があり,ポリネシア文化圏に伝承されて いる話と同様である。
ポリネシ ア系 マオリ 移住 狩猟 栽培 石器 階級社会 部族
宗教
タプ タブー マナ
パ エスニック グループ 神話 文化圏 M. Q.ニュージーランドにはじ
めにやってきた人々とその歴史は どのようであったか?
○ニュージーランドの人々の中には他の人々に 先立ってその地へ移住し,定着して狩猟や農業 を行い,伝統的な部族社会や複雑な宗教世界を もった文化を形成したマオリがいる。
資料2. 1. NZの周辺の地図2. 2. NZの北島(古澤道子・日比谷香編『ニュージーランドの暮らし
方マニュアルTHAT’S NZ 2004−2005』舵社 2004 p. 66)(ロンリープラネット『ロンリープラネ ットの自由旅行ガイド ニュージーランド』メディアファクトリー 2004 pp. 58−59)ニュージー ランドの地震の震央(植村善博『図説 ニュージーランド・アメリカ比較地誌』ナカニシヤ出版 2004 p. 13)2. 3. NZの南島(古澤道子・日比谷香編 前掲書2. 2. p. 66)(ロンリープラネット
前掲書2. 2. p. 56)2. 4.フィヨルド(佐藤圭樹『ニュージーランドすみずみ紀行』凱風社 1999
pp. 37−38)2. 5.南島の気候(古澤道子・日比谷香編 前掲書2. 2. p. 67)(佐藤圭樹 前掲書2. 4.
pp. 53−54)2. 6. NZの春夏秋冬パーマストン・ノースのクリモグラフ(植村善博『図説 ニュージ
ーランド・アメリカ比較地誌』ナカニシヤ出版 2004 p. 37)2. 7. NZの動物(上野光一編『るる ぶワールドガイド ニュージーランド』JTBパブリッシング 2005 p. 17)2. 8.ニュージーランド の国立公園(植村善博 前掲書2.6. p. 27)2. 9. NZの世界遺産(上野光一編 前掲書2. 7. p. 17)
―171 ―
資料3. 1.マオリ(松下寿久 先史時代のニュージーランド 歴史教育者協議会編『知っておきた いオーストラリア・ニュージーランド』青木書店 1999 pp. 167−168)(古澤道子・日比谷香編『ニ ュージーランドの暮らし方マニュアルTHAT’S NZ 2004−2005』舵社 2004 p. 74)(ロンリープラ ネット『ロンリープラネットの自由旅行ガイド ニュージーランド』メディアファクトリー 2004 p. 26)3. 2.モア(ロンリープラネット 前掲書3. 1. pp. 26−27)3. 3マオリの農業(ロンリープ ラネット 前掲書3. 1. pp. 26−27)(松下寿久 前掲書3. 1. p. 168)3. 4.マオリの道具(青柳まち こ 先住民マオリ 青柳まちこ編『もっと知りたいニュージーランド』弘文堂 1997 pp. 38−39)
3. 5.マオリの社会(松下寿久 前掲書3. 1. p. 169)3. 6.マオリの宗教(ロンリープラネット
前掲書3. 1. p. 27)3. 7.なし3. 8.パ(松下寿久 前掲書3. 1. p. 169)3. 9.マオリの人口〈#ニ ュージーランドのエスニックグループ(植村善博『図説 ニュージーランド・アメリカ比較地誌』
ナカニシヤ出版 2004 p. 11)〉(石出法太 アオテアロアをめざして 歴史教育者協議会編『知っ ておきたいオーストラリア・ニュージーランド』青木書店 1999 p. 163)(内藤暁子 アオテアロ アの先住民マオリ 日本ニュージーランド学会編『ニュージーランド入門』慶應義塾大学出版会 1998 pp. 43−44)3. 10.マオリの神話(ロンリープラネット 前掲書3. 1. pp. 50−51)
4 ニュージーランドの人々と歴史II(2時間目後半)
M. Q.ニュージーランドに後にやってきた人々とその歴史はどのようであったか?
発問S. Q. 資料 引き出したい答えA. 概念等
4. 1.はじめてNZへやってきた
ヨーロッパ人はだれか,いつご ろか?
4. 2.NZという名はだれがつけた
のか?
4. 3.もっともイギリス的といわ れるNZの町は?
4. 4.オランダ人にかわってたく さん入ってきたイギリス人はマ オリの人々とどんな関係であっ たのか?
4. 5.ワイタンギ条約とはどのよ うな条約であったのか?
4. 6.ワイカト戦争(1863年)と
はどんな戦争であったのか?
4. 7. 19世紀のNZへの大量移民 はなぜうみだされたのか?
4. 1.
4. 2.
4. 3.
4. 4.
4. 5.
4. 6.
4. 7.
・はじめてNZを探検したのはオランダ人のア ベル・T・タスマンで,1642年である。
・NZへヨーロッパ人としてはじめて上陸した のはイギリス人のジェームズ・クックで,1769 年であり,イギリス領であると宣言した。
・オランダ人である。
・マオリの人々はアオテアロアとよぶ。
・もっともイギリス的といわれるNZの町はク ライストチャーチである。
・移住者のためにキリスト教の伝道所がつくら れた。
・1820年代には亜麻や木材の取引によりヨー ロッパ人とマオリの小さな共同居住地もつく られた。
・ワイタンギ条約とは,イギリス政府の権限を すべて認めるかわりに,マオリに英国民とし ての完全な平等を認めた条約であった。
・ヨーロッパ人が多く移住してくることによっ てマオリの人々との間で対立が起こり戦争と なった。
・オタゴ地方などで金脈が発見されて,ゴール ドラッシュがおこったことも一因であった。
タスマン クック
クライスト チャーチ 伝道所 共同居住 地 国民 平等 対立
ゴールド ラッシュ M. Q.ニュージーランドに後に
やってきた人々とその歴史はどの ようであったか?
○ニュージーランドの人々の中には他の人々よ り後でニュージーランドを探検し移住し,定着 し,新しい社会や文化を形成したオランダ人や イギリス人などの人々がいる。
資料4. 1.タスマンとクック(『ロンリープラネットの自由旅行ガイド ニュージーランド』メデ
ィアファクトリー 2004 pp. 27−28)(佐藤圭樹『ニュージーランドすみずみ紀行』凱風社 1999
pp. 57−59)4. 2. NZとアオテアロア(石出法太 アオテアロアをめざして 歴史教育者協議会編
『知っておきたいオーストラリア・ニュージーランド』青木書店 1999 p. 162)4. 3.クライストチ ャーチ(写真)4. 4. NZへの移住とマオリとの戦争(ロンリープラネット 前掲書4. 1. p. 285より
―172 ―
5 ニュージーランドの文化と生活(3時間目前半)
M. Q.ニュージーランドでは「伝統的な文化と生活」と「新しい文化と生活」とは今日の文化と生 活においてどのような関係になっているか?
発問S. Q. 資料 引き出したい答えA. 概念等
5. 1. NZのラグビーチームが試合
前に踊っていたのは何か,どん な意味があるのか?
5. 2.英語とマオリ語,生活の中 でマオリ語が使われているのは 何か?
5. 3.マオリの人々はどんな文化 をもっているのか?
5. 4. NZの学校はどうなっている
のか?
5. 5. NZの紙幣に描かれている登
山家とはだれか?
5. 6. NZの人々にとってスポーツ
とはどんなものか?
5. 7.〈エピソード〉「アイ・アム
・ケーブルカー」とは何か?
5. 8. NZの地方の路線バスが乗客
以外にも運んでいるも の は 何 か?
5. 9.マオリの伝統的なハンギ料 理はどのようなものか?
5. 10. NZのヨーロッパ系の人々
の家庭での伝統的な料理はどの ようなものか?
5. 11.〈エピソード〉日本にあって
NZで見かけない日用品は何か?
5. 1.
5. 2.
5. 3.
5. 4.
5. 5.
5. 6.
5. 7.
5. 8.
5. 9.
5. 10.
5. 11.
・NZのラグビーチームが試合前に踊っていた のはハカである。
・ハカはかつてマオリが戦さの前などに戦意高 揚のために歌ったものである。
・NZの公用語は英語とマオリ語である。
・NZの英語はキーウィ・イングリッシュと呼 ばれる。
・マオリ語は,すべてではないが,時々地名と して使われている。
・マオリには個性的な神話や踊りがある。
・マオリには視覚芸術として木彫装飾がある。
・マオリには入れ墨の習慣がある。
・学校は制度としてはさまざまだが,共通して いるのは,5〜6歳をジュニア1・2年,7〜10 歳をスタンダード1〜4年,11〜17歳をフォ ーム1〜7年と呼ぶこと,満5〜15歳が義務 教育であることである。
・NZでは子どもたちは満5歳になった日にば らばらに入学する。
・サー・エドモンド・ヒラリーで,1953年エ ベレスト山初登頂に成功した。
・ラグビーもさることながら,ゴルフをする 人々がもっとも多く,ヨット,トレッキング など,NZの人々にとってスポーツは欠かせ ないものである。
・ケーブルカーが故障したときの,代替バスの 張り紙である。
・NZの地方の路線バスは,乗客以外に,新聞 を運んでおり,時には郵便物や現金まで運ん でいる。
・蒸し焼き料理である。
・NZの国民食はかつてはラムやホゲットであ った。
・NZの 国 民 食 は 今 日 で は 乳 製 品,果 物,野 菜,ワイン,魚そして蜂蜜などがこれに加え られる。
・タオルケットやポケットティッシュである。
ハカ
英語 マオリ語 公用語
木彫装飾 入れ墨 義務教育
ヒラリー
ゴルフ バス
ハンギ料 理 国民食 ラム
M. Q.ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド で は
「伝統的な文化と生活」と「新し い文化と生活」とは今日の文化と 生活においてどのような関係にな っているか?
○ニュージーランドの文化と生活は,伝統的な マオリ文化や生活とヨーロッパからもたらされ た新しい文化や生活とが複合して今日の多様な 様相を作り出している。
抄出)4. 5.ワイタンギ条約(内藤暁子 アオテアロアの先住民マオリ 日本ニュージーランド学 会編『ニュージーランド入門』慶應義塾大学出版会 1998 pp. 39−41 4. 6.ワイカト戦争(なし)4. 7.
NZへの移民(ロンリープラネット 前掲書4. 1. pp. 30−31より抄出)NZ略年表(古澤道子・日 比谷香編『ニュージーランドの暮らし方マニュアルTHAT’S NZ 2004−2005』舵社 2004 p. 75)
―173 ―
資料5. 1.NZへのラグビーの導入(池本健一『ニュージーランドって,こんなとこ!』新泉社 1997
pp. 84−85)5. 2. NZの公用語(古澤道子・日比谷香編『ニュージーランドの暮らし方マニュアル
THAT’S NZ 2004−2005』舵社 2004 p. 65)(石出法太 アオテアロアをめざして 歴史教育者協議
会編『知っておきたいオーストラリア・ニュージーランド』青木書店 1999 pp. 163−164)5. 3.
(ロンリープラネット『ロンリープラネットの自由旅行ガイド ニュージーランド』メディアファ
クトリー 2004 p. 55)(上野光一編『るるぶワールドガイド ニュージーランド』JTBパブリッシ
ング 2005 p. 17)5. 4. NZの学校制度(田辺眞人 ニュージーランドの暮らしと教育 日本ニュ
ージーランド学会編『ニュージーランド入門』慶應義塾大学出版会 1998 pp. 143−145より抄出,
一部文言修正)(池本美香 教育とその改革 日本ニュージーランド学会編『ニュージーランド入 門』慶應義塾大学出版会 1998 p. 151)5. 5.ヒラリー(岩崎恒雄・斉藤達雄 世界の屋根に初登 項した国民−ヒラリー鑄について 日本ニュージーランド学会編『ニュージーランド入門』慶應義 塾大学出版会 1998 pp. 27−28抄出,一部文言修正)5. 6. NZのスポーツ(ロンリープラネット
前掲書5. 3. pp. 41−42抄出)5. 7.「アイ・アム・ケーブルカー」(佐藤圭樹『ニュージーランドす
みずみ紀行』凱風社 1999 pp. 236−237)5. 8. NZのバス(佐藤圭樹 前掲書5. 7. pp. 217−218)5.
9.ハンギ料理(池本健一『ニュージーランドA to Z』丸善 1998 pp. 58−59)5. 10. NZの家庭料 理(宮崎智世 ニュージーランドの食生活 日本ニュージーランド学会編『ニュージーランド入 門』慶應義塾大学出版会 1998 pp. 192−193)5. 11. NZの日用品(あいはらゆみ『ニュージーラン ドが,いい−逆さま地図の国,滞在記−』第三書館 2000 pp. 182−183)
6 ニュージーランドの政治と社会(3時間目後半)
M. Q.ニュージーランドでは民主的な政治の理念や福祉的な社会の理想はどう実現されてきたの か?
発問S. Q. 資料 引き出したい答えA. 概念等
6. 1. NZでとられている立憲君主
制とは何なのだろうか?
6. 2.総督とは何か,また,イギ リス連邦にはどんな国があるの か?
6. 3. NZの国旗はどんなものか?
6. 4. NZの議会はどうなっている
のか?
6. 5.世界ではじめて女性が投票 できるようになったのはどこの 国か?
6. 6.かつてNZが福祉の先進国
とされていたのはなぜか 6. 7.マオリの女王がいるのは本
当か?
6. 8. NZでは女性の地位向上のた
めにどんな取り組みがされてき たのだろうか?
6. 1.
6. 2.
6. 3.
6. 4.
6. 5.
6. 6.
6. 7.
6. 8.
・ZNの元首はイギリスの君主とされ,独自の 憲法はないが,1952年制定のセカンド・ニ ュージーランド・アクトが一般的にNZ憲法 とされる。
・総督とは君主にかわり連邦の国々に派遣され る,権限を委任された代理人のことである。
・イギリス連邦にはオーストラリアなど14か 国がある。
・NZの国旗は,全体の地を青とし,左上部4 分の1にイギリス国旗のユニオン・ジャック をあしらい,右2分の1に南十字星をあしら っている。
・NZでは1950年に上院が廃止されて以来,
一院制をとっている。
・NZであり,女性に参政権が認められたのは 1893年のことである。
・社会保障制度が世界に先駆けてつくられ,最 近まで,例えば初等教育のみならず高等教育 まで無償であったが,高等教育が有償になる など,他の面でも後退がみられる。
・マオリの女王がいるのは本当である。ただし,
マオリのいくつかの部族によって認められた 女王で,一定の象徴的役割を果たしている。
・1873年女性雇用保護法が出され,世界では じめて8時間労働を制度化した。
・1896年「女の議会」といわれる全国女性委 員会が作られた。
元首 憲法
総督 連邦
国旗
一院制 女性参政 権 社会保障
マオリの 女王 象徴 8時 間 労 働
―174 ―
6. 9. NZでは何歳になったら,運 転免許,喫煙,選挙権,飲酒が みとめられるのだろうか?
6. 9. ・NZでは運転免許は15歳から認められる。
・NZでは喫煙は16歳から認められる。
・NZでは選挙権は18歳から認められる。
・NZでは飲酒は18歳から認められる。(1999 年までは20歳であった。)
運転免許 喫煙 選挙権 飲酒
M. Q.ニュージーランドでは民 主的な政治の理念や福祉的な社会 の理想はどう実現されてきたの か?
○ニュージーランドの政治や社会は,そこに生 じたり持ち込まれた民主的な政治の理念や福祉 的な社会の理想を世界に先駆けて実現してきた が,後退もみられる。
資料6. 1.立憲君主制(Web版『広辞林』第2版)6. 2.イギリス連邦(正井泰夫監修/成美堂出
版編集部編『今がわかる時代がわかる 世界地図 2007年版』成美堂出版 2007 p. 13)6. 3. NZ の国旗(高橋康昌 国旗と南十字星 日本ニュージーランド学会編『ニュージーランド入門』慶應 義塾大学出版会 1998 pp. 67−68)6. 4. NZの議会(上野光一編『るるぶワールドガイド ニュー ジーランド』JTBパブリッシング 2005 p. 16)古澤道子・日比谷香編『ニュージーランドの暮ら し方マニュアルTHAT’S NZ 2004−2005』舵社 2004 p. 70)6. 5.世界初の女性参政権(石出法太 活躍する女性たち 歴史教育者協議会編『知っておきたいオーストラリア・ニュージーランド』
青木書店 1999 pp. 160−161)6. 6.福祉の先進国(ロンリープラネット『ロンリープラネットの
自由旅行ガイド ニュージーランド』メディアファクトリー 2004 pp. 32−33)6. 7.マオリの女 王(石出法太 前掲書6. 5. p. 159)6. 8. NZでの女性の地位向上の取り組み(石出法太 前掲書
6. 5. p. 159)6. 9. NZでは何歳から権利があるか(あいはらゆみ『ニュージーランドが,いい−逆
さま地図の国,滞在記−』第三書館 2000 p. 174)
7 ニュージーランドの経済と産業(4時間目前半)
M. Q.ニュージーランドの経済と産業はどのようにその条件を活かしたり,克服して,発展してき たのか?
発問S. Q. 資料 引き出したい答えA. 概念等
7. 1. NZの主要な産業は何か?
7. 2. NZの牧畜業を世界と結び付
けることが可能になった発明と は何か?
7. 3. NZではオイルショックなど
経済危機に対してどのような政 策がとられたのか?
7. 4. NZでは消費税は高いのか?
7. 5. NZには鹿の牧場があるとい
うが本当か?
7. 6. NZのキウイフルーツの意外
な点は何か?
7. 7. NZのブドウからつくられる
輸出品は何か?
7. 8.〈トピック〉NZの羊から羊
毛を刈り取る作業,一日に一人 で刈り取った最高記録 は 何 頭 か?
7. 9.〈トピック〉あなたのまわ
りにあるかもしれないNZの林 産加工品とは何か?
7. 1.
7. 2.
7. 3.
7. 4.
7. 5.
7. 6.
7. 7.
7. 8.
7. 9.
・NZの主要な産業は牧畜業である。
・18882年の冷凍船の発明である。
・NZの政府はさまざまな政策を打ち出し,経 済改革を断行した。
・NZは経済改革の結果経済成長を遂げるにま でいたった。
・NZの消費税は15% である。
・NZには鹿の牧場がある。
・鹿肉は輸出もされている。
・NZのキウイフルーツはNZ原産ではなく,
中国原産である。
・NZのブドウからはワインが造られ輸出され る。
・NZでの羊毛を刈り取る作業の一日(9時間)
当たりの最高記録は720頭である。
・紙である。「ネピア」はNZのネピアにある 日本とNZの合弁会社で作られた製品であ る。
牧畜業 冷凍船
オイルシ ョック 経済改革 経済成長 消費税 鹿肉 キウイフ ルーツ ワイン 羊毛
紙
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