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館長室の窓から 15 秋の詩によせて

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Academic year: 2021

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(1)館長室の 図書館長 佐藤. 真一 青空が澄んで深みを増し、窓辺にそよ風がわたる季節. を迎えると、思い起こす一編の詩がある。八木重吉の「素. 朴な琴」と題する詩である。. この明るさのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば 秋の美しさに耐えかね 琴はしずかに鳴りいだすだろう. 名高い欧米の詩や現代の詩に接しても、心に深く染み. 入るものはなかなか見つからない。そんななかで、重吉. 「あかるい秋がやってきた/しずかな障子のそばへす. の詩は際立っている。. りよって/おとなしい子供のように/じっとあたりのけ. はいをたのしんでいたい」(「障子」). 「はっきりと/もう秋だなとおもうころは/色色なも. のが好きになってくる/あかるい日なぞ/大きな木のそ. 「きょねんは/水のおとがうれしかった/おととしは. ばへ行っていたいきがする」(「木」). /空がうれしかった/ことしの秋は/まっ赤なさくらの. 葉がうれしい」(「三つの秋」). 詩人にとって秋は特別な季節のようだ。重吉自身がそ. のことをメモに書き残している。「すべての季節は、秋. を、つくり出さんがための過程(プロセス)とも、みえる。. わたくしの、あらゆる、努力は、心の秋に、味到せんた. 「秋になると/ふとしたことまでうれしくなる/そこ. めの、くるしみともみえる」。(「キーツに捧ぐ」). いらを歩きながら/うっかり路をまちがえてきづいた時. なぞ/なんだか ころころうれしくなる」(「秋」). . 窓. 秋の詩によせて. から 15. . 図書館の う ・ご・ き ◇本棚「今月の栞」について 今年の2月初め、図書館長からこの企画のご提案がありました。図書館としてはその企画に大賛成、 とはいえ、執筆していただくのは先生方ですので、先生方のご協力がなければ実現しません。というこ とで、早速、6月の図書館委員会で検討していただきました。 図書館委員会の先生方にも大賛成をいただき、その後、夏休み前の教授会で館長から執筆協力の要 請をさせていただきました。そんな経緯を経て、この9月から図書館のホームページと参考図書室内に、 本棚「今月の栞」 コーナーを開設することができたのです。 第1回目の9月は、言いだしっぺの図書館長である佐藤真一先生(歴史)と中西千春先生(英語)から の大切な1冊の紹介です。 ここに、教授会で要請したときの、佐藤館長のこの「今月の栞」への思いを紹介させていただきます。 •••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••. 図書館では、学生たちにもっと本に親しんでもらえるよう、9月から、本棚<今月の栞>という新企 画を始めたいと考えています。感銘を受けた本、思い出の本、人生の方向を見出した本、あるいは また最近出会って印象に残った本など、是非ご紹介ください。この本棚<今月の栞>を、開架図書 のほとんどない本学図書館のささやかな本との出会いの場、先生方のさまざまな思いを学生に伝え る場にしていくことができたら、と思っています。 •••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••. 主任司書 松浦淳子. 13.

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