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早稲田大学図書館の近代朝鮮関連図書について

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(1)

○はじめに

 当館における朝鮮語図書資料の収集は、長い歴史があり、現在では、中 央図書館の研究書庫内において、「ハングル図書コーナー」という一角を 占めるまでになっている。その書庫内に研究図書として所蔵されている19 世紀末から1945年以前に刊行された近代朝鮮関連図書、すなわち今では貴 重な資料的価値が説かれるようになっている近代朝鮮語図書と、またそれ に密接に関連する同時代の朝鮮に関する日本語図書について、どのような 資料が残されているのか、早稲田大学図書館資料管理課では調査をおこな い、これを永く記録としてとどめ、研究者の方々の利用に供すべく作業を おこなった。それにより、本文に示すとおり『朝鮮文庫』をはじめ、貴重 な図書の存在が確認された。本稿は工藤美和子がまとめた調査リストおよ び報告文をもとに、高木理久夫が整理したものである。

Ⅰ.調査範囲および調査方法について

 現在、中央図書館が所蔵する朝鮮語図書の大部分は、研究書庫地下1階 の旧分類ハングル図書コーナーと新分類ハングル図書コーナー、および旧 語学研究所図書コーナーに配架されている。まず、その書架において現物 を直接手にとりながら、現状調査をおこなった。

 さらに、上記コーナー以外に存在する近代朝鮮語図書および朝鮮関連日 本語図書については、往時の冊子体目録、すなわち

早稲田大学図書館の近代朝鮮関連図書について

─『朝鮮文庫』に託された志─

工 藤 美和子

高 木 理久夫

(2)

①『昭和五年九月末現在 早稲田大学図書館和漢図書分類目録(六) 文学之 部(上)』(昭和八年十一月発行)に収録されている「一五 朝鮮小説」の部

②『昭和十六年十二月末現在 早稲田大学図書館和漢図書分類目録(五) 

語学之部』(昭和十七年十一月発行)に収録されている「三 朝鮮語」の部 に拠って調査をおこなった。

 今回調査した項目は下記のとおりであり、また(表1)として「調査範 囲・調査方法」を示す。

書名・著者名・発行地・発行所・発行所住所・発行年・版次・形態 請求記号・配架場所

備考:ハングルの記述(古ハングル、ハングルを本文に含むか)

寄贈者(購求先)・寄贈年(購求年)

その他(写真あり等)

 以上の調査項目の結果をリストに集約し、そこから項目を選択して、近 代朝鮮語図書については「目録1.近代朝鮮語図書所蔵目録」として、関 連する同時代の日本語図書については「目録2.朝鮮関連日本語図書所蔵 目録」としてまとめた。本文中、書名のうしろに付いている(1-80)、

(表1)調査範囲・調査方法

調査範囲 調査方法

旧分類ハングル図書コーナー 現物調査

新分類ハングル図書コーナー 現物調査

旧語研図書コーナー 現物調査

明治期図書コーナー(分類ホ) 現物調査。『和漢図書分類目録』(語学 朝鮮語)に拠る 旧分類日本語図書(分類ホ) 現物調査。『和漢図書分類目録』(語学 朝鮮語)に拠る

文庫24(千厓文庫) 千厓文庫目録(朝鮮語)に拠る

その他

『和漢図書分類目録』(文学 朝鮮小説)に拠る 旧分類ハングル図書にあった出版社を WINE 検索 発行所に「朝鮮総督府、朝鮮〜、韓國〜」とつくものを

WINE 検索

復刻本タイトルを WINE 検索・現物調査 WINE 検索過程で所蔵がわかったもの

(3)

(2-110)等の数字は、各所蔵目録中の番号を示す。

 さらに、朝鮮半島における発行所については出版社や書店の状況、また 当時の地名を調べる上で何らかの手がかりになればと思い、所蔵目録に続 けて、「近代朝鮮における図書発行所一覧」としてまとめた

 研究書庫内にはまだ数多くの関連する図書が所蔵されていると思われる が、今回の1年間にわたる調査により判明したことを、調査項目に基づき、

以下に報告する。

⑴ 詳細な調査には到らなかったが、日本語図書の発行所の方には、やはり日 本らしい町名のついた住所が多くみられた。これについては、沖田信悦『植 民地時代の古本屋たち』(札幌 寿郎社 2007。請求記号 024-51)という図書 において、朝鮮における当時の古書店の様子が詳しく紹介されている。その 中には、「すべての店が本町(同町や明治町、黄金町などはいわゆる日本人 街である。それに比して、路面電車の軌道をさしひいてもなお広々とした鍾 路通りには、朝鮮人の堂々たる商店が数多く出店していた)にゆったりと集 まり、日本人経営の古本屋の形成史はここから始まったことがわかる」(62 頁)という記述があり、出版社や書店もまた同じように分かれていたと考え られる。また同書には「京城の古書店所在図」もあり、朝鮮人の書店である 博文書館の名等が見られる。

Ⅱ.調査結果 1.朝鮮語図書

(1)タイトル数

 総タイトル数は、81タイトル(93冊)であり、配架場所ごとの内訳は、

下記のとおりである。

・旧分類ハングル図書コーナー  70タイトル

・旧語研図書コーナー      7タイトル

・新分類ハングル図書コーナー  3タイトル

・柳田文庫(文庫11)      1タイトル

(2)発行所

 ほとんどが京城である。他に忠清南道1タイトル、東京1タイトル、大

(4)

阪1タイトル、広州(中国)2タイトルである(不明分を除く)。

(3)発行年

 不明分を除くと、1907年から1942年の間に発行されたものである。

(4)古ハングル使用

 今回の調査では、古ハングルの字母の1つであり、「アレア」(=아래아

「下にあるア」の意味)とも呼ばれる「ㆍ」が使用されているかをチェッ クした。目録1には、これが使用されている図書について、「古ハングル」

と記入した。なお語学本や古典の注釈本など、地の文にはアレアが使われ ていなくても、アレアが見られる場合も「古ハングル」とした。

 中期朝鮮語に存在した母音「ㆍ」(アレア)は、16世紀ころから音価を 失い始め、18世紀後半には朝鮮語の音素として消滅したが、文字としての

「ㆍ」は、20世紀初頭まで慣習的に用いられた。普通学校用諺文綴字法

(1912年に朝鮮総督府が定めた朝鮮語の正書法で、近代において初めて作 成された朝鮮語の正書法)では、固有語の表記において「ㆍ」を廃止し、

実際の発音に即して「ㅏ」もしくは「ㅡ」と表記することにした。ただし、

漢字音の表記は従来の慣習的表記法に従ったため、「ㆍ」が維持された。

 この漢字音の表記にのみ使われていたアレアも、1933年の朝鮮語綴字法 統一案の制定によって廃止される。この統一案を制定した朝鮮語学会より

『한글마춤법통일안(朝鮮語綴字法統一案)』(京城 朝鮮語学会 1933)が、

1934年に当館に寄贈されている(1-07)。32〜33頁にはその項目がみられる。

 当館所蔵本を発行年順で見てみると、1923年発行のものまでは、地の文 でアレアが使用されていたが、それ以降は見られなかった。統一案制定直 後から数年間の資料の所蔵が当館にはあまりないのだが、その当時の資料 をより詳しく調べれば、古ハングルの使用状況や朝鮮語表記の変遷過程が 見えてくるだろう。

 また上記の朝鮮語学会が次いで1936年に発表した『사정한 조선어 표준 말 모음(査定した朝鮮語標準語集)』(1-80)が、金敏洙氏により寄贈さ れている。

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⑵ これは制定当初の名称であり、現在では「한글맞춤법통일안」と表記される。

(5)寄贈本

 寄贈印があり、寄贈年月日及び寄贈者が明記されているものは、61タイ トルある。

 著名な歴史地理学者である吉田東伍の蔵書で、1907〜1915年間に発行さ れた4冊、すなわち『女将軍鄭壽貞傳』(1-13)、『大東文粋』(1-51)、『詳 密朝鮮史山水圖經』(1-63)、『朝鮮名勝實記』(1-64)が、逝去5ヵ月後に 寄贈されている。そのうちの1冊、『朝鮮名勝實記』(1-64)は、朝鮮半島 各地の名勝145箇所が、それぞれ1〜2頁、写真付きで説明されており、

ガイドブックの形式になっている。現在の様子とはかなり異なる約100年 前の建物や風景の写真が収まっており、貴重な1冊である。

 また柳田文庫(文庫11)には朝鮮語図書である梁柱東著『朝鮮古歌研究』

(1-81)が所蔵されていることが判明した。装丁は、紺色の布ばりである。

これは新羅時代の詩歌である郷歌(「詩脳歌」)25首を解読し注釈をつけた ものであり、朝鮮古語の研究においても非常に貴重な図書である。

 著者は、「詩脳歌」という言葉にこだわり、凡例の冒頭で下記のように 記している。

一.本著は「詩脳歌箋注」がその原称であるが通俗的見地により「朝 鮮古歌研究」を表題とする。

一.本著は新羅歌謡の在来の俗称である「郷歌」という誤った名称を 一切使わず、その原称である「詩脳歌」と称する。

著者の梁柱東(1903-1977)は1928年、早稲田大学英文科を卒業している。

彼は、その後、『増訂 古歌研究』(ソウル 一潮閣 1965。請求記号 へ15- 4419)を刊行している。

 さらに、早稲田大学朝鮮同窓会からの寄贈本が41タイトルあり、近代朝 鮮語図書の約半数を占める。大半が文学書で、36タイトルを占め、そのう ち『朝鮮文庫』が16タイトルある。昭和15年9月と昭和16年3月に寄贈さ れたこれらの図書には、戦中、日本政府によりハングルや朝鮮文学に関す

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る図書の検閲を受けた早稲田大学の朝鮮人(韓国人)留学生が、大切な本 を捨てるわけにはいかず、早稲田大学図書館に寄贈したという経緯がある。

この事実については、韓国のグローバル衛星放送局、アリランが2008年10 月、番組制作のため当館において取材をおこなっている

⑶ アリラン(http://www.arirang.co.kr/index.asp)制作によるこの番組名は、

『韓国文学の翻訳 安宇植(アン・ウシク)先生』で、2008年11月に放映され た。

(6)文庫本

 当館には前述の『朝鮮文庫』のほかに、『博文文庫』が寄贈されている。

韓国のポータルサイト「NAVER」(http://www.naver.com/)の百科事典 では、文庫について、次のような説明が記されている。

世界各国では大量販売や知識の大衆化を目標とする文庫が早くから刊 行されたが、ドイツの『タウヒニッツ版(Tauchnitz  Editions)』が 1841年に、米国のエラストス・ビードル(Erastus  Beadle)文庫が60

[図版1]朝鮮文庫の表紙(右)と裏表紙

(7)

年に、ドイツの『レクラム文庫』が67年に、韓国の『六銭小説』が 1913年に、日本の『岩波文庫』が27年に、イギリスの『ペンギン・ブッ クス』が35年に、韓国の『朝鮮文庫』が38年に、そして『博文文庫』

が39年に、フランスの『クセジュ文庫』が41年に刊行され始めた(「出 版の歴史」より抜粋)。

ここでは、韓国でも早い時期に刊行されたという両文庫について、詳しく 見てみたいと思う。

⑷ 朝鮮文庫の初版発行は、当館所蔵本の奥付によれば、「昭和14年(1939)

1月10日」である。ただし「刊行辞」の日付は、「昭和13年(1938)11月」

と記されている。

①朝鮮文庫

 当館には朝鮮文庫第一部第一冊の『原本春香傳』(1-22)が所蔵されて いる。その巻頭には、下記のような「朝鮮文庫刊行の辞」が掲載されてい る(下線は引用者による。[図版2]参照)。

現代の文化はもはや少数の人々の手によって建設されるものではなく、

まさに万人の共同参加の中で建設されていくものである。そのために は何よりも少数の人々が書物を読んでいた旧時代の遺習を打破しなけ ればならない。万人が同じく書物によって充分に学問の価値にめざめ、

芸術の美を享有し、各人が皆新たな文化建設の最良の資格を手に入れ なければならないであろう。

ところでこの資格は周知の通り学芸が主なものであり、学芸というも のは唯一書物が伝えるものである。もしも書物が万人のものとなりえ なければ、読む必要があっても書物が手に入らず読めなければ、新し い文化というものは育まれないのである。したがって学問と芸術の万 人化はまず書物の大衆化を前提としなければならない。

こうした見地から朝鮮出版界をふりかえってみると、新文化を取り入 れて以来、無知な時代であった中世に比べ、長足の進歩を遂げたと言

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えよう。しかし書物が真に万人のものとなるには、いまだ一歩も踏み 出していないのではないかと疑問を持たざるを得ない。目にしてみた い古典は秘蔵書、稀本で表紙ですらなかなか見ることができず、現代 文学や外国書籍のようなものはやたらに外観を重視していたり、甚だ しく営利に偏り値段が高く、貧しい書生には手が出ず、書物に親しむ ことができないというのが今日の朝鮮の現状だといっても過言ではな い。

朝鮮文庫はこうした古くて非良心的な陋習を根本から打破し、国内外 の価値ある書物を少数者の書斎、図書館、書庫、研究室または高い価 格から解放し、書物や知識を求めるすべての人々に伍せしめることを 使命とし、朝鮮における真の意味での書籍解放の第一歩として刊行す るものである。

特に本文庫はドイツの「レクラム」文庫、内地の「岩波」「改造」文 庫の凡例に倣い、古今東西の学術、文芸、哲学、科学等のあらゆる書 物の中で古典として、あるいはそれだけの価値のあるものを厳選し、

携帯に便利で、価格が低廉であり、購読しやすいように制作し、専ら 学芸の普及に寄与しようというのがその目的である。

あらゆる方面の学芸文化関係者各位ならびに読者諸賢の変わらぬご教 示、ご声援を伏して願うものである。

昭和13年11月  日  崔南周 

 この刊行の辞にある通り、朝鮮文庫は、表紙の体裁や意匠、定価設定や その表示方法などにおいて、日本の岩波文庫や改造文庫のそれと似ている 点が多くみられる(図版1参照)。上記の刊行の辞も岩波文庫の刊行の辞 である「読書子に寄す 岩波文庫発刊に際して」の内容とよく似ている。

特に下線部は、岩波文庫刊行の辞中の「生命ある不朽の書を少数者の書斎 と研究室とより解放して街頭に隈なく立たしめ民衆に伍せしめるであら う」というくだりと対応し、両出版社にとって、これこそが文庫出版を行

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う一番の目的であったといえるだろう。なお、朝鮮文庫刊行の辞中の「伍 せしめる」は、現代語には訳しづらく、直訳すれば岩波文庫の刊行の辞の 表現のようになるため、訳出に際して、そのまま引用した。

 また朝鮮文庫の他巻においては、刊行の辞が要約されてそれぞれの巻末 に掲載されており、要約文では別の単語が用いられている箇所もいくつか あり、文末の一文は「大方のご指示ご鞭撻を伏して願うものであり、広く 読書子のご援助とご理解を求めるところである」と、変わっている。ここ での「読書子」は岩波文庫の表現にそのまま倣ったものと考えられる。

 定価設定では、朝鮮文庫にはそれに関する説明は見あたらないが、背表 紙の下部に星印が印刷されており、当館所蔵本には星3つから6つまでが あり、定価は30〜60銭となっている。また巻末の既刊本の目録を見ると、

20銭のものもあることが分かる。この星印は岩波文庫にも見られるもので

[図版2]朝鮮文庫刊行の辞(『原本春香傳』より)

(10)

あり、「約百頁を単位として星一つを以てそれを現はし、星一つ毎に二十 銭の定価です」と規定されていて、星1つの20銭から星5つの1円までの 例が示されている。ちなみに、改造文庫の場合は、星印ではなく数字で表 されている。その巻末の説明によれば、「一冊の分量は約百頁以上五百頁 とし定価は約百頁を単位として拾銭とし、その冊子の頁に応じて二十銭、

三十銭、四十銭、五十銭とす、但、地図附録等挿入の場合は必ずしもこの 例に依らず」、「表紙意匠中、1は十銭、2は二十銭を、3は三十銭を示す。

以下之に倣ふ」とされている。

 岩波文庫の「読書子に寄す」での「吾人は範をかのレクラム文庫にとり

…」という記述が、朝鮮文庫の刊行の辞では「本文庫はドイツの「レクラ ム」文庫、内地の「岩波」「改造」文庫の凡例に倣い…」となっており、

文庫出版の波が日本そして朝鮮半島へと広がっていったことがわかる。

 韓国の著述家である박천홍(朴チョンホン)氏は、その論文「 조선의  이와나미 문고 를 꿈꾼 조선문고 (「朝鮮の岩波文庫」を夢見た「朝鮮 文庫」)」(『企画会議』通巻172号 韓国出版マーケティング研究所 2006) において、

1939年は、国内文庫本の歴史において記憶するに値する一年であった。

その年の1月学藝社の「朝鮮文庫」と博文書館の「博文文庫」がほぼ 同時に文庫本の旗を揚げた〈中略〉新文館の「六銭小説」が短命に終 わってからほぼ1世代が過ぎる頃であった。植民地という社会的条件 は変わりなかったが、ようやくその名にふさわしい本格的な文庫本が 出現したのだった〈中略〉1939年1月10日『原本春香傳』を初巻とし て発行した「朝鮮文庫」は、1941年2月1日『李泰俊短篇集』を最後 に、計20冊を発刊して中断してしまった

と記している。さらに韓国のポータルサイト「NATE」(http://www.nate.

com/)の百科事典によると、朝鮮文庫は、「第1部5種、第2部14種、第 3部1種を刊行した」とされている。

 これらをふまえると朝鮮文庫は20タイトルが刊行され、当館にはそのう

(11)

ちの16タイトルが収蔵されていることになる。日本と韓国における他機関 の『朝鮮文庫』の所蔵状況を、各ホームページ上の OPAC および国立情 報学研究所の検索システム(NACSIS  Webcat)で調べてみたところ、京 都大学文学研究科図書館6冊、韓国国会図書館12冊、韓国国立中央図書館 3冊、法政大学図書館4冊、明治大学図書館1冊、滋賀県立大学図書館1 冊の所蔵が確認された。すなわち当館は韓国の主要2館よりも多くを有し ており、これらの寄贈された朝鮮文庫は、世界的にみて非常に貴重なコレ クションであると言えるだろう。朴氏の論文によれば

朝鮮文庫の刊行予定目録は40種類に及んだ。古典小説や詩歌、創作詩 集や短編小説、国文学史、評論集、戯曲集、童謡集などの国文学分野 は勿論、『ヘーゲル美学』『ハイネ詩集』『アンデルセン童話集』など 西洋文学や学術書までを網羅していた

とされている。当館が所蔵する16冊中、8冊の巻末に「近刊予定書目一部」

と題された目録が付いており([図版3]参照)、中には同じ目録もあるた め、4通りの目録を目にすることができる。それらをあわせて、既刊、近

[図版3]朝鮮文庫既刊本(右)と近刊予定本(左)書目部分(『安懐南短篇集』より)

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刊を含めた朝鮮文庫の出版状況は、(表2)のとおりである。表には文庫 番号を記入した。文庫番号1の部は1から5まで、文庫番号2の部は1か ら15まで(欠番13)、文庫番号3の部は1のみというように確認できた。

また、近刊予定書目で確認できたタイトルは25種あった。このうち『朝鮮 貨幣史』の著者である柳子厚の『朝鮮貨幣考』(1-70)と、朴英晩の『朝 鮮傳来童話集』(1-40)が、当館に所蔵されている。おそらくこの2冊は、

(表2)朝鮮文庫既刊本一覧(20タイトル)

書名 文庫 No. 当館所蔵 他館所蔵

原本春香傳 1-1 (1-22) 韓国国会図、韓国中央図、京大

青丘永言 1-2 (1-23) 韓国国会図、韓国中央図、京大、法政

詳解金笠詩集 1-3 (1-24)

高麗歌詞 1-4 京大、法政

歴代女流詩歌選 1-5 (1-25) 韓国国会図 現代朝鮮詩人選集 2-1 (1-26) 少年行(金南天短篇集) 2-2 (1-27) 해바라기(李孝石短篇集) 2-3 (1-36) 韓国国会図

朝鮮民謡選 2-4 (1-28) 韓国国会図、京大、法政 朝鮮演劇史 2-5 韓国国会図、京大、法政、明治 朝鮮小説史 2-6 韓国国会図、京大、滋賀県立大 蔡萬植短篇集 2-7 (1-29) 韓国国会図

兪鎮午短篇集 2-8 (1-30)

李箕永短篇集 2-9 (1-31)

太陽의風俗(金起林詩集) 2-10 (1-32) 歴史와文化(徐寅植評論集) 2-11 (1-33) 韓国国会図

朴泰遠短篇集 2-12 (1-34) 韓国国会図 安懐南短篇集 2-14 (1-35) 韓国国会図

李泰俊短篇集 2-15 韓国国会図

現代英詩選 3-1 (1-52) 韓国中央図 近刊書目に記載があるも刊行されなかった書名(25タイトル)

朝鮮貨幣史、안데르센童話集、일리아드、朝鮮傳來童話集、英國文學史、宋影短篇集、佛蘭 西文學史、柳致真戯曲集、支那文學史、東國歳時記、獨逸文學史、朝鮮民俗劇集、헤-겔美 學、金鰲新話、新編 하이네詩集、謝氏南征記、아리스토테레스詩學、三國遺事 上・下、新 羅郷歌研究、朝鮮歌謡史、朝鮮新詩史、李箱遺稿集、朝鮮神話傳説集、韓雪野短篇集、玄民 短篇集

(13)

文庫としての発行が予定されていたにもかかわらず、別の形で學藝社から 出版されたのであろう。

 当館には、既刊本のうち『朝鮮小説史』、『朝鮮演劇史』、『高麗歌詞』、『李 泰俊短篇集』の4タイトルの所蔵がない。このうち『朝鮮小説史』、『朝鮮 演劇史』、『高麗歌詞』の3タイトルについて、朴氏は、前掲論文において、

「朝鮮文庫の中での話題作は『朝鮮小説史』、『朝鮮演劇史』、『高麗歌詞』

であった」と記している。当館所蔵本の中にちょうどその3冊が含まれて いないのは残念ではあるが、話題となるような本であったからこそ、それ らが寄贈されなかったという見方もできるだろう。『朝鮮小説史』につい ては、安宇植による翻訳本が1975年に平凡社から出版されており、当館に も所蔵されている。『李泰俊短篇集』については、漢城図書発行による『가 마귀 李泰俊短篇集』(1-14)が当館に所蔵されている。

⑸ 박천홍「 조선의 이와나미 문고 를 꿈꾼 조선문고 」(『기획회의』통권 172호 한국출판마케팅연구소 2006)(http://www.kpm21.co.kr/mgz̲data/

planning/pdf̲17217.pdf)

②博文文庫

 博文文庫は、早稲田大学朝鮮同窓会から『하멜漂流記』(1-62)が、金 敏洙氏から『三國史記1−3冊』(1-78)が寄贈されている。

 『三國史記』には奥付がなく、刊行年に関する詳細は不明であるが、『하 멜漂流記』の巻末の総目録をみると『三國史記』が近日刊行となっている ことから、発行年は『三國史記』が後であることは明らかである。しかしな がらこの2タイトルは紙質がまったく違っており、紙質の状態が悪い『三 國史記』は『하멜漂流記』よりもかなり古い時代の書物のように見える。

また『三國史記』は、発行者が「博文出版社」(表紙および中表紙に記載)

となっており、第1冊の中表紙にだけ「博文書館」と印字されている。

 当館所蔵の4冊だけではその全容が全く見えないのだが、NATE の百 科事典によると、博文文庫は、

韓国で最初の書店として開業した博文書館が1939年1月から出版した

(14)

文庫版で、約3年にわたって18種を刊行し、8.15の解放直後に続刊さ れた4種を併せると計22種が出版された

という。『三國史記』の出版年であるが、韓国国立中央図書館には『三國 史記』2−3冊が所蔵されており、書誌データによれば発行年は1947年、

発行者は博文出版社となっている。韓国国会図書館には1−3冊の所蔵が あるが発行年は未詳である。韓国サイトにはそれ以外の発行年も見られ、

明確な発行年は分からない。

 ちなみに同文庫は、日本の国会図書館には所蔵がなく、東京外国語大学 と法政大学に各1冊(『李光洙短篇選』1939)、韓国国立中央図書館に5タ イトル(『러시아法律哲學史』1946、『三國史記』、『歴代時調選』1946、『仁 顕王后傳』1946、『韓雪野短篇選』1941)、韓国国会図書館に2タイトル

(『素月詩抄』1939、『三國史記』)の所蔵が確認できるが、『하멜漂流記』

の所蔵は確認できなかった。

 博文文庫の巻末には「博文文庫刊行要旨」が見られ、内容は下記のとお りである([図版4]参照)。

○博文文庫は、古今東西のあらゆる古典および光輝ある良書をすべて 網羅し、刊行します。

○博文文庫は、普及を第一義として刊行する廉価版です。

○しかし内容を厳選し、校訂、翻訳、注釈に最善を期して刊行します。

○博文文庫はご希望の本を容易く手に入れられる様になるべく小さい 本の中に多くの内容を収載するよう努力します。

○博文文庫は印刷の鮮明、構成の正確、製本の堅牢を誇り、最善を尽 くします。

○使用活字は9ポイントと8ポイントの両種を使用し、体裁は菊半版 紙装です。

○おおよそ60頁を単位として星一つで表示し、星一つごとに定価を十 銭とします。

京城・鍾路 博文書館

(15)

 これは岩波文庫の刊行の辞の後に書かれている文庫の説明と酷似してお り、特に第2項目は、岩波文庫の1項(「此文庫は普及を第一義として刊 行する廉価版です」)と文庫名が異なるだけで全く同じ文章である。さらに、

刊行辞の下にある定価説明での星の描き方も酷似している。なお当館所蔵 の博文文庫の背表紙の下部は破損しており、星印の確認はできなかったが、

総目録の定価欄には星印が書かれている。

 さらに特記すべき点としては、当館に寄贈された博文文庫の『하멜漂流 記』と『三國史記』の譯註者である李丙燾(1896〜1989)は、1919年に早 稲田大学文学部史学及び社会学科を卒業した韓国の歴史学者で、震檀學會 理事長、ソウル大大学院長、文教部長官等を歴任した人物でもあり、

当初西洋史を専攻するつもりであったが、韓国人として韓国史研究の 必要性を痛感し、「高句麗対隋唐戦争についての研究」を卒業論文と して提出した。その当時、教授であった吉田東伍や津田左右吉の影響 を受け、池内宏からは後年まで多くの教えを受けた(上記略歴ととも に NAVER・NATE 百科事典より抜粋)

[図版4]博文文庫刊行要旨(右)と総目録(『하멜漂流記』より)

(16)

とされており、早稲田大学と所縁が深いことがわかる。

③両文庫に関する考察

 朴氏は前掲論文「 조선의 이와나미 문고 를 꿈꾼  조선문고 」(「朝 鮮の岩波文庫」を夢見た「朝鮮文庫」)の最後で、朝鮮文庫の少なからぬ 遺産として、「古典をそのまま復元するに留まらず、校註や校閲、詳解と いう言葉からもわかるように古典の価値を再評価し、定本主義を目指し た」ことや「紙面の制約を認めながらも名著や名篇を厳選した点」を挙げ、

時代性の強い創作品やアカデミックな著作を果敢に収録したことは六 銭小説の世界と比較してみるとより際立って見える

と述べている。朝鮮文庫刊行目録を眺めて見ると、確かに有名な古典や当 時の代表的な作家の著作集のタイトルが見られる。また朴氏は、朝鮮文庫 の出版現況を推測しうる数少ない手がかりとして、増刷状況に着目してい る。当館が所蔵する第一部第一冊の『原本春香傳』(1-22)は、再版(1939 年2月10日)であり、初版刊行の1ヶ月後に出版されているのだが、1941 年3月12日には3版も発行されているという。これ以外にも当館所蔵のう ち初版でない再版または3版のものは4冊あり、すべて1939年のうちに増 刷されている。朴氏によれば、『朝鮮文藝年鑑(昭和15年版)』(1-20)に おいて、1939年度の出版業界ヒット作品のうち、詩集分野では『金笠詩集』

(1-24)が選ばれているともいう。ちなみに当館所蔵の『金笠詩集』は3 版である。

 また、『金東仁短編選』(1939年1月25日刊)を初巻として発行した博 文文庫にも、その目録には代表的な古典、作家の著作が並び、李孝石や李 泰俊の短篇集等は、両文庫から刊行されている。

朝鮮文庫が傾向派中心であったのに対し、博文文庫は民主主義者が主 導しており、良書報国の価値を打ち出した(NATE 百科事典)

という両者の違いを現わす記述も見られるが、両文庫はともに当時の朝鮮 において大いに話題を集め、文学界の歴史の1ページにその名を刻んだと 言えるだろう。

(17)

 両文庫を見てきて考えることは、これらの文庫が出版された年代である。

1938年の国家総動員法制定以降、朝鮮半島では出版物の統制が厳しくなり、

朝鮮語使用の禁止も始まり、1940年の創氏改名から終戦までの間、朝鮮文 学界は暗黒の時代であったと言われている。そのような時代に文庫出版を 開始し、短期間に増刷を重ねていたことは必死の抵抗であったのであろう か。博文文庫の『春香傳』の再版は1942年4月であり、同じく博文書館か らは同年に梁柱東の『朝鮮古歌研究』(1-81)も発行されている。博文書 館は、

1940年代には物資統制を受けながらも出版を通して同胞の精神を奮い 立たせ、国民の啓蒙に寄与した(NATE 百科事典)

とされているが、こうしたことが可能であった理由を探るには、出版社の 成り立ちやそれに関わった人々とその思想、日本との関係性などを詳しく 調べていく必要があるだろう。朝鮮文庫や博文文庫について書かれた日本 の論文や資料は目にすることはできなかったが、ドイツのレクラム文庫と 岩波文庫について書かれたものはおそらく多数存在するであろう。もしか したらそれらの中で、朝鮮文庫にまで触れているものがあるかもしれない。

今後、レクラム文庫と岩波文庫、岩波文庫と朝鮮文庫という視点で双方に 現れる違いなどを比較する研究があらわれることを、期待したい。

⑹ 「우리文化⑩ 図書出版⑩」京郷新聞(1972. 11. 28 第5面)〈NAVER・

デジタルニュースアーカイブ〉参照。

(7)タクチ本

 近代朝鮮の大衆小説で「タクチ本」というものがある。これは20世紀初 頭に普及した旧活字本で、派手な色彩の表紙がメンコ(딱지= タクチ)

の色と似ていることから、タクチ本と呼ばれた。また当初は1冊の値段が、

市場での麺類1杯の値段である6銭程度だったことから、「六銭小説」と も呼ばれる。富山大学和田とも美研究室のホームページによれば、タク チ本は、「実用書や大衆小説が中心で、とりわけニューウーマンフィクショ ンの朝鮮的事例が豊富」であり「現代韓国における女性をめぐる物語の始

(18)

点」であるとされている。『萬古烈女 日鮮文春香傳』(1-50)[図版5]と、

吉田東伍からの寄贈本である『女将軍鄭壽貞傳』(1-13)[図版6]は、そ の体裁がよく似ており、表紙全面に色鮮やかな絵が描かれていて、そのタ イトルからもおそらくタクチ本と呼ばれるものと考えられる。『萬古烈女 日鮮文春香傳』(1-50)は、韓日対訳で書かれている。すなわち、朝鮮語 の文章の右側に日本語の訳が漢字とカタカナで書かれ、その漢字にはすべ てフリガナがふられている([図版5]参照)。また改行が全くなく、最初 の3頁くらいまでは会話文に「 」が付いているのだが、その後は話し言 葉の前に話者の名前が一文字だけカッコ書きで記されている。文字も適度 な大きさで、印刷も鮮明なため、非常に読みやすい。韓日対訳のタクチ本 が極めて珍しいものだとしたら、『萬古烈女 日鮮文春香傳』は、さらに価 値ある一冊といえるだろう。

⑺ http://homepage2.nifty.com/twada/index.html

[図版5] 『萬古烈女 日鮮文春香傳』表紙(彩色)と本文

(19)

2.朝鮮関連日本語図書

(1)タイトル数

 総タイトル数は、208タイトル(425冊)あり、配架場所ごとの内訳は、

下記のとおりである。

・研究書庫    205タイトル

・古書資料庫   2タイトル

・高田図書館   1タイトル

WINE 検索により、発行所が「朝鮮総督府〜」、「朝鮮〜」、「韓国〜」で 始まる図書も調べたが、すべてをリスト化することはできなかった。明治 から昭和20年までにかけての朝鮮に関する図書は、歴史関係の図書がある 分類記号「リ6」および「リ7」をはじめ、朝鮮古書刊行会(イ4-726)、朝

[図版6] 『女将軍鄭壽貞傳』表紙(彩色)

(20)

鮮研究会(イ4-758)、自由討究社(イ4-2668)のシリーズ本など、研究書 庫にはまだまだ数多く点在していると思われるので、さらに時間をかけれ ば充実したリストが作成できると思われる。

(2)寄贈本

①朝鮮総督府本

 出版地が朝鮮半島の図書のうち、朝鮮総督府(統監府を含む)の発行物 が53タイトルあり、そのうち約半数は朝鮮総督府(統監府を含む)からの 寄贈であった。また朝鮮総督府鉄道局(統監府鉄道管理局を含む)の発行 物6タイトルのうち、4タイトルは朝鮮総督府鉄道局長官(初代)在任中 の大屋権平氏からの寄贈であった。

②西村眞次本

 寄贈印ではないが、「Shinji  Nishimura  Tokyo  Nippon」の印があり、早 稲田大学史学の先達である西村眞次から寄贈された下記の図書がある。

『朝鮮部落調査予察報告 第1冊』(2-071)

『慣習調査報告書』(2-135)

『朝鮮の聚落』(2-161)

なお、『朝鮮の聚落』前・中編には、総督府官房文書課長から西村眞次宛 の印刷物送付通知はがきが挟まれていた。

③三木武吉本

 早稲田図書館報『ふみくら』(No.78)に掲載されている、藤原秀之「知 られざる図書館員 三木武吉」において、当館には政治家であった三木武 吉氏旧蔵漢籍寄贈リストが存在し、115部559冊の資料が寄贈されているこ とが紹介されている。今回の調査により、明治期図書コーナーにも、三木 による寄贈本が所蔵されていることが判明した。その図書は、『韓国事情 調査資料』(2-149)で、明治40年3月5日の寄贈と記されている。三木が 当館に勤めていたのは1904年(明治37)であり、したがって3年後の23歳 の時に寄贈されたもののようである。

(21)

④柳田文庫本

 柳田文庫(文庫11)には、下記のように、明治期に出版された朝鮮関連 日本語図書が6タイトル所蔵されている。*の印を付したものは、当館の 学術情報検索システム(WINE)で、画像情報が閲覧できるものである

『繪入朝鮮變報録』1、2、4号(2-192)

*『繪本朝鮮異聞』初、2篇(2-193)

*『朝鮮暴徒(動)實記』初、2篇(2-194)

*『朝鮮洋事』上下巻(2-195)

『朝鮮時事 見聞随記』(2-196)

『熱河日記 燕巌外集』(2-197)

この中で特筆すべき点は、『繪本朝鮮異聞』など明治15年刊の4タイトル

(2-192〜195)である。これらは明治15年(1882)7月に起こった朝鮮事 変(壬午事変)について書かれた絵入り(錦絵)の読み本である。当時は 新聞、雑誌、錦絵等でもこの事変について多く伝えられたという。桜井義 之『明治と朝鮮』(桜井義之先生還暦記念会 1964。請求記号 リ5-8988)

の中に、こうした「きわ物出版」についての記述があり、桜井氏の調査に よって明らかになった読み本類28種が、「朝鮮事変関係出版物(明治十五 年)」として、下記のとおり掲げられている(同書259-260頁より)。当館 に所蔵があるものについては、目録番号を付した。

1.朝鮮変報録 2.絵入朝鮮変報録(2-192) 3.宣戦講和朝鮮論集 4.朝鮮異聞 5.絵本朝鮮異聞(2-193) 6.電報朝鮮事件

7.朝鮮かなよみ急報 8.朝鮮乱民襲撃始末 9.朝鮮異報詳聞 10.絵入朝鮮記聞 11.朝鮮近情 12.朝鮮電報録

13.朝鮮暴動日々景況 14.朝鮮暴動実記(2-194) 15.朝鮮詳事 16.朝鮮変報 17.朝鮮暴動録 18.絵入朝鮮暴動全記

19.朝鮮事変詳報 20.朝鮮電信外報 21.朝鮮電信録 22.朝鮮変報電信録(2-191) 23.絵入日本朝鮮大変話 24.朝鮮処分簒論(2-146) 25.日韓紛議政略簒論(2-208)

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26.朝鮮変動記 27.絵入朝鮮奇聞 28.朝鮮暴動全記

 また『絵本朝鮮異聞』、『朝鮮時事 見聞随記』は、後述の『韓国併合史 研究資料』(第48、54巻)で復刻されている。『朝鮮時事 見聞随記』は防 穀令事件で明治26年に記者として渡韓した著者が日清戦争にも従軍し、そ の間の見聞をまとめたものであり、挿画とともに資料価値が高いとされて いる。表紙タイトルは朝鮮語でも書かれていている。

(3)復刻版

 調査過程で復刻版が存在するものが多数あった。その復刻版の中にはシ リーズもの(下記の①、②)があり、その原本の多くが当館にも所蔵され ていることが分かったためリストにまとめてみた。それをもとに、目録2 には、①、②どちらの叢書の何巻に復刻が掲載されているかを記した。

① 『韓国併合史研究資料』(東京 龍渓書舎 1995-2009。請求記号 221- 59-1〜84)

 1995年刊の第1期から2009年刊の第8期まで84巻が刊行され、その中で 108タイトルの図書が復刻されている。そのうち57タイトルの本が当館に 所蔵されている。刊行のことばによると、このシリーズの特徴は、

為政者側の作成した文献、著書、論文を多く収め、1910年(明43)前 後の文化・風俗にも力を注ぎ、朝鮮の開国と日常そのものに正面から 迫るべく努めた

ことであるという。またこのシリーズの多くは東京経済大学図書館所蔵本 による旨が記されており、同大学図書館桜井義之文庫の蔵書が複製されて いる。複製は非常に丁寧になされており、原本がカラーの頁はカラーで、

折込図なども同じ頁に折込んで複製されているため、非常に見やすい。

 そのような中で、第45巻に収録されている『朝鮮最近史 附韓国併合誌』

では写真が抜けている部分があった。当館所蔵本(2-057)には、明治天皇、

大正天皇、御渡韓記念撮影、徳壽宮李太王殿下、昌徳宮李王殿下、伊藤博 文他6名の当時の為政者、明治37年日韓協約締結記念撮影、明治38年日韓 新協約締結記念撮影、韓国併合条約調印室(寺内)、韓国併合当時在京城

(23)

新聞通信記者特派員記念撮影の写真が、巻頭8ページにわたって掲載され ているのだが、複製本には最後の1枚の写真しか掲載されていない。また 写真に関しては、やはり複製ということで、原本に比べ全体的に鮮明では なくなってしまっている。

 一方、上記の例とは逆に、原本にはなく復刻版でその存在を確認できる ものもあった。すなわち第54巻『繪本朝鮮異聞』は、当館には2巻所蔵さ れていたが(2-193)、復刻版は3巻セットで収録されている。

② 『韓国地理風俗誌叢書』(ソウル 景仁文化社 1989-1995。請求記号 292.1-5-1〜300)

 全300巻のうち、200巻までは早稲田大学出身在韓国朝鮮人同窓会稲水会 からの寄贈によるもので、研究書庫地下2階の約1列半の書架スペースを 占めている。複数タイトルを併せて1巻にまとめられているものも多いた め、300タイトル以上の書籍が復刻されているが、そのうち60タイトルの 原本が当館に所蔵されている。

 同シリーズの原本は明らかではないが、東京大学東洋文化研究所附属東 洋學情報研究センター「近代朝鮮関係書籍データベース」の 現在まで の作業進行状況 の項目には、次のように記されている。

最近では、景仁文化社刊『韓国地理風俗誌叢書』(1989〜1995刊)収 録の書誌情報および所蔵先情報の追加入力が終了した。この叢書は、

内容を見る限り、韓国・国立中央図書館が主に所蔵する書誌を大量に 影印複写し、刊行されたものと推定されるため、著作権法上での問題 など注意を要する点もあるが、現在日本において入手可能な数少ない 情報源であるという状況を考慮し、研究上の便宜を図る目的で収録を 行った。

 複製に関していえば、折込図は折込みではなく一頁ずつ分割しているた めに地図などは途中で切れてしまっている場合が多い。また折込図や表紙、

奥付、巻末広告などが複製されていなかったりするものもあり、全体的に 質の粗さを感じざるを得ない。

(24)

 しかし全巻のタイトルを見ると朝鮮半島全域の地誌が復刻されているこ とがわかり、地方を含め当時の朝鮮半島全体の実情を知ることのできるシ リーズといえるであろう。

 また、この復刻版には『朝鮮要覧』(第117巻)『最近朝鮮事情要覧』(第 212巻)が収録されており、当館にも原本が所蔵されているのだが、復 刻版で複製されていた巻(前者は明治43年版、後者は大正9年版)につい ては当館には所蔵がなかったため、復刻版によって欠巻を補完できること になる。

 原本には劣化が進んでいるものもあるため、復刻版も多いに役に立つも のではあるが、やはり写真の不鮮明さはまぬがれない。また復刻版では 往々にして、原本の巻末に掲載されている広告がカットされている。広告 は、当時の社会の様子をうかがい知ることができる貴重な情報源である。

したがって、たとえ復刻がなされようとも、原本を今後も大切に管理して いく必要がある。

⑻ http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/˜koreandb/

⑼ 『朝鮮要覧』(2-105)は、大正12〜15年、昭和2〜8年度分の所蔵がある。

『最近朝鮮事情要覧』(2-098)は、第2〜6版、大正4〜7、11年度分の所 蔵がある。

(4)日韓対訳本

 明治期に刊行された語学の図書には、『日韓會話』(2-017)、『独學韓語 大成』(2-020)、『交隣須知』(2-022)など、日韓対訳本が存在する。それ らの図書では、韓国語(朝鮮語)にはハングル読みのフリガナがふられて いることが多い。

 『朝鮮の謎』(2-007)は、復刻版(①第32巻)も出ている。これは朝鮮 総督府が各道に命じて採集させた朝鮮の謎(なぞなぞ)を日韓対訳でまと めたものであり、普通のなぞなぞが700余種、字に関するなぞなぞが100種 ほどが収録されている。なぞなぞを解くヒントともなる解説のような註も ついていて、非常に興味深い一冊である。

(25)

 また『日清韓會話』(2-040)、『内鮮労働用語集』(2-165)など、対訳本 でもハングル読みのカタカナ表記のみで韓国語がないものも見られる。

 こうした日韓対訳本は、当時日韓両国で使われていた言葉や表現を知る 上で、貴重な資料である。

(5)写真

 当時の朝鮮半島の様子を知る上で、貴重な資料となる写真が掲載されて いるものが多数見られた。その中でも明治期図書コーナーには非常に丁寧 につくられた下記の写真集2点の所蔵がある。

 『韓國写眞帖』(2-096)

 各写真の前頁に薄紙があり、その表側に写真の説明のほか、その場所に 関連する漢詩が書かれているページもある。その薄紙を写真の上に置くと、

説明書きが写真のちょうど中央にくるようになっている。

 『釜山鴨緑江間写真帖』(2-099)

 装丁は布張り。各写真の前頁は薄紙で、その裏側に説明が記されており、

写真と説明が見開きで同時に見られるようになっている。

(6)参考資料

 近代朝鮮関連図書を調査する上で、参考となる主な目録、データベース は、下記のとおりである。

①朝鮮研究文献目録 1868-1945 単行書篇 末松保和編 1970 イ2-3375-7〜9

②朝鮮文献研究目録 1868-1945 単行書篇・著者名索引 末松保和編 1970  イ2-3375-12

③朝鮮文献研究目録 1868-1945 論文・記事篇 末松保和編 1972 イ2-3375-15

〜17

④明治年間朝鮮研究文献誌 桜井義之編 京城 書物同好会 1941 イ2-2228

⑤明治と朝鮮 桜井義之著 桜井義之先生還暦記念会 1964 リ5-8988

⑥朝鮮研究文献誌 明治・大正編 桜井義之著 龍渓書舎 1979 リ6-5016

⑦桜井義之文庫目録 東京経済大学図書館 1992 025.8-14

⑧四方朝鮮文庫目録 四方朝鮮文庫運営委員会 1978 イ2-4016

(26)

 ①は、後述の「近代朝鮮関係書籍データベース」の底本となっている。

 ④と⑥には、文献内容の簡略な説明のほか、文献の写真や目次が掲載さ れているものもある。巻末には書名索引、編著者索引がある。④では547 冊の文献(地図を含めると579点)、⑥では1094冊の文献と93点の朝鮮地図 についてまとめられている。

・近代朝鮮関係書籍データベース(http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/˜koreandb/)

 東京大学東洋文化研究所附属東洋学情報研究センターのものである。

1868年〜1945年間に出版された朝鮮関係日本語図書(雑誌を含む)に関す る書誌データが(ただし、当該期間に発行された書誌の復刻本、影印本に ついては1945年以降発行分も収録)16,427件、収められている。なお、こ のデータベースには『早稲田大学社会科学研究所蔵書目録 中国・朝鮮関 係の部』(1975。イ2-3787-2、イ2-3788-2)をもとに集められたデータ187件 も収められている。

・東京経済大学図書館・デジタルアーカイブ(http://archives.tku.ac.jp/)

 同図書館の貴重書コレクションである桜井義之文庫の蔵書を検索するこ とができる。またそれに含まれる朝鮮錦絵コレクションの画像閲覧も可能 である。

Ⅲ.調査を終えて

 近代の朝鮮語図書、朝鮮関連日本語図書の多くは、日本が朝鮮を植民地 として統治していた時代のものである。敗戦まで昭和で記されていた奥付 の発行年が、翌年には西暦や檀記表記に戻っていることや、「ル4‐日本 各部地理」の分類に朝鮮関連図書が多く含まれていることに、その統治の 歴史を感じざるをえなかった。具体的な文献については、大阪で発行され た、下記の2冊が印象に残った。

 『濟州島實記』(1-65)

 巻頭辞の後で、済州に関する原稿の投稿を呼び掛けているのだが、一般 投稿の宛先として著作兼発行人の全羅南道濟州島邑の住所が書かれ、その

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隣に並べて書かれた臨時相談の箇所には発行所の大阪市東成区東小橋の住 所が記されている。現在でも東成区には済州島出身者が多いというが、手 書きの韓国語文献に両住所が併記されていて印象深かった。当館所蔵本は 筆者より寄贈された手書きの再版であるが、韓国国会図書館には、写真も 掲載されている4版(1936)と、復刻版(2003)と思われる同書が所蔵さ れている。

 『内鮮労働用語集』(2-165)

 「文化の低きより高きを望んで集まるのは自然の理である。朝鮮人労働 者の内地渡来は正にその適例であろう」という文で始まる本書のはしがき では、大正元年に250名だった朝鮮人数が現在では約10万となり、それに よって生じ得る多種の社会問題の解決策として手近な方法は彼らの文化水 準を引き上げることであり、そのために言葉を通じて彼らをよりよく理解 することが必要であると述べられている。主要日常語を集めたこの用語集

(大阪市役所寄贈)は対訳であるが朝鮮語はなく、その読みがカタカナで 表記され日本語と対応している。刊行は行政の現場で感じられる不便さを 解消し、さらには朝鮮人を理解しようとする姿勢の表れであるかもしれな いが、複雑な思いを抱く1冊であった。

 植民地である朝鮮半島の言葉に対する研究も熱心になされており、語学 者で朝鮮語研究の礎を築いたとされる小倉進平をはじめ、朝鮮学研究者の 高橋亨、言語学者の金澤庄三郎らの著書など、語学に関する文献も多数見 られた。語学・朝鮮語(請求記号ホ3)の分野については冊子体目録を使っ て現物調査をしたので、語学書についてはほぼ確認できたと思うが、主に 朝鮮総督府による朝鮮半島全域に及ぶ様々な他の分野の調査資料について は、そのすべてを確認しきれていない。参考資料にあげた『明治と朝鮮』

には、明治期の朝鮮関係出版物項目別表があり、それによると経済・産業 部門が圧倒的に多いことが分かる。これについて、「若い日本資本主義が 大陸に何を求めていたかを物語るものであろう」(257頁)と述べている著 者の言葉が印象深かった。

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 今回の調査では、文献の内容をそれぞれ細かく確認することはできてい ないが、序文やまえがきからだけでも、その文献が書かれた目的や、著者 の思想が感じとれるものもある。内容を詳しく見ていけば、著者や発行者 の思想、朝鮮及び朝鮮人に対してもっていた意識を読み取ることができる であろう。また、こうした朝鮮関係資料を日本語で読むことができ、当時 を物語る鮮明な写真を多く目にすることができるのは、非常に有り難いこ とではあるが、それが可能なのは、日本が朝鮮半島を植民地として統治し ていたという歴史があるためであり、当時を知らない私たちは、そうした 背景を常に念頭に置きながら慎重に文献と向き合っていくべきであると思 う。

 前述の文献2点は、個人的に関心があった分野で、強く印象に残ったも のである。目録に収められた文献の中には、他にも貴重書や資料価値の高 いものが含まれているであろう。さらに前述の参考資料を利用し、膨大な 所蔵本のなかで目立たずに埋もれてしまっている近代朝鮮関連の図書の存 在を明らかにし、研究に役立てていただければと願ってやまない。

[追記] 『朝鮮文庫』の寄贈の経緯について、貴重な情報を伝えてくださっ た安宇植先生が2010年12月22日に逝去されました。当時の学生たち が図書の寄贈に託した志を偲ぶとともに、この事実を記録できたこ とは、ひとえに安先生のおかげです。謹んで感謝を捧げ、ご冥福を お祈り申し上げます。

【引用資料等一覧】

・沖田信悦『植民地時代の古本屋たち』(札幌 寿郎社 2007)

・藤原秀之「知られざる図書館員 三木武吉」(『早稲田大学図書館報 ふみくら』

No.78)

・桜井義之『明治と朝鮮』(桜井義之先生還暦記念会 1964)

〈Web site〉

・박천홍「 조선의 이와나미 문고 를 꿈꾼 조선문고 」(『기획회의』통권172호 

(29)

한 국 출 판 마 케 팅 연 구 소 2006)(http://www.kpm21.co.kr/mgz̲data/planning/

pdf̲17217.pdf)

・NATE(http://www.nate.com/)

・NAVER(http://www.naver.com/)

・和田とも美研究室 HP(http://homepage2.nifty.com/twada/index.html)

・東京大学東洋文化研究所附属東洋學情報研究センター「近代朝鮮関係書籍データ ベース」(http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/˜koreandb)

目録1.近代朝鮮語図書所蔵目録

註1)図書は、いずれも中央館研究書庫に所蔵されているものである。

註2)原則として請求記号順に記載されている。

[イ]総類

(1-01) 湖岩全集 文一平遺稿 3巻 文一平著 京城 朝光社 昭和14-15 3冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  イ4-1456-1〜3

[ロ]哲学

(1-02) 學林小辯 續理氣辯 薛元植著 京城 小梧山房 昭和14(反求室叢書)

1冊 小梧山房寄贈本(昭和15.5)  ロ12-3273

(1-03) 大學新講義 薛元植著 京城 小梧山房 昭和14(反求室叢書) 1冊(線 装本) 小梧山房寄贈本(昭和15.5)  ロ12-3274

[ハ]宗教

(1-04) 朝鮮佛教維新論 韓龍雲著 京城 佛教書館 大正2 1冊(古ハング

ル)  ハ4-1890

(1-05) 신약젼셔 京城 美國聖書公會 明治44 1冊 横濱美國聖書公會寄贈本

(大正2.2)  ハ7-1566

(1-06) 新約全書 국한문 京城 美國聖書公會 明治44 1冊(古ハングル) 

松平康一寄贈本(大正2.4)  ハ7-1574

[ホ]語学

(1-07) 한글마춤법통일안 朝鮮語學會編 京城 朝鮮語學會 昭和8 1冊

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朝鮮語學會寄贈本(昭和9.1)  ホ3-1754

(1-08) 朝鮮文字及語學史 金允經著 京城 朝鮮紀念圖書出版館 昭和13  1冊(古ハングル) 朝鮮紀念圖書出版館寄贈本  ホ3-1758

(1-09) 俗談大辭典 金思燁、方鍾鉉共著 京城 朝光社 昭和15 1冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ホ3-1762

(1-10) 朝鮮語辭典 文世榮著 京城 朝鮮語辭典刊行會 昭和15 修正増補版

1冊  ホ3-1763

[ヘ]文学

(1-11) 人情 金永建著 京城 城北學園 昭和4 1冊 金永建寄贈本

(昭和4.11)  ヘ2-2679

(1-12) 蘇大成傳 1冊(線装刻本)  ヘ15-166

(1-13) 女将軍鄭壽貞傳 京城 世昌書館 大正4 1冊(古ハングル) 

吉田東伍寄贈本(大正7.6)  ヘ15-2524

(1-14) 가마귀 李泰俊短篇集 李泰俊著 京城 漢城圖書 昭和12 1冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4238

(1-15) 憧憬 詩集 金珖燮著 京城 研究書林 昭和13 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4240

(1-16) 望郷 金尚鎔著 京城 文章社 昭和14 1冊(線装本) 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4241

(1-17) 青馬詩鈔 柳致環著 京城 青色紙社 昭和14 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4242

(1-18) 現代朝鮮文學全集 第2〜7巻 京城 朝鮮日報社 昭和13-14 6冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4243-2〜7

(1-19) 朝鮮作品年鑑 昭和15年版 京城 人文社 昭和15 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4244-1

(1-20) 朝鮮文藝年鑑 昭和15年版 京城 人文社 昭和15(朝鮮作品年鑑別巻) 

1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4244-2

(1-21) 待春賦 2巻 朴鍾和著 京城 博文書館 昭和14 2冊 

(31)

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4246-1〜2

(1-22) 原本春香傳 金台俊解題 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫1-1) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4247

(1-23) 青丘永言 金天澤撰、金台俊校閲 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫 1-2) 1冊(古ハングル) 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)

  ヘ15-4248

(1-24) 詳解金笠詩集 李應洙編註 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫1-3) 1冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4249

(1-25) 歴代女流詩歌選 申龜鉉譯編 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫1-5) 

1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4251

(1-26) 現代朝鮮詩人選集 林和編 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-1) 1冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4252

(1-27) 少年行 短篇集 金南天著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-2) 1冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4253

(1-28) 朝鮮民謡選 林和編選、李在郁解題 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫 2-4) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4254

(1-29) 蔡萬植短篇集 蔡萬植著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-7) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4257

(1-30) 兪鎮午短篇集 兪鎮午著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-8) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4258

(1-31) 李箕永短篇集 李箕永著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-9) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4259

(1-32) 太陽의風俗 詩集 金起林著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-10) 

1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4260

(1-33) 歴史와文化 評論集 徐寅植著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-11) 

1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4261

(1-34) 朴泰遠短篇集 朴泰遠著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-12) 1冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4262

(32)

(1-35) 安懐南短篇集 安懐南著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-14) 1冊  早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4263

(1-36) 해바라기 短篇集 李孝石著 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫2-3) 

1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ15-4264

(1-37) 歴代朝鮮文學精華 卷上 李熙昇編 京城 人文社 昭和14 改訂版  1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4265

(1-38) 花粉 李孝石著 京城 人文社 昭和14(全作長篇小説叢書第2巻) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4267

(1-39) 鼠火 李箕永著 京城 東光堂書店 昭和12 1冊(朝鮮芸術座第1回公 演『鼠火』昭和10年10月東京築地劇場上演の写真収載)  

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4268

(1-40) 朝鮮傳來童話集 朴英晩著 京城 學藝社 昭和15 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4269

(1-41) 黄眞伊 小説 李泰俊著 京城 東光堂書店 昭和14 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4270

(1-42) 川邊風景 朴泰遠著 京城 博文書館 昭和13 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4271

(1-43) 時調詩學 安自山著 京城 朝光社 昭和15 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4272

(1-44) 常綠樹 沈熏著 京城 漢城圖書 昭和15 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4273

(1-45) 사랑의水族館 金南天著 京城 人文社 昭和15 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4274

(1-46) 아기네 上編 金東仁著 京城 漢城圖書 昭和12 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4275

(1-47) 新人短篇傑作集 京城 朝鮮日報社 昭和14(新選文學全集第3卷) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4276

(1-48) 朝鮮唱劇史 鄭魯湜著 京城 朝鮮日報社 昭和15 1冊 

(33)

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ヘ15-4313

(1-49) 諺文朝鮮口傳民謡集 金素雲編著 東京 第一書房 昭和8

  ヘ15-4372

(1-50) 萬古烈女 日鮮文春香傳 京城 漢城書館 大正6 1冊

(日韓対訳。古ハングル)  ヘ15-4379

(1-51) 大東文粋 張志淵編著、徽文義塾編輯部編纂 漢城 徽文館 光武11

[1907] 1冊(漢文) 吉田東伍寄贈本(大正7.6)  ヘ20-2522

(1-52) 現代英詩選 林學洙編譯 京城 學藝社 昭和14(朝鮮文庫3-1) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  ヘ22-5367

(1-53) Pilgrim’s  progress(天路歴程韓訳) James  S.  Gale  translated Presbyterian publication fund 1910 1冊( Pilgrim’s progress の韓訳。

古ハングル)  ヘ22-8811

[チ]芸術

(1-54) 無雙新舊雜歌 朴承曄編 京城 唯一書館 大正9 1冊(古ハングル)

  チ11-5678

(1-55) 增補新舊雜歌 盧益亨著 京城 博文書館 大正6 1冊(古ハングル)

  チ11-5679

(1-56) 增補新舊時行雜歌 池松旭編 京城 新舊書林 大正10 1冊

(古ハングル)  チ11-5680

[リ]歴史

(1-57) 朝鮮最近世史 李瑄根著 京城 流星社書店 昭和6 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)  リ6-4712

(1-58)新編朝鮮歴史 黄義敦著 京城 以文堂 昭和4 1冊  リ6-4803

(1-59)朝鮮歴史 崔南善著 京城 東明社 昭和11 1冊  リ6-4804

(1-60) 朝鮮四千年史 靑柳南冥著 京城 朝鮮研究會 大正7 1冊

(古ハングル)  リ6-4815

[ヌ]伝記

(1-61) 朝鮮三綱録 京城 朝鮮研究會 大正12 1冊(古ハングル)  ヌ7-4530

(34)

[ル]地理

(1-62) 하멜漂流記 Hendrik Hamel 原著、李丙燾譯註 京城 博文書館  昭和14(博文文庫9-10) 1冊 早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和15.9)

  ル2-3060

(1-63) 詳密朝鮮史山水圖經 元泳義著 京城 光東書局 明治44 1冊

(古ハングル) 吉田東伍寄贈本(大正7.6)  ル4-2682

(1-64) 朝鮮名勝實記 徐光前著 京城 大東社 大正3 1冊(古ハングル)

吉田東伍寄贈本(大正7.6)  ル4-2683

(1-65) 濟州島實記 金斗奉著 大阪 濟州實蹟研究社編輯部 昭和7 1冊 

金斗奉寄贈本(昭和7.12)  ル4-3188

[ワ]法律

(1-66)民事訴訟法案 1冊(古ハングル)  ワ14-6346

[カ]政治

(1-67) 孫文學説 韓譯 孫中山著、楊少碧編譯 廣州 革新社 紀元4268[1935]

1冊  カ1-3789、カ1-3790

(1-68) 孫文學説 全譯 孫中山著、楊少碧編譯 廣州 革新社 紀元4266[1933]

1冊  カ1-3791、カ1-3792

[ヨ]経済

(1-69) 派閥主義撲滅에對한聲明 在日本朝鮮勞動總同盟、在東京朝鮮青 年同盟編 東京 1926 1冊  ヨ3-4415、ヨ3-4416

[ネ]商業

(1-70) 朝鮮貨幣考 柳子厚著 京城 學藝社 昭和15 1冊 

早稻田大學朝鮮同窓會寄贈本(昭和16.3)  ネ4-3971

[旧語学研究所本]

(1-71) 朝鮮語學 朴勝彬著 京城 朝鮮語學研究會 昭和10 1冊

(古ハングル)  語924.20-51

(1-72) 朝鮮語學講義要旨 朴勝彬著 京城 普成專門學校 昭和6 1冊

(古ハングル) 普成專門學校寄贈本  語924.20-86

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