近 世 節 用 集 の 序 ・ 敗 ・ 凡 例
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(2) をもって出発した︒宝暦二年︵一七五二︶刊の帰燃早引節用集﹄は︑. 意義分類のかわりに仮名見出しの字数を項目分類の基準として取り いれた︒仮名見出しの頭字のいろは分けと仮名見出しの字数とによ. るこの項目検索法は︿早引﹀とよばれ︑近世後期には節用集の流布. 子. 序 ク. ヨト. ラ. ヲ. ノ. ラ. 締燃早引節用集 宝暦二年︵一七五二︶刊東京学芸大学附属図. ノヲ. 書館︵望月文庫︶. テ. ︒ノハ一フカ#二へ. 一丁^カり一一スル. ニ. スル. シ.丁. ヲ. ケ︑ノギョモン. ト. 貝. ケン﹈ンモ︑. 山. 二. テ. トニ. 載輸■粛載・将伯助︒予︒是以レ商瞼レ国言則敬事節用之語何以 ニ. 近世に編纂︑刊行された節用集のうち︑現在︑伝本の存在を確認. 取・・之非類・乎︒不・然誰家畜人懐享− 挟壁・︒邪刻者宴 ケ ラ シ干 リ亨 ニ フ ニー︐二匹 ス. ノ. 蕃有レ徒︒而今去レ繁就レ簡以レ音呼・字︒郷同応影写乃成し功倍− ニ. 十点である︒早引節用集以外の近世節用集では︑序・破・凡例等を. リト. 七ツヨウ. 一ア. 子前・︒幼童士正レ名而後自樺︒則節用之語万−分於有政一︒ 日. ともなうものは全体の三分の一ほどであるのに対し︑早引節用集で. 可レ謂取︒瞼有レ拠哉︒以為−小引︒. ア. フヨリ. タ. ヨ︑.・コエ. カ. 十. ・ンケ. タワタラ︑. カズ. ケン. 便ナル﹁他二異ナリ文字引様次二図ス︒ ゾウユキ. マ・ンマス. よムこ王ひとこ正. ムん. 一此編専ラ要用ノ字ヲ増益シ字画音訓ノ誤. ヘンモツハ. 文字引様. ↓伊︒意︒猪︒ 訓読一声の分此部に入ル︒. 7ヤマリ. カヘツ. コンサツ. モト. ヲ正ス︒. タ.・. キウジ. 一此節用ハ部門ニヨラズ訓読ノ仮名ノ数ヲ以テ文字ヲ求ム︒急時ノ. シ︒. 門ニヨリテ字ヲ捜ル︒然レトモ部門繁キニヨリテ却テ混雑ノ事多. 廿ケ. 一世二有ルトコロノ節用ハ乾坤門言語門等ノ部分十三門或ヒハ十五. ヨ. 凡例. コト. は約三分の二に序・敗・凡例等が付されている︒ただ︑早引節用集. 壬申之秋拠梧散人題印. るうえで実質的にはあまり参考にならない形式的なものもあり︑ま. た幕末に近くなると︑先行の早引節用集の序文等をほとんどそのま. ま踏襲しているものもみられる︒特に︑項目の検索法をしるした ︿文字引様﹀とよばれる記事と︑仮名づかいがわからないときには可. 能性のある箇所を広くたずねるべきことを述べた記事は︑多くの早 引節用集にほぽ同内容のものがのせられている︒. 実質的な内容のとぽしさや類似の内容のくりかえしという︑そう したことがら自体︑早引節用集の序・敗・凡例等の実際であり︑そ れを明示するためにはすべての序・敗・凡例等を省略なしにあげる べきであるが︑本稿では紙数の制隈の範囲内で︑必要と判断したも のを選んだ︒. ブワケ. の序文等のなかには︑それぞれの早引節用集の内容や編纂方針を知. 一フ︑ノヲ. できるものは︑約二百六十点であるが︑このうち早引節用集は約五. のなかで早引節用集が大きな位置をしめることとなった︒. 1.
(3) ︑いけ. いろ. いLや. い. い. せ. ︸. ユ池︒色︒伊勢︒ ︑いわひ. 乃くは. ら. ムたこ止. ぶん. 三声の分此部二入ル︒. 二声の分此部に入ル︒ 一﹂. 一﹂祝︒医者︒煎海 凧 ︒ ろんだん. ー﹂れ. な ︸■. よムー﹄へ. かf. 肋論談︒六波羅︒ 四声の分此部二入ル︒. 余は之に准へ訓読の数を以てくり出す︒. よ. 2. テ. ノ. ヲ. ス. 宝暦一〇︵一七六〇︶. とされ︑その内容も別になっている︒. ナリ. 酬榊早引節用集. シテ. ヲ. ニ. キハ. レノ三. ノ. ル. ラ. ︐ヒ. ノ カ. テ. ニ. ノ. ルコト. ラ. ニ. ・ソ. ノ. ノ. ノ. ヲ. ツル. テ. ヲ. 成語者古語也︒以・・古人之語・達・・今人之情・︒書同レ之︒. ヲ. レ. 現在︑知られている範囲で︑最初の早引節用集である︒寛延. ヲ. 施−之四方・無︒所︒不︒至唯文徳歎︒舟車所︒通︑霜露所︒隊︑観. ヲ. ラ. ノ. ニ. ナル. ニ. ハ叱. ニ. ニ. 一フ. 一テ. レ文知レ意其是已︒此集一出︑因レ声取レ字若・鏡中影・︒被レ褐. ニ. テ. ラシ一. ヲ. プ. ノ. ニ. スト. ヨ⁝コエ. 号. 懐レ玉比−之夜光之宝・宜哉︒前刻已行一手世一︒今新碧加一一真 ヲ. 書の改題本の一つで︑︿文化己巳秋訂正再刊﹀^イ舳〇六林︶の刊記を. 字・伝−之永年・︒因亦弁・・序其端・記−歳月・云︒. ヲ. もつ粛概早引節用集﹄には︑︿正徳乙未春 原刊﹀︵イ倣イ砕︶と. 七ツヨウ. 拠梧散人印. 庚辰春三月穀旦. ︿凡例﹀に述べられているように︑︿混雑﹀の多い意味分類 ︵門︶を廃し︑仮名見出しの字数によって項目を求めることによ. コノシヨ. モツ. カタハラシン. ハヤピキ七ツヨウ︐ウ. ナカズ. ゾウエキ. マドヒ. コレニヨツテチイ. ジ. カ. 凡例. ペン. イマアラタニス. キウジ. り︿急時ノ便﹀となることが早引節用集の長所とされる点で. モンジ. サケ. モンプ﹈ンサツ. 一此書ハ他ノ節用トカハリ︑門部ニヨラズ︑訓読ノ仮名数ヲ以テ︑. ソウ. モト. あった︒この仮名見出しの字数という項目検索のための新たな. 文字ヲ求ム︒シカラシムルモノハ︑門部混雑ノ惑ナクシテ︑急時 サデリモトム イ. ヲコナ. ホツ. 基準を具体的に示すために︿文字引様﹀が添えられている︒早. 捜索ノ便ナラシメント欲シテナリ︒依レ之題シテ︑早引節用集. ヨ. 引節用集の多くにほぼ同内容の︿文字引様﹀がみられることは︑. ゲンハン. フ. モツ. ニ十ヨウ. と︸ちがへ. ペン. じたい︸. く. 音かなづかひの取違やすき字大略をしるす︒. こへ. 字ヲ附シテ︑以テ日用ノ弁ニソナフ︒. ジ. 一原板ノ早引節用既二世二行ハル︒今新数千字ヲ増益シ︑傍真. スデ. ト云フ︒. 七年︵一七五七︶刊の扇醐早引節用集﹄に引きつがれ︑以後︑. 版を重ねていく︒その間︑序や凡例もほぼ同文であるが︑文化. 二年一一八一四一版一六行本一では︑序文の筆者は十拙散人 近世節 用 集 の 序 ・ 践 ・ 凡 例. 五. 本菩は︑同じ書型︵小本︶で︑内容もほぼ同一のまま︑宝暦. 先にしるした通りである︒. タ. あるが︑宝暦二年以前の早引節用集は確認されていない︒. れる︵拙稿︿早引節用集の成立﹀︑﹁国文学研究﹂百十三集︶︒本. 三年︵一七五〇︶刊の﹃姦海節用集﹄を改編したものと考えら. ハ. 序. u. 干.
(4) くはう. ︑. 香ジ. ︑﹂・つ るい ︸や・■は・■. 光かう. 蝋燭仰㌶ ■不廿亦そ・つそく. 目売さう一てく. 箒蝸㌶ 石榴. 篶ろ. ゲンハンハヤピキ七ツヨウシフヨ. ケイシ七キトタ. 号コ十. シュケジ. イサ. ナヲゾウ十. 一シワ. ■ンユツ■ンヨ︐シカ. シカ. ヱラヒ. イマシンカニチョウ. コエヨ⁝. タ︑・. 一原板早引節用集世二行ハレテ尚増補ノ集アリ︒然ルニ今人家日用 ゾタ一﹂ヲヨ. ケワウチイゾウエキ. コ・ニヲヒテガゾケヨワヨウ. モ︸ジ. モラ廿ズ. タソネヒヶ. ^ヤ. ノ俗語及ビ経史尺臓ノ熟字二至ルマデ出所艦ナルヲ撰テ音訓ヲ正. カイチイ﹈ノシヨ. ペ一ノ. シテ広大増益ス︒於是 雅俗要用ノ文字ヲ不洩シテ索閲ノ捷キ﹁. 海内此書ヨリ便ナル﹁ナカランノミ︒. 宝暦七年︵一七五七︶刊の函疏早引節用集﹄と宝暦一〇年. く文字引様Vは省略する︒. もんLひきやう. ている︒ぶ舳早引節用集﹄とともに幕末にかけて多くの版がみ. 字数について︑可能性のある箇所を広くさぐるべきことを述べ. いに関する注記は︑項目の検索にあたって仮名見出しの頭字や. 1と同じ趣旨の︿文字引様﹀があるが︑省略した︒仮名づか. 引残字節用集﹄が刊行されたが︑広く普及するには至らなかっ. 七七一︶に扁舳早引大節用集﹄︑天明五年︵一七八五︶に﹃早. 類書のないなかで︑早引節用集の流布を進めた︒明和八年︵一. ﹃大全早引節用集﹄は︑凡例にあるとおり︑項目が大はばに増. た︒. いう性格が強いだけに︑こうした注記が必要になったものと思. 概⁝偶奇仮名引節用集. 偶奇仮名引節用集序. 文化元年︵一八〇四一. 自伏犠氏之始画八卦造書契︒而下後世雑善復無不孫生焉︒今斯集也︑. 干. 広く利用されることとなった︒. 補されており︑﹃洲酬早引節用集﹄や﹃酬榊早引節用集﹄の倍ちか. カ. ランジ. われる︒何らかの標準的な仮名づかいを設定し︑それにのっと. ヨ⁝コエ. テ文字ヲ. い項目数となっている︒項目の増補された早引節用集のうちの. モト. シタガヒ. ることを利用者に求めるということをしていない点にも注意す. ヨラ. 寛政八年︵一七九六一. プ. 十カズ. 中心的なものとして︑改題本を含めて︑本書は江戸時代後期に. 大全早引節用集. モ一. アゲ. u. べきであろう︒. たものである︒早引節用集の項目検索は︑語形による検索法と. 山んLひキ﹂やう. ︵一七六〇︶刊の扁榊早引節用集﹄はともに版をかさね︑他に. 4. ノ、. られ︑流布の広さをうかがうことができる︒. て真草二行の形式にしている︒項目も︑多くはないが増補され. 集﹄の漢字見出しが行書体のみであるのに対し︑楮書体を添え. 1にあげた帰榊早引節用集﹄とこれをうけた認醐早引節用. 此 類は両方を見るべ し ︒. 3. 凡例 ヒキ. u. 一此書ノ引ヤウハ門部二就テ求メズ︒音訓ノ仮名数二随 ソノレイツギ. 得ル︒其例次二挙 タ リ ︒. ウ. コノショ. 干.
(5) ^土. きく. ﹂ん. 田仲宣題. これ. 口い上・■けんほん. かいじは・﹁. ため. Lんじ. 如斯. ・⁝. 寸一﹂. 圭たはなはたL. 上. おこな. っH はー■ ^ん. よつ. せつようLう. このLよ. なき. ・﹃ちせうこくいつさつ. Lり. あまた・ぴかうせい. くん. なか. これ. 圏点を付し方は音なり︒・の無は訓なりと察給ふべし︒. かくωごとくけんてん. Lやうほく. ひとり. くにぐ. わか. ひとく. 晒と・■.. こと. そ. こ. よム. ひだ︸. よこ. ム. こL﹂. てうはん. かく. か†. こへ. じつ. つい. ひきやう. わかち. つた. Lかれ. さうLよ. Lり. L︸たま. せじやう. ほんてう. ム. もと. てんLよ. ためL. るふ. 巾へ. いで. もの. 止寸. いま︷﹂ら. ・■L. おんくん. △新在家文字. わか. ・書⁝:・. ひと. かうろん. すぺ. こ. じ. よつ. かんろくLLよ. きない. たり. あらたむ. へうじやう. かム. せいだく. 一﹂と. ︷﹂また. わかつ. きたれ. よ^. これつの. つ. れんヵLや︸︑︑. もち. ため. 圏点を以図のご. ことくく完てん. uんて.︑ち.︑こ. た.・ Lよ. ハ. げん. よ. わうこ. L. うじ. 新在家文字といふは本朝中古より連歌者流の用ひ. Lん︑︑いけもじ. あu. LLよの. じ. ム. ぞくL. ム. ムん. いに. いや. いらLづ・もんム. いたつ. 一﹂れ. く・㌧. お伽れ. ︸やく. あらた︷. おや. ﹂つく. ム. ムけい. ?■じぞくじ. よムおもかげ. はん. ひと. uんてう. いと. ム. いやしむ. も. よむ. せい. かうぶLやう. かう. るい. やく. ほん. つく. いつ. もん. 草野民に於をや︒雫をカと読悌 をテイと読の類は一. いはんや︷﹂・﹁やのたム. か一﹂ひ. 向論なし︒. ぶ. くだ. .︷. もんL もとめや寸 た︷. ︑. 部を砕さて附すは文字の求易き為にてたとへぱ. はく. 七. 掃破. はく︵﹈. 侃鮒ア. 履. はく. 都て囲の中に一字宛門部を略して附すもの繁多を厭ひて省略す︒門. 弓ち. に等し︒況. 朝制作の字を俗字と賎しむは己が親を不敬して他の父母に孝を尽す. て・■せいさく. 韻已後の字書而已見て古しへに岡しといふべし︒本朝の人として本. ゐんい. 通字俗字とて有しを︑明に至て是を改たり︒通字俗字を魎は洪武正. ?■L月﹂くL. 付の字なり︒それ干禄字書を見るに︑元の世までは︑往古より正字. つ1f. ▲本朝例作文字. 多年用ひ来るは︑. LかLなからた山んもち. 音訓混雑の熟字あり︒上のごときはゆとう読と. おんくんこんざっ. 察給ふべし︒. わ妻へL︸ .ぢ弓ぱこ かさねさ・■・. 重箱. 万邦の士庶是を弁. Lも. ・と・■お. 湯桶. じ巾くじ. むづかしひと清濁の齪齢あり︒依て畿内の平声を以清濁を分なり︒. せいだく. 西海の分ちにてたとへは︑こそばひをくすくつたい︑むつかしひを. さいかい. 丁 麦くん .㍍いたく き二いよ㌻わかっ Lかれとミ﹂ん 榊仙加帷姑榊舳帖榊舳州肚は音訓とも清濁を以義理体用を分なり︒然共東山. L+. じ. ん為︑真字を附せし也︒既に世に行はる・節用集の内小刻一冊の中. て︷L. てんむく. ご. 難不雅平︑俗間日所言所行︑出干千百︒萄可識文字︑乃配之︑分奇. に八千余字誤字あり︒亦甚敷からずや︒依て此書は数廻校正して是. き. かんがへ土. じ. 偶之言︒当今有大被行節用︑人称之︒然而自不知其可也︒何則︑和 を上木す︒. 圭つこ. よ. 訓意字︑謂之古許婆也誤也︒其也字者︑世也︒焉知鳥之雌雄︒其他. ひた^. Lや・■︸. 漢呉胡清音詑差︑八千有余使人蛍惑焉︒覧者用斯集而知日顧其西言. ︷ム・はな. 所行文字配当如何焉︒則万事足干斯奇偶節用集云爾︒. 癸亥仲冬. 凡例 そもんにいuくひと. い圭こ山せつよ・﹁﹂・■. 得て︑竺土の貝葉原本の蟹字法に. 素問日人の眼耳鼻は左に利き︑手足は右に利とぞ︒是天の常理な. ム︷﹂. 云︑下の如きをぢうばこ読とていやしむ︒乍併. ならひ. り︒今此節用集は︑ 先 此 理 を 考. oじ. た†. みた︸. じ. 今更いかんともすることなし︒達て改るときは事を妨ぐ︒是角を携. こと. これ. さうじ. Lかれ. 傲て︑右より左に横に見る事を格とす︒実に︑本朝におゐて例なき くはつはづ. てんじや・■たがひ. ム. ^い. た.・. ひと. て牛を殺すに等し︒然とも字を糺す書なれば︑悉. LんL. かなら寸LんL. LによLこ・ろへた圭. 必真字の例を以︑草字を狼に押べ ﹂上がく. かくωごとくあやま つた. 脇如斯誤り伝へしを正しうせ 誤字. ころ. 活法なり︒殊に文字の偶奇と︑数とを分たれば︑世上に流布せる︑ せつようLう. 出様︵省略︶. へい. さ. とく音訓を分つ︒. よのつ^. へい. あや圭. さ・■. 尋常の節用集とは天壌の差なること左の引例を見て察給ふべし︒. 荘. ム﹃. Lやう. 引. いリ よ ﹃ も ん じ モ く ざ に ひ き い 号 ﹂ い た L 牛 ・ ■. へい. 入用文字頓. 苧イうカ. 吐 さ・■Lよてい. LよかLや︸・■. 庄岬荘庄は平なり︒しやうの声なし︒ Lかれ. かたはら. 然ども︑草菩体は菩家者流より︑誤を伝へて終に本を失す︒故に草 じ. 比山卜.﹂. れいLよ﹄︷...−い一﹂. リ﹁そく. も山. 字の傍に︑真字を附して是を祐く︒然ども草書は袈書より出し物也︒ LんL. せいL. 真字は隷書より出し物なれば︑ た. 池﹃. からず︒唯正字の法則とするのみ︒初学の児女子心得給ふべきなり︒ つは. たとへば坪坪脇. 坪止字坪誤字マド正字. 近世節 用 集 の 序 ・ 践 ・ 凡 例.
(6) ユく. 輔履. 山山加リ. わか. ひんるいたいよう. もつ. 沽泊脈鋏 わから. 〜口眺. 土く. ため. ゆへ. けんほん. もんぶ. かぎらすはんた. 品類体用の分やすき為也︒故に原本の十三門部に不限繁多なる故一 L. 字を以て分つ︒. いち. る﹀と述べられている︶のも︑実際の検索においては︑繰るべ. き紙数を多くしたのみで︑実用性からはむしろ不便であったろ ︑つ︒. 八〇六︶刊の吊腋字引大全﹄を編纂している︒凡例の内容には. 編者の田宮橘庵は大阪の儒者で︑本書のあと︑文化三年︵一. 書名の︿偶奇﹀は︑内題では︿てうはん﹀と振り仮名がある. はんの. 共通するところもあり︑あわせて検討する必要がある︒. ちや・■はん. ぶ. せつよ弓﹂巾与. ・﹁も. もん﹇. †くな. ムん. もちろんまんよ一■. わくんなき. なお︑ろ部のはじめに次の記載がある︒参考として引用する︒ L. 紙面を六段にわけ︑上の三段を︿偶之部﹀︑下の三段を︿奇之. くいろは四十七字の内らりるれろ此五文字の音は日本の和訓無. じ. ︷﹂. かLら. くん. 字なり︒故に節用集にもらりるれろの文字は少し︒勿論万葉集 一﹂. 項目を収めている︒偶奇それぞれのなかで︑さらに字数によっ. 日本記古事記等にも此かなの頭に付訓なし︒V. 紙を六段に分け︑各段に仮名見出しの字数ごとに項目を配して. 見出しの字数の偶奇によって項目を分けている︒実際上は︑一. るのに対し︑本書は︑基本的に早引節用集であるなかで︑仮名. かでの下位分類として仮名見出しの字数の偶奇を取り入れてい. 好文節用集﹄は︑基本的には部門引きの節用集であり︑そのな. あり︑本菩はそれを参考にしたものであろう︒ただ︑扁蜘広益. を受に至こと︑倒も亦借むへし︒麦に於て木に上せ︑早引大節用と. 伝伝写写して魚を魯とし︑ぬをねとし︑算不得︒一盲衆盲を引の誹. 以て積塵為山の功を見とするに︑徒弟縫に一百余個の小籍児なれ共︑. 哉︒近頃小冊を畳て俗間に縦横する世話の文字を書集め︑之を授て. 当すといえ共固辞ときは誇に近く︑仮に師徒の名声を称す︒戦哉栗. を承て令郎令愛を付柁せられ拙技を将て学しめよと也︒僕此重任に. 僕一介の細微︑いさ・か毛錘に禰て口を糊す︒幸に同僚諸君の尊委. 文化六年︵一八〇九︶. おり︑偶奇という二分は︑項目検索のうえで実質的には大きな. 標して各自に一峡を与ふ︒抑にして蒙を啓に堪たれとも︑復大に浅. 刑舳早引大節用集. 意味をもちえていない︒仮名見出しの字数の同じ項目を横列に. 劣を悦のみ︒鳴呼奈何かせん満皮の紅なるを. としては︑明和八年︵一七七一︶刊の扁榊広益好文節用集﹄が. 仮名見出しの字数の偶奇によって項目を大きく二分したもの. 早引節用集の一種と見なしてよいものである︒. て順次︑項目を分類しており︑節用集のなかでの区分としては. じ. 部﹀とし︑それぞれ︑仮名見出しの字数の偶数︑奇数によって. て・つの. 一なお︑伝本によっては︑この内題がく長半と改刻されている一︒. 5. 八. 配している︵凡例第一項でく蟹字法に伽て︑右より左に横に見. 序.
(7) 凡例. ハー レイ. ジゴトニシ一ノ ジ. ヤス. ヨ︑︑・. ツ. ︐トヘ. カ. 十. タ.︑. カ丈. ヒトケヶリ. ︐︑ノ. カ十ラスモ. タツ. ジ. ^ブケ. タトヘ. 橘高時識. カヶハラ. 文字ノ傍. ケン. 二付ク︒訓ハ. ツ. 一此書引ヤウハ音と訓トノ仮名ノ数ニヨツテ探ヌベシ︒仮令ハ︵省. コノシヨヒキ. 略︶︒ ハウ. リカ. 一左ノ傍二字毎真字ヲ付ク︒但シ一行二同字ハ省レ之︒. ヒチリ. ヨ⁝. ツ. 一音ト訓トノ分チ易カランタメニ音ハ必. コヘ. ーンタ. せい. ド勢〃け ツ. 碇. Lかと. 扱. 6リ手ガヘヤス. 与二L. さかき. 榊. ツ. 一ン︐トヘ. コレラ. 弓ン. ヨ. ツ. コレ. ナゾラヘシ. 二音ヲ付ク︒. 叱イ. 箒岬㌶. ヨ.ミ. 此等ノ類ナリ︒. テトヘ. 編者について︑奥付には︿尾陽乾山之臣 楽田高時蔵板﹀と. あるが︑詳細は明らかでない︒序文の内容をそのままとれば︑. 藩中の子女の教育の一助として編纂したものを出版するに至っ たということになる︒. 凡例の第一項は一部を省略したが︑内容は︿文字引様﹀にあ たるものである︒. 第二項では︑真草二行の楮書体に付された両点の仮名を漢字. の下におくか︑右横におくかによって︑音か訓かを区別させる. 正之則幸甚︒ 文化十三年丙子季秋望. 凡例. 印印. 薫州記. 児童之需︒唯恨余聞見未博考証亦疎︒庶幾博学之士改而. 日点検群籍而輯録一書︒目之日求字捷径︒窮以為有助於. 我邦俗間所用之字書不為不多奏︒然猶有未尽者也︒余暇. 朴一蜥酬鮒いろは節用集大成 文化二二年一一八一六一序. 共通の問題意識といえよう︒. ことを述べている︒方法はことなるが︑音と訓を区別しようと. 一ン. い. 威 成 ケン. 文字ノ下二付ク︒仮令ハ ⁝. 意.為 為〃 H一. ぎ. 弓︷. 来. い. ■ン■. ︐ンタ. することは4の扁糀偶奇早引節用集﹄にもみられたものであり︑. い. 意邊 ホンモンヲー. H キヨ. 去 去サル来けタ 一ン. マ︐シタ. ■ン.. カ︐ハ一フ. 此ハ本文音ナルユヘ真字ノ下二訓ヲ付ク︒. コレ. い. 射. .︸午. 猪.射. 猪. 叶ヨ. ホ■ノモンケン. タン. 此ハ本文訓ナルユヘ真字ノ傍. コレ. ヨリ十カ. 十. モ. ン. 蝋燭仰㌶. ツヶ. ﹈ヘ. 尚本文二託近キ訓ヲ又下二付ク︒余モ此二准. 十弓ホンモ︸. カ. 香ジ. ︑. 一音訓トモ仮名ノ取違易キ字仮令バ. ヲ︑ノヶン. くま・つ. 光か引. 几イ リヤ弓ハウ︐ソ■. こ・つ. ニツホ︑. 此等ノ類ハ両方探 索 ベ シ ︒. ﹈レラ. ワ一ン. 瑳. Lつけ. 一和字ハ日本ニテ作リシ文字ナレバ訓ニテ音ハナキナリ︒仮令ハ. 辻. つじ. 近世節 用 集 の 序 ・ 蹴 ・ 凡 例. 九. 知ルベシ︒. 勢. モ. コヘ. 文化己巳王正上涜. 夫.
(8) こへよム. か. なかす. ひキLや■■. Lたか. れい. もんぶ. もと. 一此書は音訓の仮名数に随ひ其中の門部によって文字を求む︒門部 ち・■. の註文字の引様の例次に出せり︒. 王ら. 一文字の下去珂珂としるすは蕃の中より撰みたる文字な りo くん. 一〇. しかし︑早引では仮名見出しの字数が四字になるグループに多. くの項目が集中することになり︑そのなかから求める項目を見. つけだすことは︑特に項目の増補をはかった早引節用集では︑. てまのかかるものとなっていった︒この問題を解消するために︑. 本書はいったん排除した意義分類をふたたび早引節用集に取り. をん. 一真字の右に付たるかなは字音なり︒下にあるは訓なり︒. Lんじ. 入れている︒本書は︑享保二年︵一七一七︶刊の﹃和漢音釈書. LLよ. わか. 一近ころの字書とも多くはかなの文字数のみにてわかち門部なきゆ. ちか わづらは. 言字考節用集﹄にもとづいたもので︑簡便さや手軽さを主眼と. 二んさり. もとむ. したものではない︒そのような近世節用集としての性格の違い 考く. へ混雑して文字を求るに煩 し︒此書は音訓のかな数を分ちその ちかハち 中の十三門部によ り 文 字 を 求 る 故 捷 径 な り ︒ 島くL. あや圭. ぞくご. も︑本書が項目検索法として意義分類を復活させた要因の一つ. HいLせきく. Lくはくをんくん. ︷永代節用集. 早引節用集の︿早引﹀という項目検索法は︑1の扁燃早引節. 分註﹀も︑この検索法にともなって必要になったものである︒. 段として取り入れていることである︒右にしるした︿十三門部. 通用之名物言辞偶諺野語或正名異名本字俗字=言一句. 積・句成レ章可■・以通∵彼此之意・実︒乃弦一巨冊中所・収世間. 文字也︒難レ有・貴賎雅俗之別・何可二日欠・乎︒抑積レ字成し句. 記−事実而如レ視・・往昔・者文字也︒隔−千里而如レ為一一面談一者亦. 天保一四年︵一八四三︶. よいものであるが︑序文と凡例は改められている︵次項参照︒︶. 年︵一八四三︶刊の柵永代節用集﹄も本書の改題本といって. は本書の改題本であり︑同文の凡例が付されている︒天保一四. なお︑天保二二年︵一八四二︶刊の打一蛎醐鮒大全早字引﹄. であろう︒. 一此書は経史尺臓の熟字をはじめ人家日用の俗語に至るまて要用の もつは. もんLひきやう. 字を専らにあつめ 字 画 音 訓 の 誤 り を 正 す ︒. L・■さんもんぷわけのち・つ. 凡例のあとに︑︿十三門部分註﹀とく文字引様Vがあるが︑い ︒ずれも省略する︒前者は︑部門引きの節用集における門︵乾坤・. 時候などの意義分類一の名称とその内容について説明したもの である︒. 本書の特色は︑凡例の第一項と第四項によって知られるとお. 用集﹄の凡例によっても知られるように︑意義分類による検索. り︑早引節用集でありながら︑さらに意義分類を項目検索の手. u. 干. 悉網羅焉︒且以・伊呂波之次第﹄部・・類之・︒臨し事当・用索即随. 弓. を否定し︑これにかわるものとして提出されたものであった︒. 7.
(9) レ手得レ之︒其捷径便覧可レ謂・・左右逢レ源也︒常置・二部於座右−. ごぺうおH. ある. もんL・^そく. 而熟読暗記則亦可・・以為−博達之階梯・也︒古云登レ高者必 自し卑︒覧者以=都近・勿レ棄云云. 天保庚寅冬日北峰成題. ぞくよ︑■もんし. おほ. せぞく?■よう. じひ昌. もんじ. ^い. L帥つLよ. Lよ. たLか. わかち. みざ. いづ. Lかωムならす. もと. 8. ル. ニ. るのか ない︒. 嘉永三年︵一八五〇︶. 本文の検討をふまえたうえで明らかにしなければなら. 岬万代節用集. テ. 十り. ント. レ. リ. テ. ノ. 一一. テニテ. テ. ニ. ノ. シ. ヲ. ヲ. ラ. ヤニニニツ. ノニリ 十ル. ニ. テ. ニ. ル. ノ. ト. ノ. テル. ル. ナリ. ト. テ. テ. レ此見レ之文字有・・大功益・哉殊レ金勝レ珠実可レ謂・・万世之至宝・︒. ラハヲノル. フ. 万代早引節用集序. よ. は. ヲ. 凡例. いんLよ かたけいた. ぶ. あらゆるがぞく. 古昔干・・軒鞍氏之世・有蒼纈・者︒於レ野裸一禽趾之紋一而始製ニ. .え︑■よ・■. かつ. けんこんヒんじくわん山・︷くLよくと・■じムきんもん. よ. 一世に俗用文字の書多しといへども或ひは誤謬多く或ひは文字不足. 其形・︒今日古文字是也︒有卜当−此時一天雨レ粟鬼夜突之. あつ. えいたいせり占﹃Lム. にしてその要用をなすもの鮮し︒この永代節用集は世に所在雅俗 もんじ. .■る. ニ. 七イオヒ. プンガケサカン. 几. ケ. ソタヨウモンジ. ノ. テ. フ三トモオ・. テ. イヘドモ. 宮田彦弼識. ニ. ラ. 先人既自レ有・此類之集・至・一干今・為二天下衆生理益一︒依年々. キ一. 凡例. 嘉永二年己酉四月. 美︒. ル. に易く得に早し︒世俗通用の字引に於てこの書の右に出るものあ. 行−干世・字書蓋盛而至ト若・・此書・大冊成以作︒野郡上之益止. 山崎久作著﹀とある︒山崎久作は. タ. モンジ. アツ. イマ. ソタ■ソ十ウヒツヨウ. キンジヤケ. カタ. パ・ノヶイ七ツヨゥ・ンフ. モ︑ ジカキモラ. キリ. オホ. タヘ. ︑や・も. 近世追々文学盛なるによりて︑俗用文字の諸書多しと難. ソナ. ダソ. ゾケヒツヨウ. ソノヨウ. ゴ. アヤマリサハ. 山崎美成で︑序の最後にみえる北峰はその号である︒山崎美成. すれば誤脱沢にて︑俗上必用の文字書脱すこと︑決て多く︑湛て. ガ. ヨ十ヤウタイシンソウホ. ムリヤウキヶイ ︐イ七イジ廿ツ. 紙数凡て八百余張大新増補︑無量稀代の大成字冊といふべし︒しか. カ⁝カズスペ. ⁝ヤピヒ十. 雅俗必用の文字を集めたること︑今昔いまだ肩をならぶるものなく︑. ヨ. を編者とする近世節用集は︑ほかに嘉永二年︵一八四九︶刊の. 其用に備ふるに足らず︒今やこの万代節用集は世にありとあらゆる. 近世節用集の序・践・凡例. による序が付されているが︑実質的にどのようにかかわってい. ︵一八五四︶刊の﹃早引通字節用錐﹄があり︑いずれも山崎美成. 扁榊早引節用集﹄︵扉に︿早引字会節用集﹀とある︶と嘉永七年. している︒奥付には︿東都. 明らかな改題本でありながら︑あらたに序文を作り︑署名を. である︒凡例のあとに︿十三門部分之解﹀があるが︑省略する︒. じムさんもん尤わ叶のかい. 前項に述べたように︑﹃肘一断榊鮒小ろは節用集大成﹄の改題本. らじ︒. す. いの;百にて乾坤人事官位服食等十三門に部を分たれば索むる. いつけん. すくな. の文字を集め且その引菩を掲出して文字の出所を定にす︒加之. 異ト実︒是其後世将ル有レ催卜因︑支字−成巾大功及巨害ト故焉︒以. ある. u. 干.
(10) コヱ. コエ. イ.ンヨクトウ. モ︑. ヨ⁝. カズイタ. イタツ ヤス. 一ソ. イタ. f. わか. ロ. ハ. 7コ︸. マ■ノ. カズヒキ. コ=ノジピキ. ︑ン. ソノウ干. トアマリイツ・ ケ︑・・リケ. ぴや・■ごたたん. ぱんせい. いまムら. ムペん. モ︐ノ. 一ン. いたる. タ千マ乎. ちやうほう. かなづかひさくらん. ぱんほうせつようLう. かつ. 巾へ. か. 皿. テン手ジンシンブツクハンヰ. イヘトモトウヨウ. ウエキ. 当用の文字を忽. か寸ひきのべん. ケ^一ノ. o. も;戸二声の訓をもて以呂波の数引とし其内にて天地人神仏官位. イタ. 衣食等に至るまで︑分つに十有五の門部をもてしたれば︑いよりす. ヒキイチ. こ・■せいぞうほ・■^き. ・. いちぢよ. な. 嘉永壬子新刻. 俵プΨ弩芒 豆≒商き坊嵜杉. 箪清・. 府ム 全・仲い 表㌻口」や伐窒. 幕呉ぐ灘蜘. 簑1鍵綜. 泊旨. 一一一. ほ・■こう. ろう. ほうねん. 楼上.籠. ろうじ牛う. ろ. H・■わ・■. ﹄−・■にん. 鳳恩.奉公.豊年.. 東西.頭人.. L﹈・■寸﹂い. と. ほ判完. 印実 な. の程度ことなっているかは確認が必要である︒. えよう︒ただし︑本文において仮名づかいが先行の節用集とど. に述べられている︿仮名づかひを第一﹀とすることの反映とい. か. るのは︑近世節用集のなかでは異例に属するものであり︑凡例. になりそうな語を具体的にあげて︑その仮名づかいを示してい. 本書が︿仮名用格検字﹀として頭字ごとに仮名づかいが問題. もないように思われる︒. 名づかいを一定しようという明確な姿勢が実際に示されること. な仮名づかいが示されることはないし︑節用集本文において仮. 集の仮名づかいの誤りは指摘しても︑凡例等に何らかの標準的. り︑そのなかでも仮名づかいへの言及は多い︒ただ︑先行節用. とを述べるのは︑近世節用集の序文によくみられるところであ. 先行の近世節用集の内容に誤りが多く含まれているというこ. ). ・字う. 保号郡 虹童へ. 伊い格募 勢せ検‡. は. 仮カ・ 童享謀写居主い. に至りて︑文字の数幾百万なる事を知らずと難. わくらん. さぐ︸ムること︷﹂. そな. ど・つもう. 千L畔ゐ無. 同享 似. に引出すこと至て易く︑誠に古今字引の冠たるものにして有益はか. もんLひきよ・■こ・ろえ. ︿十五門部分之解﹀︿文字引様心得﹀︿数引之弁﹀があるが︑い. じ・⁝ごもんぶわ ωかい. ずれも省略する︒. 凡例にあるとおり︑6の訂一蜥榊鮒いろは節用集大成﹄など と同じく︑早引と意義分類を併用している︒項目数は六万をこ. きく. 嘉永六年一一八五三一. ^なはくがくくは・■さい. いま. し︑近世節用集のなかでもっとも項目数の多いものである︒. 早引万宝節用集. かへつ. となれり︒しかるに後世増補益して謬誤多端なり︒又仮名遣錯乱し. ぶ. 却て惑乱のもとひとなる事すくなからず︒今撰むこの万宝節用集は けんこんさうもくと・■. き・■ぺん. 乾坤草木等の部をわかちては索閲事遅々にして不便なるが故にいろ か なか†. もんじ. はにより仮名数をもつてひきいだし急便に備へんのみ︒且は仮名.づ だいいち. かひを第一としてたしかなる文字をゑらび童蒙の一助にもならんと 云爾. 苗言. 龍1. りがたかるべしといふ︒. 9. 凡例 せりよ・■Lう. u. 古代よりの節用集は皆博学宏才の作にして万世の今に至まで重宝. こだい. 干.
(11) カラルヰ. モツ. 廿イチイイ十. 蝋榊数引節用集 嘉永七年︵一八五四︶. ケハシ. 7ルヒ. シカ. 十ン﹈ン. シヵ. トウモウ. ゾタ. サッスゥォホ. キザイ. マド. 7ルヒ. 寸モ. モ一. シ. オ︸ケン. ヨツ. ソノカズ. ヒカ. イマ﹈ノ七ウ廿ツ. モツ. モンジ. ウ. ナン﹈ンシレイ. カ・. イダ. カ︑. 易. ハ十ハゲヤス. 十十. かな. たぐ. た・. 山ほ. いた. ム. ある. ひとかへつ. もと. −. う圭. o. おそ. ものを︑仮字を正すに至りては︑或ひはきやうをけうとなし︑ちや か. な. い‡−︷t■. あらた. うをてうとなすの類ひも多く︑看る人却て需むるに︑倦むことを恐 −. I. あざ. れい. いた. はづ. を漸るのみ︒. ー. ︸. 作者として知られる梅亭金鷲である︒. ぞく. Lたが. く文字引様の例Vがあるが︑省略する︒編者︑瓜生政和は︑戯. もんじひきや・■. たいじん. る・により︑いゐゑえをおの仮宇ちがひは︑今更に改めず︒され. ソレ七ツヨウシラ. アラ. ツ・リ. 真草早引節用集序. モン. ウタガ. ワケ. ば割を割となし︑訓をヨと出すもあり︒これその俗に炊ふ. カ. カツケ︸コン. ゾタ. ワペ■. ︷十. ウヱン. ヨツ. コゲイ. ホンケイ. オソ. タ. シタガ. シカ. ベンり. ホツ. ゾタ. タウヨウ. シ^ラ. ケガ. イマアラケ. コレ. 7キラ. オキナ. ムネ. 節用集がく俗の便利Vを旨とするものであること︑したがっ. マ︸ヨ. ジ. 貝タ. シトス︒此類モ亦世ニアルモノカラ︑迂遠ノ文字ヲ掲ゲ出シテ︑猶. モ一. ^ブ. て仮名づかいについても︑何らかの基準によって統一すること. ワ. シゲ. 煩ハシキ姿アレバ繁キヲ省キ少ナキヲ補ヒ︑但当用ノ弁利ヲ旨トス︒. でかえって不便になるおそれがあるので改めないことを明言し. シンジ. スガ9. モンシ. リツラ. 二真字ヲ付シテ︑文字ノ本体ヲ明カナラシム︒然ルニ文字. 傍. モツトモカケハラ. ホフソタ. アハ. オモ. オン. ドウ. キ一. 尤 カ ナプカヒ. オン. ワペ︸. ケ一ノシ ソサン. ア廿ケ. 十カ. ﹈フ. ぶんL. せんむ. ︵亀田文庫一. ︑さつじ. もつともぺん. いまハんかんにちよう. おい. いちにち. かく. せつようLふ. もかごろ. 字学は文士の先務にこそあれ︒今民間日用に於ては︑節用集こそ︑. じがく. 早引通字節用錐. あろう︒. ている︒これは︑てまのかかることをしないための口実とみら. オンケン. カイガフ. カヘツ. ︐f^ウ. な. 印印. 瓜生政和記. か. 国立国会図書館. 音訓トモニ︑仮名遣ノ法則アリテ︑古代ハ是二差フハアラネド︑近 ヤ︑ミチリ. ナレ. ︐.・. 二馴テ︑却テ不便ト思ハンヲ恐レ︑暫ク俗二炊ヒテ︑音. アヤマリ. コ廿イ. む山. 嘉永七年︵一八五四︶. れなくもないが︑一面では︑これが正直なところでもあったで. 七イ. モウツホ. タン. 蒙常二謬. ぺ人1﹈. 訓ヲ巨細二訂サズ︒大方ノ君子杜撰ナリト︑潮ルコト勿ランヲ講ノ 一ミo. い圭. Lよ. あむ. こし上. 劣^琉一くセ註か. いた. 圭. かうが. ぞくLよ. た.︑. ぺん. ムでとかムのぞ. あらた. こと. そ与さく寸こぷるすムやか. もんぷ. 便なるものといふべし︒これや一日も閥べからず︒近来 Lだいわか. ニニ. 葉の数にて次第を分つ︒か・れは筆を採り紙に臨み︑捜索頗速. ぱかず. なほ. 雑字の最. た. 近世節 用 集 の 序 ・ 賊 ・ 凡 例. 仮字を正しくなさんとせしが︑己慮るに︑固より俗書なる. かな. 凡世にある所の節擢︑おのく俗の便利を旨として︑仮名づかひ. ぞく. u. 猶そのますく便ならんことを︑おもひはかりて︑門部を改め︑言. ところ せりよ・﹁﹂・︷. u. いとみだりなり︒今この書を編に至り︑古書にこれを考へ訂して︑ つら. ^よモよ. 干. 世ハ梢隈ニシテ︑開合ノ音二合ス︒因テ今改メント欲スレドモ︑童. ﹈ノルヰ. ズ︑引キ用ウベキ文字ノ音訓︑其数ヲ以テ引シムレバ得ルニ甚. ヒ. テ︑不便ナリト思フモアルベシ︒因テ今此小冊ハ乾坤時令二拘ハラ. ニ属スル乎︑疑ハシキモノ非ザルコトナシ︒然レバ童蒙コレニ惑ヒ. ブルヰ. 夫節用炎ノ精キモノ︑合類ヲ以テ最大一トス︒然レドモ冊数多ク︑. u. といへど︑た・大人の噺. 干. 且乾坤十三門二部類ヲ頒テ編タレバ或ハ乾坤二属スルカ︑或ハ器財. 10.
(12) あんキ﹂. Lつ. ぞくご. とし. な. はる. かす. せつよ一■Lム. あリこ. 圭た. おんくん. たづ. ぞくじ. 島やまり. ぞく. そω. えき†くな. はぷ. あらた. きぐ. 董斎正祐書. とをか. ろぎよ. 山. やす. せい. 勢. ト耳 イキ十ヒ. い. ざ. こ且. つ. た︑・. いち︷﹂中﹃. こ土. よみ. とな. どうじ. ことぱ. 舳ぶ. じ. よみ. に訓. L. よム. かな. か. じぴき. ^ん. な. とり. L. た.・. Lんヒ. づ.ず.. も. 中寸. こ土. も﹇おほ. つ㌔Lつけ. 与二﹂さかき. 一四. じ. 早引大節用集﹄の凡例によっていることは明らかである︒. ︿凡例vは︑部分的に改められてはいるが︑5にあげた昴舳 フー. るように思われる︒. 用集を︿俗﹀とするこうした傾向は︑幕末に近づいて顕著にな. 10の﹃触榊数引節用集﹄でも節用集は︿俗書﹀とされていた︒節. 文において︑︿節用集はもとより俗字俗語のみ﹀と断じている︒. 編者は7の乖永代節用集﹄と同じく︑山崎美成である︒序. る︒. ︿凡例﹀第一項の省略箇所は︑︿文字引様﹀にあたるものであ. 訓ありて音なし︒. よ孔. 一和字とて字引になき文字あり︒ 辻.朕.扱.榊.これらの字には. わ. ^んくん. これは本文訓なるゆゑに︑真字に音をしるす︒. へい. ぞくご. 山. か. 圭なひ ぎい・■ そなへ. ・⁝. にして︑かつて暗記の失あることなし︒そもく節用集はもとより. じ. せいさ・■. 一音訓とも仮名の取ちがひ易き文字多し︒. た.・. い ㌔ ま 1 L 晒 圭︑. Lくわく. も. その. いくとL. 俗字俗語のみ︒其書出て已に幾年の星霜を経るま・に︑魯魚の詑. ゆう.よう.えう.. すくな. こ一七. すで. 少からず︒;目衆盲をひくの弊なきことあたはず︒よつて俗字は俗. おう.をう.あう.. L. ・■ち. ことた. そωLよいで. 字のま・︑その字画を正し︑俗語は俗語のま・︑その詑一言を改めつ︒其. くわう.かう.こう.. ぞくじぞ く ご. 中にはいか とおもふ文宇もなきにはあらねど︑有来しを略きては︑. じ.ぢ︑. 寸. 上ム. な圭︸. 事足らぬ心地すれば︑其ま・におきつ︒さてその音訓のかなつかひ. これらの仮字づかひは︑正しくしるしたれば︑幾ところも尋ねみ. た.・L. かえいよとせ. い. たづ. は︑ことに正くしるしたれは︑うゐ学の座右に備んも︑又その益少. ゐ. ジ到. ︑.・正︑. いく. .からずと云︒嘉永四年かのとの亥の歳︑春やよひ十日あまりこ・の. るべし︒. や圭ざきよLしけ. 一﹂ム. かの日︑山崎美成しる数︒. 凡例 こωLよひ皇. LごとLんじ. か. かたはら. 一此書引やうは︑音と訓との仮名の数によりて︑尋ね探るべし︒た. かたはら. とへば︵省略一︒ ひだり. よム. 一左の傍 に︑毎字真字を付く︒但し一行に同字は省く︒ こ且. よム. 一音と訓との分ち易からんために︑音に唱ふる詞は︑字の傍 つ. 凸. +貝. 戚. Lんじ. を付け︑訓によめるは音をしるす︒たとえば い. 為. 意 為 威 勢 ﹈・u. 音⁝. ほん山んこ且. これは本文音なるゆゑに︑真字に訓をつく︒. 向■. 寸. 潴甜法凍 牙. μH.
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