拡底翼を有する単杭の支持力試験について
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(2) III‑294. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月) 7000. 載荷試験は、全ての試験条件に対し、繰返し載荷とし、 写真 6000. 1 に示すような実験装置により実施した。. 5000 荷重 [N]. 4.実験結果および考察 荷重沈下量曲線は各サイクルの最大荷重をとるデータの中から沈. 下量が最小を示すデータをそのサイクルのピーク値として作成した。. 4000 3000. 図 2 は 12 ケースのうち間隙比 e≒0.71 の地盤においての両杭に. 2000. 対する荷重と沈下量の関係を示す。鋼管杭は速い荷重段階で. 1000. 降伏し、その後、沈下に伴う緩やかな荷重増加が見られた。. 0. 拡底杭 0. 反面、拡底杭では初期に高い変形剛性(勾配)示してから徐々に. 2. 4 6 沈下量 [mm]. 鋼管杭 8. 10. 図-2 荷重沈下量曲線(e≒0.71). 降伏している。また、間隙比が低くなるにつれてこの勾配が 滑らかになるが、全ケースにわたって図 2 のような様子を見せた。. 荷重 [N] 1000. 100. 一般的に、このような荷重沈下曲線だけでは降伏点や極限荷. 0. 重を定めることが非常に困難である。そこで、図 3 のように. 1. 荷重 P を対数目盛に、沈下量δを普通目盛とした荷重−沈下. 10000. 2 沈下量 [mm]. 量曲線に変換し、LogP−δ曲線の初期直線部の延長線と後半 の直線部の延長線との交点を極限支持力とした。 こうして得られた極限荷重の全ケースと間隙比の相関を示した. 3 4. ものが図 4 である。明らかに、極限荷重は間隙比との強い線. 5. 形関係にあることがわかる。また、拡底杭と鋼管杭の極限支. 6. 持力には大きな差が見られ、もし両杭の周面摩擦力が等しい. 7. 図‑3 極限荷重(e≒0.71). と仮定すると、この差は拡底翼の効果による先端支持力の増 加量に等しいと考えられる。. 3500. 図 5 は鋼管杭に対する拡底杭の極限支持力の増加率を. 3000. 拡底翼の効果は非常に大きく、間隙比が小さくなるにつ れ極限支持力の増加率は小さくなることがわかる。これ は間隙比の大きい緩い砂地盤に対して、拡底翼による支 圧断面積の拡大効果と先端地盤の補強効果がより顕著に. 極限荷重:Pu [N]. 表したものである。間隙比の比較的大きい地盤に対して 2500 2000 1500 1000. 現れた結果、先端支持力が増大したものと考えられる。. 500. 一方、間隙比の小さい締まった砂地盤では杭先端部の. 0 0.6. 地盤の剛性に比べて拡底翼の剛性が低いため拡底による. 拡底杭. 鋼管杭. 0.7. 0.8 0.9 間隙比e. 1.0. 1.1. 図‑4 極限荷重と間隙比の相関. 支圧断面積拡大効果が現れにくく、主に先端地盤の補強 効果のみによって支持力が増大するものと考えられる。. 600. 5. おわりに 500. とした比較的小口径の短尺杭に適用する工法として検討 されたものであるが、拡底機構としては、より大口径の 杭に対しても適用できると考える。. 増加率 [%]. 本文で提案した杭先端部の拡底方法は軟弱地盤を対象. 400 300 200. 最後に、今回の実験は、提案する拡底方法により杭の 支持力を改善できるかどうかを確認することを主目的に 砂地盤に対して実施された。したがって、軟弱地盤に対. しては全く未検討の段階にあることを断っておく。. 100 0 0.600. 0.700. 0.800. 0.900 1.000 間隙比 e. 図‑5 極限荷重の増加率. ‑588‑. 1.100. 1.200.
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