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セメントミルク噴射併用 H 形鋼杭の打設および引抜試験 JR東日本

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Academic year: 2022

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(1)III-A354. セメントミルク噴射併用 H 形鋼杭の打設および引抜試験 JR東日本. 正会員 ○渡辺 康夫. JR東日本. 正会員. 佐藤 豊. ジェイアール東日本コンサルタンツ 伊藤 芳春 1.まえがき 仮橋脚・仮橋台等の支持杭は,H形鋼杭を打撃あるいは振動工法で打ち込む場合が多いが,鉄道近接工事で は,夜間短時間施工あるいは狭隘箇所での施工となるため,大型のバイブロハンマーを搬入できない場合が多 い.小型のバイブロハンマーを用いてH形鋼杭を打設するためにウォータージェット工法を併用することとな るが,地盤が乱され支持力が低下するため支持地盤がより深くなり,杭長が長くなってしまう.そこで,H形 鋼杭打設時にセメントミルクジェットの噴射を併用することにより打ち込み効率をあげ,セメントミルクの固 結力により周面支持力を期待する工法を提案し,H 形鋼杭の打設試験および引抜試験を行ったので報告する. 2.セメントミルク噴射併用H形鋼杭 セメントミルク噴射併用H形鋼杭の先端の構造を図−1 に示す.. セメントミルク. 図のようにH形鋼杭に取り付けたボーリングロッドとその先端に 注入パイプ (ボーリングロッド). 取り付けた注入ノズルとノズルを防護するメタルクラウンからな り,H 形鋼とボーリングロッドはガイドパイプにより水平移動を. ガイドパイプ. 拘束し杭頭で固定している.打設は杭頭のバイブロハンマーの打. H形鋼杭 (H300). 撃力と注入ノズルから噴射されるセメントミルクの圧力を併用し. ノズル. て行う.ボーリングロッドはH形鋼杭打設後に引き抜き,次の杭. メタルクラウン. の施工に転用することとなる. セメントミルク噴射. 3.打設試験 (1)試験方法. 図−1 セメントミルク噴射併用H鋼杭. 本工法はウォータジェット工法を使用するような締まった砂層 等を対象としており,茨城県猿島町にて試験を実施した.打設試 験は,杭体 H−300×300 長さ L=13m の H 形鋼をバイブロハン. の径は 6mm(圧力 4N/mm2,吐出量 70l/min)と 4mm(圧力 6N/mm2,吐出量. 45l/min)の 2 つを選定して打設試験を行った.. (2)試験結果 打設時間と打設深度の関係を図−2 に示す.ここで,打設初期. 2. 打設深度(m). しないものの 3 ケースを行った.打設試験で使用した噴出ノズル. 20. 30. 400 10203040. 表土・ローム. 間での施工時に使用する油圧ショベル装着式のものを想定して, および噴射流量を変えた 2 ケースと,セメントミルク噴射を使用. 10. 0. マー(起振力 56kN)を使用して行った.バイブロハンマーは線 能力を選定している.試験はセメントミルク噴射併用でノズル径. N値. 打設時間(min) 0. 粘土 粘土質細砂 粘土. 4 粘土混じり細砂 6 細砂 8. 6mmノズル噴射 4mmノズル噴射 バイブロハンマーのみ. 10. の打設深度と打設時間の関係が正確に取れなかったため,深度 1.3m以深の関係のみを示している.今回試験で使用したバイブロ. 図−2 打設試験結果. ハンマーは能力が小さかったため,バイブロハンマーで打設した キーワード:打込み杭,周面支持力,H 鋼杭 連. 絡. 先:東京都渋谷区代々木2−2−2 東日本旅客鉄道(株)構造技術センター TEL03-5334-1288. -708-. FAX03-5334-1289. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-A354. 場合で深度 1.7mしか打設できなかった.一方,セメントミルク 噴射併用では 7m程度まで打設することができ,打設能力の向上 を確認できた.また,ノズル径の違いでは 6mm のノズルでは打 設速度が 4mm の約 1.3 倍となったが,セメントミルク使用量も 約 1.3 倍となった.打設時に噴射したセメントミルクは地盤中の 改良に使われるほかは,上部から排出されるため実際に施工に使 用する場合には,改良効果と排出されるセメントミルクの量等を 総合的に判断してノズル径や吐出量を決定する必要がある. 4.引抜試験. (a) 平面図. (1)試験方法 H 形鋼杭(H-300×300 L=10m)を打設し,バイブロハンマー で施工した無処理杭とセメントミルク噴射併用杭の引抜抵抗の比 較を行った.打設は,起振力 800kN のバイブロハンマーを用い ており, セメントミルク噴出併用 H 形鋼杭は,6mm(圧力 4N/mm2,. (b) 正面図. 吐出量 70l/min)のノズルを使用して約 10 分で打設を終了して. 図−3 引抜試験装置. いる.引抜き試験は,地盤工学会基準「杭の引抜き試験方法・同 解説」1) の1サイクル法で行った.今回使用した試験装置の概略. 荷重(kN). 図を,図−3 に示す.無処理杭の計画最大荷重は,杭の押込み時. 1. 10. 100. 1000. 10000. 0.10. の摩擦力度を鉄道構造物等設計標準 2)の算定式を用いて求めるこ ととし,砂質土 3N,粘性土 qu/2 を用いて計算を行った結果,無 (2)試験結果 載荷荷重と引抜量との関係を図−4 に示す.今回の引抜試験で は,設計引抜き抵抗力より大きな荷重(無処理杭 690kN,セメン. 引抜量(mm). 処理杭の設計引抜き抵抗力は 450kN と算定された.. 1. 10. トミルク噴射併用 H 形鋼杭 1,200kN)を載荷したが,明確な引抜. セメントミルク噴射併用H鋼杭. 降伏点は見られなかった.しかし,過去に報告された引抜試験の 降伏荷重時の引抜量は多くの事例で 5mm 以下であることから. 1). ,. それぞれの杭の降伏変位を 5mm と仮定して降伏荷重を求めると,. 無処理杭 100. 図−4 引抜試験結果. 無処理杭では660kN,セメントミルク噴射併用H形鋼杭では 900kN となる.セメントミルク噴射併用H形鋼杭の降伏荷重は無処理杭の降伏荷重の約 1.3 倍となり,セメ ントミルク噴射併用H形鋼杭の周面支持力は無処理杭より大きな値を期待できることが確認できた. 5.まとめ 本研究は、セメントミルクジェットを併用してH形鋼杭を打設する工法を提案し,その施工試験と引抜試験 を行った.その結果,以下のような知見が得られた. (1) セメントミルク噴射を併用したH形鋼杭の打設は,打込み杭に比べて打設効率が高く,夜間線間作業等に おける短時間作業で適用可能と考えられる. (2) セメントミルク噴射を併用したH形鋼杭の周面支持力は,打込み杭より大きな値を期待できる. 今後,セメントミルクによる周面摩擦力の改善効果を各土質毎に確認していきたいと考えている. 参考文献 1)杭の引抜き試験方法・同解説 土質工学会 平成 4 年 11 月 2)鉄道構造物設計標準・同解説 基礎構造物・抗土圧構造物 鉄道総合技術研究所編 丸善 平成 9 年 4 月. -709-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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