実補強土橋台の水平載荷試験
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(2) III‑431. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 動計測した.なお,変位計は計測断面B,Cでは高さ方向に4箇所(D1. 0. 100. 載荷総荷重(kN) 300 400 500. 200. 600. 700. 800. 0. 〜D4),計測断面A,Dでは2箇所(D2,D4)設置した.また小橋台. A3-D1. 10. と壁面工間の盛土天端に,変位計D5,D6を設置した(図2○印).. 20 壁面変位(mm). 3. 水平載荷試験の結果 図3に載荷ステップを示す.載荷試験は,目標載荷重800kNの履歴荷. 30 40 D1 D2. 50. 重700kNの保持に入った直後,A3橋台の壁面工に取り付けたPC鋼棒定. 60. 着部のコンクリート圧壊により終了した.図4にA3橋台壁面工の試験終. 壁 面工. D3 D4. 壁面変位は,計測 断面 B,C の変位計 D1 の値の平均値. 70. 了後の状況を示す.以降,A3橋台に着目して試験結果を述べる.. (a) 壁頂部. 図5に載荷重と壁頂部の変位(変位計D1とD3)の関係を示す.壁頂 0. 部では,載荷総荷重700kN(81.4kN/m)の載荷中に約20mmの変位が. 0. 生じたが,除荷時の残留変位は約10mmであった.また700kNより小さ. 10. 100. 200. 壁面変位(mm). 的であったといえる.一方,中間部では終始最大変位,残留変位とも小 さかった.今回の試験結果から,壁面工の変位は除荷によりリカバーす. 40 D1 D2. 50. であり,補強材を壁面工と一体化した効果であると考える.またこの構. 70. 壁 面工. 60. D4. 壁面変位は,計測 断面 B,C の変位計 D3 の値の平均値. (b) 中間部. 造的特徴は,一般の抗土圧構造物が一方向載荷を受けた場合,変形が累 図5. 積するのに比し,優位な点であるといえる.. 載荷重と変位(A3橋台). 3.0. 図6に壁面工の変形モードを示す.これより,壁面工は載荷総荷重. D1. 2.5 壁面位置(m). 700kNまでは,ほぼ線形的な変形を示している.また2回目の700kN (履歴荷重)載荷時の脆性的な変形は,壁面工の圧壊に起因するものと 考えられる.今回の試験による壁面工の変形モードは,ほぼ壁面工下端. D2. 2.0 1.5 D3. 1.0. D2. D3. 0.5. 図7に載荷重と背面盛土の変位(変位計D5:壁面工から100cmの位置. D4. 0. 20mm変位したにもかかわらず,ほとんど変位が生じていない.これよ 0. 100cmの範囲で生じていることになるが,. 0. 100cmの範囲で均等に変位したと仮定した. 10. 100. 載荷総荷重(kN) 300 400 500. 200. 10. 壁面変位(mm). 図6 700. 20. 30 40 壁面変位(mm). 50. 60. 70. 変形モード(A3橋台). 800. A3-D5. 30 橋桁残置部. 40. 小橋台. D5. 50. D6. 100cm. 壁 面工. 認された.. 壁面変位は,計測 断面 B,C の各変位 計の値の平均値. クラック. 20. ラックは,載荷総荷重500kNの時点で確. 600. D4. 0.0. に設置)の関係を示す.背面盛土は,載荷総荷重700kNで壁面工が約 り,壁面工の変位の大部分は,壁面工から. D1. P=100kN P=200kN P=400kN P=500kN P=600kN P=700kN P=700kN(2回目). 壁 面工. を回転中心とした回転モードであるといえる.. の試験終了後の状況を示す.背面盛土のク. 800. 30. ることが確認できた.これは,補強材の弾性エネルギーによる呼び戻し. 5%よりも小さい.図8にA3橋台背面盛土. 700. A3-D3. D3. れは,設計で基準としている補強材歪み. 600. 20. い載荷レベルにおける壁面工の挙動は,残留変位が小さいことから弾性. なら,補強材の平均歪みは2%である.こ. 載荷総荷重(kN) 300 400 500. 60 70. 図7. 図8 背面盛土の変位(A3橋台). 試験終了後の背面盛 土の状況(A3橋台). 4. おわりに 本論文では,実補強土橋台の水平載荷試験の概要および結果を報告した.今回の試験より,地震力を模擬 した壁頂水平荷重に対し,壁面工の変形モードは回転モードを示し,かつ壁面変位は,補強材との一体効果 で除荷によりリカバーすることが確認できた.また,壁面変位は壁面工から100cmの範囲の補強材で負担さ れていると考えられる.今後,今回の試験の検証解析2)により補強材バネの定量的評価などを行って,補強 土橋台の合理的な設計法に結びつける予定である.文献:1) 芳賀ほか:高架橋取付部における剛壁面補強土擁壁の施 工,第49回土木学会年講(Ⅲ),1994. 2) 山田ほか:実補強土橋台の水平載荷試験の逆解析,第57回土木学会年講(Ⅲ),2002.. ‑862‑.
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