小学校から中学校への移行期における時間的展望と適応の関係
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(2) 校生活の満足」,第5因子は「学習のための努力」と. 函. 命名した。. び,時間的展望との関係についての検討を行う。. 小学校・中学校それぞれの時間的展望が中学校にお. 方法. ける学校適応1こ与える影響1. 調査対象者=研究1に同じ。. 重回帰分析を行った結果,小学校においては,現. 調査内容二課題志向性測定尺度改訂版ユ8項目・時間. 在の充実感はr学校生活の意欲」r級友関係」「学校. 的展望尺度]5項目・ASE1124項目. 生活の満足」に対し,負の標準偏回帰係数が有意で. 調査時期:研究1に同じ。. あった。過去の受容は「学校生活の意欲」「級友関係」. 結果と考察. への意欲」,第3因子は「級友関係」,第4因子は「学. r学校生活の満足」に対し,正の標準偏回帰係数が 有意であった。中学校においては,現在の充実感は. 社会志向性・課題志向性の学校適応への影響,及. 小学校・中学校それぞれの社会志向性・課題志向性 が中学校1こおける学校適応に与える影響:. r教師関係」r学校生活の意欲」r級友関係」r学校生. 重回帰分析を行った結果,中学校時点において,. 活の満足」に対し,正の標準偏回帰係数が有意であ. 社会志向性はr級友関係」とr学習のための努力」. った。過去の受容はr級友関係」に対し,正の標準. に対して,また,課題志向性は「教師関係」「学校生. 偏回帰係数が有意であった。未来への展望はr学習. 活の意欲」r学校生活の満足」に対し,正の標準偏回. のための努力」に対し,正の標準偏回帰係数が有意. 帰係数が有意であった。課題志向性に関する結果か. であった。過去の受容はr級友関係」に対し,正の. ら,中学校生活においては学習課題に取り組むこと. 標準偏回帰係数が有意であった。小学校6年生にお. や課題を解決していくことが重要視されていること. いてはr過去」とr現在」が中学校の適応に影響を. が示された。. 及ぼし,r過去」について肯定的に捉えることが移行. 志向性の特徴による時間的展望の違い. 後の良好な適応につながることが明らかとなった。. 志向性の特徴による時問的展望の違いを検討する. 小学校から中学校への移行別こおける時間的展望. ために社会志向性と課題志向性のそれぞれの得点に. の特徴1こよる中学校の適応状態の違い1. 基づいて分類し,分散分析を行った。その結果,志. 時間的展望尺度の得点に基づいて,3つのクラス. 向性高低の特徴により時間的展望の得点に差が見ら. タに分類した。それぞれr現在の充実感低下群」,r時. れた。両方の志向性が高い群はすべての得点が高く,. 間的展望島群」,r時間的展望低群」と命名した。分. 両方の志向性が低い群はすべての得点が低かった。. 散分析の結果,時間的展望の特徴により,学校適応. まとめと課題. に差が見られた。多重比較の結果から,時間的展望. 時間的展望が新環境である中学校への適応に重. 島群は,時間的展望低群に比べて,全ての下位尺度. 要な役割を果たすことが明らかとなった。移行期を. において中学校時点でのASE皿の得点が高いことか. 順調に乗り越えられるように,適応に対する時間的. ら,適応状態が良いと考えられる。これらの結果か. 展望の有効な面を活かすこと,また,個人の志向の. ら,時間的展望の高低と適応状態の高低は密接な関. 特性に合わせたサポートをすることが学校現場に. 係があると言える。また,移行期においては,時間. は求められている。今後は,“適切な”時間的展望. 的展望の中でも,現在についてどのようにとらえて. を育む手法についての検討が必要である。. いるかということが,中学校での適応に深く関係す. 主任指導教員 小林 小夜子. ると考えられる。. 指導教員 古川 雅文. 一71一.
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