言語・体験活動の充実による思いやりの心の育成 : ワークショップの手法を用いて
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(2) 業で価値を深め,その後の2時間の1時間は,. また,1年生に対しての親切を考えたワーク. 問題解決型のワークショップを行った。.もう1. ショップの後のリフレクションと,遠足後のリ. 時間は,この実践の後に,実地研究校の総合的. フレクションから,児童の記述した文章を抜き. な学習の時間に設定されている1年生との校. 出し,分類した数を比較した。比較した項目は,. 外学習(遠足)に向けて,r1年生向けての親. 校外学習前のr当目1年生にどのようなことが. 切を考える」という主題の下に行った。このよ. できるか」という項目と,校外学習後の「1年. うに,体験活動の場を設定をもとにした3時間. 生に対してどのようなことができたか」という. の実践と校外学習の前後とで児童の道徳性が. 項目である。. 変容するかを調べる。. ワークショップの後のリフレクションには 31の記述があったものが,校外学習後のリフ. 5結果と分析. レクションでは58となり,前後で1,8倍の差. 実践は,M1croso丑O舶。e皿xce12007アドイ. があった。. ンソフトの統計ツールを使用し,事前意識調査 と各授業後,そして体験活動後のリフレクショ. 6課題. ンシート及び授業の発話記録をもとに,クロス. これらの実践を行った結果,研究の意図する. 集計などから分析・検討した。. r思いやりの心」という道徳性の変容に効果が. 毎授業後,活動後のリフレクションにおいて,. あったと考えられるが,ワークショップを行う. 学習指導要領にある内容項目の「だれにでも親. という一連の活動が,児童の道徳性の育成に影. 切にすることは大切である」,という質問項目. 響を及ぼしていたのであって,どの方法のどの. に回答させた。図はその回答の平均を表してい. 活動が,児童の道徳性の発達にとって影響があ. る。「とても思う,思う,あまり思わない,全. るのか明確に判断することはできなかった。. 然思わない」という4段階への回答を,とても. そのため,様々なワークショップをする中で,. 思うから4点として,次に3点,2点,1点と. 一つの方法に的を絞って,学級全体の児童や個. した。その児童の回答の平均を見ると,授業を. 人に焦点を当て,検討していくことが必要にな. 行っていくことに,親切にすることは大切であ. る。. ると回答しているように,児童の道徳性が高ま っていることが分かる。. 7 引用・参考文献 (1)文部科学省,『小学校学習指導要領解説 道徳編』、2007. (2)中野民夫,『ワークショップ』,岩波新書,2005. (3)国立教育政策研究所社会教育実践研究センター,. 『参加型体験学習に関する調査研究報告書』,2006 (4)林忠幸,『体験的活動の理論と展開一r生きる力」. を育む教育実践のために一』,東信堂,2001 (5)國分孝康,『構成的グループ・エンカウンター』,. 男女別にも道徳性の高まりを比較した。この. 誠信書房1992. 一連の実践の中で,事前意識調査の段階で,男. 修学指導教員 坂口隆康. 女における道徳性に対する意識の差はなかっ た。その後の体験活動後の分析においても,男 女に高まりに差はなかった。. 一135一.
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