Ⅰ はじめに 1.本研究の背景と問題意識 社会福祉協議会(以下「社協」)の一事業として位 置付けられているボランティアセンター(以下「社協 ボランティアセンター」)は、その社協の枠組みの中 で業務を展開している。 ゆえに、社会福祉分野のボランティア活動を中心に 支援しているが、中には社会福祉分野以外のボラン ティアや NPO への支援を行っている社協ボランティ アセンターも少なくない1。 つまり、社協ボランティアセンターは、社協の理念 である地域福祉活動の支援に向けて有益に機能するた めに、社協の他の事業との連携しながら事業が展開さ れていくことが望ましい。近年の自然災害による被災 地への支援では、被災地域の住民同士の助け合いだけ では復旧作業は追いつかず、地域内外からのボラン ティアによる支援に大きな期待が寄せられているが、 その際には、社協ボランティアセンターが災害ボラン ティアセンターとして、地域住民の生活復旧の根幹を 支える役割を果たすこととなる。すなわち、災害等の 緊急時にも地域住民の生活を第一に念頭に置いたボラ ンティアコーディネーションを実施できることが、社 協ボランティアセンターのストロングポイントであ る。そのため社協と様々な NPO 等とが連携する際に は、社協ボランティアセンターが両者の状況をよく把 握しているため、その橋渡し役になることが期待され ている。 ところで、昨今の地域社会においては、高齢者や障 害者、児童に対する虐待、独居高齢者や社会的弱者の 社会からの孤立、地縁型組織の脆弱化等、単純な福祉 サービスでは解決しがたい問題が山積している。社協 本来の役割である地域福祉活動を推進していくために は、社協職員をはじめ社会保障や医療、保健等の関係 機関の専門職員のみならず、問題解決の担い手となる 地域住民を確保することが重要であるが、現状は担い 手の高齢化や新たな担い手の不足等の理由により、非 常に厳しいと言わざるを得ない。 そこで、筆者は、地域福祉活動の担い手を確保して いく手法として、社協ボランティアセンターが地域で 活動するボランティア(ボランティア・グループ)へ の働きかけを積極的に行い、自己の関心あるテーマに 基づいて活動しているボランティア(ボランティア・ グループ)に地域福祉活動への関心を寄せてもらい、 その担い手へと変容させることが効果的ではないかと 考えている。 この担い手養成の手法では、地域福祉活動における ボランティア受入の仕組み(ボランティアマネジメン ト2)が充実していることが必須条件となる。なぜな らば、ボランティア(ボランティア・グループ)が地 域福祉活動に参加した際に、不十分なボランティアマ ネジメントしかできなければ、そのボランティア(ボ ランティア・グループ)が、「また、活動に参加したい」 という前向きな気持ちになることもなく、ともすれば、 「二度と参加したくない」といった険悪な状況を生み 出す可能性も拭い切れないからである。それほど、ボ ランティアに対するマネジメントは重要なものであ り、地域福祉活動を実施している地区福祉委員会等に 対しては、その重要性について理解を求めていかなけ ればならないと考えている。そして、筆者は地区福祉 委員会に対してボランティアマネジメントの理解を求 めていくのは、地域福祉活動とボランティア活動の双 方を推進していく力を備え持つ、社協ボランティアセ ンターの大きな役割であると考えている。 そこで本論では、社協ボランティアセンターに寄せ られるボランティア依頼の相談内容を整理、分析する ことを通して社協ボランティアセンターの地域福祉活 動の支援の現状を把握し、その役割を十分に機能させ るための、課題について検討していきたい。
ボランティアセンターの地域福祉活動の支援に関する現状と課題
石 井 祐理子
2.本研究の目的 本研究では、まず社協ボランティアセンターのボラ ンティアコーディネーション事業におけるボランティ ア依頼相談への対応に焦点を当て、地域福祉活動への 支援の実態を明らかにする。その現状をふまえた上で、 ボランティア(ボランティア・グループ)が地域福祉 活動の担い手と変容するためのアプローチについて考 察し、地域福祉活動の担い手確保のための手法の構築 に向けて、課題を明確化していくことを目的とする。 さらには具体的な課題解決策にも言及していきたい。 3.本研究の方法 筆者がボランティアセンター運営委員としてかか わっている吹田市社会福祉協議会ボランティアセン ターの協力を得て、同センターにて対応した 2004 年 から 2010 年の 7 年間のボランティア依頼内容(全 571 件)の記録から、社協ボランティアセンターの地 域福祉活動支援の現状について検討した。具体的には、 まず、吹田市社協ボランティアセンターの事務局に保 管されている記録用紙を閲覧し、「依頼者」、「依頼内 容」、「依頼内容への対応」の項目で分類化した。(【表 − 1】参照)この分類表は、社会福祉法人大阪ボラン ティア協会の事業報告書に掲載されている「ボラン ティアコーディネーション事業」報告の相談依頼内容 の分類を参考にして、記録内容に応じて筆者が独自に 作成した。 そして、それらの記録の中から、地域福祉活動にお いてボランティア(ボランティア・グループ)が参加 する場面を抽出し、社協ボランティアセンターとして の地域福祉活動の支援の実際について分析した。こう して明らかにした 7 年間の実績を検証し、社協ボラン ティアセンターの地域福祉活動への支援について検討 することを試みた。 社協ボランティアセンターは全国に約 2,300 カ所3 あるが、その組織や事業運営は様々であり、そのため ボランティア依頼の相談対応の状況も各センターで大 きな差違がある。 そこで、まず本研究で取り扱うデータを提供いただ いた吹田市社会福祉協議会ボランティアセンターの概 要について触れておきたい。 Ⅱ 吹田市社会福祉協議会ボランティアセンターにつ いて 1.相談対応の体制 吹田市社協ボランティアセンターは、吹田市社会福 祉協議会の地域福祉課地域福祉第 2 係に属しており、 現在専任職員がボランティアコーディネーターとして 1 名配置されている。 ボランティアセンターが取り組む事業は、ボラン ティア活動に関する①啓発及び情報の提供、②調査研 究、③研修・訓練、④相談及び需給調整4、⑤登録あっ せん事業、⑥その他目的達成するために必要な事業と されている。そしてボランティアコーディネーターは ボランティアと協力して、①ボランティア活動に関す る需給調整、②ボランティア活動に関する相談及び情 報の提供、③センターの事務に関することを行う、と 規定されている5。これらのボランティアセンター事 業全般が円滑に運営できるよう、ボランティアセン ター運営委員会が設置され、年間 3 回開催しボラン ティアセンターの事業計画、事業報告等について協議 を行っている6。 ボランティアセンターの主たる事業は、ボランティ アコーディネーションであり、日常的に専任職員とボ ランティアとの協働によって実施されている。吹田市 では社協ボランティアセンターに登録しているボラン ティアグループが、任意加入でボランティア連絡会を 構成しているが、その連絡会の中心メンバーがボラン ティア相談員と称して、ボランティアセンターのボラ ンティアコーディネーション事業をボランティアとし てサポートしている。(【図− 1】参照7) ボランティア相談員は、ボランティアコーディネー ションの一連の過程の中で、主にインテークからマッ チングに関する相談対応8を担っている。1 人が 1 日 のうち 3 時間(13 時∼ 16 時)、吹田市社協ボランティ アセンターの一室で、ボランティア相談に関する電話 と訪問者への対応を行っている。現在 10 人のボラン ティア相談員が、各々の予定を調整して当番制で担当 している。 2. ボランティア相談員とボランティアコーディネー ター(専任職員)との協働 ボランティア相談員は、日頃は各人のボランティア
【表− 1】 吹田市ボランティアセンター ボランティア依頼相談データ入力方法 内 容 区分Ⅰ 区分Ⅱ NO 受付番号 同一依頼者でも依頼内容が違えば別扱い 依頼者 VC に相談の連絡を入れた 個人 1 本人 1 親 2 子 3 親族(配偶者含む) 4 吹田市社協 CSW 5 福祉施設・団体職員 6 吹田市社協以外の社協 7 知人・隣人 8 民生委員 9 病院(医療機関) 10 学校関係者 11 その他 12 団体 2 福祉施設 1 病院 2 行政 3 学校 4 保健所 5 福祉団体 6 社協 7 その他 8 本 人 V の支援が必要な人、その状態 高齢 1 独居 1 障害児・者 2 難病 2 児童 3 怪我 3 その他 4 障害(認知症) 4 その他(対象集団など) 5 住 所 本人の住所、V の活動場所 市内 1 市外 2 不明 3 内 容 V 依頼の内容 話し相手 1 遊び相手、保育 2 送迎 3 外出の付き添い 4 家事手伝い(片づけ、買い物、雑用) 5 レクリエーション指導・補助(日常) 6 行事手伝い(単発) 7 技術指導 8 点訳・音訳 9 その他 10 対 応 どのように対応したのか V紹介 1 VC から個人 V を紹介 1 他の VC につなぐ 2 VG から個人を紹介 2 地区福祉委員会につなぐ 3 VG を紹介 3 V紹介せず 4 本人より取り下げ 4 保留 5 断る 5 他のサービスを紹介 6 V 見つからず 6 行政につなぐ 7 本人より連絡待ち 7 社協だよりで募集 8 V 探している 8 不明 9
グループに所属しており、点訳、手話、施設訪問等そ の活動内容は様々である。そのため、ボランティア相 談員は自分の活動に関する情報には強く、人脈や活動 内容の事情等ボランティアコーディネーターよりも長 けていることも多い。しかしながら、自分の活動分野 以外の情報となると疎い場合も多くなり、ボランティ アコーディネーターがサポートに入って相談対応をす ることが必要となる場合がある。 また、相談対応に必要な面接技術、記録作成技術と いった相談援助技術の専門性については、職員であれ ば一定のスキルを有しているが、ボランティア相談員 の場合は各々の活動の経験値に頼ることとなり、ボラ ンティア相談員間の差異が生じてしまう。そのため、 ボランティアコーディネーターは、ボランティア相談 員が対応困難な面接の際には代って対応したり、ボラ ンティア相談員が作成した記録を補足することもあ る。 吹田市社協ボランティアセンターは、こうしてボラ ンティアと専任職員によるボランティア活動の相談対 応における其々の強みを合わせ、弱みを補完し合いな がら、協働体制の中で事業を展開している。 3.コーディネート会議の実施 吹田市社協ボランティアセンターでは、①職員と複 数のボランティア相談員の相談対応の質を一定レベル 確保する、②困難な相談内容に関して組織として責任 ある対応を検討する、ことを目的として、コーディネー ト会議を毎月 1 回開催している。コーディネート会議 には、専任ボランティアコーディネーター、全ボラン ティア相談員に加え、他機関でのボランティアコー ディネーター経験者(筆者)がアドバイザーとして参 加している。また、コーディネート会議には、ボラン ティアと地域との連携による問題解決や協働事業に向 けた情報共有を含め、地区担当のコミュニティソー シャルワーカー(1 名)である職員がスーパーバイザー として参加している。 コーディネート会議では、前回からの約 1 ヵ月間に ボランティアセンターに入ってきた「ボランティアし 㒊㻌 䞉㻌 ጤဨ ྿ ⏣ ᕷ ♫ ⚟ ♴ ༠ ㆟ 㻌 ົ 㻌 ᒁ ᗢົಀ ᆅᇦ⚟♴➨2ಀ ᅾᏯㆤᨭಀ ㏻ᡤㆤ➨1ಀ ⤌⧊ᵓᡂဨ ἮἻὅἘỵỴἍὅἑὊᴾ ᆅ ᇦ ⚟ ♴ ㄢ ᅾ Ꮿ ⚟ ♴ ㄢ ᪥ᖖ⏕ά⮬❧ᨭಀ ㏻ᡤㆤ➨2ಀ ᆅᇦ⚟♴➨1ಀ ┘ 䝪䝷䞁䝔䜱䜰 㐃⤡ Ἦ Ἳ ὅ Ἐ ỵ Ỵ ἅὊἙỵὊἑὊ CSW CSW ˰ൟ∝ׇ˳‒ ࣎ࣛࣥࢸ┦ㄯဨ 【図− 1】 吹田市社会福祉協議会 組織概略図
たい」という相談と、「ボランティアに来てほしい」 という相談内容について参加者が共有する。相談内容 は、全て所定の記録用紙に転記されており、それらの コピーが参加者に配布され、会議終了後に個人情報保 護のため、事務局が全て回収し破棄する。 ほとんどの相談内容は、当番の相談員か職員の判断 で速やかに対応されているが、中には参加者全員で協 議しなければ、解決の方向性や具体策を見つけられな い困難なケースもある。その場合、会議で展開される 議論を通して、吹田市内の様々なボランティアグルー プや地域福祉活動の様子、吹田市の福祉行政の取り組 みの現状、関係機関のボランティアに対する理解、他 市や他地域等の状況など、多様な意見や情報を全相談 員と職員の間で交換・共有し、組織としての対応方法 を共有する。こうした議論を重ねることで、参加者全 員に「吹田市社協ボランティアセンターとしてのボラ ンティア支援の理解」が深められ、相談員や職員とし ての相談対応技術が高められていく。 このコーディネート会議は、参加者全員が対等な関 係で参加する事例検討会として、吹田市社協ボラン ティアセンター内で大変重要な取り組みとして位置づ けられている。 Ⅲ 吹田市社協ボランティアセンター相談対応の現状 (調査結果) 1.2004 年から 2010 年の 7 年間のボランティア依頼内容 筆者は吹田市社協ボランティアセンター事務局に保 管されている「ボランティア依頼内容」の 7 年間分の 記録を、「依頼者(個人または団体)」、「依頼内容(ボ ランティアに依頼したい活動内容)」、「依頼内容への 対応(ボランティアを紹介したか否か)」を区分として、 記録用紙から読み取れる範囲で各項目に落とし込んで 分類した。 (1)ボランティア依頼内容の件数 7 年間の総件数は 571 件であり、各年度の内訳は【グ ラフ− 1】の通りである。 (2)依頼者別の件数 依頼者を個人と団体に分類したグラフが【グラフ− 2】であり、それぞれの 7 年間の推移は【グラフ− 3】 の通りである。 2004 年度から 2006 年度までは、個人からのボラン ティア依頼件数の方が多かった。それが 2007 年度を 境に団体からのボランティア依頼件数が上回ってい る。そしてこの時期より個人からの依頼件数自体も減 少傾向になっている。 89 70 53 136 76 75 72 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ┦ㄯ௳ᩘ 【グラフ− 1】
これは、吹田市地域福祉活動計画において、平成 18(2007)年度よりコミュニティソーシャルワーカー の配置を開始し、地域住民の個人的な相談に対して、 コミュニティソーシャルワーカーが地区福祉委員等と 共に対応し始めたことが減少傾向の要因と考えられ る。 つまり、これまでなら何らかの支援が必要な住民が、 その解決をボランティアに依頼することを思い立ち (あるいは周囲から勧められ)、まずボランティアセン ターに相談してボランティア依頼をしていたところ が、そうした住民のニーズをコミュニティソーシャル ワーカーや地区福祉委員等がひとまず受け止め、その まま対応しているというケースが増加しているという ことである9。 また、吹田市社協ボランティアセンターの相談対応 方針も、「地域住民の問題はその地域を支える関係者 と共に解決していく」ことを挙げているため、ボラン ティアセンターに入ってきた相談であっても、コミュ ニティソーシャルワーカーや民生委員、地区福祉委員 等と連携し、解決にあたることを心掛けて取り組んで いる。 (3)団体依頼者の内訳 団体からの依頼件数の中から、「社会福祉施設」と「福 祉団体」を抽出したグラフが【グラフ− 4】である。 「福祉団体」とは主に地区福祉委員会であり、他に 【グラフ− 2】 ಶே 228 ᅋయ 343 ┦ㄯ௳ᩘ䛾ෆヂ 【グラフ− 3】 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ᅋయ 34 31 21 93 49 57 58 ಶே 55 39 32 43 27 18 14 0 20 40 60 80 100 120 140 160 ௳ ᩘ ౫㢗⪅䛾᥎⛣
は老人会等が若干含まれている。 このグラフをみると 2007 年度以降は共に増加傾向 となっている。さらに、団体依頼全体の中に占める、 社会福祉施設と福祉団体それぞれの割合をみると、福 祉団体が占める割合が年々大きくなっている。【グラ フ− 5】 これらのグラフでは、吹田市社協ボランティアセン ターからの協力を得て、様々な事業を行っている福祉 団体が増加していることを示しており、今後もこうし た傾向は続いていくと考えられる。なぜなら、福祉団 体は吹田市社協ボランティアセンターにボランティア 依頼をして納得できる対応を受けなければ、それ以降 も依頼をしようとは思わないであろう。また、他の福 祉団体からボランティア募集について相談を受けた際 に、も吹田市社協ボランティアセンターを推薦するこ ともないであろう。したがってこのグラフの推移を見 る限りでは、福祉団体は吹田市社協ボランティアセン ターの対応に納得し、今後もボランティア依頼の相談 を継続していくことが考えられる。 (4)ボランティア依頼の内容 団体からのボランティア依頼の具体的な相談内容に ついて、7 年間の推移を整理したグラフが【グラフ− 6】 である。 「レクリエーション指導」や「技術指導」といった 依頼内容は、7 年間にわたって横ばい状態であるが、 2007 年度以降は「行事手伝い」の依頼件数の割合が 多い状態が続いている。 ボランティア依頼内容のうち、「行事手伝い」の依 頼件数が占める割合の推移を示したグラフが【グラフ 【グラフ− 4】 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ⚟♴タ 12 21 9 41 27 26 29 ⚟♴ᅋయ 7 4 4 24 10 19 20 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 ௳ᩘ 【グラフ− 5】 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ⚟♴タ 35 68 43 44 55 46 50 ⚟♴ᅋయ 20 13 19 26 21 33 35 0 10 20 30 40 50 60 70 80 ᅋయ౫㢗ᩘ䛻༨䜑䜛ྜ 䠄% 䠅
− 7】である。このグラフを見ると、「行事手伝い」 の依頼が年々増加傾向にあることがわかる。 その背景には、最近は社会福祉施設や福祉団体のみ ならず、学校や病院をはじめ行政機関等においても、 ボランティアとの協働による行事の実施が多くなって いることが考えられる。多くの施設・団体において、 ボランティアの力や地域住民の力を活かして様々な行 事を実施することが行事の成功に繋がる、という意識 が浸透しているのであろう。 さらに、福祉団体における「行事手伝い」の依頼件 数をみると、そのほとんどを占めている。【グラフ− 8】 このデータから、福祉団体はボランティアを受け入 れることによって行事が実施できる状態である、とい うことが考えられる。福祉団体としては、行事の充実 やマンネリ化防止に向けたボランティアの受け入れに 積極的になってきているようである。 (5)ボランティア依頼に対する対応 吹田市社協ボランティアセンターでは、ボランティ ア依頼に対して、できる限りその期待に応えられるよ うなコーディネートを目指している。しかしながら、 「依頼時期が遅い」、「専門性が必要でボランティアに は荷が重すぎる」、「一度に大勢のボランティアを必要 とする」等の厳しい条件のもとでのボランティア募集 は難しく、十分な対応ができない場合もある。また、 ボランティアを受け入れる組織のねらいや体制に疑問 を感じ、相談に対応したボランティアコーディネー ターやボランティア相談員がボランティア依頼を断る 場合もある。 そうした中でも、福祉団体からの「行事手伝い」に 【グラフ− 6】 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 䛭䛾 Ⅼヂ䞉㡢ヂ ᢏ⾡ᣦᑟ ⾜ᡭఏ䛔 䝺䜽ᣦᑟ ᐙᡭఏ䛔 እฟ䛾䛝ῧ䛔 ㏦㏄ 㐟䜃┦ᡭ䞉ಖ⫱ ヰ䛧┦ᡭ 【グラフ− 7】 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ⾜ᡭఏ䛔 35 42 48 59 66 72 76 0 10 20 30 40 50 60 70 80 ௳ᩘ䛻༨䜑䜛ྜ䠄 % 䠅
対するボランティアの紹介件数は非常に多く、ほとん どの依頼に応えている。【グラフ− 9】 記録の詳細をみると、敬老会や誕生日会での演芸披 露や楽器演奏などが多く、吹田市社協ボランティアセ ンターは、そうした活動を行っているボランティアグ ループへつなぐ役割を担っていることがわかる。 2.調査結果からの考察 (1)ボランティア依頼者の変化 吹田市社協ボランティアセンターのボランティア依 頼相談の内容について、2004 年度から 2010 年度の 7 年間のデータを分析した結果、個人を支援するボラン ティア依頼から施設・団体での活動を支援するボラン ティア依頼へと比重が移っていることがわかった。 これは、前述したように、コミュニティソーシャル ワーカーとの連携による影響も多分にあるが、介護保 険法や特定非営利活動促進法等の制度によって、多様 な事業主体で運営される社会福祉施設、とりわけ高齢 者施設の増加も、団体からの依頼件数の増加の要因と 考えられる。つまり、利用者に満足していただくサー ビスを積極的に取り入れ、他の施設や団体との区別化 を目指すため、ボランティアの力を活用しようとする 背景があるのである。 それゆえ、現状は、これまでのような社会福祉法人 が運営する大規模な入所施設だけではなく、企業や有 限会社さらには特定非営利活動法人(NPO 法人)の 運営による小規模な施設や事業所も増え、それにとも ない施設の設備や職員の専門性等も多様化している。 ましてやボランティアの受け入れに対する理解の程度 においては、その実態は不明なものである。したがっ 【グラフ− 8】 0 5 10 15 20 25 30 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ௳ᩘ 䛭䛾 ⾜ᡭఏ䛔 【グラフ− 9】 0 5 10 15 20 25 30 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 ௳ᩘ 䝪䝷䞁䝔䜱䜰⤂ 䝪䝷䞁䝔䜱䜰⤂䛫䛪
て、ボランティアコーディネーターやボランティア相 談員は、「福祉サービスを展開している施設や事業所 では、ボランティアの受け入れについて十分な理解と 体制を整えている」という条件を、未確認のまま勝手 に想定してボランティア依頼に対応すると、トラブル 発生の芽を見逃してしまうことになる。実際にこれま でも、吹田市社協ボランティアセンターが調整したボ ランティアから「ボランティアを受け入れる施設側が ボランティアに対するオリエンテーションを行わな かったため、活動内容が曖昧だった」、「活動中にボラ ンティアが怪我をしたが、施設は何の対処もしなかっ た」という受け入れ側への不満が届くことも少なくな い。せっかく活動に対して意欲的に望んだボランティ アが、受け入れ側の対応の不備によってその意欲を消 滅させてしまうことは、吹田市社協ボランティアセン ターにとっても大きな痛手となる。 また、社会福祉施設だけではなく福祉団体からのボ ランティア依頼の増加も、団体依頼の件数増加の要因 となっている。 こうした地区福祉委員会等からのボランティア依頼 相談に対しては、社会福祉施設からの相談とは違った 配慮が必要になる。それは、社会福祉施設には利用者 に対する支援の責任を担っている専門職員が必ず存在 し、利用者の身体的な容態の変化等の緊急事態が発生 した際の速やかな対処が期待できるが、地区福祉委員 会にはそうした専門的配慮を期待することはかなり困 難なことである。また、ボランティアへの対応など、 対人援助技術を修得しているスタッフもほとんど存在 しない。なぜなら地区福祉委員会活動の担い手は地域 住民であり、その非専門性の良さを活かした活動を展 開しているところが、社会福祉施設との相違点であり、 地区福祉委員会活動の特徴でもある。そうした団体の 性質を理解したうえで、ボランティアコーディネー ターやボランティア相談員は相談対応にあたらなけれ ばならない。 また、地区福祉委員会の中には、ボランティアに対 する期待が異常に高く、「ボランティアは経験豊富で 何でもできる人」という前提で、活動依頼している場 合もある。あるいは、地区福祉委員会の苦しい台所事 情によって、「安上がりで手伝ってくれるボランティ ア」を安易に選択していることもあり、ボランティア 活動で発生する交通費や備品費等の経費もボランティ ア側に負担を強いる地区福祉委員会もある。 以上のような、ボランティア依頼者の多様化に伴い、 吹田市社協ボランティアセンターは、ボランティア活 動推進に向けて、ボランティアを受け入れる施設・団 体に対するボランティアマネジメントの支援は不可欠 なものとなっている。しかもそれは、平均化されたマ ニュアルに基づく単一的な支援ではなく、吹田市の地 域事情やボランティアを受け入れる施設・団体の特徴 に応じた柔軟性のあるものでなければ、実質的な効果 が期待できない。吹田市社協ボランティアセンターは 「ボランティア活動の効果的な推進を図る」ことを目 的としているため、そうした活動の環境整備に繋がる ボランティア受け入れ施設・団体への支援は、大変重 要な役割であり、早急に取り組む事業としての優先順 位は高いものと考えられる。 (2)活動を紹介するボランティアへの対応 今回の調査では、ボランティア依頼に関する分析を 行っているが、その記録には紹介したボランティアに ついても記載されている。団体からの「行事手伝い」 に紹介しているボランティアやボランティアグループ 名を見ていると、同じボランティア、グループが何度 も紹介されていることに気づく。 これは、依頼される行事の内容がどの施設・団体と も類似しているため、求められるボランティアやボラ ンティアグループ像が重なっていることが考えられ る。例えば、誕生会等ではお祝いの音楽や踊りを披露 してくれるボランティアグループが重宝される、など である。また、吹田市社協ボランティアセンターとし て、安心して紹介できるボランティアやボランティア グループが限定されているとも考えられる。 このように、紹介するボランティアやボランティア のグループが固定化しがちなボランティアコーディ ネーションは、依頼者や活動者双方にとって安心でス ムースな実践を支援していると言える。 しかしながら、あえて吹田市社協ボランティアセン ターが意図的にボランティアコーディネーションを実 践することによって、現在の地域福祉活動の担い手不 足の問題の解決に向けた、糸口をつかめるのではない かと考えている。 筆者の考える意図的ボランティアコーディネーショ ンとは、2 つの視点に基づいたボランティアコーディ
ネーションのことを意味している。 1 つ目の視点は、多くのボランティアグループに活 動の機会を提供することを心掛けることである。近年 のボランティア活動の希望者には、「困った人を助け たい」という利他主義的な動機のみならず、「自らの 生きがいを見つけたい」という利己主義的な動機から 始める人も多い10。そうした自己の趣味や生きがい活 動の延長線上にボランティア活動をとらえている場 合、自分たちの日頃の活動(練習)の成果を披露する 場として、社会福祉施設や福祉団体での活動を選択す ることがある。ところが、その披露された実力が、依 頼した施設・団体の期待に応え得るレベルである保証 はどこにもなく、結果的にボランティアグループの自 己満足のみで終わってしまうこともある。そうなれば、 施設・団体から再度依頼が入ることは無くなり、その ボランティアグループは活動の場を失いかねない。そ こで、ボランティアグループに対して、活動への積極 的な意欲を維持してもらうよう、さらにはボランティ ア活動全般への関心を高め、継続してもらえるような ボランティアコーディネーションを実施し、活動の場 を提供していくというものである。それは、ボランティ アを依頼した施設・団体に対し、事前に「ボランティ アを育てるという気持ちで受け入れてほしい。皆さん の反応や言葉かけ一つで、ボランティアは自信を持つ ことができる」と、実状を説明し理解と協力を求めて いくというものである。そうして活動体験を積み重ね ていったボランティアグループは、やがて依頼に応え られるようなグループへと成長していくことが期待で きる。そうしたボランティアグループが増加すること で、ボランティアを依頼する側にとっても選択肢が増 え、利用者に満足してもらえる行事を提供できるよう になっていくのである。 2 つ目の視点は、ボランティアやボランティアグ ループに対して、地域福祉活動との接点を作ることで ある。地区福祉委員会の行事に呼ばれるボランティア やボランティアグループは、たいていの場合依頼され た活動のみを実施すれば帰路につく。地区福祉委員会 としてもボランティアに対する接し方がわからないこ とも多く、依頼した活動以外の話や他の活動への誘い を躊躇していることも少なくない。だが、ボランティ アグループのメンバーは、同じ地域の住民であること も多く、また、自己の活動に関しては熱心であっても、 自らの地域福祉活動に関わる切っ掛けが無ければ、身 近な活動であってもその内容を全く知らない者もい る。とはいえ、ボランティア活動に対する関心がある ということは、自らの地域で発生している諸問題に対 しても、関心を持つ可能性が期待できると考えられる。 ボランティア活動と地域福祉活動を無関係な活動と位 置づけるのではなく、両者についてできる限りの接点 を見つけたマッチングを意識的に行っていくボラン ティアコーディネーションである。 この 2 つの視点によるボランティアコーディネー ションによって、施設・団体で活動するボランティア グループが増え、ボランティアグループが増えること で地域福祉活動と出会う機会が増やせることにつなが る。その結果、地域福祉活動の担い手がひとりでも多 くなるのではないか、と考えているのである。 Ⅳ ボランティアセンターの地域福祉活動支援に関す る課題 1.ボランティアセンターの存在意義の定着 今回の調査は、吹田市社協ボランティアセンターの 窓口に寄せられたボランティア依頼内容を取り上げた ものであるが、これらは吹田市内で実践されているボ ランティア活動の全容を網羅できているとは言い難 い。 なぜなら、ボランティア活動とはボランティアセン ターを介さずとも自由に活動できるものであり、ボラ ンティアの中にはボランティアセンターを介すことに 煩わしさや窮屈さを感じる者も少なくない。 とはいえ、吹田市社協ボランティアセンターでは、 吹田市全体のボランティア活動の推進を目的に掲げ、 様々な事業を展開してきめ細やかな相談対応を行って おり、ボランティアやボランティア依頼者に対して有 意義な支援を目指している。 ところが、現状としては「ボランティアコーディネー ターの役割が良く解らない」という地域福祉活動の担 い手が 8 割近くを占めており、「ボランティアコーディ ネーターの周知をしてほしい」という要望も 5 割近く ある11。おそらく、ボランティア活動や地域福祉活動 に関心の薄い地域住民であれば、その存在を知る由も ないと思われる。 まずは、ボランティアセンターやボランティアコー
ディネーターの存在を地域住民に定着させ、地域住民 が気軽にボランティア活動に参加できる土壌を育てる ことが必要ではないだろうか。 2. ボランティア依頼者に対する支援∼ボランティア マネジメントの開発∼ 吹田市社協ボランティアセンターでは、ボランティ アの受け入れを実施している施設・団体に対し、受入 れ担当者に向けた研修事業を実施している。現在では、 ボランティア体験プログラム12に向けた、ボランティ アマネジメントに関する内容となっている。 しかしながら、ボランティア体験プログラムにおけ る受け入れ団体として地区福祉委員会が増加している にも関わらず、研修内容は、対象者を社会福祉施設職 員を想定した内容のままである。 前述したように、社会福祉施設と地区福祉委員会の ボランティアマネジメントは、それぞれの特性に応じ たものであるべきである。筆者はこれまでに社会福祉 施設におけるボランティアマネジメントに関する文献 は手にする機会もあったが、地区福祉委員会でのボラ ンティアマネジメントに関する文献は未だ出会ったこ とがない。 地区福祉委員会は、委員長はじめ役員・スタッフ全 員が、地域福祉活動を担う地域住民であり、彼らもボ ランタリーな活動者である。さらにその団体としての 性格上、NPO におけるボランティアマネジメントで も通用しない場面もあり、地区福祉委員会としての独 自のボランティアマネジメントの開発が求められてい るのである。 吹田市社協ボランティアセンターにはそうしたボラ ンティアマネジメントの開発に是非とも取り組んでほ しい。なぜなら、吹田市社協ボランティアセンターは、 ボランティア活動希望者とボランティア依頼者の双方 の声が集約している市内唯一の中間支援組織であり、 それらの声に応える事業が、吹田市社協ボランティア センターの目的に合致する事業であると考えられるか らである。 3.ボランティアに対する支援 吹田市社協ボランティアセンターにおけるボラン ティアコーディネーションは、ボランティアに対する 相談援助も行っているが、今回の調査ではそこまで踏 み込んだ分析ができなかった。 その理由は、ボランティア相談に関する記録が、規 定の書式に基づいて記載されていないものが散見した ことと、日常的に行っているボランティア支援は、記 録に残せるような形式的なものではなく、特にボラン ティア相談員による支援となれば、同じボランティア という立場からの支え合いや助け合いとなっている場 合が多く、ボランティア相談員自身がボランティア支 援という相談援助活動であるという自覚が希薄になっ ていると考えられるからである。 さらに、昨今ではボランティアに対する社会的認知 度も高まっているため、ボランティアに対するイメー ジの多様化と共に、ボランティア相談の内容も多様化 している。中には、ボランティアであっても金銭的な 報酬を期待したり、あるいは極度に要支援者への干渉 を希望したりする相談者もいる。加えて、ボランティ ア活動と地域福祉活動は別なものであり、両者は相容 れない活動という認識の相談者も少なくない。 そうした相談者に対して、一つひとつ丁寧に説明し 相談者に納得していただきながら、各ボランティア相 談員がボランティアコーディネーションの機能として ボランティア活動に関する相談対応にあたることが、 今後一層求められるであろう。そのためには、吹田市 社協ボランティアセンターとして、地域福祉活動の支 援をふまえたボランティア支援のあり方について、日 頃からの議論も積み重ねていくことが重要となる。 Ⅴ おわりに 以上の諸課題を解決していくためには、毎月 1 回の コーディネーター会議では不十分である。したがって、 専任職員のボランティアコーディネーターはもとよ り、ボランティア相談員も日々の研鑽に加え、ボラン ティアコーディネーションの理解と技術の習得のため の研修機会を設けていくことは必須となる。 また、吹田市社協ボランティアセンターが、地域福 祉活動の視点を見失わずにボランティアコーディネー ションを展開していくためには、社協全体の中でボラ ンティア活動支援と地域福祉活動支援の接点を意識し ながら、各事業を運営していく姿勢が不可欠となる。 それは、ボランティアコーディネーターとコミュニ ティソーシャルワーカーとの連携無くしては成立しな
い。それぞれの業務内容、役割分担等を頻繁に確認し 合いながら、相乗効果が期待できる関係性を構築して いくことが重要となる。 本研究では、一つの市社協ボランティアセンターに 焦点を当て、そこでのボランティア依頼の相談内容を 検討することから、ボランティアセンターの地域福祉 活動支援のあり方についての展望を見出すことを試み たが、検証データや、分析技法が稚拙であったことは 否めない。 とはいえ、本研究が、ボランティアセンターが社協 にとっての単なる一部門として存在しているのではな く、地域福祉活動支援の中核的な機能を有する社協事 業の根幹として、揺るぎない存在価値を提示していく ための一石を投じるものとなれば幸いである。 末筆になりましたが、本研究の主旨に賛同いただき 調査に対する全面的な協力やご指導をいただいた吹田 市社会福祉協議会の職員やボランティアスタッフの皆 様に、厚く御礼を申し上げます。 注 1 2001 年 8 月、社会福祉法人全国社会福祉協議会 全国ボランティア活動振興センターが発行した「第 二次ボランティア活動推進 5 ヶ年プラン」(第二次 プラン)、「社協ボランティア・市民活動センター強 化、発展の指針」(指針)では、社協としてのボラ ンティア・市民活動を推進する方向と、それを実現 するための社協ボランティアセンター機能強化の方 策が示されている。 2 筒井は、ボランティアマネジメントについて、「施 設においては、ボランティア及びボランティアプロ グラムが効果的に活かされ運営されるようにすると いう意味で、いずれにしてもボランティアマネジメ ントの発想が必要だろう」と述べている。「施設ボ ランティアコーディネーター」監修・執筆筒井のり 子、大阪ボランティア協会発行、1998 年(第 1 刷)、 p28 3 「ボランティア活動年報 2005 年」社会福祉法人全 国福祉協議会全国ボランティア活動振興センター発 行、2007 年 3 月 4 特定非営利活動法人日本ボランティアコーディ ネーター協会(2001 年設立)では、「需給調整」で はなく「ボランティアコーディネーション」という 用語に統一している。 5 社会福祉法人吹田市社会福祉協議会「ボランティ アセンター設置要綱」平成 11 年 1 月 18 日施行。 6 社会福祉法人吹田市社会福祉協議会「ボランティ アセンター運営委員会規則」昭和 63 年 4 月 1 日施行。 7 吹田市社会福祉協議会第 2 次地域福祉活動計画に 掲載されている組織図を基に、社協職員の助言を受 けて作成した。 8 「ボランティア・コーディネーター―その理論と 実際―」筒井のり子著、大阪ボランティア協会発行、 1990 年 3 月、77p に紹介されている「図 2-2」「ボ ランティアの応援を求む」というニーズに対する調 整手順のうち、「受付」、「面接」、「アセスメント」、 「マッチング」に、ボランティア相談員はかかわっ ている。 9 2012 年 8 月 24 日のコーディネーター会議にて、 「最近は個人のお宅に訪問してボランティアする活 動の依頼が減ってきている」という意見が、多くの ボランティア相談員から出ていた。 10 全国社会福祉協議会が平成 21 年 9 月に実施した 「全国ボランティア活動実態調査」では、ボランティ ア活動に参加した理由として「自分自身の関心や趣 味の活動から自然につながった(39.3%)」がもっ とも多かった。 11 「吹田市第 2 次地域福祉計画」(吹田市発行、2011 年 3 月)地域福祉活動の担い手に対するアンケート 調査結果より 12 大阪府内の市町村社協が実質的に企画・運営して いる、夏季のボランティア体験プログラム。平成 24 年度の吹田市社協での体験プログラム数は、49 施設、58 プログラムであった。そのうち、地区福 祉委員会主催のプログラムは 8 件であった。 <参考文献> 「Volo 協会 2010 年度の歩み 2011 年度の事業計画 特集号」大阪ボランティア協会発行、2011 年 6 月 「災害ボランティア活動支援者のためのハンドブッ ク」、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議 発行、2011 年
「吹田市第 2 次地域福祉計画」吹田市発行、2011 年 3 月 「吹田市社会福祉協議会第 2 次地域福祉活動計画」吹 田市社会福祉協議会発行、2010 年 4 月 「市民社会の創造とボランティアコーディネーション」 日本ボランティアコーディネーター協会編、早瀬昇、 筒井のり子著、筒井書房発行、2009 年 7 月 「自治体・公共施設のためのボランティア協働マニュ アル」早瀬昇、妻鹿ふみ子編、大阪ボランティア協 会発行、2003 年 1 月