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中国人学習者のテンス・アスペクトの誤用 : 連体修飾節を中心に

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【論 文】

中 国 人 学 習 者 の テ ンス ・アスペ ク トの誤 用

連 体 修 飾 節 を 中 心 に 一一一一

菅谷

有子

ErrorsofTenseandAspectMadebyChineseStudents: AFocusonNounHeadModification YukoSugaya 中 国 人学 習 者 の連 体 修 飾 節 の テ ン ス ・ア スペ ク トの誤用 分析 か ら、 誤用 の要 因 に動 詞 の 類 型 の 把 握 が 関 与 して い る こ とを 示 し、 習得 促 進 に は 日 中両 言 語 の 動詞 の 類 型 の差 異 に 注 意 を 払 うこ とを提 案 した。 分 析 対 象 は96・97年 度 の 文 教 大学 留学 生 別 科 の 中 国 ・台湾 の学 生 の作 文 で、 誤 用 を次 の5っ の型 に分 類 した。 【1型 】 タ形 を ル形 と した誤 用;【H型 】 ル形 を タ形 と した誤 用; 【皿型 】 テ イル 形 を ル形 と した誤 用;【IV型 】 ル形 を テ イ ル形 と し た誤 用;【V型 】 そ の他 。. ①1型 で は、 文 末 の 誤 用 は状 態 的 述 語 の 過 去 テ ンスで あ った が 、 連 体 修 飾 節 で は動 作 動 詞 に誤 用 が現 れた。 ② 皿 型 で は、 文 末 の誤 用 は結 果 状 態 の テイル形 に問 題 が あ ったが、 連 体 修 飾 節 で は動 作動 詞 の テイル形 に問題 が あ った。③ タ形 の 形 容 詞 的 用 法 は、1型 やV型 の 品 詞 や 自 ・他 動 詞 の混 同 と して も現 れた。 ④V型 で は、 漢 語 動 詞 の 名 詞 部 分 のみ を使 用 し、アスペ ク トの選 択 を回 避 す る ものが あ った。 テ ン ス ・ア ス ペ ク トの 指 導 に際 して は、 学 習 者 に動 詞 の 意 味 的 特 徴 を 意識 させ る こ と、 ま た 日中 両 語 で 意 味 的 に類 似 す る語 で も類 型 と して は異 同 が あ る こ と に注 意 を 向 け させ るべ き と考 え る。 キ ー ワー ド:テ ンス 、 ア スペ ク ト、 連体 修 飾 節 、 動詞 の類 型 、 意 味 的特 徴 0.は じめ に 中 国 語 を 母 語 とす る 日本 語 学 習 者 に よ る、 テ ンス と ア スペ ク トに関 す る 誤 用 を観 察 し、 習 得 す る際 の 問 題 点 及 びそ の 要 因 を 検 討 す る。 そ の 際、 ル

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「文 学 部 紀 要 」 文 教 大 学 文 学 部 第13-1号 菅 谷 有子 形 、 タ形 、 テ イ ル 形 の選 択 の 誤 りにつ い て 、 文 末 に お け る誤 用 との対 比 を 通 して 、 連 体 修 飾 節 の誤 用 の特 徴 を 考 察 す る。 ま た、 形 態 の選 択 の誤 りの 要 因 を 、 日本語 と中 国 語 の構 文 や 述 語 の 意 味 的 特 徴 に求 あ、 学 習 者 の 習 得 を促 進 す る方 途 を 探 る。 先 行 研 究 と して は黒野 敦 子(1995){1)、 許 夏 珮(1997)(2)等 が あ る 。 両 先 行 研 究 と も、 学 習 者 に文 法 性 判 断 テ ス トや オー ラル テ ス トを 用 いて 調 査 した もの で 、 「結 果 の 状 鱆」 の 用 法 は 「動 作 の 継 続 」 の 用 法 よ り習 得 が 困 難 で あ る こ とが 指 摘 され て い る。 しか しぐ い ず れ も文 末 の 述語 の ア ス ペ ク トに っ い て の習 得 に 限定 した もので 、 連 体 修 飾 節 の述 語 の ア スペ ク トは研 究 の対 象 と して い な い。 そ こで 丶 本 稿 で は、 連 体 修 飾 節(ト キ節 を 含 む)の 誤 用 を研 究対 象 と し、 考 察 して い く こと に す る。 1.研 究 方 法 1-1対 象 研究 対 象 は文 教 大 学 留 学 生 別科 の 中国 語 母 語 話者 の 留 学 生 の作 文 中 の誤 用 を 用 い た。96年 度 のAク ラス7名 、97年 度Bク ラ ス7名 、 計14名 の 作 文 でAク ラ ス は400∼800字 を 目安 に 一 年 間 に各 人 約8編 、Bク ラ ス は 400字 ∼600字 を 目安 に4月 ∼7月 に各 人 約9編 の提 出 され た 作 文 の 中 か らテ ンス ・ア スペ ク トに関 す る誤 用 を採 録 し、 検 討 を加 え た。A・B両 ク ラス と も 日本 語 の学 習 時 間 は300時 間 以 上 と い うこ と に な らて い るが 、 実 際 はAク ラ ス は四 月 の段 階 で 半 年 以上 の 学 習 歴 が あ り、 初 級 教 材 は修 了 し 中 級 の半 ば 程 度 、Bク ラ ス は初 級 の半 ば 程 度 と い うの が実 情 で あ る。 1-2方 法 まず 、 学 習 者 の 連 体 修 飾 節(ト キ節 を 含 む)の 使 用 頻 度 を 日本 人 の… 般 的 な使 用 頻 度 と比 較 し、 次 に誤 用 の 出現 率 を調 べ た。 そ の上 で 、 作 文 中 の連 体 修 飾 節 の誤 用 を動 詞 、 形 容 詞 な ど述 語 の 形 態 に つ い て、 次 の5っ の タイ プ に分 類 して 採 録 し、 検 討 を加 え た。

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中 国 人 学 習者 の テ ンス ・ア ス:ペク トの誤 用 1型:夕 形 と す る べ き と こ ろ を ル 形 と し た 誤 用 。 H型:ル 形 と す る べ き と こ ろ を タ形 と し た 誤 用 。 皿 型:テ イ ル 形(テ イ タ形 も含 む)と す る べ き と こ ろ を ル形(タ 形 も含 む) と し た 誤 用 。 IV型:ル 形(夕 形 も含 む)と す る べ き と こ ろ を テ ィ ル形(テ ィ タ形 も含 む) と し た 誤 用 。 V型:そ の 他 の 誤 用 。 こめ 中 に は 、 活 用 の 形 態 が 未 習 熟 ぞ あ る た め に 引 き 起 こ さ れ る誤 用 や 類 型 の 違 い 、 例 え ば 動 詞 で あ る べ き も の を 形 容 動 詞 と考 え て し ま う よ う な 品 詞 の 取 り 違 え に よ る誤 用 、 ま た 自動 詞 と 他 動 詞 の 混 同 か ら 引 き 起 こ さ れ る ア ス ペ ク トの違 い等 を 含 む 。 ま た 、 漢 語 動 詞 な ど を 動 詞 と して 使 わ ず に 、 語 幹 の 名 詞 部 分 で 代 用 さ せ て し ま う も の も 含 む 。 2.日 本 語 と 中 国 語 の 連 体 修 飾 節 の 特 徴 誤 用 例 を 検 討 す る前 に 、 一 応 日 本 語 と 中 国 語 の テ ン ス ・ア ス ペ ク トの 表 し方 の 特 徴 を 確 認 し て お く。 2-1日 本 語 の 連 体 修 飾 節 と テ ン ス?ア ス ペ ク ト 日本 語 の 連 体 修 飾 節 は基 本 的 に は 、 主 節 が 過 去 ・現 在 ・未 来 の い ず れ の テ ン ス で あ っ て も、 例 文(1)∼(10)のよ う に 修 飾 節 の 述 語 の 種 類 と形 態 に よ っ て そ の 表 す 「時 」 が 異 な る(3)。 (1)自 動 車 に く わ し い 友 人 に エ ン ジ ン の 調 整 を して も ら っ た 。 (2)同 じ ク ラ ス に い た 加 藤 さ ん と は 今 で も っ き あ ろ て い ま す 。 (3>翌 日、 出 発 す る船 の 予 約 が と れ ま し た 。 (4)は や く お わ っ た 人 は 帰 って も よ ろ し い6 ⑤ 毎 朝 散 歩 す る道 で 、 偶 然 友 達 に 出 会 い ま し た 。 (6)肉 を 食 べ る動 物 はす る ど い 牙 を 持 っ て い ま す 。 (7)彼 の 小 説 は史 実 に{も と ず く/も と つ い た}も の が 多 い 。 (8)彼 は 大 学 で 優 れ た 成 績 を お さ め ま し た 。

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「文 学 部 紀 要 」 文 教 大 学 文 学 部 第13-1号 菅 谷 有 子 (9)晴 れ た 日 に は こ こか ら富 士 山 が見 え ま す。 ⑲ 壁 に 「禁 煙 」 と書 い た紙 が は って あ った。 (1)は状 態 的述 語 が ル形 の場 合 でく 主 節 と同 時〉 だ が、(2)は状 態 的 述 語 が タ形 の場 合 で〈 主 節 よ り以 前 〉 を表 す 。(3)は動 的述 語 が ル形 の場 合 で く主 節 の時 点 で未 実 現 〉 、(4)は動 的述 語 が タ形 の場 合 でく 主 節 の 時点 で 実現 〉 して い る動 作 を 表 す 。 ま た、(5)のく 習 慣 反 復 〉 的 な動 作 や、(6)の〈 属性 〉 な ど は ル形 で表 す。(7)のく 関 係 概 念 〉 を表 す動 詞 は ル形 また は タ形 とな る。 (8)の〈 形 容 詞 的〉 動 詞 が 名 詞 を修 飾 す る場 合 、 ま た(9)(10)のく 結 果 状 態 〉 が 〈 形 容 詞 的 〉 意 味 を 持 っ も の もタ形 と なっ て い る。 以 上 ま とめ る と、 下 の〈 表1>の よ う にな る。 <表1>日 本 語 の連 体 修 飾 節 の テ ン ス ・ア ス ク ペ ク トの 表 し方 修 飾 節 の 表 す 時 ・意 味 修 飾 節 補 足 主 節 と同時 状態的述語のル形 主 節 よ り前 状態的述語の タ形 主 節 が タ形 の場 合 で 、 過 去 を表す語 があ る時 は同 時 も可 主 節の時点で未実現(未完了) 動 的述 語のル形 主 節 の 時 点 で 実 現(完 了) 動 的述 語の タ形 習慣 ・反 復 動 的述語 のル形 修飾 節に過 去を表す語 が あ る場 合 はタ形 も可 属 性 ・役 割 ・用 途 動 的述語 のル形 関係概 念 動 的述 語 の ル形 ・夕形 形容詞 的 形 容詞 的動 詞 の タ形 {結 果相 の タ形 被修飾 名詞 の意味特性 ル形[仕 事 ・習 慣 ・約 束] ル 形 ・テ イ ル 形[姿 ・音] タ形[経 験 ・記 憶] 2-2中 国 語 の 連 体 修 飾 節 の テ ンス ・ア スペ ク ト 2-2-1連 体 修 飾 節 の 位 置 ま ず、 中 国 語 の 連 体 修 飾 節 の位 置 関 係 は、 日本 語 と同 様 、 原 則 的 に は連 体 修 飾 成 分 が 被 修 飾 語 の 前 に来 る。(U)のよ うに修 飾 成 分 が 名 詞 、 形 容 詞 、 動 詞 の い ず れ の 場 合 で も順 序 は変 わ らな い。 (ll)[N/A/V]的N: 我 的 有[私 の 本];新 的 需[新 しい 本];冥 的 帯[買 った本]

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中 国 人学 習 者 の テ ンス ・ア ス ペ ク トの誤 用 2-2-2連 体 修 飾 節 の テ ン ス ・ア ス ペ ク ト 中 国語 のテ ン ス ・ア スペ ク トの表 し方 は 、主 節 の述 語 と連 体修 飾 節 の述 語 とで は異 な る。 また 、 日本 語 で は連 体 修 飾節 の 「時」 が、 述 語 の形 態 に よ って 明 示 され るの に対 して、 中国 語 の連 体 修 飾 節 の 「時」 は述 語 の形 態 的 な違 い が 明示 され な くて も、 文 脈 に よ って判 断 す る こ とが で きる。 ま ず、 主 節 の述 語 の テ ンス及 び ア ス ペ ク トニ っ い て 、 木 村(1982)に よ って ま とめ る と次 の よ うに な る。 テ ンス につ いて は、 日本 語 が ル 形 ・タ形 と い う文 法 的 な 形 式 に よ っ て テ ンスの 対 立 を 表 現 す る の に対 し、 中 国 語 は文 法 形 式 と して の テ ンスを持 た ず 、 「時 」 は時 間詞 や副 詞 、 文 脈 に よ って 位 置 づ け られ る とい う。 (12他 圭 隻 在 返 里エ 作[彼 は去 年 こ こで 働 い た] ㈱ 他 明年 在 速 里 工 作[彼 は塞 年 こ こで 働 く] 一 方、 ア ス ペ ク トにつ い て は、 動 作 ・作 用 の様 態 を 「着 」 「了 」 な ど の 文 法 形 式 に よ って表 す こ とが で きる。 中国 語 に お け る ア ス ペ ク トの捉 え 方 の根 底 に はく 已然 〉 と〈 未 然 〉 と い う対 立 す る認 識 が あ るω。 そ して 、 主 節 の述 語 が 動 作 動 詞 で時 間 の指 示 に関 す る表 現 形 式 が 文 中 に存 在 しな い場 合 、 そ の述 語 はく 未 然 〉 の動 作 ・作 用 を 表 し、 〈 已 然 〉 の動 作 は副詞 が っ い た り、 「了 」 に よ って後 接 さ れ る。 (⑳ 他 墮 。[彼 は食 べ る]〈 未 然〉

雛 譏

諏 鬻 ξ

飜>〉

〈已

ところが、 連 体 修 飾 節 で は主 節 の 述 語 とは反 対 に、 無 標(unmarked)(5} の 動 作 述 語 はく 已然 〉 を示 す傾 向 が 強 い。 (17)吃 的 人[食 べ た人/*食 べ る人]' (捌 他穿 的衣 服[彼 が 着 た.服/彼 が着て いる服] (19)他 要 穿 的 衣 服[彼 が 着 る服] しか し、 楊 凱 栄(1997)に よれ ば、 連 体 修飾 節 の 述 語 が 無 標 の 場 合 、 〈 未 然 〉 とく 已 然 〉 の 両 方 の読 み が可 能 な場 合 も多 く、 そ の場 合 は文 脈 か

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「文 学 部紀 要 」 文 教 大 学 文 学 部 第13-1号 菅 谷 有 子 ら解 釈 が 選 択 され る と い う。 馳 ㈲ 喝 酒 的 吋 候,我 没 在。[お 酒 を 飲 ん だ と き、 私 は い な か った。] ⑳ 喝 酒 的 吋 候,叫 我 。[お 酒 を飲 む と き、 私 を呼 ん で くれ6](6) したが って 、 連 体 修 飾 節 の述 語 が 、 ル形 ・タ形 ・テ イ ル形 ・テ イ タ形 の いず れ か の形 態 を義 務 的 に選 択 しな け れ ば な らな い 日本 語 は、連 体 修 飾 節 の述 語 が 表 す 「時 」 が文 脈 に 依 存 す る中 国語 母 語 話 者 の 学 習 者 に と って 、 当然 困 難 が 予 想 され る。 そ こで 、学 習者 の 誤 用 が 中 国 語 の テ ンス ・ア ス ペ ク ト体 系 と関 係 が あ る の か 、 関 係 が あ る とす れ ば、 ど こ に焦 点 を当 て 指 導 して行 くべ きか 等 、 そ の方 向 を 本稿 で は探 って い ・くこ と にす る。 3.誤 用 の 分 布 3-1誤 用 の 出 現 率 最 初 に、A・B両 ク ラ スの 連 体 修 飾節(ト キ 節 を 含 む)の 誤 用 の 出現 率 を比 較 す る(7)。比 較 に当 た って丶 まず 日本 人 の連 体 修 飾 節 の 使 用 頻 度 と 両 ク ラス の使 用 頻 度 を比 較 し、 次 に全 体 の 使 用数 と誤 用 の割 合 を比 較 す る。 、<表2>は 、 日本 人 に っ い て は 『朝 日新 聞』 の 「声 」(投 書 欄)(8)か ら、 A・B両 ク ラス は本 研 究 対 象 に用 いた 留学 生 の 作 文(Aク ラ ス54編 、B ク ラス61編)か ら、 使 用 さ れ て い る文 の総 数 、 連 体 修 飾 節 の総 数 、馳 トキ 節 の総 数 、 そ して連 体 修 飾 節 と トキ 節 の 合計 数 を数 え 上 げ た もので あ る。 <表2>連 体修飾節 の出現率 作 文 グ ル ー プ 件 数 文 数 連体修飾節数 トキ節0数 合 計 日本 人(9) 40 436 258(59%) 14(3%) 272(62%) Aク ラ ス 54 707 298(42%) 33(5%) 331(47%) Bク ラ ス 61 801 79(10%〉 16(2%) 95(12%) 〈 注 〉()内 の パ ー セ ン テ ー ジ は、 文 数 を100と した と きの 連 体 修 飾 の 出 現 率 で あ る。

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中 国 人 学 習 者 の テ ンス ・ア ス ペ ク トの誤 用', 『連 体 修 飾 節 の 使 用 頻 度 は 、 日本 人 が 、 ち ば ん が 高 く(59%)、.次 い でA ク ラ ス(42%)、Bク ラ ス と な っ て い る(10%)。A・B両 ク ラ ス 間 の 差 は 、 学 習 時 間 や 習 熟 度 の 差 が 連 体 修 飾 節 の 使 用 頻 度 の 差 に も反 映 さ れ た も の と 考 え ら れ る。 ・ しか し、 トキ 節 に っ い て は、 通 常 、 連 体 修 飾 節 よ り 早 い段 階 で 学 習 す る た あ か 、Bク ラ ス も2%使 用 し て お り≦.日 本 人 の3%と あ ま り 差 は な く、 Aク ラス に至 って は5%と .畔 赫 麈 ρ1高い・. で は、 次 に各 ク ラ スの 誤 用 の 出 現 率 を 比 較 して み る。 髪 く 表3>誤 用 の 出 現 率'尸 』'旨

》緡

誤 用 例 数(使 用 数 に 占 め る誤 用 の割 合:%) 連 体 修飾 節' ・ト キ 節 合 計1』 Aク ラ ス 30例(10%) 6例(18%): 36例(11%) Bク ラ ス 18例(23%) 6例(38%) 24例(25%) <表3>で はA'ク ラ ス の 誤 用 は36例 、Bク ラ ス は24例 と な っ'てお ・り 、 誤 舶 例 数 で はAグ ラ ス の 方 が 多 い 。 し か し連 体 修 飾 節 と トキ 節 を 合 わ せ た 誤 用 の 出 現 率 は 、Aク ラ ス が11%、Bク ラ1スが25%と 、Bク ラ ス の 方 が 相 対 的 に 高 く な っ.て い る,。 連 体 修 飾 節 の 誤 用 例 数 に つ い て は 、Aク ラ ス は30例 で 、 使 用 さ れ た 連 体 修 飾 節 に 占 め る 誤 用 の 出 現 率 は10%、 そ れ に 対 しB、 ク、ラ ス は1β 例 だ が 23%と 、 誤 用 の 出 現 率 はBク ラ ス が 相 対 的 に 高 く な っ て い る 。・ トキ 節 に っ い て は 、 誤 用 の 出 現 数 がA・B両 ク ラ ス と も6例 と 同数 だ が 、 誤 用 の 出 現 率 はAク ラ ス が18%、Bク ラ ス が39%で 非 常 に 高 い 。 ま た 両 ク ラ ス と も一 般 の 連 体 修 飾 節 よ りぐ トキ 節 の 方 が 誤 用 の ,出現 率 が 高 ぐな っ て い る 。 し か し 、 誤 用 が 出 現 し た の は 「㌻ 時(に)⊥ だ け で 、 そ れ 以 外 の 表 現 に は な か っ た 。 こ れ は 、FN前(に)」 で は ル 形 、丁∼ 後,(に/で)」 で は タ形 と 、 連 体 修 飾 成 分 の 動 詞 の 形 態 が 〒 定 で あ る の に 対 し て 、 「∼ 時 (に)」 で は 文 末 の 述 語 と の 時 間 的 な 関 係 で 連 体 修 飾 節 の 述 語 の 形 態 が 変 化

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「文学部紀要」 文教大学 文学部第13-1号 菅谷有子 す る こ とか ら、形 態 の選 択 が よ り複 雑 に な るた め だ と考 え られ る。(<表 1>参 照) 3-2誤 用 の 分 布 Aク ラ ス とBク ラ ス全 体 の連 体 修 飾 節(ト .キ節を含む)の 誤用 の合計 は 60例 だ が、<表4>で は先 の研 究 方 法(1-2)で 示 した5つ の タイ プ につ い て 、A・B両 ク ラス の 連 体 修 飾 節 の誤 用 の 分 布 を 示 す 。 <表4>A・Bク ラ スの連 体 修 飾 節 の誤 用 の分 布(9) 誤用 の型 内 訳 1 タ形→ ル形 皿 ル形 → タ形 皿 テイル形→ル形 IV ル形→テイル形 V そ の他 合 計 全 体 13 5 10 3 29 60

A「B A「B A丁B A丁B A「 B A「 B

ク ラ ス 別 10 3 2 3 6 4 1 2 17 12 36 24 誤 用 の 内 訳 'ト キ 節 3 1 1 2 2 1 2(2) 6 6(2) 形容詞 的 用 法 3 1 4(4) 7(4> 1 類 型 の 違 い 8(2) 8(2> 回 避 6(2> 2(1) 6(2) 2(1) そ の 他 4 1 2 2 4 2 1 2 2 10(1) 13 17(1) <表4>で は、 全 体 と してV型 「そ の他 」 が29例 と最 も多 く、 っ い で 多 い順 に1型 「タ形 で あ るべ き を ル形 に した 誤 用 」 が13例 、 皿 型 「テ イ ル形 で あ るべ きを ル形 に した誤 用 」 が10例 、H型 「ル形 で あ るべ き を タ 形 に した誤 用」 が5例 、IV型 「ル形 で あ るべ きを テ イ ル形 に した誤 用」 が 3例 とな る。 Aク ラ ス は、 述語 の形 態 の選 択 に か か わ る誤 用 の 分 布 を 見 る と、1型 (10例)と 皿型(6例)が 多 く、 これ は連 体 修 飾節 の述 語 を 適 切 に タ形 や テ イ ル形 にで きな い こ とを示 して い る。 ま た 、 誤 用 例 数 で はい ち ば ん 多 いV型 のAク ラ スの 内 訳 は、 動 詞 と形 容 動 詞 、 あ る い は 自動 詞 と他 動 詞 と い うよ うな品 詞 や 類型 の 判 定 が ゆ れ る も の が8例 あ る。 次 に、 漢語 動 詞 と して用 い るべ きを 、 語 幹 の名 詞 部 分 だ け

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中国人学 習者 のテ ンス ・アスペ ク トの誤用 で代 用 す る とい う よ う な、 ア ス ペ ク トの形 態 選 択 を回 避 す るよ うな誤 用 が 6例 あ る。 形 容詞 的 用 法 の4例 は、 「類 型 の違 い」 や 「回 避 」 に よ って 引 き起 こ され た 誤 用 で 、 適 切 な タ形 が 作 れ な い もの で あ る。 一 方、Bク ラ ス の誤 用 の分 布 は、V型 以 外 は1型 か らIV型 にわ た って顕 著 な差 異 が見 られない。Bク ラスは連 体 修 飾 節 をあまり使 用せず(<表2>)、 た とえ 使 用 した場 合 も誤 用 はい ろ い ろ な タイ プ に分 散 して い る。 また 、B ク ラ スで 多 か っ たV型 の誤 用 の 内訳 は 「そ の他 」 の項 目 に集 中 して い る。 これ は、 ア ス ペ ク トに 関 係 す る もの で は な く、 用言 の 修飾 成 分 と被 修 飾 語 の間 に 「の」 を挿 入 した り(「 料 理 を作 るの 材 料 」)、活 用 形 自体 が 定 着 し て い な い もの な ど で、 基 本 の 習 得 に ま だ 問題 が あ る と考 え られ る。 Aク ラス とBク ラ スの 誤 用 の 分布 に異 な った傾 向が 見 られ るが、テ ンス ・ ア ス ペ ク トの観 点 に立 った場 合 、Bク ラス の 誤 用 の 分 布 か ら母 語 と の関 係 を探 る こ とは 困難 で 、 む しろ誤 用 の 分 布 に 顕 著 な 偏 りの あ るAク ラス の結 果 か ら誤 用 の背 景 を 探 って い くのが よい と考 え る。 そ こで、 次章 で はAク ラス を中 心 に1型 、 皿型 、V型 の 誤 用例 に焦 点 を 当 て て検 討 して い く こ とにす る。 4.誤 用 の 検 討 4-1ル 形 と 夕 形 の 間 の 誤 用(1型) 〈 誤 用 例 〉(lo) ㈱ い っ も援 助 を あ げ る母 が 「も う 自 分 で 問 題 を 解 決 し な さ い 」 と 言 っ た 。 【→ 助 け て く れ た 】 ㈱ 日 本 へ 来 て 、 も う す ぐ一 年 に な り ま す 。 い ろ い ろ と て も勉 強 に な り ま した が 、 私 に び っ く り さ せ る こ と も た く さ ん あ り ま し た 。 【→ び っ く り し た 】 図 私 が 日本 へ 来 る 目 的 は 、 日本 の 大 学 で 経 済 と コ ン ピ ュ ー タ ー を 勉 強' し た い と い う こ と だ 。 【→ 来 た 】 ㈱ 困 難 に 直 面 す る と き 、 あ る い は悩 み に 陥 る と き 、 い っ も温 か い 手 を

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「文 学 部 紀 要 」 文 教 大 学 文 学 部 第13-1号 菅 谷 有 子 さ し伸 べ て くれ る の は家 族 で あ る。 【→ 直 面 した;陥 った】 誤 用 例 吻 ∼ ㈲ の連 体 修 飾節 の 動 作 は丸 いず れ も主 節 の動 作 の 時点 で 既 に 実 現 して い な け れ ば な らな い の で く タ形 にす る必 要 が あ る。'ただ し、 囲 は 授 受 動 詞 の使 い方 と'「助 け る/援 助 」 の 語 彙 ・の選 択 に 問 題 が あ る こ と、・㈱ は 自動 詞 を使 役 形 に した 場 合 の 助 詞 め選 択 な ど、 ア ズペ グ ト以 外 の問 題 が あ る が、 こ こで は立 ち入 らな い6 さて、 吻 ∼ ㈲ の連 体 修 飾 節 で 使 われて い る動 詞 の種 類 を 見 る と▽ 全 て動 作 動 詞 で、 状 態 的 述 語 で はない(11)。'ところが、 主 節(文 末)の 述 語 に 現 れ る 誤 用 例 で は≦ 連 体 修 飾 節 とは反 対 に状 態 的 述 語(テ イル 形 も 含 む)に 誤 用. が 見 られ、 動 作動 詞 の誤 用 は見 られ なか った6<表5>を 参 照 され たい。 <表5>A、 ク ラ スの 文 末 と連 体 修 飾節 の誤 角 の 分 布(12) 誤 用 の型 位 置 .1 タ 形 → ル 形 H ル 形 → タ形 皿 テイル形→ ル形 .w , ル 形 → テイル形 .合 計 文 末 8 14 1r 4 37 テイ ル 形4 状 態 的 述 語4 動 作 動 詞7 状 態 的述 語7 結 果 状 態5 動 作 継 続3 「思 う」3 動 作 動 詞r1 「思 う」.3 連体修飾節 10 2 6 1 .19 動 作 動 詞10 動 作 動 詞 、2 動作維続5 結果状態1 動 作 動 詞1 で は、 なぜ く 表5>に 現 れ た よう に、1型 の誤 用 で は、 文 末 と連 体 修 飾 節 で使 わ れ て い る述 語 の 分 布 に違 い が あ る の だ ろ うか 。ll 木 村(1982)で は 、 中 国 語 の テ シス は主 節 の動 詞 の 形 態 変 化 に よ って で はな く時 を 表 す副 詞 や 文 脈 に よ って示 し、 ア スペ グ トは、 動 作 動 詞 が 主 節 の述 語 の場 合 く 未然 〉 は無 標 で 、〈 已然 〉 は副 詞 や 主 節 め動 詞 に 「了 」 を 後接 して 表 す と した 。 これ に対 して 、 荒 川(1982)は 、 状 態 動 詞 や 恒 常 的 な 動 作 を述 べ る動 詞 の場 合 は、 動 詞 の形 は そ の ま ま(無 標)で 副 詞 に よ って時 を示 す が刃 動

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中国人学習者 のテンス ・アスペク トの誤用 作 動 詞 の場 合 、 一一般 的 に既 実 現(一 完 了 した 動 作) .には動詞 に 「了」・が後 接 さ れ て過 去 の動 作 と して明 示 され る、・と説 明 して い る(13)。、 ㈱ 超犲 祢 有 多 少 銭?[さ っ き君 はい く らも って た] ㈲ 以 前 他知 道6[い ・ぜ ん彼 は知 つて、 た] ㈲ 他 昨 天 来 了 。[彼 は昨 日来 た] ¢① イ尓干 什 公 了?[な に を して い た の] 畠例 文 ㈲ ㈲ の動 作 動 詞 に お い て は 、 中 国語 の 「了 」 と 日 本 語 の タ形 が 非 常 に よ く似 た機 能 を持 って い る と言 え る。 こ こか ら文 末 の動 作動 詞 の過 去 を表 す タ形 は、 習 得 上 あ ま り問 題 に はな らず 、 む し ろ ㈹ ㊨ の よ う な 文 末 の状 態 的述 語 を タ形 に す る こ との 方 が 習 得 上 問 題 とな る と考 え られ る。 一 方、'中国 語 の連 体 修 飾 節 の 動 作 動 詞 は無 標 で・も、 〈 已 然〉 の解 釈(既 実 現 ま た は 同時)が な さ れ る(14)。 Gl)他 已 経 吃 了1尓冥 来 的 葯 。』[彼女 はも う君 が 買 っ て ぎ た 薬 を 飲 ん だ](15) , 岡 返 是 奨 旧根 紙 的銭,給 怺。[こ れ は古 新 聞 を売 った お金 だ](16) そ の た め、 日本 語 で連 体 修 飾 節 の:文を 作 った場 合 、吻 ∼㈱ の誤 用 例 の よ うに、 主 節 の時 以 前 に実 現 した 動 作 を 夕形 で はな く基 本 形 の ル形(無 標) に して しま うの で は な い か と考 え られ るb す な わ ち、1型(タ 形 とす るべ きを ル 形 と した誤 用)は 、 文末 で は状 態 的 述 語 に お い て、 連 体 修 飾 節 で は動 作 動 詞 にお い て と、 誤 用 の分 布 は異 な る もの の、 い ず れ も学 習 者 の母 語 で あ る中 国 語 の テ ンス及 びア スペ ク トの 表 し方(形 態 的特 徴)に 起 因 す る可 能 性 が あ る。 4-2テ イ ル形 と ル形(皿 型) 〈 誤 用 例 〉 岡 しか し、 実 は文 教 大 学 で 勉 強 した私 が 将来 どの よ うに な るの か 全 く 未 知 数 だ。.【→ 勉 強 して い る】 ㈱ 砂 場 で遊 ん だ と き、 きれ い な 愛 ち ゃん が風 船 を 持 って きた。 【→ 遊 ん で い た/遊 ん で い る1

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「文 学部 紀要 」文 教 大 学 文 学 部 第13-1号 菅 谷 有 子 誤 用 例 ⑯ の 「勉 強 す る」、 ㈱ の 「遊 ぶ 」 は、 いず れ も テ イ ル形 で く 進 行 中〉 を 表 す 継 続 動 詞 で、 連 体 修 飾 節 の動 詞 が主 節 と同 時 を 表 す 場 合 は テ イ ル形 にす る必 要 が あ る。 木 村(1982)は 中 国語 の連 体 修 飾 節 の 動 作 動 詞 は は無 標 の ま ま で く 已 然 〉 を指 す 傾 向 が 強 い と指摘 し、 〈 已 然 〉 に は基 準 時 に け る既 実 現 と実 現 中 の 動 作 、 即 ち進 行 相 もく 已 然〉 に属 す る と して い る。 従 って、 連 体修 飾 節 内 の無 標 の動 詞 は 日本 語 の タ形 で もテ イ ル形 で もど ち らの解 釈 で も可 能 で あ る ど し、 以 下 の例 を あ げて い る。 ㈹ 他 穿 的 衣 服[彼 が 着 た服/彼 が 着 て い る服] 岡 看 ぞ 的人[本 を読 ん だ人/本 を読 ん で い る人] 一 方、 楊(1997)は 連 体 修 飾 節 で は無 標 の 動 詞 は 文 脈 や 構 文 に よ って 「時 」 の 解 釈 が 選 択 され る とい う(17)。〈 已然 〉 と〈未 然 〉 の両 義 的 解 釈 が 可 能 な場 合 は 、 両義 性 を排 除 す るた め に形 態 的 に明 示 され 得 る。 しか し、 いず れ に して も、 連 体 修 飾 節 内 の 動 作 動 詞 の 「時 」 の解 釈 は、 無 標 の動 詞 が 文 脈 や 構 文 に よ って 一 義 的 に解 釈 され 得 る た あ(18)、形 態 的 選 択 を 常 に 義 務 的 に しな けれ ば な らない 日本 語 とは大 きな違 い が あ る。 な お 、 上 記 の誤 用 例 を含 め 皿型 の誤 用 例10例 中4例 で 連 体 修 飾 節 で タ 形 が選 択 され て い るが 、 これ は中 国 語 で は進 行 相 がく 已 然〉 と解 釈 され 、 そ の 解 釈 が 日本 語 の タ形 に投 影 さ れ た可 能 性 も考 え られ る。 さて 、 前 出 のく 表5>に 示 した よ う に、 皿型 に お いて も、 文 末 と連 体 修 飾 節 で は誤 用 を 引 き起 こす述 語 の 分布 に違 いが あ った。 文 末 で は、 一 般 的 な継 続 動 詞 のく 進 行 中 〉 の 誤 用 は な く、 テ イ ル形 で く 結 果 状 態 〉 にな る瞬 間 動 詞 や、 テイル形 でく 反 復 ・習 慣 ・恒 常 的 な動 作 〉 を表 す 動 詞 に誤 用 が多 く見 られた。 これ は、 連 体 修 飾 節 で は主 節 とく 同 時 〉 の解 釈 が成 り立 っ動 作 動 詞 のテイル形 が 出来 な いの とは対 照 的 であ る。 で は、 なぜ 皿型 に お いて も、 文 末 と連 体 修 飾 節 とで は誤 用 例 の 述 語 の タ イ プが 異 な る の か。 まず 、 文 末 に進 行 相 の誤 用 例 が少 な い の は、 中 国 語 の 進 行 相 は動 作 動 詞

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中国 人 学 習者 の テ ンス ・ア ス ペ ク トの誤 用 に進 行 ま た は持 続 を表 す ア ス ペ ク ト形 式 「着 」 が 後 接 す る た め、 「着 」 と テ イル形 の対 応 関係 か ら、 進 行相 の テ イル形 が 作 りやす い と考 え られ る(19)。 ⑯ 人們 跳 着 、 唱 着[人 々 は踊 った り歌 った り して い る](20) ㈱ さあ、 遅 れ る わ 。 校長 先 生 が 待 って ら っ し ゃる ん だ か ら。」(21) [快退 到 了 、 校 長 先生 迩 等 着 我 們 昵!] 例 文 ⑯ 勧 の 日本語 「踊 る」 「歌 う」 「待 っ 」 は 継 続動 詞 で 、 これ ら に意 味 的 に対 応 す る中 国 語 の動 詞 は 「跳 」 「唱 」 「等 」 で あ る。 これ らの動 詞 を 意 味 的 特 徴 か ら見 る と、 日中 両語 と も動 作 の過 程 性(22)を 持 っ た動作 動 詞 で あ る。 従 って 、 日中 両 語 の 動 詞 の語 彙 的 ア スペ ク トに共 通 性 が あ る こ と に な る。 即 ち文 末 の進 行 相 で は、 日中 両 語 の ア ス ペ ク ト形 式 の対 応 関 係 と 動 詞 の意 味 的 特 徴(=類 型)の 共 通 性 が 進 行 相 の誤 用 を 出現 させ に く く し て い る と考 え られ る。 で は、 次 に文 末 の誤 用 の特 徴 を考 察 して み よ う。 〈 誤 用例 〉 ⑱(今 年 の三 月 ごろ に 日本 に来 た ば か りな の で)日 本 の 生 活 に ま だ 慣 れ ませ ん。 【→ 慣 れ て い ませ ん】 ㈲ 駐 車 場 へ 行 った ら、車 は も うな くな った。 【→ な くな って い た】 ㈹ 私 は今年 の二 月 に 日本 へ来 た ば か りで す。 日本 に来 る前 は中国 の 上 海 で 生 活 しま した。 【→ 生活 して い ま した】 誤 用 例 ⑯ ㈹ と も日本 語 は瞬 間動 詞 で、 現 在 の状 態 はテ イル形 で〈 結 果 状 態 〉 と して 表 され る。 しか し、 鰌 「慣 れ る」 に相 当 す る中 国 語 「刀 慣 」 は 状 態 動 詞(23)と 考 え られ、 通 常 、 無 標 で現 在 の状 態 を 表 し、 先 の 進 行 相 で 見 られ た よ うな述 語 の 類型 とアスペ ク ト形 式 の対 応 関 係 は見 られ ない。(24) ㈲ 渙 民 刀 慣 海 上 生 活。[漁 民 は海 上 の生 活 に慣 れ て い る](25) ㈲ 日本 の生 活 に馴 れ て い な いか ら、 い ろ い ろ教 え て あ げ て くだ さ い。 [他対 日本 的生 活逐 不 刀 慣,大 家 要 教 給 他 。](26) また 、㈹ の 「な くな る」 に相 当す る 中国 語 は 「没 」 だ が(27)、 こ の 動 詞 は持 続 の ア スペ ク ト形 式 「着」 は っ かず 、 完 了 の ア ス ペ ク ト形 式 「了 」 し

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「文学部紀要」文教大学文学部第13-1号 菅谷有子 か っ か な い。 この「タ イプ の動 詞 は 日本 語 の 瞬 間 動 詞 と類 型 的 に は重 な る も の が 多 く、'「了 」 が後 続 され た場 合 、 日本 語 で は文 脈 に よ り タ 形 、 テ イ ル 形 の い ず れ もが対 応 す る こと に な る。 ㈹ 泰 明 ち ゃん が 死 ん だ よ。 今 日、 みん な で お葬 式 に行 こ う。 [泰明 死 了 。 今 天 我 們 都 去 参 加 葬 礼 。](28) ㊥ で も、 死 ん で いて も、 いっ もの よ うに、 や さ し く、 利 口そ う に見 え た。[量 然 死 了ジ 但 看起 来,象 活 着 吋 一 祥 和 气,聴 明。](29)、 しか しく ㈹ で は ダ形 を選 択 して い るbて れ は前 節 で 述 べ た よ うに動 作 動 詞 に後 接 した 「了 」 と 日本 語 の タ形 が非 常 に よ く似 た 機 能 を 持 って い る こ とか ら、 単 純 に 「了 」 と機 能 的 に類 似 す る タ形 を 用 い た'ため の誤 用 と考 え られ る。♂ 『 誤 用 例 ㈱ ㈲ の い ず れ も 日本 語 と中 国 語 の 動 詞 の意 味 的 類 型 の 違 い の 把 握 が 明確 で な い こ とや、 動 詞 の 類型 と ア スペ グ ト形 式 の組 み合 せ に よ って は 引 き出 され るア スペ ク トが異 な り、 文 脈 に よ って 使 い分 け られ る ど い う ご とへ の理 解 を欠 い た た め に起 きた誤 用 で あ る(30)。 ㈹ の 「生 活 す る」 は時 間 的 な 幅 の あ る恒 常 的 な動 作 で、・日本 語 で は テ イ ル形 を 用 い る6こ れ に類 す る動 詞 は 「働 く ・勤 め る ・住 む」 等 で、掴 本 語 で は通 常 テ イル形 を 用 い るが 、 これ らの動 詞 と意 味 的 に対 応 す る中国 語 の 動 詞 「工 作 ・住」 は、 通 常 、'無標 で 用 い られ る。 ㊨ 他 在 速 儿工 作 。・[彼は こ こで 働 い て い る] ㈹ 我 們 在 上 海住 。[私 達 は上 海 に住 ん で い ます](31) こ の タ イプ の動詞 は連 体 修 飾 節 で も、 日本 語 は テ イ ル 形 、 中 国語 は無 標 とな る ため 、 文 末 と連 体 修 飾 節 の誤 用 に共 通 性 が見 られ る。 ㈹ 桂 芳 さん は私 が 日本 に来 る前 に働 く画 廊 の 同僚 、 彩 芸 さん の 同級 生 で した。{→ 働 いて い た】 ㈹ 水 力 発 電 所 建 設 関 係 の職 場 に勤 め た親 は、数 年 ご とに 引 っ越 し して '全 国 を回 る こ とに な って いて \ 子 供 を連 れ て い くのが なか なか む ず か しか った の で す。 【→ 勤 あ て い た 】

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中 国 人 学 習 者 の テ ンス ・ア スペ ク トの 誤 用 従 って、 この タイ プ の動 詞 は、 指 導 に 際 して、 日本 語 で は テ イ ル形 を用 い る こ とを強 調 す る必 要 が あ る。 以 上 、 テ イ ル形 を ル形 に した 皿型 の誤 用 は、 連 体 修 飾 節 で は述 語 の 「時」 を形 態 的 に明 示 す る 日本 語 に対 し、 形 態 的 に 明示 せ ず と も(無 標)、 文 脈 か ら判 断 され る中 国 語 の ア ス ペ ク ト表 現 が 関 与 して い る こ とを 指 摘 した 。 一 方、 文 末 に お い て は動 詞 の意 味 的 特 徴(=意 味 的 類 型)の 違 い と、 動 詞 と ア ス ペ ク ト形 式 の組 み合 わせ に よ って 引 き 出 され る ア スペ ク トの 異 同 が 学 習 者 に明 確 に意 識 さ れ て い な い こ とが 、 誤 用 の背 景 にあ る ことを示 した。 4-3形 容 詞 的 用 法 と類 型 の 違 い(1型 ・V型) 〈 誤 用 例 〉 ㈹ も し困 弖 問 題 が あ っ た ら、 皆 さん は どん な 気 持 ち に な りま す か。 【→ 困 った 】 ㈹ 幸 福 も体 験 した り、 不 幸 も体験 した りす る こ とが充 実 な人 生 だ と思 う。 【→ 充 実 した 】 ㈹ 時 と場 合 に よ って 決 め て い るあ い さっ が、 日本 語 に は あ る。 【→ 決 ま った 】 誤 用 例 ㈲ ∼㈹ は、 日本語 で は い ず れ も タ形 で、 形 容 詞 的 用 法 と見 な さ れ る もの で あ る。 ㈲ だ け は1型 の誤 用例 だ が、 文 末 で は テ イ ル形 「困 って い る」 で く 結 果 状 態 〉 を表 す が、 連 体 修 飾 節 で は タ形 「困 った」 とす るべ き と こ ろ を、 ル 形 「困 る」 と した誤 用 。・㈹ も動 詞 の形 容 詞 的 用 法 で、 「充 実 した 」 と す べ き と こ ろ を形 容 動 詞 と考 え て しま い 「充 実 な」 と した もの であ る。 これ は、 日本 語 と中 国 語 の品 詞 の捉 え方 を違 え た こ と に起 因 す る誤 用 で あ る。 ㈹ も 自動 詞 「決 ま る」 を タ形 「決 ま った 」 とす るべ き形 容 詞 的 用 法 だ が 、 自動 詞 と他 動 詞 の使 い分 け も混 同 した二 重 の誤 用 で あ る。一 「優 れ る」 「あ りふ れ る」 な ど、 文 末 の述 語 と して 用 い る場 合 は常 に テ イル 形 と な る形 容詞 的 動 詞 は、 連 体修 飾 を す る場 合 は 「優 れ た 人 」 「あ り

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「文学部 紀要」文教大学 文学部第13-1号 菅谷有子 ふ れ た デ ザ イ ン」 な どの よ うに タ形 とな り、意 味 的 に は形 容 詞 と変 わ らな い。 ま た、 結 果 状 態 相 を持 つ 動 詞 も、 連 体 修 飾 で は 夕形 で 形 容 詞 的 に用 い ら れ る場 合 が あ る。 そ こで、 ㈲ 「困 った 問 題 」 や㈹ 「充 実 し た 人 生 」 な ど 慣 用 的 に用 い られ る もの は、 学 習 者 に 決 ま った 言 い 方 と して 提 示 した方 が い い か も しれ な い。 一方 、㈹ 「決 ま る」 「決 め る」 の よ う な 自他 の 対 応 が あ る動 詞 は 自動 詞 が 形 容 詞 的 用法 とな る傾 向 が あ る(32)。 しか し、 日本 語 で 自他 の対 応 が あ る動 詞 と意 味 的 に近 い中 国 語 動 詞 で は、 同 一 の動 詞 が 自 他 を兼 ね る もの が 多 いた め 、学 習 者 に と って 自動 詞 と他 動 詞 の ア ス ペ ク ト 的 な意 味 の 明 確 な 区 別 が 困 難 とな る(33)。 そ こで、 自他 が対 応 す る動 詞 で は 、形 態 の 違 い と同 時 に意 味 的 特 徴 の違 い、 特 に 自動 詞 の結 果 の含 意(限 界性)を 明 確 に印 象 づ け る必 要 が あ る。 下 記 の 例 文 ㈱ は誤 用 例 と は言 え な い が、 「自分 で 作 っ た カ レー」 か ら は 「お手 製 の カ レー」 とい う形 容 詞 的 意 味 が 出 て くるが 、 「外 で食 べ た カ レー」 で は 「過 去 の 出来 事 ま た は経 験 」 とな り、 「レス トラ ン(外 食)の カ レー」 と い う形 容 詞 的 な意 味 は 出て こ な い。 ㈱ 自分 で 作 った カ レー は外 で 食 べ た カ レー よ りず っ とお い しいで す 。 この よ うに、 形 容 詞 的用 法 が 可 能 な の は、他動詞 で あ って も 「作 る/作 っ た」 の よ うに動 詞 の語 彙 的意 味 に状 態 変 化 を 表 す意 味 を持 っ 動 詞 、 す な わ ち結 果 の含 意 、 あ るい は限界 性 を持 つ 動 詞 で あ る。 従 って 、 動 詞 が 結 果 相 (限 界性)を 持 っ か ど うか で 分 類 して紹 介 す る必 要 が あ る。 な お、 先 の誤 用 例㈹ 「充 実 す る」 の よ うに、 品 詞 を 含 め た類 型 を混 同 し て い る誤 用例 が8例 と多 い が(34)、 基 本 的 に は述 語 の 意 味 的 特 徴 に よ る類 型 に対 す る意 識 を 喚 起 す る こ とに よ って誤 用 を減 らす こ と が 出来 る の で は な い だ ろ うか 。 4-4動 詞 の 使 用 の 回 避(V型) 〈 誤 用 例 〉 ㈹ マ ンガが 氾 濫 の現 象 が 続 け ば(略)【 → 氾 濫 す る】

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中国人学習者 のテ ンス ・アスペ ク トの誤 用 ㈱(年 配 者 と若 者 の)双 方 が よ く補 い、'協調 しあ っ て こ そ 、 発 展 の 社 会 が で き る とい う もの だ 。 【→ 発 展 した】 誤 用例 ㈹ ㈱ は、 漢 語 動 詞(名 詞+ス ル)の 名 詞 部 分 の み を使 用 た もの で、 動詞 と して の使 用 を 回 避 して い る もの で あ る。 い ず れ も アス ペ ク ト的 意 味 を 明 確 に;選択 して 、 日本 語 の動 詞 と して の使 用 を促 す 必 要 が あ る。 5.ま と め 以 上 、 本 大 学 留 学 生 別 科 の学 生 の作 文 か らテ ンス ・ア スペ ク トに関 す る 誤 用 を 連 体 修 飾 節 を 中 心 に検 討 した。 そ の結 果 、 次 の よ うな結 論 に至 った。 1)1型 の誤 用(タ 形 にす るべ き と ころ を ル形 にす る)は 、 連 体 修 飾 節 で は動 作 動 詞 に お いて 、 文 末 で は状 態 的 述 語 にお いて 出 現 した。 2)皿 型 の誤 用(テ イ ル形 に す るべ き と ころ をル 形 にす る)は 、 連 体 修 飾 節 で は動 作 動 詞 に お い て 見 られ、 文末 で は進 行 相 で は な く結 果 状 態 相 を作 る瞬 間 動 詞 と恒 常 的 な 動 作 を 表 す動 詞 に に現 れ た。 3)タ 形 の形 容 詞 的 用 法 の誤 用(1型 やV型)や 動 詞 使 用 の回 避(V型) は品 詞 の選 択 や動 詞 の類 型 の 混 同 と して現 れ た。 これ らの誤 用 の要 因 と して 、 日本語 と中 国語 の テ ンス ・ア ス ペ ク ト体 系 の 相 違 が あ るが、 ア スペ ク トの文 法 形 式 を選 択 す る前 提 と して、 述 語 の ア ス ペ ク ト的意 味 を 明確 な形 で 類 型 的 に把握 で きる必 要 が あ る。 本 研 究 で 出 現 した誤 用 に は、母 語 の 文 法 形 式 を 日本語 に援 用 した もの も見 られ た が、 誤 用 が 出現 しな か った タ イ プで は文 法 形 式 と述 語 の意 味 的類 型 が対 応 関係 に あ った もの が 多 い。 言 い換 え れ ば、 正 用 にお い て は学 習 者 は 自分 な りに 述 語 を意 味 的 に類型 化 し文 法 形 式 を選 択 して い る こ とに な る。 従 って 、 誤 用 が 多 く見 られ た類 型 の 混 同 や類 型 を意 識 化 して い な い述 語 につ いて は、 指 導 にお いて 注 意 を 払 い、 意 識 化 で きる よ うな支 援 が必 要 で あ る。 支 援 の 方 法 と して 、 日 ・中 動 詞 の意 味 的類 型 を共 通 の基 準 で 分 類 し、 対 応 す る も の 、 ズ レが あ る もの を明 確 化 す る こ とを提 案 した い。 な お 、 こ こで は、 筆 者 の 試 案 と して、 意 味 素 性 に よ り対 照 させ たく 表6>を 添 付 して お く。

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「文学部紀要」 文教 大学文学部第13-1号 菅谷有子 く 表6>日 中 動詞 の 意 味 素 性 に よ る対 照 及 び ア スペ ダ トの 対 照 「V一 テ イ ル 」 日 本 語 動 詞 中 国 語 動 詞 中国 語 ア ス ペ ク ト 〈進 行 中〉 〔+過 程 〕[一 限 界] 待 っ 、 歩 く 笑 う 、 遊 ぶ 聞 く、 見 る 〔+過程 〕[一 限 界] 等 走 笑,玩 〔+過程 〕[+限 界] 听,看 在 《進行 す る前景》 着 《進行 す る背景》 了 《 継 続 》 《 実 現 ・気 づ き》 〈結 果の状態〉 [一 過 程]〔+限 界 〕 立 っ 、 握 る 、 生 翆 る 、 咲 く 並 ぶ 、 植 わ る [一 過 程]・[一 限 界] 〔+状 態 〕 站,握 長,盛 幵 着 、 〈 状 聾 の 持 続 〉 [+過 程]〔+限 界 〕 ・ 〔+状 態 〕 擇,神 穿,戴(眼 鏡) [+過 程]〔+限 界 〕 着 る、(眼鏡を)か け る [二過 程]〔+限 界 〕 死 ぬ 、 抜 け る [一過 程]〔+隍 界 〕 死,掉 了 く 結 果 の 状 態 〉 〈 注 〉 そ れ ぞ れ の動 詞 が持 つ 複 数 の素 性 の うち・ 太 字 で 示 した 動詞 の 意 味 素 性 が そ れ ぞ れ の ア スペ ク ト形 式 と結 合 して 日本 語 「V一 テ イ ル 」 に対 応 す る冲 国語 め ア ス ・ぐク トを表 す 。 詳 し く は 菅 谷(1996)を 参 照 の こ「と。 〈付記〉 本稿 は平成9年 度 日本語教育 学会秋季大会で 口頭発表 した ものを加 筆修正 した も の です。 〈 汪 〉 (1>黒 野 敦 子(1995)初 級 日本 語 学 習 者 に お け る、 〈 テ イ ル 〉 の 習 得 につ い て 」 『日本 語 教 育87号 』 (2)許 夏 珮(1997)「 中 ・上 級 台 湾 人 日本 語 学 習 者 に よ るく テ イル 〉 の 習 得 に 関

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中 国 人 学 習 者 の テ ン ス ・ア ス『ペ ク ・トの 誤 用 す る横 断 的研 究 」 『日本 語 教 育95号 』 (3)寺 村 秀 夫(1984)pp194-216、 砂川 有 里 子(1986)pp76-97・ (4)木 村英 樹(:1982)pp26-33に よ る と、 「已然 」 と は、 時 間 の 流 れ の 中 に あ っ て 実 現 す る運 動 ・変 化 と して の動 作 ・作 用 の うち で、 話 者 の 定 位 した 時間 的 基 準 点 に お いて 既 に実 現 を見 て い る 動 作 ・作 用 が 属 す る時 間 の 領 域 を 意味 す るく 実 現 中 ・'既実 現 〉 。 ま た、`「未 然 」 と は、 基 準 時 にお いて 未 だ 実 現 を 見 て い な い 動 作 ・作 用 が 属 す る時 間 の領 域 を意 味 す るく 未 実 現 〉 。 (5)「 了 」 や 「着 」 な ど の ア ス ペ ク,ト形 式 を 伴 わ な い動 詞 (6)揚 凱 栄(1997)で は、 連 体 修 飾 節 の 已然 ・非 已然 は構 文\ 意 味 関 係 、 主 節 の ア ス ペ ク ト、 動 詞 の性 質 に よ って 読 み が 決 ま ると して い る 。 (7)ア ス ペ ク トの 観 点 か らの調 査 の た め 、名 詞 が 修 飾 語 とな,った もの[NのN」 は 対 象 か らはず す 。 トキ節 と した もの は、 厂∼ 前 くに)」 「∼ 後(に/で)」 「∼ 時 (に)」 等 の時 を 表 す 従 属 節 。 (8)『 朝 日新 聞 』(1997年9月12日 ∼9月18日)の 「声」 欄 の40通 の 投 書 を 利 用 し た。 投 書 は、 一 通 あ た り400∼700字 で 、 字数 は 留学 生 の 作 文 と ほ ぼ 同 じで あ る こ と、 ま た内 容 的 に も論 説 や一 般 の記 事 と違 って 、 個 人 の 考 え方 、 感 じ方 が 素 直 に表 現 され て い るの で 、 文 体 や 構 成 が留 学 生 の 作 文 に近 い と考 え た た め、 比 較 に 利 用 した。 (9)<表4>の 「誤 用 の内 訳 」 の中 に あ る(・)内 の 数字 は 、 他 の種 類 の 誤 用 に ま たが って い る もの で あ る。 例 え ば、.』V型の形 容 詞 的 用法 の 誤用 は4例 だ が 、 そ の う ち2例 は 「類 型 の 違 い」、 他 の2例 は 「回避 」 に も該 当 す る もの で あ る。 ㈹ 誤 用 例 中 、()内 は理 解 の助 け と して筆 者 が っ け 加 え た も の 。 誤 用 箇 所 は で 示 し、 そ の 訂 正 は 【→ 】 で 記 した。、 (11)23は 心 理 ・感情 動 詞 だ が 、 こ こで は 「動 作 」 か 「状 態 」 か の違 い だ けで 見 る こ とに した 。1 働 菅 谷 有 子(1997)で は、 文 末 の 誤 用 を 中 心 に考 察 し た。 な お 、.<表5>も く 表4>と 同様 に誤 用 の 型 に よ り分 布 を 示 した もの で あ る が、 述 語 の形 態 に 現 れ た もの(1型 、・・H型、 皿型 、IV型)に 限 って、 文 末 と連 体 修 飾 節 の誤 用 の 分 布 を 示 す。 (13)荒 川 清 秀(1982)「 中国 語 の語 彙 」pp62-64。 時 を表 す副 詞(過 去).は 斜 体 に よ って 示 した。 (14)本 稿(2-2-2)参 照 の こ と。 (15)遠 藤紹 徳(1989)1『 中 ⇔ 日翻 訳 表 現 法 』P6臥 バ ベ ル ・プ レス q6)楊 凱栄(1997)Pl87 q7>本 稿(2-2-2)参 照 の こ と。 (18>(a}速 是 冥衣 服 的銭,給 伽。[服 を 買 うお 金 だ](b)速 是 雲 扱 紙 的 銭,給{尓 。[古

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「文 学 部 紀 要 」 文 教 大 学 文 学 部 第13-1号 菅 谷 有 子 新 聞 を 売 っ たお 金 だ]:楊 凱 栄(1997),は 因 果関 係 に よ っ て 時 の 解 釈 が 決 定 さ れ る例 を 示 して い る。 ㈲ 黒 野(1995)許(1997)で は中 国 語 話 者 の 文 法 性 判 定 テ ス トを 行 っ た 結 果 、 進 行 相 の正 答 率 が高 く、 結 果 状 態 相 の 正 答 率 が 低 い こ とを 指 摘 して いる。 また、 許(1997)で は同 じ結 果 状態 相 を表 わ す 瞬 間動 詞 の 中 で も中 国 語 の ア ス ペ ク ト助 詞 の 「着 」 が っ くグ ル ー プ とっ か な い グ ル ー プ とで は正 答 率 に差 が あ る こ と を指 摘 して い る。 ⑳ 呂叔 湘 主 編 、 牛 島 徳次 漢 訳(1993)『 中 国 語 用 例辞 典』 東方 書 店、P444 ¢⇒ 黒 柳徹 子(1984)『 窓 際 の ト ッ トち ゃん 』 講 談 社P13よ り。 訳 文 は除 喜 儒,徐 前 偉(1983)"窗 辺 的 阿 砌"少 年 儿 童 出 版 社P3よ り。 ㈱ 動 詞 を ア ス ペ ク ト的意 味 か ら類 型 化 す る と、継 続動 詞 は[+過 程]の 意 味素 性 、 瞬 間 動 詞 は[+限 界]の 意 味 素 性 を持 っ と考 え る。 くわ し くは菅 谷 有 子(1966) 及 び本 稿 の終 わ り に添 付 した 〈表6>「 日本 語 動詞 の意 味 素 性 に よ る対 照 及 び ア ス ペ ク トの対 照」 を 参 照 。 ㈱ 荒 川 清 秀(1987)「"不"と"没"」 で は、 形 容 詞 に たて られ る可 能 性 を 指 摘 し て い る。 ㈱ この グル ープ の 動 詞 に は 「有 、 在 、 怕 、 喜 玖 、 髪 、知 道 」 等 が あ り、 無 標 で 現在 の 状 態 を 表 す 。 ㈲ 荒 屋 勸 主 編(1995)『 中国 語 常 用 動 詞 例 解 辞 典 』P679、 日外 ア ソ シ エ ー ツ㈱ ㈲ 『窓 際 の トッ トち ゃん 』P245、 訳 文P143 ㈲ 「没 」 と同 様 の グ ル ー プ(類 型)に は、 「死 、 完 、 去 、 掉 、 来 、 去 、 出 現 」 な ど が あ る。 衂 『窓 際 の トッ トち ゃん 』P257、 訳 文P150 ㈲ 同 上P259、 訳 文P151 ㈹ 菅 谷(1996)で は 日本 語 と中 国語 の動 詞 の 意 味 的 な 類 型 は素 性 表 記 す る こ と に よ っ て対 照 させ 、 素 性 とア ス ペ ク ト形 式(ア ス ペ ク ト助 詞 ン と の結 合 の対 応 関 係 を試 み て い る。 ㈹ 愛 知 大 学 中 日大 辞 典 編 纂 所(1988)『 中 日大 辞 典 』 大 修 館書 店 岡 例 え ば 厂壊 す/壊 れ る」 は他 動 詞 と 自動 詞 が 対応 し 「壊 れ た ドア」 は形 容 詞 用 法 と見 な され る。 ㈹ 例 え ば 「開 け る/開 く」[幵]、 「掛 け る/掛 か る」[挂]、 「閉 あ る/閉 ま る」 [美]等 。 ㈱ 誤 用 例 「人気 な 人 」 【→ 人気 が あ る】 、 「反 対 な 態 度」 【→ 反対 す る】 、 「豊 む 経 験 や知 識 」 【→ 豊 か な 】 、 「ま ま ご と に夢 中 して い た コ ン ち ゃん は 」 【→ 夢 中 に な って い た】

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中 国 人 学 習者 の テ ンス ・ア ス ペ ク トの 誤 用 〈 参考 文 献〉 (1)愛 知 大 学 中 日大 辞 典 編 纂 所(1988)「 中 日大 辞 典 』 大 修 館 書 店 (2)『 朝 日新 聞』(1997年9月12日 ∼9月18日)の 「声」 欄 (3)荒 川 清 秀(1982)「 中国 語 の 語彙 」 『講 座 日本 語12一 外 国 語 との 対 照 皿 一一』 明 治 書 院 (4)荒 川 清 秀(1987)「"不"と"没"」 『愛 知 大 学 外 国 語 研 究室 報11号 』 (5)荒 屋 勸主 編(1995)「 中 国 語常 用 動 詞 例 解 辞 典 』、 日外 ア ソ シ エー ッ㈱ (6)遠 藤紹 徳(1989)『 中 ⇔ 日翻 訳 表 現 文 法 』 バ ベ ル ・プ レス (7>木 村 英 樹(1982)「 テ ンス ・ア スペ ク ト:中 国 語 」 『講 座 日 本 語 学11一 一外 国 語 との対 照 丑一』 明 治書 院 (8)許 夏 珮(1997)「 中 ・上 級 台 湾入 日本 語 学 習 者 に よ るく テ イル 〉 の 習 得 に 関 す る横 断 的研 究 」 『日本 語 教 育95号 』 (9)黒 野 敦 子(1995)「 初 級 日本 語学 習者 に お け る、 〈 テ イル 〉 の 習得 に つ い て 」 『日本語 教 育87号 』 GO)黒 柳 徹子(1984)『 窓 際 の トッ トち ゃん』 講 談 社 (11)菅 谷 有子(1996)「 〈V一 テ イ ル〉 に対 応 す る 中国 語 ア スペ ク ト」 『第5回 小 出記 念 日本 語 教育 研 究会 孫 文 集 』 (吻(1997)「 中 国 人 学 習 者 の誤 用 一 テ ンス とア ス ペ ク トを 中 心 に 一」 『日 本 語教 育 論 文 集 一小 出詞 子 先 生 退 職 記 念 』 凡 人 社 (13)砂 川 有 里 子(1986)『 日本 語 文法 セ ル フ ・マ ス ター シ リー ズ2一 す る ・ した ・ して い る一』 くろ しお 出版 (1の 寺 村 秀夫(1984)『 日本 語 の シ ン タク ス と意 味 豆』 くろ しお 出 版 (19揚 凱 栄(1997)「 『V的N』 に お け る 已 然 と非 已然 」 大 河 内 康 憲 教 授 退 官 記 念 論 文集 刊 行 会 編 『大 河 内康 憲 教 授 退 官 記 念 中 国 語 学 論 文集 』 東 方 書 店 (16)呂 叔 湘主 編 、 牛 島 徳 次 漢訳(1993)「 中 国 語 用 例 辞 典 』 東 方 書 店 (17)除 喜 儒,徐 前 偉(1983)"窗 辺 的阿 砌"少 年 儿 童 出版 社

参照

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