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肝臓β 細胞でのユビキチン連結酵素、 neuralized の発現異常

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Academic year: 2021

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肝臓 β 細胞でのユビキチン連結酵素、 neuralized の発現異常 足立 義博、竹内 保、降幡 睦夫

(高知大学医学部病理学講座)

はじめに)神経発生に重要なRING型ユビキチン連結酵素(E3)、neuralized は従来より Northern blot 解析などで膵でも発現がみられることが知られていた。しかし neuralized の膵 での詳細な発現分布および機能は不明であった。 今回、我々は neuralized が膵島 β 細胞に局在し p24 蛋白質 family 分子をユビキチン化し 小胞体-ゴルジ体間輸送に関係していること、各種のインスリン分泌の病態で異常発現が みられることを報告する。 方法と結果)neuralized に対する特異抗体を作成し膵組織での分布を免疫組織学的に検討 したところ膵 β 細胞の小胞体、ゴルジ体で neuralized の局在と発現がみられた。ほぼ生理 的な状態では膵 β 細胞の30パーセント前後に発現がみられたのに対して二次性糖尿病 で脱落期前の膵 β 細胞、各種膵炎での再生、過形成性の膵島 β 細胞では発現が低下し ていた。それに対して、インスリノーマ細胞では neuralized は過剰に発現していた。 これらより免疫組織染色の結果から、① Notch ligands を基質とすることで知られている RING motif 依存性ユビキチン連結酵素、neuralized は膵臓ではβ細胞に発現がみられる。 ② 膵を含む内分泌腫瘍では insulin 産生腫瘍に発現がみられる。③ Insulinoma では発現 が亢進しているが、再生あるいは萎縮性膵島β細胞では発現が低下する。ことが明らかに なった。

また、膵 β 細胞での neuralized の機能を検討するために yeast two hybrid によりスクリー ニングしたところ neuralized は小胞体-ゴルジ体間輸送に主導的な役割をはたす p24 蛋白 質 family 分子と結合することが明らかになった。 さらに in vitro で各分子を再構成したとこ ろ neuralized は p24 蛋白質 family 分子をユビキチン化することが明らかになった。 まとめ)p24 蛋白質 family 分子は小胞体-ゴルジ体間輸送において,COPI,COPII 小胞形 成時の積み荷分子の選択に関与しており neuralized は膵 β 細胞で分泌物構成に関与して いる可能性が示唆された。

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