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標準的治療を受ける進行非小細胞肺がん患者の症状クラスター -探索的研究

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Academic year: 2021

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(1)要旨 【目的】 進行期の非小細胞肺がん(Non-Small Cell Lung Cancer:以下 NSCLC)患者は、標準 的治療によって延命してきたが、治療に伴う症状の負担と QOL(生活の質)とのバランスが 課題である。本研究の目的は、標準的治療を受ける進行 NSCLC 患者の症状クラスターを 識別し、ヘルスケアアウトカム(機能的状態・QOL)との関係を探索し、QOL 低下を招か ない看護ケアに知見を得ることである。 【方法】 研究デザインは、クロスセクショナル記述相関関係的研究である。60 人の対象者は首都 圏の総合病院と関東以北の大学病院の2施設(入院・外来)の進行 NSCLC 患者(StageⅢ B-Ⅳ)である。 研究参加時点で、M.D アンダーソン症状評価表日本語版(13 症状項目と 6 支障項目)と 本研究者が作成した標準的治療を受ける進行 NSCLC 症状モジュール(9 症状項目)を使用 し、症状と症状による支障を測定した。また、QOL は The European Organization for Research and Treatment of Cancer (EORTC) QLQ-C30 と LC-13(日本語版)を使用した。 人口統計学的特性は患者から収集し、疾患と治療に伴う情報は電子カルテから収集した。 症状クラスターを識別するため、主因子分析(プロマックス斜交回転法)とクラスター 分析による探索的因子分析を行った後、仮定されるモデルの確認的因子分析を進めた。ヘ ルスケアアウトカムとの関係は、重回帰分析で評価した。 【結果】 4 つの症状クラスター:B(口の渇き、味覚の変化、眠気、だるさ・疲れ、食欲の喪失)、 C(不安、悲しい気持ち、痛み)、D(睡眠の障害、吐き気、咳)、E(痺れ、足の弱り、ス トレス)が高い存在率を伴う多様な症状経験に基づき識別された。これらは、機能的状態 と QOL に影響していた(P<0.05)。例えば、B 症状クラスターは、症状による支障(生活 全般)の分散の 35%(P=0.000)、全体的な生活の質(Global QOL)の分散の 27%(p= 0.003)を説明した。 【結論】 標準的治療を受ける進行 NSCLC 患者の4つの症状クラスターは、<B:倦怠感・味覚の 変化関連><C:痛み関連><D:咳・吐き気関連><E:痺れ関連>と推定でき、ヘルスケア アウトカムへの影響が C>B>E>D の順と示唆された。したがって、症状クラスターに焦 点化したアセスメントによって、複雑な症状経験を早期にとらえることが、QOL 低下を招 かない看護ケアに不可欠と考えられた。今後は、サンプルサイズを増やし、アセスメント ツールを洗練して、診断後早期からの症状クラスターをとらえていくことが優先的課題で ある。 (本研究は、平成 20 年~22 年文部科学省科学研究費基盤研究(C)20592534 「進行非小細胞肺が んを持つ人のライフサポートプログラム開発に関する予備的研究」の一部として、助成を受けて行った。).

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