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対人恐怖症者に認められる対人不安意識に関する研究(1) : 比較文化的観点から

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Academic year: 2021

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(1)対人恐怖症者に認められる対人不安意識に関する研究(1) 比較文化的観点から小川捷之*・林 A. Study. Characteristic. Relationships,. OGAWA,*. Eatsuyuki. Point. of View-. ⅡAYASI‡Ⅰ,** Tohru. Yotlichi Hideto. (1). of Anthropophobics. Cross-cultural. a. -from. in Interpersonal. Self-awareness. Negative. of. 撤***・白石秀人***. 洋一**・永井. NAGAI,***. and. SⅡIRAISIII***. StJMMARY A. neurosis. Negative of this of A. a. Japanese. of. in the. some. totalling result. to negative questions related Ogawa by (1974), and composed. was. anthropophobics, in Japan and. females, As. from. a. cross-cultural. in. 320. factor. a. in self-awareness to three. of 117. consisting. :. (some 40. self-awareness. viev.. questionnaire. interpersonalrelationships groups. and. self-awareness from of to spring the Japanese mode is to the clarify structure of negative study. thotlght. point. of Japanese people・ characteristic is found in as anthropophobics The interpersonal ptlrPOBe relationships・. is common anthropophobia in interpersonalrelationships. called. wasgiven. university Students students・ and American tmiversity consisted of 40 males and U・S・)I Each of these groups. all.. eight. analysis,. factors. were. Next,. extracted the. and. these. were. these. 4. fo-. groups previous Bttldy・ of und similar factors, in factor by factor・ The all highest scored were anthropophobics compared, factor・ the the second while the Japanese highest in every sttldents scored tmiversity were Japanese the lowest. The scores Significantly students u.s. students of the scored lower higher than those of the and also Significantly than those of the anthropophobics, to be. to. tJ.S. Bttldents. Asa result. of factors. interesting. 1) 2) 3) 4) 5) 6). worry. of. Awareness A. worry. factor. were. the. a. discovered inability. the. of. analysis. American. scores. of. the. students'scores,. :. to blend. into. a. group・. in the presence and self-Consciousness feeling =low‖ "not sense and of right”・ life・ not living a meaningful of others,. constant Worry of worry. a. those. of being overwhelmed in tension of feeling. by an. a crowd intimate. of people・ situation・. *心理学教室(°ept. of Psychology) **本学非常勤講師(束京都立大学大学院博士課程,心理学専攻) ***本学大学院(学校教育専攻). of. others・. following.

(2) 小川捷之・林. 206. 7) 8). Personaldissatisfaction Worry. about. the. 洋一・永井. 撤・白石秀人. with ability. oneself, and with in the to feel relaxed. one's. mentalabilities.. presence. of others.. いわゆる対人恐怖症は,日本人に独得な神経症であって,日本人の対人関係様式を非常 によく反映しているといわれている。このことほ,すでに数多くの研究者によって指摘さ れてきた。 〔高良(1955),浦上(1956),近藤(喬) (1960),近藤(章) (1964)西園(19 70)など〕しかしながら,この神経症に対する欧米の研究者の関心は極めて低く,比較検 討すべき諸外国の資料も乏しい。これは,欧米においては対人恐怖症は極めて特異な精神 分裂病症状としてとらえらh.ていて,臨床家の間においてもあまり問題にされていないた めと思われる。ところが,黄近アメリカにおいてもこうした対人恐怖症的な症状を示す人 びとが"ShyneB畠”として注目されはじめている(Zimbardo, な対人場面において,. 「赤面+したり,. P.G.. 「視線を合わす+ことができず,. 1975).彼等ほ日常的 「おしだまり,うつ. むき,心臓がドキドキする+ことに悩み,日本の民間治療施設のような"Shyne88. Clinic”. を訪問する。恐らく,今後こういった神経症水準の対人関係の問題に悩むelient. の増加. に伴い,その文化的背景として,彼等の有する対人関係様式についての閑Jbが高まるもの と思われる。. 筆者らはここ数年,日本人の対人恐怖症老のもつ対人関係上の「悩み+の問題をとりあ げ,彼等のもつ対人意識を因子分析法を用いて数量的に解明しようとしてきた。 目. 的. 本研究の目的は,以上の観点から,対人恐怖症老に認められる対人関係上の「悩み+が, はたして外国人にも認められるか否かを検討しようとするものである0 研究は,大きく二分される。研究Ⅰほ,対人恐怖症老,日凍入学生,在日・在米アメリ カ人学生の4群を対象にした。また,研究Ⅱではアメリカ人のみを対象とした。 研究Ⅰで検討しようとしたことは,まず第一に,.小川(1974)が対人恐怖症者について行 なった研究の追試である。つまり,対人恐怖症老に見出された対人不安意識の構造が,こ れら4群にも見出し得るか否かということであった。そこで, ③小川の使用した117項 目よりなる対人不安質問票を,上記4群(320名)に施行し,因子分析を行ない,どのよ うな因子が抽出されるのかを検討した。そして,. ⑧見出された因子の各々について,その 得点の差異が上記の4群間に認められるか否かを明らかにしようとした。これは,対人恐 怖症者のもつ対人関係における「悩み+が,外国人にとって極めてなじみの少ないもので あれば,得点は「対人恐怖症者+>「日本人学生+>「アメリカ人学生+の順になることが予想 されたからである。また∴われわれは,対人恐怖症的債向が日本人の対人関係様式を著し く反映するものと考え,. ⑧在日アメリカ人と在来アメワカ人の差異を検討しようとした。. これは,在日アメリカ人などと面接すると,彼等が日本に来た結果,意識的にではあれ, 対人関係に非常に敏感になることが観察されたからである。 研究Ⅱでは,研究Ⅰで認められた国子構造が,日本人の資料が影響し七いると考えられ.

(3) 対人恐怖症者に認められる対人不安意識に関する研究(. 1. 207. ). るので,外国人つまり在日・在米アメリカ人だけの資料を用いて因子分析を試みたoそし て,その構造が小川の発行所究や研究Ⅰとどのような相違があるかをさぐることを目的と. したo 方. 法. 本研究では,・すべて対人不安質問票を用いているo英文の質問紙ほ・本論文の末尾に附 〔和文のものは,小川・永井・白石・林(1979b)に示してある。〕 表1として示した*。 (Table 1) 調査対象は,研究Ⅰでは,以下の4群(計820名)である。 いわゆる対人恐怖症者(P群)というのは,赤面恐怖・視線恐怖・異性恐怖・表情恐怖, 発汗恐怖,長上恐怖,放尿恐怖などのさまざまな症状を訴えて,民間の治療・矯正施設 (s学院)に通院ないしは入寮している着である。そして,そのはとんどは昼間仕事ない しはアルバイトをし,夜間に学院での講義を受講している。この施設については,高橋 (1976)が報告しているが,精神病院-の入院などの医学的治療を要する分裂病者などの 重篤な疾患を持つ者は含まれていない。大部分の者が,神経症的水準にあるといえようo 彼等は,仕事などの毎日の生活で症状という形で対人関係上の困難を訴えてはいるが,一 応日常生活を営めるものばかりである。特異な症状を訴えたり,逸脱した行動によって施 設内の集団生活に適合できない老は,精神科医の診察を受けるが・そのようなケースは資 Tablel.調. 称 N-80. N=80. JA. N-80. AA. N-80. I. 査. 対. 象. 平均年齢. 性. 別. 年齢幅. 男. 40 40. 16123 16-28. 女. 40 40. 18-24 18-24. 19. 3 19. 9. 男 女. 40 40. 17-24 17-24. 228:… I在日アメリカ人. 男. 40 40. 18-24 18-24. 20.1 20.1. 女. 男. 女. 対人恐怖症者 日本人. 在米アメリカ人. 註*比較文化的研究において用いる質問紙額は,通常日本語から他の言語にいったん翻訳し,次にそ れを第三者に日本語に再度訳出させるなどして,その妥当性を吟味するoしかし,本研究でほ,こ うした手続きほ不可能であった。それは,対人恐怖症と呼ばれる人たちのもつ対人関係における微 妙な「悩み+などというものは,健康なアメ1)カ人にとっては思いもよらないものであったからであ る。たとえば,日本語に通じているアメリカ人に,和文の項目を英文に翻訳することを依宿したと ころ,ほとんど同一の文章が羅列されてしまい区別がつかなかった。そこで,手続きとしてほ,日 本に育ち,日本語が堪能で,.かつ英語で生活をしている人(日系米人)に,上記の翻訳項目の吟味 を依宿した。その際,項目の持つ微妙なニュアンスを,互いに納得するまで徹底的に話し合った。 こうして作製された質問票を,今度ほ日本に永年住むアメ1)カ人(10名)に提示し,意味内容の把 握できないものを抜き出させ,最終的にほ在日米人に文章の整理を依頼した。したがって,英語贋. の対人不安質問票ほ,日本語で表現されてい畠「悩み+を可能な限り英語に転化したものと言える。.

(4) 208. 小川捷之・林. 洋一・永井. 撤・白石秀人. 料から除外したi.資料の収集は,講義中に集団で行なった0 日本人学生(J群)は,東京都内の私立大学生と神奈川県内の国立大学生であり,その. ほとんどの者は1年ないし2年に在籍しており,学部ほ文学部・教育学部である。資料の 収集は,講義時間に行なった。 在日アメリカ人学生(JA祥)は,現在日本に留学ないしほ在住して,日本の大学に通学. している学生である。資料の収集は,講義時間に行なったり,学生寮を直接訪問して施行 Oriental,. した。すべてCauca8ianで,. negroidの資料は採用しなかった。 在米アメリカ人学生(AA群)紘, JA群と類似の資料を収集することを念頭におき, Hawaii大学およびGalifomia周辺の大学関係者に調査を依頼した。被調査者の居住地 域は, 告an Francisco,. Stockton,. San. Jose,. Santa. Barbaraが主となっている.なお,. 800部依癒したが,返送されたのは167部(66.7%)であった。. 研究Ⅱで用いた被調査者は,在日アメリカ人学生165名(男子92名,女子7S名)で ある。年齢その他の属性については,研究ⅠのJA群と同様である。 本研究で用いた対人不安質問票は,対人関係上の「悩み+を「非常にあてほまる+(+8) から「全くあてはまらない+. (-3)までの7段階に自己評定させるものである。これら各. (7)-(1)という得点を与え,デ-タ処理をしている。. 々の項目ごとに,. 結 ≪研究Ⅰ. ≫. 果. 上述した320名に施行した対人不安質問票の117項目について,相関マト. リックスを作成し,それに主因子解法による田子分析を行なった。その結果, 出した。. Table. 2は,. 8因子を抽. Varimax回転後の各因子ごとの寄与と命名を示したものである0. 第Ⅰ田子に(・4)以上の高い負荷量を示した項目番号と(因子負荷量)を示すと次のよ うになる。. 105(・815), 81(・716), 75(・622),. 106(・598),. 104=(.594), 82(.嘘5), 102(.418) これほ, 「人がたくさんいる所では気はずかしくて話せない+とか「多勢の人の中で向い. Table2.抽出された因子 因. 子. No.. 寄. 与. 称. Ⅰ. 6.67. Ⅱ. 14.40. Ⅲ. 9.70. Ⅳ. 18.27. Ⅴ. 5.09. Ⅵ. 16.08. Ⅶ. 3.10. 内気である悩み. Ⅷ. S.29. 目が気になる悩み. 多勢の人に圧倒される悩み 自分に満足できない悩み 気分が動揺する悩み うまく人とつきあえない悩み 気分のすぐれない悩み 自分や他人が気になる悩み(身体的不調感).

(5) 対人恐怖症者に認められる対人不安意識をこ関する研究(. 1. 209. ). 合って話すのが苦手である+などの項目を含んでいる。このうち小川の先行研究(1974). の第Ⅶ因子(多勢の人に圧倒される悩み)と重複するものは7項目中6項目あり,第Ⅳ因 子ではS項目であった。. 内容を検討すると,多人数の人の前で緊張し被圧迫感を抱いて混乱してしまう傾向を示 すもので,. 「多勢の人に圧倒される悩み+と命名された。この傾向は,多勢の人を前にし. て経験される臨場不安と考えられる。. 第Ⅱ因子に高い負荷量を示した項目には,次のようなものがある。 35(.702), 7(.669), 24(.659), 40(.642), 8(.6$9), 41(・609),. ll(・586),. 10(・582),. 88(.578), 6(.576), 13(.578), 43(.560), 44(・5糾), 49(・5$8), 37(・528), 21(.511),. $4(.502),. 31(.498),. 16(.478),. 15(・457),. 50(・455),. 42(・527). 60(A47),. ,. 22(・445),. 48(.405) これは,「根気がなく何事も長続きしない+,「意志が弱い+,. 「1つのことに集中できない+. などの項目を含んでいる。小川の発行所究の第Ⅱ因子(自分に満足できない悩み)と重複 するものは25項目中17項目あり,第Ⅳ因子(くつろいで人とつき合えない悩み)とほ 5項目であった。 「自分に この因子は,自分自身についての不満感や問題意識を表わすものと考えられ, 満足できない悩み+と命名された。否定的な自己意識を示すものとも考えられ,このよう. に自己を問題視してとらえる傾向は,対人恐怖症者だけではなく,神経症的な者に共通し ている。. 第Ⅲ因子は,次の項目に負荷が高い。 47(.751), 28(.660). 46(・620), 4(・604), 29(㌧・561), 88(・516), 52(・463) 30(.443), 50(A85), 51(.419), 36(・418), 48(・408) 89(.754),. ,. 13項. 発行所究による第Ⅳ因子(くつろいで人とつき合えない悩み)と共通するものほ,. 「気分の 目中9項目であり,第Ⅱ因子(自分に満足できない悩み)では7項目であった。 動揺が激しい+, 「気分がすく小に変る+,「気持が安定していない+などがその内容であり,. 精神的な不調感をあらわしていると考えられる。したがって,. 「気分が動揺する悩み+と. 命名された。 第Ⅳ因子は,次の項目に負荷が高い。 53(.742), 57(.788), 55(.728), 71(.712), 54(・710), 96(・710) 108(・699) 58(・669), 101(.647), 117(.632), 102(.621), 69(.620), 78(・596), 17(・584), 61(・588), 69 (.541), 99(.525), 9S(.508), 112(.508), 70(.495), 113(・489), 95(・488), 32(484), ,. ,. 60(.460),. 94(.456), 90(.450), 72(.448), 98(.舶5), 68(・440), 80(・489), 82(・428),. 91(.425),. 100(A24),. 62(.422),. 21(.416), 79(・416),. 65(・414),. 16(・408). ,. 30(408),. 89(.401) 発行所究に`tる第Ⅰ因子(集団に溶け込めない悩み)と共通するものは,. 40項目中15境. 目,第Ⅳ因子(くつろいで人とつき合えない悩み)と共通するのは15項目,第Ⅴ因子 (自分が気になる悩み)でほ11項目であった。.

(6) 210. 小川捷之・林. 洋一・永井. 撤・白石秀人. この因子は,集団に対する違和感や対人的場面においてスムーズさを欠くという優向を 示すものであり,. 「うまく人とつきあえない悩み+と命名された。. 第Ⅴ因子は,次のような項目に負荷が高い。 20(.678), 19(.668), 18(.619),. 28(.411). 「いつも頭が重い+, 「頭が重くいつもボーッとしている+などに負荷が高. この国子は,. く,身体的不調感を示していると考えられるが,かなり精神的(気分的)な不調感と考え られる。先行研究では,第Ⅵ因子(気分のすぐれない悩み)に相当すると思われる。した がって,この因子は「気分のすぐれない悩み+と命名された。. 第Ⅵ田子は,次のような項目に負荷が高い。 74(・722),. 64(・714),. 66(1704),. 84(・668),. 80(・608),. 65(・602),. 67(.560),. 78(.558),. 85(・554),. 77(・548), 63(・546), 90(・5野), 116(・533); 107(.529) ,87(.517) ,79(.498), 92(・498), 114(・486), 56(・478), 109(・478), 68(・468), 3(.465), 60(.464), 9(.461), 1(・467), 91(・456), 59(・451), 115(・447), 88(.440), 25(A38), 82(.418), 76(.417), 95(・417),. 108(・417),. 110(・413),. 111(.406),. 86(.402),. 89(.402),. 「自分が人にどう見られているかクヨクヨ考えてしまう+,. この田子は,. 自分がその人にどんな風に見られているかが気になる+,. 61(.401) 「人と会う時に. 「職場・学校・クラス・近所の人. に自分がどのように思われているのか気になる+などの項目を含み,先行研究による第Ⅲ 国子(他人が気になる悩み)と共通なのは39項目中9項目,第Ⅳ因子(くつろいで人と つき合えない悩み)とは9項目,第Ⅴ国子(自分が気になる悩み)とは11項目であった。 かなり複合的な田子あるが,自分や他人を強く意識していることに関連していると思われ る。したがって, 「自分や他人が気になる悩み+と命名された。 第Ⅶ国子に関しては,項目数が少ないため,田子として抽出するにはやや問題があろう。 負荷の高かったのは,次の2項目である。 27(.589). ,. 26(.522). これは, 「内気である+,. 「小心である+という2頭目に相当し,先行研究ではどの因子. にも属さない項目であった。概して,日本人は外国人より内気であるといわれることが多. 「内気である悩み+と命名された。 第Ⅷ田子も,項目数が少ないが,負荷が高かったのは次の8項目であったo. いが,それに相当するとも考えられる。したがって,. 76(.524), 115(.509),. 110(.442). 「人と目を合わせられない+,. 「人の目を見るのがとてもつらい+,. 「人と話をするとき目. をどこにもっていったらいいかわからない+という項目がそれであり,いずれも先行研究 の第Ⅴ国子(自分が気になる悩み)に属する。対人恐怖症の1っの症状である視線恐怖と いった面から考察しても興味がある.この国子は,. 「目が気になる悩み+と命名された。. つぎに,これらの8因子に含まれる項目について,. 異の比較を行なったo たものであり, 第一因子では,. Fig・. Table8は,. P群,. J群,. JA拝,. AA群の間に差. 1ほ,これら4群の因子ごとの平均得点の比較をグラフ化し t検定の結果を示している。. J群・JA群・AA群の間に差がない。したがって,第Ⅰ因子(多勢の.

(7) 1. 対人恐怖症老に認められる対人不安意識に関する研究( 人に圧倒される悩み)紘,対人恐. 211. ). 7. 怖症暑がもつ独得の対人不安意識. Score. と考えられる。 、しかし,その他の 7田子では, P群の得点が最も高. \x/: ∨/ヌ\ /\ー ノ \ S ∨. JA群・. く, J群がそれに続き,. AA群の得点が最も低い。また, JA群とAA群との問には,どの. ム. 田子においても有意差がない。 これらの結果から,日本人学生 は第Ⅰ因子を除き,対人恐怖症者 とアメリカ人の中間に位置してい. A. 3. ることがわかる。また,このこと から,アメリカ人学生は日本に住 んでいるからといって,日本人の. ような対人恐怖症的な対人関係意 識を持たないのでほないかという. 汁-×. ムームJ日本人 ●-●JA在日アメリカ人. ことが推測された。 ≪研究Ⅱ≫ では,. P対人恐怖症者. o.I-o. AA在米アメリカ人. III. Iマ. 研究Ⅰの因子分析. P群・J群・JA群・AA群. のデータを一括して田子分析を行. lI. マ. VI. VII. VIII Fac tor. なっている。しかしながら,この. Fig.. 1.因子ごとの得点の比較. 方法でほアメリカ人の持つ対人不. 安意識の特徴を浮き彫りにすることはできない。したがって,研究Ⅱでほ,在日アメリカ 117項目の平均・標準偏差ほ,附表1を参. 人のデータのみで因子分析を行なった。なお, 照されたい。. 100項目につい 田子分析を行なう場合,電子計算機の容量の関係で17項目を削除し, 117×117項目の相関表なら て主因子解法による因子分析を行なった。排除項目の決定は,. Table Ⅰ■. 3.各群因子ごとの有意差検定. Ⅱ. Ⅲ. ■ⅣⅤ. Ⅵ. ⅦIⅧ. ***. ***. ***. P-J. ***. ***. ***. ***. ***. P-JA. ***. ***. ***. ***. ・***. ***. ***. ***. ***. ***. ***. ***. ***. ***. ***. ***. ∫-JA. ***. ***. ***. **. ***. *益*. **. J-AA. ***. ***. ***. **. ***. ***. **. P-AA. JA-AA. 注). *P<0.05. **P<0.01. 専**P<0.001.

(8) 小川捷之・林. 212. 洋一・永井. Table4.田 因. 子. 子. 撤・白石秀人. 称. No. Ⅰ. 孝. 命. の. 固有値. 寄与率 (%). 9,292. 13.54. 13.54. 30.21. 43.75. ll.69. 55.44. 9.82. 64.76. Ⅱ. 集団をこ溶け込めない悩み 自分や他人が気になる悩み. Ⅲ. 気分が動揺する悩み. Ⅳ. 生きている充実感がない悩み. ,025 6,395. Ⅴ. 多勢の人に圧倒される悩み. 5,459. 7.95. 72.71. Ⅵ. 親しくしても,緊張する悩み. 5,115. 7.45. 80.16. Ⅶ. 自分に満足できない悩み. 4,494. 6.55. 86.71. 人前に出ることのできない悩み. 2,190. 3.19. 89.90. Ⅷ. 20. ,736. 8. 1, 2,. びに主成分分析の結果に基づいて行なった。削除された項目ほ, 17,. 18,. 累積寄与率 (%). 27,. 34,. 36,. 72,. 86,. 88,. 89,. 6,. 7,. 10,. ll,. 12,. 108である。国子分析の結果,意味のあるものと. 思われる固有値2・00以上の8田子を抽出した。各因子の命名,固有値,寄与率,累積寄 与率をTable. 4に示す。. 以下,各因子ごとに(・4)以上の高い国子負荷量を示した項目の番号と田子負荷量,お よび小川の発行所究による因子・研究Ⅰによる因子の順に,次のようなかたちで述べる。 項目番号(因子負荷量/小川による国子/研究Ⅰによる田子). 第Ⅰ因子に負荷が高かったのは,次のような項目であった。 54(・789/Ⅰ/Ⅳ), 96(・785/Ⅰ/Ⅳ), 53(・696/Ⅰ/Ⅳ), 102(・692/Ⅰ /Ⅰ, Ⅲ/Ⅳ),. 59(・577/Ⅰ/Ⅳ),. ,. 55(.726/Ⅰ/Ⅳ),. 57(.725/Ⅰ/Ⅳ),. 58(.701/Ⅰ/Ⅳ),. 101(.683/Ⅰ /Ⅳ), 71(.618/Ⅰ/Ⅳ),. Ⅴ/Ⅳ),. 69(・572/Ⅰ,. 103(.569/Ⅰ/Ⅳ),. Ⅳ/Ⅳ),. 117(.585 7S(.458/Ⅳ,. Ⅶ/ⅠⅤ) 93(.419/ⅠⅤ/Ⅳ) ,. 代表的な項目は, 「人との交際が苦手である+,. 「グループでのつきあいが苦手である+,. 「人との接触がうまくいかない+などであり,小川による第Ⅰ因子,研究Ⅰによる第Ⅳ田 子に相当するといえよう。. この因子ほ,集団に対する違和感や不適合感,あるいは他人との交際にぎこちなさを感 じることに関する因子と考えられる。すなわち,集団に溶け込めずにとり残されたと感じ る悩みである。したがって, 「集団に溶けこめない悩み+と命名された。 第Ⅱ田子でほ,次のような項目に負荷が高かった。 65(・665/Ⅲ/Ⅵ, 90(・611/Ⅲ,. Ⅳ),. Ⅷ/Ⅵ,. 115(・646/V/Ⅵ,. Ⅳ), 84(・603/Ⅲ/Ⅵ),. 117(・566/Ⅲ/Ⅳ), 92(・568/Ⅳ/Ⅵ), Ⅵ), 110(・545/V/Ⅵ, Ⅴ/Ⅵ, Ⅷ), 85(・498/V, 91(・458/V/Ⅵ, (・428/ Ⅰ/Ⅵ),. Ⅷ), 80(.614/Ⅰ /Ⅵ, Ⅳ), 116(.612/Ⅳ/Ⅵ), 68(.599/V/Ⅳ,. 79(.556/V/Ⅵ,. Ⅷ), 67(・541/V/Ⅵ),. Ⅵ), 95(.570/Ⅲ/Ⅵ,. Ⅳ),. Ⅳ). ,77(.555/Ⅲ/-) ,87(.555/Ⅶ/ 60(.526/Ⅵ/Ⅵ, Ⅱ, Ⅳ), 76(.515/Ⅳ,. Ⅵ), 111(.480/V/Ⅵ),. 63(.475/V/Ⅵ),. 48(.446/Ⅰ/Ⅱ, Ⅳ), 74(A48/Ⅲ/Ⅵ), 118(.406/Ⅳ/Ⅳ) 97(.411/V/-),. Ⅲ),. 78(.467/Ⅲ/Ⅵ), 107(.484/-/Ⅵ),. 64.

(9) 対人恐怖症者に認められる対人不安意識に関する研究(. 1. ). 213. 「人の日をみるのがとてもつ. 「自分が相手にイヤな感じを与えていると思ってしまう+,. らい+, 「自分が不愉快な感じを相手に与えているように思えて困る+などという項目に負. 荷が高く,小川による第Ⅲ因子・第Ⅴ国子,研究Ⅰによる第Ⅵ因子と共通する項目が比較 的多い。他者への恐れと,自己が他者に与える不快感に対する恐れとを含んでいるといえ 「自分や他人が気になる悩み+と命名された。. よう。この因子ほ,. 第Ⅲ因子でほ,次のような項目に負荷が高かった。 39(.859/Ⅵ/Ⅲ),. Ⅱ/-),. 47(.814/Ⅱ/Ⅲ),. 29(.633/Ⅱ/Ⅲ),. 52(.497/Ⅵ/Ⅲ),. 28(.767/Ⅱ,. 46(.598/Ⅵ/Ⅲ),. 4(.715/Ⅱ,. Ⅵ/Ⅲ),. 50(.557/Ⅵ/Ⅲ,. 5(.649/. Ⅲ/-),. Ⅱ), 51(.517/Ⅵ/Ⅲ,. Ⅵ),. 88(.482/Ⅱ,. Ⅵ/Ⅲ) 負荷量が高いのは, 「気分の動揺が激しい+,. 「気分がすく。に変わる+, 「気持ちが安定し. ていない+などの項目である。概して,自己の精神的不安定感や,くよくよと心配したり することに対するものが多く,. 「気分が不安定である悩み+と命名された。. 第Ⅳ因子で負荷量が高いのは,次のような項目である。 19(.692/Ⅵ/V), Ⅱ/Ⅱ), Ⅱ/Ⅱ,. 20(.684/Ⅵ/V),. 23(.585/Ⅵ/V),. 18(.647/Ⅱ/Ⅱ),. 42(.462/Ⅱ/Ⅱ),. Ⅳ), 22(.404/Ⅲ,. (.577/Ⅱ/lI,. 50(.455/Ⅵ/Ⅲ). Ⅳ),. ,44(.440/Ⅱ/Ⅱ). 15(.591/ ,21(.435/. Ⅵ/Ⅱ). 「頭がいつもボーッとしている+,. この因子は,. 16. 「いつも頭が重い+,. 「将来の自分には期. 「生きていることに価値が見い出せない+などがその内容である。小川の. 待が持てない+,. 第Ⅵ因子,研究Ⅰでの第Ⅱ因子と共通する項目もいくつかあるが,人生に関する無力感・ 虚脱感と関連していると解釈された。結局,. 「生きている充実感のない悩み+と命名され. たが,このようなタイプの悩みは,先行研究からほまとまった国子として抽出されなかっ たものである。. 第Ⅴ国子でほ,次のような項目に負荷が高かった。 105(.821/Ⅶ/Ⅰ), Ⅵ,. 81(.778/Ⅶ/Ⅰ),. 82(.478/Ⅶ/Ⅰ,. Ⅶ/Ⅰ),. この田子には,. Ⅳ,. 75(.673/Ⅳ,. Ⅶ/Ⅰ),. 106(.590/Ⅶ/Ⅰ). ,104(.586/. Ⅵ), 114(.467/V/-). 「人がたくさんいるところでははずかしくて話せない+,. で向かい合って話すのが苦手である+,. 「多勢の人の中. 「人前に出るとオドオドしてしまう+などの項目が. 関連している。小川による第Ⅶ因子,研究Ⅰによる第Ⅰ因子と共通する項目が多く, 勢の人に圧倒される悩み+と命名された。多勢の人の前で緊張し,圧迫感を感じるという. 「多. 傾向を示すものと言えよう。. 第Ⅵ因子では,次のような項目に負荷が高かった。 62(.790/Ⅳ, (.535/ Ⅰ. ,. この因子は,. Ⅴ/Ⅳ), Ⅳ/Ⅳ),. 98(.634/V/Ⅳ),. 94(.605/V/ⅠⅤ),. 100(.543/Ⅳ,. Ⅴ/Ⅳ),. 61. 70(.478/Ⅳ/Ⅳ), 83(AOO/Ⅳ/-). 「友だちと一緒にいるとき顕がこわばったり赤くなって緊張することがあ. る+, 「つき合いの長い友人と話すときも緊張がとけない+,. 「話しをしている時顔がこわば. ってイヤな表情になる+などという頁目と関連している。すなわち,赤面ないしは表情恐 「親しくても緊来す 怖といった症状の発生情況とよく似ているといえよう。したがって,.

(10) 小川捷乏・林. 214. 洋一・永井. 撤・白石秀人. る悩み+と命名された。 第Ⅶ因子では,次の項目に負荷が高かった。 41(.73S/Ⅵ/Ⅱ), 40(.71昏/Ⅱ/Ⅱ),. 24(.659/Ⅱ/Ⅱ), 35(.557/Ⅱ/Ⅱ), 8(.448/Ⅱ/Ⅱ). ,. 31(.487/Ⅰ,. Ⅱ/Ⅱ) 「精神を集中するのに他の人よりも苦労する+, 「何をやるにも集中でき この因子でほ, 自己の集中力のな ない+, 「一つのことに集中できない+などという項目と関連してし1るo さ,あるいは根気や決断力のなさに対して悩むという因子である。したがって,. 「自分に. 満足できない悩み+と命名された。 第Ⅶ因子ほ,負荷の高い項目は少ない。 26(.611/-/Ⅶ), この因子ほ,. 32(.590/. 「小心である+,. Ⅰ. ,. Ⅱ/ⅠⅤ),73(.556/Ⅵ, Ⅶ/Ⅳ),. 「引っ込み思案である+,. 93(.476/Ⅳ/Ⅳ). 「話しかたが下手である+など四. 項目と関連していて,内気や積極性の欠如,あるいは他者に対する遠慮などの傾向を示し ていると思われる。したがって,. 「人前に出ることのできない悩み+と命名された。. これらの8因子は,韓Ⅳ因子を除くと,順序や寄与率の差異はあるが小川の先行研究や 研究Ⅰとかなり叛但しているoいわゆる対人恐怖症者がもつ悩みほ,質問項目の翻訳のと ころ(註)でも述べたように,外国人には理解しにくいものであったoそれが,因子分析 の結果にも認められるように,言語や生活習慣の異なるアメリカ人にもある程度共通した ものであることが認められたことは注目されよう。ただし, 「充実感のない悩み+ (第Ⅳ田 千)ほアメリカ人に特有なものと考えられた。. 考. 察. 本研究は,対人恐怖症者が対人関係場面において自覚する独得の対人「意識+を「悩み+ という観点からとり上げ,その性質を解明しようとしたものである。こうした「悩み+紘, 質問票の頭目からも推測されることであるが,ただ単に病者に認められる特殊なものでは なく,広く日本人に固有の対人意識の特質を著しく増幅して表現しているように思われた. 今回,本研究で試みたことは,これらの「悩み+がほたして外国人にも認められるのか 否か,もし認められたら日本人のそれとほ構造上どのような相違があるのか解明すること であった.まず,第一に明らかとなったことは,外国人(ここではアメ1)カ人)は日本人 に比較して,この種の対人恐怖症的「悩み+をあまり意識していないということであった。 彼等にあっては,この種の気づかいほ対人場面において意識されないものなのであろう0 ところが,健康な日本人一般の資料について検討すると, 「日本人+ほ「対人恐怖症者+と 「外国人+とのちょうど中間に属する。これらの結果は,対人恐怖症的対人「意識+は日 本人には極めてなじみの深いものであるという従来の臨床家の知見と基本的に一致するも のである。. ただ,ここで興味のあることほ,因子分析の結果見い出された「多勢の人に圧倒される 悩み+紘,外国人と日本人の問に差が認められなかったということである。この種の意識 ほ,対人恐怖症老にだけ著しいといえよう。恐らく,こういった対人不安「意識+紘,秤.

(11) 対人恐怖症割こ認められる対人不安意識に関する研究(. 1. 215. ). 経症的水準にあるものに特有のものと考えられた。今後,研究を進めてゆくにあたって, この種の「悩み+を因子だけではなく個々の項目について分析して,対人恐怖症者にのみ 著しいもの,外国人と比較して日本人一般に特徴的なもの,外国人にのみ著しく意識され るものに分察する必要があると思われた. 次に見い出された興味ある事実は,すべての「悩み+の因子を通じて,在日アメリカ人 と在米アメリカ人との間に有意差が認められなかったことである¢われわれは研究に際し て,日本に住み日本人と接触している外国人ほ,接触したことのない外国人に比べ,日本 人的な対人関係様式,更にいえば,糞分なりとも対人恐怖症的な対人関係のもち方を経験 し,それが自己の対人「意識+の上に何らかの形で反映するのではないかと考えたのであ るが,今回のデータの上からはこれらの予想は覆えされた。両者にはほとんど差異がないo しかし,考えてみれば,こうした事柄はそう簡単には結論づけることほ出来ないように思 われる。在日外国人の在日期間,日本人との接触の程度などを質量ともに厳密に統制しな ければ十分に言及することはできないのである。しかしながら,本研究の結果から推測し てみると,外国人は日本人的な対人関係様式を経験しても,それによって関係様式が影響 されることが少ないのでほないかという佐説が導き出せるように思われた。この点につい も. てほ民族差その他様々な要因が関係するが,今後の研究課題といえようo われわれほ,研究Ⅱとして次に,日本人の資料を除きアメリカ人だけの資料の因子分析 をおこなった。そこで見い出された因子が,日本人のそれとどのように異っているのかを 検討したかったからである。その結果,見い出された因子は,従来のものと大きく変って 「生きている充実感+がな いないことが明らかとなった。ただ,アメリカ人の場合には, い悩みが独得なものとして抽出されたことが注目された。対人「関係+に関する悩みを表 現する項目の中にあって,この種の因子が抽出されたということは,彼等が他者との「関 係+よりも「自己+との関係をいかに重視しているかを物語るものであろろうo 本研究は,以上のように,異なった母集団から抽出された資料にもとづき,因子分析法 によってその人たちの持つ「悩み+を追求してきたが,抽出された因子相互間の比較など 方法論的に問題を残している。今後,この種の問題について更に検討を加えたいと考えて いる。. 〔附記:本研究で用いた資料の一部は,荒尾(1977),星川(1979)によるものである。両氏の御好 意に,記して感謝する。〕 文. 献. 荒尾喜代子(1977)対人恐怖-比較文化的考察-,青山学院大学文学部卒業論文・ 星川裕子 (1978)対人意識に関する比較文化的考察,横浜国立大学教育学部卒業論文・ 6, 2, 97-106・ 近藤章久 (1964)日本文化の配慮的性格と神経質,精神医学, 1, 2, 157・ 近藤秀一 (1960)対人恐怖症の社会文化的背景についての研究,神経質, 4, 125・ 高良武久 (1955)対人恐怖と日本の歴史的社会的環境,九州神経精神医学, 5, 15-21・ 12, 西国昌久 (1970)対人恐怖の精神分析,精神医学, 小川捷之 (1974)いわゆる対人恐怖症著における「悩み+の構造に関する研究,横浜国立大学教育学.

(12) 216. 小川捷之・林. 洋一・永井. 撤・白石秀人L. 部紀要, 14, 1-33. 小川捷之・永井 撤・白石秀人・林 洋一(1979 b)対人恐怖症者に認められる対人不安意識に関す る研究ト一機域性および幼少期における家庭以外の成員との接触・非接触の観点から--,横浜 国立大学教育学部紀要, 1979, 221-239 高橋 徹(1976)対人恐怖,医学書院. 浦上帰一(1956)対人恐怖と日本文化,.精神分析研究, Ⅲ, 7, 8, 24-26. zimbardo・. P・G・・. P8Chology. Pilkonis・. 、Today,班ay,. P・A・・. Norwood,. 69-72.. R・M・・. (1975). The. social. diseas?. called. shyne甲,.

(13) 1. 対人恐怖症老に認められる対人不安意識に関する研究(. RE I.AT 1.. I. 2.. when. am. OF. INVENTORY. 附表1. afraid l am. SEIJF-CONSCIOUSNESS. 217. ). INTERPERSONAL. IN. IONSⅡIPS. of having. discovered・ points and weak points I grow person, conscious of that person bad. my. another. with. and. become. te-. nse.. I grow. 4.. I easily get I am too emotional. i am not true to myself. is weak・ 班y will power. 5. 6. 7. 8.. 班y. 9.. i. 10. ll. 12.. very. conscious depressed・. to. determinaton. fact. of the. 3.. do. that. people. arotlnd. am overly self-coTISCiotlS・ be enthtlSiastic about I cannot doing l am while not confident type. the nervous I am. things. anything.. 17. 18.. i feel. 19.. 班y. head. 20.. My. head. 21.. I. 22.. I have. 14. 15. 16.. 23. 24.. I cannot I think. like I. tired. alvays heavy, is constantly and feels heavy・ constantly am. feels. unclear・. in my. emotions. inferiority complex・ strong feel gloomy. I constantly On One thing. I Cannot any eoneentrate am. Cowardly a. 25.. i grow. 26.. I. am. a. 27.. i. am. overly. 28.. i feel. 29.. I easily get I am always. 30.. me・. is weak.. things. l am when older・ mtleh \from myself expect is happen in the futtlre. to too much abolユt What living a ft111, rich, 1ife・ I do not feel like I am in living・ find any I cannot concrete value sex・ i cannot talkwithfriends of the opposite. 18.. watching. meare. in. self-consciotlS type. timid. a. crowd・. modest. emotions・. constan七1yfiuctuating. puzzled and perplexed in a bad mood, and. (frustrated). ・. bide. l sometimes. in my. sbell・! (retract. into. my. eocoon.). 34.. out things efBciently. work type. shy, inward I do not if l plan out something, Even doing I Cannot enjoy my work・. 35.. I lack. 36.. i feel. as. 37.. I feel. a. 38.. Ⅰgive. 39.. 班y. 40.. I Cannot. 41.. compared. 42.. I don't. 43.. when. 31. 32. 33.. I cannot. I. a. am. I do. not last long butter丑ies in my. perseverance;. if there strong. simple. mood. are. Insecurity too. matters. at. that. plan. doirLg. into. action・. anything・. stomach. in general・. about. things. much. thought・. easilyfluctuates・ on. eoneentrate to others, feel there. doing. it is. more. anything. diiRcult. for. me. to. eoneentrate. on. things・. like doing is any. anything. I immediately trouble,. the 44.. put. situation. I feel that anything. I do. will. go. wrong・. try. to escape. from. it・ instead. of facing.

(14) 218. 小川捷之・林 I get Ⅰ 80metimes. tense,. 46. 47.. My. 48.. I BOmetimes. changes. think of how. 49.. other When. 45.. When. mood. i. troubled. am. depressed,. so. get. 洋一・永井 at. my. l. that. 撤・白石秀人 body.. shaking totally. am. bummed. (I. out. cannot. it).. stand. easily. people. di鮎ulties. I get. up,. pile. it would. nice. be,. discouraged. if only. l. before. even. were. as. happy. starting. arid to. secure. as. those. solve. di毘culties. 51.. I often feel I amalways. 52.. I brood. 50.. miserable. worried too. (think. 53.. I cannot. 54.. I. about. 80mething trivial. or. much) about friends. many. make. other. things.. 57.. to be vi也・ pleasant I cannot begin pleasant conversation Smoothly I envy jealous of them. others and am I cannot blend into a group of acquaintances.. 58.. When. 59. 60.. I easily Others. 61.. Even. 55. 56.. am. not. there. are. feel. to be. seem. 63.. When way. well with. 64.. When I think. I meet tllat l. 66.. I worry When. abotLt. (ら)with. I. am. on. carrying I. whom. am. am. sometimes them. I worry. how. my. about the. making. eyes. a. willgive. people,. my. I. whom. conversation. easily.. idle conversation,. an. i cannot. am,. face. my. sometimes. gets. stiff,. and. and. the. tense.. i meet people, l look at them. 65. 67.. so. friend. grow. and. i cannot in the mingle being left out. off that i feel miserable.. am. people.. ease.. at. Sincerely Even if it is my l blush. other. people,. if it is afriend feel. 62.. many. thoughI. as. with. eyes,. facialexpressions. my. inner. of my. think. feelings.. of me. bad.. feel. with. classmates,. person's. another. they. what l am. person. neighbors,. meet. that worried bad impression. fellow workers think and I grow how anxiollS about. of. me.. my. eyes. look. 68.. When. 69.. i cannot. 70.. I cannot easily long time. a. 71.. I cannot I grow Ⅰ do not. more. 73. Ⅰ am. poor. 74. Ⅰ think. 75. Ⅰ become. 76 77. I cannot look When talking terest. them,. 78. When. l hear. 79. I feel that. 80. I become. uroubled. 81. unpleasant. I am not. good. 82. When. there. 83. When. l pass. 84. I feel. uneasy. 72.. anyone. a. along. with. start. blend. people. to. speaking. into. a. tense. I do not feel at ease. in a casual, natural. me,. approaches. get. group. when. even. people,. to. mariner.. friend. a. whom. l haveknown. for. friends.. of l meet. Iknow. someone. well,. than. when. l meet. someone. knov. Conversationalist. too. worry. and. nervous. with. at. at by. when. people l stand. think. of me. front of people.. in. into. person's eyes. another I sometimes infeel that what l talk abotlt Will not turn the entire grotlP them and eventually all ``o庁''. laughing, I think that they are laughing abotlt me.. people friends. are. what. people, will bore. and my. about. frightened. and straight. much. are. the. speaking. many a. when. trying idea. out. people,. to avoid. that. my. me.. preesence. makes. the. in front. person. l. am. of people. of a group I win be overwhelmed by them. tense I become very (uptight).. I feel that. crowd of people, l think abotlt What. people. think. of. me.. with. feel.

(15) 1. 対人恐怖症者紅認められる対人不安意識紅関する研究( 85.. when. l. that 86. 87.. 88. 89. 90. 91.. to. face working looking is person. am. that. I try. to. tion.. (When. avoid I. am. upset. for. at. or. me. I. when. am. nervous乳botlt i have to do. when. i become. someone,. with. in good. not. know-L. thoughpeople. as. mental. physical. and. condi-. SOmething・) that. anything. I am. uneoordinated family if people I will hurt my notice I am afraid I'm think I believe that people weird・ whom I always sttldy the face of the personwith bin or her feel Ⅶnplea組nt・ that l am making Feeling. I feel. when. uptight. me・. people. meeting. It is painful. face. 219. ). me. all about. makes I. that l. people. am. strange・. bebave. I Cannot. already,. i constantly. becadse. am,. how. notice. feel. l van上. as. to.. 92.. I worry. about. people. i. begin. talking. l. am. learning. things. about. l don't. that. myself. them. vant. to. know. 93.. when. 94.. when. a. with. it is difBctllt. person,. for. to. me. staI・t. the. eonversa-. my. facial. tion.. 95.. 96 97 98. 100. becomes. pression I. facial. my. BOmeOne・. with. stiffen. mtlSCles. that. towards. sorry. very. others・. l go. ・when when. to. uneasiness・ and house, friends,. my. I meet. my. get i cannot in that belong. 102. 103.. become I cannot The relationships. 104.. when. freqtlenCy. the. e文一. l feel. talk. freely. time・. I Cannot. and become Of the group,. tense・. his. with l start. and. her. or. feeling. as. that. l. get. am. rid. family・ if l. don't. groⅥ・p・. the. aeqtlaintedwith l developwith in front. i stand. i cannot. i bhlSh. neighbor,. into. 101. and. becatlSe. feehlnPleasant・ them making in a group・ I am along at Betting good not for the first time・ 1 am a I am person meeting afraid of I have known for a long to a person Even talking when nervousness. ,. distorted・. unnaturally I am. feel. strongly. of my 99. speaking. the. of maTly. mood other. People,. by. created. are. people. myknees. a. grotlP. Of. people・. awkward.. start. shaking,. and. l start. feeling. on my chest・ in front people・ of many speaking shy about in a meeting・ to voice for me my It is difncult opinion l do not know are staring at me・ Ⅰ.ften feel as thoughpeople do know I atall criticize me・ not i feel very when people offended Ⅰ me a little scolding, or someone gives by someone, when l get warned when low down・ i feeling and to do, and miserable do no七know start what to point I do notknow to look・ (Where a I am where person, when talking with. pressure. 105. 106. 107. 108. 109. 110.. I feel. my. eyes.). 111.. It is difncult. 112.. Ⅰ 3・ust cannot. 113.. when him. 114. 115. 116.. l. get. see. e銃ciently. work. along. my. wellwith. ahead. someone. It is awkward It is awkward when. to. me. of. me. that. is. when帥meOne superiors・ l know・. I go. near. o庁the. me・. road. toavoidmeeting. her.. or. talking by. 117.. for. out i do not. for. me. to. be. for. me. to. look. with. my. bov. to. stared. friend. at・. straight (ら),I am. into. people's. afraid. them. know. get. along. with. people・. eyes・. of having. my. bad. points. pointed.

(16) 220. 小川捷之・林. 附表2 Item. Ⅳo. SD. 洋「・永井. 撤・白石秀人. アメリカ入学生(100項目)の平均と標準偏差 I. ltem. No.. M. SD. 二tem. No.. A4. SD. 1. 4.606. 1.718. 35. 3.466. 1.787. 69. 3.288. 1.885. 2. 3.947. 1.920. 36. 3.647. 1.835. 70. 2.606. 1. 720. 3. 4.659. 1.761. 37. 3.794. 1.958. 71. 3.206. 1.864. 4. 4.266. 1.725. 38. 4. 578. 1.778. 72. 2.847. 1.957. 5. 4.328. 1.714. 39. 4.413. 1.712. 73. 3.969. 1.960. 6. 3.719. 1.752. 40. 3.275. 1.721. 74. 3.869. 1.849. 7. 4.060. 1.826. 41. 3. 575. 1.796. 75. 4.219. 1.836. 8. 4.178. 1.872. 42. 3.022. 1.665. 76. 3.10. 1.782. 9. 4.388. 1.754. 43. 3.644. 1.787. 77. 3.731. 1.812. 10. 3.428. 1.898. 44. 3.272. 1.826. 78. 3.253. 1.740. ll. 3.466. 1.796. 45. 3.216. 1.891. 79. 2.903. 1.668. 12. 4.322. 1.899. 46. 3.956. 1.974. 80. 8.856. 1.897. 13. 3.310. 1.881. 47. 4.191. 1.722. 81. 4.406. 1.915. 14. 4.303. 1.823. 48. 3.688. 1. 944. 82. 3.841. 1.838. 15. 3.988. 1.925. 49. 3.913. 1.780. 83. 8.306. 1.782. 16. 3.147. 1.994. 50. 3.766. 1.899. 84. 3.863. 17. 2.741. 1.899. 51. 4.278. 1.747. 85. 18. 3.684. 1.826. 52. 4.276. 1.753. 86. .3.400 4. 341. 19. 2.825. 1.687. 53. 3.478. 1.970. 87. 4.341. 1.810. 20. 2. 559. 1.674. 54. 3. 584. 1.909. 88. 2.988. 1.880. 21. 3. 591. 1.966. 55. 3.519. 1.859. 89. 3.169. 1.900. 22. 3.700. 1.937. 59. 3.516. 1.759. 90. 3.319. ・1.934. 23. 3.213. 1.697. 57. 3.741. 1.887. 91. 3.294. 1.822. 24. 3.353. 1.811. 58. 3.881. 1.938. 92. 8. 509. 1.906. 25. 3.897. 1.936. 59. 31981.. 1.847. 93. 3. 575. 1.839. 26. 4.169. 1.823. 60. 3.391. 1.859. 94. 2.894. 1.805. 27. 4.094. 1.792. 61. 3.063. 1.964. 95. 3.014. 1.835. 28. 4 A34. 1. 700. 62. 2.906. 2.030. 96. 3.881. 1.912. 29. 4.072. 1.684. 63. 3.450. 2.027. 97. 3.084. 1. 607. 30. 3.228. 1.689. 64. 4.a44. 1.768. 98. 2.519. 1.591. 31. 8.581. 1.755. 65. 3.491. 1.877. 99. 3.200. 1. 799. 82. 4. 056. 1.883. 66. 4. 191. 1.790. 100. 2. 550. 1.629. 33. 3.916. 1.845. 67. 3.575. 34. 3.831. 1.758. 68. 3.488. ・. 1.842 1.810. 1.827 1.893 1.694.

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参照

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