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実物教材の導入が英文読解への意欲と理解を促進する効果に関する教育心理学的研究

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実物教材の導入が英文読解への意欲と理解を促進す

る効果に関する教育心理学的研究

著者

宇野 忍

(2)

実物教材の導入が英文読解への意欲と理解を促進

する効果に関する教育心理学的研究

平成16. 17年度 科学研究費補助金 基盤研究(C) ,研究成果報告書 研究課題番号 16530416 平成18年3月 研究代表者  東北大学大学院教育学研究科  宇野  忍

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目 次 Ⅰ 研究組織・研究経費・研究発表など Ⅱ 研究の概要 平成1 6年度研究の概要 平成1 7年度研究の概要     ′ Ⅲ 研究 Ⅲ-1 平成16年度研究 問題と目的 方準 結果と考察 1 分析の視点 2 質問毎の結果 3 予想の確認のための分析とその結果 平成1 6年度研究のまとめ Ⅲ-2 平成17年度研究 問題と目的 方法 結果と考察 1 分析の視点 2 質問毎の結果 3 予想の確認のための分析とその結果 Ⅲ-3 総合討論 資料 平成1 6年度研究用テキスト 平成1 7年度研究用テキスト 写真教材版テキスト 文章教材版テキスト 授業後解説文 平成1 7年度研究 授業後感想 1    2 2 3 6 6 6 1 8 8 9 3 6 1 1 1 1 3 3 8 8 9 0 0 0 2    7 3 3 3 5 5 5 6    6 8 8 8 8    9 1 2    2

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Ⅰ 研究組織・研究経費・研究発表など

○研究組織 研究代表者 宇野 忍(東北大学大学院教育学研究科)  企画・実施・統括 ○研究軽費 平成16年度  400千円 平成17年度  300千円 ○研究発表 宇野 忍 2005 「英文読解に対する興味関心を促進する試み」 日本教育心理学会第4 7回総会発表論文集 385ページ

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Ⅱ 研究の概要 本冊子は、平成1 6年度および平成1 7年度科学研究費補助金(基盤研究C(2))の 補助を受けて行った研究「実物教材の導入が英文読解-の意欲と理解を促進する効果 に関する教育心理学的研究」 (研究課題番号1 653041 6)の成果を取りまとめ たものである。       ′ 本研究は、大学生を対象に、すぐにはその内容の読解や理解に意欲が持てないであ ろう英文教材(具体的には三葉虫の化石の解説文と三葉虫の食性に関する解説文)を とりあげ、その英文の読解に関する意欲や理解を促進するであろう外的な手だてを考 案し、実験環業を行ってその効果を検討したものである。平成1 6年度および1 7年 度に行った研究の概要を以下に示す。 <平成1 6年度研究の概要> 1.方法と目的 三葉虫の化石の英文の解説文および三葉虫の食性に関する英文の解説文を教材、 三葉虫の化石を実物教材として用いた英文読解を内容とする実験授業を行い、 「実 物教材による問題導入-答えの予測-英文読解(和訳)」という問題解決過程の導 入が英文読解に対する意欲や理解に及ぼす効果を検討した。実験授業は、大学生・ 大学院生12名を対象に、次の手順で行った。 (1)学習者による化石(三葉虫)の 観察とそれが何かの予想、 (2)自分の予想の確からしさ評定、 (3)化石の説明文 に対する読みたさ評定、 (4)三葉虫がいっ頃、どこで、どのくらいの期間生息し ていたかを内容とする英文(英文教材1)の日本語訳、 (5)三葉虫の餌は何かの 予想、 (6)自分の予想の確からしさ評定、 (7)三葉虫の食性に関する英文(英文 教材2)の読みたさ評定、 (8)英文教材2の日本語訳、 (9)三葉虫について知り たいことの自由記述、 (10)知りたいことが書かれた英文の読みたさ評定、 (ll)三 葉虫-の興味度、英文の読みたさ等11項目の調査項目-の回答。 この実験授業の目的は、 ①自分の予想を確認するために英文を読むという授業は 面白いし、英文を読みたくなる、 ②日本語訳の正確さや全体の訳の良さは、読みた さ評定と相関している、 ③英文の読みたさや三葉虫-の興味関心は高まる、の3現 象の生起を確認し,実物教材による問題導入-答えの予測-英文読解(和訳)」と

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いう問題解決過程の導入が英文読解に対する意欲や理解に及ぼす効果を検討するこ とであった。 2.結果の概要 (1)自分の予想を確かめるための英文読解の授業は面白いという対象者が多い(ll 名/12名)。また、英文教材1の読みたさでぜひ読みたい、読みたいと答えた者は 10名/12名、英文教材2のそれでは9名/12名)と読みたいとする者が多い。 (2) 3名の判定者が1文毎の訳の正確さ、訳文全体の良さを3段階に評定した。 英文教材1の訳の正確さは85%、英文教材2のそれは70%であった。また、訳文 全体の良さは英文教材1、英文教材2共に中位評定の者が多かった。さらに、読 みたさと訳の正確さの相関は英文教材1 :0.68、英文2 :0.46、読みたさと全体 の訳の良さの相関は、英文教材1 :0.51、英文教材2 :0.03と、英文教材2では 相関がなかった。 (3)内容(三葉虫)に対する興味関心度は次第に高まったが、英文自体の読みたさ は継続して高まるわけではなかった。 (4)実物教材の導入は英文読解にプラスだと回答する者が多かった(11名/12名)。 これらの結果から,実物教材による問題導入-答えの予測-英文読解(和訳)」 という問題解決過程の導入が, ①英文読解に対する意欲を高めること, ② (自我 関与状況を示す読みたさと訳の正確さの相関が英文教材1では見られたことか ら),英文の理解にも影響を及ぼすらしいことが示唆された。ただし、問題解決 過程の導入と実物教材の使用という2要因は交絡しているために、実物教材の導 入が効果を持ちそうであるのか、教材要因はどのような値を取っても問題解決と いう要因が効果を持ちうるのかは確認できなかった。 <平成1 7年度研究の概要> 1.方法と目的 方法は基本的には平成1 6年度研究と同様である。ただし、問題導入場面に写真教 材を用いる教授プランと文章教材のみを用いる教授プランを作成し、それをテキスト として用いた英文読解の実験授業を大学生108名を対象に行った。平成1 6年度研究 で問題解決過程の導入と実物教材の使用がある程度の効果を上げたことから、実物教

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材を使用しなくても同様の結果が見られるか否かを検討することを目的とした。 2.結果の概要 (o)学習者の属性を把握するための調査では、写真を用いたテキストを使用した写真 群(47名)と文章だけのテキストを使用した文章群(59名)の間に明確な差異は なく、英文の好き嫌いや理科分野の化石などの好き嫌いも同じようであった。 (1)しかし、写真群と文章群では、英文処理能力を反映する分かち書きテスト得点 において後者(平均47.2点、標準偏差-13.28)が前者(平均41.7点、標準偏 差-12.46)に優った。 (2)それにもbJ、かわらず、英文和訳の正確さ得点では両者に蓋が見られなかった(第 1文:前者6.49点、後者6.50点、第2文:前者3.45点、後者:3.25点)。以 上から、英文処理能力が劣る群でも同様の訳が産出できると考えることができ、 写真教材が文章教材よりも有効と思われた。また、自我関与度を示す英文の読 みたさ度評定と和訳の正確さ得点との相関は、英文教材1では写真群: r=0.650、 文章群: r=0.670、英文教材2では写真群: r=0.859、文章群: r=0.899と高く、 いずれの教材を用いても、自我関与度が高いほど正確な訳出をする傾向が見て 取れた。 (3)問題の答えの適切な予想数こそ写真群が多いものの、予想の自信度得点、答え を内容とする英文の読みたさ度などの数値は特に写真群がよいというわけでは なく、顕著な差は見られなかった。 (4)質問Ⅴ-2のアンケート結果では、写真群、文章群の評定平均値は概ね肯定的 な評定を示した。群差が見られた項目は、 「三葉虫に関する興味は初めはなかっ た」、 「三葉虫のことを友人に説明できる」の2項目であり、何れも文章群がより 肯定的な評定値を示した。また、肯定的な評定を示した学習者の比率は、 「授業 内容が面白い」 :写真群47 %<文章群56 %、 「自分の予想を確かめるために英 文を読むのは面白い」 :写真群70 %≦文章群75 %、 「三葉虫のことを友人に説 明できる」 :写真群49%<文章群66%と、アンケート結果は文章群の方が肯定 的評定をする傾向を示した。 (5) (4)の結果を裏づけるように、 「予想を立てたことで英文が読みたくなった」 と答えた学習者の比率は、写真群60 %-文章群59 %と教材による差はなかっ

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た。 以上から、問題の導入には文章だけよりも情報の多い写真を用いる方が有利か と思われたが、どの質問でも明確な群差は兄いだせず、どの教材を用いて問題解 決過程を導入するかよりも、問題一解答の予想(解答の知りたさ評定) -英文の 読みたさ評定-読解および理解作業の実施という一連の問題解決過程として授業 を組織化することが、大学生の英文読解-の意欲や理解に影響を与えることが示 唆された。

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Ⅲ 研 究 Ⅱ-1 平成16年度研究 問題と目的 近年,授業などとして営まれている教授学習過程の心理学的な研究では,一次近似 的に学習活動- f (教師の教授活動,用いた教材,学習者の事前の学習到達度)とい う関係を仮定し,いかなる事前の学習到達度にいる学習者に,どんな教材を用いて, どのように援助をすれば,望ましい学習行動を組織できるかが追究されてきている。 例えば,理科教育などでは,学習者の事前の学習到達度として誤概念を取り上げ,そ の誤概念を変容させるために誤概念からすれば負事例に当たる(科学的概念からは正 事例に当たる)事物事象を教材化し,単に誤概念を否定するのではなく,特定条件下 では誤概念も成立することを認めつつ科学的な概念-の変容を援助することが,望ま しい概念変容を生じさせうることが知られている。 上述の場合には,学習者の事前の学習到達度として既有知識としての概念を取りあ げているのであるが,そうした知的側面ばかりではなく,学習者の持つ情意的側面, 例えば,学習者の学習意欲や内発的動機が学習活動に与える影響も重要視されてきた。 事実,学習者側の学習意欲や問題-の興味関心が学習行動に影響する場合がある。筆 者も時折経験することであるが,教授者側が学習者側が興味関心を抱き,学習意欲を かき立てられるであろうと判断する課題内容を準備しても,学習者側には「それは教 師の解きたい問題であって,自分たちには解きたい問題ではない」と判断し,授業が ねらい通りに進行しない事態が起こることがある。いわば,教師が考えさせたい問題 が学習者側と共有できない状況にあり,学習者は課題の解決に意欲がもてないのであ る。いかにすれば,教師は学習者の学習意欲を高め、教師の提供する課題に学習者の 関心を持たせ、望ましい学習行動を志向させることができるのであろうか?本研究 では,この間題を追及する。 本研究で追求する問題については従来から研究がなされており、先行研究として、古く はオルパー(Alper,T.G.,1946)の研究がある。彼女は、第三者によって与えられた 課題を学習者における課題の認識の違いが学習や記憶に及ぼす効果を研究した。彼女 は、課題関与行動(task-involvement behavior)と自我関与行動(ego-involvement

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behavior)を区別し、次のように述べている。 ●1 「-例えば課題関与している場合には、学習者はただただよい被験者であろうとし、命ぜられ たことしかせず、結果に拘泥しない。しかし、自我関与している場合には、学習者はその場の 状況を自己の評価にかかわるのものと知覚し、結果を重要視するoしたがって、自我関与が妨 害的に作用しない限りは、自我関与した学習者の学習や保持は、課題関与した学習者のそれよ りも優れている0 -」 (前掲書より引用、翻訳声筆者.) そして彼女は、この考えを確かめるべく、大学生を被験者に記憶の実験を行った。 課題は無意味綴りと3桁の数字の混じった20個の項目から構成された系列を記憶する ことであった。この課題に取り組む前に、オルパーは学生たちの半数には「この実験 における学習能力でその人の知能が測定できる」という教示を与え、残りの半数には 「この実験は一般の学生の記憶能力を調べるために行う」という教示を与えたo前者 の教示では、自分の結果を重要視するような自我関与状況を作り出し、後者の教示で は、命ぜられたことは行うが結果にこだわらないという課題関与状況をつくり出すた めであった。そして実験結果は、 「自我関与群の被験者は課題関与群の被験者に比べ て、より多くの項目を学習でき、時間がたってからもそれを思い出すことができる」 ことを示すものであった。オルパーの研究は、外部からの教示によって、他者から与 えられた課題を自分のものと考え達成に意欲を持って取り組む自我関与状況を作り出 せることを示すものであった。 オルパーが示した外部的手だてによって自我関与状況を作り出すという文脈に沿っ て、宇野は学習事態として文章の読解過程を取りあげ、文章読解問題-の自我関与状 況を形成するためのオルパーの手だてとは異なる手だてを検討した(宇野、 1990)。 彼は、従来の研究が、 「実験者が実験材料として選んだ文章を、たまたま被験者にな った読み手が、これまた実験者が要求する課題の解決のために読む」という実験事態 で行われることが多かったようだと述べ、私たちが日常生活において自発的に文献を 探し、読み、知識を獲得する事態とは異なっていることを指摘したoさらに彼は、ま ず学習の過程は問題解決の過程であると考え、学習の過程が始まる問題の発見の主体 が自分の場合と他人の場合の4通りの事態がありうるとし、また、解決案(予想)の

*l Alper,T.G. Task-orientation vs ego-Orientation in learning and retention・

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有無を関与状況を左右する重要な要因として取りあげ、それぞれの事態が自我関与し やすいか、課題関与しやすいかの型分けを行った。 -2オリジナルの表を修正して、以 下の表1に示す。 表1.読むことによる知抜獲得の4事態 要因 事態 冢) 雨リハ ネ益 ツ 解決原案の有無 亊I x ネぺ,ネュiu 8サRメ 1) 俾兒「 あり 俾 Hュiu H攣 Hュiu 2) 俾兒「 なし 俾 Hュiu笘攤冶ュiu ?) h蓼 あり 俾 Hュiu h攣 渥iu 4) h蓼 なし 俾 Hュiu 8攣8(ュiu 事態1)は自分が問題を見つけ、自分で解決の予想もあることから、解決には自我 関与しうると思われる。事態2)は問題の発見は自分であり、解決の予想はないが、 解決には自我関与しうると思われる。事態3)は問題は第三者が発見して提示してく れる場合であるが、自分の解決原案があるので、解決過程には自我関与しうると思わ れる。最後に、事態4)であるが、問題を出したのは他人であり、自分には解決原案 もないことから、課題関与状況に陥る可能性が高いと思われる。 宇野は仮説的にこの表のような事態の型分けを行い、 ①自我関与状況を設定するた めの手だてとして、教材内容に関連した間膚を提示しその解答を予想させることの有 効性を検討する、 ②学習者にとっての学習事態の違い、すなわち予想問題の解決-の 関与状況の違いが文章教材からの情報の読み取りに与える影響について検討するとい う目的で、大学生15名を対象に実験を行った。その結果、 1)問題に対する解答原案 (予想)を立てさせるという手続は、自我関与者と課題関与者が同数であったことか ら、すべての学習者を自我関与状況にする効果は持ち得ない、 2)問題に対する妥当 な解決策の予想数が多い学習者ほど自我関与する傾向がある、 3)自我関与した学習 者に「(じゃあ) ∼はどうしてか?」というタイプの新しい疑問を提出する傾向が見 *2宇野 忍1990 文章教材からの知識の獲得におよぼす学習者の関与状況の影響につ いて 東北大学教育学部研究年報 第38号 p.115-146.

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られた、などの知見が得られた。こうしたことから、 「問題を提示しその予想を学習 者に考えさせる」という手続の有効性はなお検討されるべきだと思われる。 本研究では、新たに英文読解過程を取りあげて、この問題解決-の自我関与状況を 形成する手続として、実物教材による問題解決過程の導入を採用し、手続の有効性を 検討しようとする。英文読解過程を取りあげるのは、次のような筆者の考えによる。 英語の授業では、教科書にある英文が教師によって教材として取りあげられ、それ を読んで和訳するという課題が与えられる。この場合には、他人が選んだ英文を読ん で訳せといわれるからやむを得ず読むという事態(課題関与状況)が生じることが予 想される。いわば、やれといわれるから翻訳するだけであり、その結果、英文の理解 が十分でなくても日本語訳を試み、文脈からずれている日本語訳を産出することが予 想される。英文読解を学習事態として取りあげることで、そういったことを避け、英 文読解そのものに興味関心を持ち、理解を追求し、正確で日本語らしい日本語訳をし てもらうための方策を検討することが可能となる。また、英文読解では最終ゴールと して英文文章を読み解き、理解し、日本文に翻訳することが求められる。英文を読み 解くというスキルの形成にはそれでよいのかもしれない。しかし、本来言語は問題を 解決するためのツールであると考えると、どうしても知りたい問題があり、その答え が英語で書いてある文章を読むことで得られる、そのために英文を読み問題を解決す るというように、問題解決のための情報を得る目的で英語で書かれた内容を精査する という事態を導入することが、学習者にとって英語を読むことを刺激的で実用的な過 程にすると思われる。すなわち、英文読解過程を学習事態に採用することで、単に英 文を読解することを目標とするのではなく、自分の知りたい問題の解決を追求するた めの手段として英文読解を位置づけられるように状況を工作し、その効果を検討する ことが可能となる。 本研究では、そうした試みとして具体的には、三葉虫の化石の実物を提示しそれが 何かを予想するという過程を導入し、自分の立てた予想を英文の解説文を読んで確認 するというように学習状況を工作する。また、この時に実物を使用するのは次の理由 による。予想を立ててもらう場合に、そのヒントとしては実物、実物の写真、 trilob itesという単語がありうる。これらは抽象度が違っていて、具体物、半具体物半記号、 記号に相当すると考えられる。具体物は五感を使って得た情報をもとに予想が立てら

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れるが、半具体物や記号はそれができない。したがって、実物を用いることが学習者 の予想の立案をよく援助するように思われた。ともかく、こうした学習状況の工作に よって学習者が自分の予想を立てることができ、その確認に自我関与し、英文をよく 読むようになることが期待されるので、その期待が現実のものとなるかどうかを検討 したいo もし確認できれば、教育実践にも役立ちうる、英文読解を学習者にとって魅 力あるものにする方策が提案できると思われる。 なお、実物教材による問題解決過程の導入が持つ効果を確認するためには、実験計 画上、 ①実物教材・問題解決過程導入群、 ②実物教材・問題解決過程非導入群、 ③非 実物教材・問題解決過程導入群、 ④非実物教材・問題解決過程非導入群の4群を設定 し、 ①群の遂行が他の3群に優ることを確認することによることになろう。しかし、 一方で、授業としての教育目標達成を考えると、 ①群はともかく、他の三群はあえて 教育目標の達成にとって劣勢の条件設定をしなければならない。そこで、平成16年度 研究では、一群のみを設定し、事後的に可能な限り効果を分析することで、実物教材 と問題解決過程の導入が英文読解に対する意欲や理解にもたらす効果を検討すること にした。

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方法

(1)実験授業の概要 上述したように、三葉虫の化石の英文の解説文および三葉虫の食性に関する英文の 解説文を教材、三葉虫の化石を実物教材として用いた英文読解を内容とする実験授業 を行い、 「実物教材による問題導入-答えの予測-英文読解(和訳)」という実物教材 を用いた問題解決過程の導入が英文読解に対する意欲や理解に及ぼす効果を検討し た。三葉虫の化石とその解説文を教材に用いたのは、文系学生にとって最初から興味 関心のあるものではないだろうと予測したこと、このセットによって自我関与するた めの状況づくりが比較的容易だったことによる。学習者は、 T大学学生および大学院 12名であった。学習者はあらかじめ英文読解に関する実験授業をする旨をアナウンス し、それに自主的に応じた者である。実験授業の概要を以下の表に示す。 表1.実験授業の概要 手順 俘 m「 項目内容 1) 冢) 麌,iuノ 「 化石(三葉虫)の提示と何の化石かという問題の提起とその予想 2) 冰ノ ィ,ネ齷 ル7 自分の予想の確からしさ評定 3) 俾 Hュiu ゥ. 化石の説明文に対する読みたさ評定 4) [i o2 三葉虫がいつ頃、どこで、どのくらいの期間生息していたかを内容 とする英文(英文教材1)の読みと日本語訳 5) 弌 英文内容の解説 6) 冢) 麌,iuノ 「 三葉虫の食性についての問題提起と食性に関する予想 7) 冰ノ ィ,ネ齷 ル7 自分の予想の確からしさ評定 8) 俾 Hュiu ゥ. 三葉虫め食性を内容とする英文(英文教材2)の読みたさ評定 9) [i o2 英文教材2の読みと日本語訳 10) 弌 英文内容の解説 ll) 俔 仆ケj ュi 2 三葉虫について知りたいことの自由記述 12) 俾 Hュiu ゥ. 知りたいことが書かれた英文の読みたさ評定 13) 倬hホ84 985 ク6r 三葉虫-の興味、英文の読みたさの変化等11項目の調査項目の回答 14) 亅I 「 授業の感想

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実験授業は、これら14項目の内容をテキスト冊子として構成し、その冊子をテキス トとして行われた。筆者が教師となり、冊子を授業の前に学習者に配布し、冊子に基 づいて1間ずつ学習者ペースで行なうようにし、全員が終了したことを見届けて次の 項目に進んだ。実験授業は全体で1時間20分を要したが、このうち英文の読みと和訳 については、英文教材1 (4文章)が約10分、英文教材2 (2文章)が約15分をそれ ぞれ要した。 (2)テキスト内容 次に具体的なテキスト内容について述べる(巻末の資料を参照のこと)。テキスト は全6ページから構成されている。各ページ毎の内容は以下の通りである。 ◇1ページ:表紙 ・「英文を読むことについての調査」というタイトルと所属 学部・学年・名前の記 入欄が設けてある。教示を読み上げて、記入欄に記入をさせた。 ◇2ページ‥問題の導入と予想および予想の自信度、英文の読みたさ度の評定 ・テキストに沿って、三葉虫の化石を提示し、学習者に予想を該当欄に記入させた。 <問題の導入と予想> ◆これから、あるものをお見せします。それは化石です。私が何年か前にプレゼントされ たものなのですが、小さな化石なので、初めにプロジェクターでお見せします。また実際 に化石を見てもらいます。見終わったらとなりの人に回してください0 質問1・これは何の化石だと思いますか?あなたの予想を( )の中に書いてくだ さい。わからない人は、 ?マークを書いてください。 ◎予想:この化石は(       )の化石だと思う。 なお、ここで用いた三葉虫の化石は、縦3cmX横4cmX高さ2。mほどの岩石の中に、 2 匹の三葉虫の全身が入っている、小さなものである。 ・次いで、自分の予想についての自信の程度を4段階で評定させた。 <予想の自信度評定> 質問2.(予想ができた人に)あなたは自分の予想にどのくらい自信がありますか?自 分の自信の程度に当てはまる数字を選んで○で囲んでくださいo 1:すごく自信がある02:まあまあ自信があるo 3:あまり自信がない04:全く自信がないo

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・自信度評定が終了したのを見届けて、英文教材1の読みたさを4段階で評定させたo 自分の予想を立てたことにより、自分の予想があっているのか知りたくなるかどうか (問題-の自我関与が生ずるかどうか)を測定するための項目であるo <英文教材1の読みたさ評定> ◆実は、この化石には小さな解説カードがついていて、そこには短い英文が書いてあり ました。この化石は外国の商店が売り出したものだったのですねoこの英文を読めば、 何の化石かわかると思います。 質問3.あなたはどのくらい英文を読みたいですか?今のあなたの気持ちは? 1 :すごく読みたい気持ちだ。 2 :少しは読んでみたい気持ちだ0 3 :あまり読みたくない気持ちだ。 4 ‥全然読みたくない気持ちだo ◇3ページ‥英文教材1と英文和訳 ・英文教材1は三葉虫の化石の解説文であり、タイトルと3つの文章からなるoその 内容は、 6億年間に初めて出現した最初の多細胞の動物と考えられること、この絶滅 した海洋性の甲殻類は体が2、 3の部分からできているが、 3億7千万年の間全世界 にいたこと、体の大きさが2/10インチから9インチまでにわたっていたこと、であるo 以下に英文教材と和訳の質問文を示すoなお和訳に当たっては、学習者に自分の辞書 を持ってくるように依頼し、わからないことばを自由に引かせたoただし、どの 単語を引いたのかがわかるように、引いた単語を示すように求めたo <英文教材1 > 小さな説明カードに書いてあった英文は以下のようなものですO TRILOBITES

Trilobites are thought to be the first multiple-celled animal to exist on earth

be-ginning 600,0001000 years agO・ These extinct marine crustaCeanS・ With bodies

composed of two or more Segments, existed for a period of 370,000,000 years

throughout the entire world. They range in size from 2/10.I to 9r. in LengthL

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って結構です。ただし、辞書を引いた単語は本文に下線を引いて、日本語訳を書き込んで おいて下さい。なお、数字の後の(")という略号はインチ(1インチは2.54cm)だと思わ れます。 <あなたの日本語訳を以下の余白に書いてください。 > ◇4ページ:英文教材1の解説、次の間題の導入と予想、予想の自信度および英文の E) 読みたさ度の評定 ・ 4ページの冒頭で英文教材1の概略を以下のように解説した。 <英文教材1の解脱> ◆先の英文から、この化石は「三葉虫」の化石ということがわかります。 三葉虫という名前は、三葉虫の体が縦に3つの解剖学的な組織(lobe:薬、大脳の部分を前 頭墓といったりしますが、その葉です)からできていることからつけられています。 tri-: 3つの、 lobetri-:葉をもった生き物、 trilobiteというわけです。 また、同じ英文から、三葉虫が6億年前にいたこと、最初の多細胞生物だったこと、 海洋性の甲殻動物だったこと、 3億7千万年の間全世界(の海)にいたこと、休の大きさ が小さいものから大きなものまでいたこと、がわかります。 ・次いで、三葉虫は何を食べていたかという問題(問題2)を導入し、予想を立てて もらった。問題1で何の化石かという問題に対して自分の予想を立てると、その自分 の答えが知りたいと思うに違いない。そのように、この間題の導入によって課題に自 我関与したとすれば、三葉虫が6億年も前の動物、最初の多細胞の動物であることが 理解できるであろう。そして、三葉虫が動物であるとすれば他の生き物を食べていた はずであり、 「三葉虫が何を食べていたか」という問題2にも興味を抱くと思われる。 <間溝2の導入と予想> 質問5.三葉虫は海洋性の甲穀動物だということでした。甲殻動物とは、体の外側が堅 い殻でおおわれた外骨格の動物です。動物ですから、彼らは当然餌を探して移動し、食 べていたということが予想できます。では、化石になっている彼らは何を食べていたの でしょうね? 皆さんは三葉虫は何を食べていたと思いますか?皆さんの予想を書いて 下さい。 ◎予想:三葉虫は( )を食べていたのではないかと思う。

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ヒント:現在の甲殻類とは( )の仲間です。彼らは何を餌にしているでしょう。 ・次に、同じように自分の予想に対する自信の程度を4段階で評定させた。 <予想の自信度評定>′ 質問6.(予想ができた人に)あなたは自分の予想にどのくらい自信がありますか?自分 の自信の程度に当てはまる数字を選んで○で囲んでくださいo 1:すごく自信がある02:まあまあ自信がある03:あまり自信がないo 4:全く自信がない○ ・さらに英文教材2の読みたさ度を4段階評定させた。ここでも、問題に対する自我 関与度、すなわち予想を立てたことで問題2の答えを知りたいと思うようになるかど うか、答えの書いてある英文を読みたいと思うかどうかをチェックできるようにした。 <英文教材2の読みたさ度評定> ◆インターネットで調べたら、英文のサイトがあり、そこに TrilobiteFeeding (三葉 虫の食性)というコーナーがあって、答えに当たる英文が載っていました。化石でしか お目にかからない動物の食性をどうやって知るのでしょうね。 質問7.あなたはどのくらいTrilobiteFeedjngという英文を読みたいですか? 今の あなたの気持ちはに当てはまるものを選んで番号に○印をつけてください。 1 :すごく読みたい気持ちだ。  2 :少しは読んでみたい気持ちだ。 3 :あまり読みたくない気持ちだ。 4 :全然読みたくない気持ちだ。 ◇5ページ:英文教材2の提示と和訳 5ページには、三葉虫の食性について解説した内容の英文教材2とその和訳を要求 する質問を設けた。この和訳も、各自が持参した辞書を用いてよいことにし、特に制 限時間を設けなかった。また、辞書を引いた部位には下線を引き、訳を書き込むよう にと教示した。また、訳が終了した時点で、 1文ずつに本文にしたか、それともすべ て読み終えてから日本文にしたかという質問を口頭でして、訳文を作る際の方略を聞

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いた。

英文教材2は2文から構成されており、やや生物学用語が難解のように思われたが、 自分のペースで取り組むことができ、辞書を引くこともできるので、教材に採用した。 英文教材2と和訳の質問とを以下に示す。

<英文教材2と和訳>        ′

◆インターネットには、 (A Guide to the Orders ofTrjJobites ;A site devoted

to understanding trilobites created and maintained by Sam Gon III=http: //

www・ trHobites.info/feeding.htm1 2005)というサイトがあり、次のような英文が書

かれていました。

There has been a Long history of speculation about the feeding habits

of trilobites,ranging from predators,scavengers,filter-feeders,

free-swimming planktivores,and even parasites or hosts of symbionts. Using

modern-day crustaceans as a anaJog, it js reasonabfe to suggest that the

majority of trilobites may have been predator-scavengers,as the majority

of marine crustacean are today.

質問8.上の英文を日本語に訳して下さい。わからない単語は辞書を引いて下さって結 構です。ただし、辞書を引いた単語は、本文に下線を引いて、日本語訳を書き込んでお いて下さい。 ◇6ページ:英文教材2の内容の説明 英文教材の概略を以下のように説明した。 <英文教材の概略説明> ◆インターネットの英文を読むと、三葉虫には、他の動物(海底の泥砂の中にいる虫) を食べるもの、腐肉を食べるもの、小さな生き物をこしとって食べるもの、プランクト ンのように自由に動きまわって他のプランクトンを食べるもの、共生生物に寄生したり 逆に宿主になっていたりと、多様な食生活のものがいたと考えられていることがわかり ます。そして今の甲殻類(エビやカニ)から類推すると、他の動物を食べたり、死んだ 生き物の肉を食べていたものが多いのではないかとされています。下の絵は、三葉虫が 海底の泥砂の中にいた虫を捕らえて食べているところの想像図です。また下の絵は、三

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葉虫が腐肉を捜しているところの想像図です。 (絵は省略。巻末資料を参照のこと) ◇7ページ:知りたいことの自由記述、知りたいことに対して英文サイト・日本文サ イトの情報の読みたさ度評定、三葉虫-の興味の高まり、英文の読みたさ等につい ての事後アンケート         ′ 7ページには、三葉虫についてもっと知りたいことの自由記述(質問9-1)、その知 りたいことについてのインターネットのサイトがあたっら読んでみたいかどうかの選 釈(質問9-2)、さらに三葉虫や英文の読みたさ、実物教材を見たことの英文読解-の 影響、自分の予想を確かめるために英文を読むという授業のおもしろさについての5 段階評定による事後アンケート(質問10)を設けた。質問9-1は学習者たちが三葉虫 についての既有知識を用いてさらに知りたい問題を思いつくかどうか、質問9-2はそ の知りたい問題をインターネットのサイトから情報を得て解決できるとしたらそれに 積極的に取り組むかどうか、を見るために設定した。また、質問10は実験授業によっ て英文内容に対する興味関心が高まったかどうか、実物を使ったことをどう思ってい るかなどの情報を収集するのがねらいであった。以下に各質問を示す。 質問9-1.これまで英文を読んで三葉虫についてある程度の知識が持てたと思います が、その他に今ぜひこれが知りたいと思うことはありますか? あったらそれを以下 の空欄に書いて下さい。 質問9-2.皆さんの知りたいことに関して解説したインターネットのサイトがあった ら、読みたいですか?今の気持ちに当てはまる項目の番号に○をつけて下さい。 1 :英文でも日本文のサイトでも読んでみたい。 2 :英文のサイトはあまり読みたくないが日本文のサイトならぜひ読んでみたい。 3 :英文のサイトは全然読みたくないが、日本文のサイトなら少しは読んでみたい。 4 :英文のサイトでも日本文のサイトでも全然読みたくない。 質問10.最後に以下の項目についてお答え下さい。 (回答は5 ;はい、 4 ;どちらかと いうとはい、 3;どちらでもない、 2;どちらかというといいえ、 1;いいえ、の数 を選んで下さい。) ①三葉虫についての興味はだんだん高まった。 (5-4-3-2-1)

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②英文の読みたさはだんだん高まった。 (5-4-3-2-1) ③実物を見たことは、英文を読むことにプラスだった。 (5-4-3-2-1) ④実物がなく英文だけ見せられても読む気になったと思う。 (5-4-3-2-1) ⑤生物は好きな科目だった. (514-3-2-1) ⑥化石などには興味がある方だ. (5ナ3-2-1) ⑦英語は得意な方だ。 (5-4-3-2-1) ⑧英語の文献などは気軽に読む方だ。 (5141312-1) ⑨この授業内容は理解できた。 (5-4-3-2-1) ⑩今回読んだ英文内容は難しかった。 (5-4-3-2-1) ⑪自分の予想を確認するために英文を読むという授業は面白い。 (5-4-3-2-1) ★以上で調査は終了です∩ ご協力ありがとうございました〈

結果と考察

1.分析の視点 結果の分析にあたり、分析の視点を定めておく。 本研究では、単に与えられた英文を読み和訳するというのではなく、問題解決のた め、またその間題に対する自分の予想の確認のために英文を読むという事態を導入し、 かつ問題を提供するときに実物教材を提示し、問題解決に対する予想を提案させるこ とによって、教材に対する興味の喚起と付与された問題に対する自我関与状況の形成 を意図した。こうした問題解決事態の導入と実物教材の提示という要因が望む自我関 与状況を形成するのに効果を持ったとすれば、 ①自分の予想を確認するために英文を 読むという授業は面白いと評定し、予想が確認できる内容の英文を読みたいと評定す る者が多い、 ②日本語訳の全体の訳の良さは読みたさ評定と相関する、 ③英文内容と しての「三葉虫」 -の興味関心は高まる、 ④実物教材の導入を肯定的に評定する、な どの現象が観察できることが期待される。したがって、分析は、 (1)質問毎の結果 の分析、 (2)上述の3つの視点からの分析、を中心に行うことにする。

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2.質問毎の結果 2-0.学習者の属性 本研究の学習者は、学部学生が7名、大学院生が5名の計12名であったoこれらの学生 の属性は、事後調査の質問10⑤∼⑧-の評定に見られるoこれらの評定結果を表2に示すo 表2.質問10⑤∼⑧の評定結果 賞問項目/評定値 2 4 迭 9 8 ツ ⑤生物は好きな科目 4 4 イ 1 " ⑥化石に興味がある 2 4 0 " ⑦美辞は得意なノ方だ 3 3 0 " ⑧英文文献は気軽に洗む 2 0 途 0 " 注)表中の評定値は逆転してあり、 1 ‥はい、 2:どちらかというとはい、 3=どちらでも ない、 4 :どちらかというといいえ、 5 :いいえ、 9 :無回答、を示すoまた表中の数字は 人数である。 表2から、生物が好きな科目かどうかについては「どちらかというと好き」、 「どちら かというと嫌い」と回答する者が多く、二分されていることが分かるoまた、化石に興味 があるかは、 「ある」とする回答数が6、 「ない」とする回答数が4で、どちらかといえ ば興味があるという回答が多いことが分かる。さらに英語の好き嫌いについては「どちら かというとはい」から「どちらかというといいえ」まで回答する学習者がいることが分か る。最後に、英文文献を気楽に読む方かを訊ねる質問には、 「いいえ」と回答する学習者 が5名と多いことが分かる。こうした結果から、今回の学習者は、生物や英語という科目 が好きな者と嫌いな者がおり、英語の文献は気楽に読むというわけではないが化石につい てはどちらかというと興味がある者ということができる。 2-1.質問1、質問2、質問3の結果 質問1は「この(実物で提示した)化石はなんの化石だと思うか、」予想を書けという 内容のもの、質問2は予想に対する自信度を4段階で評定するもの、質問3は解説の英文 (英文教材1)を読みたいかを4段階評定させるもの、であったoこれらの質問の結果を 表3.に示す。

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表3・学習者毎の予想の有無、内容、予想の自信度、英文の読みたさ度の結果 学習者寺号 冰ノ ィ,ノtノk2 予想内容 冰ノ ィ齷 ル7 統みたさ No_1 三葉虫?さんようちゆう 釘 3 No.2 葉っぱ/三等虫 2 No.3 カブトガニまたは/サンヨウチユウらしい 1 No.4 三葉虫×2 1 No.5 葉の形を持った虫/三葉虫?だつけ 2 No.6 昆虫/そういえば三葉虫らしい. 2 No.7 葉っぱ 2 No.8 三葉虫 2 No.9 生き物/虫かなんか 1 No.10 ムカデ 釘 2 No.ll サンヨウチユウ 1 No.12 ? 湯 3 注)予想: 1 ;予想あり、 2;なし、自信度:2;まあまあある、 3;あまりない、 4;全くない、 9;無 回答、読みたさ: 1 ;すごく読みたい、 2 ;少しは読んでみたい、 3 ;あまり読みたくない、 4 ;全然乾み たくない、をそれぞれ示れ 表3から、 ①予想をしなかった者は1名だけで後の11名は予想をしていること、 ② 予想した者のうち三葉虫と予想する者; 8名、それ以外の者; 3名であることがわか る。また、③こうした自分の予想に対する自信度は、 「まあある」とする者; 2名、 「あ まりない」とする者; 7名、 「全くない」とする者;2名であることが分かる。また 読みたさについては、 「すごく読みたい」とする者; 4名、 「少しは読みたい」とする 者; 6名、 「あまり読みたくない」とする者; 2名であったo Lたがって、今回の学 習者は、予想を立てられた者は11名(うち妥当な予想を立てた者は8名)と多いが、 予想に対する自信度についてはネガティブに評定する者が9名と多く、自信はあまり ないと判断していること、逆に読みたさについては読みたいとポジティブに評定する 者が10名と多く、今回操作した要因の影響によって問題解決に自我関与した状況を示 唆する結果と考えることができる。

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2-2.質問10-①、 ②、 ③、 ④、 ⑪の結果 2- 1で述べた自我関与状況について、事後アンケートの質問10-①、 ②、 ③、 ④、 ⑪の結果からの傍証を試みる。これらの質問内容は次の通りである。 表4-1.質問10-①、 ②、 ③、 ④、 ⑪の質問内容 ①三葉虫についての興味はだんだん高まった。 ②英文の読みたさはだんだん高まった。 ③実物を見たことは、英文を読むことにプラスだった。 ④実物がなく英文だけ見せられても読む気になったと思う。 ⑪自分の予想を確認するために英文を読むという授業は面白い。 また、これらの質問に対する結果を表4-2に示す。 表4-2.質問10-①、 ②、 ③、 ④、 ⑪の結果 学習者番号 俯 n# モ 質問10-2 俯 n# モ2 質問10-4 俯 n# ヨニツ No.1 4 5 No.2 2 釘 2 No.3 2 4 No.4 4 5 No.5 3 3 No.6 2 4 No.7 2 5 No.8 3 4 No.9 3 3 No.10 3 4 No.ll 3 2 No.12 3 4 注)表中の評定値は逆転してあり、 1 :はい、 2 :どちらかというとはい、 3:どちらでもない、 4:どちらかというといいえ、 5:いいえ、 9:無回答 を示すCまた表中の数字は人数である。 この表から、質問10-1の結果は、三葉虫の興味が高まったという回答者が2名、ど

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ちらかというと高まったという回答者が9名、どちらでもないという回答者が1名で あることがわかる。興味が高まったとする者が11名/12名(91.7%)と多い。 質問10-2の結果では、英文の読みたさはどちらかというと高まったという回答者が 4名、どちらでもないという回答者が6名、どちらかというと高まらなかったという 回答者が2名であることがわかる。英文でも読むとまでは読解意欲が高まらなかった 者が高まった者よりも多いといえる。 質問10-3の結果では、実物を見たことが英文を読みことにプラスだったという回答 者が4名、どちらかというとプラスだったという回答者が6名、どちらでもない、ど ちらかというノとプラスではなかったという回答者が各1名であることがわかる。した がって、プラスだったという回答者が10名/12名(83.3%)と多いことがわかる。 質問10-4は、質問10-3とは逆に、実物がなくとも英文を読み気になったかという問 いであるが、この結果はどちらかというとそうだという回答者が2名、どちらでもな いという回答者が2名、どちらかというとそうではないという回答者が5名、読む気 にならないという回答者が3名となった。実物がなくても英文を読む気になった者は 2名/12名(16.7%)と少ない。この結果と質問10-3の結果から、実物教材が英文の読 解意欲を高めていることがわかる。 質問10-11は予想を確認するために英文を読むという授業はおもしろいかを聞いた ものであり、この結果はおもしろいという回答者が7名、まあおもしろいという回答 者が4名、どちらでもないという回答者が1名であった。自分の予想を確かめるため に英文を読むという授業をおもしろいと思う学習者は全体として11名/12名(91.7%) と多いことがわかる。 これらの結果から、 ①自分の予想を確かめるために英文を読む授業はおもしろく、 ②英文を読む前に実物を提示されたことは読解にプラスに作用し、 ③学習内容である 三葉虫についての興味はだんだん高まったが、 ④英文を読む意欲は高まったとはいえ ない、ことが示唆されたといえる。このことは、問題状況の英文読解-の導入と問題 提示の際に実物教材を用いるという手だてが、学習者の自我関与状況の形成にプラス に影響していることを示しているともいえよう。

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2-4.質問4の結果 質問4は英文教材1の和訳を課す質問である。各学習者が産出した和訳に基づき、その 訳の正確さと全体の良さについて、筆者を含む3名の判定者が判定を行った。 3名の判定 がずれた場合には協議を行って調整した。その結果を表5に示す。 表5.英文教材1の和訳の結果 学習者番号 冩8,ノ 8ヲリ+2 全体の良さ No.1 3 No.2 繝 1 No.3 2 No.4 經 1 No.5 繝 2 No.6 繝 2 No.7 繝 1 No.8 繝 2 No.9 2 No,10 經 3 No.ll 繝 2 No.12 テ3 3 平均得点 縱 2.0 注)訳の正確さと全体の良さに関する表 中の数字は全文の平均得点である。 (1)訳の正確さについて 上述したように、 3名の判定者が1文毎の訳の正確さを「正しい=2点」、 「一部誤訳= 1点」、 「誤訳=0点」、不一致な点は協議して評定・得点化した。その結果、英文教材1 の訳の正確さの平均得点は1.70 (満点に占める割合85%)であった。訳の正確さとい う点では総じて高い得点だったといえる。 (2)訳文全体の良さについて 訳文全体の良さを3名の判定者が「こなれていてよい=3点」、 「直訳風だがよい-2

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点」、 「誤訳があり意味が通らないところがある=1点」と3段階評定し、不一致な点は 協議して評定・得点化した。その結果、表5に示すように、こなれていてよい訳(3 点満点)が3名、直訳風だがよい訳(2点)が6名、誤訳があり意味が通らない(1 点)が3名となり、平均得点は2.0点であった。訳の良さという点では、こなれた訳 をした学習者は少なく、多くは正確ではあるが直訳調の訳を産出したということがで きよう。以下に、 「こなれていてよい」とされた訳と「誤訳があり意味が通らないと ころがある」とされた訳の例をあげる。 ◆こなれていてよいとされた訳(例) 三葉虫 三葉虫は、 6億年前、地球に存在した、最初の多細胞生物であると考えられている。 これらの絶滅した海洋甲殻類は体が2またはそれ以上の部分からできており、全世界 に3億7千万年の間、生息していた。三葉虫の大きさは、2/10インチから9インチの 範囲がある。 ◆誤訳があり意味が通らないところがある」とされた訳(例) 三葉虫 三葉虫は6億年前に起源を持つ、初めて地球上に存在した多細胞動物であると考えら れている。こうした絶滅した海の甲殻動物は2つ以上の体節で成った身体をもち、 3 億7千万年前の時代には地球の至る所に存在していた。それらの身体の長さは0.2-9インチに及んでいる。 (3)辞書引数と訳の方略について 文教材1の日本語訳の際に辞書を引いた辞書引数は3単語; 1名, 5単語; 1名, 6単語;3名, 7単語;2名, 8単語;3名, 11単語;1名, 14単語;1名と, 3単 語から14単語にわたっていた。この辞書引数と全体の訳の良さとの間には明確な関係 はなかった。あまり辞書を引かなくてもよい訳を産出する者,たくさん引いてよい訳 を産出する者などが見られた。また,訳に際して,一文を読んでは日本文に直す方略 をとったか,全文を読んでから日本文に直す方略をとったかを聞いたが, 5名が一文 ずつ方略, 7名が全文方略を採用したと回答した。しかし,この結果と訳文の正確さ, 良さ得点とは明確な関係がなかった。 2-5.箕間5.質問6,質問7の結果 質問5は三葉虫は何を食べていたかという問題を付与しその予想を書いてもらうも の,質問6は自分の予想に対する自信度,質問7は答えに相当する英文内容(英文教

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材2)の読みたさをそれぞれ4段階評定してもらうものであった。この結果を表6に 示す。 質問5 (予想)についてみると、全員が予想を挙げていることがわかる。その内容 は,プランクトンが10名,小さい魚が2名(重複回答),海草・草が2名(重複回答) であった。また甲殻類というヒントには,- 1名が無記入であったが,カニ・エビとい う回答が10名,カブトムシ・クワガタという回答が1名で,予想もヒントにも10名/ 12名(83.3%)の学習者が妥当な予想や正しい答えをあげていることがわかる。 質問6 (予想の自信度)については、 「まあまあある」という回答者が3名、 「あま りない」という回答者が8名、 「全くない」という回答者が1名であることがわかる。 質問7 (英文教材2の読みたさ)については、 「すごく読みたい」という回答者が 2名、 「少しは読みたい」という回答者が7名、 「あまり読みたくない」という回答者 が3名であることがわかる。 表6.質問5, 6, 7の結果 学習者番号 uノ 「 内容 冰ノ ィ,ネ齷 ル7 読みたき No.1 ちつちやい魚や海草とか? 釘 3 No.2 草 1 Noー3 プランクトン 1 No.4 動物性プランクトン的なもの 2 No.5 海中の小さな生物、プランクトン 2 No.6 動物性プランクトン 2 No.7 プランクトン 2 No.8 プランクトン 2 No.9 プランクトン 3 No.10 プランクトン 2 No.ll プランクトン 2 No.12 小さな魚/プランクトン 3 荏)予想: 1 ;予想あり、 2;なし、自信度: 2 ;まあまあある、 3;あまりない、 4;全くない、 9 ;無回答、読みたさ: 1 ;すごく読みたい、 2 ;少しi滅んでみたい、 3 ;あまり読みたくない、 4 ;全然読みたくない、をそれぞれ奉れ

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したがって、三葉虫の食性は何かという問題については、全員が妥当な予想を書い たが、その予想が妥当なものであるという自信はない学習者が多く、その答えが書い てある英文教材2を読みたさは、すごく読みたいというよりは少しは読んでみたいと する者が多いことがわかる。英文教材の読みたさは、英文教材1の方が高く、英文教 材2の方が低いといえる。事実、 2つの教材間の読みたさ評定値の学習者毎の変化を 見ると、評定が十に変化した者; 3名、変化がなかった者; 3名、一になった者; 6 名とマイナスになった者が半数を占めている。 2-6.質問8の結果 質問8は英文教材2の和訳を課す質問である。各学習者が産出した和訳に基づき、 その訳の正確さと全体の良さについて、筆者を含む3名の判定者が判定を行った。 3 名の判定がずれた場合には協議を行って調整した。その結果を表7に示す。 表7.英文教材2の和訳の結果 学習者番号 冩8,ノ 8ヲリ+2 全体の良さ No.1 偵S 2 No.2 2 No.3 經 2 No.4 2 No.5 2 No.6 偵S 3 No.7 1 No.8 經 2 No.9 3 No.10 經 3 No.ll 3 No.12 經 1 平均得点 紊" 2.17 注)訳の正確さと全体の良さに関する表中の数 字は全文の平均得点である。

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(1)訳の正確さについて 英文教材1の場合と同様に、 3名の判定者が1文毎の訳の正確さを「正しい-2点」、 「一部誤訳-1点」、 「誤訳-0点」、不一致な点は協議して評定・得点化した。その結果、 英文教材2の訳の正確さの平均得点は1.42 (満点に占める割合71%)であった。英文 教材1 (満点に占める割合85%)よりも正確さ得点は低かったといえる。 (2)訳文全体の良さについて 訳文全体の良さを3名の判定者が「こなれていてよい-3点」、 「直訳風だがよい-2 点」、憤訳があり意味が通らないところがある-1点」と3段階評定し、不一致な点は 協議して評定・得点化した。その結果、表5に示すように、こなれていてよい訳(3 点満点)が4名、直訳風だがよい訳(2点)が6名、誤訳があり意味が通らない(1 点)が2名となり、平均得点は2.17点であった。英文教材1の傾向と同様に、訳の良 さという点ではこなれた訳をした学習者は少なく、多くは正確ではあるが直訳調の訳 を産出したということができよう。 (3)辞書引数と訳の方略について 文教材1の訳文産出の際に辞書を引いた辞書引数は4単語; 1名, 6単語; 4名, 7単語;1名, 8単語;1名, 9単語;1名、10単語;1名, 11単語;1名、 12単 語; 1名、 13単語から1名と、 4単語から13単語にわたっていた。この辞書引数と全 体の訳の良さとの間には明確な関係はなかった。あまり辞書を引かなくてもよい訳を 産出する者がいる一方で、たくさん引いてよい訳を産出する者などが見られた。また, ここでも、訳に際して一文を読んでは日本文に直す方略をとったか,全文を読んでか ら日本文に直す方略をとったかを聞いたが, 4名が一文ずつ方略, 7名が全文方略を 採用したと回答した(他に無記入者が1名)。しかし,この結果と訳文の正確さ,良 さ得点とは明確な関係がなかった。この傾向は英文教材1の場合と同様である。 2-7.質問9の結果 質問9は質問9-1と質問9-2の2つの質問で構成されている。前者は三葉虫に 関する知りたいこと(疑問)を自由記述してもらうものであり、後者はその知りたい ことが書かれているインターネットサイトがあったとして読みたいかを4選択肢から 選ぶものである。既に学習者は化石の正体は何かという問題、また化石の正体である

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三葉虫は動物だが何を食べていたのかという問題を解決して、一定の知識を獲得して いると考えられる。しかも三葉虫に関する問題に自我関与しているとすれば、得られ た知識を使って新たな問題を兄いだしていることが考えられる。質問9- 1はそれを 聞く質問である。また、質問9-2はその間題を解決する意欲を聞くものであり、英 文だろうと日本文だろうと問題解決カミできれば読むという強い意欲を示す状況から、 英文でも日本文でも全然読みたくないという意欲がない状況までを選択肢にして、学 習者の意欲を測定しようとするものであった。これらの質問の結果を以下に述べる。 (1)質問9-1の結果 質問9-1の結果を作表したものが、表8-1である。 表8-1.知りたいことの自由記述内容 学習者番号 リ. リ*(+ ,b No.1 ゥ )lX+X+リ,ネ*尼

No.2 ェH蕀wI( ゥ 9lX+X+リ,ネ* リ. リ*& No.3 倅 wI( リ, ゥ )lX+X+リ,ネ*薬

No.4 假Ykヨ * ,jH自MI X*ク*(蕀wI( ネ峪 ィハ H-リ+リ*"

No.5 儿Y?x/ x. iZ *HコI jI] ネュhナx, zH,x*H, ,H*(+リ,ネ*鑓,x*H+X,B 絶滅したのかo

No.6 倅 wI( h, ,H. X*ク+8*ィ+ク.ィ+ネ.ィ *H,ネ,ZH+ク,ノwh宿,リ巉*鑓蕀wI(韭 ネ,R も様kな種類があるのではないかということo No.7 假Ykリ,リ,x,ネ*リ.x*(* h*(*H+ ,f No.8 ケ_ク,h* 員ィ+X,H*(+リ,ネ*愉 (、Y(h, (+リ,h* . ェH,x,ネ*リ.x*(,ノ ク+8, " たのか○ No.9 b No.10 (.ク/ , h+ ,兒ゥWィ+X,H*(+リ,h*(*H+ ,h,レHャ(コイリ,ノ4ク咎│リ*ィコリ*(,ネ+ ク*B か?暑いところと寒いところならどちらを好むのか?

No.ll 倅 wI( ノ ク,リ* h+ケyリ ,X*ク+リ*ェHキH, ク,ネ蕀wI( ,h+X,I x. 饂 はどんなものがいたのだろうか.当時の食物連射こついてもつと知りたいと思

いましたo

No.12 蕀wI( ネ昆:韶 唏t 蕀wI( ノ 8+X*) ク,h ンク, x,H*(+リ. ,ツ (体の大きさによって食べるものが異なる生物がいるのかいないのかo)

表8-1から、どの学習者もここで読んだ英文教材の内容に根ざして、三葉虫につ いてぜひ知りたいと思うことがあることがわかる。その意味では、自我関与すること によって三葉虫に関する新たな興味関心を持ち得たとも考えられる。知りたいことの

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内容としては、三葉虫の絶滅したわけが知りたいという記述が多い(記述数; 4)0 次には、三葉虫の詳しい食性や食物連銀(記述数; 3)、三葉虫の寿命(記述数; 2) が疑問点として複数の学習者から挙げられている。疑問内容が拡散的であるのは、例 えば、 「(三葉虫は長い間全世界で生きていた。) _でも、なぜ絶滅したのだろうか」と 考えるか「(三葉虫は体の大きさも大小力むあり、いろいろなものを食べていた.)旦皇 あ、食物連鎖はどんなだったのか」と考えるかで疑問内容が異なってくるわけである から、当然の結果といえよう。 (2)質問9-2の結果 質問9-2の結果を作表したものが、表8-2である。 表8-2.サイトの読みたさ 学習者番号 2 4 迭 6 途 8 湯 10 免ツ 12 評定 2 2 3 2 3 3 注)評定の数字は、 2 ;英文サイトは読みたくないが日本文サイトはぜひ 読みたい。 3 ;英文サイトは全然読みたくないが日本文サイトなら少 しは読んでみたい、を示す。 この表から、 ①英文サイトでも日本文サイトでも読みたいとする回答(評定1)、及 びどちらでも読みたくないという回答(評定4)はないこと、 ②日本文サイトならぜひ 読みたい(評定2)とする回答が7,日本文サイトなら少しは読んでみたい(評定3) とする回答が5と、前者が少し多いことがわかる。したがって、英文サイトでも読んで 知りたいというほど強い意欲はないということがわかる。 2-8.質問10の結果 質問1 0は事後アンケートであるが、既にこれまでにその結果を述べてきたものを除 き、ここではまだ述べていない質問1 0-⑨、 ⑩の2間の評定結果を述べることにする。 なお、それぞれの質問内容は次のとおりである。 質問10-⑨ ;この授業内容は理解できた。 質問10-⑩ ;今回読んだ英文内容は難しかった。

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(1)質問10-⑨の結果 この質問結果を表9 - 1に示す。 表9-1.授業内容の理解度 学習者番号 2 4 迭 6 途 8 湯 10 免ツ 12 評定 1 ,2 1 1 1 1 注)評定の数字は、質問票の尺度を逆転させてあり、 1 ;はい、 2 ;どちらかと いうとはい、 3;どちらでもない、 4;どちらかというといいえ、 5;いい え、を示す。 この表から、はいという回答; 6,どちらかというとはいという回答; 6と授業内容が理 解できたとする回答が多いことがわかる。 (2)質問10-⑩の結果 この質問の結果を表9 - 2に示す。 表9-2.英文内容の難しさ 学習者番号 2 4 迭 6 途 8 湯 10 免ツ 12 評定 4 釘 4 3 3 迭 2 5 注)評定の数字は、質問票の尺度を逆転させてあり、 1 ;はい、 2 ;どちらかと いうとはい、 3;どちらでもない、 4;どちらかというといいえ、 5;いいえ、 を示す。 この表から、どちらかというと難しかった(評定2); 3名、どちらでもない(秤 定3);4名、どちらかというと難しくない(評定4);3名、難しくなかった(評定 5) ; 2名であり、難しかったという印象を持つ学習者は少ないといえよう0 感想の結果 感想結果を表1 0に示す。感想は質問1 0に答えた後に、口頭で依頼して書いても らったものである。なお、感想は原文のままであり、表中の下線…は関与してい ると判断できる記述を、下線    は非関与と判断できる記述をそれぞれ示した。 また、網掛けを施した学習者は感想内容から自我関与したと判断しうる学習者を示し た。

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表1 0.学習者毎の感想 学習者 亅I 「 - 巴x,(+ ,h,レI$鶇, H,h輊, +リ,h-ネ,X*(* リ,JB なのRF'がると廿読、のが'J,しくじた二つ目の英文で、free-syim mingのところや清掃する(死肉を食べる)描食運動としてしまったなど、細かい誤訳が、 全体への理解を誤らせるようになってしまって、難しいと感じたo 鰹 唸ワX ケ ハ リ,h*コJ(蕀wI( ネ峪 レH*ク,(,i&ノ& ィリ(*(,リ+ ZH+ + , . リ+ ない」と思い、何かの葉っぱの化石かなあと思った○ ・∠の想ち日lることで、「知たいという思いがまつたと屈- ・題材が異なれば、もう少し興味がわいたかもしれない○ ・化石については、かなり知識が乏しく、何も知らなかったので、今日の実験は、かな り勉強になったと思うo -_ ル? ネ,ネ+リ- , *H, H-ネ. *H*ィ, (+8,zH+リ*(+ ,h*ゥ? でいてるとは光、にたりま○ I 坪,ノ? リ* ク* (+リ,X ゥ?ィ ィ*ィ,h*僖H, ネ. X+ .ィ,リ巉+胄 つて∠のでのなぞくために廿にりめたので'にでましたある. ・付けですね?fのイ石みたいです 食性の方なんですが、英語を読んでもいまいち想像できず、次頁の解説でようやくなる ほどつてなりましたo自由遊泳性のプランクトン的な動物つて言われても何食べてるか わかんなかつたし...o

No.5 ,)mィ,ネ [h*ェI&リ.x, )% ホィ*ィ ,H*ク,JH晴+X*H/ +H. X-ネ+X+ヨ iZ ノ&リ / * .

程度持っていると、おもしろいと思いましたoあまり化石などには詳しくもないし、興 味もあまりないのですが、生物の進化など考えると、おお∼そうかと思いましたoこれ まであやふやだったのですが、三葉虫が甲殻類だつたと知って、意外な感■じがしました (イメージから-) - 冰ノ ィ,俾 リ*ィ* . (*(,H,ノn(*(*ィ* . ネ+X+リ*ェC mィ,ルuノ ィ,X*ク+ル ネ,仍8訷+X,B もらって考えを発言してもらった後に丸付けをしてもらっていましたが、二回目は予想 してすぐに丸付けをしてもらっていました01回目のやり方だと他者の発言による影響 が結構関係してくるのではないかと思いました○ 予想認させfは、かに促うがあると感じまたoこういう分野の研究を

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やってみたいと思いましたo 遅れてしまってすみませんでしたo 』l 俐X ノ[h,ル 9+ネ,侏 H,jH* -ネ. x-リ+リ*リ, +リ,ネ,X+x*ェC)[imィ,ル<x-雍8*ィ ,H*イ ましたo予想にあまり自信がなかったので、予想を確かめるというよりは、疑問を解消 したいと思って英文を読みました9 No.8 冰ノ ィ/ ヲリ* .h*H,h+X,H [h/ <x/ + h*(*H.h. レJ(.h+ZH ホゥ<x- ツ 8,h*(*HォH+b で読んでしまったoでももしいきなり英文だけ与えられたらもつと読むのがめんどくさ かつたと思うoあらかじめ何のトピックがかかれているかを知った上で読んだので読み やすさはあつたと思うoそのトピックを与える段僻で予想ができて「さ-、この予想は 当たってんのかな?」と思うことができればよいと思ったo複数人の中で時間を気にし なから読むと、やはり早く読もうとするような気がした(自分は)o

No.9 儿 & -ネ. [h/ <x-ネ, (,ネ,ZIo8+X,H*(. H+ , + x-リ+リ*(エ8鰄+ 督

んどくさい、疲れた)になってきた○調べたいことがあれば、まず日本語で検索するの で、いきなり英語で検索するのは反則だと思ったoこの授業では英文を読むのがさほど 苦じゃなかつたが、目的や対象がはっきりしているだけでなく、分量が多くなかつたの が大きい気がするo 『弊 倬fネ, x/ , ,h*ィ* ィ,H* . ネ* (,H*(. i?凭ィ- h*ク,偬 すいと,小た○専門的というかあまり目にすることのない単語が多かつたですが、 その訳語を提示しておくということは今回の実験の趣旨からするとずれている事なので しようか??そういう難しめな単語も調べさせることも目的の一つなのでしょうか?英 文の量はそんなに多くなかったのでわりと抵抗はなかつたです○

嘱鰹 蕀wI( ,h*(*I:饂 ィ*(+リ+ ,jH+ク+X,I< . ネッィュH, ネ-ル i h+X,H*(+リ+ ,h, x,ル&メ つていましたが、その三葉虫がいったいどんな生物だったのかということは今までほと んど聞いたことがなく、A口はその、ににして三に.する味がぐつ と一ままたoはり`の味るのは日本立であれ廿誌であれ隷んでいて白 いのだなと,tlましたところで「甲殻類」といった場合、甲虫はその仲間に含ま れないのでしょうかo「甲殻類」と聞いて最初に思い浮かんだのがカブトムシ.クワガタ などの甲虫だったのですか-.o調べてみますo 朝野 唳? ,ネ+8*ィ ハH+8*(,ネ*苓*(,ネ-ネ,X*(. h*( ク+ ,h, (+リ,咤

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たくなった。 ・脱皮で大きくなるのだろうけれど、実際にはザリガニの脱皮すら見たことがないので、 大きくなる経過も見てみたいと思った。 感想からもわかるように、 「自分なりの疑問があると英文を読むのを少し楽しく感 じた」 (学習者1)、自分の予想を打ち明けることで「知りたいという思いが強まった」 (学習者2)、 「英語の勉強のためなら英文をあまり読む気はしないが、知りたいこと が英文で書いてあると読む気になる」 (学習者3)などは、疑問があり、自分の予想を 立て、その結果を知りたいと思うと英文も読む気になるということを示唆していると 思われる。これに類する感想は学習者4,6,7,10,11からも得られている。また、学習 者11は、 「今回はその化石を実際に目にして、三葉虫に対する興味がぐっと高まりま した」と書いているが、これは実物教材の影響があったことを示唆するものといえる。 さらに、学習者12は、英文読解によって得られた知識(三葉虫は体の大きさが小さな ものから大きなものまでいた)を用いて、 「それは成長しきった段階でそのようにな るのかを知りたい」と述べて、新たな疑問の出来を示している。これらの9人の学習 者は自我関与状況にあるといえる。一方、学習者5は「知らない単語が出てきてうん ざりした」、学習者8は「予想を確かめるというよりはよし英語読むぞという感じで読 んでしまった」、学習者9は「だんだんめんどくさくなってきた」と述べて、自我関与 し得なかった状況にあったことを示している。これら3人の学習者は非自我関与状況 にあるといえる。これらの感想文による学習者の分類を用いて、訳の正確さ、全体の 良さを再検討してみたが、明確な違いは見られなかった。 3.予想の確認のための分析とその結果 前述したように、問題解決事態の導入と実物教材の提示という要因が望む自我関与 状況を形成するのに効果を持ったとすれば、 ①自分の予想を確認するために英文を読 むという授業は面白いと評定し、予想が確認できる内容の英文を読みたいと評定する 者が多い、 ②日本語訳の全体の訳の良さは読みたさ評定と相関する、 ③英文内容とし ての「三葉虫」 -の興味関心は高まる、 ④実物教材の導入を肯定的に評定する、など の現象が観察できることが期待される。質問毎の分析の項での記述と重複する部分も

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