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太田市前立腺がん検診の詳細報告(平成27年度をもとに)

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Academic year: 2021

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ビ デ オ 4.当院におけるロボット支援腹 腔 鏡 下 腎 部 切 除 術 (RAPN)の初期経験 野村 昌 ,土肥 光希, 田 裕美 青木 雅典,岡 大祐,馬場 恭子 齋藤 智美,栗原 聰太,宮尾 武士 中山 紘 ,大木 亮,宮澤 慶行 周東 孝浩,関根 芳岳,小池 秀和 井 博,柴田 康博,伊藤 一人 鈴木 和浩 (群馬大院・医・泌尿器科学) 桶川 隆嗣 (杏林大学 泌尿器科) ロボット支援腹腔鏡下腎部 切除術 (RAPN;Robot -assisted partial nephrectomy)は 2016年 4月に保険収載さ れた術式であり,従来の腹腔鏡下腎部 切除と比較して, より正確で精密な腫瘍核出や腎縫合を素早く行うことが可 能となり,制癌性を維持したまま阻血時間の短縮に寄与で きるとされています.群馬大学泌尿器科では,2017年 2月 より同術式を導入し,これまでに 3症例に施行しましたの で,初期経験として報告します (症例 3については動画を 供覧).【症例1】 41歳,女性.左腎中極外側に径 15 mm 大の腫瘍あり,T1aN0M0 Stage の診断.手術時間 :4時 間 52 ,出血量 :少量,腎動脈阻血時間 :15 .周術期合 併症としては術後 Grade 1の肝機能障害あり.【症例2】 73歳, 男 性. 右 腎 中 極 内 側 に 径 14 mm大 の 腫 瘍 あ り, T1aN0M0 Stage の診断.手術時間 :4時間 49 ,出血 量 :少量,腎動脈阻血時間 :32 .周術期合併症としては 術後薬疹疑いの皮疹出現あり (手術との因果関係は否定 的).【症例3】 63歳,女性.左腎上極前面に径 25 mm大 の腫瘍あり,T 1aN0M0 Stage の診断.手術時間 :3時間 35 ,出血量 :少量,腎動脈阻血時間 :24 .周術期合併 症なし. 3症例とまだ症例数は少ないため,正確な比較は困難で あるが,従来の腹腔鏡下腎部 切除術と比較して,腎動脈 阻血時間は短い傾向あり,なおかつ腫瘍核出や核出後縫合 は正確かつ容易となっていると えられる.今後も症例を 重ねて検討を行う予定です.

セッション >

座長:栗原 聰太(群馬大院・医・泌尿器科学) ビ デ オ 5.転移を有するT3腎癌に対する腹腔鏡下腎摘除術の経 験 根井 翼,藤塚 雄司,牧野 武朗 悦永 徹,斎藤 佳隆,竹澤 豊 小林 幹男 (伊勢崎市民病院 泌尿器科) 転移を有する腎癌でも局所病変の切除が推奨される.今 回我々は転移を有する T3腎癌 2例に対し腹腔鏡下腎摘除 術を施行した.【症例1】 70歳代,女性.主訴 :肉眼的血 尿.現病歴 :前医で左腎腫瘍,下大静脈腫瘍血栓と指摘さ れた.T3bN2M1.腹腔鏡下に腎血管の処理および腎の遊離 させた後,開腹に移行して下大静脈腫瘍血栓摘除術を施行. 手術時間 :8時間 35 ,ラパロ操作 :4時間 36 ,出血 : 1,220 ml.術後 8日目に退院.【症例2】 50歳代,男性.主 訴 :臀部痛.現病歴 :臀部痛精査のため CT撮影.右腎腫 瘍,肺転移,リンパ節転を指摘された.T3aN2M1.手術時間 : 4時間 42 ,ラパロ操作 :3時間 42 ,出血 :少量.術後 7 日目より放射線療法を開始.腹腔鏡下手術では早期の退院 と後治療までの期間の短縮が期待される. 臨床的研究 6.太田市前立腺がん検診の詳細報告(平成27年度をもと に) 武智 浩之 (群馬県館林保 福祉事務所) 大谷 和歌,森田 崇弘,大津 晃 村 和道, 見 勝,清水 信明 (群馬県立がんセンター) 今回,平成 27年度の太田市前立腺がん個別検診の結果 の詳細をまとめたので報告する. 一次検診から二次検診,三次検診とつながるシステムで 検診が実施されている.一次検診異常者のうち 83%はその 後の検診に,二次検診異常者のうち 90%は三次検診につな がっていた.また,一次検診異常者が二次検診を受診せず 三次検診を受診したのは 2名 (1.0%)のみであった.以上 より太田市前立腺がん個別検診のシステムが機能している ことが示唆された. 二次検診,三次検診受診結果は,太田市前立腺がん個別 検診実施医療機関だけではなく,太田市内の病院,市外さ らには県外の病院,医院からの情報提供もいただけていた. その恩恵で検診の精度がより優れたものになっているとい える.また,さまざまな病院,医院,地域で前立腺がん症例 が発見されていることが明らかになった.これは住民の意 第 76回日本泌尿器科学会群馬地方会演題抄録 ―376―

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向に った検診が実施できていることが示唆されたのでは ないだろうか. 7.当院における70歳以上の限局性前立腺癌の症例検討 林 拓磨,奥木 宏 ,岡崎 浩 中村 敏之 (館林厚生病院 泌尿器科) 【目 的】 当院における 70歳以上の病期 B前立腺癌症例 おいて,治療法や予後を検討した.【対象と方法】 2003 年から 2015年までの当院で診断・初期治療を行った 70歳 以上の病期 B前立腺癌の 490例を対象とした.【結 果】 年齢は 70∼92歳,PSAは 3.278∼140.020 ng/ml,DAmico 類で低リスク 84例,中リスク 183例,高リスク 223例で あった.初期治療は,内 泌療法 242例,前立腺全摘術 60 例,外照射 47例,重粒子線 2例,組織内照射 9例,PSA監視 18例/待機療法 101例であった.2年以上経過を追えた通 院中症例は 212例であった.【 察】 今回の検討では 臨床的再発,前立腺癌死は 3.0%であり,70歳以上の病期 B 前立腺癌症例の治療には状況に応じた治療選択が必要と思 われた. そ の 他 8.市と連携した CKD (慢性腎臓病)対策 武智 浩之(群馬県館林保 福祉事務所兼 桐生保 福祉事務所) 今回,市と連携した CKD対策を行ったので報告する. 慢性腎臓病対策が重要なことを行政は理解しているが, その対策の進め方では試行錯誤を重ねている.その中で市 民を対象とした勉強会の開催方法への助言 (勉強会に招く 対象者を検討し,内容を対象者に合わせる等)をしたため その経験について紹介する.また,行政 (地域・職域保 従 事者を含む) と臨床医の思惑がすれ違っていることも CKD対策が進行しない一因である.そのため実際の行政 サイドから出ている意見 (対象者を医療機関につなげるこ とはできるが,その後の定期的な受診や治療に結びつかな い等)を紹介する. 行政と臨床医 (医師会,病院)が充 に意見 換したうえ で課題に対して協力連携し対策を進めていくことが地域の 住民にとって最善である.とくに泌尿器科医師は CKD対 策の中心的役割を担うことが期待されている.

特別講演>

座長:鈴木 和浩(群馬大院・医・泌尿器科学) ロボット手術の特性を生かした泌尿器手術戦略について 雑賀 隆 (愛 大学医学部泌尿器科学講座 教授) 泌尿器科領域では,その診断,治療法の戦術革新に伴い, その戦略は大きく変化をしている.とくに手術においては, ロボット支援手術の導入に伴い,大きく変貌している.前 立腺癌ではロボット支援前立腺全摘除 (RALP)が広く普 及し,さらにその特徴である精度の高い剥離操作や低侵襲 を活かすことで,進行癌や高齢者への積極的な適応拡大が おこなわれるようになってきた.さらに腎細胞癌では 2016 年度からロボット支援手術 (RAPN)が保険適応になり,手 術が容易になったことで低侵襲かつ腎温存可能な症例が拡 がっている. これらの手術に関して手術方法の Tipと Pit -fall紹介と具体的な症例を提示しつつ,治療戦略の新しい コンセプトやこれからの泌尿器治療における展望・希望を 紹介する. ―377―

参照

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