ベートーヴェン ピアノソナタOp.27, Nr.1の楽曲分析と演奏法
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第1部 A) 第4 4巻 第2号. 平成6年3月. Jommalof Hokka ido Uni i &iu鎚t Sec i i ty of1 l t 44 2 vers on( onIA) vo ‐ ‐ , No. ベ ー トー ヴ ェ ン. ピ アノ ソ ナ タ. 梅. op.27 Nr.1 ,. 本. M 【 arch ,1994. の 楽 曲分 析 と演 奏法. 実. は じ め に L.v‐Beethoven の ピ ア ノ ソ ナ タ. op‐27,Nr 2ci I は 彼 自 身 に よ っ て,「幻 s‐MOI .IEs-Dur とNr‐. 想曲風ソナタ」 というタイ トルがつ けられている. このタイ トルには, 従来の古典的ソナタの書法 に倦怠 し, そこから離脱して新しいものを打ち立 てよう とした Be hov t e en の野心的な意気込みが 感じられる. つまり彼はこれらの作品によっ て, ソナタという厳格な建築的形式の中にできるだけ 大きな自由性を取り入れ, ソナタの新しい可能性を追及 した‐ この試みはその後次第に発展, 変容 し, ついには成熟を遂げ, 傑作の森といわれる作品50番台の中期の名作の数々を生むこととなる‐ この論文では2曲ある 「幻想曲風ソナタ」 のうち, 「月 光」 と言う名前 で知られ ている op‐27, Nr. 2c i I Iの影に隠れて注目される事が少ないが, 非常に斬新なアイ ディ アが盛り込まれ ている s-MO op‐ 27 ‐IES‐Dur を取り上 げる. 第1章では全曲の構成, 第1楽章の形式を中心にしてその ,Nr 着想の新 しさについて言及 し, 第ロ章では第1楽章に焦点を当てその演奏法につ いて考察する.. 第1章. 斬新なアイ ディ アについて. I. 切れ目がな い楽章構成-3楽章か4楽章か? Beethoven 以 前 の ク ラ ヴィ ーア ・ ソ ナタ で 特 に重要 で あ る の は Jose h Ha d 1 と W.A‐ p yx , Mozar あるが tのもので , それらのほとんどが, 3楽章で作られている‐ たま に Haydn には例外. 的 に 2 楽 章 の も の も 見 受 け ら れ る が (Hob.X W/40 G-Dur Hob.X W/41B-Dur Hob.X W/ , ,. 48C-Dur ) , 4楽章のものは-曲もない. 4楽章はもともと交響曲や弦楽四重奏曲に使われ てい た形式であっ た. その楽章配列は次のような基本パターンから成っ ていた (図1) . < 図1>. 曲の形態. 速度表示 第 1 楽 章 : AI 1 egro. 第2 楽章: Andante 又 は. ソナタ形式による中心的楽章 Adagio. 第 3 楽 章 : AI 1 to egret 1 第 4 楽 章 : AI egro 又 はPresto. 歌謡形式, 変奏曲等の形式による緩徐楽章 ) 複合三部形式, 舞曲楽章 (Menue t t o)1 ド ロン ンナタ又はソナタ形式. Beethoven はピアノソナタを交響曲や弦楽四重奏曲に匹敵する大きな形式で書こうと決意し. ,. 最初の作品番号付きの ピアノ ソナタである op‐2 の3つのソナタ においてこの4楽章制を導入 し 147.
(3) . 梅 本. 実. )のうち op2-12 3 た. 彼の op‐ 27 2曲のソナタ2 1より前に作曲された作品番号付きの1 . , . ,, , ,Nr op 22 op.7 . , op , op .10-3 , ‐26の7曲が, 4楽章で書かれている. これに対 して, 彼の3 0一1 3 楽章制のソナタ (op , 2) は諸井誠が述べているよう にこのうち第 ‐1 ,2 , op ‐1 , op .14-1 ) (図2) 2か第3楽章のいずれか一つが省略されているものと考え られる3 . <図2 > op.10-1 1 第 1 楽 章 : AI egro. op .10-2 AI 1egro. op.13 AI 1 egro. op ‐14一I AI 1egro. op ‐14一2 AI 1egro. 第 2 楽 章 : Adagio. 省略. Adagio. 省略. Andant e. 第3楽章:省略. AI 1egret to. 省略. issimo 第 4 楽 章 :Pres t. AI 1 egro. AI 1egret to AI 1egro. 省略. Presto. AI 1 egro. ‐ ピ さ て, こ の op tacca ,Nr.1 の ソ ナ タ で あ る が, Beethoven の ア ノ ソ ナ タ の 中 で 唯 一, At .27. で全体が切れ目なく繋げられているという特異な構造から, 何楽章に分けて考えるのか決め難いよ l うであり, 意 見が二つに分 かれている‐ W‐Nage , 諸井三郎, 諸井誠, 園田高弘, 市田儀一郎, l i t 門 馬直美, 大木正興は3楽章と考えている‐ これに対 して E.v‐E1 n,E.B1 er e om ,J‐Uhde, 平 野昭,服部龍太郎は4楽章と見徹 している‐これは, As-Dur で 始 ま る Adagio con-espressione 1 ivace の 部 分 (譜 例 2) の部分(譜例1)を独立した楽章として考えるか, それとも次の AI egrov の序奏としてこの楽章に含めるかという見解の相違がその理由となっ ている. 私の個人的な見解ではこのソナタは, 3楽章だと考える‐ その根拠として, 最終楽章の256小節 (Henl e 版 に よ る) に 「Tempo l」 (譜例3) の指示が書かれていることを重視する‐ も し, こ. のソナタを4楽章であると考えるな らば, この 「Tempo 工」 で始まる部分は第4楽章 に属するこ ととなり, 同じメロ ディ ーで出てくる第3楽章冒頭ではなく, 第4楽章冒頭 AI 1 egrovivace か, もしく は第1楽章冒頭 Andant e のTempo に戻ることを意味すると考えられ, これは非常に不自 然である‐しかしこのソナタを3楽章と考えるならば,この「Tempo l」は第3楽章冒頭の Tempo に戻ると考えられ, 自然である. おそらく Bee thoven はこのソナタで非常に大胆な試みとして, ピアノソナタの歴史上初め て, 従来のソナタの中心的楽章であっ た<第1楽章:AI 1 egro ソナタ形 式>を省略したと考えを進めることができるのではないか (図3) .. <図3>. 従来の4楽章制ソナタ. N op .27, r‐1. 省略 Andante 第2楽章: Andante 又 は Adagio 第3 楽章: Menuetto 後 に Beethoven に よ り Scherzo Scherzo AI 1 序奏部付 第 4 楽 章 : AI1egro 又 はPrestoロンドンナタ形式又はソナタ形式 ) egroロンドンナタ形式( 1 第 1 楽 章 : AI egro. ソ ナ タ 形式. また3楽章と考える事により, 全体は次のようなシンメ トリ ックな構造を持っ ていると図式化で きる‐ (図4). 148.
(4) . ベートーヴェ ン ピアノソナタ op‐ 27 1 の楽曲分析と演奏法 . , Nr. <図4 >. 第2楽章. 第1楽章. 1Aぬ 嗣 主要部):跳一助「. 第3楽章. ー 飽 臨 伽 聯 帥 …従属部):A 一助r s. AI 1 1 toev I HAI 1 egro (従属部): C‐D w1 AI egro mol vace:c-MOI ・ egro Vi vace. fA ぬ 瞭 (主要部):恥一助r1. Tempd Presto. (主要 部) :βs-Dur. (従属部 脇. 1. 山 . . この図から第一楽章主要部 Andant i e は, 同じようなゆっくりのテンポの第3楽 章従属部 Adag o ione と 対 応 し, 第 1 楽 章 従 属 部 AI con espress 1 1 to e vivace をはさ egro は 第 2 楽 章 AI egro mol. んで, 第3楽章主要部 AI 1 i egrov vace と対応す る. また調性関係の面か らも, 第1楽章従属部 AI 1 egro の C‐Dur が,. 第2 楽 章. AI 1egro Mol ivace で そ の 同 主 調 で あ る c-MOI to e v Iに転調. し, 更に第3楽章主要部 AI 1 i egrov vac e でその平行調であり, このソナタの主調である Es-Dur に戻っ ていることが良くわかるであろう.. 2. 全体の調性設定について Beethoven は彼の ほとん どの ピアノ ソナタで 4楽章制のもの では緩徐楽章 (第2楽章または , 第3楽章) を, 3楽章制のもの では第2楽章を第1楽章と違っ た調で始め それ以外の楽章は 一 , , 貫して第1楽章のはじまりと同じ調で始め ている‐ (巻末の Bee thov en の ピアノソナタ一覧表参. 照). しか し彼はこの op‐27 第 ,Nr.1 の ソ ナ タ で, 前 の 項 で も 触 れ た が 第 1 楽 章 を Es-Dur、 2楽章を c-MO 1 I 第3楽章を A - D と3 つの違う調で始めている した例 s ur は, 彼の他 、 . こう の ピアノソナタでは, 只 op 1 01 (第1楽章 A-Dur 第2楽章 F MOI I) と D ‐ 第3楽章 - u r a . , , 0p. 110(第1楽章 As-Dur 第2楽章 M 1 I I I f- O , 第3楽章 as‐MO ) に見られるだけである. , この3つの違う調 は3度ず つ下行する関係にあるが, この手法 は翌年作曲された6つの変奏 曲 F-Dur op 34 ) に更に徹底 したやり方 で用い られている‐ これは当時彼がソナタや変奏曲という .. 古典的な形態の中で, 調性関係においても革新的な試みを行おうとしていたことの証明である . しかもこの op‐ 27 1のソナタでは,楽章内の調の設定にも興味深い工夫が見られる‐つまり, ‐ ,Nr Es-Dur で始ま っ た第1楽章 はその中間部 AI 1 egro で C‐Dur に転調するのだが (譜例4) , こ れ は既 に Andante. の13小 節 目 の f ー MO I IのV度 の和音 (C-Durの1度の和音と同じ [譜例. 5]) でそれを予告している. また この C-Dur は, 第2楽章 c- MO I 1と同主調の関係にあるこ とはす でに述べた‐ 第2楽章の中間部は第3 楽章と同 じ調 As-Dur に転調 している (譜例6) ‐ そ して第3楽章の主部 である AI 1 egrovivace で 第 1 楽 章 冒 頭 の BS-Dur に 戻 っ て い る‐ こ の 事 は, 前述した<3度ずつ下降する調性関係>と共に, 一見即興的に自由に書かれているこのソナタに繊 密で計算された統一感を持たせているように思われる‐. 149.
(5) . 梅 本. 実. 3. 曲全体の中の重心の位置の移動につ いて hoven の ピアノ ソナタ の中で 「最終楽章 が全曲で最も重要部分をなすもの t このソナタが, Bee om, J‐Uhde 等多くの音楽学者 と見徹し得る最初の作品」 であることは諸井三郎, 諸井誠, E.B1 たちによっ て指摘さ れている‐ 最終楽章に全曲の重心を持っ てくるやり方は彼の後期ソナタ (op ‐ 2 ,Nr と な る が, こ れ ら の 場 合 は op 101 .1 と 違 い 第 .7 , op‐111) に お い て 定 型 .110 , op , op .109. 1楽章がソナタ形式で書 かれている‐ もっ ともこれらのソナタ形式は楽章数も少なく, 特に展開部 にあたる部分が著 しく縮小されていることからソナタ形式が本来持っ ている<構築性> という意味 合いが薄れており, この論文の中で再三言及 している<第1楽章 ソナタ形式>と同列には考えら れないのであるが. らべ て, 最終楽章である第3 楽章 確かにこの op ,Nr .27 .1のソナタではそ れ以前のソナタにく の他楽章に対する小節数の割合が, 飛躍的に増加 している (巻末のベー トーヴェ ンの ピアノソナタ の一覧表参照)‐ このことからもこのソナタは古典派ソナタの定 型であった第一楽章に力点を置く ソナタ の構成原理を離れ, 最終楽章に おいてクライ マ ックスに達するように全体が構成されている ことがわかる. では彼は どうしてこのような変化を望ん だのであろうか?. 私は, 彼の中に新 しい理念が生まれ て, それを実現する為には従来の形式では間に合わなくなったのではないかと思うのである. つま )という り大木正興が述 べ ている 「さまざまな感情の祐復をたどっ て強力 な結着点に到達する.」 5 <新しい理念>である. この理念を実現さ せる為の一つ の方法として, 彼はこのソナタで第1楽章 を 省 略 し, At tacca で全体 を切れ目なく繋げ, 最終楽章である第 3楽章を充実させたのではない. だろう か. その op ,Nr .27 .2 に引き継が れ更に成功 しているように見られるが, 次のソナタ op‐28 以降は二度 と使われていない. 彼はこの実験に も満足できなかっ たのであろう か?しかしこの<新 しい理念>は前述したように後期ソナタにおいて更に深化 した手法で実現さ れ この手法は次のソナタ. る. ここに私は彼の 「自分の表現したい事を実現させる為に伝統に縛られず常に新 しい手法を追い 求め続けた」 時代の革命児としての姿を垣間見るのである.. 4. 第1楽章の形式につ いて. ‐複合三部形式に見えるの だが-. 1 的なソナタの第1楽章<AI egro Bee thov en はこの第1楽章を, 前述し ・たようにそれまでの伝統 ・ソナタ形式>ではなく, <Andant e>という比較的遅いテ ンポで姶めている‐ この曲の形式は 1 一見したところ, 中間部にま ったく独立した<AI egro>の急速な部分 を持つ, A-BーA のいわゆ 部分の同一楽型の不断の反復> な < この楽章は ている る3部分形式に っ , < B 部分のあま , A . 6 ) 7 } l i t v er e n らによっ て凡庸である と批 りにも唐突な乱入>な どの理由により服部龍太郎 や E‐ ‐E1 判をさ れている‐ ここではまず全体の構 造を細かく見ることによりその批判が正当なものであるか どうか考察して見よう. 各部分は次のような楽節に区分する ことができる (図5) ‐ この表から全体はほとん ど4小節単位の小楽節の積み重ねでできていることがわ かる. しかもこ れら小楽節がほとんど1度に全終止することから前述の批判は理由のあるものとして確かに容認で きる. しかしここではもう少し深くこの楽章の構造を探っ て見よう‐ 全体の楽節構造を見ると, a‐b-g-c-ピ ー a″-Coda となり, これはロン ド形式の一種と考 150.
(6) . . ベートーヴェ ン ピアノソナタ op 27 1 の楽曲分析と演奏法 . . , Nr <図5>. (注) 小節数は繰り返しを含む 分. 薬. 節. 小節数(注). 37^ v44. 16. c′:. 45^ y62. 18. a″: Coda:. 63^ )78. 16. a″1:(4 + 4)十 a″2:(4 + 4). 79^‐86. 8. 1^ }8 b: a′:. B (AI 1 egro) 37^ v62. 節. 更 に 細 か い 区 分 け a l:(4 ×2)十 a 2:(4 ×2) b l:(4 × 2)十 b 2:(4 + 4) a′1:(4 + 4)十 a′2:(4 +4) (4+ 4)×2 (4+ 4)十(4+ 6). A (Andante). 1~36小節 小節数 (注) 4 8. 小. 9^ }20 21^ v36. 6 6 1 節 1. 部. 34 A (Tempo l) 63^ 一86 24. える事ができる. ここで更に, a(1~8) とb(9~20 ) の楽節を比較してみる と多くの似通っ た 点があるのに気づく (図6) .. <図6>. a楽節の特徴. それに対応するb楽節. 01小節目ソ プラノbi音の反復. 09小節目ソプラノの g1音の反復. 01小節目 ソ プラノ bl- g1の ず 下 行. 0 9 ~10小 節 目 ソ プ ラ ノ の g1-eslの 30下 行. opp で 始ま り 4 小 節 間 cresc . decresc‐な し. opp で 始 ま り 4 小 節 間 cresc ‐ decresc な し ‐. 0 1 ~ 4 小 節 の 和 声 進 行1ーV7-エーV7-工 09~1 2小節の和声進行1-V7-工. 06小節目から上行形 でcresc. oi 4小節目から上行形でcr esc‐ 1 4小節目2拍目 Asで頂点に達する.. 7小節目最高音 As で頂点に達する.. 1 5小節目2拍目から下行形 でdecresc ‐ 8小節目下行形でdecr し 6 に至る 1 小節目 て に至る esc p p . それぞれの後半の部分は逢いが見られるが,前半の部分は和声進行を含めて非常に相似 している. 以上のような事から, b楽節はa 楽節のヴァ リア ンテと考えることには異論の余地はないだろう‐ また AI 1 37~6 2 egro で始まるB部分 ( ) は, 一見それま での Andant e で始まるA部分 (1~ 0下降 36 ) とは無関係に見える. ところがc楽節冒頭に, a楽節とb楽節冒頭にも使われている<3 音程>の動機の存在が確かめ られる (譜例6) ‐ J.Uhde は更に考えを進め, 「c薬節とd楽節の冒 ) (譜例7) 頭に 『影の声』 を認め得る」 ことからこの部分もまた aの ヴァリアンテと考える8 . 彼のこの説を裏ずけるため にそれぞれの楽節の和声構造を調べてみる (図7) .. 151.
(7) . 梅 本. 実. <図7 >. . . 94 o▼ ぶ 縦覇 GIヤ3も3 , 1小. 節1. a2i和 音 記 号1. 1小. 節1. c′ 三和 音 記 号三. 鮒 1 Es:l v,. w 等. 54 6 4犠 三4 c:l v. . . 8 脹. 」. 12. 等. 班. 1 ・ ー. V7. 獅 2. 4 蜘 l. i. も. も. w. n. 等. N. V. 1 1 三. 2 c は4小節) は同じ機能をもつ和音が使 われており, よう a1とc , a と ご いずれも前半2小節 ( ′ やく後半2小節 ( c は4小節 c は6小節) で和音機能の差異 が見られる‐ このようなことを総合すると, B部分 ( c とご) もまた a の ヴァリアンテとする意見はけっ して 暴論ではなく正当なものと考える事ができるのではないだろうか. ) (図8) そうすると1楽章全体は, Uhdeの言うように次のように図式化できる9 . <図8 >. Thema (a). 変 奏 1 (b). 変 奏 2 (可). < 大 きく 変化 さ せ られて い る >. < ほとん ど変 化さ せ られて い な い >. 変奏3. 変 奏 4 (〆 ). +ご). <非常に大きく変化させられている>. <少し変化させられている>. Coda. このように考えていくことによっ て, 一見平凡に作られているこの楽章が, 彼の他の多くの作品 と同じように繊密な構想の基に書かれていることがわかる‐全体は3部分形式でありながらロ ン ド ,. 変奏曲の要素も見え隠れする非常に工夫が凝らされた形式であると言える.. 152.
(8) . ベートーヴェン. ピアノソナタ op 27 1 の楽曲分析と演奏法 . ‐ , Nr. 第亘章. 第1楽章の演奏法. ここでは第1楽章を演奏する際に考えられる種々の 問題点の中で, 特にa部分に毎小節 ごとに現 れる<30下降動機>の演奏の仕方と, 全体の Tempo の設定につ いて考察してみようと思う . 1‐ < 30下降動機>の演奏の仕方について. )や E v E1 ) が 「単 調 な 感 を 拭 い 得 な い」 と し て い る こ の 冒 頭 の < 30下 服 部 龍 太 郎6 l ein7 , ‐ . ter ,. ) 10 降動機>の繰り返 しの退屈さを,H Ri . emann は解釈如何によっ ては解決できると述べている . l 1 まり つ 最初の4分音符b の反復を Auf tak tと して感 じ, 次の2分音符 g に強勢がく るよう に, 小節 線の 区切 り を 修 正 す べ き だ と言 っ て いる‐ (譜 例 8) こ の 説 に 関 し て は, E Fische D , . )も触れているが 服部は 「しかしこのリー マンの説は穿り過 ぎた解釈 12 ), 服部龍太郎6 W‐Nage l , であろう‐ 何故ならば作曲者自身は率直に記譜した通りの楽想を思い浮かべて, 然も更に退屈を感 じなかっ たのであろう し, また アンダンテの第4部の楽型を同一韻律で押 し進めていくと リーマ , ンの説はここで行き詰まりを感ずるからである‐」 と否定的な意見を述べている. では楽譜校訂者たちはどういう意 見であろうか?Bu l ow 版は各小節の2分音符 にテヌー トを書 き入れられズ いることから1~3小節の2分音符に, また Buo i版は2分音符か らの次の小 1 1 ami c 節の1拍目の音符にスラーがかけられてい ることにより1・3小節目の2分音符に強勢が感じられ るようになっ ている. (譜例9) それに対 して Ar l版 では4分音符の反復 rau 版で は各小節の4分音符の反復 の上に, Schnabe から2分音符にかけてdim. の表示が付け加え られていることによっ て 4分音符の方 に自然な強 , 勢がくるようになっ ている. (譜例1 0 ) 演 奏 者 の 方 は どう で あ ろ う か ? 私 が 試 聴 で き た 中 で は A Brendel W Backhaus F Gulda , . , . , . の演奏 では2分音符の方 にはほのかな 強勢が感 じられた. 逆 に C Arrau M Pol l ini . , . , B.-L. Ge l berの演奏では1拍目の4分音符の反復の方に強勢が感じられた ‐ 2拍目に強勢を移 しているよう に思われる Br lの演奏は, 2番目の4分音符を はっ きりめ ende に奏しこの音から次の2 分音符にスラーがかかっ ているかのように弾く事から 1拍目から2拍 目 , に か け て 軽 い cresc がかかっ ているかのように聞こえた また速めのテンポを取っ ていることと - ‐ 合わせて, 私には幻想的というより は古典的, 現実的に感じられた . 同様に2拍目に強勢を移 しているよ うに思われる Backhaus の演奏は 和音の打鍵の仕方が大 , 雑把である為かやや ゴツ ゴツした感じを受けたが, 4小節の大きなフレー ズが感じられる また ‐ , E.Fi scher の言う 「弱ー強, 弱-強と続いて, 強一弱 (第4小節)」 =)と抑揚が交替するやり方 にしたがっ ているように聞き取れた. これに対して Po l l iの演奏は, 1拍目から2拍 目への自然でデリケー トな d i n im. の効果が, 彼 の出す和音の音の美しさと相侯っ て, 聴きながら心が静められ, 安らぎを与え る気がした . このように楽譜校訂者, 演奏者によ っ て意見が分かれているよう であるが 私はこの<30下降 , 動機>の演奏法について次のように考えてみた‐ Beethoven はしばしば彼の ピアノソナタの中で 各楽章を有機的に結 び付けるため に各楽章間 , の動機的統一を計 っ ている‐ 例えば op 2 Nr 1のソナタでは諸井誠が述べ るように 明 らかに ‐, . , ) また R Rosenber が彼の著書 の中で o 2 N 六度の音 程動機の存在が認め られる13 g . , . , p ., r .3 のソナタにおいて全楽章を統一している<隣接音の連続による>基本動機の存在を明らか にしてい 153.
(9) . 実. 梅 本. ) こ の o 27 Nr 1 の ソ ナ タ で も 彼 は 前 述 の < 3度下降動機>が 各楽章の冒頭に用 い る14 p , , . . . ,. ) (譜例11 ) られ, 全体の統一が計られている と述べている15 ‐ . したがっ てこの曲 を演奏する場合にこの基本動機を意識すべきではないだろうか. という風 に考 iが提唱するようなやり方, つまり2拍目から次の1拍目にスラー えると Ri c emann や Buonami をかけるやり方はこの基本動機の存在が暖昧になっ てしまうため正しくないということになる. な 2) お Riemann は, op 1 i のソナタでも同 じ誤りを しているように思う …- (譜例1 . こ ‐ .4 ,Nr 上行型>は, 全曲を統一 している基本動機と考え られる の 曲 に お い て 1 楽 章 冒 頭 bl-es2 の < が, ここでも彼はスラーの かけ方を変更することによっ て動機の存在を暖昧に している‐ l も の 場 合 は 相 応 しく な い よ う に 思 同 じ理由から Bulow,Brendel , Backhaus ,Gu da の 解 釈 こ つ.. 2‐ Tempo の 設 定 に つ い て. 次にA, B両部分の基本の Tempo を どの位に設定するの かという事を考えてみたい. というの は, 私自身何種類かの楽譜を見, CD による演奏 を聴きその違いの意外な大きさに驚いた経験があ thoven の友人・弟子そ して歴代の音楽家・ ピア るか らだ‐ そこでまず数々の楽譜や本の中に Bee ニス トたちが指示 しているメ トロノームの数字と CD による ピアニス トの演奏の Tempo を私がメ トロノームで測定したものを載せる (図9) ‐ (注: 測定値はおおよその数値とする) < 図9 > 校訂者. Andante. AI 1 egro. C.Czerny C‐Arrau. J =66 (69). J.=104 ① J.= 96. J =69. J‐= 88 J.=116 J.=108. J =69. G.Buonam・ c, ハ ス リ ン ガー 版. I. J =72. ハ スリ ンガー 版. 2. J =72. A Schnabe I . 1 es .Moschel. J =72. K‐Taylor P.Bーskoda. J =76 J =76-80 J =80. H‐v .Bulow. J =84. J‐=1o4 J‐=116. 1 楽章の演奏時間. J =44 J =56~63. A.SchnabeI l ini M.Pol. J =66~69. F.Gulda W‐Backhaus. J =72. 154. ①. J.=108一112 J.= 84. 演奏者. G.Gould C.Arrau. ②. 一.=・08 J.=1o4. J =76. Casel la. ②. J =69~72. J =80. i )の演奏時間 3 楽章主部( An c e v a e r ov g. J.= 88 J.= 92. 7 分52秒. 7 分18秒. 6 分00秒. 5 分40秒. J.=112 J.=114~108. 5 分58秒. 5 分04秒. 5 分00秒. 5 分19秒. J.=100 J‐= 96. 4 分58秒. 4 分52秒. 4 分51秒. 5 分19秒.
(10) . ベートーヴェン ピアノソナタ op 27 1 の楽曲分析と演奏法 . . , Nr A.BrendeI B.-L.Gelber. J=8 0. J.= 96. 4分36秒. 5分5 2秒. J=8 4. 4分27秒. 5分1 2秒. W‐Kem Lpf. J=8 8. J.=104~108 J.= 96. 4分1 4秒. 5分27秒. パ ウル・ バ ドゥラ=スコ ダ編 (古荘隆保訳): ベー トー ト ー ヴ ェ ン 全 ピア ノ 4 7 作品の正しい奏法 (全音楽譜出版社) p‐ 6 1 桝 こ拠る , ②児島新校訂: ベー トーヴェ ン・ ピアノ作品集 第2巻 (春秋社 1985 ) に拠る ①カール・チ ェ ルニー著. ここで特に問題となると思われることは次の二点である‐ ①Andant e の Tempo をどの程度に設定するのか? 1 ②Andant e と AI egroの Tempo 差を大きく つけるのか, それとも最小限に抑えるのか? まず①について考察して見るが, 表に示されているように, 校訂者・ ピアニストによっ てかなり の差が認め られる‐ Goul d の演奏 は, ここでは例外的なものとして考慮にいれないにしても, 最. も遅い Arrau と最も速い Gelber を比べてみると, 演奏時間にして1分半以上の差がある‐ この Arrau の演奏に関して J Ka s er は, 「常に楽譜原典には無条件に奉仕する ピアニス トである彼 , . i の,熟考を重ねた末の繊密な理屈がここでは意識過剰な状態 にまでいっ てしまい,この曲が本来持っ ) 私の個人的見解では ている幻想性,即興性が薄れてしま った.」と批判的な意見を述べている17 . , Andante で AI 1a breve と い う 事 を 考 え る と こ の Arrau の Tempo は 遅 す ぎる よ う に 思 わ れ る.. またこの Andant eの部分がすべて4小節単位の繰り返しからできており, しかも毎 回1度に全終 止する (A部分だけで12回!の全終止) 構造から考え合わせてもあまりゆっくりな Tempo を取る のは得策ではないだろう. 更に, 彼の演奏では第1楽章 (6:00 ) のほうが, このソナタ全体の重 心が置かれている第3楽章主部 AI 1 egrovivace (5 :40) よ り 時 間 が 掛 か っ て い る.. 前の項で触れた Pollini と ほ ぼ 同 じ Tempo で演奏 しているのが Gulda であるが, 前述 したよ うに強勢のおきかたが異なるためからか, その演奏からはずいぶん違った印象を与えられる. 前述 した Brende 1と同じく2番目の4分音符をはっ きりめに奏していることから(彼の演奏は Brende l のそれより Tempo が遅い) 音楽がやや縦割りに感 じられ, AI 1abr ev e というよりは4分の4拍 子的に聞こえる. 同じテンポ でも Po l l in iのものは, 2つの反復さ れる4分音符から2分音符の音 のつ ながりが自然でAI 1 abreveのデリケー トなアクセントの交替が耳に心地好い‐ その両者より早めの Tempo を 取 っ て い る Gelber の 演 奏 は, と て も フ レ ッ シ ュ で 若 々 しく, 園 ) 「夢想し 思慕する心」 が良く表されているように聞こえる 田高弘が言うところの18 , . このように CD の演奏か らは全般的に速めの Tempo の ものの ほうか ら好ま しい印象を受けた が, ここで更に Beethoven の Andante につ いて考えてみたい. 彼は ピアノ ソナタの中でこの op e の発想記号を書いていない. 1回目は .27 ,Nr .1 の ソ ナ タ よ り 前 に は た だ 2 回 し か Andant op N の第2楽章で2回目は o の第1楽章である 4 p ‐1 , r .2 ‐ 偶然にも2曲とも, op ‐26 ,Nr .27 .i と同様に 変奏 曲で ある. そ れ以 外の ソ ナタの 緩徐 楽章 に は も っ と Tempo の 遅 い Adagio か Largo が 採 用 さ れ て い る‐ こ れ は ピ ア ノ ソ ナ タ の 緩 徐 楽 章 に Andant 18 e を よ く 使 っ た Mozart ( 曲 中11曲 が Andante)と 対 照 的 で あ る‐む し ろ Beethoven が 一 時 師 事 した Haydn の 方 が Adagio. をソナタの緩徐楽章に多く 使っ ている. こ の こ とは Andante が Beethoven にとっ て遅い Tempo を意味すること ではないと言えるの. ではないだろうか. 本当に遅い Tempo を探っ てほしいときには彼は Adag i o か Largo を指示 し 155.
(11) . 梅 本. 実. て い る の で あ る‐ l iniの 4 分 音 符 =69~72を 遅 い 方 の 限 私は結論としてこの楽章の演奏されるべき Tempo を Pol lber の4分 音符 =8 界 と し, Ge 4を速い方 の上 限と したい. これは校訂者たちの提案 している. Tempo の範囲内に止まり, 演奏家たちのほうが Tempoの設定に幅があることは興味深かっ た. 1 次に②の事について考えてみるが, これは AI egro の部分を どのようにとらえるかによ っ て, 1 つ ま り AI t egro を Andan e とき びしく 対照する もの としてとらえるの か どう かという ことで. Tempo が決ま っ てくるように思われる. lであるが, 彼の AI 最も極端な例 はSchnabe 1 egro は他の ピアニス トに比べて群を抜いて速い l l i にも関わ らず, 非常に軽く弾いているためそれほど速さを感じさせない. それに比べて Po niの AI 1 egro は突進する. 彼の完壁な技術から繰り出される音響体は聞き手に圧迫感すら感じさせる. Tempo の差が最も少ないの は Kempfの演奏 である が, 私にはむしろ Brendel の 方 が も っ と 両 1 部分の表現の差を抑えているように思われる‐彼の AI egro は軽快で,B1 om が言うところの 「ド 9 ) 1 イ ツの田園舞曲またはレントラー風のもの」 に近いものを感じた‐ 私は, この楽章は前に述べたように (第1章4項参照) 変奏曲的要素を多分に持っているわけだ. から, この AI 1 egro を Andant eと対立し, 独立したものと見るのは正 しくないと思う. したが っ A I 1 て t egro を Andan e と比べ てあまりにも速す ぎる Tempo , 極端な表現を取るのは得策ではな いと言えるのではないか‐ したが っ てここでは, 知性派 ピアニス トともいわれる Brendelの 解 釈 が私の考えに最も近いということになった‐.. おわりに L v Beethoven .‐. は彼の生涯に亘っ て書き続けた32曲の ピアノ ソナタで音楽史上他の追随を許さ. ないほどの高みに登り詰め, その作品の数々は200年近く経 った現在でも金字塔のように高く聾え たっ ている‐ それらの音楽的価値につ いては改めて言う必要はないとしても, その1曲1曲, どれ もが個性的で新しい着想に溢れていることは驚嘆に値する. ここでは中期への過渡期といわれる時代に作曲された op .27 ,Nr ‐1 を取り上げ楽曲分析と演奏 法を考察した. 第1章の楽曲分析によっ てこの作品における新しいアイ ディ アが明らかになっ たよ うに思うが, それを第亘章で演奏法に結び付けて考えることには, 正直言っ て難しさを感じた. 元来演奏というものは簡単に割り切れるものではなく,曲の構造が明らかになっ たからといっ て, その作品を理解 して演奏できるというもの ではない. 作曲家が望んでいたように再現する為には, その作品の中に込められた精神, 魂にまで掘り下げて理解を及ぼす必要があるし, 再現を行う際の 媒介となる 「楽器の操作」 という技術的な問題も重要 になっ てくる. しかしあまりにも自分勝手 で主観的な演奏を耳 にすることが多い昨今, 作曲家のアイ ディ ア とい う一面にスポッ トを当ててそこから演奏法を考察することは, 作品に近付く一つの手立てとして全 く無意味なことではなかろうと思うのである.. 156.
(12) . ピアノソナタ op 27 1 の楽曲分析と演奏法 ‐ . , Nr. ベートーヴェン. ベー トー ヴ ェ ンの ピ アノ ソ ナタ 一 覧表 一. 第. 章. 二. 第. 楽. 章. 三. 第. 形式または曲種 小節数 調性. 1 5 2 F. (ソナタ) (注1). 6 1. ソナタ. 3 3 6 D. 3部. 8 0 A S h c e r o z. 2-3. ソナタ. 2 5 7 E. 自由なロンド. 8 2 C S h e r z c o. 3 6 2 C. 3部. 9 0 Es 3部. ワ ◆. ソナタ. ・. 2 8 4 As (ソナタ) (注1). 0‐2 1. F. ソナタ. 2 0 2. 1 0-3. D. ソナタ. 3 4 4 d. 1 3. c. ソナタ(序奏付). 3 0 9 As 3部. 4-I 1. E. ソナタ. 1 6 2 e. 3部(スケルソオ的) 1 7 8 E Ro nd o. 1 4-2. G ソナタ. 2 0 0 C. 変奏曲. 2 2. B. 9 1 9 E s ソナタ. 7 7 B. 2 6. As 変奏曲. h 1 0 As S 7 c e r o z. 6 7 a 葬送行進曲) s 3部(. ソナタ. 2 7-I Es 3部. 8 6 c. i 2 7-2 c s 3部. (ソナタ) (注2). 1 5 0. Me 6 t t n u e o8. 7 3 C Ro nd o. D IRo o nd. l 3 1. 4 6 B Ro nd o. l 9 9. 7 5 As ロンド. 1 6 9. 2 0 1 3 1 1 2 5 4(注3). Me t t nu e o. 3部(スケルツォ的) 1 4 0A ‐E ロンドンナタ (序奏付) 2 6十2 8 5 s. 総 De s 3部. 総 c i s ソナタ. 2 0 0. D. ソナタ. 4 6 1 d. 3部. 3 1-I. G. ソナタ. 3 2 5 C. 3部. 1 1 9 G Ro d n o. 2 7 5. 3 1‐2. d. ソナタ. 2 2 8 B. ソナタ. 0 3 d ソナタ 1. 3 9 9. 9 9 D S h c e o r z. 3 1-3 Es ソナタ. 2 5 3 As S h c e o r z. 1 7 1 Es Me t t nu e o. 4 9-1. 0 G Ro 1 1 nd o. 1 6 4 2 1 0. ソナタ. G. ソナタ. 2 1 2 G. c. ソナタ. 3 0 2 F‐C Ro 8十5 4 3 o(序奏付)2 nd. 4 5. F. 7 8 7 9. ▲r → ▲. 4 9-2 5 3. 5 7. G. (ロンド ). (ロンド ). 1 5 4 F. ソナタ. 2 6 2 De s 変奏曲. F i s ソナタ. .. ソナタ. 8 1-a Es ソナタ(序奏付) ・ 0 9 e ソナタ. (3部). 1 0 1 F i s (ソナタ). 4 D Ro 9 nd o. 6 3 Es ソナタ. 9 7 f. ソナタ. 6 3 1. 3部. 4 G 3. ロンド. 7 1 1. 2 3 9 c. (2部). 4 2 Es ソナタ. 1 9 6. ロンド. ソナタ. 2 F 1 0. 3部. 6 1 0. B. ソナタ. 4 h 0 5 B S c e r z o. i 7 5 F 1 s ソナタ. i 8 7 F-B 序奏十フーガ. 1 0 9. E. ソナタ. 1 0 0 e ソナタ. 7 7 E 1. 2 0 3. 1 l o. As ソナタ. 1 1 1. c. f l. 2 5 E 4. A. 1 4 2 c. 3 3 3. 8 3 1. o l l. ソナタ. 2 1 0. 1 8 8. 2 0 1 g. 1 1 6. 1 9 6 7 1 8 3 2 1. 2 8. g. 形式または曲種 小節数 ソナタ. 8 3 1. 1 7 0 F. ソナタ. 章. 9 2 c ロンド l. 1 2 2. h 9 0 G S c e r z o. 楽. 2 4 4 Es Ro nd o. 1 2 c ソナタ 1 8 7 D. 四. 6 8 A Ro nd o. ソナタ. スケルツォ. 第. 3 7. t t nu e o me. c. ‘ 1. D‐l I. c. 章. 形式または曲種 小節数 調性. op .2‐I 2-2 A. Es ソナタ. 楽. ‘ 1. 形式または曲種 小節数 調性. ー上 r . “. f T 十上. 調性. 楽. 2 9 0 4 a‐A ソナタ(序奏付) 2 9 8十3 3 3. 変奏曲. 4 6十3 9 0. 3部(スケルツォ的) i 5 8 b‐a l序奏十フーガ 6十2 7 0 s-As 変奏曲. 1 7 7. *形式の分類の仕方は最新名曲解説全集 第1 音楽の友社 1 9 8 0 )に拠る 4巻 独奏曲( *Me h t t nu e o c e r z o nd oはベートーヴェン自身の表記 ,S ,Ro (注1)展開部を欠いたソナタ形式 (注2)展開部に新い・主題を使ったソナタ形式. (注3)実際の形式はロンド形式. 157.
(13) . 梅 本. 実. 〈 注> 1形きに Beethoven はこ こ に Scherzo を 置 いた. ( ( 2 )op ‐49 の 2つ の ソ ナタ は除く. 97 1 )p 4 6 ( }園田高弘 諸井誠:往復書簡 ベートーヴェンの ピアノ・ソナタ 分析と演奏 (音楽之友社 1 3 . { )主題 F‐Dur 4 , 第4変奏 Es-Dur , 第5変奏 , 第1変奏の D-Dur , 第2変奏 B-Dur , 第3変奏 G-Dur l 1と3度ずつ下降する調を探り最後の第6変奏でF-Durに戻っている‐ c-Mo ) p. 3 { )最新名曲解説全集 第1 4巻 独奏曲 (音楽之友社 1 54 4 980 ( )服部龍太郎:ベートーヴェン ピアノ全曲研究 (淡海堂版) p. 5 3~5 5 4 , i lagvo1 inr l ( i ) p.70 in:Beethovens C1av 7 }E‐v thes1875 ter er-Sonat I He e en (Ver ch Mat .E1 ( } J‐Uhde:Bee i ikl 8 IBand = Sonat thovens K1av ermus enl-15 l i lam Jun tl985) p. 342 (Phi tgar pp Rec .Stut. ( }同上. p.345 9 l i i l (Ma× He l l lag l917 ) P. i Q O )H.Riemann:L‐van Beethovens samt che K1av er一Sol osonat es Ver en 2 .Te 202. 側エ ドウィ ン・フィッシャー (佐野利勝・木村敏訳):ベートーヴェンの ピアノソナタ (みすず書房) p.78~79 圃W‐Nagel:Beethovenundseine K1aviersonatenersterBal ld (H‐Beyer & S6hnel923) p.198 0 3 }園田高弘 諸井誠:前掲書, p.24~25 V lagl959) p. 43 ほ めR‐Rosenberg:Die K1aviersonaten Ludwig Beethovensl ‐Band (Urs Graf‐ er 鰯 同 上, p. 171 鰯H‐Ri emann: 前 掲 書, p‐45. 2~5 2 節ヨーアヒム・カイザー (深田甫訳) :ベー トーヴェ ン3 4 )p 4 2のソナタと演奏家たち [中] (春秋社 19 8 . 鰯園田高弘 諸井誠:前掲書, p, 6 3 2 8 Q 9 }エリック・ブロム (佐藤章訳) :シュナーベル ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集の楽曲解説p ‐. <参考楽譜> fmann-Erbrecht L‐v i iHanden Bandl(C.Arrau/L.Hof ) thoven Sona t enfur K1av erzuzwe ‐Bee H.Li l f f/C.F‐Pe to t ers L.v I l ) SimonandSchus thoven32sona tasforthePianofor t terl953 e VO .Bee .1 (A.Schnabe BeethovenSonat 1 l la) Ri te VO eperPianofor cordil978 ‐1 (A‐Case L.v ) G.Schi thovensonatasforthe Piano (日.v t rmer1923 ‐Bee .B賞1ow/S .Leber ’ Beethovenssonatasbookl (G‐Buonami i ) Augener ion t c s Edi Bee 1an Bdi i thoven pianosonatabook 2 (K‐Tayl t or) AI onl989. 新編 世界音楽全集ベートーヴェン. ピアノ曲柴田 [B l l i ](音楽之友社) en Hen e ner/C ‐Hans .A‐Wa. <参考録音> CBS Recordslnc .MB3K 45821. G.Gouid C‐Arrau A‐Schnabe i. EMIAngeIGR 2099. F (1932). M.Pol l ini F‐Guida w.Ke 〕 mpf. Deut sche Gram mophon Gmb日 427770一2 (1991) A madeo MOIOO9 (1967) Deut 1966) sche Gram mophon2563471 (. A.Brende i lber B.-L.Ge. Phi l i ) ps412583-2 (1977. W.Backhaus. Dekka433886-2 (1969 ). 158. l i Phi psPHCP‐3534 (1962). 1 9 87 ) 日本コロンビア株式会社 3 3Co-2 539(.
(14) . ベー トーヴェン ピアノソナタ op. 27 , Nri の楽曲分析と演奏法. (譜例 1). (讃例 2) ^ 1 たぢ l ov v ▲ r c C o O. . を賞. . . . . (語例 3). (語例4). ” ◎. き ′、 ’ ‘′ ÷- ー . ・ … ー ・ .. ... . . . ザ. ,. 3 3. ’. α e c γ C と ぶ ‐. . ー. ふ. 1. . . ‐ .. . … … 十 . . (譜例 5). (譜例 6). ⑩ ・ . . ・. 1 . . .. 1. ・. ・ . 159.
(15) . 梅 本. 実. (語例 7). ′. 、. ず ; ′ i ”. 1 1, … ‘. . - 研削. 【「打 橿 鞘. (譜例8) -. J ( ). 2 ( ). (譜例 9) 13‐. ,. ’).÷ 仰. ). ▲. .)-小. SO N A工A. J I え S 50 r バ 雷 スQU ^ 5 1UNAR 漁村 買 ^ く 沌1 8 ( X I / 1 8 0 1 C mp o t お J d ^“ 7 0 om c { -. 13. 】 ]・ ]. 160. 2 7NOI 0 0 ..
(16) . ベートーヴェ ン. ピアノソナタ op‐ 27 1 の楽曲分析と演奏法 ‐ , Nr. Aa t 『nも 1. 絢m imB ′ o o o 1 o n p. opu s27Nr .1. (語例10). ノ A1 dan t { 7 ’ ・ 8 z ‐ .. ・ {望三‐ } ‐ 1. 印b, ‘安富 3 ー β H ‐ 一. . . 1 ‐ー U・. . (讃 例 1 1). . -. 』 耐. . r q日“ 鳶 …. 励. み塾 α 呈卿. r ー もu i a ) 3 t ( g. … ー…. . 参 r 墓. - - ” : メ ヨ メ ‐2 コ1 21 . 1= . - . ‐ 一 ・‐ - J 袋 心 袋 ュ 事. ,, 三 」 E. ド. . . . l ‐. 掌当. n. ( r l a a i U s ー ) c g. . - 一」 …F ・ . 鏡 鹸t 一 - - 崎i鐘 鶏 震1馨 鎧 詩 ョ闘 霞 -国 電 珊 --, “ ,. F { r ‘ 認 0. - t. opユ4L1 【 o G p田無n ‐. ′. 1. -. ーーーーーーーー. ・ i. ′. 、. 緯山 (鯛12 )匝 馨 だ た 諺ぎ E田た 肇軸諒お… E 4 ( ). 161.
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