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HQ10 関東二条 48 号栃木県農業試験場関東以西の温暖地平坦地大麦加工食品用 高いジアスターゼ β- アミラーゼ力価を持つ オオムギ大麦縞萎縮病 うどんこ病に抵抗性 栃木県農業試験場 29

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品種【麦】 小麦 品種名 系統名 育成地 栽培適地 用途 特徴 開発機関名 ページ 福井県大3号 商標登録 「ふくこむぎ」 福井県永平寺町 北陸地域 パン・中華めん用、ロー ルケーキ、クッキー、ピ ザ、パスタにも向く 多収、高タンパク、製粉歩留まり・製パン適性高。 福井県立大学 1 ゆめきらり 小麦東山48号 長野県農業試験場 関東・東山地方及び南東 北・北陸地方(長野県内は 積雪地帯を除く標高900m 以下の地帯) 日本麺用 シラネコムギに比べ、縞萎縮病、萎縮病、赤カビ病抵抗 性が優り、蛋白含量は同等、製粉歩留は高く製粉性に 優れる。 長野県農業試験場 6 さとのそら 利根3号 群馬県農業技術センター 関東以西 日本めん・菓子用 「農林61号」と比較して、出穂期、成熟期が早く、短稈 で、倒伏が少なく、収量が多い。粉状質の軟質小麦で、 製粉歩留が高く、粉の色は優れ、生地物性はやや薄力 的。製めん適性は、色・粘弾性・なめらかさで優れ、製 菓適性は同等の評価。 群馬県農業技術センター 7 麦LM12 福井県立大学 北陸地域 リビングマルチ用 リビングマルチ用小麦 福井県立大学 8 大麦 品種名 系統名 育成地 栽培適地 用途 特徴 開発機関名 ページ はるな二条HKI HH66 岡山大学資源植物科学研究所 東北南部および関東以西 醸造用 低コールバッハ数を改善した系統。 岡山大学 12 はるしずく 福岡県農業総合試験場 西日本の平坦地 焼酎醸造用 大麦縞萎縮病に抵抗性で、早生、多収。焼酎醸造適性 に優れる。 福岡県農業総合試験場 19 アスカゴールデン 関東二条42号 栃木県農業試験場 温暖地の平坦部 ビール醸造用 大麦縞萎縮ウイルス系統Ⅰ~Ⅴ型に抵抗性で、穂数 が多く、千粒重・整粒重が重い。麦芽の品質が優れ、 溶けが適正。 栃木県農業試験場 22 サチホゴールデン 関東二条35号 栃木県農業試験場 関東以西の温暖地平坦地 ビール醸造用、大麦加工食品用 大粒で、整粒歩合が高く、多収。大麦縞萎縮病ウイルス系統Ⅰ~Ⅲ型に抵抗性。麦芽品質が優れる。 栃木県農業試験場 25 とちのいぶき 関東二条41号 栃木県農業試験場 関東以西の温暖地平坦地 大麦加工食品用 整粒歩合が高く、多収。大麦縞萎縮病ウイルス系統Ⅰ ~Ⅴ型に抵抗性。プロアントシアニジンフリー遺伝子 (ant28)を有し、炊飯麦の経時的褐変が極めて小さい。 搗精時間が短く、白度が高い。 栃木県農業試験場 27

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HQ10 関東二条48号 栃木県農業試験場 関東以西の温暖地平坦地 大麦加工食品用 高いジアスターゼ・β-アミラーゼ力価を持つ。オオムギ

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機関名 公立大学法人福井県立大学 部署名 経営企画部研究・交流推進課 記入者氏名 酒井 善英 電話番号 0776-61-6000(代) e-mail [email protected] 品目 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考 情報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 麦類 小麦 福井県大3号(フクイケンダイ3ゴウ) 商標登録 「ふくこむぎ」 パン・中華めん用、ロールケーキ、クッキー、ピザ、パスタにも向く <栽培特性>従来品種の「ナンブコムギ」より、1週間程度早生で、6月初旬(平 年値)に収穫が可能である。「ナンブコムギ」より面積あたりの穂数が多く、収量が 20%程度多い。 <製粉特性>製粉歩留が高い。 <小麦粉特性>タンパク質含量高い。          小麦粉ドウの伸長抵抗性が高い。(粘弾性が高い) <加工特性>製パン適性が高い。中華めん(太麺)に向く。その他、ロールケー キ、クッキー、ピザ、パスタに向く。 2012年10月23日 北陸地域 福井県坂井市     栽培面積約80ヘクタール 福井県吉田郡永平寺町 栽培面積約10ヘクタール  福井県勝山市、大野市、三方郡美浜町 各栽培面積約1ヘクタール未満 ナンブコムギ/アサカゼコムギ 福井県永平寺町 2012年 公立大学法人 福井県立大学 早生 4月8日 82 516 難 295 40 22.5 10.4 65.2 強 1

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小麦新品種「福井県大3号」

(ふくこむぎ)の育成

村井 耕二・福井県立大学生物資源学部 平成25 年 11 月 育種目標 福井県の従来の小麦奨励品種「ナンブコムギ」は、晩生で収穫時期が梅雨期と重なるため、安定生産が困難であ った。そこで、福井県における冬期の積雪にも耐え、より早く収穫できる早生小麦品種が求められていた。これ までの基礎研究により、九州地方の小麦品種「ニシカゼコムギ」の持つWAP1-D(VRN-D1と同じ)遺伝子が、 福井県の気象条件下における早生化に有用であることが判明した(Kato et al. 2001)。そこで、「ナンブコムギ」 から耐寒雪性を、「ニシカゼコムギ」からWAP1-D遺伝子を受け継いだ品種を育成することを育種目標とした。 育成経過 「福井県大3号」(ふくこむぎ)は、「ナンブコムギ」を母、「ニシカゼコムギ」を父として1994 年 5 月に交配し た後代から育成した。F11世代まで、集団育種法により世代促進と固定を図り、F12世代から系統育種法により系 統選抜を行った。2004 年に早生有望系統に「福井県大1~4号」の系統番号を付名し、特性検定および生産力検 定に供試した。その結果、2006 年に優良系統「福井県大3号」を選抜した。2010 年 9 月に農林水産省へ品種登 録出願を申請し、2011 年 1 月に品種登録申請が公開、2012 年 10 月に品種名「福井県大3号」として品種登録 された(品種登録者:公立大学法人福井県立大学、登録番号:第22058 号)。また、2013 年 2 月には、福井県立 大学が商標登録名「ふくこむぎ」を取得した。さらに、2013 年 4 月には、農林水産省から「小麦産地品種銘柄 (選択銘柄)」に認定された。 特性の概要 <栽培・農業形質特性> 表1に、育成地である福井県立大学実験農場における生育収量調査結果(標準栽培2007~2009 年度平均)を示 す。「福井県大3号」(ふくこむぎ)は「ナンブコムギ」より、収穫時期が1 週間程度(成熟期で 5 日)早く、概 ね梅雨前に収穫可能である。稈長は「ナンブコムギ」より14 ㎝程度短く、倒伏しにくい(図1)。穂あたりの小 穂数は「ナンブコムギ」より少ない傾向にあるが(図2)、単位面積当たりの穂数が多く、収量性は「ナンブコム ギ」に対して約20%多収である。 ナンブコムギ 福井県大3号 ニシカゼコムギ ナンブコムギ 福井県大3号 ニシカゼコムギ 図1.「福井県大3号」の草姿 図2.「福井県大3号」の穂と子実 表1.生育収量調査 (標準栽培 2007~2009 平均) 出穂期 成熟期 稈長 穂長 小穂数 穂数 子実重 標準比 リットル重 千粒重 (月日) (月日) (cm) (cm) (個/穂) (本/m2 (kg/a) (%) (g) (g) 福井県大3号 4.08 5.29 82 8.0 13.2 516 29.5 122 825 40.0 ナンブコムギ 4.22 6.03 96 9.1 14.9 420 24.1 100 829 41.7 2

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<製粉・品質特性> 表2に、福井県立大学実験圃場における生産力検定試験で収穫した小麦の製粉・品質調査結果を示す。「福井県大 3号」は「ナンブコムギ」より、粒硬度が低く、製粉歩留が大きく、粉粒度が小さい傾向にある。また、粉の赤 色み(a*)や黄色み(b*)が少なく、粉色は白い。蛋白や灰分は「ナンブコムギ」と同程度である。福井県立大 学実験圃場の栽培条件では、粉の蛋白含量は8.6%であったが、福井市(旧清水町)の一般圃場栽培では 10.4% の蛋白含量が得られた(表3)。 表2.製粉・品質調査 (2007~2009 年県大産平均) 粒硬度 粒蛋白 粒灰分 製粉歩留 粉粒度 粉蛋白 粉灰分 L* a* b* (%) (%) (%) (μm) (%) (%) 福井県大3号 20.7 9.8 1.83 65.2 31.7 8.6 0.42 88.99 -1.76 15.36 ナンブコムギ 29.0. 9.6 1.87 63.8 39.3 8.8 0.43 88.95 -2.07 17.69 農研機構・近畿中国四国農業研究センター調査 表3.製粉・品質調査 (2009 年清水町産) 粒硬度 粒蛋白 粒灰分 製粉歩留 粉粒度 粉蛋白 粉灰分 L* a* b* (%) (%) (%) (μm) (%) (%) 福井県大3号 ND 10.8 1.71 67.0 ND 10.4 0.52 ND ND ND ナンブコムギ ND ND ND ND ND ND ND ND ND ND 江別製粉株式会社調査、ND: 未調査 <加工適性> 表4に、福井県立大学実験圃場における生産力検定試験で収穫した小麦の加工適性形質調査結果を示す。「福井県 大3号」は「ナンブコムギ」より、ラピッド・ビスコ・アナライザー(RVA)による最高粘度およびブレークダ ウン値が高い。また、0h の SDS-SV(セディメンテーション・バリュー)が高い。さらに、ファリノグラフによ るDT(生地形成時間)および VV(バロリメーター・バリュー)が高い傾向にある。これらの結果は、「福井県 大3号」のグルテンの性状が製パンに適することを示している。 表4.加工適性形質調査 (2007~2009 産平均)

RVA RVA SDS-SV SDS-SV Ab DT Stab Weak VV アミロース含量

最高粘度 ブレークダウン (0h) (24h) (%) (min) (min) (BU) (%)

福井県大3号 600 167 35 22 55.3 1.8 0.9 143 37 22.5 ナンブコムギ 575 160 30 22 55.0 1.5 0.9 145 35 22.2 農研機構・近畿中国四国農業研究センター調査 図3にエキステンソグラフの結果を示す。「福井県大3号」は、「ナンブコムギ」やうどん用の「農林61 号」、 「キヌヒメ」と比較して非常に特徴的で、小麦粉ドウの粘弾性抵抗が強力粉的に強い。これは「福井県大3号」 がパンや中華めんに適していることを示している。 図4に家庭用ホームベーカリーで焼いた「福井県大3号」小麦粉100%の食パンを示す。ホームベーカリーの 取り扱い説明書にある強力粉用のレシピで、ボリュームのある食パンを焼くことが可能である。また、図5にフ ランスパンの製パン比較試験結果を示す。「福井県大3号」小麦粉100%で、フランス産小麦粉やカナダ産小麦粉 のフランスパンと同程度のボリュームのフランスパンを焼くことが可能である。 「福井県大3号」小麦粉を用いた中華めんの製麺試験の結果、表5に示す条件が中華めん製麺に最適であるこ とが判明した(図6)。 表5.「福井県大3号」小麦粉100%使用による中華めん製麺最適条件 加水率(%) 塩(%) かん水(%) ミキシング(分) 切り刃 35 2.90 5.00 15 #12 株式会社タクエツ調査 3

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図3. 小麦粉ドウのエキステンソグラフ 金沢製粉株式会社調査 図4. 「福井県大3号」小麦粉 100%の食パン (左下)福井県大3号、(右上)ナンブコムギ、(左上)農林61 号、(右下)キヌヒメ 図5. フランスパンの製パン試験 図6. 中華めんの製麺試験 A: フランス産小麦粉、B: 福井県大3号 様々な製麺条件による「福井県大3号」小麦粉の中華めん C, D: カナダ産小麦粉 株式会社タクエツ試験 株式会社オーカワパン試験 普及の現状 <生産の現状> 福井県吉田郡永平寺町において、2010 年産から3年間、約 80 アールの一般圃場(光明寺営農組合)で栽培試験 を行った。水はけが悪く、春先に雪だまりとなる圃場では、極端に発芽や生育が悪かったが、水はけの良い圃場 では、極めて生育は良好で400 ㎏/10a 程度の生産があった(図7)。「福井県大3号」(ふくこむぎ)の栽培にあ たっては、明渠を完璧に配備し、できるなら暗渠を配備して水はけを良好にする必要がある。永平寺町では町農 林課とJA 吉田郡の指導により、2014 年産で 10ha の作付けを行った。永平寺町内各地域の栽培試験を行うとと もに種子増殖し、2015 年産では 100ha 超の作付けを目指している。JA 吉田郡では、「福井県大3号」の検査体 制を確立した。現在、大規模の生産に対する集荷体制を整備しつつある。 一方、福井県坂井市の農業6次産業化研究所「おとましや」では、2013 年産ですでに 11ha の栽培を行い、約 30 トンの生産物を得ている。2014 年産では 80ha 超の作付けを行った。 その他、1ha 以下の小規模の栽培が坂井市、大野市、勝山市、美浜町などで行われている。 4

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<需要の現状> ロールケーキ 永平寺町松岡のレストラン・サニーサイドでは、「福井県大3号」(ふくこむぎ)小麦粉を使用したロールケーキ 「ZEN ロール」を開発し、3年前から販売、人気商品となっている(図8)。ロールケーキはクリームをロール する際、薄力粉のみでは生地が割れてしまい巻くことができない。そのため、従来は薄力粉に強力粉を混ぜて使 用していた。「福井県大3号」の小麦粉ドウは粘弾性が高いため、それのみでロールケーキの生地として使用でき る。さらに、各種クッキーの製造販売を開始した。 ラーメン 株式会社タクエツでは、地元永平寺町の九頭竜川のアユからだしをとったスープを考案し、「福井県大3号」(ふ くこむぎ)小麦粉を使用した「九頭竜らー麺」を開発し、永平寺門前町に専門店「庫裡庵」を開店し、2年前か ら販売している(図9)。「福井県大3号」の小麦粉は、強力粉ほどの蛋白含量がないため、細麺には向かず太麺 である。太麺は好き嫌いがあるが、小麦粉の風味が味わえると、評判は高い。また、全粒粉を使った「チップス」 も好評である。6次産業おとましやでも、ラーメンの製造販売が開始された。 パン これまで、福井市の「レ・プレジュール」、「たねと はっぱ」、敦賀市の「ぽこぽこ」、永平寺町のベーカリー「小 麦」、坂井市の「株式会社オーカワパン」で製パン試験を実施した。特に、オーカワパンでは大規模の製パン試験 を行い、優良な結果を得ている。「おとましや」による「福井県大3号」の大規模生産が開始されたため、最近、 福井市のパン工房「野っ歩 野っ穂」が「福井県大3号」の小麦粉を使用したバケットの販売を開始した。また、 6次産業おとましやが、あんぱんの製造販売を開始した。 図7. 永平寺町における生産の様子 図8. ZEN ロール 図9.九頭竜らー麺 光明寺営農組合、6月初旬収穫直前 「福井県大3号」小麦粉ロールケーキ 「福井県大3号」小麦粉ラーメン レストラン・サニーサイド 株式会社 タクエツ まとめ 「福井県大3号」(ふくこむぎ)は、従来品種の「ナンブコムギ」より収穫期が1週間程度早い早生品種であり、 福井県において概ね梅雨入り前に収穫が可能である。小麦粉の蛋白含量は10~11%であるが、小麦粉ドウの粘弾 性が高く、パンや中華めんに適する。今後、福井県を含む北陸地域における地産池消のための「パン・中華めん 用」小麦品種として、小麦生産および用途拡大の寄与が期待される。 引用文献

Kato, H., S. Taketa, T. Ban, N. Iriki and K. Murai (2001) The influence of a spring habit gene, Vrn-D1, on heading time in wheat. Plant Breed. 120: 115-120.

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機関名 長野県農業試験場 部署名 作物部 記入者氏名 細野 哲 電話番号 026-246-9783 e-mail [email protected] 品目 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考 情報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 2014年5月2日 小麦東山48号 小麦 麦類 ゆめきらり 日本めん用 (1)ふ色は“白”である。 (2)播性の程度“Ⅳ”で、出穂期は「シラネコムギ」より2日程度早く、成熟期は4日程度早い。 (3)稈長は「シラネコムギ」よりやや長く、穂数は多い。倒伏抵抗性は「シラネコムギ」と比較してやや 劣るが、現地試験では「シラネコムギ」とほぼ同等であった。 (4)収量は「シラネコムギ」と同等である。 (5)耐寒性は「シラネコムギ」と同等、耐雪性はやや劣る。耐凍上性は同等である。 (6)穂発芽性は「シラネコムギ」より優る。 (7)コムギ縞萎縮病抵抗性、コムギ萎縮病抵抗性、赤カビ病抵抗性は「シラネコムギ」より優る。 (8)原粒、60%粉の蛋白質含有率は「シラネコムギ」と同等、製粉歩留は「シラネコムギ」より高く、製粉 性に優れる。 (9)粉の色相は「シラネコムギ」と同等で、明度が高く、黄色みが少なく白い。 43.6 関東・東山地方及び南東北・北陸地方 (長野県内は、積雪地帯を除く標高900m以下の地帯) 長野県内850ha予定(平成26年秋まき)。  長野県の小麦基幹品種「シラネコムギ」は、強稈で収量性が高いことから生産農家の評価が高く、 また、蛋白質含有率が比較的高く、製粉性に優れ白く明るい粉色であることから実需評価も高い。し かし、コムギ縞萎縮病とコムギ萎縮病に弱く、平成20年に県内でこれら病害の発生が確認されて以 降、主産地の減収被害が大きな問題となっていた。また、「シラネコムギ」は中生で降雨の多い時期 に成熟することがい多いため、雨ぬれによる穂発芽が発生する危険がある。  「ゆめきらり」は「シラネコムギ」に比べ、コムギ縞萎縮病、コムギ萎縮病に強く、早生で耐穂発芽性 が優れる。収量性は「シラネコムギ」並で、粉色が白く明るく、うどん官能評価も「シラネコムギ」と同等 である。「ゆめきらり」を認定品種に採用し、コムギ縞萎縮病抵抗性、コムギ萎縮病抵抗性発生地域 を中心に普及する。  耐雪性が十分でないので、多雪地帯への作付は避ける。 F1(アブクマワセ/ホクシン)/東山30号(キヌヒメ) 長野県農業試験場 2012年 (一社)長野県原種センター やや早生 5月上旬 93 572       2005~2011年の平均(長野県農業試験場) 730 コムギ縞萎縮病、コムギ萎縮病 30.7(60%粉) 11.1(原粒)、9.7(60%粉)      2005~2010年の平均(長野県農業試験場) 71.2 やや強 やや難 6

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機関名 群馬県農業技術センター 部署名 稲麦研究センター 記入者氏名 小山 千明 電話番号 027-269-4171 e-mail [email protected] 品目 分類コード B - 1 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考情 報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 日本めん・菓子用 麦類 小麦 さとのそら 利根3号 586 「農林61号」より出穂期で2日、成熟期で4日程度早く、稈長は10cm以上短く、倒伏 が少なく、収量が多い。 粉質は、粉状質の軟質小麦である。製粉歩留が高く、小麦粉にしたときのタンパク 質含有率、灰分含有率、アミロース含有率は、「農林61号」と同程度である。粉の色 は優れ、生地物性はやや薄力的である。 製めん適性は、「農林61号」に比べて色・粘弾性・なめらかさで優れる。 スポンジケーキを焼成した試験の製菓適性は、「農林61号」に比べて内相にやや優 るが同等の評価である。 2010年10月13日 関東以西  平成27年産の群馬県内作付けは4,140ha。奨励品種採用県は、群馬県の他、埼 玉県、栃木県、茨城県、三重県、千葉県、神奈川県、岐阜県。  需要者の要望する通常アミロース含量で用途の汎用性が高いことから、「農林61 号」の代替品種として普及を進め、群馬県内では平成24年産にて全面的な品種切 り替えを完了した。 F1(しゅんよう/きぬいろは)/ニシカゼコムギ 群馬県農業技術センター 1994年 群馬県米麦大豆振興協会 早生 4月下旬 81 難 赤さび病、うどんこ病、縞萎縮病 521 38.3 29.4(60%粉) 10.1(原粒)、8.3(60%粉) 75.1 強 7

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機関名 公立大学法人 福井県立大学 部署名 生物資源学部 記入者氏名村井 耕二 電話番号 0776-61-6000 内線3618 e-mail [email protected] 品目 分類コード B - 1 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、そ の他参考情報※を記載願いま す。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病 虫害名) 備考 やや難 40g 強 2013年 福井県立大学 晩生 5月初旬 60cm リビングマルチ用 2015年11月10日 種苗会社と提携して、商品開発中 ナンブコムギ/ニシカゼコムギ 福井県立大学 麦類 小麦 麦LM12 リビングマルチ用 8

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リビングマルチ小麦品種「LM12」の育成

• 育成過程

– 平成20年(2008年)6月~9月 F

7

世代短稈20系統(LM1~LM20)

– リビングマルチ特性調査 ⇒ 系統選抜

– 平成20年(2008年)~22年(2010)年 固定と増殖

LM12の選抜

– 平成23年(2011年)~25年(2012)年 品種登録のための特性検定

– (福井県立大学地域貢献研究:平成20~21年、22~23年、24~25年)

– 平成25年(2013年)10月 品種登録申請

品種名「LM12」

F

11

世代

– 平成26年(2014年)3月 品種登録申請公開(出願番号28575)

– 平成27年(2015年)6月 現地審査

– 平成27年(2015年)11月10日 品種登録成立(品種登録番号24593)

8月19日

ほふく型で草丈が短い優良

な草型。葉が枯れ始める。

9月1日

さらに、葉が枯れる。

9月23日

葉はほとんど枯れ上がる。

若干の不稔穂。

福井県立大学 生物資源学部 村井研究室におけるコムギ品種育成研究

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穂および子実

ナンブコムギ

LM 12

ニシカゼコムギ

ナンブコムギ

LM 12

ニシカゼコムギ

福井県立大学 生物資源学部 村井研究室におけるコムギ品種育成研究

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リビングマルチ区

コントロール区

LM12による顕著な雑草防除効果

福井県立大学 生物資源学部 村井研究室におけるコムギ品種育成研究

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機関名 岡山大学 部署名 資源植物科学研究所 記入者氏名 佐藤和広 電話番号 086-434-1244 e-mail [email protected] 品目 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考情 報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 麦類 大麦 はるな二条HKI HH66 醸造用 北米産醸造用オオムギ品種「Harrinton」が有する高コールバッハ数(オオムギ種 子のタンパク質を発芽によって可溶化する程度)性遺伝子をわが国の高品質醸 造用オオムギ品種「はるな二条」に導入し、ゲノム全体の遺伝子鑑定によって導 入領域を確認して、わが国の醸造用オオムギの欠点である低コールバッハ数を 改善した特性を有する系統 2012年12月28日 東北南部および関東以西 なし、公的機関での試験例がないため普及していない はるな二条/Harrington 岡山大学資源植物科学研究所 平成22年 岡山大学資源植物科学研究所 早生 4月上旬 71 不明 未調査 未調査 KIの測定値においてはるな二条と差異が認められる 不明 43.5 該当無し 該当無し 該当無し やや強 12

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撮影日 2012 年 3 月 20 日

撮影場所 岡山大学資源植物科学研究所 品種名 はるな二条 HKI

はるな二条 HKI はるな二条

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撮影日 2011 年 5 月 6 日

撮影場所 岡山大学資源植物科学研究所 品種名 はるな二条 HKI

はるな二条 はるな二条 HKI

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試作データ はるな二条 HKI はるな二条 出穂期 4 月 9 日 4 月 8 日 成熟期 5 月 22 日 5 月 21 日 稈長(cm) 71 72 穂長(cm) 6.4 6.4 千粒重(g) 43.5 43.9 15

(18)

試作データ(別紙) 醸造用オオムギは発芽や酵素に関して強い選抜を受けて育成されており、わが国の醸造用オオム ギの遺伝的背景は限定されている。わが国に適した高品質の醸造用オオムギを外来の品種と交雑す ると、わが国の醸造条件に適さない遺伝子が大量に導入され、さらに病害抵抗性や開花特性などが 不適なために、事実上品種が育成できない。このため、わが国の高品質の醸造用オオムギを複数回 戻し交雑して、必要な品質遺伝子のみを持つオオムギを育成することが望ましい。しかし、必要な 遺伝子を選抜しつつ、醸造に不良な遺伝子領域が含まないようにゲノム全体を遺伝子鑑定する技術 は未だにゲノム配列の得られていないオオムギでは困難であった。また、遺伝子組換えによって当 該遺伝子を導入する技術は、社会的なコンセンサスが得られていないので、事実上導入できない。 わが国の高品質醸造用オオムギの多くは「はるな二条」を系譜に持つことで、高度な品質特性を 維持してきた。一方で、北米産の醸造用オオムギ品種「Harrington」は、「はるな二条」の欠点で あ る コ ー ル バ ッ ハ 数 ( 以 下 KI と す る ) が 高 く 、 交 配 に よ っ て そ の 導 入 が 試 み ら れ て き た が 、 「Harrington」は晩生で病害にも弱く、わが国の栽培環境に適さないので、その能力を正当に評価 することができず、KI の高い品種を育成することは難しかった。一方、「Harrington」とわが国の 醸造用品種の交雑を用いた遺伝実験によって、高 KI に関する遺伝子が 5H 染色体の長腕末端部に座 乗することが明らかとなった。 本申請では、高 KI に関する遺伝子作用を確認するため、わが国の高品質醸造用オオムギ品種「は るな二条」を反復親として「Harrington」のゲノム断片を置換した染色体組換え置換系統(RCSL)を 育成した(図1)。RCSLs および両親それぞれ1個体から抽出した高純度 DNA について、Illumina 社 製 OPA(Oligonucleotide Pooled Assay)システムを用いて 1536 個の一塩基多型(SNP)を検出した。 それぞれの SNP は遺伝地図の座乗位置が決定されているので(Close ら 2009)、その情報に基づいて 各系統をジェノタイピングした。その結果、複数の系統が「Harrington」の高 KI 遺伝子を含むゲノ ム断片を有することを確認した。そのうち最も導入ゲノム断片が小さく、表現型が戻し交雑親に近 い系統を選抜し自殖した。この系統を「はるな二条 HKI」と命名した。この系統の草姿および穂の 形態は反復親の「はるな二条」と同等であり、種苗登録に必要な形質調査においても「はるな二条」 と差異は認められなかった(図2)。遺伝子鑑定によってこの系統のゲノム全体のグラフ遺伝子型 を確認したところ、遺伝子の座乗する5 H 染色体長腕末端部分が「Harrington」に置換された「は るな二条」のゲノムを有することが示された(図3)。なお、「はるな二条 HKI」には染色体 1H の 一部が「Harrington」から導入されていることが確認されているが、この部分には KI に関する遺伝 子は存在しない。さらに、この系統を含む複数の系統について種子増殖の後麦芽を製造して KI を測 定したところ、「はるな二条 HKI」はきわめて高い KI を示した(図4、HH66 が本系統)。このように、 全ゲノムアレイによってゲノムの導入部位を確認し,同定した遺伝子領域のマーカーを併用するこ とで,極めて精密な同質遺伝子系統の育成が可能となり、高 KI を持つ高品質醸造用オオムギを育成 した。 16

(19)

図1連続戻し交雑による染色体組換え置換系統の育成方法 図2はるな二条HKI の草姿と穂の形態

はるな二条

×

Harrington

F

1

×

はるな二条

B

1

F

1

×

はるな二条

B

2

F

1

×

はるな二条

B

3

F

1

B

3

F

2

染色体組換

置換系統

←(RCSL)

17

(20)

1H 2H 3H 4H 5H 6H 7H 図3 「はるな二条」×「Harrington」の染色体組換置換系統で 5H 染色体長腕末端 →に Harrington の領域を有する「はるな二条 HKI」のグラフ遺伝子型 図4 5H 染色体に Harrington 由来の高 KI(コールバッハ数、可溶性窒素の全窒 素中の割合)遺伝子領域を有する系統の導入領域およびKI の測定値。HH66 が「はるな二条HKI」 短腕 (S) 長腕 → (L) cM SNP HH3 HH19 HH20 HH22 HH23 HH46 HH47 HH54 HH57 HH61 HH62 HH66 HH75 HH104HH111 5H長腕 122.38 139-1263 aB aB ha ha aB ha aB 122.38 3800-814 aB aB ha ha aB ha aB 123.08 3877-1923 aB aB ha ha aB ha aB 129.41 10047-338 aB aB ha ha aB ha aB 129.41 3985-824 aB aB ha ha aB ha aB 129.41 7167-466 aB aB ha ha aB ha aB 130.13 211-259 aB ha ha ha aB ha aB 130.84 ABC17073-1-1-298 ha ha ha ha aB ha aB 132.63 2091-639 ha ha ha ha aB ha aB 134.60 314-559 ha ha ha aB ha aB 135.72 5571-640 ha ha ha aB ha aB 137.16 1394-1222 ha ha ha aB ha aB 137.16 7523-440 ha ha ha aB ha aB 137.16 ABC03900-1-2-406 ha ha ha aB ha aB 144.63 2395-2083 ha ha ha ha aB ha ha 145.35 ABC04352-pHv108-01ha ha ha ha aB ha ha 146.00 6260-183 ha ha ha ha aB   ha ha ha 147.40 3883-616 ha ha ha ha aB ha ha ha 151.36 1306-408 ha ha ha ha aB ha ha ha 151.36 2746-1501 ha ha ha ha ha ha aB ha ha ha 153.51 3507-2859 ha ha ha ha ha ha ha aB ha aB 155.13 ConsensusGBS0451-1 ha ha ha ha ha ha ha aB ha aB 158.37 7337-388 ha ha ha ha ha ha ha aB ha aB 159.09 ABC07987-1-6-270 ha ha ha ha ha ha ha aB ha aB 159.79 3390-205 ha ha ha ha ha ha ha ha ha aB 159.79 4015-1153 ha ha ha ha ha ha ha ha 159.79 5925-565 ha ha ha ha ha ha ha ha 159.79 11470-478 ha ha ha ha ha ha ha ha 161.58 3931-1434 ha ha ha ha ha ha ha ha   173.08 6735-754 aB ha ha aB ha ha 177.07 6781-1073 aB ha aB ha ha 182.88 5219-773 ha ha 187.38 高KI遺伝子座乗領域 ha ha ha 187.96 2493-660 ha ha ha 189.60 6116-709 ha ha ha 5H末端 196.12 12925-332 ha ha ha 注)haはHarrintonのアレル、aBはヘテロ Total Nitrogen %(無水) 1.349 1.574 1.976 1.605 1.596 1.663 1.569 1.680 1.923 1.857 1.984 1.590 1.587 1.563 1.734 粗蛋白 %(無水) 8.4 9.8 12.4 10.0 10.0 10.4 9.8 10.5 12.0 11.6 12.4 9.9 9.9 9.8 10.8 Soluble Nitrogen %(無水) 0.610 0.705 0.775 0.721 0.743 0.722 0.688 0.724 0.997 0.973 1.063 0.939 0.719 0.677 0.759 KI(SN/TN) - 45.2 44.8 39.2 44.9 46.6 43.4 43.8 43.1 51.8 52.4 53.6 59.1 45.3 43.3 43.8 18

(21)

機関名 福岡県農業総合試験場 部署名 農産部 記入者氏名 古庄雅彦 電話番号 092-924-2937 e-mail [email protected] 品目 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考情 報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 麦類 大麦 はるしずく 焼酎醸造用 福岡県の標準品種「ニシノホシ」に比較して以下の特徴がある。 1)オオムギ縞萎縮ウイルス系統Ⅰ~Ⅲ型の全てに抵抗性。 2)成熟期はほぼ同等の早生品種。穂数が多く、多収。 3)焼酎醸造適性が同等に優れる。 2007年3月23日 西日本の平坦地 福岡県(2,477ha)、熊本県(744ha) 九州二条11号/栃225 福岡県農業総合試験場 2007年 早生 4月上旬 90 604 難 オオムギ縞萎縮ウイルス系統Ⅰ~Ⅲ型の全て(抵抗性遺伝子型:rym3)、うどんこ 病 平成17年度福岡県成果情報 548 40.9 強 19

(22)

多収でオオムギ縞萎縮病に強い焼酎醸造用

二条大麦新品種「はるしずく」

農産部

背景、目的

現在、麦焼酎用原料として品質の優れた国産大麦に対する実需者の期待は大きい 。 、 、 ものがあります このような中で 焼酎醸造用大麦の安定供給を図っていくために 多収で成熟期が早く、オオムギ縞萎縮病とうどんこ病に抵抗性を持ち、精麦品質や 。 、 、 焼酎醸造適性が優れた品種の育成が強く望まれていました また 熊本県では近年 、 、 オオムギ縞萎縮ウイルス系統Ⅲ型の発生が認められ 早急に本病に抵抗性を有する 品種の導入が望まれていました。 そこで、これらの要望に応えるために、多収でオオムギ縞萎縮病に強い焼酎醸造 用二条大麦新品種「はるしずく」を育成しました。

成果の内容、特徴

「はるしずく (旧系統名:九州二条17号)は、主要な育種目標を早生、多収、」 高醸造品質、病害抵抗性として、平成4年に「ミハルゴールド」を母 「栃系225」、 を父として交配した組合せから育成された品種です。 本品種は平成16年に熊本県で認定品種、平成17年に福岡県で準奨励品種に採用さ れそれぞれ一般栽培が開始されました。 「はるしずく」は「ニシノチカラ」と比較して、次のような特徴があります。 1.成熟期は同程度の早生です。 2.稈長は短く、穂数が多いため多収となり、小麦並みの収量が確保できます。 3.容積重はやや小さいものの、千粒重は同程度かやや大きく、検査等級は同程度で す。 4.オオムギ縞萎縮ウイルス系統Ⅲ型に強く、うどんこ病にも抵抗性があります。 5.搗精時間が短く、精麦白度は高い。澱粉含量が多いことから、焼酎醸造に適して います。 20

(23)

主要なデータなど

表1 「はるしずく」の特性 品種名 成熟期 稈長 穂数 収量 容積重 千粒重 検査等級 (月.日) (cm) (本/㎡) (kg/10a) (g) (g) はるしずく 5.23 90 604 548 720 40.9 1等上∼中 ニシノチカラ 5.23 97 542 529 739 40.4 1等上∼中 注)平成15∼16年度の標準播栽培における平均値 表2 「はるしずく」の耐病性と品質特性 品種名 オオムギ縞萎縮病抵抗性 うどんこ病 搗精時間 搗精白度 澱粉含量 Ⅲ型 Ⅰ型 抵抗性 (分.秒) (%) (%) はるしずく 極強 極強 極強 2.09 39.4 79.5 ニシノチカラ 弱 極強 極強 3.22 37.8 78.0 注)搗精時間、搗精白度、澱粉含量は65%搗精における値 図1 「はるしずく」の県内における収量

300

350

400

450

500

550

600

豊前分場 筑後分場 久留米市

柳川市

八女市

収量(kg/10a)

はるしずく

ニシノチカラ

21

(24)

機関名 栃木県農業試験場 部署名 研究開発部 麦類研究室 記入者氏名 加藤 常夫 電話番号 028-665-1241 e-mail [email protected] 品目 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考 情報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 やや易 縞萎縮病:極強、赤かび病:やや強、うどんこ病:極強 実用技術開発事業23010「縞萎縮病に強く、麦芽の溶けが適正なビール大麦の 育成」による成果。 537 42 やや強 2011年 栃木県 早生 4月中旬 94 886 ①抵抗性遺伝子rym3とrym5を持ち、大麦縞萎縮ウイルス系統Ⅰ~Ⅴ型に抵抗 性である。 ②コールバッハ数がミカモゴールデンと同程度で、麦芽の溶けが適正である。 ③穂数が多く、千粒重が重く、整粒重が重い。 ④麦芽品質が優れる。 2013年3月14日 品種登録 温暖地の平坦部 ①2013年産は、小山、佐野、さくら、上三川の4市町、約100haで生産されてい る。 ②2014年7月にビール大麦契約対象品種の「指定品種」となる。 栃系283/九州二条15号 栃木県農業試験場 麦類 大麦 アスカゴールデン 関東二条42号 ビール大麦「加工用」 22

(25)

参考資料1.系譜 新田二条1号 はるな二条 オオムギ縞萎縮病抵抗性 (rym3) オオムギ縞萎縮病抵抗性 (rym5) うどんこ病抵抗性 純系分離 オオムギ縞萎縮病抵抗性(rym3+rym5) 木石港3 九州二条15号 南系B4718 栃系157 薬系51 (アズマゴールデン) はるな二条 (新田二条1号) 新田系30 UM570 (関東二条42号) 大系H804 九州二条11号 薬系51 (アズマゴールデン) F1 F1 新田二条1号 栃系166 関東二条29号 Spartan アスカゴールデン F1 羽系J-7 F4 関東二条3号 F4 栃系133 栃系283 あまぎ二条 新田二条1号 大系R3180 (関東二条29号) Mona はがねむぎ 羽系J-7 アサヒ5号 大系R4224 (栃系254) 西海皮10号 (カワサイゴク) 西海皮33号 はるな二条 (新田二条1号) 成城17号 近畿種 西海皮11号 新田系30 交1-18 関東中生ゴール 西海皮32号 エビス 23

(26)

参考資料2.写真 ア ス カ ゴー ル デ ン ス カ イ ゴー ル デ ン サ チ ホ ゴー ル デ ン 24

(27)

機関名 栃木県農業試験場 部署名 研究開発部 麦類研究室 記入者氏名 加藤 常夫 電話番号 028-665-7087 e-mail [email protected] 品目 分類コード B - 1 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考 情報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 中 縞萎縮病:Ⅰ~Ⅲ型に対して極強、赤かび病:やや強、うどんこ病:極強 541 45.3 やや強 2005年 栃木県 早生 4月中旬 85 665 1 大粒で、整粒歩合が高く、多収である。 2 大麦縞萎縮病ウイルス系統Ⅰ~Ⅲ型に抵抗性である。 3 麦芽品質が優れる。 2009/2/6 関東以西の温暖地平坦地 2015年現在、栃木県、群馬県。滋賀県、京都府、島根県、山口県、佐賀県、大分 県でビール大麦契約対象品種とされている 大系R4224/関東二条29号 栃木県農業試験場 麦類 大麦 サチホゴールデン 関東二条35号 ビール醸造用、大麦加工食品用 25

(28)

高品質・多収のビール大麦品種

大きく整粒歩合が高いため多収です。

農林登録:平成17年(二条大麦農林22号)

品種登録:平成17年

普及面積:約7700ha(平成27年産栃木県)

栃木県、群馬県。滋賀県、京都府、島根県、山口県、佐賀県、大分県でビール大麦契約対象

品種

主要特性:

1、大麦縞萎縮病Ⅰ~Ⅲ型とうどんこ病に抵抗性です。

2、出穂期はミカモゴールデン比で4日早く、成熟期はミカモゴールデン並の早生種です。

3、千粒重が大きく整粒歩合も高い多収品種です。

4、醸造品質は総合的に優れており、コールバッハ数もスカイゴールデンより抑えられています。

(栃木県農業試験場 麦類研究室)

「サチホゴールデン」

品種の普及を目的として、栃木県農業試験場で育成しました。

オオムギ縞萎縮病ウイルス系統I~III型に抵抗性で栽培性が優れる高品質な

麦芽エキス、ジアスターゼ力が高く麦芽品質は優れています。また、千粒重が

オオムギ縞萎縮病ウイルス系統I~III型に加え、うどんこ病に強い品種です。

サチホゴールデン 縞萎縮病Ⅰ・Ⅲ型抵抗性 (ym3 ) うどんこ病抵抗性

サチホゴールデンの系譜

サチホゴールデンの特性

品 種 名 縞萎縮病 縞萎縮病 うどんこ病 出穂期 成熟期 稈長 整粒重 千粒重 外観品質 ターゼ力ジアス Ⅰ型 Ⅲ型 (月/日) (月/日) (cm) (kg/a) (g 12.5% 水分) (WK/TN) ミカモゴールデン 極強 弱 弱 4/18 5/27 90 45.0 39.7 4.3 211 あまぎ二条 弱 弱 中 4/18 5/30 91 45.4 38.5 3.5 205 サチホゴールデン 極強 極強 極強 4/14 5/27 85 54.1 45.3 4.0 234 栃木分場における1999年~2004年成績の平均 外観品質 1:上上、2:上下、3:中上、4:中中、5:中下、6:下

サチホゴールデンの穂と穀粒

関東二条29号 大系R4224 (栃系254) 栃系166 F4 あまぎ二条 F4 栃系133 西海皮33号 羽系J-7 西海皮10号 (カワサイゴク) 大系R3180 (関東二条29 号) 新田系 30 はるな二条 (新田二条1号) 西海皮32号 西海皮11号 羽系J-7 アサヒ5号 はがねむぎ 左からサチホゴールデン,ミカモゴールデン,あまぎ二条 サチホ ゴールデン ミカモ ゴールデン あまぎ二条 40 45 50 55 60 収量、品質の比較 子実重kg/a 整粒歩合% 麦芽エキス% kg/a % 100 95 90 85 80 サチホゴールデン ミカモゴールデン あまぎ二条 26

(29)

機関名 栃木県農業試験場 部署名 研究開発部 麦類研究室 記入者氏名 加藤 常夫 電話番号 028-665-7087 e-mail [email protected] 品目 分類コード B - 1 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他 参考情報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害 名) 備考 易 縞萎縮病:Ⅰ~Ⅴ型に対して極強、赤かび病:やや強、うどんこ病:やや弱 537 38.5 中 2008年 栃木県 早生 4月中旬 90 873 1 整粒歩合が高く、多収である。 2 大麦縞萎縮病ウイルス系統Ⅰ~Ⅴ型に抵抗性である。 3 プロアントシアニジンフリー遺伝子(ant28)を有し、炊飯麦の経時的褐変が極め て小さい。 4 搗精時間が短く、白度が高い。 2012/3/23 関東以西の温暖地平坦地 2015年現在、栃木県内で200ha程度普及している 栃系253/〈栃系216/ant28-494(Catrin)〉F1 栃木県農業試験場 麦類 大麦 とちのいぶき 関東二条41号 大麦加工食品用 27

(30)

画期的

な精麦(むぎごはん)用

大麦

新品種

「とちのいぶき」

近年、生活習慣病予防、便秘や

肥満の改善に、食物繊維が豊富な

麦飯が注目されています。

今回、世界で初めて炊飯後に褐

変が 極め て 少 なく麦飯に適した

とちのいぶき

」を育成しました。

(褐変に関わるポリフェノールをコメ並みに減ら

し、熱による酸化、色の変色を少なくしました)

【特徴】

☆ 大麦縞萎縮ウイルス全系統に

抵抗性(食用大麦で初めて)

☆ 多収

☆ 早生

▼ 穂発芽性「易」

図 炊飯後の外観の移り変わり

とちのいぶき

スカイゴールデン シュンライ

12

24

図 主要な農業特性

(グラフの外側ほど優れる)

収穫期(日)

(スカイゴールデン差)

製品重(%)

(スカイゴールデン比)

整粒歩合

(%)

外観品質

側面裂皮

縞萎縮病

うどんこ病

穂発芽性

赤かび病

と ちのいぶき

スカイゴールデン

シュンライ

(シュンライは2.2 mm以上) 難 やや難 中 やや易 易 ( スカイコ ゙ールデンは成熟期+2 日) (シュンライは2.2 mm以上) (平成16~19年度.栃木分場データ) (シュン ライは平成16~18年度) -4 -2 +2 +4 130 120 110 100 90 96 98 90 92 94 下 中下 中中 中上 上 多 中 少 微 無 弱 中 極強( Ⅰ・Ⅱ) 極強( Ⅰ~Ⅲ) 極強( Ⅰ~Ⅴ) 弱 やや弱 中 強 極強 極強 強 中 弱 極弱 0 20 40 60 80 100 とちの いぶき スカイ ゴールデン シュン ライ コシヒカリ (精米) カ テ キ ン + フ ゚ロ ア ン トシ ア ニ シ ゙ン (μg /g ) 0 0.2 0.4 0.6 0.8 総ポ リ フ ェ ノ ー ル (m g/ g) カテキン+プロアントシアニジン 総ポリフェノール

図 ポリフェノール含量(55%搗精)

カテキンとプロアントシアニジンは褐変に大きく関わるポリフェノール

(栃木県農業試験場 麦類研究室)

2

4

6

8

とちの

いぶき

スカイ

ゴールデン

ミカモ

ゴールデン

2

4

6

8 砕

(

)

搗精時間 砕粒率 良

40

45

50

とちの

いぶき

スカイ

ゴールデン

ミカモ

ゴールデン

卬 良

図 精麦特性

(

)

(

)

28

(31)

機関名 栃木県農業試験場 部署名 研究開発部 麦類研究室 記入者氏名 加藤 常夫 電話番号 028-665-7087 e-mail [email protected] 品目 分類コード B - 1 作目(「小麦」、「大麦」等) 品種名 系統名 用途(「加工用」、「業務用」等) 特徴 品種登録年月日(西暦:年月日) 栽培適地(「関東以西」等) 普及状況 (普及している地域、面積、その他参考 情報※を記載願います。) 来歴(母/父) 育成場所 育成年(西暦:年) 種苗入手先 収穫期(早生~晩生) 出穂期(○月○旬) 稈長(cm) 穂数(本/㎡) 単収(kg/10a) 千粒重(g) アミロース含有率(%) タンパク含有率(%) 製粉歩留(%) 耐倒伏性(強~弱) 穂発芽性(易~難) 諸病虫害抵抗(耐性を持つ病虫害名) 備考 やや易 縞萎縮病:Ⅰ~Ⅴ型に対して極強、赤かび病:やや強、うどんこ病:極強 353 36.5 やや強 2014年 栃木県 やや早生 4月中旬 93 634  1 高いジアスターゼ・β-アミラーゼ力価を持つ  2 オオムギ大麦縞萎縮病、うどんこ病に抵抗性 出願審査中 関東以西の温暖地平坦地 2015年現在、工業原料(デンプン分解酵素)としての需要が無くなったため、栃木 県内で普及していない 関東二条32号/3/<大系HG32/2/<大系HC15/四R系1363>(F1)>(F4) 栃木県農業試験場 麦類 大麦 HQ10 栃木二条48号 大麦加工食品用 29

(32)

スカイゴールデン ( ビール麦) 大系HC-15 四R系1363 ( はだか麦) F4 大系HG32 F1

HQ10

②病気に罹らない 全てのBaYMV系統に抵抗性 ①β-アミラーゼが極めて高い 農研機構近畿中国四国セで育成 ①β-アミラーゼが極めて高い ②病気に罹らない HQ10と一般品種との精麦品質の比較 品種名 55% 搗精時間 (秒) 白度 砕粒率 (%) *L *a *b HQ10 435 37.1 25.8 75.5 1.9 18.4 スカイゴールデン 357 44.2 23.5 80.5 0.9 16.7 とちのいぶき(食用) 368 47.5 20.2 81.4 0.7 16.1 0 20 40 60 80 0 2000 4000 6000 8000 施肥① 施肥② 施肥③ 施肥方法の違いによるβ-アミラーゼ活性の比較 β -ア ミ ラ ー ゼ 活 性 ( un it s/ g) ■ 比 活 性 ( u n it a/ m g p ro te in ) ● 施肥①:基肥窒素8.0kg(うち1.6kgはLP40)/10a 施肥②:基肥窒素8.0kg(うち1.6kgはLP40)/10a + 追肥窒素4.0kg/10a 施肥③:基肥窒素12.0kg(うち5.6kgはLPS40, 0.9kgはLP40)/10a 0 50 100 150 200 250 300 H Q 10 麦 芽 H Q 10 大 麦 一 般 麦 芽 一 般 大 麦 HQ10と一般の品種との酵素活性の比較 相 対 値 ( % )

β-アミラーゼ活性が高い大麦品種

「HQ10」

【開発の経緯】 高リジン遺伝子lys1 はデンプン分解酵素 のβ-アミラーゼを増加させることが知ら れていました。栃木農試では、「四 R 系 1363」が持つlys1 遺伝子と、「スカイゴー ルデン」の優れた栽培特性を組合せて、 β-アミラーゼ活性が高く、栽培しやすい 「HQ10」の開発に成功しました。 【栽培法と酵素活性の関係】 HQ10 は、出穂期以降に追肥するとβ-アミラーゼ活性が高まります。 緩効性窒素の割合が多い肥料にすることで追肥の手間は省けます。 【HQ10 の特性】 大麦から麦芽にすると酵素活性が高まりますが、HQ10 は大麦のままで も一般の麦芽と同等のβ-アミラーゼ活性になります。さらに、HQ10 を麦 芽にすると、β-アミラーゼ活性は一般の麦芽の 2.6 倍にもなります。 押し麦への適性は、胚乳が硬く搗精に時間がかかり、白度もあまり上が らないので向きません。大麦粉や麦芽粉の利用が適すると思われます。 HQ10 の高β-アミラーゼ活性を活かして、 ○硬くなりにくいモチ等の加工食品の製造 ○効率的な麦芽糖の製造 ○効率的なアルコール・醤油・味噌等の醸造 ○植物由来の酵素製剤 など様々な利用方法が考えられます 一般のビール麦 HQ10 30

参照

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