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『言語教育研究』第 10 号に寄せて 清泉女子大学名誉教授

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Academic year: 2021

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『言語教育研究』第 10 号に寄せて

清泉女子大学名誉教授 実吉 典子

『言語教育研究』/ Studies in Language Education / Estudios sobre enseñanza

de lenguasの第10号刊行おめでとうございます。この研究誌を創刊してか

らすでに10年が経過したことを実感し、現在でもこの研究誌の年1回の刊 行が続いていることに感慨をおぼえております。所員のみなさまのご努力 に心からの敬意を表します。

言語教育研究所は言語に関する研究を活発に行ってその成果を教育に活 かすことを目的として2002年に発足したと記憶しています。そのような研 究所の活動が様々な形で徐々に拡大し、所員の研究成果とそれを活かした 教育活動を共有したいという機運が所員間で高まって、この研究誌を 2009 年に創刊することになりました。それまで日本語・スペイン語・英語の三 言語それぞれの分野での教員の研究・教育活動の交流はあったものの、違 う言語でのそのような交流はほとんどなかったことから、「この研究誌には 自分の研究や教育の現場に対する示唆が豊かにある」と、発刊後の意見交 換会で述べてくださった所員の言葉が心に強く響きました。私は今でもそ の時の光景を鮮やかに思い出すことができます。

この研究誌の表紙の色が継続して「若竹色」であることも私にとって大 変うれしいことの一つです。当時の教授会で創刊の報告をした時に、「この 研究誌が今後、若竹のように真っすぐ勢いよく伸びて育ってほしい、とい う願いを込めて表紙をこの色にしました」と説明しました。所員のみなさ まのたゆまぬ努力と熱意が10号というかたちで結実して所期の願いは達成 されつつあると感じております。

私は、なんでも「ヤバイ!」とか「超~」で片づけてしまう昨今の言葉 の貧しさに心を痛めている一人です。人間は言葉でものを考えるのだと思 っていますので、清泉女子大学の言語教育重視の伝統に大いに期待してお ります。そして「継続は力なり」だと信じて、今後のこの研究誌の更なる 発展と言語教育への貢献を心より祈念いたします。

平成303月吉日

参照

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