正多面体群による三変数多項式環の不変式環について
早稲田大学大学院基幹理工学研究科数学応用数理専攻修士
2年 楫研究室 村 彩乃
5116A057-6主定理 正多面体群の不変式環は以下のように書ける。
• R[x, y, z]G(4) = R[f2, h3, h4, g6+]
• R[x, y, z]G(8) = R[f2, h3, h4, h6′]
• R[x, y, z]G(20) = R[f2, h6′′, h10, h15]
f2
(x, y, z)
= x2+y2+z2 h3(
x, y, z)
= xyzh4
(
x, y, z)
= (x+y+z)(x+y−z)(x−y+z)(x−y−z) g6+(
x, y, z)
= x2y4+y2z4+z2x4h6
(x, y, z)
′ = (x+y)(x−y)(y+z)(y−z)(z+x)(z−x)h6′′
(x, y, z)
= (x+φy)(x−φy)(y+φz)(y−φz)(z+φx)(z−φx)h10
(x, y, z)
= (x+y+z)(x+y−z)(x−y+z)(x−y−z)(x+φ2y)(x−φ2y) (y+φ2z)(y−φ2z)(z+φ2x)(z−φ2x)h15
(x, y, z)
= xyz(x+φ2y+φz)(x+φ2y−φz)(x−φ2y+φz)(x−φ2y−φz) (y+φ2z+φx)(y+φ2z−φx)(y−φ2z+φx)(y−φ2z−φx) (z+φ2x+φy)(z+φ2x−φy)(z−φ2x+φy)(z−φ2x−φy)
定義
1(ヒルベルト級数 [1]p29),定理
2(Molienの公式
[1]p29)C:
複素数体
,C[x] := C[x1, x2, . . . , xn],
有限部分群
G⊂GL(n,C)とする。このときヒルベルト級数は
ΦG(t) :=
∑∞ d=0
(dim
C[x]Gd)td= 1|G|
∑
g∈G
1 det(E−tg)
である。ただし、
C[x]Gd ={f ∈C[x]|fは
d次斉次式
}である。
定義
3(第1不変式と第
2不変式
[1]p38)C:
複素数体
,C[x] := C[x1, x2, . . . , xn],
有限部分群
G⊂GL(n,C)とする。
Gの不変式環
C[x]Gが
(*
) ∃θ1, θ2, . . . , θn∈C[x]G s.t. θ1, θ2, . . . , θnが代数的独立であり、
C[x]Gが
C[θ1, θ2, . . . , θn]上自由加群 を満たすとき
C[x]G=⊕mj=1ηjC[θ1, θ2, . . . , θn] (η1= 1, ηj ∈C[x]G)
を広中分解といい、
θを第一不変式、
ηを第二不変式という。
補題
4(ヒルベルト級数と第1不変式、第
2不変式との関係
[1]p40)C:
複素数体
,C[x] := C[x1, x2, . . . , xn],
有限部分群
G⊂GL(n,C)とする。
Gの不変式環
C[x]Gは条件
(*)を満たす。このときヒルベルト級数は
ΦG(t) =
∑m
j=1
tdegηj
/∏n i=1
(1−tdegθi)
と計算できる。ただし、θ
iは第一不変式を、η
jは第二不変式を表す。
1
補農5(不変式を見つけるための補廣【21p15)
正多面体群を¢,回転対称性を保つ回転軸Zl,g2,‥り毎それぞれに垂直な原点0を含む平面の方程式をん(1),九(2),…,ん(ん)
とし、Gは†ヱ1,g2,...,gた)に推移的に作用していると仮定する。このときGの多項式環への作用は積九:三
九(1)ん(2)・・・ん(た)を定款倍を無視して不変にする。正20面体【6】p51,52
<1>中心0と頂点を通る軸 <2>中心0と辺の中点を通る軸 <3>中心0と面の重心を通る軸
頂点の数Ⅴ 辺の敷居 面の数ダ
正20面体 12 30 20
指標表【9】p29
型 回転軸の数 回転角 対称変換の数
<1> 6=Ⅴ/2 2た訂/5笹=1,2,3,4) 24
、<2> 15=卑/2 一打 15
<3> 10=ダ/2 2玩/3(鬼=1,2) 20
今回は自明表現打の欄を参照すればいいので、次数2、6、10、15の不変式はG(20)の多項式環への作用で不 変である。
参考文献
1・B・Sturm鎚Is・AlgorithmsinInvariantTheory.Springer−Vbrlag/Wien,NewYbrk,2008.
2・J・K・VermaJuNGSOFINVARIANTS、OFFINITEGROUPS・http‥//www・math.iitb.ac.in/jkv/inv弧pdf 3・D・CoxっJ・Little,andD・0 Shea.Ideals,1屯rieties,andAlgorithms.SPI,New%rk,2007.
4.向井及モジュライ理論Ⅰ,Ⅱ.岩波書店,2008
5・北川正一・正8面体群の構造.九州国際大学教養研究第16巻第2号,2009.
6・北川正一.正20面体群の構造.九州国際大学教養研究第16巻第3号,2010.
7・Sill即lar,01山Il(tManllal,D・7・lh11Ⅷrlib・加Ⅰ)‥//www・Hill即lar・lmi−kl・(l(ゾMallllal/lat(?絨/Hillglfil!).htmSECl(i!)5
8・菅本守・超立方体回転群により不変な部分環を生成する斉次多項式.早稲田大学大学院基幹理工学研究修士論文,2013
9・W・Fhlton,J・HarriS・RepreSentationTheory・Springer−Vbrlag/Wien,New%rk,2004.
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