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不変式と調和多項式について

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Academic year: 2021

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(1)不変式と調和多項式について 教科・領域教育学専攻. 自然系コース. M08 175E 松  川  尚 寛.  本論文では2つの群の作用について考察す. クトル空間であることを述べ,次数付きベクト. る.一つはη次対称群8れのη変数複素係数. ル空間のポアンカレ級数を定義する.§1.4で. 多項式環Cl”1,_,πη1への作用であり,8ηの. はラグランジュの補間公式を示し,§1.5では多. 作用で不変な対称式と,その対極にある調和多. 項式環C[21,_,2η]における微分・偏微分につ. 項式を通して多項式環C[π1,_,”帆1の構造の. いて説明する.. 一端を明らかにする.今一つは2次の一般線.  2章では,C圧”1,_,”η]の任意の多項式が調. 型群G工(2,C)の作用であり,2変数多項式環. 和多項式を係数とする基本対称式e1,、.、,eπの. への作用と,2次全行列環上の多項式環への作. 多項式として一意的に表されること,すなわち,. 用をとりあげる.特に2変数多項式環の斉次. 次のベクトル空間としての同型が成り立つこ. 式のなす空間がGム(2,C)の既約表現を与える. とを証明する.. ことを示し,Gr(2,C)の任意の既約表現がそ κ1e1,_,eれ1録C[”1,_,蛎]. れらの表現と行列式のべきとの積として得ら れることを利用して,斉次部分空間をウエイト. なお,調和多項式の全体〃が環構造を持たな. 分布を利用して既約分解する.ここでも不変式. いため,左辺は通常の多項式環とは異なる.正. と調和多項式が重要な役割を演じる.. 確には.  1章では,2章,3章で必要となる用語と定 理について説明する.ただし,線形代数,群,環,.  伽,…,・η1一㊥物ゴ’・・加…・πゴ冗         ゴ1川加. 体についての基本事項は既知とした.. なる直和であるが,本論文では上のように表.  §1.1では基本対称式とべき柔和多項式を定. 記することにする. 上の同型より,8ηの. 義し,ニュートンの公式を証明する.§1.2で. C[”1,_,πη1への作用は〃への作用に帰着さ. は群の作用を定義し,η次対称群が自然にη. れる.. 変数複素係数多項式環に作用することを示す..  §2.1では対称式を定義し,C[”1,_,”π]の. §1.3では次数付きベクトル空間や次数写像を. 対称式全体8が基本対称式e1,、.,,e肌を変数. 定義し,η変数複素係数多項式環が次数付きベ. と見なした多項式環C[e1,_,en]と同一視で. 一322一.

(2) きること,従って対称式が基本対称式の複素係. 変数多項式環CエMat2(C)]への一般線型群. 数多項式として一意的に表されること,8が. 0工(2,C)の作用について述べ,α(2,C)不. 次数付きベクトル空間であること,などを証明. 変式を定義する.C[Mat2(C)1からC1”,μ1へ. する.§2.2では代数的偏微分∂{や∂を定義. のある種の代入写像により,Gム(2,C)不変式. した後,調和多項式を定義し,調和多項式全体. 環が2変数の対称式全体のなす環と同型,すな. κが∂壱不変であること,次数付きベクトル空. わちC正trace,det]に一致することを示す。ま. 間であること,差積が調和多項式であること,. たG工(2,C)不変式環のポアンカレ級数を求め,. 〃∩8=Cが成り立つこと,などを示す.§2,3. Gム(2,C)の1次元多項式表現が行列式のべき. では多項式環C[”1,_,π肌],および対称式のな. 乗になることを示す.§3.2ではCエ”,切の斉次. す空間3のポアンカレ級数を決定する.§2.4. 部分空間が0ム(2,C)の有限次元既約表現を与. では基本対称式で生成されたイデアルzによ. えることを示す。また,G工(2,C)の中心である. る高空間C[”1,_,勿η]/Zを考察することによ. スカラー行列の固有空間と,特殊線形変換によ. りdim〃=η!であること,q”1,_,π、コ=. るウエイト分布を用いて既約分解を求める方. 〃㊥zであること,〃が差積△を何回か偏微. 法を説明する.§3,3ではC[Mat2(C)1の斉次部. 分して得られる多項式で生成されること,集合. 分空間の既約分解について考察し,Gム(2,C). としての等式刊・1,_,・η1=Cf”1,_,”帆1が成. の中心が白明に作用していることから,既約因. り立つこと,などを証明する.§2,5では〃の. 子が奇数次元のもののみであることを導く.ま. ポアンカレ級数を決定し,8のポアンカレ級. た調和多項式のなす空間〃の斉次部分空間. 数との積がCl”1,...,πη1のポアンカレ級数に. が既約であることを示し,〃,不変式環,およ. なることを証明し,最後に利e1,_,e肌1におけ. びClMat2(C)1のポアンカレ級数を求める.最. る表示の一意性を示す、. 後にC[Mat2(C)1がんとtrace,detで生成さ.  3章では一般線型群G工(2,C)の2次全行列. れたイデアルの直和であることを示し,それを. 環上の随伴作用から得られるC1Mat2(C)]への. 用いて,qMat2(C)1の多項式が調和多項式を. 作用と,C[π,リ1への自然な作用について考察. 係数とするtraCe,detの多項式として一意的. する.特にC[π,μ1の斉次部分空間が既約で. に表されることを示す.. あること,C1Mat2(C)1の多項式が調和多項式 を係数とするGZ(2,C)不変式trace,detの多 項ヰとして一意的に表され,C[M就2(C)]の斉. 次部分空間の既約分解が得られること,などを 示す.. 主任指導教員 松山 廣.  §3.1では2次行列の成分を変数とする4. 指 導 教 員 松山  廣. 一323一.

(3)

参照

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