富士火山東臼塚丸尾熔岩流中の溶岩樹型群の紹介
著者 斉藤 朗三
雑誌名 静岡地学
巻 70
ページ 11‑14
発行年 1994‑11‑20
出版者 静岡県地学会
URL http://doi.org/10.14945/00025294
静 両 地 学 第 7 0 号 ( 1 9 9 4 )
富士火山東自塚丸尾熔岩流中の熔岩樹型群の紹介
斉 藤 朗 二 ゴ *
1 .はじめに
私達「富士の自然を愛する会 j が f 日 本 一 ( ? )の熔岩樹型群を見に行こう J というテーマで、市 民、中学校理科教師に積極的に呼びかけ、フィールドワークを行ったのは一昨年の 1 0 月である
Oその 産後に、地方新聞に載った記事を読んで、テレど静岡の記者が興味を示し、紹介したいということで 取材に来た。そのフィルムは、午後 6 持からのニュースホスーパータイムホの中で、アニメをまじえ 約 5分間放映された。しかし、その後、どこからも連絡もなく忘れさられてしまった感がある
O現在、地質学の世界では室内での分析が主流をしめ、何かフィールドワーク(現場主義)が軽く扱 われているようだ。私は、フィーノレドには魅力や楽しさがいっぱいあり、フィーノレドを歩くことによ
り、たくさんのひらめきを得たり、感性を磨くことができると信じている
O読み終えて興味を持たれた方は、ぜひ一度訪ねてほしいという願いを込めて、 f 日 樹 型 群 j を紹介したい。
2. 溶岩樹型群の発見
この熔岩樹型群は、 された
J I !
の調査中
をキャップとして 1 0 年間の歳月をかけ った
したものである……。熔岩樹型が多いのは知られていたが、こんなに多く るこ と されていなかった。
はプッシュにさえぎられながら数回の 行った。東西にある高圧線の側道約 200m と、南北のけも 約 600m の続上の地域と、そこからせいぜい約 50m の幅位し
ることしかできなかった。しかし、狭い地域内の おびただしい数の熔岩樹型 ( 4 8 2 ) は、日
った。
これらは、小丹 市)の中の
ぽる論文中に記載され、公表された。
この小文は、小 J I ! 先生の論文
自然 j ( 1 9 8 6 という 5 5 9ページにの
る
O3. 東日塚丸毘塔岩流
は、富士山頂火口より の方
中小
1
,4 0 0 m
1 1
( ? )の熔岩
自 の地質グループが、小
@地形、
1 高まり"を持つ、法ほ尭
全な溶岩樹型
付近に噴出した側火山(寄生火山)
キし
ま
4. 塔岩樹型
@
しても
等がある
O① 種 類 と し て は 次 の 3 に大まかに分類され る
O① 直立樹型(竪型樹型)
元のままの立った状態で、残っている
O お う が② 横 臥 樹 型
熔岩の流れで押したおされて横になって残って いる
O③ 筒状樹型 関 2 溶岩樹型のでき方
第 7 0 号 ( 1 9 9 4 ) 静岡地学
東臼環へ約lkm
1
③ 箆状樹型
樹木が熔岩の上を転がり、熔岩が 巻きついてできる
Oこの型は、 まれ
にしか見つからない。
5. 東日塚丸尾熔岩流中の溶岩樹型
まず、 ~3 を見ていただきたい。東
西の高圧線側道と南北のけもの道を中 したことが、 4 8 2の熔岩樹型
日本ランドへ約恥
心に
の位置でわかるであろう
O白い部分は調査していないと えて えると、もし、
この地域をベタ
数の熔岩樹型が発見できるのであろう か。想像しただけでも大変楽しくなる
Oこの地域は 4 であげた熔岩樹 型のできる条件をすべて満たしている
したらどのイ立の もらってもよい。そう
数の多さ以外の特徴として、図 2 の 熔岩流の流れの方向 のである
O'. .。
. . .
. .
, e e@
林 道 側 尾 滋 線 沿 緩
い
a
大 大 林 林 道 選
〆〆
約 約km 6kmまり、
(小川原密)
がわかるほぽ完全な形の熔岩掛型が大
臼 小 塚 天 丸 狗 箆溶 顎
語
i詫きさ
を m 単位で計 いく 変多いということである
O1 つ I つの熔岩樹型のルー トマップによる位置の確認と
求めるために長軸
X測した。その結果わかったこと
J¥
llkm 約
g e
e
. 0 . ‑ .
.
e‑
〔溶岩欝裂:482) 直立樹型 (433) 携臥鰯塑(49)
100m
っかあげてみると、
種々の太さの樹型があるのだが きついたときにできる
@
G
東日塚丸尾溶岩流の溶岩揚型分布国 した地域のみ) 図 3
さはどの樹型も 10~15cm
くらいでほとんど変わらない。
元の樹木の形が熔岩流の圧力に より変形している
Oその変形の程
⑤
の分布 してみる も大きいもので 1 / 3 であった。
を 10cm 単位にして、
1 3 てみると、平均でヲ/問、
樹木の太さはどの位だ、ったのだろうか。
と次のようになる
Oを
①
l 溶岩樹型の長軸によ
0 " " ' ‑ ' 9 1 0 " " ' ‑ ' 1 9 2 0 " " ' ‑ ' 2 9 3 0 " " ' ‑ ' 3 9 4 0 " " ' ‑ ' 4 9 5 0 " " ' ‑ ' 5 9 6 0 " " ' ‑ ' 6 9
。 1 1 3 8 5 2 6 3 5 2 6 8
110~119 120~129 130~139 140~149 150~159 160~169 170~179
7 1 4 6 3 3 2 1
*イマ請を確認しただけで計測されなかったもの…… 1 7
*最大のもの…一 . 2 0 0 x 2 0 0 最小のもの…… 1 2 x 1 2
〔単位:cm)
7 0 " " ' ‑ ' 7 9 8 0 " " ' ‑ ' 8 9 9 0 " " ' ‑ ' 9 9
100~1093 6 5 0 3 0 2 6
180~189 190~199 200~209