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錯視図形呈示用のコンピュータプログラムの作成( 2)

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(1)

奈良教育大学学術リポジトリNEAR

錯視図形呈示用のコンピュータプログラムの作成(

2)

著者 瀧野 千春

雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

巻 34

号 1

ページ 173‑177

発行年 1985‑11‑25

その他のタイトル Preparation of Computer Programs for the

Representation of Optical Illusion Figures (2)

URL http://hdl.handle.net/10105/2219

(2)

v.Educ,V。l.34,N。.1(cult驚ミUS:

。c.)?1%

錯視図形呈示用のコンピュータプログラムの作成(2)

瀧野千春

(奈良教育大学心理学教室) (昭和60年4月30日受理)

I

前回の論文(瀧野, 1983)では、 3種類の錯視図形(垂直水平錯視、ミュラー・リヤーの錯視、

ポッゲンドルフの鉛視)を呈示するプログラムについて述べた。これらのプログラムは、パーソ ナルコンピュータ用にBASICで書かれており、パーソナルコンピュータのグラフィック機能を 利用したものである。

今回の論文ではこ 前回に続いて、 3種類の鉛祖図形(分割距離錯視、変形ミュラー・リヤ‑鉛 視、変形ポッゲンドルフ錯視)呈示用のプログラムについて記述する。

II

この項では分割距離錯視(Divided distance illusion)図形を呈示するプログラムについて記 述する。分割距離錯視は分割線分の条件によって、いくつかのパターンが考えられるが、本論文 では、 2本の外側線分(被分割線分)問の距離が2本の内側線分(分割線分)によって分割され る、相称3分割図形(瀧野, 1963)を呈示するプログラムを記述する。このプログラムでは、外 側線分問の距離は一定で、内側線分問の距離や内側線分の長さが変えられるようにしてあるO

以下に、筆者の作成したプログラムについて、必要な部分を説明する。行番号140と150で、内 側線分の長さ(L)、内側線分問の距離(DI)をINPUTするO 行番号160で上昇系列か下降系 列のどちらかを選択する。 DをINPUTすると、下降系列を選択したことになって、行番号440 へ行く。 AをINPUTすると、上昇系列となり、行番号180が実行される0

2本の外側線分の左側線分は行番号240で、右側線分は行番号250で示される。 2本の内側線分 の左側線分、右側線分はそれぞれ行番号260、 270で呈示される。すなわち、行番号240から270ま でが、標準刺激呈示用である。比較刺激は、標準刺激の右下に呈示される。比較刺激は2本の線 分で、左側線分、右側線分はそれぞれ行番号280、 290で呈示される。

上昇系列の場合、比較刺激が標準刺激に等しくなければ、行番号300にNを、等しければYを INPUTする。 NをINPUTすると、行番号320と330によって、比較刺激は消去され、 P(I)だ け長くなった比較刺激が呈示される。 YをINPUTすると、行番号350から400までによって、

標準、比較の両刺激とも消去され、文番号410でCかTのどちらかをINPUTすることになる。

呈示を触統する場合にはCを、中止する場合にはTをINPUTする。 CをINPUTすると、

行番号160へ行き、 Dを選択すると、行番号440‑行って、下降系列が実行される。すなわち、比 較刺激は、 Qd)だけ、短かくなった刺激が順次呈示される. TをINPUT した場合、上昇系列

の実行後のときは行番号430へ、下降系列実行後のときは行番号650へ行き、いずれもENDとな る。

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(3)

174

o o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   o   c

= o   o   o

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‑ o   o   o   o   o   o   o   o O t h   N   M

* I f ) ム N   0 0   O サ O   T

‑ i   N   n

* t   I D 占 M D   C   O   h コ W

* 1 0 も M D 0

‑ O   n   f 上 3 4 5 ム M 1 0

‑ O   h   N   t ' J 4 5 占 n   m   o   o   h   r

‑ 4 t o

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* i n

▲CM IN W CM N N N N tt W W W M M M W W tt f*"*‑ォt*ォJ‑ォt*<*‑ォf UI U"J in lf)li')ォUT in in lf!占占占・J)ム占

REM DDILEXP PRINT GR/^PH DIM P(

INPUT エNPUT エNPUT

CHR*く占) Il.C.01 12),D<12) HL=";L: A=L/2

"DI=‖;DI: B=DI/2 日A OR D:ll;R*

瀧 野 千 春

エF R*="D‖ THEN 440

FOR l=O TO 10 P(I) =25+I Q(I)=I NEXT I

FDR l=O TO 10 PRINT CHR*(6) LINE 50,90,50,110 LINE 110,90,110,110

LINE 白CトB. 10CトA,80‑B, 100+A

L工NE 80+B, 100‑AサaO+B, 100+A LINE 210‑Pくnサiコ;0,210‑P(I),150 LINE 210+PくI),130,210+Pく工),150 INPUT HY OR N:‖;MS

王F M専="Y" THEN 350

BLINE 21CトP(I)サ130,21C卜FrくI),150 BLINE 210+Pく工)11コ0,210+PくI),150 NEXT エ

BLINE 50,90,50,110 BLINE 110,90,110,110

BLINE iヨ0‑B, 100一角,ao‑B, lu(こけA BLINE 8C汁U U二ICト角,80+B, 1CH:)十A BLエNE 210‑Pくエ),130,210‑P(エ),150 BLINE 210+Pく工)113C】,210+PU),150

INPUT "C OR Ts";N*

IF N*="C" THEN 160 END

FOR エ=O T0 10 PRINT CHR事(占)

LINE 50,90,50,110 LINE 110,9<:),110,110

LINE 80‑B. It:)(:トAI80‑b, io<::I+A LINE BO+B. 100‑AiBO+B, IOC汁A

LINE 175+ロ(I),1コ(二),175+ロくI),150 LINE 2J]‑5‑白くI),130,コ45‑La(I) ,150

INPUT I‑Y OR N:";M*

IF M*=HY‑ THEN 570

BLINE 175+Q(I),1コ0,175+GU工),150

BLINE 245‑QくI>,130,245‑QCI),150 NEXT I

BLエNE 50,90,50,110 BLINE 110,90,11C二:>,no

BLINE S(ニトB, 1(:)CドA,BO‑B, 100+A BLINE 日(二】+B, 1(:ICトA,SO+B, 100+A BLINE 175+QくI)サ130,175十QくI),150

BLINE 245‑Q(I),130,245‑Q<I),150

INPUT HC DR T:"5NS IF N事=‖   THEN l占O END

III

この項では、変形ミュラー・リヤー踏視図形(Dengler, 1972)を呈示するプログラムについて 記述する。変形ミュラー・リヤー錯視図形と言うのは、通常のミュラー・リヤ‑鉛視図形の、主 線に相当する部分が長方形になっている図形のことである。筆者の作成したのは中央に縦長の長

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方形をもつ標準刺激があり、その長方形の部分の面積を、大きさの変化する比較刺激を用いて測 定しようとするものである。

以下に、筆者の作成したプログラムの必要な部分のみを説明する。行番号150と160は斜線の形 で呈示される、矢羽根(血)の長さを決めるためのものであり、行番号180から220までは、標準 刺激であるoすなわち、行番号180は縦長の長方形を、行番号190から220までは、 4本の矢羽根 を表環している.このプログラムでは、矢羽根は外向図形であるが、 Ⅹ, Yの前にある符号を逆 にすると、内向図形になる。

行番号230は、矢羽根のない長方形だけの比較刺激で,標準刺激の右下に呈示され、行番号231 にNをINPUTすると、縦方向に長さが増加するようになっている.このプログラムでは、縦 長図形で、上昇系列だけが考えられているが、前項の分割距離鐙視や、筆者の前回の論文(瀧野, 1983)を参考にすると、横長図形で、下降系列の場合や、縦方向や横方向に長さを順次変化させ て行く、プログラムを作成することも容易である。

100 REM MODMLIL llO PRINT CHR*くム) 1コ(二> DEF FNA(D)=D*‑n/l80 130 INPUT "D="jD 150 Y=30*COS(FNA(D)) 1ムO X=コC>*SINくFNflくD)) 170 GRAPH 01,C,Il 171 DエM Pく9) 172 FOR エ‑O T0 8 173 Pくn=9(⊃‑‑1*1

174 NEXT I 175 FOR l=0  ロ 8 17ム F'Rユ:NT CHR歩くb)

1日O LエNE か:>,6<J,ムOI lム0,9【::>, 16(),9(二),ム0,ム0,6U 19C) LINE 6(二) 6C】事b(ニトX,6(:トY

200 LINE ム0, 160,60‑‑x,iムI:】+Y 210 L工NE 90, 1占0,9i.二)+X, 1ム(二)十Y 210 LINE 90,ム0,'ヲCトトXIも(:トY

2コ50 LINE 170, 18<:>,2<::)(::>. is<:>,2<:)0,Pく工) , 170,Pく工)サ17<:>, ISO コ31工NPUT "Y OR IMs日昌M*

ココ>2 IF MS=こ"Y" 1、HEN  ム0

240 BLINE 17C二) 180,2C)C),130, :)0,PくI),170,P(I),170,1日【:) 25O NEXT 工

2ムO BLINE ムO,ム0,也(二), 1ム(:),9く:>, iムC:>,9<:),ムOlム0,ムC) 270 BLINE もt二.>サ60,か:i‑x.ら(:卜Y

280 BLINE も(二1, 1ム(二,).6(ニトX, 1ム(二)+Y 290 日LIME 9iニ1, 160,90+X,1占(:HトY

3小二) BLINE 91:〉l占0,90+X,6CトY

;iO DLINE 170,1B<コ,200,1日0,2く::>O,pく工),17c二1>pく]:),170,1B(二) NMOO 導亜蝿

IV

この項では、変形ポッゲンドルフ錯視図形(Gillam, 1973)を呈示するプログラムについて記 述する。変形ポッゲンドルフ錯視図形は、 Gillam (1973)の文献に見られるもの以外にも、何種 かがGreist‑Bousquet and Schi斤man (1981)によって記述されている。本論文では、 Gillamの 錯視図形を参考にして、プログラムを作成した Gillam (1973)による変形ポッゲンドルフ鉛視 図形とは、通常のポッゲンドルフ錯視図形の構成要素である、 2本の垂直線分(縦長の長方形の 場合もある)の代りに台形を用いたものである。

(5)

176 瀧 野 千 春

以下に、筆者の作成したプログラムの必要な部分のみを説明する。行番号220は鉛視図形の構 成要素である台形を呈示する。この数値を変化させると種々の形態の台形が呈示される。行番号 240は左上の斜線部分の呈示のためのもので、行番号260は右下の斜線部分の呈示用である。

このプログラムの行番号270にNをINPUTすることによって、右下の斜線部分が、下から上 へと、平行移動して行くように作られている。また、行番号340は、行番号240で示される、左上 の斜線部分を「物理的に」延長したものを示すものである。

1C>O REM MODPエLEXP‑1 110 DIM 白く7)

115 PR工NT CHR尊くム) 1:ごく二) LヨR卯:.IJ Ii.C.01

13O DEF FNfl<D)=D*nVl80

140 工IMPUT ‖D;='15D

15C) XI=50*SINくFN内(D)) :LbC) Yl=5C)*(:口S(FN/=i(D) ) 17<二) d=9<:ニトD

18O Y2‑30詛TANくFNA(U)) 19く二) S=INT(Y2/ム)

=(二日二) FロR 工=O to a 21C) F'R工NT CHR辛くム)

=ごO LINE lo乞二),300, 1(二)(: 20, 1コ0,57, 130,2<:)(:ト9, 10(.),2(二)0

=4O LエNE K二10p ll(ニトY::/2, IOCトxi, in:トY:≡/2‑‑Yl 二l A(I)=cトり*5

2ムO LINE 130,1I'ニトト4*Y2/5‑AくI),i二三)+Xl,110+4*Yご/5+Y:ド‑A(I) コ7(二) IiMPUT "Y OR N:"jR*

2日O IF R'.臣="Y" TトIEN こ小二)

コ90 BLINE 1(二)092(二)0,100,20, 1:ヨ0,57, 1:so,コOCト9, 100,2<二)O 310 BLINE 1(::><:>, in:ニトYコ/2, 1CKニトXl, 11<:トY2/; ‑Y1

32<:) DL工NE 13C), 111二>+4*Yコ′5‑0くI), 130+×1, ll(:汁4*Yコ/5+Yl・‑A<1) 330 NEXT I

34く二) LINE l<二)0, IKトY=:/コ,lュo, ll(二汁Yコ/2 こ>5<:I END

(附記)本論文で記述したプログラムは、当初S社(国内)の MZ‑80B2 によって作成され たが、 MZ‑2200を途中から使用した。

引用文献

Dengler, M. 1972 A test of constancy scaling theory in a modi丘ed Mueller‑Lyer illusion. Perception and Psychophysics, 12, 339‑341.

Gillam, B. 1973 The nature of size in the Ponzo and related illusions. Perception and Psychophy‑

sics, 14, 353‑357.

Greist‑Bousquet, S. and Schiffman, H. R. 1981 The Poggendorif illusion: an illusion of linear extent?

Perception, 10, 155‑164.

瀧野千春1963 分割錯視に関する実験的研究 奈良学芸大学紀要 人文・社会科学11, 193‑203.

瀧野千春1983 培視図形呈示用のコンピュータプログラムの作成 奈良教育大学紀要, 32 (1), 201‑206.

(6)

Preparation of Computer Programs for the Representation of Optical Illusion Figures (2)

Chiharu Takino

{Depart′nent of Psychology, Nara University of Education, Nara 630, Japan)

(Received April 30, 1985)

The author has prepared the three computer programs for the representation of opti‑

cal illusion丘gures. These programs which are published in this article are written by BASIC language and are applied to personal computer Model MZ‑80B2 and MZ‑2200.

The丘rst program is applied to the representation of stimulus丘gures of Divided dis‑

tance illusion, when the comparison stimuli change in either ascending or descending order.

The second program is used for the representation of stimulus丘gures of Modi丘ed Mueller‑Lyer illusion which were used by Dengler.

The third program is used when Modified Poggendorff illusion figures which were used by Gillam are represented in the situation that the lower oblique line as comparison stimulus moves upwards.

参照

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