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ビデオ教材の制作

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Academic year: 2021

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奈良教育大学学術リポジトリNEAR

ビデオ教材の制作

著者 吉田 武尚

雑誌名 奈良教育大学教育工学センター研究報告

巻 1

ページ 55‑62

発行年 1978‑03‑25

その他のタイトル A Video Program of Radio Set Learning

URL http://hdl.handle.net/10105/4700

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吉田武 尚(技術教室)

A Video Program of Radio Set Learning

Takehisa Yoshida {Department of Technology)

Abstract

There need a guidance program, for a radio set learning is systematically acquired and is formed active learning by doing.

As each results applied it to junior high shool, percentage of goal attainment is very high at 81.0 and 98.3 parcent, respectively.

Moreover, authors belive that it will be able to arrive more high goal attainment by programing to each units of this program.

Key words: How to grow up VTR softwares Radio Set Learning

1.まえがき

教育効果を高めるため,授業にテレビやOHPなどの視聴覚(教育)機器が総合的に活用さ

れている日, ‖日日いV)O

市立三笠中における調査では,小学校の時に97.6%の生徒が理科‑89.2%,社会‑84.2%, (遺徳‑77.1%)などの教科順においてすでにテレビ学習を体験し, 69.6%の生徒が(遺徳‑

69.2%),理科‑48.0%,社会‑43.0%の順にその印象をもっていると解答している。

ところが,中学校「技術」の授業ではOHP教材は実際にしばしば活用されているがテレビ 教材は全く用いられていない。

そこで筆者らは,授業に興味をもち,積極的に学びとる能動的な学習行動の形成を図るため の授業設計を目的として「技術科の電気学習」用のテレビ教材「ラジオ受信機のガイダンスプ ログラム」を制作したので報告する。

なお,本研究は本学学生・樫岡健史君との協同研究である。

2.学習目標

電気学習における学習の骨格としては次の3点をねらいとする。

( i ) 回路および電磁気の概念の習得。

(II) 測定概念と技術の習得。

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吉 田 武 尚

(iii) 電気を利用する社会的価値の理解。

これら3点を考慮し,ラジオ受信機を学習の題材とする。

また教授・学習過程にこれらの特性を活用し,学習者が電気学習を体系的に獲得し,積極的 に学びとる能動学習を企る。これには学習者自身が何のために学習するかという学習の意味を つかんだ自主的学習の場と内容を考慮することから,電気を見通す「見通し学習」を設計した。

この設計した見通し学習の目標は次の4点を具体的目標としている。

1)学習全体を見通すことができる。

2)これらを自己のものとしてとらえ,自己の姿をその中に投影できる。

3)既得知識の位置ずけができる。

4)事物の変化をとらえることができる。

本研究においてはこれらの目標1),3)を主目的としたプログラムである。

3.制作方法

(1)方法。図1を参照。

図1 制作フローチャート

プロ グラ ム 化

教材の制作において,被写体はスライド,カード,実物,演技に分類。

提示パターンは主としてB5版の色ケント紙に黒インクおよびポスターカラーを使用。

録画はすべて本学教育工学センター内のスタジオで行い,直接の収録不可能なものはカラー スライドにより撮影している。

なお,フィードバックは教授・学習過程につらなる授業設計,すなわち採録内容の検討を意 味する。

(2)機器の構成。図2参照。

なお,ビデオテープレコーダ(VTR)は電子編集装置付を使用し,インサート手法を用い た。音声(録音)はヘッドホーン(音声モニター用),テープデッキ(バック音楽用),マイク

を使用し,アフレコ方式を用いた。

4.実際の適用結果

(1)実施方法

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吉 田 武 尚

市立中3年男子,5クラス101名(2クラス合併授業2回+半クラス1回計3回)に案施し た。実施授業時間は番組視聴に25分,検証(アンケート)に20分,計45分の1時眼中に実施し た。

教室は普通教室(暗幕なし)と特別教室(暗幕あり)で,モニターは14インチのもの生徒数 20名に対し1台で使用した。

なお,半クラスには10名に対し1台の割である。

(2)視聴後のアンケート結果と分析

主目的とした学習目標1),3)の目標に到達しているかどうかの評価を得るための検証の留 意点は〔1〕語嚢が関係づけられること。〔2〕学習順序がとらえられること。〔3〕番組に 対するとらえ方が問えること。〔4〕今後への学習発展の可能性が問えることの4点に対しア

ンケート調査を行った。その内容と結果をそれぞれ表1,図3,4に示す。

表1.質問の内容と解答者数・率

人 数 ・ 率

間 の 内 容 正 解 者 数 正  解  *目 標 達 成 者 数 目 標 達 成 率

〔1 〕 ラ ジ オ 放 送 の し く み 図 に

適 当 を 語 句 を 入 れ る 6 9 .0 7 0 .3 9 2 .0 9 1 .6

〔2 〕 ラ ジ オ 受 信 機 の し く み 図

に 適 当 を 語 句 を 入 れ る 8 1 .0 8 1 .0 8 1 .0 8 1 .0

〔3 〕 ラ ジ オ 受 信 機 の 製 作 順 を

問 う 8 9 .0 9 9 .3 8 9 .0 9 8 .3

* 語嚢の関係ずけ,順序性など目標に到達している者も含む。

〔1〕,〔2〕の目標達成率は91.6%,81.0%であり,視聴条件を考慮すれば目標達成率は数%

増えることからこのプログラムの効果性は大である。また図3(I)の結果と関係ずければわ かりにくい人数が増えるほど〔1〕,〔2〕の不正解者数が増え非常に興味深い。〔3〕の目標 達成率(到達度)は視聴条件(見やすさ)を考慮すれば100%に達する。

図3において,(ア),(イ)から音声についてはちょうどよいスピードであったことが確認 できる。(ウ)から語彙はすこし難しい傾向にあったがガイダンスプログラムのためさけるこ と掟できない。(エ),(ヲ上(カ),(キ)の映像パターンについては比較的よい結果が確認 できる。(ケ)からはVTRを利用した学習を圧倒的に支持するものが多く,すなわちVTR のもつ変化,色彩の豊富さから変化のある楽しい授業を求めている。

図4からわかるように,このガイダンスプログラムから発展する学習はトランジスタ,ダイ オードとラジオ受信機の設計が多く,この外ここには示していないがラジオ受信機の製作,ラ ジオ受信機の発達史の学習希望者が圧倒的に多く,このプログラムは十分効果があると考える。

なお,授業担当者および生徒のテレビ画面の見やすさの判断から,教室は南北に窓があり,

南側に暗幕の使用できることが望ましい。

5.ま と め

以上のように,学習者が電気学習を体系的に獲得し,能動的な学習行動の形成を図るガイダ

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図3.アンケート結果(1)

0   20  40  60 (%)

1

( ア)音声の明瞭度 よ         い

たいへん わるい

( イ)話すスピード は   や   い

お   そ   い

( ウ)語句の難易 むつかしい

や  さ  し  い

( エ)図の理解 わかりやすい

わかりにくい

(ヲ)実体図面の理解 わかりやすい

わかりにくい

0   20  40  60(%)

(カ ) 文 字 読 み や す い

読 み に くい

(キ ) 変 化   た

た ん ち ょ う

(ク ) 楽 しさ   い

た い  く つ

(ケ ) V T R 利 用   た

した く な い

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吉 田 武 尚

ンスプログラムを研究,確立させる目的は 十分に達成された。しかしながら,これは 電気学習の第1歩であり,今後各単元学習 の展開を教授・学習過程の中で「いかに」

プログラム化を行なうか電気学習全体をこ の目標に照らし授業設計する必要がある。

なお,本研究のように限られたVTR収 録設備でも十分効果を高めることができる

ことから機器の充実がより効果性を高める と確信する。

終りに,本研究を進めるにあたり貴重な 授業時間をいただき多大の御便宜御助言を 賜った市立三笠中学校教諭・和智正治,松 永亨二氏に深謝の意を表します。

参 考 文 献

i)松本他:集合学習におけるVTR教材の効 果的活用,信学技報ET76−5,1976−9.

日)松本他:思考活動を高めるための映像教材 の提示法,信学技報ET76−8,1976−12.

Iiり 梅沢他:ミニスタジオで制作したビデオ教 材「ハンダ付けの仕方(その1),(その2)

信学技報ET76−11,1977−03.

iV)西窪他:ビデオ教材「交流ブリッジ工・信幸 技報ET77−9,1977−12.

∨)沼野:授業設計入門,国土社,1975.

Vi)立原:視聴覚機材・教材の扱い方,明治図 書,1973.

以下,この制作番組のところどころの映 像を写真で示す。

図4.アンケート結果(Ⅱ)

学 習希 望者 ( % )

学 習項 目 3 0      50      70      90 放   送   局

マイクロフォン 音 声電 流調 整 送   信   機 ア   ン   テ   ナ 電         波 同         調 検         波 増         巾 半   導   体 抵         抗 コ  ン デ  ン サ コイル トランス ス   ピ   ー   カ ラ ジオ の設計 プ リン ト基板 は ん だ ず け 測   定   器

60

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調整室ではこの音声電流を

−一一一一一一 …一一一その高周波電流

を空中に送り出すアンテナ

が……‥−…一一一一一一…−…一一−− −−

最初は放送のしくみです。

私たちが聞く放送は……一一一

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吉 田 武 尚

回路図を見ながら部品を誤

らないよう確実に……一一一…

基板の鋼板とこの接続線の

両方が一一 M一一一一一………一一一一一一

これから組上ったラジオ受

信機が正常な動作…一一…−…

参照

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