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Stage Ⅰ・Ⅱ期の原発性肺癌に対する胸腔鏡下手術の現況
山本 聡 岩崎 昭憲 白日 高歩 福岡大学外科,呼吸器・乳腺内分泌・小児外科
要旨:当施設における原発性肺癌に対する胸腔鏡下手術の成績を提示し文献的考察も加えて,肺癌に対 する胸腔鏡下手術の現況を明らかにした.【対象】 2002年までに胸腔鏡下肺葉切除術あるいは区域切除術 を施行したⅠ期およびⅡ期の原発性肺癌で少なくとも4年間の follow up が可能であった140例を対象と し,同時期に通常開胸で肺葉切除または区域切除を行ったⅠ期またはⅡ期の原発性肺癌235例と比較検討 した.【結果】術後生存率は VATS 群の方が通常開胸群と比較して有意に(p=0.013)良好であった.ま た,組織型では扁平上皮癌に比べて腺癌の生存率が有意に良好であった.【結語】胸腔鏡による肺癌治療と してⅠ期(T1 or 2. N0)およびⅡ期(T1 or 2. N1)に対する肺葉切除と区域切除は現時点でコンセンサ スを得られた治療方法であると思われるが,今後はさらに胸腔鏡手術の明らかな利点を示していくことが 要求される.
キーワード:肺癌,胸腔鏡下手術,縮小手術