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ホワイト ペーパー

EMCソリューション

要約

このホワイト ペーパーでは、EMC® XtremIO™のオール フラッシュ アレイ上に 導入される、仮想化されたMicrosoft SQL Server 2012および2014のデータ ベース運用上のメリット、SQL Serverに依存する環境の、ソリューションによる 機能拡張の方法について説明します。 2014年6月

MICROSOFT SQL SERVER向けのEMCの極限

パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、

SQL Server 2014

OLTP SQL Serverワークロード用に非常に高いスループットを最適化

データベース

インスタンスの仮想化と統合

パフォーマンス

インパクトなしで複数のスナップショット コピーを作成

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Copyright © 2014 EMC Corporation. All rights reserved. (不許複製・禁無断転載) このドキュメントに記載されている情報は、ドキュメントの出版日現時点の情報で す。この情報は予告なく変更されることがあります。 この資料に記載される情報は、現状有姿の条件で提供されています。EMC Corporationは、この資料に記載される情報に関する、どのような内容についても 表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙 示の保証はいたしません。 この資料に記載される、いかなるEMCソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソ フトウェア ライセンスが必要です。 最新のEMC製品名については、EMCのWebサイトでEMC Corporationの商標を参 照してください。 その他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商 標または登録商標です。 パーツ番号H13163-J

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3 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

目次

エグゼクティブ サマリー ... 6 階層型ストレージ ... 6 ソリューション概要 ... 6 主要な成果 ... 7 はじめに ... 8 目的 ... 8 対象範囲 ... 8 対象読者 ... 8 用語 ... 8 技術概要 ... 9 概要 ... 9 EMC XtremIO ... 9 主なメリット ... 9 インライン データの削減 ... 11 書き込み可能スナップショット ... 12 XtremIOマネージメント サーバー ... 13 VMware vSphere ... 14 Microsoft SQL Server ... 15 Microsoft SQL Server 2012 ... 15 Microsoft SQL Server 2014 ... 15 ソリューションのアーキテクチャ ... 17 概要 ... 17 アーキテクチャ図 ... 17 ハードウェア リソース ... 18 ソフトウェア リソース ... 18 ストレージ レイヤー:EMC XtremIO ... 20 概要 ... 20 ストレージ設計 ... 20 データベース ストレージの設計上の考慮事項 ... 20 ストレージ設計の詳細 ... 22 Microsoft SQL Serverデータベースの設計 ... 24 概要 ... 24 OLTPデータベース ストレージ設計 ... 24 OLTPデータベース プロファイル ... 24 OLTPデータ ベース設計 ... 24

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ネットワーク レイヤー ... 26 概要 ... 26 SANネットワーキングのベスト プラクティス ... 26 IPネットワークの ベスト プラクティス ... 26 VMware vSphereネットワークの ベスト プラクティス ... 26 物理サーバーと仮想化レイヤー ... 27 概要 ... 27 コンピューティングおよびストレージ リソース ... 27 ネットワーク仮想化 ... 28 設計に関する検討事項 ... 29 概要 ... 29 XtremIO構成のベスト プラクティス ... 29 ファイバー チャネル スイッチの構成 ... 29 サーバの構成 ... 29 vSphereネイティブ マルチパスの構成 ... 31 パフォーマンスのテストと検証 ... 33 概要 ... 33 結果に関する 注意事項 ... 33 テストの目的 ... 33 テスト シナリオ ... 34 OLTPワークロードのパフォーマンス テスト ... 34 テストの方法 ... 34 テスト プロシージャ ... 34 テスト結果 ... 35 XtremIOシステム パフォーマンス ... 36 SQL Server 2012とSQL Server 2014のパフォーマンスの対比 ... 36 XtremIOスナップショットを使用するシステムのパフォーマンス テスト ... 38 テストの方法 ... 39 テスト プロシージャ ... 39 テスト結果 ... 39 XtremIOのデータ 削減の解析 ... 43 コスト パフォーマンスに優れたデータ削減 ... 43 重複排除率 ... 44 まとめ ... 45 サマリー ... 45 評価結果 ... 45

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5 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

参考資料 ... 46 EMCドキュメント ... 46 ホワイト ペーパー ... 46 製品ドキュメント ... 46 EMC XtremIO ... 46 VMwareドキュメント ... 46 Microsoft SQL Serverドキュメント ... 46

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エグゼクティブ

サマリー

ますます要求が高まる現在のビジネス環境において、企業はプロセスを最適化して サービスを向上させる必要に迫られています。次の理由から、ITインフラストラクチャ のパフォーマンスとデータの可用性の向上も要求されています。

• 高いトランザクション ワークロード

• スピードが重視されるアプリケーションや拡大するService Level Agreement • I/Oの応答性に大きく影響を受けるターンキーおよびサード パーティ アプリ ケーション • BI(ビジネス インテリジェンス)レポート作成、テスト、開発の部門など、ビジネ ス プロセスの支援で使用されるアプリケーション データベースのレプリケー ション • 高可用性アーキテクチャの必要性 ほとんどの環境において企業は、システムに対するインパクトを最小限に抑えなが ら本番データのコピーを作成し、データを使用する組織内のビジネス チームのため に、そのコピーを安全に転用する必要があります。通常は、本番データのコピーにア クセスするために数時間または数日待たなければなりません。この遅れによって、 BIの洞察力、テストおよび開発(テスト/開発)、データの整合性、妥当性検査、監査 などのタスクの有効性が損なわれます。 企業がデータの可用性を改善しようとする場合、テクノロジー ソリューションが期待 に沿っていないと、次のような問題が生じます。 • 本番環境、テスト/開発、解析用のSQL Server環境の複雑な構成 • 本番環境のパフォーマンスに影響を与えず、または重複した高パフォーマン ス環境の多額のコストを生じさせずに、読み取りと書き込みの目的でデータ ベースの複数のコピーを維持するための機能制限 • バックアップ/リカバリの方法が使いにくいことが原因で、サード パーティ ツー ルに関連する操作スタッフの過剰使用とコストの増大 Microsoft SQL Serverに依存する企業は、継続運用パフォーマンスおよび容量管理 の課題に合わせて新しいアプローチを検討する必要があります。企業は目下、運用 コストと複雑さを最小にすると同時により高いレベルのパフォーマンスを提供するシ ステムを検討しなければなりません。 MicrosoftとEMCは協業して、SQL Server環境向けの、高パフォーマンスでエンタープ ライズ規模の可用性ソリューションを提供するために不可欠な構成要素を提供して います。EMC® XtremIO™によって、EMCは、SQL Serverの極限のOLTP(オンライン トランザクション処理)データベースのパフォーマンスのために最適化されたストレー ジ ソリューションを提供し、CPUおよびメモリなどの他のシステム リソースの効率性 が最大限になるようにします。

階層型ストレージ

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7 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014 最適なデータベースのパフォーマンスを実現するストレージのプロビジョニングは従 来、ストレージ システムだけでなくデータベース自体についての専門知識を必要と する、複雑で時間がかかる処理でした。XtremIOのオール フラッシュ アレイは、トラ ンザクション処理の急激な増加や複雑なクエリーなど、変化する状況に対応し、本 番データベースの最新コピーを使用したテスト環境と開発環境をサポートします。 XtremIOアレイ ベースのスナップショット機能を使用して、このソリューションは、デー タベースの問題(データ消失、論理的な破損など)の発生時すぐにダウンタイムを最 小にする、ほぼ瞬時のリカバリ テクノロジーを提供するだけでなく、ビジネス インテ リジェンスおよびビジネス アナリティクスを改善する、より高速で簡単な、コスト パ フォーマンスに優れたデータ アクセス性を実現します。 XtremIOのオール フラッシュ アレイはデータベース ストレージの課題を次のように解 決します。 • 数回のクリック操作だけでボリュームを作成し、その中にデータベース構造 全体を格納できます。計画、プロビジョニング、調整のステップは必要ありま せん。 • 自動的にすべてのストレージ システム リソース、つまりSSD(ソリッド ステート ドライブ)とコントローラーを常に利用します。 • 単一のXtremIO X-Brickが提供する機能よりも要件が上回っている場合は、 XtremIOシステムをスケール アウトし、パフォーマンスを向上させます。 • XtremIOスナップショットを使用して、マルチ インスタンスおよびデータベース のコピーを管理することで複雑さを排除します。 このソリューションでは、EMC XtremIOのオール フラッシュ ストレージ アレイの次の 特長を示します。 • ストレージの調整をほとんど、またはまったく行わずに、高速で簡単に構成。 XtremIOは、物理環境と同じように、仮想化されたSQL Server環境でもシーム レスに動作し、管理および監視が簡単です。 • 最も要求度の高いトランザクションSQL Server 2012およびSQL Server 2014の ワークロードのサポート。1ミリ秒未満のレーテンシーを維持しながら、スルー プットは2個のX-Brick構成に対して200,000 IOPSを簡単に上回ります。 • XtremIOのインライン データ削減およびスナップショットを使用して、ストレージ 占有領域を大幅に節約。この構成では、全体的な効率性が16:1であることが 認められました。 • XtremIOスナップショット テクノロジーを使用した、コストがほとんどかからな い、ほぼリアルタイムで高パフォーマンスのデータ コピー。数テラバイトの データ スケールでも、本番データのほぼ瞬時のリカバリを提供します。 主要な成果

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はじめに

このホワイト ペーパーでは、XtremIOストレージを使用する仮想vSphere環境に導入 されたMicrosoft SQL Server向けの可用性および拡張性に優れたソリューションにつ いて説明します。また、XtremIOの読み取り/書き込み可能なスナップショットが、統 合された本番サーバーのパフォーマンスにインパクトを与えずに、有効性の高いレ ポート作成または開発環境を提供することも示します。 このホワイト ペーパーで示す内容は次のとおりです。 • このソリューションにより、新しい機能を提供し、環境の構成を単純化すること で、SQL Server 2012および2014バージョンのパフォーマンスを向上および強 化すること • XtremIOの読み取り/書き込み可能なスナップショットが、本番データベースへ のパフォーマンス インパクトを最小にしながら、複数のデータベース コピーを 即時に作成できること このホワイト ペーパーは、Microsoft SQL Serverデータベース、インフラストラクチャ、 データセンターの設計、構築、管理を担当するMicrosoft SQL Server DBA(データ ベース管理者)、VMware管理者、ストレージ管理者、ITアーキテクト、テクニカル マネージャーを対象としています。 このホワイト ペーパーでは、次の用語が使用されています。 表 1. 用語 用語 定義 データ同期化 プライマリ データベースに対する変更をセカンダリ データ ベースにも適用するプロセス。 OLTP データ入力/検索トランザクション処理を含む、OLTP(オンラ イン トランザクション処理)の一般的なアプリケーション。 ラウンド ロビン ラウンド ロビンは、自動パス選択ポリシーを使用して、使用 可能なすべてのパスをローテーションし、構成されたパス間 の負荷分散を可能にします。ラウンド ロビンでは、パス選択 で最もパフォーマンス効率の高い方法の中からいずれか1つ を提示できます。決定要素がない場合でも、リスト内で次に 使用可能なI/Oパスが選択されます。たとえば、ストレージの キューに6個のI/Oがある場合、パス1からパス6の順で使用 されます。 VMDK VMwareの仮想マシン データファイル。 目的 対象範囲 対象読者 用語

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9 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

技術概要

このホワイト ペーパーで使用される主なテクノロジー コンポーネントは次のとおりです。 • EMC XtremIO • VMware vSphere • Microsoft SQL Server EMC XtremIOのストレージ アレイは、スケールアウト アーキテクチャに基づいた、 オール フラッシュ システムです。このシステムは、X-Brickと呼ばれるビルディング ブロックを使用します。これをクラスター化することで、必要に応じてパフォーマンス や容量を増やすことができます。このソリューションでは、クラスター化された2個の X-Brickを、単一の論理ストレージ システムとして使用します。 主なメリット XtremIOではフラッシュを使用して、次の主要な側面で価値をもたらします。 • パフォーマンス:システムの混雑状況やストレージ容量使用率にかかわらず、 レーテンシーとスループットを一貫した予測可能な一定の状態に保ちます。 I/O要求に対するアレイ内のレーテンシーは、通常1 ms(ミリ秒)よりはるかに 小さくなります。図 1に、パフォーマンスの監視に使用するXtremIOダッシュ ボードの例を示します。 図 1. XtremIOストレージ管理アプリケーションのダッシュボード • 拡張性:スケールアウト アーキテクチャに基づいて、XtremIOストレージ シス テムの1個のX-Brickがビルディング ブロック1個です。複数のX-Brickをクラス ター化して、追加のパフォーマンスまたは容量を提供できます。パフォーマン スを直線的に拡張することで、単一の X-Brick構成のIOPSに比べて、2個のX-Brickであれば2倍のIOPSを、4個のX-Brickであれば4倍のIOPSを実現します。 その一方でシステムをスケールアウトすると、レーテンシーが一貫して低く維 持されます。XtremIOアレイは、図 2に示すように、パフォーマンスまたは容量 の任意の要求レベルにスケールアウトします。 概要 EMC XtremIO

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2. X-Brickの拡張単位 • データ削減:コアXtremIOエンジンにより、コンテンツ ベースのインライン デー タ削減が実装されます。XtremIOはデータがシステムに到達したとき、自動的 にデータの削減(重複排除)を行います。これはフラッシュに書き込まれる データの量を削減するため、メディアの寿命を延ばすとともに、コストを削減し ます。ボリュームは常に、パフォーマンス低下、容量の過剰プロビジョニング、 断片化を伴わずにシン プロビジョニングされます。 • データ保護:XtremIOは、フラッシュに最適化された独自のデータ保護アルゴリ ズムであるXDP(XtremIOのデータ保護)を活用します。これにより、あらゆる既 存のRAIDアルゴリズムを上回るパフォーマンスを実現しながら、より優れた データ保護を提供します。また、XDPの最適化によって、データ保護目的での フラッシュ メディアへの書き込みも減ります。 • 機能:XtremIOでは、高パフォーマンスおよびスペース効率の高いスナップ ショット、インライン データ削減、シン プロビジョニング、FC(ファイバー チャネ ル)とiSCSIプロトコルへの対応によるvSphere VAAIの完全統合をサポートし ます。 • シンプルさ:RAIDタイプの選択、RAIDグループの作成、シン プロビジョニング または重複排除を有効にするかどうかの判断は必要ありません。これらの機 能はすでにシステムに組み込まれています。XtremIOを使用したストレージの プロビジョニングは、作成するLUNをどのくらい大きくするか判断するのと同じ くらい簡単です。

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11 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014 インライン データの削減 XtremIOインライン データ削減には、次のようないくつかのメリットがあります。 • パフォーマンスと信頼性の向上と同時にコスト パフォーマンスに優れたデータ 削減 • 簡単なスケールアウト • インラインでグローバル、そして常にオンの状態 • アレイのパフォーマンスの向上 • フラッシュの耐久性の強化 重複排除、データ削減、スケールアウト XtremIOの主な差別化要因の1つに組み込み型の重複排除があります。これは、 フラッシュ ドライブ(SSD)用に100パーセント最適化されていて、構成、管理、調整を 必要とせず、常にオンの状態です。 フラッシュのパフォーマンスは非常に望まれるものですが、コストはとても高くなりま す。XtremIOのリアルタイム データ削減テクノロジーを使用して、多くの場合システム の物理フラッシュ容量を大幅に超える論理容量を維持できます。 従来のアレイよりも同じデータ量に対して、XtremIOの有効なコストを下げることがで き、他のフラッシュ ベースのソリューションに比べて非常に魅力があります。 データ削減を使用すると、XtremIOシステムの容量を、その物理ストレージを超えて 拡張できます。単一X-Brickの有効な論理容量は、重複度の高い情報を含む環境内 の標準のフラッシュ容量よりもかなり大きくなります。 インラインでグローバル、そして常にオンの状態 従来、データ削減手法は、パフォーマンスに大きな悪影響があるため、バックアップ やアーカイブなどのセカンダリ ワークロードに割り当てられていました。対照的に、 XtremIOデータ削減テクノロジーはパフォーマンスの損失を生じさせないだけでなく、 データ削減も加速します。 データ削減は、アレイのすべての論理ボリューム間およびクラスタのすべての X-Brick間で行われます。処理が単一のボリューム内に制限されないため、データ削 減率が非常に高くなります。 XtremIOの組み込み型データ削減は常にオンの状態で、管理作業は必要ありま せん。 フラッシュの存続期間の延長 XtremIOのデータ削減により、フラッシュの耐久期間が延びます。処理中データを減 らすことで書き込みが回避され、一意のデータに対してフラッシュの書き込みサイク ルを利用できる状態にしておくことでフラッシュの耐久性が向上します。

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アレイのパフォーマンスの向上 XtremIOストレージでは、データ削減が行われれば行われるほど、アレイの実行速 度が上がります。 XtremIOのインライン データ削減では、データ パスでリアルタイムにデータが削減さ れます。後処理の操作は必要ありません。このため、フラッシュ ドライブへのI/Oを 減らしながら、パフォーマンス、整合性、予測可能性が向上します。 書き込み可能スナップショット XtremIOにおいて書き込み可能なスナップショットは、データ保護にとどまらず、次の ように生産性を飛躍的に向上させるキー イネーブラーとして活用されます。 • 少ないストレージ占有領域で、本番ボリュームの書き込み可能なコピーを必 要な数だけ作成する • テスト/開発、データ ウェアハウジング、ビジネス インテリジェンスのコピー、 アプリケーション ワークロードを統合する • 俊敏性のあるデータベース ライフサイクルを管理する XtremIOのスナップショットは、パフォーマンス、プロパティ、機能の点で本番ボリュー ムと同じです。つまり、XtremIO内のスナップショットは本番ボリュームと同じであると 見なすことができます。 図 3に、書き込み可能なスナップショットからテスト/開発、QA(品質保証)の大量 データに対する要求で、XtremIOが環境内で動作する仕組みを示します。 図 3. XtremIOスナップショット

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13 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014 XtremIOスナップショットでは、テスト ベッドとして使用可能なクローンのようなイメー ジをユーザーに提供するだけでなく、それを多数作成して維持するためのコストも削 減します。これにより、多くのアプリケーションで必要に応じて本番データを開発に使 用でき、またQAやビジネス インテリジェンスのニーズにもデータを使用できるように なります。 スナップショットのメリットは次のとおりです。 • 実質的に書き込み可能であり、読み取り専用ではない  メタデータへの組み込み メタデータはグローバルで一意の書き込みの場合にのみ必要です。 他のスナップショットの実装と同様、メタデータ全体のコピーは必要ありま せん。  読み取り/書き込みアクセスのために書き込み可能なスナップショットまた はインスタンス化されたスナップショットを作成する必要がなく、ライブ本番 ボリュームとして使用可能 • 効率的なスペースおよびメタデータ  各スナップショットに完全なメタデータ構造は不要  共通メタデータは本番環境とスナップショット間で共有される  スペースは新しい一意のデータ ブロックと関連メタデータのみで使用さ れる  重複排除とシン プロビジョニングが常に可能  低コストで統合が可能 • 最大のパフォーマンスと拡張性、さらに最も経済的  完全なスナップショットを瞬時に作成  システム パフォーマンスに影響しない  「ブルート フォース」コピーによるオーバーヘッドがない  メタデータの膨張なし  データとメタデータの削除ペナルティを最小限に抑える • 柔軟性  必要に応じてスナップショットの数を調整  任意のレベルでスナップショットのスナップショットを取得  必要に応じて任意のスナップショット ツリー トポロジーを作成  必要に応じてスナップショットまたはその親ボリュームを削除 XtremIOマネージメント サーバー XMS(XtremIOマネージメント サーバー)は、XtremIOのシステム動作の制御に使用 される、スタンドアロンで専用のLinuxベースのサーバーです。XMSは物理サーバー または仮想サーバーのいずれかです。アレイはXMSから切断されていても稼働し続 けますが、構成や監視は実行できません。

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VMware vSphereは完成度の高い優れた仮想化プラットフォームであり、動的なリ ソース プールを使用してビジネス クリティカルなアプリケーションを仮想化すること で、従来にない柔軟性と信頼性を実現します。また、CPU、RAM、ハード ディスク、 ネットワーク コントローラーを仮想化することで、コンピューターの物理リソースを変 換します。この変換により、独立しカプセル化されたオペレーティング システムとア プリケーションを実行する、高い機能性を備えた仮想マシンが実現します。

VMware vSphere 5.5は、VMware仮想データセンター オペレーティング システムで す。すべてのアプリケーションに対する組み込み型の可用性、拡張性、セキュリティ サービス、簡単でプロアクティブな自動管理を備えた、最も効率性が高い共有のオ ン デマンド ユーティリティになるよう、ITインフラストラクチャを変換し続けています。 vSphere 5.5では、仮想マシンでハイパーバイザーからより多くのリソースが使用可 能になる、次のような拡張性およびパフォーマンスの機能拡張が行われています。 • 62 TBの仮想マシン データファイル(VMDK)のサポート

• MSCS(Microsoft Cluster Service)のアップデート: VMwareでは、MSCSの サポートのため、次のような複数の追加機能が導入されました。  Microsoft Windows 2012クラスター  共有ストレージの「ラウンド ロビン」パス ポリシー1  共有ストレージのiSCSIプロトコル  ラウンド ロビンのサポートの導入に関する共有ストレージのFCoE(FC over Ethernet)プロトコル • 16 GBのE2Eのサポート: VMwareでは16 GBのエンド ツー エンドのFCサポート を導入しました。HBAとアレイ コントローラーのどちらも、イニシエーターとター ゲット間のFCスイッチでサポートされる限り、16 GBで動作可能です。 • PDL AutoRemove: vSphere 5.5とともに導入されたこの機能は、デバイスが PDL状態になると、ホストからデバイスを自動的に削除します。 • vSphere Replicationの相互運用性 • vSphere Replicationのマルチポイント イン タイム スナップショットの保存期間 • vSphere Flash Read Cache

XtremIOでは、VMware vSphere 5.5のクラウド インフラストラクチャと連動する効率 的なエンタープライズ ストレージを提供します。 1 vSphere 5.5では、サービスのフェイルオーバーが発生した場合、MSCSで使用されるSCSI ロック機構に関して複数の変更が行われました。この新しいパス ポリシーを促進するため、 SCSI予約に使用するパスとは無関係にする変更が実装されています。任意のパスで自由に 予約できます。 VMware vSphere

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15 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

Microsoft SQL Server 2012

Microsoft SQL Server 2012は、E-コマース、基幹業務、データ ウェアハウジング ソ リューション向けのMicrosoftのデータベース管理および解析システムです。

AlwaysOn

SQL Server AlwaysOnは、SQL Server 2012向けの包括的な高可用性およびDR(災 害復旧)ソリューションです。AlwaysOnでは、特定のデータベースとインスタンス全 体の両方に対する拡張された機能を提供し、次の要素を通じて、さまざまな高可用 性構成をサポートする柔軟性を実現します。 • AlwaysOn FCI(フェイルオーバー クラスター インスタンス) • AAG(AlwaysOn可用性グループ) このソリューションでは、本番データベースのほぼライブで読み取り可能なセカンダ リ レプリカへのアクセスを提供するトランザクション レベルのレプリケーション機能に 重点を置いて、AAGについて見ていきます。 AlwaysOn可用性グループ AAGは、SQL Server 2012で導入された高可用性および災害復旧ソリューションであ り、管理者はこのソリューションを使用して、1つ以上のユーザー データベースの可 用性を最大限に高めることができます。SQL Serverインスタンスは、単一のプライマ リ データベースまたはプライマリ データベースのグループでWSFC(Windows Server フェイルオーバー クラスター)ノードに最大4個のセカンダリ データベース コピーを配 置できるように構成されます。 読み取り可能なColumnstoreインデックス SQL Server 2012で導入されたColumnstoreインデックスにより、データ ウェアハウジ ング タイプのクエリーのパフォーマンスが大幅に向上します。 SQL Server 2012のColumnstoreインデックスは動的に更新できません。 Microsoft SQL Server 2014 MicrosoftのSQL Server 2014のリリースには、複数の優れた機能があります。 新しいインメモリOLTPエンジン 選択したテーブルとストアード プロシージャをメモリに移すことによって、SQL Server 2014では大幅にI/Oを削減し、OLTPアプリケーションのパフォーマンスを高めること ができます。 インメモリOLTPエンジンは、大量の並列処理のために設計され、楽観的な並列処理 の制御メカニズムを使用して、ロックが遅延しないようにします。インメモリOLTPテー ブルはメモリにコピーされ、ディスクへのトランザクション ログの書き込みによって耐 久性が向上します。 Microsoft SQL Server

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強化されたWindows Server 2012の統合

SQL Server 2014では、Windows Server 2012との統合が次のように改善されてい ます。 • 物理環境で最大640個の論理プロセッサおよび4 TBのメモリまで拡張 • 仮想マシンで実行する場合、最大64個の仮想プロセッサおよび1 TBのメモリ まで拡張 • パフォーマンスを向上する階層型ストレージ プールを作成するための、 Windows 2012 R2のストレージ領域の機能をサポート

• SMB(Server Message Block)3.0の機能拡張を利用して、ファイル共有で高 パフォーマンスなデータベース ストレージを実現 新しいSMB Direct機能では、NIC(ネットワーク インターフェイス カード)の RDMA(リモート ダイレクト メモリ アクセス)機能を使用して、ローカル リソース のアクセス速度に近づく、SMBファイル共有のアクセス速度を提供できます。 リソース ガバナーの改善 SQL Server 2014のリソース ガバナーでは、アプリケーション ストレージのI/O使用率 を管理する新しい機能を提供します。リソース ガバナーでは、特定のリソース プー ルのユーザー スレッド用に発行される物理I/Oを制限でき、アプリケーション パ フォーマンスがより予測可能になります。これを使用して、SQL Serverインスタンスの 境界で発行されるI/Oの数を制限できます。 バッファー プールの拡張機能 バッファー プールの拡張機能は、I/Oスループットを大幅に向上するため、データ ベース エンジンの標準バッファー プールに対する高速なNVRAM(不揮発性ランダム アクセス メモリ)の拡張機能として、SSDのシームレスな統合を提供します。新しい バッファー プールの機能拡張では、読み取りの多いOLTPワークロードに対して最高 のパフォーマンスの向上を実現できます AlwaysOn可用性グループに対する機能拡張

SQL Server 2014 AAGは、追加のセカンダリ レプリカおよびWindows Azureの統合 のサポートによって拡張されています。 SQL Server 2014の読み取り可能なセカンダリ レプリカは、プライマリ レプリカが使 用できない場合でも、読み取り専用ワークロードで使用できます。 更新可能なColumnstoreインデックス SQL Server 2014のColumnstoreインデックスは更新することができます。最初に Columnstoreインデックスを解除する必要なく、基盤となるテーブルへの更新を実行 できます。SQL Server 2014のColumnstoreインデックスでは、テーブルの全列を使 用する必要があり、他のインデックスと結合することはできません。

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17 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

ソリューションのアーキテクチャ

このセクションでは、ソリューションのアーキテクチャについて説明します。 このソリューションは、Microsoft SQL Serverのミッション クリティカルなアプリケーショ ン環境向けに最適なコストとパフォーマンスの割合を提供します。SQL Server 2012 および2014のデータベースは、2個のX-Brickで構成されるXtremIOストレージ アレイ 上の仮想データベースとして導入されます。その環境には、テストと開発の目的で 本番データベースのXtremIOスナップショットにアクセスする、仮想化されたテスト/ 開発SQL Serverインスタンスもあります。 図 4に、このソリューションの論理アーキテクチャを示します。 図 4. ソリューションのアーキテクチャ アーキテクチャは次の要素で構成されます。 • ストレージ レイヤー:有効容量14.94 TBの物理容量を持つ単一のXtremIO クラスター(12U、XtremIOバージョン2.4)内の2個のX-Brickで構成されます。 • SQL Serverデータベース レイヤー:SQL Server 2012およびSQL Server 2014

の両方が本番サーバーとして構成されます。SQL Server 2012には6個のデー タベースと合計約7 TBのデータがあります。SQL Server 2014には3個のデー タベースと合計約4 TBのデータがあります。必要に応じて、いつでも任意の マウント ホストにスナップショットをマウントできます。 概要 アーキテクチャ図

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ネットワーク レイヤー:2個のIPスイッチおよび2個のダイレクター クラスのSAN スイッチで構成されます。これは、2108 GB/sのアクティブな帯域幅が生じるよ うに構成しました。SANスイッチは、仮想化データセンターとエンタープライズ クラウドをサポートするストレージ ネットワークへの導入を想定して設計されて います。 • 物理サーバーと仮想化レイヤー:2.9 GHzプロセッサと合計2 TBのRAMを持つ 合計120個のIntel E7プロセッサ コアを使用する3台のサーバーで構成されま す。ラック サーバーは、Microsoft SQL Serverインフラストラクチャに対する高 パフォーマンスで統合型の仮想アプローチを可能にし、アプリケーションの修 正を必要としないため、導入に柔軟性を持たせることができます。

このサーバーは、vSphere 5.5とともにインストールされ、VMware ESXiクラス ターとして構成されます。クラスターは、エンタープライズ クラスの本番SQL Serverの仮想マシン2個(SQL Server 2012およびSQL Server 2014)から構成 されます。さらに3個のスタンドアロンSQL Server(2個のSQL Server 2012と 1個のSQL Server 2014の仮想マシン)もあります。各仮想マシンは16個の vCPUおよび32 GBのRAMで構成されます。 これらのSQL Server上のデータベースに対してOLTPワークロードを実行することで、 パフォーマンスを試験しました。 表 2に、このソリューションで使用されるハードウェア リソースを示します。 表 2. ハードウェア リソース ハードウェア 個数 構成 ストレージ アレイ 1 2個のX-Brickから構成されるXtremIO サーバー 3 20コア、2.9 GHzプロセッサ、512 GB RAM、次を含む: • 1 GbクワッドEthernet(GbE)NIC x 2 • 10 GbE NIC x 2 • 8 Gb FCデュアル ポートHBA x 2 LANスイッチ 2 10 GbE、32ポート ノンブロッキング SANスイッチ 2 6個のブレードを持つFCダイレクター クラスのスイッチ 表 3に、このソリューションで使用されるソフトウェア リソースを示します。 表 3. ソフトウェア リソース ソフトウェア バージョン 注 XtremIO 2.2.4 オール フラッシュ ストレージ VMware vSphere 5.5.5 すべての仮想マシンをホスト するハイパーバイザ VMware vCenter 5.5.5 vSphereの管理

2 このホワイト ペーパーの説明の中の操作は、ソリューションを検証したEMCソリューション エンジニアリング チームが行ったものです。 ハードウェア リソース ソフトウェア リソース

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19 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

ソフトウェア バージョン 注

Microsoft Windows 2012 R2 データベース サーバーの オペレーティング システム Microsoft SQL Server 2012 SP1 Enterprise Edition データベース

Microsoft SQL Server 2014 RTM Enterprise Edition データベース Microsoft BenchCraft TPC-E

Toolkit

1.12.0-1026 TPC-Eと同様のOLTPベンチマーク ワークロード ツール

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ストレージ

レイヤー:EMC XtremIO

XtremIOは、そのマルチ コントローラーのスケールアウト設計とRDMAファブリックを 活かし、メタデータをすべてメモリに保持します。 そのため、XtremIOアレイはワークロードの変化の影響を受けにくくなっています。使 用されるLUNのサイズ、アクセス パターン(ランダム アクセスかシーケンシャル アク セスか)、参照のローカル性の有無などは問題になりません。パフォーマンスは常に 一貫していて予測することができます。 パフォーマンスを最適化するために求められる注意深く、綿密なストレージ設計はも う必要ありません。たとえば、破壊的なtempdbデータベースのワークロードが、書き 込みが集中するトランザクション ログを含む同じLUNに共存できますが、それでも優 れたパフォーマンスを提供します。組み込み型のシン プロビジョニングによって、必 要なときだけストレージが割り当てられます。これにより、DBAはより大きなLUNを作 成し、将来的または予期しないデータベースの増大に対処できます。ストレージ上 の物理領域に無駄がありません。 何よりも一番なのは、インライン データ削減、シン プロビジョニング アロケーション、 内部アレイ コピー操作などの負荷の高いメタデータ操作が、全体的にメモリ内で瞬 時に、I/Oに影響なく実施されることです。 データベース ストレージの設計上の考慮事項 パフォーマンスは、階層1データベース ストレージの設計において第1の考慮事項で すが、従来のパフォーマンスのストレージ設計につきものなのが、その複雑さとコス トの高さです。 データベース ストレージ設計には通常、データベース内の実際のデータから、デー タファイルとログ ファイルに割り当てる領域にいたるまで、ストレージ スタックのすべ てのレベルで空き領域が必要です。 データベースのデータファイル領域が不足すると、データベース インスタンスは新し いトランザクションへの関与を止めます。データベースのクラッシュやデータの消失 を回避するため、ただちに手動による修正が必要になります。基幹業務が影響を受 けないことが重要です。データベース ファイルの自動増大を有効にした場合、SQL Serverは、このデータベース ファイルがフルになる状況を避けるため、ディスクにス トレージの追加のチャンクを自動的に割り当てます。ただし、この操作が無作為に使 用されると、通常はデータベースのパフォーマンスに影響し、ディスク間でデータファ イルの断片化が繰り返される原因になるため、さらにパフォーマンスに影響を与える 可能性があります。

EMCおよびMicrosoft SQL Serverのベスト プラクティスでは、SQL Serverのデータファ イル サイズを現在または意図するデータベース サイズよりも10~20パーセント大き く構成することを推奨します。このようにするには、NTFSボリューム レベルで空き領 域が必要で、基盤となるストレージ領域が認知できる値の範囲を外れて、ついには スペースが必要になります。NTFSボリュームに拡張が必要な場合は、メンテナンス ウィンドウおよび手動による介入が必要です。 概要 ストレージ設計

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21 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014 増大した場合にすぐに使用できる空き領域の容量と比較して、すぐには使用しない 空きディスク領域を、設計段階でどのくらい割り当てるかバランスをとるのは困難 です。 図 5に、1 TBのデータベースの無駄なスペースの例を示します。この問題は、 多数のSQL Serverインスタンス間で複数のデータベースとログ ファイルを持つデー タベース環境で何度も発生するため、コストと管理の複雑さが混在しています。 図 5. 従来のストレージ容量の消費計画 この例では、1 TBのデータがありますが、従来のストレージ計画のベスト プラクティ スに従って、少なくとも1.58 TBのストレージ領域の割り当てが必要です。このこと は、空き領域の目的としては、物理ストレージ アロケーションの約58パーセントが 無駄であることを表します。 図 6に、1 TBのデータベースでどのようにして、XtremIO上で1 TB未満の物理スト レージ アロケーションを簡単に使用し、それでもストレージ計画に必要な論理空き 領域をかなえることができるかを示します。 図 6. XtremIOストレージ容量の消費計画

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XtremIOで、このシン プロビジョニング(オン デマンドの割り当て)と重複排除を使用 するということは、1 TBのデータベースに1 TB未満の物理領域が割り当てられている 必要があるということです。ストレージがオン デマンドで割り当てられるだけなので、 はじめから必要な分だけ、LUN領域、仮想ファイル システム領域を割り当てる、つま りNTFSボリューム領域を割り当てることによって、運用上の複雑さを排除できます。 ストレージ設計の詳細 このソリューションの場合、図 7に示すように、デフォルトでXtremIO XDPを使用して 14.94 TBの物理容量を提供するように構成された2個のX-BrickクラスターにXtremIO が導入されています。 図 7. XtremIO管理アプリケーション ダッシュボートのストレージ パネル XtremIOでは、データベースから生成されるランダムおよびシーケンシャルI/Oのどち らも、アレイ全体でバランスのとれた方法でデータがランダム化および分散されるた め、等しく扱われます。Microsoft SQL Serverデータベースのストレージ設計は、従来 のプロビジョニング手法に比べて簡略化できます。 このソリューションの場合、表 4に示すように、簡単に導入するため、ボリューム サ イズは標準化されています。シン プロビジョニングを利用する場合は、ボリューム ア ロケーションを大きくすると物理ストレージに無駄がなく、同時に増大に対応するた めのスペースが残ります。 表 4. XtremIOでのMicrosoft SQL Serverストレージ設計 ボリューム名 ボリュームの目的 LUNサイズ

SQL_OS Microsoft Windows 2012 R2のOSおよびSQL Server

ソフトウェアのインストール ボリューム。同じデータストア上の VMDKなど、複数の仮想マシンに使用される 1 TB SQL_DB Microsoft SQL Serverデータベースのデータファイル ボリューム 2 TB

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EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

ボリューム名 ボリュームの目的 LUNサイズ

SQL_log Microsoft SQL Serverデータベースのログ ファイル ボリューム

500 GB Tempdb Microsoft SQL Server tempdbボリューム 1 TB

本番データベースの場合、表 5に示すように、Microsoft SQL Server仮想マシンとと もに使用するため、ボリュームが作成され、仮想マシンに対して提示されます。 表 5. OLTPデータベース用のボリューム/LUNの割り当て ボリューム ボリューム サイズ ボリューム タイプ OS 120 GB OS LUN/VMFSボリューム上のVMDK SQL Serverインストール およびシステムの データベース 120 GB OS LUN/VMFSボリューム上のVMDK SQL Serverデータ 2 TB RDMまたはVMDK SQL Serverログ 500 GB RDMまたはVMDK Tempdb 1 TB RDMまたはVMDK 注:RDMまたはVMDKのいずれかのボリュームのパフォーマンスと可用性は非常に似てい ます。そのため、個々の設計要件に応じて、どちらか一方を選択することが妥当です。 仮想マシン内でクラスタリングを実行している場合(SCSI-3予約のサポートのため)、 Windowsのフェイルオーバー クラスタリングなどの特定のテクノロジーにはRDMが必要 です。

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Microsoft SQL Serverデータベースの設計

このソリューションでは、トランザクションOLTPデータベースを持つ2個の仮想インス タンスが(Microsoft SQL Server 2012上に1個、Microsoft SQL Server 2014上に 1個)、vSphereのHA(高可用性)クラスター上に作成しました。 23ページの表 5に示すように、6個の2 TBデータベース ボリュームを使用して、 SQL Server 2012データベースのデータファイル、トランザクション ログ ファイル、 一時ファイルを含む、関連データベース ファイルを格納しました。3個の2 TBデータ ベース ボリュームを使用して、SQL Server 2014データベースの関連ファイルを格納 しました。 表 6に、このソリューションのOLTPデータベース プロファイルを示します。 表 6. OLTPデータベースのデータベース プロファイル プロパティ SQL Server 2012 SQL Server 2014 データベース タイプ OLTP(トランザクション) OLTP(トランザクション) データベースの サイズ Total: 5 TB Total:2.25 TB Microsoft SQL Serverデータベース 1 x 2 TB、1 x 1 TB、1 x 750 GB、 2 x 500 GB、1 x 250 GB 1 x 1 TB、1 x 750 GB、1 x 500 GB SQL Server用メモリ 32 GB 32 GB ワークロード プロファイル Microsoft BenchCraftでシミュレー トされるOLTPワークロード 読み取り/書き込み比: 90/10 Microsoft BenchCraftでシミュレー トされるOLTPワークロード 読み取り/書き込み比: 90/10 平均データ ブロック長 8 KB 8 KB 表 7および表 8に、このソリューションのOLTPデータベースの実際のLUN設計をリス トします。 表 7. SQL Server 2012のOLTPデータベースの実際のLUN設計詳細 詳細 データベース データベース名 DB_01 DB_02 DB_03 DB_04 DB_05 DB_06 Tempdb 実際のデータベース イズ 750 GB 500 GB 1 TB 2 TB 250 GB 1 TB 400 GB LUNサイズ 2 TB 2 TB 2 TB 2 x 2 TB 2 TB 2 TB 1 TB 実際のログ サイズ 350 GB 250 GB 320 GB 360 GB 175 GB 320 GB 80 GB 概要 OLTPデータベース ストレージ設計 OLTPデータベース プロファイル OLTPデータ ベース設計

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25 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

詳細 データベース ログLUNサイズ 500 GB 500 GB 500 GB 500 GB 500 GB 500 GB 該当なし データとログの 合計サイズ 7.2 TB 合計LUNサイズ 16 TB 表 8. SQL Server 2014のOLTPデータベースの実際のLUN設計詳細 詳細 データベース データベース名 DB_01 DB_02 DB_03 Tempdb 実際のデータベース サイズ 750 GB 500 GB 1 TB 400 GB LUNサイズ 2 TB 2 TB 2 TB 1 TB 実際のログ サイズ 350 GB 250 GB 320 GB 80 GB ログLUNサイズ 500 GB 500 GB 500 GB 該当なし データとログの合計サイズ 3.7 TB 合計LUNサイズ 8.5 TB 注:この設計はテストのワークロードに基づいています。本番環境では、データベースで実 行しているトランザクションおよびクエリーのタイプに応じて、データベース サイズ、特にロ グ ファイルとtempdbのサイズが変わる場合があります。

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ネットワーク

レイヤー

このセクションでは、SANおよびIPネットワーク構成、VMware ESXi Serverネットワー クについて、このソリューションで使用されるネットワークの詳細を説明します。 Microsoft SQL Serverなどの仮想化データベース ソリューションを導入する場合、 EMCでは、ネットワーキングのフォールト トレランスの設計時にすべてのレベルで コンピューティングとネットワークの冗長性を確認することをお勧めします。 SANネットワークに関する次のベスト プラクティスを実装することを推奨します。 • 8 Gb/s FCスイッチおよびHBAポートを使用する。 • VMware ESXiサーバー上の複数のHBA、および2個以上のSANスイッチを使用 して、サーバーとXtremIOクラスター間に複数の冗長パスを提供する。 • 高可用性およびパフォーマンスのために、データベース サーバーから XtremIO X-Brick上のすべてのポートまで、各FCポートをゾーン化する。 IPネットワークに関する次のベスト プラクティスを実装することを推奨します。 • ネットワークの冗長性を得るため、複数のネットワーク カードとスイッチを使用 する。 • ネットワーク接続に10 GbEを使用する(使用可能な場合)。 • VLAN(仮想ローカル エリア ネットワーク)を使用して、さまざまなネットワーク セグメントまたはサブ ネットワークに存在するデバイスを論理的にグループ分 けする。 • 10 GbEネットワークの物理および仮想スタック全体で、ジャンボ フレーム3 有効化および構成する。 仮想環境内のネットワーキングは、物理環境で従ったベスト プラクティスに加えて、 トラフィックの区分化、可用性、スループットに関する検討がさらに必要になります。 このソリューションは、複数のネットワークとVMware ESXiホスト上のネットワーク ア ダプターの冗長性を効率的に管理するように設計されています。重要なベスト プラ クティスのガイドラインは次のとおりです。 • セキュリティと分離のために、インフラストラクチャ トラフィックを仮想マシン ト ラフィックから分離する。 • 準仮想化ネットワーク アダプターのVMXNET3ファミリを使用する。 • ネットワークの冗長性およびパフォーマンスのために物理ネットワーク カード を統合する。たとえば、サーバー/vSwitchごとに物理NICのペアを使用し、各 物理NICを別々の物理スイッチにアップリンクします。

vSphereとのネットワーク接続については、「VMware vSphere Networking」を参照し てください。 3 1,500バイトを超えるMTU(最大転送単位)サイズのことをジャンボ フレームと呼びます。 ジャンボ フレームは、サーバー、スイッチ、データベース サーバーを含む、ネットワーク全体 のインフラストラクチャでギガビットEthernetが必要になります。 概要 SANネットワーキン グのベスト プラク ティス IPネットワークの ベスト プラクティス VMware vSphere ネットワークの ベスト プラクティス

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27 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

物理サーバーと仮想化レイヤー

仮想インフラストラクチャのサーバー プラットフォームの選択は、プラットフォームの サポートの可能性と環境の技術的な要件に基づきます。本番環境では、サーバー が次の要素を備えていることが重要です。 • 仮想マシンの必要数とワークロードをサポートするのに十分なプロセッサおよ びメモリ。 • IPおよびストレージ ネットワーク スイッチへの冗長接続を可能にする、 EthernetとFCの両方の十分な接続性。 • サーバーの障害に対応し、仮想マシンのフェイルオーバーをサポートするの に十分な容量。

このテスト環境では、vSphere ESXi 5.5を実行する3個の物理サーバーがvSphere HAクラスターとして構成されます。このvSphereクラスターに5個の仮想マシンが作 成され、そのうち2個は、仮想化されたMicrosoft SQL Serverデータベースの仮想マ シンを作成するように構成されます。残りの3個の仮想マシンは、転用(テスト/開発) のためにさまざまなスナップショットのマウントに使用可能なテスト/開発インスタンス として作成されます。

EMCでは、「Microsoft SQL Server Databases on VMware Best Practices Guide」で説 明されているように、次のVMwareコンピューティング リソースのベスト プラクティス を実施することを推奨します。

• VMware ESXiサーバーでNUMA(Non-Uniform Memory Access)を使用する。 NUMAは、特定のプロセッサから遠い位置にあるメモリよりも、そのプロセッサ に近い位置にあるメモリに短い待ち時間でアクセスできるコンピューター アー キテクチャです。 • 仮想マシンの仮想マシン メモリ(vRAM)を、NUMAノード(プロセッサ)によって アクセスされるローカル メモリ以下になるように割り当てる。 • 仮想マシンのゲスト オペレーティング システムのパフォーマンスを向上する ユーティリティや仮想マシンの管理能力を改善するユーティリティを含む各種 VMwareツールをインストールする。 • 仮想マシンのメモリ予約を、少なくともMicrosoft SQL Serverとオペレーティング システムのオーバーヘッドのサイズになるように構成する。 • Microsoft SQL ServerはクラスタリングのためにRDMをサポートするだけであ るため、MSCSのクラスタリングでのフェイルオーバーに必要な、データベース およびログ ファイル用のVMware ESXi仮想マシンでRDMを使用する。 • データベース ボリューム用の複数のPVSCSI(準仮想化SCSI)コントローラーを 構成する。複数の仮想SCSIコントローラーを使用すると、ゲスト オペレーティ ング システム内で複数の並列I/O動作の実行が可能になります。 概要 コンピューティング およびストレージ リソース

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各VMware ESXiサーバーに2個の標準vSwitchを、表 9に記述したように共通の構成 で作成しました。

9. vSwitch構成

名 目的

vSwitch0 管理およびパブリック仮想マシン トラフィック

vSwitch1 Microsoft SQL Serverクラスターの相互接続のためのフォルト トレラント 構成

各仮想マシンは、高パフォーマンスのVMXNET3ドライバーを使用する2個のvNIC (1 GbEおよび10 GbE)に割り当てられています。1 GbE vNICはvSwitch0にマップさ れ、パブリック トラフィックを提供しています。10 GbE vNICはvSwitch1にマップされ、 Microsoft SQL Serverの相互接続トラフィックを提供しています。

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EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

設計に関する検討事項

XtremIOにより、単一のストレージ システムで非常に高いI/Oロードを実行できます。 XtremIOのバランスのとれたアーキテクチャを、パフォーマンス、インライン データ削 減、仮想プロビジョニングされたストレージと組み合わせ、従来のストレージ アレイ で必要とする多くの微調整と構成を実践する必要がなくなります。 XtremIOストレージが提供する高スループットを利用するには、十分なI/OをXtremIO システムへプッシュできるように考慮が必要となる、ホストでのキューの深さの最適 化から、使用可能なFCパスの数まで、極限のパフォーマンスに到達するように接続 スタック全体を適切に構成する必要があります。 ファイバー チャネル スイッチの構成 XtremIOのデュアルX-Brickクラスターの場合、ホストはデバイスごとにパスを8個ま で使用できます。図 8に、8個のパスの論理接続スキーマを示します。 図 8. XtremIOのデュアルX-Brick FCスイッチの構成

注: EMC Virtual Storage Integrator(VSI)のPath Managementを使って、XtremIOを含む EMCプラットフォーム全体のパスを管理します。このVMware vSphereクライアント プラグイ ンの使い方については、「EMC VSI Path Management Product Guide」を参照してください。

サーバの構成 パフォーマンスを極限レベルに最適化するには、デフォルト設定を使用するのでは なく、XtremIOストレージ アレイにアクセスしているホストを、より高いI/Oスループット が有効になるように構成する必要があります。 UCSサーバーの構成 ほとんどのサーバーのデフォルトHBAスロットル設定は、フラッシュ アレイが提供 する高スループットに対して最適化されていません。したがって、I/Oスロットルを制 限することがないように、サーバーのこの設定には最大値を選択することが重要 です。

Cisco UCS HBAのHBA I/Oスロットルを調整するには、次のステップを実行します。 1. UCSMナビゲーションの[サーバー]で[インベントリ]を選択します。 2. [Cisco VICアダプター]を選択します。

概要

XtremIO構成のベ

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3. [vHBAプロパティ]に移動します。

4. 図 9に示すように、[I/Oスロットル数]を「1024」に設定します。

9. Cisco UCS ServerのI/Oスロットル数の変更

VMware ESXIサーバーの構成

XtremIOストレージ(vSphere 5.5用)のVMware ESXホストを最適に構成するには、 次のステップを実行します。

1. vSphereで、VMware ESX CLI(コマンド ライン インターフェイス)を使用して [HBAキューの深さ]を調整します。1つのパスあたりの未処理のI/Oリクエス トの数は、キューの深さの設定でコントロールします。 XtremIOストレージで最適な動作を実現するために、HBAベンダーおよび サーバー ベンダーの推奨事項に従います。一般的なルールとして、キュー の深さは、HBAメーカーで許容される最大値(例、256)に設定する必要があ ります。 注:ESXを使用したHBAキューの深さの調整については、VMware Webサイトの VMwareナレッジ ベースの記事1267を参照してください。 2. SchedQuantum(64に設定)とDiskMaxIOSize(4096に設定)のパラメーター を設定します。 esxcfg-advcfg -s 64 /Disk/SchedQuantum esxcfg-advcfg -s 4096 /Disk/DiskMaxIOSize

3. VMware ESXホストに接続しているXtremIO LUNのNAAを取得し、XtremIO ボリュームのNAAを見つけます。

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31 Microsoft SQL Server向けのEMCの極限パフォーマンスと効率性

EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014 4. 次のコマンドを実行して、デバイスのSchedNumReqOutstandingを最大値

(256)に設定します。

esxcli storage core device set -d naa.xxx -O 256

vSphereネイティブ マルチパスの構成

XtremIOでは、VMware vSphere Native Multipathing(NMP)テクノロジーをサポート しています。最高のパフォーマンスを得るために、EMCでは、次のステップを実行 して、XtremIOボリュームのネイティブvSphereマルチパスを構成することを推奨し ます。 1. ネイティブのラウンド ロビン パスの選択ポリシーを、VMware ESXiホストに 接続したXtremIOボリューム上で設定します。 2. vSphere NMPラウンド ロビン パスをXtremIOボリュームに切り換える頻度 を、デフォルト値(1,000 I/Oパケット)から1に設定します。 このように設定することで、I/OパスとXtremIOストレージ間で最適に負荷を分散させ て可用性を高めることができます。

注:vSphere NMPラウンド ロビンのパス切り換え頻度を調整するには、VMware ESXコマン ド ラインを使います。 vSphere NMPラウンド ロビン構成を設定するには、次のオプションのいずれかを使 用します。 • ボリュームごと:ボリュームが接続されているホストごとにvSphere Clientを 使用 • ボリュームごと:ボリュームが接続されているホストごとに VMware ESXコマン ド ラインを使用 • すべてのXtremIOボリュームのホストごと:ESXコマンド ラインを使用(ホストに 接続)

EMC PowerPath®/VEがVMware ESXiに使用されている場合、PowerPath/VEは XtremIOデバイスを汎用として扱います。汎用LAM(Loadable Array Module)の サポートを有効にすると、PowerPath/VEでXtremIOデバイスを認識および管理でき ます。NMPラウンド ロビン構成にはXtremIO用のEMC VSIも使用できます。 vCenter GUIによるラウンド ロビン パス管理の有効化 各仮想マシンで、XtremIOアレイからRDMとしてデータベース ストレージ用のLUNが 追加され、I/Oのバランスをとるため、4個のPVSCSIコントローラー全体に分散されま した。OSおよびSQL Serverソフトウェアのインストール用のLUNは、I/Oの少ないスト レージLUNがXtremIO上の同じボリュームを共有できるよう、VMDKとして構成され ます。

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I/Oが集中するデータベースLUNは、PowerPathで管理しない場合、図 10で示すよう に、パス管理のラウンド ロビン(VMware)として構成する必要があります。

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EMC XtremIO、VMware vSphere、SQL Server 2012、SQL Server 2014

パフォーマンスのテストと検証

このテストの目的は、このソリューションのコンピューティング、スイッチ、ストレージ エレメントのいずれについても、ネイティブ パフォーマンスの最高の数値を強調する ことではありません。拡張を通して、XtremIOによってエンタープライズのワークロー ドを継続的に簡単にサービス提供する方法を示すと同時に、ストレージなどのすべ ての構成要素が「グリーン ゾーン」内に維持されること、つまり、本番のワークロード に対して正常稼働し、維持可能な使用率およびレーテンシーの範囲に保たれること を示すことが目的です。 OLTPワークロードは、TPC-Eと同様のワークロードを作成するMicrosoft Partnerツー ルキットを使用して生成しました。BenchCraft TPC-E Toolkitをベースにするこのツー ルキットを使用して、このソリューションで現実的なOLTPワークロードをシミュレートし ました。 システムI/Oパフォーマンス メトリック(IOPS、TPS(毎秒あたりのトランザクション数)、 レーテンシー)は、サーバー/データベースおよびストレージのレベルで収集しま した。 適切に構成されたXtremIOシステムですべてのテストを実行しました。 テスト結果は、ワークロード、特定のアプリケーション要件、システムの設計と実装 に大きく左右されます。これらの要因やその他の要因によって、相対的なシステム パフォーマンスが変動します。そのため、重要なキャパシティ プランニングや製品評 価を検討する際には、このワークロードを特定のカスタマー アプリケーション ベンチ マークの代替として使用しないでください。 このレポートに含まれるすべてのパフォーマンス データは、厳密に管理された環境 で取得されたデータです。他の動作環境で取得された結果と大きく異なる可能性が あります。 EMCは、1分あたりのトランザクション数で表される同様のパフォーマンスをユーザー が達成できることを保証または表明しません。 注:データベース メトリックのTPSは、当社のテスト結果の範囲で説明および使用されてい ます。データベース環境間でトランザクションは大きく異なるため、これらの数値を参考とし てのみ使用し、このテスト結果の範囲内で比較目的に使用してください。 全体的なテストの目的は次の実証です。 • 仮想化されたMicrosoft SQL ServerデータベースをXtremIO上で実行すると、 高パフォーマンスになる。 • XtremIOにより、どのようにMicrosoft SQL Serverのストレージ操作が大きく簡 略化されるか。

• Microsoft SQL Server OLTPデータベースに、OLTPワークロードのストレージ ア レイIOPSが保持される。 • 本番ボリュームのスナップショットを環境内で転用(テスト/開発、バックアッ プ、BIなど)に使用する場合、XtremIOでのインライン データ削減によって大幅 にストレージ領域が節約される。 概要 結果に関する 注意事項 テストの目的

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次のシナリオをテストしました。以降のセクションでシナリオについて詳しく説明し ます。 • OLTPワークロードのパフォーマンス テスト • XtremIOスナップショットを使用するシステムのパフォーマンス テスト また、このソリューションのSQL Server環境でXtremIOデータ削減の解析を実行しま した。 このテストを使用して、SQL Server 2012およびSQL Server 2014データベース ワーク ロードを含む環境全体のパフォーマンスを測定しました。 このテストは、XtremIOシステムが増大するデータベース ワークロードをどのように 処理し、安定したパフォーマンスを発揮し続けるかも示します。 テストの方法 Microsoft BenchCraftを使用して、データベース プラットフォームからの高い物理ラ ンダムI/Oを運転するため、OLTPワークロードを生成しました。 環境内のすべてのSQL Serverデータベースに対して同時に、同じOLTPクエリー セッ トを持つデータベースごとに固定数の同時ユーザーを実行した後、パフォーマンス の統計情報を測定しました。テスト中、同時ユーザー数は、特定のレベルのIOPSを 生成できるように制御されていました。 テスト プロシージャ テストは単一データベースのワークロードから開始しました。ワークロードを安定さ せる間それを実行し、次に、前のワークロードがまだ実行している間に、別のデータ ベース ワークロードを追加しました。各デーベース ワークロードにより、ホストでI/O レーテンシーが増えることなく、XtremIOストレージ システム上で追加のIOPSが促進 されます。 表 10で示すフル ロードによるテストを開始しました。これは、SQL Server 2012とSQL Server 2014の違い(ワークロード シーケンス第1段階から第6段階のステップ)と、フ ル システム ワークロードを実現するためにSQL Server 2012上に追加されたロード のテストを連続的に実行します。 表 10. フル システム ロードのテスト ワークロード シーケンス ワークロード シーケンス データ ベース名 データ ベースの サイズ SQL Server ワークロード (ユーザー数/最大 トランザクション レート) 第1段階 DB_01 750 GB SQL Server 2014 10/200 第2段階 DB_01 750 GB SQL Server 2012 10/200 第3段階 DB_02 500 GB SQL Server 2014 15/200 第4段階 DB_02 500 GB SQL Server 2012 15/200 第5段階 DB_03 1 TB SQL Server 2014 20/200 テスト シナリオ OLTPワークロード のパフォーマンス テスト

図  2.  X-Brickの拡張単位  •   データ削減:コアXtremIOエンジンにより、コンテンツ ベースのインライン デー タ削減が実装されます。 XtremIOはデータがシステムに到達したとき、自動的 にデータの削減(重複排除)を行います。これはフラッシュに書き込まれる データの量を削減するため、メディアの寿命を延ばすとともに、コストを削減し ます。ボリュームは常に、パフォーマンス低下、容量の過剰プロビジョニング、 断片化を伴わずにシン  プロビジョニングされます。  •   データ保護:Xtr
表  9.  vSwitch構成
図  9.  Cisco UCS ServerのI/Oスロットル数の変更
図  10.  ストレージ  デバイスのパス管理の構成
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