• 検索結果がありません。

Technical Sheet

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Technical Sheet"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

キーワード:

Technical Sheet

大阪府立産業技術総合研究所

No.

OSAKA OSAKAOSAKA OSAKA OSAKA

IR、

IR、IR、

IR、IR、赤外分光法、赤外分光法、赤外分光法、赤外分光法、赤外分光法、高分子材料、高分子材料、高分子材料、高分子材料、表面分析、高分子材料、表面分析、表面分析、表面分析、表面分析、顕微ATR法顕微ATR法顕微ATR法顕微ATR法顕微ATR法

顕微赤外分光法による高分子材料の分析 顕微赤外分光法による高分子材料の分析 顕微赤外分光法による高分子材料の分析 顕微赤外分光法による高分子材料の分析 顕微赤外分光法による高分子材料の分析

機器紹介 機器紹介 機器紹介 機器紹介 機器紹介

00026 00026 00026 00026 00026

はじめに はじめにはじめに はじめに はじめに

近年、高分子材料は、生活用品をはじめ衣類、

電子部品や建築資材など様々な分野で幅広く用 いられています。しかしながら、高分子材料は それぞれ様々な特性を有することから、用途に 適したものを用いる必要があります。

赤外分光法は、材料の定性・定量分析を行う ための手法の1つであり、現在では幅広い分野 において汎用的に用いられています。そのなか でも、化学物質一般、特にプラスチックや繊維 等の高分子材料の定性分析では、非常に有力な 手段の1つです。また、この手法を用いて測定 する装置を赤外分光光度計(IR  :  infrared spectrophotometer の略)と言います。

装置 装置装置 装置装置

赤外分光法は、赤外光(2.5 〜 25 μ m)を照 射することによって吸収スペクトルを得る手法 であり、これらの吸収は、材料を構成している 分子の原子団(グループ)振動に基づいていま す。従って、逆に原子団振動に基づく特徴的な 赤外吸収帯によって、原子団を同定することが できます。そのため、原子団の種類から高分子 材料をある程度同定することが可能です。ま た、赤外分光法では、横軸に波数(波長の逆数)、 縦軸に透過率(または吸光強度)をとりますが、

波数は非常に安定性の高い He‑Ne レーザー光を 基準に校正していますので、波数精度はきわめ て高く、再現性のよいデータを得ることができ ます。

通常、IR では、試料を KBr 粉末に分散させた り、フィルム状に加工するなどして、スペクト ルを得るため、試料についてのマクロな情報が 得られます。これらは再現性もよいことから、

品質管理などにもよく用いられています。しか しながら、近年、材料破損などの原因にもなる 微小異物の分析などに関するニーズも増えてき ています。微小領域の分析には、顕微 IR が優れ

ています。この装置は、IR に顕微鏡を接続する ことによって赤外光を集光し、微細領域(100μm 程度)の分析を行うための装置です。この測定 により、試料についてのミクロな情報が得られ ます。このように、分析手法についても様々な ものがあり、測定する試料の形状や状態によっ て手法を選択し、測定することができます。

それらの手法の1つとして、ATR 法がありま す。ATR 法とは、attenuated total reflection の略で、高屈折率材質のプリズムを試料表面に 接触させることによって、表面層の赤外全反射 スペクトルを測定する手法のことです。用いる プリズムの種類により多少の違いはあります が、数百 nm 〜 1 μ m の表面深さのところを分析 することができます。この ATR 法を用いた測定 例を以下に示します。

測定例 測定例 測定例 測定例 測定例

近年、環境問題などの観点から、注目されて いる生分解性プラスチックの分解挙動について 測定を行いました。

生分解性プラスチックには、3‑ ヒドロキシ酪 酸と 3‑ ヒドロキシ吉草酸との共重合体である バイオポール (商品名)(図1)を用い、土壌

(水田)中に埋設し 4 カ月および 12 カ月後にサ ンプリングを行いました。これらの試料を洗浄 後、測定を行いました。通常の ATR 法では、プ リズムとの接触面積が広くかつ平滑であること が必要であるため、試料表面の凹凸が大きい本 試料では有用なデータが得られませんでした。

そこで、顕微 ATR 法(分解能:4 cm‑1)により測 定を行いましたので、その吸収スペクトルを図 2に示します。

図2より埋設期間の増加とともに、1227cm‑1 の吸収スペクトル強度が減少していることが分 かります。この1227cm‑1の吸収スペクトルは、エ ステルのC−Oの逆対称伸縮と思われることか ら、バイオポールは、主鎖であるエステル部分

(2)

作成者  材料技術部 高分子材料グループ 吉岡 弥生 Phone:0725‑51‑2681 発行日  2001 年 3 月 5 日

から分解することが分かりました1)

まとめ まとめまとめ まとめまとめ

顕微ATR法を用いることによって、通常のATR 法では測定が困難であった試料表面の凹凸が大 きい試料の測定に成功しました。

なお、顕微 ATR 法は、微小領域(100 μ m 程度)

の測定に優れていることから、少量の試料や樹 脂などの材料中に混在する微小異物(有機物)

の分析にも適しています。

おわりに おわりにおわりに おわりにおわりに

I R は最適な測定手法を選択することによっ て、品質管理、クレーム対策や研究開発など幅 広い範囲で利用できる再現性の高い装置です。

当 所 に 、 図 3 に 示 す パ ー キ ン エ ル マ ー 製 Spectrum One / MultiScope を設置しておりま すので、一度、ご利用下さい。

参考文献 参考文献参考文献 参考文献参考文献

1)工業技術連絡会議 物質工学連合部会  高分子分科会 平成12年度共同研究報告書 図1 

図1 図1 

図1 図1  バイオポールバイオポールバイオポールバイオポールバイオポール の構造式の構造式の構造式の構造式の構造式

図2 赤外スペクトル 図2 赤外スペクトル 図2 赤外スペクトル 図2 赤外スペクトル 図2 赤外スペクトル

図3 赤外分光光度計と顕微鏡 図3 赤外分光光度計と顕微鏡 図3 赤外分光光度計と顕微鏡 図3 赤外分光光度計と顕微鏡 図3 赤外分光光度計と顕微鏡

参照

関連したドキュメント

SamplingMesurment DateLocationDepth/mSR-IRFT-IR ATRSR-IR Mapping Anthozoa Octocorallia Paracorallium japonicum a)Japanese red coral1DPC-122005Off Ryukyu

NGF)ファミリー分子の総称で、NGF以外に脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフ

peak height of Pt in flameless atomic absorption spectrophotometry... Influence height

標準法測定値(参考値)は公益財団法人日本乳業技術協会により以下の方法にて測定した。 乳脂肪分 ゲルベル法 全乳固形分 常圧乾燥法

※ 硬化時 間につ いては 使用材 料によ って異 なるの で使用 材料の 特性を 十分熟 知する こと

1地点当たり数箇所から採取した 試料を混合し、さらに、その試料か ら均等に分取している。(インクリメ

We measured the variation of brain blood quantity (Oxy-Hb, Deoxy-Hb and Total-Hb) in the temporal lobes using the NIRS when the tasks of the memories were presented to the sub-

原子炉冷却材浄化系沈降分離槽 ※1 原子炉冷却材浄化系受けタンク 燃料プール冷却浄化系受けタンク 復水浄化系沈降分離槽 ※2 復水浄化系受けタンク