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論 文 審 査 の 要 旨

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Academic year: 2021

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別紙1

論 文 審 査 の 要 旨

報告番号 甲 ・乙 2923 小野 蘭

論文審査担当者

主査 泉﨑 雅彦 教授 副査 大嶽 浩司 教授

副査 末木 博彦 教授

(論文審査の要旨)

アルツハイマー型認知症(AD)は、進行性の認知機能障害をきたす疾患であり、脳内でのア ミロイドβ蛋白 (Aβ)の沈着と神経原線維変化、神経細胞の脱落が特徴である。 高齢化社 会に伴い、認知症患者や術後認知機能障 害を生じる高齢患者 では問題となっている。 吸 入麻酔薬は Aβ蓄積を誘発し AD 進展を促進するが、短時間作用性静脈内麻酔薬 propofol は老齢マウス脳組織の Aβ産生を低下させ、脳虚血後の脳細胞保護作用が注目されている。

しかし、Aβ誘発性神経細胞傷害に対する propofol の保護作用機序は明白でない。そこで、

本論文ではヒト神経芽細胞腫 SH-SY5Y 細胞を用い、propofol の Aβ誘発性神経細胞傷害保 護作用の機序を解明することを目的とした。

臨床使用濃度の propofol は、Aβ誘発性神経細胞傷害に対し、 細胞内 Ca2+の減少による p38MAPK リン酸化の抑制により細胞保護作用を示し、高齢患者および AD の危険因子を有す る患者において、安全である可能性があることを示唆した。

以上の結果は、Aβ 誘発性神経細胞傷害における propofol 保護作用の新知見を示したもの であり、学術上価値のあるものと判断した。

論文題名

Propofol Prevents Amyloid-β-induced Neurotoxicity through Suppression of Cytosolic Ca2+ and MAPK Signaling Pathway in SH-SY5Y Cells

(Propofol は SH-SY5Y 細胞において細胞内 Ca2+および MAPK シグナル経路を抑制しアミロ イドβ誘発性神経細胞毒性を阻止する)

掲載雑誌名 THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL of MEDICAL SCIENCES

Vol. 30, No. 2 (2018) (掲載予定)

(主査が記載、500字以内)

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