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図書館員の文献紹介と 資料の活用
矢吹遥果
図書館といえば、静かでいつも穏やかな時間 が流れている。そんなイメージを持つ方も多い と思います。私もそのうちの一人でした。穏や かで落ち着き、そして快適な空間を当たり前の ように過ごしてきましたが、図書館で仕事をす るようになり、利用されるすべての人が快適に、
満足に過ごせる空間作りの大変さを痛感してい ます。
私は昔から保育・福祉の分野の学習に夢中で した。図書館では絵本を手に取ることが多く、
自分が幼いころに読んでもらった絵本から、現 在教育の場で読まれている最新の絵本まで内容 は多岐にわたりますが、どの絵本も心温まるも のばかりでいつも絵本を読むために図書館に 通ったと言っていい程でした。
学生の頃、図書館を空き時間を過ごす場とし て、そしてテスト前の学習の場としてよく利用 していました。飲食や会話が可能な学習スペー ス、パソコンやDVDを鑑賞しながら話し合い が出来るグループ学習室もあり、ゼミの課題や 実習で活用できそうな絵本の読み聞かせ練習な どを図書館で取り組んでいた記憶があります。
当時は、授業の参考文献を閲覧したり、先生の 著作本を読んだりと専門的な書籍ばかりを手に 取る機会が多く、小説などの一般書に目を向け る事は稀でした。
本とは無縁の生活をしていた私が学生の頃唯 一目にしていたのが、図書館の入り口に展開さ れていた今月のオススメ本を紹介している小さ な展示コーナーです。今話題の小説から、ファッ
ション雑誌、福祉、心理などの専門的な書籍ま で幅広く紹介されており、学生が紹介文を書い ているというものでした。本を読みたいと思っ ていてもどの本から読み始めたらいいかわから なかったのが当時の私でした。何気なく見てい た展示コーナーの本ですが、学生時代に手に 取って読む事はなく、数年前に本を読もうと書 店に行った時、展示コーナーで紹介されていた 本をふと思い出して懐かしく思い、読んだのが 初めて自ら購入した小説でした。そこから読書 に興味を持ち始め、もっと利用したいと思う図 書館作りにも興味を持つようになり現在は本学 図書館でよりよい空間作りのお手伝いをさせて いただいています。本を読む機会が増えた事で、
見聞が広がり、世界が広がる楽しさを感じるこ とができました。本は心を豊かにしてくれます。
みなさんも、身近な本から手に取ってみません か。そこには素敵な世界が広がっています。本 を手に取るきっかけを与えてくれた小さな展示 に今はとても感謝しています。
本学図書館でも、ワンポイント展示という テーマに沿って本を紹介するコーナーを設けて いるので、本を読む人も読まない人も是非覗い てみてほしいと思っています。新たな発見が きっとあります。ワンポイント展示のさらに奥 には世界の児童文学のコーナーが設けられてい ます。一度は目にしたことのある絵本が多く 揃っているので一度目を向けてみてください。
幼い頃に読んだ本も、再度読んでみるとまた 違った印象を受けることもあります。様々な楽 しみ方で是非図書館を活用して欲しいと願って います。
やぶき はるか(非常勤図書館職員)