小学校中学年社会科教育内容編成の課題と改革
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(2) いる。. 絞られた。『ハーコート・ホライズン』は、4から5. 以上の問題の解明にあたって,本研究では小学校. 発行されている著名な小学校社会科教科書シリーズ. 低学年から中学年のカリキュラムに注目していくこ とにする。その理由の第一は,アメリカにおいても. の一つである。 本研究は、日本の小学校学習指導要領に規定され. 高学年は地理又は歴史教育としての性格が強まる一. た小学校社会科の内容編成と、アメリカの−教科書. 方で,総合的な社会科としての性格が薄れていると. 会社が発行した教科書の内容編成を単純に比較する. 業学習を中心とする地理,歴史,あるいは政治の学. カリキュラムの分 ことを目的とするものではない。 析を通して編成原理を解明し、その論理的帰結から. 習となっており,専門の社会科学の学問領域を反映. 特徴や問題点を明らかにするという教科教育学研究. 考えられるためである。. した構成となっている。. 日本でも高学年社会科は産. そのため,地域や年代に基. として定着している社会科教育学の研究方法を用い. づく教育内容編成がなされる傾向が強くなっている. て、日本の小学校社会科の教育内容編成改善のため. のである。 第二の理由は,中学年社会科の充実が小学校社会. の方途を明らかにしようとするものである。. 科研究にとって急務であると考えるからである。. 日. 現行の小学校社会科教育内容編成に基づく概念 Ⅱ.. 本では小学校低学年では既に社会科が廃止されてい. 的説明的知識の設定.. したがって,中学年社会科は社会科学習のスタ る。. 1.平成10年版小学校社会科の教育内容編成. ートであり,子供が最初に身の回りの社会を科学的 しかし,新 に捉える機会を持つ重要な位置にある。 学力観の提唱に伴い社会認識形成よりも調べること,. 平成10年度に改訂された学習指導要領社会科は, 一層の教育内容の精選を目指し,第3学年と第4学. が受け入れられ始めたことと,平成10年の学習指導. 年の内容を統合して示すなど,平成元年版に比べて しかし,内容 大きな変化が見られるものであった。 が大きく組み替えられたものの,含まれる内容それ. 要領改訂によって小学校から高等学校までの教育課. 自体やその選択,構成は大きく変わる土とはなかっ. 程に新たに導入された「総合的な学習の時間」の導. た。 表1に平成元年版から平成10年版への移り変わ. 発表することなど学習活動に重点をおいた授業構成. 入されたことによって中学年社会科は危機に瀕して いるのである6)。研究発表等で報告される授業実践. りを整理して示している。. 表の矢印をたどれば明ら. は,「総合的学習の時間」になされる地域を対象とす. かなように,第3学年,第4学年それぞれの5つの. る学習と一見して違いが分からないものが多くなり,. 内容が,6に整理されている。. 社会科の本来の役割を果たしていない。. 中学年社会. 整理は,項目を合わ. せたり,内容の一部を上位の学年に移行したりする. 科の意義を見直し,充実を図らなければ中学年社会. という方法によって行われている。. 科は「総合的な学習の時間」に取って代わられかね. 「(1)身近な地域や市(区,町,村)の様子」,「(2). ないのである。. 地域の人々の生産や販売」了(3)地域の公共性の高い. 発表者が取り上げたのはハーコート(Harcourt). 事業(飲料水,電気,ガスの供給,廃棄物の処理)」,. 社が2003年用に発行した『バーコート・ホライズン』. 「(4)地域の安全を守る機関(消防,警察)」,「(5)地. というシリーズである7)。 本シリーズの第1学年か. 域の人々の生活の移り変わり,地域に尽くした先人. ら第3学年までのカリキュラム編成を分析すること. の働き」,「(6)県(都,道,府)の位置,自然,産業. によって,概念的説明的知識に基づく教育内容編成. の特色と国内の他地域や外国とのかかわり」という. の方法を解明していきたい。. 本シリーズを取り上げ. その結果として,. たのは、先に述べたようにバーコート社の教科書に. 項目になっている。 第5学年,第6学年には大きな変化はなく,基本. ついては溝口氏の研究があり学会において一定の評. 的には第3,4学年を統合することで学校独自の教. 価が定着していること、アメリカで発行されている. 科課程編成を組み易くした改訂であると言えよう。. 小学校社会科用の教科書シリーズの中でも副次的な. 2.平成10年版学習指導要領社会科の教育内容編成. 教材も整い幼稚園から第6学年まで一貫しており体. に基づく概念的説明的知識の設定. 系的に完成されたシリーズであるということがある。. 科学的社会認識形成を目指して現行の学習指導要. 周知のようにアメリカ合衆国では多様な教科書が発. 領の教育内容編成に基づいて概念的説明的知識を設. 行されているが、近年の会社の再編によって数社に. 定することも可能である。 本節では,学習指導要領.
(3) 【表1】平成元年版と平成10年版の小学校学習指導要領社会の内容の比較 平成元年版 第 3 学年 ( 1)地域 の人 々の活動及び公 共施設 の利 用 ( 2)自分 たちの市 ( 区,町 ,村)の人 々の生活 と自然 環境 ( 3 )自分 たちの市 (区,町 ,村 ) を中心 と した地域 の 商店や商店街 ( 4)、自分た ちの市 (区,町,村) を中心 とした地域 の 生産活動 ( 5) 自分た ちの市 (区,町 ,村) を中心 とした地域 の 人 々の生活 の移 り変 わ り 第 4 学年 ( 1)地域 の公 奥性 の高い事業 ( 飲 料水 電気 , ガスの 供 給,廃棄 物の処理) ( 2)地域 の安全 を守 る機 関 (消防,警察) ( 3)県 ( 都 ・道 ・府) の自然 や産業 の特 色 ( 4)地域の文化 や開発 な どに尽 く した先 人の働 き ( 5)国土の位置 ,地形 ,気候 第 5 学年 ( 1)我 が国 の農 業や水産業 ( 2)我が国 の工業 ( 伝 統的 な技術 を生 か した工業 を含 む) ( 3)我 が国 の運輸 ,通信 な どの産業 ( 4)我 が国 の国 土の様 子 第 6 学年 (1)我 が国の歴 史 ( 2)我 が国の政治 ( 3)我 が国 と世界 の国々 とのつ なが り. 平成 10 年版. 第 3 学年及び 第 4 学年 ヒ( 1)身近 な地 域や市 (区,町,村) の様子 ( 2)地域 の人 々の生産や販売 ( 3)地域 の公 共性 の高い事業 (飲料水, 電気,ガ スの供 給,廃棄物 の処理) ( 4 )地域 の安全 を守 る機 関 (消防,警察) ・( 5)地域 の人々 の生活 の移 り変 わ り,地域 に尽 く した先 人の働 き .( 6)県 ( 都 ,道,府) の位置 , 自然,産 業の特色 と国内 の他地域や外 国 とのかか わ り. 第 5 学年 ( 1)我が国 の農 業や水産業 ( 2) 我 が国 の工業 ( 3) 我 が国 の通信 な どの産業 ( 4) 我 が国 の国土の様子 第 6 学年 (1)我 が国の歴 史 ー( 2)我 が国の政治 ( 3) 世 界の 中の 日本 の役 割. (文部省『小学校指導書 社会編』学校図書,1989年及び文部省『小学校学習指導要領解説 社会編』日本文教出版,1999年。). 解説や教科書の記述を参考にして中学年について,. 仕事は国内の他地域とかかわりを持っている」が設. 概念的説明的知識を抽出してみた。. 定できる。そして,さらにその下位に,「ウ.販売に. 表2には,抽出した概念的説明的知識を整理して 示している。表には,指導要領に示されている6の. 携わる人々は消費者の欲求に応えるために商品の陳 列や宣伝に様々な工夫をしている。エ.販売に携わ. 項目に対応して,指導要領解説の記述から筆者が抽. る人々は消費者の欲求に応えるために商品を様々な. 出した概念的説明的知識を示し,さらに教科書の記. 場所から仕入れている。オ.販売に携わる人々は地. 述を参考にしてそれらの概念的説明的知識の下位に. 域の人々と協力して,人々の生活の向上に取り組ん. 位置づけられる知識を提示している。①から⑩,そ. でいる。カ.生産に携わる人々はよりよい作物をつ. してアからニがそれである。. くるために,様々な工夫をしている。キ.生産され. 例えば項目「(1)身近な地域や市(区,町,村)の 様子」では,概念的説明的知識として,「①地域の様. たものは,様々な場所へ送られる」という5の知識 が設定できる。. 子は場所によって違いがある」が考えられ,さらに. 表2を見れば明らかなように,設定される概念的. その下位の知識として,「ア.地域の土地利用は場所. 説明的知識は大きく2つに区分される。一つは,項. によって異なっている。ィ.土地利用とその場所の. 目(1)と(6)に設定されてい争「場所には特色がある という」もので,項目(1)では,その範囲が身近な地. 地形には関係がある」を設定できる。 また,項目「(2)地域の人々の生産や販売」では,概 念的説明的知識として,「②地域にある生産や販売の. 域や市(区,町,村)であり,項目(6)では,それが 県(都,道,府)に変わっているに過ぎない。. 仕事によって,人々の生活は支え.られている。③生. もう一つは,項目(2)から(5)に設定されているも. 産や販売の仕事に携わる人々は,それぞれ工夫をす. ので,「〜人々は様々な努力,工夫をしている」,「〜. ることによって特色を出している。④生産や販売の. 人々の努力や工夫は人々の生活の維持や向上に役立.
(4) 【表2】第3学年及び第4学年の内容とそれに基づいて設定される概念的知識 指 導 要 領 に 示 され て い る 内容 ( 1 )身 近 な 地 域 や 市 (区 , 町 , 村 ) の 様子. A. :『指 導 要 領 解 説 』 の 記 述 を 基 に設 定 した 概 念 的 知 識. ① 地 域の 様子 は場 所 に よって 違 いが あ る。. ( 2) ・ 地 域 の 人 々 の生 産 や販売. ② 地域 に あ る生産 や販 売 の仕 事 に よっ て ,人 々 の生 活 は 支 え られ て い る。 ③ 生 産 や 販 売 の 仕 事 に携 わ る 人 々 は , そ れ ぞれ 工夫 をす るこ とに よっ て特 色 を 出 して い る。 ④ 生産 や販 売 の仕 事 は国 内の 他地 域 と か か わ りを持 っ て い る。. ( 3 )地 域 の 公 共 性 の 高 い 事 業 (飲 料 水 , 電 気 ,ガ ス の 供 給 , 廃 棄物の処理 ). ⑤ 飲 料 水 ,電 気 , ガ ス の 供 給 , 廃 棄 物 の 処 理 な どの 事 業 は, 人 々 の 健 康 な 生活 の 維 持 と向 上 に役 立 っ て い る。. ( 4 )地 域 の 安 全 を 守 る機 関 ( 消防 ,響 察). ⑥ 地 域 の安全 を守 る諸機 関は相 互 に連 絡 を 取 り合 い な が ら 緊 急 に 対 処 す る 体 制 を とっ て い る。. ( 5 )地 域 の 人 々 の 生 活 の移 り変 わ り, 地 域 に 尽 く した 先 人 の働 き. ⑦ 地 域 の 人 々 の 生 活 の 向 上 に つ く した 先 人 の 働 きや 苦 心 は , 人 々 の 生 活 の 向 上 に 大 き な影 響 を及 ぼ した 。 ⑧ 地 域 の 人 々 の生 活 に は , 時代 に よっ て 変 化 し た も の と受 け 継 が れ て い る も の が あ る。. ( 6 )県 ( 都 ,道 , 府 ) の 位 置 , 自然 ,産 業 の特 色 と国 内 の 他 地 域 や 外 国 との かか わ り. ⑨県 ( 都 , 道 ,府 ) は そ れ ぞ れ 自然 や 産 業 に 関 して特 色 を も っ て い る。 ⑩県 ( 都 , 道 ,府 ) は そ れ ぞ れ 国 内 の 他 地 域 や 外 国 とか か わ りを もっ て い る。. B :教 科 書 の記 述 を 基 に 設 定 した概 念 的 知識 (A の 下 位 に 位 置 づ け られ る。) ア . 地 域 の 土 地 利 用 は場 所 に よっ て 異 な っ て い る。 ィ . 土 地 利 用 とそ の場 所 の 地 形 に は 関係 が あ る。 ク.販 売 に携 わ る人 々 は消 費 者 の欲 求 に応 え るた め に商 品 の 陳 列 や 宣伝 に 様 々 な 工 夫 を して い る。 エ .販 売 に携 わ る 人 々 は消 費 者 の欲 求 に応 え るた め に 商 品 を 様 々 な場 所 か ら仕 入 れ て い る。 オ .販 売 に 携 わ る 人 々 は 地 域 の 人 々 と協 力 して ,人 々の 生 活 の 向 上 に取 り組 ん で い る 。 カ . 生 産 に 携 わ る 人 々 は よ りよ い 作 物 をつ く る た め に , 様 々 な 工 夫 を して い る。 キ . 生 産 され た もの は ,様 々 な 場 所 へ 送 られ る。 ク .飲 料 水 ,電気 ,ガ ス の供 給 ,廃 棄 物 の処 理 に は ,様 々 な 人 々 が 携 わ っ て い る。 コ .携 わ っ て い る人 々 の 努 力 や 工 夫 に よ っ て ,人 々 の 健 康 な 生 活 が 維 持 され , 向上 して きた 。 サ .携 わ って い る人 々 と地 域 の 人 々が 協 力 す る こ とに よっ て 生 活 を一 層 向 上 させ る こ とが で き る。 シ.地 域 の 安 全 を守 る機 関 に携 わ っ て い る人 々 は ,様 々 な 工 夫 や 努 力 を して い る。 ス.地 域 の安 全 を 守 るた め に ,様 々 な施 設 が設 置 され て い る。 セ .地域 の 安 全 を守 る た め に 諸機 関 は 相 互 に連 絡 を 取 り合 っている。 ソ.地 域 の 人 々 は ,生 活 を 向 上 させ た い と い う願 い を持 っ て い る。 タ.人 々 の願 い を 叶 えた い とい う先 人 の働 きは ,広 い地 域 の 人 々 の 協 力 に よ っ て 実 現 した。 チ .先 人 の働 きや 苦 心 に よ って ,地 域 の 人 々 の生 活 は 向 上 した 。 ツ.生 活 の 中 で使 う道 具 は ,人 々 の願 い に よっ て 工夫 され 変 化 して き た 。 テ .地 域 に は ,昔 か ら受 け継 がれ て き た 文 化 財 や 行 事 が あ る。 ト.県 ( 都 ,道 ,府 ) 内 の 地 域 は ,そ れ ぞ れ つ な が りを持 っ て い る。 ナ .県 ( 都 ,道 ,府 ) 内 の 地 域 は ,そ れ ぞ れ 生 活 や 産 業 に 特 色 を持 っ て い る。 ニ .県 ( 都 ,道 ,府 ) は ,様 々 な交 通 機 関 に よっ て 他 の地 域 や 外 国 とつ な が りを持 っ て い る。. (文部省『小学校学習指導要領解説 社会編』日本文教出帆1999年,及び東京書籍『新しい社会3・4上下』2002年,より作風). っている」というものである。人々の種類が項目に. Ⅱ.『バーコート・ホライズン』シリーズの内容編成. よって,「地域の生産や販売の仕事に携わっている. 『バーコート・ホライズン』の第1学年から,第. 人々」,「地域の飲料水,電気,ガスの供給,廃棄物 の処理などの事業に携わっている人々」,「地域の安. 3学年までの単元と,単元を構成している課を整理. 全を守る機関に携わっている人々」,「地域の人々の. の表題については省略した。また、第4学年も中学. 生活の向上に尽くした先人」に変わるだけである。. 年であるが,合衆国の州を地方ごとに学習する地誌. これらの知識は科学性という点ではレベルが低く,. の学習に近いものとなっているので本研究では省く. いわば常識的な社会認識に近いものである。. ことにした。. したものが表3である。紙幅の都合、第1学年の課. 以上の考察から,現行の学習指導要領の教育内容. 第1学年「私の世界について」は,「1 学校へ行. 編成に基づいて設定できる概念的説明的知識は,科. く」,「2 よい市民」,「3 私たちの周りの陸地」,. 学的にはレベルが低く,また社会的なものの見方考. 「4 人々に関するすべて」,「5 昔を振り返る」,. え方の育成という点から考えると適用範囲の狭いも. 「6 人々の仕事」という6の単元から構成されて. のに留まらざるを得ないと言える。すなわち、科学. いる。第2学年を構成しているのは,「1 コミュニ. 的社会認識形成を目指して概念的説明的知識を中心 としたカリキュラムを編成することには限界がある. ティに住む」,「2 私たちの政府」,「3 地球を眺. と言わざるを得ない。. める」,「4 人々について学ぶ」,「5 過去と現在」, 「6 働いている人々」の6である。第3学年「人々 とコミュニティ」には,大単元と課の間に中単元が.
(5) 設定されている。第3学年を構成している大単元は,. れている。. 「1 コミュニティについて学ぶ」,「2 市民と政. また,学年段階が上がるにつれて国家を基本とし. 府」,「3 コミュニティはあらゆる場所にある」,「4. ながら,子供に最も身近な家族や近隣社会,次に様々. たくさんの種類の人々」,「15 時代を超えたコミュ. な地域社会,そして自治体を中心に学んでいくよう. ニティ」,「6 コミュニティで働く人々」である。. に学年ごとに内容が配当されている。. これらの単元設定は,単元1で該当学年で学習す る子供を取り巻く共同体の特色を学び,単元2から 6でそれらの共同体について政治,地理,文化,歴 史,経済という観点から学習していくように構成さ. 表4には,以上の考察を整理している。各学年の 内容選定の基盤となるスコープには,共同体の特徴, 政治,地理,文化,歴史,経済があり,シークエン. 【表3】『バーコート・ホライズン』第1〜3学年の内容構成 1. 学 年 私 の 世 界 につ い て. 2. 私 の コ ミ ュニ テ イ につ い て. 単 元 1 題学 校 へ 行 く 2 1 よい 市 民 3 ■私 た ち の周 りの 地 4 1 人 々 に 蘭す る ペ て 5 1 管 振 り返 る  ̄す 人 々 の仕 事. 1. コ ミ ュ ニ テ ィに 住 む. 2. 私 た ち の 政府. 3. 地球 を眺め る. 4. 人 々 につ い て 学 ぶ. 5. 過 去 と現 在. 6 . 3. 5 6 1. 2. コ ミュ ニテ ィに ついて学 ぶ. 人 々 の コ ミュ ニ テ ィ 異 な っ た グル ー プ の メ ンバ ー 近 隣について 様 々 な コ ミ ュニ テ ィの 市 民 変化 に つ い て 必 要 と欲 求 コ ミ ユニ ア イで 一 削 こ ら コ ミ ュニ テ ィ の政 治 私 た ち の リー ダー を選 ぶ 私 た ち の 州 の政 治 私 た ちの 国 の政 治 市 民 の 誇 りの しる し よ い 市 民 に必 要 な もの 弘た の の 私 た ち の 国 の海 地 図 と地 球 儀 天然 資 源 を利 用 す る 人 々 とそ の 土地 資源 を管 理 す る た く ん の 々 が む 弘た の 人々の移動 家族の財産 コ ミ ュニ テ ィの お 祝 い 文化 の 表 現 文化 を広 め る 代 を測 る コ ミ ュニ テ ィ の歴 史 を た ど る 私 た ちの コ ミュ ニ テ ィ の歴 史 を 祝 う 過 去 の ヒー ロー を 請 え る 世界の歴史へ の貢献  ̄商苗 とサ ー ビス 生 産 者 と消 費 者 工 場・ を訪ね る 労働 と収 入 人 々の違い 1 コ ミュ ニ テ ィ に住 む 人 々 近 く か ら得 られ る 2 様 々 な職 業 の 人 々 品 , 遠 くか ら来 る商 3 様 々 な 人 々 と一 つ の コ ミ ュニ テ ィ 日 4 一 緒 に暮 らす 人 々 日 ロ の どこに 1 あ また の コ ミ ュ ニテ ィは コ ミュニテ ィは場所 位 置 して い るか ? である 2 コ ミュ ニ テ ィ の サイ ズ は 異 な る 3 あ らゆ る コ ミ ュ ニテ ィに は 物 語 が あ る 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 1 2 3 4. 働 いて いる人々. 人 々 とコ ミ ュニ ティ. 課 略. 2. 3. 人 々 と地 方 自治 体. 4. 私た ちの国の政府. 市 民 と政 府. −コ ミ ュ ニ テ ィ は 3 l あ らゆ る 場所 に :あ る. l 1 コ ミュ ニ テ ィの 地 理 l ー__⊥−_一.__________ 5. 1 コ ミュ ニ テ ィの リニア ー 2 コ ミュ ニ テ ィは 政 府 を持 つ 3 コ ミュ ニ テ ィ の政 府 は サ ー ビス を提 供 す 4 る政 府 の機 関 と レベ ル 1 1垂邦 硬 府 2 市 民 は権 利 と義 務 を持 つ 3 ア メ リカ 市 民 の 模 範 4 国 家 の誇 りの シ ン ボル 1 1 正直 を 表 す 2 1 人 々 が 土 地 に 付 け加 え る もの p 」 人 々 とそ の 環 境 ・.
(6) 第 1 学 年. 第 2 学 年. 第 3 学 年. (Harcourt,. 地 域 社 会 と国 家. 自治 体 と 国 家. Harcourt. アメ リカ文化. 8. コ ミュニテ ィのた く さんの人 々. 9. 過去 について学ぶ. 10. 私 たちの国の歴 史. 11. もの を作 るこ とと売 るこ と. 12. 慎 重 な消費者 に な る こと. コ ミュ ニテ ィで 働 く人 々. (Harcourt,. 家 族 ・近 隣 社 会 と 国 家. 7′. 時代 を越 えた コ ミュニテ ィ. 5. ス コ ー ・フ シー クエン. 地 理学者 の よ うに 考 えるこ と. た くさ ん の種 類 の人 々. r4. 6. 6. Harcourt. 1 共 同 体 の 特 徴 学 習 き ま り 集 団 校 長 先 生 先 生 市 民 コ ミ ュニ テ ィ 役 割 地 図 協 力 国 位 置 市 民 歴 史 習 慣 天 然 資 源. Horizons. l1 − 協 啓学者万苦葉萌 世界 2 :契 宗結 筐 3 l l l 1」 , 二大をが告げ る勅 語 2 :意 買電岩 招 詣 昌一 3 1 1 民の国 2 :ジャガイモ の不足 3 ■た くさん の文化 の都市 4 :霜 鵠 合 苦磁 化 を柑 す る 5 摺 監 禁 ミュニテ ィの過 去 を探 る 1 ̄ 2 3 l コ ミュニテ ィの歴 史 をた どる 号指 笛 芸編 請 舌博 酵 ヨミT 三デ 才 2 i裏襟 識 者 3 4 ー新 しい首都 の建 設 5 :覧雛 警官 リカ合衆国 6 1 1: 盲 諾 訂 認 諾 難 詰 ㌣  ̄ ̄ ̄ ̄ 2 3 題ビジネ スは どの よ うに動 くか 4 :島鼻鴇 j 11 どの よ うに大石1まお蚕 を得て ,それを梗 l うのか 2 i 学童 夏空要 言三 吉 3 4 l 分け合 う人 々. Horizons ABOUT My World, About My Community, People. 2 政 治 法 国 州 大 市 国 政 法 税 愛 投. 律 統 領 民 家 府 律. 投 共 ボ 公 知 愛. 3 地 理. 4 文 化. 近 大 海 資 気. 隣 陸 洋 源 象. 役 必 文 習 祝. 国 心 票. 地 方 地 天 資. 理 位 形 然 資 源 源 保 護. 票 通 善 ラ ンテ ィア 共 サ ー ビス 事 国 心. 地 気 地 人 地 地. 理 学 者 象 理 学 工 物 域 形. 文 化 文 化 遺 産 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 習 慣 祖 先 移 民 機 会 ・圭 lコ 至E Pロ 伝 統 言己念 碑. ABOUT My World, About. My Community, People. 割 要 化 慣 賀. And Communities,. 5 歴 史. 6 経 済. 変 歴 季 技 英. 化 史 節 術 雄. 商 サ 工 取 市. 歴 植 ラ 古 植. 史 民 者 ン ドマ ー ク 物 民 地. 古 植 革 探 ラ. 代 民 地 命 検 家 ン ドマ ー ク. 生 産 者 収 入 自由 纏 済 消 費 者 工 場 運 輸 機 会 費 用 生 産 者 消 費 者 収 入 自 由企 業. And Communities,. 2003. ). 品 ー ビス 場 引 場. 2003. ). スは,家族・近隣社会と国家,地域社会と国家,自. っていることが特徴であると言える。. 治体と国家となっている。表4には,それぞれの単 元において教育内容設定の鍵となる概念(キーワー. Ⅳ.『バーコート・ホライズン』シリーズからの概念. ド)も合わせて示している。. 的説明的知識の抽出 第3学年について各課の構成の中心となり,子供. 以上のように『バーコート・ホライズン』低学年 から中学年の内容構成は,共同体を政治,地理など. に獲得させたいものとして設定されている概念的説. 設定した5つの観点から捉えていくものとなってい. 明的知識を抽出し,整理したものが表5である。. た。しかし,学習する共同体の範囲が,家族から国. 例えば,大単元2中単元3では,第1課から4課. 家へ段階的に拡大するのではなく,領域に重複が見. までで,次のような概念的説明的知識を獲得させよ. られることと,どの学年においても国家が基盤とな. うとしている。.
(7) よい市蹄ま,市民的資質として正嵐平等,共通. ・コミュニニティの統治機関は構成員にサービスを提. 善に対する責任といった信念を持つ。. 供する。. よき市民がリーダーとして選ばれ,コミュニティ. ・コミュニティは立法,行政,司法という三つの機. を変化させてきた。. 関を持つ。、. ・コミュニティには様々なレベルがある。 コミュニティには安定と秩序を維持するために,統治機関や法システムがある. 【表5】第3学年で獲得させる概念的説明的知識の系列 単. 元. 1. ・全 て の 人 々 は コ ミ ュ ニ テ ィ の 中 で 生 活 し て い る 。. 2. ・コ ミ ュ ニ テ ィ は 人 々 の 様 々 な 欲 求 を 満 た し て い る 。 人 々 は 働 く こ と に よ っ て 互 い の 欲 求 を 満 た して い る 。. 1 3 1. 4. 2. 3. 2. 位 置 を 特 定 す る た め の概 念 と して大 陸 , 国 , 州 が あ る。. 2. 様 々 な 規模 の コ ミュ ニ テ ィが あ る。. 3 1. 人 々 の 生 活 の 変 化 に伴 っ て コ ミュ ニ テ ィ も変 化 して きた 。 よ い市 民 吼 市 民 的 資 質 と して 正 義 , 平 等 ,共 通 善 に 対 す る 責 任 とい っ た信 念 を 持 つ 。 よ き 市 民 が リー ダ ー と し て 選 ば れ , コ ミ ュ ニ テ ィ を 変 化 さ せ て き た 。. 2. コ ミュ ニ テ ィ に は安 定 と秩 序 を維 持 す るた め に , 統 治 機 関や 法 シ ス テ ム が あ る。. 3. コ ミュ ニ テ ィ の統 治機 関 は構 成 員 に サ ー ビス を提 供 す る。. 4. コ ミ ュ ニ テ ィ は 立 法 , 行 政 , 司 法 と い う三 つ の 機 関 を 持 つ 。 ・コ ミ ュ ニ テ ィ に は 様 々 な レ ベ ル が あ る 。. 1. ・連 邦 政 府 は 立 法 行 政 司 法 とい う=っ の機 関 を持 つ ・市 民 は 持 つ 権 利 と 義 務 は 相 互 に 関 係 して い る 。 市 民 は 義 務 を果 た さな けれ ば な らな い 。. 3 4. 相 互 の 自 由 を確 保 す るた め に は 互 い に犠 牲 を 払 わ な けれ ば な らな い 。. 1. 地 形 や 気 象 は様 々 で あ る。 人 々 は 何 か を作 る こ と に よ っ て 場所 に特 色 を 与 え る。. 2. 5. 3 3 1 6. ・地 理 学 研 究 で は , 土 地 と 人 を 研 究 す る 。 地 理 学 研 究 で は , 特 定 の 土 地 の 人 々 の 特 性 を 比 較 す る。 物 理 的 な 要 因 に よ っ て 風 景 が 形 作 られ る。. l. 人 間 的 な 要 因 に よ っ て 風 景 が 形 作 られ る。. 1. 1 2. 代 々語 り継 が れ る伝 説 的 な人 物 の 話 が あ る。 国 の 発 展 や 変 化 に 貢 献 した 人 が い る。. 3. 出来 事 を 記 念 した り, 誰 か を褒 め 称 え る た め に 文 化 的 遺 産 が 作 られ て き た 。. 1 2. 移 住 して き た人 々 の働 き に よ っ て こ の国 が 作 られ た 様 々 な 集 団 が , コ ミ ュニ テ ィ や 州 や 国 家 に 寄 与 して き た。. 3 ト 4 5. 】. 5. 1 1 J1. J. 3. 原 住 民 と植 民 者 の 間 に は 対 立 や 友 好 関 係 が あ っ た 。. 4. 古 代 の 文 明 に は 覿 代 の 考 え 方 の 源 流 が 見 られ る 。. 1. 初 期 の植 民 地 に は 共 通 点 と相 違 点 が あ っ た 。 冒険 者 達 の 活 躍 に よ っ て コ ミュ ニ テ ィが 拡 大 した。 独 立 し新 し い 国 家 を 築 く た め に 革 命 が 必 要 で あ っ た 。 特 定 の 人物 の 活 躍 に よ っ て 新 しい コ ミ ュニ テ ィ が 形成 され て い っ た 。. 6. 内 戦 な ど を 経 て 領 土 が 拡 大 し , 今 日 の 国 家 の 基 礎 が 作 られ た 。 交 通 や 通 信 の発 達 は 国 家 の ま とま りに 大 い に寄 与 して い る。. 1. 原 材 料 と労 働 力 を 用 い て 製 品 を 作 る の が 工 場 で あ る。. 2 3. 新 しい 技 術 を発 明 した 人 の 貢 献 に よっ て 生 産 は 発 展 して き た。 事 業 を 起 こ した 人 々 は , 利 益 を 拡 大 す る た め に コ ス ト を 下 げ た り , 宣 伝 を し た りす る 。. 4. 法 律 の 許 す 範 囲 内 で 自 由 に も の や サ ー ビ ス の 売 箕 が で き る シ ス テ ム を 自 由 経 済 と い う。 需 要 と供 給 の 関 係 に よ っ て も の や サ ー ビ ス の 価 格 が 決 定 さ れ る 。. 5 1. 12 j. 集 団 に よっ て 習 慣 や伝 統 が 異 な っ て い る。 コ ミュ ニ テ ィ の 中 に は 変 わ らな い もの と変 化 す る もの が あ る。 過 去 と 現 在 に は 共 通 点 と 相 違 点 が あ り, そ れ ぞ れ 関 連 し て い る 。. 4 5 1. 多様 な 文 化 が 存 在 し, そ れ らに は 共 通 点 や 相 違 点 が あ る。 様 々 な 集 団 が コ ミ ュニ テ ィで よ り快 適 に生 活 す るた め の 方 法 を工 夫 して い る。. 2. 2 3. 10. 6. 異 な っ た コ ミ ュ ニ テ ィ に 住 む 人 々 は , 独 自 の 方 法 で そ れ ぞ れ の 環 境 に 適 用 し た り , 環 境 を 変 え た り して い る。. 3. 1 9. 国家 の 象 徴 の一 つ と して 国旗 が あ る. 2. 4 8. コ ミ ュ ニ テ ィ は 様 々 な 集 団 か ら成 り 立 っ て い る 。 コ ミ ュ ニ テ ィ に は 安 定 と 秩 序 を 保 持 す る た 桝 こ決 ま り や 法 が あ る 。 コ ミュ ニ テ ィの 構 成 員 に は コ ミュ ニ テ ィの 決 ま りや 法 を守 る 義 務 が あ る。. 1. 2. 4. 7. 概 念 的 説 明 的知 識. 課. 2 3 4. あ る国 の経 済 は 他 の 国 の 経 済 状 況 に依 存 す る。 人 々 は 消 費 者 で あ り, 生 産 者 で も あ り う る 。 ・予 期 で き な い 将 来 に 備 え て 人 々 は 貯 蓄 を す る 。 ・銀 行 は 人 々 か ら お 金 を 預 か り , 利 子 を つ け て 払 い 戻 す 。 ・お 金 を 支 出 分 と 貯 蓄 分 に 割 り 当 て る こ と に よ っ て 予 算 を 立 て る こ と が で き る 。 . コ ざ ユ ニ テ ノ lr 伴 か 人 々 は 自 島 的 Ir 炎 の サ ー ビ ス に 曹 鼓 し 助 け 会 一 つで い ス. (Harcourt, Harcourt Horizons People And Communities, 2003,より筆者作成。 ).
(8) 【表6】第3学年単元2第3章「人々と地方自治体」の第1諷 第2課の授業構成 過程. 教 師 の 指 示 ・発 間. テ キス ト. 第 1 課 1 . 教 科 書 を 読 ませ る 。 p .7 4 . 導 入 2 . よ い リー ダ ー の 特 徴 を挙 げ よ 。 3 .以 前 の 学 習 を踏 ま え て ,「コ ミュ ニ テ ィ と は何 か 」, 「コ ミ ュ ニ テ ィ を 安 全 で 平 和 に 保 つ た め に 人 々 I どの よ うに して い る か 」 を生 え よ 展 開 4 . 教 科 書 を 読 ま せ る。 pp . 7 4− 75 . 5 . なぜ , バ ー ジ ニ ア ・ラ ミ レス は サ ン ・ア ン トニ で 最 も優 れ た 市 民 で あ る と言 わ れ た の か。 6 . 彼 女 の話 を 読 み , よい 市 民 の 特 性 を挙 げ よ。 7 .組 織 が コ ミ ュニ テ ィ の共 通 善 の た め た どの よ うに 働 い ているか。 8 . 教 科 書 を 読 ませ る。 9 . 赤 十 字 の よ うな ボ ラ ン テ ィ ア 組 織 の 名 前 を挙 l よ。 10 .ボ ラ ンテ ィ ア は コ ミ ュニ テ ィ の 福祉 に どの よ うに P .7 6 . 貢 献 す る か に つ い て 話 し合 お う。 1 1 . 教 科 書 を 読 ませ る。 12 .市 や 町 の役 所 は コ ミ ュ ニ テ ィの 問題 を解 決 す る と こ ろ で あ り,そ の た め の法 律 を 作 る 責 任 が あ る こ と を 説 明 す る。 P .7 7 . 1 3 . 市 民 と リー ダ ー との 約 束 の 重 要 性 を理 解 させ る。. 終 結 14 . バ ー ジ ニ ア ・ラ ミ レ ス の よ う な 一 般 の 市 民 C .0 .P .S .の よ う な組 織 が コ ミ ュ ニ テ ィ の 問 題 解 を 支 援 して い る こ とを 確 認 す る。 第2 課 1 . 教 科 書 を 読 ませ る 。 P. 78 . 導 入 2 .統 治 機 関 が な けれ ば ,コ ミ ュニ テ ィ は ど うな る カ 述 べ させ る。 3 . 人 々 が コ ミ ュ ニ テ ィを 作 る 理 由 に は 安 全 を保 し, 法 律 を 作 る とい うこ と が あ る こ と を 理 解 さ る。 4 . 「自分 の コ ミュ ニ テ ィの リー ダ ー は 誰 か 」, 「どの よ うに して 選 ば れ た か 」,「 彼 ら の仕 事 は どの よ うな もの で , な ぜ 重 要 か 」 を答 え よ。 展 開 5 . 教 科 書 を 読 ませ る 。 p p .7 8 − 6 .制 定 され た 法 律 を守 る こ とが 市 民 の 責 任 で あ る こ 79 . と を 強調 す る。 7 .秩 序 を守 り,安 全 を保 障 す るた め の法 律 を 挙 げ よ。 8 .写 真 を 見 て , どの よ うな 法 律 を表 して い る か答 え よ。 9 . 教 科 書 を 読 ませ る 。 1 0 .人 々 は 異 な る 考 え 方 を持 っ て い て ,そ の こ とが 、 立 を生 む こ と を説 明 す る。 1 1 .二 つ の 家 族 が 対 立 を して い る と仮 定 して , どの よ う な ア ドバ イ ス を 示 す こ と が で き る か 話 し合 わ る。 1 2 .コ ミュ ニ テ ィの 中 で公 の 財 産 が あ る場 所 に連 れ て 行 き , そ の 位 置 を 地 図 で確 認 させ る。 1 3 .コ ミュ ニ テ ィ は なぜ 個 人 や 公 の 財 産 を法 律 で 守 る 必 要 が あ るの か 。. 終 結 14 .統 治 機 関 は法 律 を作 り,安 全 と秩 序 を 守 っ て い る こ と,陪 審 員 と して 市 民 は事 実 を 聞 き,法 律 に 従 っ て 人 を裁 か な け れ ば な らな い こ と を確 認 す る。. (Harcourt,. Harcourt. Horizons. 生 徒 に獲 得 させ た い 知 識 ・学 習 活 動 ○ よい リー ダ ー は コ ミュ ニ テ ィ を変 え る。 ○ ノー トに 書 く。 ○ コ ミュ ニ テ ィ とは 人 々 が 一 緒 に 暮 らす 共 同 体 で あ る。 コ ミュ ニ テ ィ を安 全 で平 和 に 保 つ た め に , 人 々 は ル ー ル に従 うな どの 義 務 を果 た して い る。 ○ バ ー ジ ニ ア ・フ ミ レス は 彼 女 の 住 む 町 あ る サ ン ・ア / トニ オ を 変 えた と言 わ れ て い る。 ○ 彼 女 は C .0 . P .S . ( 公 共 サ ー ビス の た め の コ ミ ュニ テ ィ 組 織 ) と呼 ば れ る グル ー プ で働 き ,バ ラ バ ラに な っ た 近 所 の人 々 の 家 を何 とか しよ う と考 え た 。 ○ 彼 女 は勉 強 して 議会 で 発 言 す る よ う に な り, 問 題 の 決 に他 人 と協 力 して 取 り組 ん だ。 ○ バ ー ジ ニ ア ・ラ ミ レス の お か げ で ,古 い 家 は 壊 され , 新 しい 家 が建 て られ た。 ○ コ ミ ュ ニ テ ィの 市 民 に影 響 を 与 え る変 化 を生 み 出 して い る。 ○ 公 の サー ビス には , ボ ラ ン テ ィ ア と して働 く こ と と, コ ミュ こ こテ ィ の リー ダー とな っ て 働 く とい う二 つ の 法 が あ る。 ○ ボ ラ ンテ ィ ア とは 報 酬 を受 け 取 る こ と な く働 く こ と を 選 び 取 る こ とで あ る。 ○ 地 震 の あ とで , 食 料 ,衣 服 , 毛 布 な どを他 人 の た め に 集 め た りす る こ と が ボ ラ ンテ ィ ア で あ る。 ○ あ ら ゆ る リー ダ ー は コ ミュ ニ テ ィ の問 題 解 決 の た め に 市 民 を支 援 して い る。 ○ オ スカ ー ・ア リア ス ・サ ン チ ェ ス は, コ ス タ リカ の 大 統 領 で あ っ て , 市 民 の 生 活 改 聾 に取 り組 ん だ 人 物 で あ る。 ○ コ ミュ ニ テ ィ の リー ダ ー は ,そ の 統 治機 関 の 長 で あ る。 ○ リー ダ ー は 投 票 に よ っ て 選 ばれ る 。、 ○ 警 察 や 消 防 の 長 は ,任 命 され る。 ○ リー ダー は 市 民 と約 束 を す る代 わ りに ,決 定 を して 他 者 に行 動 させ る権 力 を持 つ 。 ○ こ の課 の 学 習 を振 り返 る。. ○ コ ミュ ニ テ ィ は秩 序 を保 ち , 市 民 と そ の 財 産 を守 るた め に統 治 機 関 を持 つ 。 ○ 人 々 は 安 全 の た め に コ ミ ュ ニテ ィを 作 る。 ○ リー ダ ー は 選 挙 や 任 命 に よっ て 選 ばれ ,彼 らの 仕 事 が コ ミュ ニ テ ィ を変 え る こ とが あ る 。. ○ コ ミュ ニ テ ィ に は 市 民 が 従 うべ き 法 律 が あ る。 ○ 法 律 は 人 々 の 安 全 を 保 障 す る。 ○ 道 路 で 自動 車 の ス ピー ドを制 限 す る 法 律 も そ の 一 つ で あ る。 ○ シ ー トベ ル トの着 用 もそ の一 つ で あ る。 ○ ヘ ル メ ッ トの着 用 , チ ャ イ ル ドシー トの 設 置 , 制 限 ス ピー ドの 遵 守 も法 律 で 決 め られ て い る。 p p .8 0 − ○ 対 立 とは 意 見 の不 一 致 か ら生 じ る。 ○ 一 緒 に 暮 ら して い る人 々 は , 時 々 対 立 す る。 8 1. ○ あ る家 族 が 大 き な音 で 音 楽 を播 い て 楽 しん で お り, の家 族 が そ の 大 き な 音 楽 を楽 しん で い な い とす れ ば , 対 立 が 生 じ る。 ○ 大 き な 音 楽 や 騒 音 を 禁 止 す る法 律 を つ く る。 ○ 対 立 を 当事 者 同士 で解 決 で き な い 場 合 は 裁 判 所 に よ っ て 解 決 す る。 ○ コ ミュ ニ テ ィ は ,公 の 財 産 を守 っ て い る。 ○ 警 察や 消 防 は市 民 や そ の 財 産 を 守 っ て い る。 ○ 公 の 財 産 に は ,公 園 ,道 路 , 図 書 館 , 博 物 館 な どが あ る。 ○個 人の財産 には 家,会社 農 場な どがあ る ○ 学 習 を 振 り返 る。. People. And Communities. Teacher's. Edition,. 2003,. pp. 74-81.. ).
(9) 【表7】第3学年単元2第3章「人々と地方自治体」の第1課「コミュニティのリーダー」における社会認識形成 《概 念 的 知 識 》. ・よ い 市 民 は , 市 民 的 資質 と して正 義, 平等,共 通善 に 対 す る 責 任 とい った信念 を持つ。 ・よ き 市 民 が リー グ ー と して 選 ば れ , コ ミュ ニ テ ィ を 変 化 させ て き た。. 《事 実 的 知 識 》 ○ バ ー ジ ニ ア ・ラ ミ レス は彼 女 の住 む 町 あ るサ ン ・ア ン トニ オ を変 え た と舌 わ れ て い る 。 ○ 彼 女 は C .0 .P .S . (公 共 サー ビス の た め の コ ミ ュニ テ ィ組 織 ) と呼 ばれ る グル ー プ で働 き, バ ラバ ラ に な っ た 近 所 の人 々 の 家 を何 と か し よ うと考 え た。 ○ 彼 女 は勉 強 して 議 会 で 発 言 す る よ うに な り, 問 題 の解 決 に 他 人 と 協 力 して 取 り組 ん だ 。 ○ バ ー ジ ニ ア ・ヲ ミ レス の お か げで , 古 い 家 は 壊 され , 新 しい 家 が 建 て られ た 。 ○ コ ミュ ニ テ ィの 市 民 に影 響 を与 え る 変化 を 生 み 田 して い る。 ○ 公 の サー ビス に は, ボ ラ ン テ ィ ア と して働 く こ とと , コ ミ ュニ テ ィ の リー ダ ー と な っ て働 く とい う二 つ の 方 法 が あ る。 ○ ボ ラ ンテ ィア と は報 酬 を受 け 取 る こ と な く働 く こ とを選 び 取 る こ とで あ る。 ○ 地 震 の あ とで 食 料 , 衣 服 , 毛 布 な どを他 人 の た 桝 こ集 め た りす る こ とが ボ ラ ンテ ィ ア で あ る。 ○ オ ス カー ・ア リア ス ・サ ン チ ェ ス は , コ ス タ リカ の大 統領 で あ って ,市 民 の 生 活 改 善 に取 り組 ん だ 人 物 で あ る。 ○ コ ミ ュニ テ ィの リー ダー は , そ の 統 治 機 関 の 長 で あ る。 リー ダー は 投 票 に よ って 選 ば れ る。 ( 「馨 塾 や 消 防 の 一 路は . 仔 ・ あ きれ るハ. 以上のように、市民の資質と,コミュニティの性 格,構造,市民とコミュここティの関係などに関する 知識が含まれる。. 的知識を獲得させるようになっている。 このように科学的社会認識を形成しようとしてい る評価できるが,問題点もある。それ軋 概念や法. 『ハーコート・ホライズン』シリャズでは,共同. 則・理論を事実から読みとらせることで獲得させよ. 体に対する科学的認識を形成するた釧こ,政治,地. うとし,子供自身による批判の過程を通さないこと. 理,歴史,文化,経済に関する概念や法則・理論を. である。概念や法則・理論自体を教え込むことはそ. 獲得させようとしている。それぞれの領域の基盤と. の知識を絶対的なものとしで捉えさせてしまうだけ. な?ている学問の成果を取り入れながら基本的概念 等が抽出されている。非常に数多くの概念的説明的. ではなく,特定の価値観の注入にもつながる。概念 的説明的知識の批判を含む過程として授業を構成す. 知識が設置されているため,子供にとって習得が困. る工夫が必要であろう。. 難ではないかという疑念も生じるが,先に述べたよ うに学年で重複する部分があり,繰り返し学習する ことで知識の定着が図られると予想できる。また,. Ⅵ.おわりに 『バーコート・ホライズン』シリーズは,子供を. 態度形成がまったく排除されているのではなく,そ. 取り巻く様々なレベルの共同体を,政治,地理など. の役割は主に政治領域が担い,共同体の構成員とし. 5つの観点から捉えさせようとするもので,レベル. ての自覚や態度,愛国心等を形成しようとしている。. の異なる共同体についてそれらの観点に基づいて概 念や法則・理論を到達目標として設定していた。家. Ⅴ.『バーコート・ホライズン』シ′リーズにおける社 会認識形成. 族から国家へと拡大する環境拡大の原理を厳密には. 第3学年単元2第3章の第1,2課を取り上げて. とで,よりレベルの高い知識を到達目標として設定. 授業構成を教授書に整理したものが表6である。. 取り入れず,国家を中心とした柔軟な構成をとるこ できていたと考えられる。子供を取り巻く共同体を. ここではよい市民とは何か,リーダーとなるべき. 基盤として,いかに概念的説明的知識を体系的に設. よい市民がコミュニティにどのような影響を及ぼす かを学習する。実際にリーダーとなっていったバー. 定するかについて,一つの方法を示すものとして評 価できる。. ジニア・ラミレスという人物を取り上げ,その人物 の特徴や功績を検討することによってよい市民の資 質を解明させようとしている。市民が守るべききま り(法律)の実例を挙げさせ,その意味を考えさせた り,対立を解消する統治機関や法律の役割もエピソ ードから読みとらせようとしたりしている。 表7にこの課で形成される社会認識の構造を整理 した。よい市民の資質や,そのよい市民がリーダー となりコミュニティを変えていくという概念的説明. [注]. 1)森分孝治「現代アメリカ社会科カリキュラム研 究の示唆するもの」朝倉・平田・梶編『社会科教 育学研究2』明治図書,1976年,pp.5−43. 2)溝口和宏『現代アメリカ歴史教育改革論研究』 風間書房,2003年こ 3)森分孝治「社会科における社会認識の論理一現 行学習指導要領の分析から−」『広島大学教育学部.
(10) り,教科書の他に教師用指導書やテストなどが出. 紀要 第一部』第23号,1974年,および森分孝 治「社会科の本質一市民的資質育成における科学 性−」『社会科教育研究』N0.7も1996年. 4)このような改造の限界については,森分孝治『社 会科授業構成の理論と方法』明治図書,1978年,. 版されている。シリーズの全体は幼稚園「私につ いての全て」,第1学年「私の世界について」,第 2学年「私のコミュニティについて」,第3学年 「人々とコミュニティ」,第4学年「州と地方」, 第5学年及び第6学年「アメリカ合衆国の歴史」. pp.129−138,において言及されている。 5)社会的知識の構造を事実的記述的知識及び概念 的説明的知識の二層から捉える考え方は、森分孝 治氏によって提唱され教科教育学研究としての社 会科教育学研究においては定着している考え方で ある。詳細については、森分孝治『社会科授業構 成の理論と方法』明治図書、1978年、森分孝治『現 代社会科授業理論』明治図書、1984年、拙著『中. 又は「世界の地域」又は「世界」又は「古代の文 明」となっている。本研究では,2003年に発行さ れたものを取り上げて分析した。 8)管見の限りではあるが、90年代の半ばに教科書 会社の統廃合が進んだ結果、マグローヒル、スコ ットフォレスマン、ホートンミプリン、バーコー. トの4社がグループの中核企業となった。そして、 グループごとに、小学校用のシリーズとして1つ. 等公民的教科目内容編成の研究』風間書房、2004 年、をご参照ください。 6)ここで言及している「総合的な学習の時間」と は言うまでもなく、いわゆる総合的な学習や総合 学習と呼ばれているものではなく、学習指導要領 の改訂に伴って制度上教育課程の中に位置づけら れた「総合的な学習の時間」である。. のタイトルを出版し、採用をめぐって競争してい るのが現状のようである。筆者は、このうち、後 半2社のシリーズと、シルバー・バーデット・ジ ン社の教科書を入手している。 9)社会科教育学研究の方法にらいては、森分孝治 『社会科教育学研究 方法論的アプローチ入門』 明治図書、1999年、をご参照下さい。. 7)Harcourt Horizonsは,アメリカのハーコート 社が発行した幼稚園及び小学校用のシリーズであ. Title. : An Improvement. of the. Social. Studies. Curriculum. of the Third. and Fourth. Grades. of Elementary. Schools Toshinori KUWABARA. Abstract. : In this. of a elementary in the. United. to communities Keywords. Paper, school. States. that. : Elementary. I describe in Japan. I found. children School. how to. improve. For this that. of a curriculum. purpose. we should. I research. select. social. of the. a curriculum scientific. third. and fourth. of a elementary. concepts. Studies,. Social. Studies. in the United. States,. school. and laws relating. live. Social. grades. Building. Citizenship,.
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