﹁ 福 祉 相 談 ﹂ の 視 界 に 関 す る 覚 書
││家族ソーシャルワークの系譜││
日 根 野 建
︵関西福祉科学大学社会福祉学部専任講師︶
1
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はじめに小論は︑﹁福祉相談﹂の視界に関する問題意識に発端する︒﹁福祉相談﹂の視界とは︑何を指すのか︒単に︑福祉専門
職が視る世界である︒この一風奇異な言い回しは︑自認する︒が︑人間が視る限り死角や盲点が生ずる︒だから︑福祉
専門職の責任と絡めてこのことを強調したい︒福祉専門職の視点は︑人間個々と社会環境の間という︒この福祉専門職
の視点の一層具体的な次元に小論の関心がある︒
社会福祉は︑資本経済の発展と矛盾に呼応して生成した︒その一環に﹁福祉相談﹂は︑人々と話し合う位地で使命を
もつ︒このとき︑福祉専門職は何を視るのか︒今日︑﹁福祉相談﹂の専門分化の程は著しい︒各々の部門で﹁福祉相談﹂
の視界が成立する︒人間個々と社会環境の間とは︑抽象的な水準が高い︒が︑﹁福祉相談﹂一般の視界をこう規定する
のが通説である︒この基本に即した﹁福祉相談﹂の視界を具現することも必要だろう︒
﹁福祉相談﹂は︑社会変動の中の家族や地域といった基礎社会に密接する︒小論では︑ソーシャル・ケースワークに
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始まり家族ソーシャルワークに連なる系譜に﹁福祉相談﹂の視界を学びたい︒まず︑リッチモンド︵M.E.Richmond︶
︵1︶︵2︶のソーシャル・ケースワーク︑次にハートマン︵A.Hartman︶らの家族中心ソーシャルワークを取り上げる︒両者は︑
人間個々と社会環境の間を重視するアメリカの家族ソーシャルワークの系譜をなす︒リッチモンドは︑社会的診断にい
たる﹁社会的調査の基本項目﹂を提示し︑ハートマンは家族中心ソーシャルワークの﹁アセスメントの要点項目﹂を提
示した︒以上には︑家族を援助単位にすえて︑人間個々と社会環境の間という抽象水準に止まらず︑この基本に即して
﹁福祉相談﹂の視界の具体次元に迫る試みがある︒この二点を読解し︑福祉専門職の責任と使命を含めて﹁福祉相談﹂
の視界を検討するのが小論の目的になる︒
なお︑今日のソーシャルワーク界ではナラティブ志向とエビデンス志向というべき根本認識を分かつ二大潮流があ
る︒ここで︑﹁福祉相談﹂の視界という時︑この根本認識の相違は福祉専門職の立場を含めて重大な論点を形成するだ
ろう︒しかし︑ここでは高踏的な論議はひとまず排して現実的な志向を保ちたい︒
2
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M・E・リッチモンドのケースワーク論︵1︶慈善組織協会││ケースワークの母胎
家族を援助単位として人間個々と社会環境の間に視点をおくケースワークを構築したのは︑リッチモンドである︒こ
のケースワークが︑家族ソーシャルワークの嚆矢となった︒リッチモンドのケースワークは︑社会的調査を経て社会的
診断をなし︑その上で社会的治療を展開する過程を明示した︒この過程は︑慈善組織協会の機構がもつ一連の機能を原
型とする︒まず︑ケースワークの母胎となった慈善組織協会を瞥見したい︒
慈善組織協会は︑一九世紀中葉以降に資本経済の進展に伴う貧困や失業といった矛盾に対応する地域社会を挙げた取 ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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り組みであった︒アメリカでは︑ロンドン慈善組織協会に学んだガーティン︵H.Gurteen︶が唱導し︑バッファロー慈
善組織協会が一八七七年に誕生し全国の都市に普及した︒特徴は︑生活困苦の救済申請の一元化で︑地域社会の民間慈
善団体と公的救済制度を合理化ないし効率化し濫救を抑止する機構にある︒
一つ中央事務所を設けた上︑地域分割して地区事務所を配する︒そして︑救済申請の窓口を地区事務所に一本化をは
かる︒中央事務所では︑地域社会の救済の活動や組織を統制するとともに︑過去から現在にいたる全ての救済記録を管
理する︒地区事務所では︑有給専従職員が救済申請に対し︑中央事務所の救済記録を照合するとともに︑生活状況を調
査し救済の要否を判定する︒その上で︑救済が必要なとき生活状況に応じて︑地域社会の適切な民間慈善団体や公的救
済制度に紹介送致した︒くわえて︑救済申請した家族に友愛訪問員を派遣し︑就労や家計を中心に道徳的感化と経済的
自立をもはかった︒
この意味で︑慈善組織協会は救済単位を家族とし︑地域社会の救済の合理化ないし効率化と同時に︑家族の道徳的感
化や経済的自立に主眼があった︒元来︑ケースワークはこの目的を果たす地区事務所の調査や︑民間慈善団体や公的救
済制度への紹介送致︑友愛訪問員の派遣など一連の活動を言い表した︒ここに︑社会的調査を経て社会的診断をなし︑
その上で社会的治療を展開する過程をケースワークとして洗練するリッチモンドの着想の出発点があった︒
︵2︶慈善組織協会││ケースワークの理念
リッチモンドは︑ボルティモア及びペンシルヴァニアの慈善組織協会で事務局長を歴任した後︑一九〇九年にはラッ
セルセイジ財団の慈善組織部長に着任する︒リッチモンドは︑ケースワークを﹁人間個々と社会環境の間を個別にかつ
︵3︶効果を期して調整することを通じ︑パーソナリティを発達させる過程﹂と定義した︒ここには︑慈善組織協会がもった
当初の主眼が希薄となったケースワークの理念がある︒
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
定義のパーソナリティの概念は︑﹁社会は︑成員のパーソナリティをきわめて十分に促進するとき︑最高の秩序を得
︵4︶る﹂とするマッキーヴァー︵R.M.MacIver︶の社会学説の影響である︒ここでは︑社会関係の深化拡大が人間の個性
化と社会化に繋がり︑この個性化と社会化を通じたパーソナリティの成長が健全な社会を創り出すという認識がある︒
リッチモンドは︑ここから社会関係の総体としてのパーソナリティの発達を︑人間個々と社会環境の間の調整で企図す
るのがケースワークだと説明にするに到った︒
たしかに︑慈善組織協会の機構がもつ一連の機能をケースワークは原型とする︒しかし︑リッチモンドが構築したケ
ースワークにはその理念の変容があった︒ここには︑世紀転換期に興った革新主義思潮をうけた慈善組織協会の変質が
ある︒革新主義思潮は︑自由放任の個人主義を修正する社会連帯の個人主義といった新しい民主主義で︑資本経済の進
展に伴う貧困や失業といった矛盾に対応する社会改良や専門職化の気運を高揚させた︒ここから︑慈善組織協会は旧来
の主眼にくわえて防貧の観点を備え︑就労条件や結核予防︑教育や居住の環境整備の社会運動に関与する方向性をもっ
た︒リッチモンドは︑この変質を受容しながらも専門職化の趨勢にのり︑あくまで個別化が民主主義の本義だとし︑家
︵5︶族を援助単位とするケースワークを構築した︒
ここに︑人間個々と社会環境の間という視点が確定するとともに︑援助単位の家族に対して就労や疾病︑教育や居住
︵6︶の各面をふくむ﹁社会的調査の基本項目﹂が登場した︒社会的診断とは︑﹁所与のクライエントのパーソナリティとそ
︵7︶の社会的状況を可能なかぎり正確に定義する試み﹂であり︑社会的治療を適切に導く過程である︒この社会的診断は︑
社会的調査によって根拠をもち︑そこで全ての事例に適用すべきが︑家族に焦点づけ作成したリッチモンドの﹁社会的
調査の基本項目﹂にほかならない︒ ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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3
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ソーシャル・ケースワークの家族調査︵1︶家族と外部の社会資源
社会的調査は︑クライエントや家族との面接︵interviewing ︶︑そして家族外部の社会資源との協議︵consultation ︶を
︵8︶通じて展開する︒﹁社会的調査の基本項目﹂は︑専らクライエントや家族との面接で用いる︒大項目は一〇︑小項目は
四〇あって︑この全項目を順に聴取する訳ではない︒ワーカーの視界を構成するのが︑この﹁社会的調査の基本項目﹂
というべきだろう︒
表1のとおり︑
蠢活成員の生育歴や生歴そ︑くわえて家族の暮の︑の家社会的基礎では︑族性の基本的な構成や属し
向きや成員の性向の主観と客観の両面に関する調査項目である︒
蠡件で目項査調るす関に条は的神精び及的体身︑あ
り︑家族成員の身体面や精神面の健康如何︑出産や育児の面に対するその影響如何︑そして生活習慣上の保健衛生面を
問う︒
蠱及び 蠶生るあで目項査調るす関に盤基活のは会社代現たっいと入収と労就︑︒
蠱の職歴では︑職歴に見る職業
適性や就労条件︑形態︑期間︑賃金等を︑
蠶ほう問を況状の債負や産資︑か訳の内の出支や類種の入収はで計家︒
蠹の
教育は︑夫婦各々の学歴や教育水準︑子の就学状況に関する調査項目である︒
蠧が教宗るす仰信々の各婦夫︑は教宗や
所属する教会︑子の宗教との関係に関する調査項目である︒
蠻社う問を況状交のの族家︑はで暇余︒
衄の居住は︑家持
か否か︑居住歴︑家屋内外の清潔さや快適さを含む環境︑隣人の状況に関する調査項目である︒
衂の社会機関では︑家
族の生活を支援する機関や施設との関係の経歴や現状から新たにいかほどの機関や施設の支援を要するか否かを問う︒
最後に︑
衒いや計画はどうか﹂とう希家族の主体性を尊重す望たのは社会的治療の基礎で︑け﹁家族の抱く将来に向る
調査項目もある︒
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
表1社会的調査の基本項目 蠢 社会的基礎1.家族の姓は何か︒妻の名前は何か︒夫の名前は何か︒子どもの名前は何か︒同一世帯に属する他の成員︑また親族の名前は何か︒2.夫︑妻︑子どもの出生地はどこか︒祖父母各々の母国はどこか︒3.夫︑妻︑子どもの誕生日はいつか︒4.夫及び妻が成育した家族の経済的及び道徳的な環境はどうだったか︒このことが夫及び妻の現在の健康や性向︑職業的地位にどう影響を与えたか︒5.この市︑州︑国に居住する期間はいかほどか︒移住の理由は何か︒英語は話せるか︒6.夫妻の結婚はいつか︒また︑どこで結婚したか︒7.過去に結婚歴はあるか︒8.離婚歴はあるか︒またいかなる理由でか︒このとき子どもの養育はどうだったか︒子どもは養子か︒9.世帯成員以外の親族︵嫡出子及び非嫡出子︑以前の結婚での子どもを含む︶は既婚者か︒これらの親族の生活環境︑夫妻に対する関心度︑夫妻に対する影響力はどうか︒これらの親族の姓名︑住所︑親等はどうか︒
︒宿師︑仕事の同僚︑下人びなどの見方はどうか牧 10︑の友人︑以前の居住地域近司隣者︑商店主や家主よお祭.
︒較水準と比のしどうかて 族や向性の時家はの良最況状だはこ在現はどれら︒かたっう 族がき向しら暮の家向面︑健康面や就労と︒関係しているか 11のう家族の暮らし向きはどか妻︒このことは︑夫な性しい. 12かうどは度程の力束結の族家︒かうどは係関族家︒.
︒かる 対︒子どもは他者の権利にるする配慮をしつけられていかあ13係養子どもに対する夫妻の育関が適切か︒そこには信頼は.
14かうどは績成︑味興︑質資のもど子︒. 蠡
身体的及び精神的条件
︒か何は実事す示を力 問はたま題しな的神精はど子︑もすの能な特る別進促を達発 に保ついて︑子どもを体護する上で身的ない両親のそび及妻 才たことがあるか︒稀有なし能な呈しは能力があるか︒夫い 15題夫妻の両親のほか親族はを神的︑道徳的︑身体的な問精.
︒かで こ亡した子どもは何人か︒られ︒はいつ︑いかなる原因死か 16あが夫妻には何人の子どもいがるか︒妻には流産の経験る.
︒性き︑排便の要重を理解しているか しいるか︒規則正磨い睡眠︑入浴︑歯って取を事食いし正則 17︒面家族の成員個々の衛生及かび健康規での注意点は何面.
︒世る場合︑適な切話を受けているか る内喚起をしていいか︒妻が妊娠してど室ほかいちうの日一18か合乳児及び幼児がいる場︑る栄養は︒う与えられていど.
︒健かうどは態状康 19的の身体的及び精神の在現々問個員成の家︑てめ含を題族.
︒るかうどは果結のそたま︒か 20かに現在︑医師や医療機関かりいてけ受を療治なかい︑る. 蠱
職歴
︒かたし業就規正つい 金高最︑はは賃︒かうどあ時いるら︑た︒かまくいで常通は び間期の労就の去過及過名去の雇主の姓と在住所は何か︒現 21及在家族のうち稼ぎ手の現及在び過去の職業は何び︒現か.
か就る︒もしないなら︑他でば業能層すりよを一技めたるの し何か︒概職てあ業適業は︑職の初最にらさ︒かたけ受は性22時家族の成員を々は何歳の個にた就練訓就労ま︒かたし業. 界覚るす関に﹁視の﹂談相祉福書
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発達させることができるか︒
︒か 23結︒たっだうどは金賃たまか婚っだ何は業職の妻の前た.
︒か 中機会はあるか︒もし失業な給らば︑期間と理由はどうの昇 24及の家族の成員個々の現在就格びは︑正規か臨時か︒昇労.
︒ばかのい悪にうよのど︑ 25条ら家族の成員個々の就労な件いなでうそし︒かい良はも. 蠶
家計︵慈善給付を除く︶
︒と増やすこをはきるかで は︒かど︑の得所在現て在現うの︒収入収在現のか切適は入 な︑親族からの補助源どの他の収入を含め給付善︑付給金慈 かはぎす多こ合割のか︒るな︑少ほすぎるか︒下宿代︑年ど 26い収入︒現在の賃金はどうか︒家計に入る賃金の割合はか.
︒らやすべき︒そうなかばかにするべきかい 現出支の在て︒かるいっ減をはらかすはたま︒増るでとこき り総の金掛週た当︒かこは計らい程支りおど払規かたく︒ま は保どう︒家族の成員個々かが険険加どは会社保るいてし入 うの支払いはど残か︒不払いの高たり当週のそ︒かるあは目 質は限期し︒入にこどまかいつでで品たし入購画計払賦か︒ 借ので的目誰何に︒からし金︒て品いあは目る質かのる入 たの月毎とっい費雑出諸支金はどうか︒借の合計はいく費︑ 27余支出︒食物︑家賃︑衣類暇燃料︑保険掛金︑交通費︑︑.
︒のか慈善給付︒総はどうか計 い︒からくど︑でこ︑つ族家善成関るあが員係と体団慈は そい︑ばらなうし貯︑金はしているかまもたはしていたか︒ 28か害相続︑財産︑保険︑損賠る償に関する司法記録︒あは.
蠹
教育
︒かうど はす成のその育教地々個員る育域準て社較比とし水一の会般 かを受けた族︒家の成訓練業職はもど子︒かた出を校学に時 29歳夫夫婦の学歴はどうか︒婦何及びその年長ののどもは子.
︒関的状態︑そし家庭支援にてすはるかうど︑録記の校学 席身︑態度︑神体的及び精︑出金資学奨︒か何は名姓の師教 30か学学齢期の子ども各々の校うはどこか︒ま︒学年はどた. 蠧
宗教
︒うかるいてれ表 31教の夫婦各々の宗どは響影そは︒か何は名の会教︒か何前.
︒かたし洗受で でらか誰れこどはけそ受かているか︒子どもはどこ︒るてい 32受し子どもは日曜学校でもくをはけの方法で宗教的指導他. 蠻
余暇
︒属ブや会に協しているか ︑メント︑友愛組合等政治団体ほかツのクラルセ︑会教︑た 33︒な家族の成員個々はいかるか社会まな交友関係をもつ的. 衄
居住
︒のまたは不産仲介人動姓と住所はどうか名 建方前の物い︒かのるて後かう方か︒部屋の数はどか︒家主 居し住にばか︑そこには庭がある︒階そうでないならば︑何 34らう家族は居住する建物全体を所有しているのか︒そな.
︒建かうどは態状生衛の体全物 35︒切部屋の照明と換気は適か便︒かうどは備設道水や所の.
︒るか否か 36快掃部屋はいてい届き行が清適︒かいてれさ頓整理整にる.
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
以上の﹁社会的調査の基本項目﹂は︑慈善組織協会が時代に応えた活動の経験と変遷を反映し︑生活領域の多面にわ
たる︒そして︑人間個々と社会環境の間という視点を含み︑家族外部に存在する特定の社会資源に着眼させる調査項目
がある︒ここには︑家族外部の社会資源との協議を具体的に方向付け︑人間個々と社会環境の間を調整するケースワー
︵9︶クの特質が表出する︒
︵2︶エイムズ家の事例
リッチモンドは︑エイムズという姓の家族の事例を紹介する︒まず︑フェイスカードの提示があり︑次に診断要約の
例示がある︒しかし︑社会的調査の過程の説明は委細を尽くさず︑不明な点も多々ある︒ただし﹁社会的調査の基本項
目﹂をいかに用い︑いかに社会的診断に連なるか︑大要の把握は可能である︒
フェイスカードには︑﹁社会的調査の基本項目﹂の主要な内容の記入欄がならぶ︒このことは︑社会的調査の基本項
目を全ての事例に適用すべきことを想起させる︒まず︑家族成員の氏名︑年齢︑住所地や出身地︑親族︑家族成員の罹
︒なていかしる性向か はに居住する世帯の数そどうか︒建の世帯は概物︒るかあが 37い身隣人の性向はどうか︒体な的及点道徳的に望ましくび.
︒やいか︒その隣人た建物の特徴はどうか かいい︑頃つどほ居の期間︑住してか︒こどは所住の前以の 38家住家族が現在の住所に居し︒ている期族はいかほどか間. 衂
社会機関
39関︑ばらうそ︒かるあが係なと会設家は社族機関または施. の︒家族はいかほどて慈善給付を受けいるかる︒ も知あでり然逆︑りあできべれらるもいつに夫︑ばらなてた 類かい︑でる種いかなるな妻効用があるか︒最初にし会面と
衒
社会的治療の基礎
︒まに点となるか︒利たは︑不利となるか 質気徳び及的の上能特徴や才がいかの道々個員成の族家︑て 40おた家族の抱く将来に向け希に望や計画いどうか︒将来は.
出典
pp.us378−381.M.1917,tion,oundaFeagSselRSocE.Rich,mond,ialDiagonosis︶︵日根野建訳 : ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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る疾患名や主治医及び医療機関といった記入欄が前面にある︒そして︑過去及び現在の就労先︑賃金ほかの収入や家賃
支出︑子の就学先︑所属教会︑家持か否か︑部屋数等の居住空間といった記入欄を端々に配する︒さらに︑社会機関の
救済ないし援助の有無といった記入欄も設ける︒
記入内容は︑エイムズ家の生活状況の﹁社会的調査の基本項目﹂に即した端的な把握を可能とさせる︒エイムズ家
は︑イギリス出身の夫三八歳︑アメリカ出身の妻二八歳︑六歳と二歳の子︑くわえて夫妻一方の母が同居する家族であ
る︒親族としては︑夫妻各々のきょうだいが六人いる︒夫は︑結核にかかり︑関係可能な医療機関としては︑結核施療
院や州立療養所などが存在する︒夫は十年間︑帽子工場で毛皮製造を担当し︑その後に一旦は金融会社の営業の仕事に
就く︒しかし一か月で辞し︑現在は再び先の帽子工場に戻り受付事務に従事する︒毛皮製造の担当の時︑週八〜一二ド
ルの収入があり︑ホテル勤務の母は週五セントを家計に納める︒家族は︑賃貸住宅に住み︑家賃は月額一二ドル︑部屋
数は六つある︒家族の所属教会は︑バプテスト教会であり︑六歳の子は小学校に就学中である︒現在のところ︑社会機
関から特別な救済ないし援助は受けていない様子である︒担当の友愛訪問員として︑ディランシーという名の記載がフ
︵
ェイスカードの最下段にある︒ !︶
リッチモンドは︑以上のフェイスカードを提示し︑本例の診断要約を次のように例示する︒
︹問題︺稼ぎ手の夫は結核に罹患し︑生活を支える貯蓄もない︒夫は︑療養所で加療することを拒否し︑妻は夫が就労
することを必要とする︒妻には︑夫は単に身体的に虚弱だという認識しかない︒なお︑六歳の子は小学校の成績が振る
わず︑知能検査を要する可能性がある︒
︹原因︺夫妻は結核に関する認識が欠落し︑妻は夫の疾患を理解できず家族離散を懸念し︑加療拒否が生ずる︒
︹強さ︺
漓家情愛るす対に族と夫慣習い深み慎の︑
滷族準水のてしと家非の係関い良に常︑
澆一時的な入院加療を勧め
る結核施療院の協力︑
潺ラ心関のーシンィ友デの員問訪愛︑
潸の場工子帽※︑力協済経い夫だうょきの人二の々各妻お
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
よび所属教会の協力︒
︵
︹弱さ︺ !︶
漓夫が未熟練労働者であること︑
滷反とこるあで対に妻療加院入の夫が︒
以上は︑﹁社会的調査の基本項目﹂を軸にした精細な社会的調査をふまえて︑人間個々と社会環境の間に視点をおく
社会的治療を示唆する社会的診断の要点である︒なお︑そこに弱さ︵liabilities︶のみならず強さ︵assets︶の観点があ
るところは興味深い︒
4
.
家族ソーシャルワークのアセスメント︵1︶エコシステム論
︵
ーたクの組織として特化し︒ワリッチモンドのケースワール二ャ︑慈善組織協会は一九〇さ年代以降︑家族ソーシて "︶
クを端緒とする家族ソーシャルワークの系譜を描くことが可能だろう︒そこでは︑家族療法の発展と並行的かつ融合的
な家族ソーシャルワークの歴史が浮き彫りになる︒ただし︑リッチモンド以来の伝統を強調して家族ソーシャルワーク
の画期をなす所論もある︒一九八三年︑ハートマンによった家族中心ソーシャルワークである︒そこでは︑エコシステ
︵
︒以るす受襲を統伝の来ドンモチッリが座視ム #︶
エコシステム視座は︑システム論と生態学理論を組み合せた考え方に立つ︒一九八〇年代以降︑エコシステム視座
は︑対象認識の視点や理論構成の枠組として台頭した︒ケースワークのほか集団援助や地域援助などを一元的に再編統
合する今日のジェネラリスト・ソーシャルワークは︑このエコシステム視座を格好の視点や枠組とする︒家族中心ソー
シャルワークの一つの大きな特徴は︑このエコシステム視座に立脚した点である︒
エコシステム視座の一面を構成するシステム論は︑自然科学や社会科学の諸種の領域を問わず普遍的に適用が可能な ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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基礎理論として︑ベルタランフィ︵L.v.Bertalanffy︶が提唱した︒特徴は︑﹁いかなる事象も全体と部分から成るシス
︵
でた見て取る﹂点にある︒ま︑定エコシステム視座を他面を安係なとし︑システム間の関にテ連鎖的な変化と恒常的ム !︶
構成する生態学理論は︑生物と環境の関係性を探究する自然科学の部門に生じ︑ソーシャルワークの生活モデルとして
ジャーメイン︵C.Germain︶らが人間社会に転用した︒﹁物事の生起を理解するに際して︑原因と結果を一方向的な関
︵
親︒を﹂取る点に特徴がある両眼者の特徴は︑類似的かつ点着一に追うのではなく︑同時体連に影響し合う交互作用で "︶
和的であり︑人間個々と社会環境の間というリッチモンドのケースワーク以来の視点を支持し︑かみ合わさった︒
︵
る的点項目﹂には︑﹁社会調の査の基本項目﹂と通底す要トシンがって︑家族中心ソーャしルワークの﹁アセスメた #︶
内容がある︒ことに︑表2のとおり
蠡ののAには︑ここンとが特徴的でトメあ族状況の中の家│ス│生態学的アセ.
る︒無論︑
蠡文たま︒るあが調強の義主化多のな薄希はにドンモチッリは8︑
蠡コ座視ムテスシエのはでE︑D︑Bが
リッチモンドを祖述する︒そのBは︑家族と環境の関係を大所的に確認する項目であり︑関係の有無︑関係の性質︑環
境に対して関係は家族で一体的か︑成員で個別的かを問う︒そのDは︑家族と環境の境界に着目し︑そのEでは関係の
中にある家族の状態や︑環境に存在する社会資源を確認して関係の性質を評価する項目である︒なお︑そのCは一つに
援助関係の特質︑いま一つに社会機関と家族ないしワーカーの関係の特質に関する確認項目として大別可能であり︑リ
ッチモンドの念頭になかった援助場面の評価項目である︒
︵2︶家族療法の折衷
家族中心ソーシャルワークの﹁アセスメントの要点項目﹂は︑以上の
蠡生ンメスセア的学態││族家の中の況状ト .
のみならず︑
蠱世トンメスセア間代多││族家の中の間時︑.
蠶過らか目項大たっいと程︑織組︑造構の部内族家成.
る︒
蠱及び 蠶派族療法の諸種の流のた知見が付け加わる家しでのは︑リッチモンドケ展ースワーク以降に発︒
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
表2アセスメントの要点項目
︒初Fワカーの最ーの象は︑どうか印. 司等関機法教や関機育E他のは者か︒かるに見いを題問︑. を員は︑問題︒いかに見るか族成家の他D. 誰C援助依頼は︑が率先したか︒. 発B誰が問題を識見したのか︒認. 何援助依頼は︑たの問題のめか︒A.蠢示提の題問. との機会がるか︑そあ価は取り巻く環境値 文族民や化家︑はに族8どな味の意や価値を他者と共有する. る︒か 団7家族成員は︑いつかの集く活しいて加参しいな動属所に. ネか︑それは親密なトッワークの一端か︒ 人︑人友や族隣は6に域家地係組会織るあ関が社な味意有と. 能不備で不可段ではないか︒の手伝の達 5と家成員は必要な社会資源族関的係公つか私理可︑か能地. 医健保家はに族4の療が資源と関係あるか︒. 適と全安の隣近3に度場快︒な適所があるか. 物には適族切な食あと家屋がるか︒2家. 足す1基本要求を充︒る十分な収入はあるか. 本基A要求.蠡ト︱状況の中の家族生ン態学的アセスメ.
︒すは文化に向上的る会があるか機 は成員にま職業的た家族︑教子9か育経験はにとって肯定的. す︒かる 鐚致一︑かるす藤
間をる期︑達成感持っているか︒ っうか︑家族成員が新しいな伴異修なかい後たし得を柄事た 喜や︑悦が満足は家が族成かには仕事あにるか︑その仕事員 10効し族成員には実感を経験︑る有能感を高める機会があ家. 員個々は︑各っ々で異な4た環境と関係を持っているか成︒. 個係たは々に環境関とす傾向にあるるか︒ スムテ々シや対に団して結状態か︑まの人他︑は々個員成3. ︑のと境環成は々個員に2間トスる︒かるていえ覚をスレ. は境個員成︑1環態とか断ある々︒状絶に. 々B成員個環と境と関係の.
C.社会機関とワーカーの文脈1.社会機関やシステムは︑家族の利益のために目標や活動を追求するよう家族と関与するか︒2.家族は︑多彩で複雑な期待をもって社会機関に把捉されるか︒3.ワーカーの目標の効果が︑社会機関の
と5ムテスシな要重. 求ービスは家族の要足充有か用︒で切適に もサの関機会社︑かのる家関な4族と社機会との関係はいか. な目標で損かわれない︒範や 鐚規な瞭明不で的藤
︒どーをカう見るか なの間の性格はいか︑るものかカ家族はワーーーと族家6ワ. すに︒かる在存 鐚状会態にある社藤機関が︑家族の境環
D.家族と環境の境界1.家族は新しい経験または関係に対しオープンか︑家族成員は自由に他の人々や組織と関係構築が可能か︑家族は物理的または感情的に他者に寛容か︒2.境界は融通に富むか︑環境や家族の発達上の要求に境界は適合的か︑家族は必要に応じ成員個々を保護するか︑その差異に対し許容的か︒ ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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E.家族と環境との関係に対する包括的アセスメント1.家族は取り巻く環境と適応的均衡を果たしているか︒2.家族は︑不安定な状態か︑圧迫的な状態か︒3.主要なエネルギーを家族は発信しているか︒4.家族は外部システムから影響を受けているか︒5.基本要求を充足するため不可欠な支援と資源は︑環境の中で潜在的に役立つか︑または不備か︑いかなる特定の領域においてか︒6.家族は資源を探し活用する際に援助や技能を必要とするか︒7.強さ︑支援︑資源のいかなる源泉を活性化させることが可能か︒8.ストレスまたは
は︑性格けるかづたえば︑家族と 局も顕著なか面をいにの最係ワ9のと境環と族家はーカー関.鐚︒かこどはのるじ生が藤
︒︑かるけ受を担負な重過か 餝奪立孤的会社︑か態状的
︒上4家族に︑いかなる健康はの多世代間の影響があるか. があかる︒ わ3恥辱や痛感︑秘密がまつ問る題特事来出点やな害有の定. 重体大な喪失か験がある︒ 別たじ通を居︑住ま2家には︑不測的族た移悲劇的な死は︑. か︒ 上1ジェノグラムから浮かび族がの何は徴る特家な要重も最. A徴特の族家.蠱ト︱時間の中の家族多ン世代間アセスメ.
B.家族の定義︱家族の領域1.家族はいかにそれ自体を定義しているか︑同一性や特定の結合力︑現実構成に寄与する重大な特徴点は何か︒ 2.主要な家族の物語︑神話︑主役は何か︒3.いかなる家族の伝統や事件がその誇りを喚起するのか︑家族はいかに記念や祝福をするか︒4.いかなる儀式や儀礼が家族にとって重要か︑その意味は何か︒5.民族的︑人種的︑文化的︑宗教的な遺産は家族の同一性にいかなる役割を果たすか︒6.民族間や宗教間の結婚はいかに家族の関係性や同一性に影響を及ぼすか︒
C.個人の同一性1.家族成員は︑いかに家族としての同一性をもつか︑名前︑職業︑きょうだい等何によってか︒2.家族成員は︑いかなる形式的な役割を果たしているか︑過去の世代と類似しているか︑相違しているか︒3.各家族成員は︑いかなる非形式の役割を果たしているか︑過去の世代では他の誰がそれを担っていたか︒
D.現在の家族関係1.親密な紐帯があり︑拡大家族とオープンな意思疎通があるか︑母系か︑父系か︑両方か︒2.母系または父系︑親子またはきょうだいの間で重大な感情の障壁があるか︒3.家族はその障壁をいかに説明するか︑いかに生じて︑誰がもたらしているか︒4.その障壁は︑家族にまたは成員個々にいかに影響しているか︒
E.困難の源泉1.家族の多世代間に関する深刻な未解決の事柄があるか︑い
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
かに次世代に影響するか︒2.親の一方または両方は︑その親との関係で困難があるか︒3.重大な感情の障壁があるならば︑それは家族や成員個々にいかに影響するか︒4.家族のエネルギーは︑多世代間の有害な事柄の回避や︑秘密の保持に役立っているか︒5.家族成員は︑過去から影響する機能不全にいかなる役割を果たしているか︒
性透浸a. ス界︵生態学的アセトメンのと関連する︶境と外1部. 家A造構の族.蠶家構族内部の過造︑組織︑程. 漓境界は比較的︑開放的か︒ 滷境界は比較的︑閉鎖的か︒ 多b様性.澆境界は非固定的か︒
︒なかぜ 漓はレ族成員︑かいな少はスト外ス︑家深が係関と界世的く 性属帰c. 対︒かうどてし 滷員成の多彩な関係は︑家族にに体全族家︑かそあが響影る
︒誰かる成らか 漓でト的境界はどこはクーワッ線ネな密外︑か能可がき引親 滷家かるいてし立孤らか族位家定はたま族家大拡は族︒ 澆歓かるす容受し迎を家員成いし新︑は族︒ 合融はたま絡包a. ︱体の関係合隔絶と結と全分2部.潺て者の訪問に対し他家は歓迎するか︒族 漓活か的護保過に生親のもど子︑は︒
滷しかい強耐忍て対家に異差︑は族︒
︒か 澆はあに的互相はたま︑かるが子安親な剰過るす対にもど不
︒とか能可が 潺家関族成員は︑こぶ結を係な族味意有家ムテスシ部外のと 潸︑かる見てしと棄自や忠不は成族家をい舞る振の々個員︒ 壁b障の情感︑和不の係関.澁確場族成員は︑自己の立をに明︒か能可が家こるすと
︒か 漓︑求はいないてきで応対に要子な親体身はたま的情感の的 滷鈍かるあに向傾な感に家いがた︑は員成族︒ 着c愛︑慮配︑愛情.澆触︒密な感情や身体の接かをるあに向親るす避回傾 漓緒かるけづ格性を係関的情ワの族家にかい︑はーカー︒ 滷のかのもるなかい︑は質係家関着愛のいがた員成族︒
︑りeそ文化規範は取の巻環境と整合く的か. か何︒ 期やその包絡の性質のためのぼ待文に範規化はす及を響影 の味意つも絶結と何隔dは合か︒誠のへ族忠家ばえとた︑. ︵学態生意か何は含ア的スセメントと関連する︶︒ る々個員成属けおに性帰多の化様民性的文族の種人るあに 性と環境の関係すや家族に対る家族︑境の境環と族家c界. か︒ と価てっあに族家が何る値がもので︑何価値ないものb. る︒︶ 代に影響を受ける︵多世か間トの連関とすンスセアメ の︑は造構家定族にかいa特宗の教史歴的なはたま的族民. 的3社会文化主なと価値題. ともつこかが可能︒念を 澆の愛族成員は︑たがいに慈に謝満ち養育的で認め合い感家
鐚的か︑家藤 界覚るす関に談視の﹂相祉福﹁書
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族全体にとってどうか︑特定の家族成員にとってどうか︵生態学的アセスメントと関係する︶︒
B.家族の組織1.内的な境界a.家族システムは︑いかに組織されているか︒b.サブシステムとの関係は︑どうか︒c.夫婦のサブシステムと子のサブシステムの間に明確な境界があるか︒d.成人と子どもの両者に明確な一線がある各々の時間と空間があるか︒e.帰属や機能︑役割︑権威によって親のサブシステムには明確な境界があるか︒f.親のサブシステムは︑子どもと関係し易いか︒g.夫婦はたがいに助け合う関係にあるか︒h.きょうだいのサブシステムは協力的か︑競合的か︒2.三角関係a.中心的な三角関係は︑どこか︑それはいかに役立つか︒b.現在の問題に三角関係は︑いかに影響があるか︒3.役割a.家族の役割 漓でかるいてし貫一瞭家明︑は割役の族︒ 滷それらは相補的か︑対称的か︒
︒員かつもは々個 澆る能族や社会におけ成を力や役術技な要家にすた果を割必 潺︑たま︑か軟柔か役密厳は担分割は
鐚藤的か︒
︒るか 潸担に割分け受を響影にかい統は伝役的化文会社の族家︑な 澁にかるいてし響影題役問︑は造構の割︒
澀家あが題問るじ生にた新に際るす決解を題問の上割役が族 るか︒
割b役の式形非.潯家何父母や他の拡大︒かは族割役す祖果が員成のた 漓主要な非形式の役割は︑何か︒ 滷かかるあが識認るないそは族家てし対にられ︒ 澆にかるいてっ取び選か誰い︑い担をられそが︒ 潺とか何は果結のそ能そ機の定特の族家の︒
︒何かたいてっこ起が 潸ので去の世代では誰がそはこ役そ︑かたい過した果を割て 澁にかるあが響影るなかい員そ成族家すた果を割役の︒ C.家族の過程1.適応的で規則的な諸力a.家族システムを維持する家族または成員の機能は︑何か︒b.安定性の維持に繋がる恒常的で発生的な諸力は何か︒c.適応と変化を促進する発生的な諸力は何か︒d.新しい影響や情報を受け止め交換する家族の能力は︑何か︒e.現在はたらく発達的で過渡的な諸力は何か︑家族はいかにその変化に適応し対応しているか︒2.権力と権威a.家族の権力と権威の位階や配当︑所在はどうか︒b.家族の規律は︑いかに強化されているか︒c.規律が変容するとき︑何が生じているか︒d.権力や権威は︑家族関係にいかに影響しているか︒e.ワーカーと家族の関係にある権力と権威の役割は︑何か︒3.家族のコミュニケーション過程a.家族コミュニケーションの性質はどうか︒
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
一九七〇年代︑家族療法は家族関係の問題を直線的因果論から円環的因果論で把握するシステム論を基礎とした家族
︵
︑トりをもった独特のユニッ︵と家族システム︶とみなしまま今のテム論が認知を得た︒日シ一般に︑﹁家族を一つス !︶
︵
︑族療法である︒ただし︑家療家法はその共通認識の上に族がをのがかかえる心理的問題臨そ床実践の対象とする﹂れ "︶
︵
こ中派が分化発展した︒家族心のソーシャルワークには︑流種理諸代文脈的理論や構造的論多︑戦略的理論といった世 #︶
の家族療法の分化発展した知見をエコシステム視座に立脚することで折衷融合する試みにいま一つの大きな特徴があっ
た︒
この背景には︑一九七〇年代以降︑家族療法の世界自体で諸種の流派の理論統合が課題となり︑また家族の外部環境
︵
のワンの家族中心ソーシャルートクは︑リッチモンド以来マーがハ視する家族療法の立場出に現する動向があった︒注 $︶
伝統を継承するエコシステム視座に立ち︑この家族療法の動向を踏まえた一つの成果でもあった︒ b.コミュニケーションおよびコミュニケーションに関するコミュニケーションを統制する規律は︑何か︒c.いかなる話題があるか︑いかなる主題がタブーか︒d.いかなる感情が表現され得るか︑いかなる感情や思考が表現され得ないか︒e.誰が誰に︑いつどこで︑何について話しをするか︒f.無視をうける家族成員は︑いるか︒g.その家族成員は他の家族成員に対して話しをするか︒h.非言語コミュニケーションは︑何を表示しているか︒i.コミュニケーションの言語面と非言語面との間︑またはデジタル面とアナログ面との間に一致があるか︒j.コミュニケーションは︑明瞭に了解可能か︒ k.家族成員は︑たがいに他の家族性員の発言を認め合うか︒l.コミュニケーションは︑いかに中断するか︒4.変位規律︵家族の規律の発展︑維持︑変容に関する規律︶a.家族の変位規律は︑説明可能か︑変化の過程があるか︒b.家族の規律を維持する意味︑価値︑儀式︑儀礼︑神話︑様式を規定する存在は何か︒c.それらは︑いかに家族の現実構成に寄与しているか︑それらはいかに表現されるか︒d.規律は︑家族の様々な行動を統制しているか︒e.その行動は︑いかなる目的に役立っているか︒f.家族には儀式や儀礼が不足しているか︒g.家族の問題を維持している規律は︑何か︒
出典
Fre,rk,PracticA.leePress,1983,pp.345−353.Woiad,Hartman&J.SocirLaFamilyCentered︶︵日根野建訳 : ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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﹁アセスメントの要点項目﹂の
蠱多︑家族療法の世ト代文脈的理論のはン影│時間の中の家族│メ多世代間アセス.
響が強い︒また︑
蠶が理論や戦略的理論濃造厚に表出する︒多世的構代組家族内部の構造︑織の︑過程では家族療法.
文脈的理論は︑家族システム論の基礎が家族関係の空間的文脈に着目するのに対して︑その時間的文脈を重視する︒ま
た︑構造的理論はサブシステムの境界を重視し︑この構造的側面に対して戦略的理論は家族システムのホメオスタシス
︵
ン部知見をもり込み︑家族内を法把捉する視点をリッチモの療シ族視する︒家族中心ソーャをルワークは︑以上の家重 !︶
ドの﹁社会的調査の基本項目﹂に比して格段に充実させた︒
以上︑﹁アセスメントの要点項目﹂はエコシステム視座のシステム論と生態学理論で人間個々と社会環境の間の視点
に基礎を与えて︑包括的かつ多角的なワーカーの視界を拓く︒また同時に︑家族システム論ほか多世代文脈的理論︑構
造的理論︑戦略的理論といった家族療法の諸種の流派が示す知見を寄せ集めて家族内部に対して遠近法的にワーカーの
視界を支える︒﹁アセスメントの要点項目﹂は︑四の大項目の下で一〇〇をこす小項目から成り︑精度の高いプランニ
ングやインタベンションへ繋がるアセスメントを導く︒
5
.
おわりに﹁福祉相談﹂は︑各々の部門に関係せず家族や地域に関与せざるを得ない︒社会福祉が︑資本経済の発展と矛盾に呼
応して生成し︑社会変動の中の家族や地域といった基礎社会で人々の生活が成り︑そこに生ずる困苦に応答するのが
﹁福祉相談﹂の宿命だろう︒小論では︑リッチモンドのソーシャル・ケースワークに見る﹁社会的調査の基本項目﹂︑そ
してハートマンの家族中心ソーシャルワークに見る﹁アセスメントの要点項目﹂を俎上にあげた︒両者とも家族を援助
単位とする家族ソーシャルワークの系譜をなし︑前者は生活領域の多面にわたる調査項目の構成があり︑後者はこれを
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
含み家族内部の評価項目を付加する構成をとった︒そこでは︑リッチモンド以来の人間個々と社会環境の間といったソ
ーシャルワークの伝統をなす視点が貫徹する︒以上には︑具体次元で福祉専門職が責任と使命を果たすべき﹁福祉相
談﹂の視界を構成する意義がある︒抽象水準で人間個々と社会環境の間というのみでは︑地と図が浮かび沈みこむ人間
の不確実な認知世界が翻弄する︒そこでは︑福祉専門職の責任と使命は虚実まじり﹁福祉相談﹂の視界は恣意的な関心
の構成に陥るほかない︒その意味では︑家族ソーシャルワークの系譜の上に︑福祉専門職の責任と使命が視るべき地に
対する図を確認する試みとして幾分かの寄与が小論にはあるだろう︒
無論︑そこでは今日日本の福祉専門職が見究めるべき限界もある︒第一に︑時代の反映である︒﹁社会的調査の基本
︵
なのの要点項目﹂も家族療法新ン紀元を画した物語的理論トメ活ス﹂は約百年前の家族生を項視るのであり︑﹁アセ目 !︶
どと折り合いが付け難い︒第二に︑﹁社会的調査の基本項目﹂が志向する社会関係の形成にはアメリカの風土に生じた
民主主義があり︑日本的土壌に適うかという問題である︒また︑﹁アセスメントの要点項目﹂が基礎にするエコシステ
ム論は自体に民主主義の理念を帯びず︑日本社会の民主主義には危ういという問題である︒第三は︑﹁社会的調査の基
本項目﹂とフェミニズムに関係する︒リッチモンドは︑仕事を負う夫︑家事を担う妻︑そして子といった構成の家族を
基本とする︒そこでは︑フェミニズムの右左を問うことはせず当時の現実を優先する観点に立脚する︒ここでは︑日米
のフェミニスト・ソーシャルワークの動向とからみ今日の事情を勘案すべきだろう︒最後に︑家族中心ソーシャルワー
クは︑諸種の流派の家族療法を折衷統合する︒たしかに︑このことは家族内部の視点を高度に洗練することは事実であ
る︒ただし︑日本で家族療法の定着が困難な状況に鑑み︑﹁アセスメントの要点項目﹂の限度を予め弁えるべきだろ
う︒
ともかくも︑このことを踏まえて今日日本の福祉専門職の﹁福祉相談﹂の視界を具体次元で探究する必要性と可能性
に関して﹁社会的調査の基本項目﹂や﹁アセスメントの要点項目﹂が︑示唆に富むことに間違いない︒ ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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注︵1︶M.E.Richmond,SocialDiagnosis,RusselSageFoundation,1917及びM.E.Richmond,WhatIsSocialCaseWork,RusselSage Foundation,1922︵2︶A.Hartman&J.Laird,FamilyCenteredSocialWork,Practice,FreePress,1983︵3︶M.E.Richmond,1922,op.cit.,pp.98−99.︵4︶R.M.MacIver著/菊地綾子訳﹃社会学講義﹄社会思想研究会出版部︵一九五七年︶︑二二一頁︒
︵5︶日根野建﹁ケースワークの視座︱リッチモンド研究﹂日本社会福祉実践理論学会第
23年六〇〇二︵告報究研由自会大国全回︶
︵6︶M.E.Richmond,1917,op.cit.,pp.378−381.︵7︶M.E.Richmond,1917,op.cit.,p.51.︵8︶日根野建﹁ケースワークの手順︱リッチモンド研究﹂日本社会福祉学会第
53年六〇〇二︵表発究研由自会大国全回︶
︵9︶リッチモンドは︑情報源ないし協力源として協議の対象となる主だった社会資源として︑教会︑雇用主︑友人︑家主︑医療
機関︑近隣住民︑質店主︑民間機関︑公的機関︑公的文書︑親族︑学校︑労働組合︑共済組合などを挙げる︒M.E.Rich-
mond,1917,op.cit.,p.378−381.︵
︵ 1M.E.Richmond,1917,op.cit.,p.84.0︶
︵ 1M.E.Richmond,1917,op.cit.,p.361.1︶ 12を組織した︒この組織は︑九一一二年に米国慈善組織協会盟連会は︶各都市の慈善組織協会︑協一九一一年に全国慈善組織連
盟に︑一九一七年に米国慈善組織連盟に改称した後︑一九一九年に米国家族ソーシャルワーク組織連盟となった︒なお︑そ
の後には一九三〇年には米国家族福祉連盟に︑一九四六年に米国家族サービス連盟に改称する︒M・E・リッチ著/本出祐
之ほか訳﹃家族ソーシャルワーク:家族福祉の発展︱民衆に対する信頼﹄岩崎学術出版︵一九七八年︶︑二三五頁︒
︵
1oleivctpersPemsteysSlcaogiEc3スるに式正︶︶であが︑︑ここではエコシスはエテテムズ・パースペクィコブ︵シ・ルカジロテ
ム視座と略称する︒
︵
14︶﹂米本秀仁ほか編著﹃社福会祉援助技術論︵上︶﹄建帛国︵米活︶日根野建﹁社会福祉援助動開と専門援助技術の歴史的展社
︵二〇〇二年︶︑一二〇頁︒
︵
15︶日根野建︑同上︑一二七頁︒
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﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
︵
︵ 1A.Hartman&J.ird,op.cit.,pp.345−353.La6︶ 17書房︵二〇〇年六︶︑七︱八頁ァルヴ著︶亀口憲治編﹃ネ家族療法﹄ミ︒
︵
18︶亀口憲治編著︑同上︑三頁︒
︵
19頁三三︱三二︑上同︑著編治憲口亀︶︒
︵
20頁五三︱三三︑上同︑著編治憲口亀︶︒
︵
21頁二三︱三二︑上同︑著編治憲口亀︶︒
︵
22族の問題を支配するストーーリをその解決に導く代替のス家︑ちム︶物語的理論は︑システ論もとは一線を画した認識論をト
ーリーに書き換える介入を特徴とする︒亀口憲治編著︑同上︑三二︱三三頁︒ ﹁福祉相談﹂の視界に関する覚書
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