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Vol.18 , No.2(1970)005水野 弘元「別訳雑阿含経について」

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一 雑 阿 含 経 の 種 類 現 存 す る 雑 阿 含 ( 相 応 部 ) と し て は、 パ ー リ 相 応 部 と 漢 訳 に 求 那 蹟 陀 羅 訳 雑 阿 含 経 五 十 巻、 三 秦 失 訳 別 訳 雑 阿 含 経 十 六 巻、 魏 呉 失 訳 雑 阿 含 経 一 巻 の 三 種 が あ り、 そ の 他 単 経 と し て 漢 訳、 梵 文 断 片、 チ ベ ッ ト 訳 等 が あ る。 漢 訳 雑 阿 含 の 中 で 一 巻 雑 阿 含 は 二 七 経 か ら 成 る 抄 本 で あ る。 本 経 は 古 来 魏 呉 失 訳 と さ れ て い る が、 実 は 後 漢 安 世 高 訳 で あ つ て、 安 世 高 訳 七 処 三 観 経 四 七 経 ( 主 と し て 抄 訳 増 一 阿 含 ) と 同 じ 訳 語 訳 風 の も の で あ る。 五 十 巻 の 雑 阿 含 と 十 六 巻 の 別 訳 雑 阿 含 は そ れ ぞ れ 完 結 し た 雑 阿 含 で あ る。 も つ と も 五 十 巻 本 の 三 分 の 一 の 量 し か な い 別 訳 雑 阿 含 が 完 本 で あ る か 否 か に つ い て は 疑 問 が も た れ る で あ ろ う が、 諸 部 派 の 雑 阿 含 を 検 討 す る こ と に よ つ て 明 ら か と な る で あ ろ う。 諸 部 派 の 雑 阿 含 に つ い て は 諸 部 派 の 律 蔵 そ の 他 の 文 献 に 伝 え ら れ て い る。 こ れ を 結 論 的 に い う な ら ば、 諸 部 派 の 雑 阿 含 経 に は 大 別 し て 三 種 の も の が あ る。 第 一 類 は 法 蔵 部 や 化 地 部 な ど が 伝 え て い た も の で あ り、 第 二 類 は 大 衆 部 系 で 伝 え て い た も の で あ り、 第 三 類 は 説 一 切 有 部 系 や 南 方 上 座 部 ( パ ー リ 仏 教 ) が 伝 え て い た 雑 阿 含 で あ る。 そ こ で 以 上 三 類 の 雑 阿 含 の 性 格 や 内 容 を 考 察 す る こ と に し た い。 第 一 類 の 雑 阿 含 経 に つ い て は、 法 蔵 部 の 四 分 律、 そ の 系 統 ( 1) と 考 え ら れ る 毘 尼 母 経、 お よ び 化 地 部 の 五 分 律 に 紹 介 さ れ て い る。 ま ず 四 分 律 で は そ の 巻 五 四 に、 第 一 結 集 で 諦 出 さ れ た 雑 阿 含 と し て 雑 二 比 丘 ・ 比 丘 尼 ・ 優 婆 塞 ・ 優 婆 私 ・ 諸 天 一 雑 二 帝 釈 一 雑 レ魔、 雑 二 梵 王 一 集 為 二 雑 阿 含 一 ( 大 正 二 二 ・ 九 六 八 b ) を 掲 げ て い る。 ま た 毘 尼 母 経 巻 四 に も、 与 二 比 丘 一相 応、 与 二 比 丘 尼 一相 応、 与 二 帝 釈 一相 応、 与 二 諸 天 一相 応、 与 二 梵 王 一相 応、 如 レ是 諸 経、 総 為 二雑 阿 含 一 ( 大 正 二 四 ・ 八 一 八 a ) と さ れ て い る。 五 分 律 で は 巻 三 〇 に お い て、 此 是 雑 説 為 二 比 丘 ・ 比 丘 尼 ・ 優 婆 塞 ・ 優 婆 夷 ・ 天 子 ・ 天 女 一説、 今 別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 一

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-482-別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 二 集 為 二 一 部 一 名 二 雑 阿 含 一 ( 大 正 二 二 ・ 一 九 一 a ) と あ る。 こ れ ら は 第 一 結 集 で 調 出 し た 雑 阿 含 と さ れ て い る が、 後 世 に 法 蔵 部 や 化 地 部 で 伝 え て い た 雑 阿 含 の 内 容 を 示 す も の で あ ろ う。 そ れ に よ れ ば、 こ れ ら の 部 派 で は 雑 阿 含 の 中 に 比 丘 ・ 比 丘 尼 ・ 優 婆 塞 ・ 優 婆 夷 ・ 天 子 ・ 天 女 ・ 梵 天 ・ 帝 釈 ・ 魔 王 等 に 関 す る 経 典 を 集 録 し て い た こ と が 知 ら れ る。 こ れ ら の 経 曲 ハ は 主 と し て 通 俗 的 な 説 法 に 属 す る。 次 に 第 二 類 の 雑 阿 含 を 記 載 し て い る 大 衆 部 の 摩 詞 僧 舐 律 は そ の 巻 三 二 の 第 一 結 集 伝 に お い て、 雑 阿 含 経 の 内 容 と し て、 文 句 雑 者、 集 為 二 雑 阿 含 一 所 レ 謂 根 雑 ・ 力 雑 ・ 覚 雑 ・ 道 雑、 如 レ 是 比 等 名 為 レ 雑、 ( 大 正 二 二 ・ 四 九 一 c ) と あ る。 第 一 類 に も あ つ た が 雑 と は 相 応 ( sa m y u k ta, s a m y u tt a ) の 意 味 で あ る。 第 二 類 で は 雑 阿 含 と し て 五 根 ・ 五 力 ・ 七 覚 支 ・ 八 正 道 等 の 修 道 関 係 の 相 応 経 を 集 録 し て い た こ と が 知 ら れ る。 第 三 類 の 雑 阿 含 と し て、 有 部 毘 奈 耶 雑 事 を 見 る に、 そ の 巻 三 九 の 第 一 結 集 伝 で は、 雑 阿 含 ( 相 応 阿 笈 摩 ) の 内 容 と し て、 是 五 纏 相 応 者、 即 以 二 纏 品 一而 為 二 建 立 一 若 与 二 六 処 十 八 界 一相 応 者、 即 以 二 処 界 品 一而 為 二 建 立 一 若 与 二 縁 起 聖 諦 一相 応 者、 即 名 二 縁 起 ︹聖 諦 ︺ 一而 為 二 建 立 一 若 声 聞 所 説 者、, 於 二 声 聞 品 処 一而 為 二 建 立 一 若 是 仏 所 説 者、 於 二 仏 品 処 一而 為 二 建 一立 一 若 与 二念 処 ・ 正 勤 ・ 神 足 ・ 根 ・ 力 ・ 覚 ・ 道 分 一相 応 者、 於 二 聖 道 品 処 一而 為 二建 立 一 若 経 与 二伽 陀 一相 応 者、 此 即 名 為 二 相 応 阿 笈 摩 一 ( 大 正 二 四 ・ 四 〇 七 b ) と 記 載 し て い る。 さ ら に 説 一 切 有 部 の 立 場 を 継 承 し て い る 喩 伽 師 地 論 で も、 そ の 巻 八 五 の 三 蔵 紹 介 の 場 所 で、 雑 阿 含 に 関 し て は、 雑 阿 笈 摩 者、 謂 於 二 是 中 一 世 尊 観 二待 彼 彼 所 化 一 宣 二説 如 来 及 諸 弟 子 所 説 相 応、 纏 ・ 界 ・ 処 相 応、 縁 起 ・ 食 ・ 諦 相 応、 念 住 ・ 正 断 ・ 神 足 ・ 根 ・ 力 ・ 覚 支 ・ 道 支 ・ 入 出 息 念 ・ 学 ・ 証 浄 等 相 応 一 又 依 二 八 衆 一説 二衆 相 応 一 後 結 集 者 為 レ令 二 聖 教 久 住 一 結 二 喘 柁 南 頗 一 随 二 其 所 応 一次 第 安 布。 当 レ 知 如 レ 是 一 切 相 応 略 由 二 三 相 一 何 等 為 レ 三、 一 是 能 説、 二 是 所 説、 三 是 所 為 説。 若 如 来 若 如 来 弟 子、 是 能 説、 如 二 弟 子 所 説、 仏 所 説 分 叩 若 所 二 了 知 一若 能 了 知、 是 所 説、 如 二 五 取 纏 ・ 六 処 ・ 因 縁 相 応 分 及 道 品 分 殉 若 諸 芯 舞 ・ 天 ・ 魔 等 衆、 是 所 為 説、 如 二 結 集 品 一 如 レ是 一 切 粗 略 標 二 挙 能 説 ・ 所 説 及 所 為 説 一 即 彼 一 切 事 相 応 教、 間 厨 鳩 集、 是 故 説 名 二 雑 阿 笈 摩 一 即 彼 相 応 教 ( 大 正 三 〇 ・ 七 七 二 c ) と 説 明 し て い る。 こ の 第 三 類 の 雑 阿 含 に は 第 一 類 の 比 丘 乃 至 魔 梵 等 の 通 俗 的 経 典 も、 第 二 類 の 修 道 論 的 な 経 典 も 含 み、 さ ら に 纏 ・ 処 ・ 界 ・ 諦 ・ 縁 起 等 の 根 本 教 理 の 経 典 を も 加 え た 集 録 で あ る こ と が 知 ら れ る。 ま た 撰 集 三 蔵 及 雑 蔵 伝 に 雑 阿 含 に 関 し て、 此 法 当 拠 学 レ 之 喜 忘 欲 レ 断 二 諸 結 一 是 故 日 レ 雑。 此 法 等 含 義 味 共 倶 聞 レ之 断 レ 疑 故 名 二等 含 幻 是 修 行 地 禅 智 所 趣 等 二 見 諸 法 一

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是 名 二 等 含 叩 尽 此 経 中 撮 二 行 両 端 一 聞 者 多 レ 疑 故 名 二 等 含 一 部 外 雑 経 諸 天 讃 偶 皆 入 二 其 中 一 故 名 二等 含 一 ( 大 正 四 九 ・ 三 b 以 下 ) と 説 い て い る。 こ れ は 雑 阿 含 が 煩 悩 疑 惑 を 断 ず る 修 行 道 や 諸 天 魔 梵 等 の 偶 経 を 含 む こ と を 説 い た も の で あ る か ら、 や は り 第 三 類 に 属 す る と 見 ら れ る。 因 み に 法 憧 は 倶 舎 論 稽 古 巻 上 に ﹁ 按 二 雑 含 一 経 ↓ 諸 部 有 二 大 大 小 二 本 一諦 レ 焉 ﹂ ( 大 正 六 四 ・ 四 四 六 a ) と し、 同 巻 下 に ﹁ 雑 含 有 二 大 小 二 本 一 所 四 以 称 三 所 レ 謂 別 雑 阿 含 而 為 二 小 本 一 者 也 ﹂ ( 大 正 六 四 四 六 五 c ) と な し、 漢 訳 雑 阿 含 に 大 小 の 二 本 が あ る と こ ろ か ら、 諸 部 派 の 雑 阿 含 に は 二 種 の も の が あ る と し て い る。 二 現 存 の 雑 阿 含 経 雑 阿 含 経 に は 諸 部 派 に よ つ て 三 類 の 相 違 が あ る こ と を 見 て き た が、 こ れ を 現 存 の 雑 阿 含 経 に つ い て 見 る に、 結 論 的 に い え ば、 別 訳 雑 阿 含 経 は 第 一 類 に 属 し、 五 十 巻 の 雑 阿 含 経 と パ ー リ 相 応 部 は 第 三 類 に 属 す る。 そ こ で こ れ に つ い て 検 討 し て 見 た い。 ま ず 別 訳 雑 阿 含 経 は 十 六 巻、 三 六 四 経 か ら 成 り、 こ の 中 の 三 経 ( 第 八 七 経、 第 一 三 九 経、 第 二 九 九 経 ) 以 外 は す べ て 雑 阿 含 経 の 中 に そ の 相 当 経 が 見 出 さ れ る。 こ の 点 か ら す れ ば、 別 訳 雑 阿 含 は 五 十 巻 雑 阿 含 の よ う な 大 部 の も の か ら の 抄 出 で は な い か と も 考 え ら れ る け れ ど も、 前 に 見 た よ う に、 通 俗 的 な 経 典 を 中 心 と し て 集 め た 第 一 類 の 雑 阿 含 に 属 す る の で あ る。 そ こ で 別 訳 雑 阿 含 の 内 容 を 見 る に、 そ こ に は 比 丘 ・ 比 丘 尼 ・ 優 婆 塞 ・ 梵 志 (沙 門 ) ・ 婆 羅 門 ・ 諸 天 ・ 天 子 ・ 梵 天 ・ 帝 釈 ・ 魔 ・ 夜 又 ・ 馬 ・ 長 夜 無 明 ( 輪 廻 ) に 関 す る 通 俗 的 な 諸 経 典 が 収 め ら れ て い る。 本 経 に は そ の よ う な 項 目 に よ る 分 類 は 明 示 さ れ て い な い が、 各 項 目 を 経 曲 ハ 番 号 に よ つ て 掲 げ る な ら ば 次 の よ う に な る。 一、 比 丘 に 関 す る 経 典 は 四 八 経 あ る。 そ の 内 訳 は、 a一 -一 一 経、 b一 二 -二 二 経、 c一 一 一 -一 二 一 経 (迦 葉 )、 d二 二 四 -二 三 〇 経 ( 婆 誓 奢 )、 e二 五 〇 -二 五 七 経 ( 婆 奢 脅 ) で あ る。 二、 比 丘 尼 に 関 す る 経 典 は 二 一 四 -二 二 三 経 の 一 〇 経 で あ る。 三、 優 婆 塞 に 関 す る も の は 四 一 経 あ る。 そ れ は、 a五 三 -六 二 経 ( 波 斯 匿 )、 b六 三 -七 三 経 ( 波 斯 匿 )、 c八 五 経 ( 長 者 )、 d一 二 二 -一 三 一 経 ( 聚 落 主 )、 e一 五 二 -一 六 〇 経 ( 釈 摩 男 ) と な つ て い る。 四、 梵 志 (沙 門 ) に 関 す る も の は、 a一 九 〇 -一 九 八 経 (憤 子 梵 志 )、 b一 九 九 -二 一 三 経 ( 種 々 梵 志 ) の 二 四 経 で あ る。 五、 婆 羅 門 ・ 摩 納 に 関 す る も の は 三 七 経 あ る。 そ れ は a七 四 -八 四 経、 b八 六 -一 〇 〇 経、 c二 五 八 -二 六 八 経 で あ る。 六、 諸 天 に 関 す る 経 典 は 一 〇 二 経 あ る。 そ の 内 訳 は、 a一 別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 三

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別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 四 三 二 -一 四 二 経、 b一 六 一 -一 八 〇 経、 c一 八 一 -一 八 九 経、 d二 三 一-二 四 九 経、 e二 六 九 -二 八 七 経、 f二 八 八 -二 九 七 経、 g三 五 一 -三 六 四 経 で あ る。 七、 天 子 に 関 す る も の は 二 九 八 -三 一 七 経 の 二 〇 経 で あ る。 八、 梵 天 に 関 す る 経 典 は 一 〇 一 -一 一 〇 経 の 一 〇 経 で あ る。 九、 帝 釈 に 関 す る 経 典 に は、 a三 三 -四 二 経、 b四 三 -五 二 経 の 二 〇 経 が あ る。 一 〇、 魔 に 関 す る も の に は 二 三-三 二 経 の 一 〇 経 が あ る。 一 一、 夜 又 に 関 す る 経 典 に は 三 一 八 -三 二 九 経 の 一 二 経 が あ る。 一 二、 馬 に 関 す る 経 典 に は 一 四 三 -一 五 一 経 の 九 経 が あ る。 一 三、 長 夜 無 明 ( 無 窮 輪 廻 ) に 関 す る 経 典 に は 三 三 〇 -三 五 〇 経 の 二 一 経 が あ る。 以 上 の 十 三 の 項 目 は 第 一 類 の 雑 阿 含 の 内 容 と さ れ て い る 比 丘 ・ 比 丘 尼 ・ 優 婆 塞 ・ 諸 天 ・ 天 子 ・ 梵 天 ・ 帝 釈 ・ 魔 等 に 関 す る 経 典 と 同 類 の も の で あ る こ と が 知 ら れ る。 夜 又 ・ 馬 ・ 長 夜 無 明 に 関 す る 経 典 も 通 俗 的 な も の で あ る。 こ の 意 味 で、 別 訳 雑 阿 含 は 第 一 類 の 雑 阿 含 で あ る こ と が 明 ら か で あ る。 そ し て 別 訳 雑 阿 含 三 六 四 経 中 の 三 経 を 除 い た 三 六 一 経 は、 す べ て そ の 相 当 経 が 五 十 巻 の 雑 阿 含 経 に 見 出 さ れ る か ら、 一 ( 2) 三 六 二 経 ( 実 は 二 二 六 三 経 ) か ら 成 る 雑 阿 含 経 は 右 の 通 俗 経 典 の ほ か に、 他 の 部 類 の 経 典 千 余 経 を 含 む こ と が 知 ら れ る。 と こ ろ で 現 存 の 漢 訳 雑 阿 含 経 は そ の 組 織 が 乱 れ て 本 来 の 姿 を 失 つ て お り、 さ ら に 元 来 の 雑 阿 含 に は 存 在 し な か つ た 阿, 育 王 響 喩 ( A s o k a v adana) の 諸 経、 す な わ ち 第 六 〇 四 経 ( 巻 二 三 )、 第 六 四 〇 -六 四 一 経 (巻 二 五 ) が 混 入 し て い る。 こ れ に 比 す れ ば パ ー リ 相 応 部 ( 雑 阿 含 ) は 五 晶 五 十 六 相 応 に 分 類 さ れ、 経 典 の 部 類 を 区 別 す る に 便 利 で あ る。 い ま 別 訳 雑 阿 含 中 の 諸 経 典 に 相 当 す る パ ー リ 相 応 部 中 の 経 典 の 所 属 を 見 る に、 そ の 多 く の も の は 通 俗 経 典 を 集 め た パ ー リ 有 偶 品 の 中 に あ り、 他 の 教 理 や 修 道 の 関 係 経 典 を 集 め た 諸 品 の 中 に は 僅 か し か 相 当 経 は 見 ら れ な い。 こ れ を 今 少 し 具 ハ 体 的 に 見 る な ら ば、 パ ー リ 相 応 部 五 品 中 の、 第 一 の 有 偶 品 に は 次 の 十 一 相 応 が 含 ま れ て い る が、 そ の す べ て の 相 応 に 別 訳 雑 阿 含 の 相 当 経 が 見 出 さ れ る。 十 一 相 応 と は、 1 天、 2 天 子、 3 僑 薩 羅 ( 波 斯 匿 )、 4 魔、 5 比 丘 尼、 6 梵 天、 7 婆 羅 門、 8 朋 善 舎、 9 林、 10 夜 又、 11 帝 釈 の 諸 相 応 で あ る。 第 二 の 因 縁 品 は 十 二 縁 起 等 を 説 く 教 理 的 な も の が 多 く、 十 相 応 か ら 成 つ て い る が、 そ の 中、 別 訳 雑 阿 含 の 相 当 経 が 多 少 で も 見 ら れ る も の は、 15 無 始 ( 輪 廻 )、 16 迦 葉、 21 比 丘 の 三 相

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応 で あ り、 20 響 喩 に も 竜 に 関 す る 経 典 が 一 経 ほ ど 相 当 し て い る。 第 三 の 纏 品 は 五 纏 関 係 の 経 典 を 多 く 含 み、 十 二 相 応 か ら 成 つ て い る が、 そ こ で は、 33 ワ ッ チ ャ ゴ ッ タ 相 応 だ け が 別 訳 雑 阿 含 の 憤 子 梵 志 に 関 す る 諸 経 典 と 相 当 し て い る。 第 四 の 六 処 品 は 十 二 処 等 に 関 す る 教 理 的 経 典 を 含 み、 十 相 応 か ら 成 つ て い る。 こ の 中 で、 41 聚 落 主、 44 無 記 の 二 相 応 の 中 に 別 訳 雑 阿 含 の 相 当 経 が 見 出 さ れ る。 第 五 の 道 品 は 修 道 関 係 の 諸 経 を 集 め た も の で あ つ て、 十 一 相 応 か ら 成 る が、 そ こ に は、 47 念 処 相 応 の 中 の 梵 天 の 関 す る 一 経 と、 55 須 陀 疸 相 応 中 の 摩 詞 男 に 関 す る 三 経 だ け が 別 訳 雑 阿 含 の も の と 相 当 し て い る。 要 す る に 別 訳 雑 阿 含 は 通 俗 的 経 典 を 中 心 と し て 集 め ら れ た も の で あ り、 こ れ に 対 し て パ ー リ 相 応 部 や 漢 訳 雑 阿 含 は 通 俗 的 経 典 の ほ か に、 縁 起 ・ 五 纏 ・ 十 二 処 ・ 十 八 界 等 の 諸 教 理 お よ び 四 諦 八 正 道 そ の 他 の 修 道 関 係 の 諸 経 を 多 く 含 ん で い る。 そ れ は 前 に 第 三 類 の 雑 阿 含 と し て 紹 介 し た も の と 合 致 し て い る。 以 上 の 考 察 か ら、 別 訳 雑 阿 含 は 漢 訳 雑 阿 含 や パ ー リ 相 応 部 の 一 部 分 を な し て い る こ と が 知 ら れ る が、 し か し 別 訳 雑 阿 含 は 決 し て 抄 略 さ れ た も の で は な く、 第 一 類 の 雑 阿 含 と し て 完 結 し た 独 立 の も の で あ る こ と が 知 ら れ る。 三 別 訳 雑 阿 含 の 訳 出 別 訳 雑 阿 含 は 大 正 蔵 経 で は ﹁ 失 二 訳 人 名 ↓ 今 付 二 秦 録 一﹂ と さ れ て い る。 つ ま り 訳 者 不 明 の 失 訳 経 で 秦 代 の 訳 出 で あ る と さ れ て い る。 秦 代 と は、 前 秦 ( 三 五 一 -三 九 四 )、 後 秦 ( 三 八 四 -四 一 七 )、 西 秦 ( 三 八 五-四 三 一 ) の 三 秦 時 代 を 指 す。 本 経 を 三 秦 時 代 の 訳 出 で あ る と 推 定 し た の は 智 昇 の 開 元 録 ( 七 三 〇 ) で あ る。 す な わ ち 同 巻 一 三 に 別 訳 雑 阿 含 経 二 十 巻 二 帖 失 訳 経 中 子 註 有 二 秦 言 字 一 錐 レ 不 レ 的 二知 訳 人 姓 名 一 必 是 三 秦 代 訳、 今 付 二 秦 録 右 此 部 経 典 与 二 前 経 (雑 阿 含 ) 文 一錐 二先 後 不 次 一 子 細 尋 究、 不 レ 出 二 前 経 一 此 但 撮 要 ( 故 為 二別 部 一 ( 大 正 五 五 ・ 六 一 〇 c) と あ る の が そ れ で あ る。 智 昇 は 別 訳 雑 阿 含 は 雑 阿 含 を 撮 要 し た 抄 経 ( 別 経 ) と 見 て い る が、 こ れ は 誤 つ て い る こ と は 前 来 の 論 説 で 知 ら れ る。 彼 は 別 訳 雑 阿 含 の 第 三 二 六 経 に 毘 喫 り ( v ir a ) と い う 比 丘 尼 名 を 細 註 し て ﹁ 毘 喫 秦 言 雄 也 ﹂ ( 大 正 二。 四 八 三 b ) と あ る 点 か ら、 こ の 細 註 が 翻 訳 関 係 者 に よ つ て 加 え ら れ た も の と 見 て、 そ の 訳 出 が 秦 代 で あ る と 査 定 し た の で あ る。 こ れ は 正 し い 推 定 と い え る。 と こ ろ が 法 憧 は 倶 舎 論 稽 古 巻 上 で、 智 昇 の 説 に 従 わ ず、 別 訳 雑 阿 含 の 訳 文 の 体 裁 を 見 る と、 東 奮 以 下 の 時 代 の も の で は 別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 五

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別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 六 な く、 魏 脅 時 代 の 古 い 訳 出 で あ つ て、 細 註 の 秦 の 字 は 音 通 の 否 の 字 を 誤 つ た も の か も 知 れ な い と い つ て い る。 ( 大 正 六 四 ・ 四 四 六 a) し か し 後 で の べ る よ う に 別 訳 雑 阿 含 の 訳 文 の 体 裁 は 雑 阿 含 経 と か な り 類 同 し、 少 く と も 羅 什 の 新 し い 翻 訳 の 影 響 を 受 け た も の で あ る か ら、 智 昇 の 推 定 の 如 く 三 秦 代 と 見 て よ い で あ ろ う。 さ て 別 訳 雑 阿 含 経 が 経 録 に 現 わ れ た の は 階 の 法 経 録 ( 五 九 四 ) が 最 初 で あ つ て、 そ れ 以 前 の 僧 祐 ( -五 一 九 ) の 出 三 蔵 記 集 で は 本 経 は 全 く 言 及 さ れ て い な い。 法 経 録 で は そ の 巻 三 に 失 訳 経 と し て 別 訳 雑 阿 含 経 二 十 巻 ( 大 正 五 五 ・ 一 三 〇 b) を 掲 げ て い る。 そ こ で は 単 に 失 訳 と あ る だ け で、 何 時 代 の も の か を 示 し て い な い。 法 経 録 以 後 の 諸 経 録 は す べ て 別 訳 雑 阿 含 を 失 訳 と し て 記 載 し て お り、 前 述 の よ う に 開 元 録 が こ れ を 三 秦 失 訳 と 査 定 し た。 こ こ で 本 経 が 五 十 巻 の 雑 阿 含 に 対 し て 別 訳 と 呼 ば れ る よ う に な つ た の は 何 故 で あ る か を 考 え て 見 た い。 本 経 は 実 は 雑 阿 含 経 よ り も 少 く と も 十 数 年 以 前 に 訳 さ れ た の で あ る か ら、 最 初 は 単 に 雑 阿 含 経 と さ れ て い た の で あ ろ う。 と こ ろ が 五 十 巻 の 雑 阿 含 が 訳 出 さ れ て か ら 数 十 年 後 に 二 十 巻 ( 現 在 は + 六 巻 に 調 巻 さ れ て い る ) の 雑 阿 含 の 存 在 が 知 ら れ、 二 つ の 雑 阿 含 を 区 別 す る た め に 小 さ い 方 を 別 訳 雑 阿 含 と 呼 ぶ よ う に な つ た も の と 思 わ れ る。 さ て 別 訳 雑 阿 含 が 三 秦 代 ( 三 五 一 -四 三 一 ) の 訳 出 で あ る と す れ ば、 そ れ は 五 十 巻 雑 阿 含 の 訳 出 ( 四 四 三 ) よ り も 前 で あ る と い う こ と に な る が、 そ れ で は 後 者 は 前 者 の 存 在 を 知 り、 こ れ を 参 照 し て 訳 さ れ た も の で あ ろ う か。 結 論 的 に い え ぱ 両 者 は 全 く 無 関 係 に 別 々 に 訳 出 さ れ た も の ら し い。 そ こ で ま ず 別 訳 雑 阿 含 の 訳 出 に つ い て 考 え て 見 た い。 本 経 が 三 秦 の 中 で 前 秦 ( 符 秦 ) 代 の も の と す れ ば、 そ れ は 釈 道 安 の 時 代 で あ る か ら、 道 安 前 後 の 前 秦 に お け る 訳 出 経 は ほ と ん ど 僧 祐 の 出 三 蔵 記 集 に 記 載 さ れ て い る か、 そ れ に 言 及 し た 記 録 が 残 さ れ て い る か で あ る。 と こ ろ が 出 三 蔵 記 集 は 五 十 巻 の 雑 阿 含 は 掲 げ て い る が 別 訳 雑 阿 含 に つ い て は 一 言 も ふ れ て い な い。 し か も 前 秦 時 代 は 羅 什 の 渡 東 以 前 に 終 つ て い る。 そ れ で は 別 訳 雑 阿 含 の 訳 出 は 次 の 後 秦 (銚 秦 ) 時 代 と 見 ら れ る で あ ろ う か。 後 秦 は 鳩 摩 羅 什 時 代 前 後 に あ た り、 こ の 時 代 の も の も 前 秦 と 同 じ く 長 安 を 中 心 と す る も の で あ る か ら、 多 く は 出 三 蔵 記 集 に 記 載 ま た は 言 及 さ れ て い る の で あ る。 結 局 三 秦 の 中 で 出 三 蔵 記 集 が そ の 訳 出 経 を 記 載 し て い な い の は 西 秦 ( 乞 伏 秦 ) の も の で あ る。 西 秦 は 甘 粛 省 の 苑 川 を 首 都 と な し、 西 域 に 近 い 辺 鄙 な 地 方 で あ る 上 に 戦 乱 相 次 い で 中 央 と の 連 絡 が 不 十 分 で あ つ た か ら、 こ の 地 方 で 経 典 翻 訳 が な さ れ て も、 長 安 あ た り の 訳 出 経 の よ う に 中 国 仏 教 界 に 知 ら れ な

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い 場 合 が 多 か つ た と 見 な け れ ば な ら な い。 現 に 出 三 蔵 記 集 は 西 秦 代 の 訳 経 に つ い て は、 聖 堅 訳 の 虚 空 蔵 経 八 巻 だ け を 掲 げ、 し か も そ れ は 補 遺 的 に 最 後 の 方 に 記 載 さ れ て い る に す ぎ な い。 ( 大 正 五 五 ・ 一 三 c) 西 秦 時 代 か ら 七 ・ 八 十 年 を 経 た 梁 代 に お い て さ え も、 西 秦 訳 出 の 経 典 は 華 中 に は ほ と ん ど 知 ら れ て い な か つ た。 と こ ろ が 梁 代 か ら 七 ・ 八 十 年 後 の 階 代 に な る と、 費 長 房 の 歴 代 三 宝 紀 ( 五 五 七 ) は 巻 九 に 西 秦 の 聖 堅 訳 経 と し て、 前 述 の 虚 空 蔵 経 の ほ か に 演 道 俗 経 乃 至 七 女 本 経 の 十 三 部 を 掲 げ、 西 秦 失 訳 と し て 八 部 の 経 典 を 載 せ て い る。 (大 正 四 九 ・ 八 三 a以 下 ) も つ と も そ の 中 に は 信 頼 の お け な い 経 典 も あ る か も 知 れ な い が。 下 つ て 唐 の 開 元 録 ( 七 三 〇 ) は そ の 巻 四 に 西 秦 代 訳 経 と し て、 聖 堅 に 十 五 部、 失 訳 経 に 四 十 一 部 を 掲 げ て い る。 ( 大 正 五 五 ・ 五 一 七 c以 下 ) こ の 中 に は 従 来 の 経 録 の 記 載 を そ の ま ま 継 承 し た も の も あ る が、 智 昇 自 身 が 秦 代 失 訳 と 査 定 し た も の が 二 十 部 ほ ど あ つ て、 別 訳 雑 阿 含 も こ の 中 に 含 ま れ て い る。 そ こ で は 単 に 秦 代 と さ れ て い る が、 そ の 多 く は 辺 鄙 な 西 秦 地 方 で 訳 出 さ れ た も の で あ ろ う。 別 訳 雑 阿 含 は 西 秦 ( 三 八 五 -四 三 一 ) の 最 後 の 時 代 に 訳 さ れ た と し て も、 宋 の 元 嘉 十 七 年 ( 四 四 三 ) に 訳 出 さ れ た 雑 阿 含 経 よ り も 十 数 年 前 で あ る。 雑 阿 含 の 翻 訳 よ り 五 十 余 年 後 の 僧 祐 の 出 三 蔵 記 集 さ え 別 訳 雑 阿 含 の 存 在 を 知 ら な か つ た の で あ る か ら、 五 十 余 年 前 の 雑 阿 含 の 訳 出 時 に は 同 じ 建 業 ( 南 京 ) に お い て 別 訳 雑 阿 含 の 存 在 が 知 ら れ て い た は ず は な か つ た で あ ろ う。 従 つ て 求 那 蹟 陀 羅 は 雑 阿 含 を 翻 訳 す る に 当 つ て、 別 訳 雑 阿 含 を 参 照 す る こ と は で き な か つ た。 し か し 雑 阿 含 と 別 訳 雑 阿 含 の 訳 語 訳 風 は か な り 類 似 し て い て、 そ こ に 甚 だ し い 相 違 は 見 ら れ な い。 こ れ を 経 典 形 式 に つ い て 見 る に、 雑 阿 含 は ﹁ 如 是 我 聞、 一 時 仏 住 ⋮⋮仏 説 是 経 已、 諸 比 丘 聞 仏 所 説、 歓 喜 奉 行 ﹂ と あ り、 別 訳 は ﹁ 如 是 我 聞、 一 時 仏 在 ⋮⋮仏 説 是 経 已、 諸 比 丘 聞 仏 所 説、 歓 喜 奉 行 ﹂ と あ つ て、 両 者 は ﹁ 仏 住 ﹂ と ﹁ 仏 在 ﹂ の 差 異 以 外 は 全 同 で あ る。 そ の 他 両 者 の 共 通 の 訳 語 は 枚 挙 に い と ま が な く、 と も に 同 時 代 の 翻 訳 で あ る こ と を 思 わ せ る。 両 者 の 訳 語 の 相 違 に つ い て 見 る に、 雑 阿 含 よ り も 別 訳 は 音 訳 語 を 少 な く し て い る。 例 え ば 十 二 部 経 に つ い て そ の 差 異 を 見 る に、 雑 阿 含 で 伽 陀 と あ る の を 別 訳 は 説 偶 と し、 そ の 他、 阿 波 陀 那 と 本 事、 閨 多 伽 と 本 生、 阿 浮 多 達 摩 と 未 曾 有 が そ れ で あ る。 ま た 両 者 の 訳 語 の 異 な る も の と し て、 雑 阿 含 の 三 不 善 法 が 別 訳 で は 三 非 法、 そ の 他、 瓶 沙 と 頻 婆 娑 羅、 欝 碑 羅 迦 葉 と 優 楼 頻 螺 迦 葉、 僧 迦 藍 (S a m g ra m a jit ) と 僧 鉗、 な ど が あ る。 三 不 善 法 と 三 非 法 で は 前 者 が 新 し い 訳 と 考 え ら れ る が、 瓶 沙 と 頻 婆 娑 羅、 欝 稗 羅 と 優 楼 頻 羅 で は 後 者 が 新 し い と も 考 別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 七

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別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 八 え ら れ る。 こ の 点 で 訳 語 に よ る 両 者 の 訳 出 年 代 の 先 後 は そ れ ほ ど 明 瞭 で な い。 そ れ は 両 者 は 翻 訳 に お い て の 直 接 関 係 は な か つ た と し て も、 年 代 的 に 近 く、 と も に 羅 什 的 な 訳 語 訳 風 の 影 響 を 受 け て い る た め に 類 似 の も の と な つ た の で あ ろ う。 四 別 訳 雑 阿 含 経 の 所 属 部 派 別 訳 雑 阿 含 の 所 属 部 派 に つ い て は 従 来 余 り 論 ぜ ら れ て い な い。 た だ 法 撞 は こ れ を 飲 光 部 所 属 で あ る と し て い る。 す な わ ち 彼 の 倶 舎 論 稽 古 巻 上 に よ れ ば、 余 嘗 読 二 別 訳 雑 含 ↓ 而 断 為 二 飲 光 部 所 謂 本 一 蓋 有 レ 徴 有 レ 義、 可 三 以 定 二 其 説 一已、 所 謂 余 部 言 指 二 飲 光 部 一 普 光 日、 余 部 経 者 法 密 部 経、 未 レ 知 二 何 拠 一 且 不 レ言 二 何 経 出 一 果 乎 憶 説 也、 或 三 蔵 相 伝 之 説、 亦 不 レ 可 レ 従 ( 大 正 六 四 ・ 四 四 六 a) と あ る。 法 憧 が 別 訳 雑 阿 含 を 飲 光 部 所 属 と し た の は、 倶 舎 論 巻 二 三 に 以 三契 経 説 二天 七 及 人 一 飲 光 部 経 分 明 別 説 下 於 二 人 天 処 一各 受 中 七 生 上 ( 大 正 二 九 ・ 一 二 三 b) と あ り、 法 憧 は 現 在 の 別 訳 雑 阿 含 巻 八 ( 一 六 〇 ) の 於 二 人 天 中 一 七 生 七 死、 得 レ 尽 二 苦 際 一 ( 大 正 二 ・ 四 三 四 b) の 文 が 倶 舎 論 引 用 の 飲 光 部 経 に 同 じ い と し て い る。 す な わ ち 倶 舎 論 稽 古 巻 下 に 飲 光 部 経 至 受 七 生、 小 本 雑 含 ( 別 訳 雑 阿 含 ) 日、 於 人 天 中、 七 生 七 死 得 尽 苦 際、 余 断 以 為 二 飲 光 部 経 一者、 山豆 不 レ 然 也、 普 光 ・ 法 宝 輩 皆 謂 レ 引 三 一経 証 一謬 ( 大 正 六 四 ・ 四 六 〇 a) と な し、 普 光 や 法 宝 が 前 の 倶 舎 論 の 文 は 二 つ の 経 証 を 掲 げ て い る と す る の は 誤 り で、 こ れ は と も に 飲 光 部 経 の み を 引 用 し た も の で あ り、 そ れ は 別 訳 雑 阿 含 の 文 と 一 致 す る か ら、 別 訳 雑 阿 含 は 飲 光 部 所 属 で あ る と 断 定 し て い る の で あ る。 倶 舎 論 の 文 は、 極 七 返 生 は 人 に 七 回、 天 に 七 回 生 ま れ る こ と の 経 証 を 挙 げ て い る の で あ つ て、 別 訳 雑 阿 含 の ﹁ 於 人 天 中、 七 生 七 死 得 尽 苦 際 ﹂ の 文 は 人 と 天 を 合 し て 七 生 七 死 す る と 解 さ れ、 人 天 各 別 の 意 味 は 出 て い な い よ う で あ る か ら、 法 橦 が 倶 舎 論 の 引 用 文 と 別 訳 雑 阿 含 の 文 が 一 致 す る と し て い る の は 誤 り の よ う で あ る。 人 天 中 に 七 生 七 死 す る と い う 意 味 の 文 な ら ば、 漢 訳 諸 阿 含 の 中 に 別 に も 随 処 に 見 出 さ れ る の で あ る。 た だ 人 天 各 別 に 七 生 す る と い う 明 文 は、 別 訳 雑 阿 含 に も、 そ の 他 の 阿 含 に も 見 出 さ れ な い け れ ど も、 人 仙 経 や 信 仏 功 徳 経 と い う よ う な 単 訳 経 の 中 に、 七 来 二 人 聞 一 七 生 二 天 上 一 了 二 苦 辺 際 一( 人 仙 経、 大 正 一 ・ 二 一 四 a) 七 往 二 天 上 一 七 来 二 人 間 一 尽 二 苦 辺 際 一 ( 信 仏 功 徳 経、 大 正 一 ・ 二 五 七 b) と い う 文 が あ る が、 こ れ ら 単 経 の 所 属 部 派 は 明 ら か で な い。 と に か く 法 橦 が 別 訳 雑 阿 含 を 飲 光 部 所 属 と す る 説 は 正 し い と

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は い え な い。 さ て 別 訳 雑 阿 含 の 内 容 が 第 一 類 の 雑 阿 含 に 合 致 す る こ と は す で に 紹 介 し た が、 第 一 類 の 雑 阿 含 を 伝 え て い る 部 派 と し て は 法 蔵 部 や 化 地 部 が 知 ら れ て い る か ら、 こ の 別 訳 雑 阿 含 も 法 蔵 部 や 化 地 部 あ た り と 関 係 が あ る の で は な い か と 推 察 さ れ る。 少 く と も 第 三 類 の 雑 阿 含 を 伝 え て い る 説 一 切 有 部 や 南 方 上 座 部 の 所 属 で な い こ と は 明 ら か で あ る。 こ の 点 を 更 に 明 ら か に す る た め に、 別 訳 雑 阿 含 が 漢 訳 雑 阿 含 や パ ー リ 相 応 部 と 異 な つ た 内 容 を も つ て い る こ と を 証 明 す る こ と に し た い。 ま ず 漢 訳 雑 阿 含 と 別 訳 雑 阿 含 と の 両 者 が 相 互 に 対 応 す る 三 六 一 経 に つ い て 比 較 し て 見 る に、 経 典 の 長 さ や 繁 簡 の 面 に お い て か な り に 違 つ て い る の が 三 〇 経 ほ ど あ る。 概 し て い え ぱ 雑 阿 含 よ り も 別 訳 雑 阿 含 の 方 が 長 く て 詳 細 な 経 典 が 多 い。 例 え ば 別 訳 の 第 三 経 は 三 十 行 の も の で あ る が、 こ れ に 相 当 す る 雑 阿 含 第 一 〇 六 四 経 は 二 十 七 行 で あ る。 ま た 別 訳 第 五 経 は 十 九 行 か ら 成 る が、 こ れ に 当 る 雑 阿 含 第 一 〇 六 六 経 は 省 略 さ れ て 一 行 し か な い。 さ ら に 別 訳 第 一 六 経 は 三 段 半 ほ ど の 長 さ で あ る が、 こ れ に 相 当 す る 雑 阿 含 第 一 〇 七 七 経 は 二 段 半 し か な い。 し か し 中 に は 雑 阿 含 が 別 訳 よ り 長 い 経 典 の 場 合 も な い で は な い。 ま た 経 典 が 説 か れ た 場 所 に つ い て、 別 訳 ・ 雑 阿 ・ 相 応 部 の 三 者 を 比 較 す る に、 多 く は 三 者 は 合 致 す る け れ ど も、 中 に は 三 者 と も に 違 つ て い る 場 合、 二 者 は 同 じ で 他 の 一 つ が 違 つ て い る 場 合 な ど も あ る。 例 え ば 別 訳 第 一 経 は 弥 稀 羅 国 奄 婆 羅 園 で の 説 法 で あ る が、 雑 阿 含 相 当 経 ( 一 〇 六 二 ) や パ ー リ 相 当 経 (S. 2 1. 5 ) で は 舎 衛 国 祇 樹 給 孤 独 園 と な つ て い る。 ま た 別 訳 第 三 五 九 経 は 倶 薩 羅 国 栖 泥 窟 の 場 所 で あ る が、 雑 阿 含 の 相 当 経 ( 一 三 三 九 ) で は 王 舎 城 迦 蘭 陀 竹 園 と あ り、 パ ー り 相 当 経 (S. 9. 3 ) で は コ ー サ ラ 国 の 一 林 叢 と あ る。 ま た 別 訳 第 八 〇 経 は 舎 衛 国 舐 樹 給 孤 独 園 が 舞 台 で あ る が 雑 阿 含 の 相 当 経 ( 一 一 五 七 ) と パ ー リ 相 当 経 ( S. 7. 1. 8) は と も に 王 舎 城 迦 蘭 陀 竹 園 と な つ て い る。 さ ら に 別 訳 第 二 六 四 経 で は 王 舎 城 迦 蘭 陀 竹 園 と あ る が、 雑 阿 含 の 相 当 経 (九 八 ) で は 拘 薩 羅 と な つ て お り、 パ ー リ 相 当 経 (S. 7.2.1) で は マ ガ ダ 国 南 山 (D a k khina-g ir i) の 一 葦 村 ( E k a nala) と さ れ て い る。 ま た 別 訳 第 二 六 五 経 と パ ー リ 相 当 の ( S. 6.1.3) で は 舎 衛 国 舐 樹 給 孤 独 園 と さ れ て い る が 雑 阿 含 の 相 当 経 ( 九 九 ) で は 王 舎 城 と さ れ て い る。 次 に 三 者 の 間 で 内 容 が 相 違 し て い る も の に つ い て 見 る に、 例 え ば 別 訳 第 三 二 〇 経 に は 阿 那 律 の 諦 経 と し て ﹁ 法 句 偶 及 波 羅 延 ・ 大 徳 之 偶 ﹂ が 掲 げ ら れ て い る。 ( ま た 第 一 八 四 経 に は ﹁ 法 句 偶 及 波 羅 縁 ・ 種 種 経 偶 ﹂ と あ る。 ) こ れ に 相 当 す る 雑 阿 含 二 三 二 一 ) で は 憂 陀 那 ・ 波 羅 延 那 ・ 見 真 諦 ・ 諸 上 座 所 説 偶 ・ 比 丘 尼 所 説 偶 ・ 戸 路 偶 ・ 義 品 ・ 牟 尼 偶 修 多 羅 別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 四 九

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別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 五 〇 と さ れ て い る。 こ れ は 梵 文 天 響 喩 D iv y a vadana 等 に 掲 げ ら ( 3) れ て い る も の と 同 じ で あ つ て、 説 一 切 有 部 の 説 で あ る。 こ れ に 対 す る パ ー リ 相 当 経 (S. 10. 6) で は 単 に ﹁ 諸 法 句 d h a m m a -p a d a n i﹂ と あ る に す ぎ な い。 し か も パ ー リ で は ﹁ 法 を の べ た 句 ﹂ の 意 味 で、 法 句 経 と い う 固 有 の 経 典 を 指 し た も の で は な い。 そ れ が 別 訳 で は 具 体 的 に ﹁ 法 句 偶 ・ 波 羅 延 ・ 大 徳 偶 ( 長 老 偶 ) ﹂ と い う よ う な 固 有 の 経 典 と さ れ、 さ ら に 有 部 の 雑 阿 含 で は ﹁ 憂 陀 那 U d a n a ( -v a r g a )、 波 羅 延 那 P a r a y a n a、 見 真 諦 S a ty a d r sa、 諸 上 座 所 説 偶 S t h a v ir a -g a th a、 比 丘 尼 所 説 偶 S th a v iri-gatha、 路 偶 Saila-gatha、 義 品 Arthavargi-y a n i、 牟 尼 偶 M u n i-g a th a 等 の 諸 経 ﹂ と い う よ う に 経 典 名 を 増 広 し て い る。 ま た 十 二 分 教 列 挙 の 順 序 に つ い て 見 る に、 雑 阿 含 ( 一 一 三 八 ) で は 説 一 切 有 部 に よ る 順 序 を 掲 げ て い る の に 対 し て、 こ れ に 相 当 す る 別 訳 ( 一 一 三 ) で は こ れ と 異 な つ た 順 序 で あ つ て、 そ れ は 化 地 部 の 五 分 律 巻 一 ( 大 正 二 二 ・ 一 c) の も の と 近 ( 4) 似 し て い る。 こ れ は 別 訳 が 化 地 部 と 近 い 関 係 に あ る こ と を 思 わ せ る。 ま た 九 分 教 を 説 く 南 方 上 座 部 が 十 二 分 教 を 説 く 別 訳 と 異 な つ た 系 統 で あ る こ と は い う ま で も な い。 次 に 別 訳 雑 阿 含 に 見 ら れ る 音 訳 語 か ら、 そ の 原 本 の 言 語 が い か な る も の で あ つ た か を 推 測 し て 見 た い。 け だ し 経 典 の 言 語 に よ つ て も 多 少 部 派 関 係 が 推 知 さ れ る か ら で あ る。 結 論 的 に い え ば、 別 訳 雑 阿 含 の 原 語 は 梵 語 で も パ ー リ 語 で も な く、 一 種 の 俗 語 の も の で あ つ た ら し い。 別 訳 雑 阿 含 に 見 ら れ る 幾 つ か の 音 訳 語 に つ い て 見 る に、 例 え ば 迦 拠 多 は パ ー リ の P a k u d h a で も 梵 語 の K ra k u d h a で も な い。 闇 提 弗 多 羅 は パ ー リ の Z a ta p u tt a で も 梵 語 の Jn a ta p u tr a で も な く、 そ の 原 語 は 梵 語 に 近 い J a ti p u tr a あ た り で あ ろ う。 求 迦 戸 婆 は パ ・ 梵 の K o k a n a d a と 違 つ て い る。 迦 孫 は パ ー リ の K a k u sa n d h a で も 梵 語 の K r a k u o h a n d a で も な く、 両 者 よ り も 崩 れ た 形 で あ る。 僧 鉗 の 原 語 も パ ー リ の S a m g a m a ji や 梵 語 の S a m g r a m a -j it よ り も 簡 略 化 さ れ た も の の よ う で あ る。 烏 帯、 優 防 は パ ・ 梵 の U tt iy a に 当 る も の で あ る が、 そ の 原 語 で は 語 尾 の -y a が 省 略 さ れ た も の と 考 え ら れ る。 こ の よ う な 語 尾 の 省 略 さ れ た 例 と し て は、 -k a, -y P -r a, -v a, -d a 等 が あ つ て、 パ ー リ 語 よ り 後 代 の 俗 語 の 中 に は 語 尾 省 略 の 例 が 少 な く な い。 別 訳 に お け る 省 略 語 と 思 わ れ る も の に は 次 の よ う な も の が あ る。 戸 萄 ( パ、 Sivaka)、 因 陀 羅 ( 梵、Indraka)、 朋 迦 ( パ、 梵、 v a n k a k a )、 仏 移 ( パ、 梵、 U jj a y a )、 崔 迦 梨 ( パ、 K o k aliya)、 烏 答 ( パ、 梵、 U tt a ra )、 優 蜴 提 舎 利 ( パ、 U g g a ta sa ri r a )、 僧 伽 羅 ( パ、 梵、 S a n g a r a v a )、 迦 黙 ( パ、 梵、 K a m a d a )、 阿 脩 羅 塩

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(梵、 A S u re n d ra ) さ ら に 注 意 す べ き は 毘 笹 の 語 で あ つ て、 こ の 語 は パ ー リ 語 の vendu と は 全 く 違 つ て、 梵 語 の Visnu に 近 く、 そ の 略 形 と 思 わ れ る。 こ の よ う に 右 の 諸 音 訳 語 の 中 に パ ー リ 語 よ り も 梵 語 形 に 近 い 略 形 が 多 い の は、 別 訳 雑 阿 含 の 原 語 が 梵 語 的 傾 向 の 多 い 西 北 イ ン ド 地 方 の 俗 語 で あ つ た こ と を 思 わ せ る。 こ の 意 味 で、 こ の 原 語 は 西 北 イ ン ド 地 方 の 俗 語 と さ れ る ガ ン ダ ー ラ 語 に 近 い も の で は な か つ た か と 考 え ら れ る。 こ れ は 俗 語 法 句 経 ( G a ndhari D h a rm a pada) の 言 語 で あ り、 ま た 法 蔵 部 所 属 と さ れ る 漢 訳 長 阿 含 の 原 語 も ガ ン ダ ー ラ 語 で は な か ( 5) つ た か と さ れ て い る。 し か し 別 訳 雑 阿 含 の 音 訳 語 か ら 見 れ ば、 そ の 原 語 は 俗 語 法 句 経 の 言 語 ほ ど 崩 れ て は い な か つ た の で は な い か と 思 わ れ る。 こ れ は 漢 訳 長 阿 含 経 の 原 語 に つ い て も い え る よ う で あ る。 以 上 の 種 々 な る 方 面 か ら の 検 討 に よ つ て、 別 訳 雑 阿 含 は 西 北 イ ン ド 地 方 に 行 な わ れ て い た 法 蔵 部 ま た は 化 地 部 あ た り で 伝 え ら れ て い た 雑 阿 含 で は な い か と 考 え ら れ る。 1 金 倉 円 照 博 士 は プ ジ ル ス キ ー や バ ロ ー の 説 に 賛 意 を 表 し て、 毘 尼 母 経 を 雪 山 部 所 属 で あ ろ う と さ れ た が ( ﹁ 毘 尼 母 経 と 雪 山 部 ﹂ 日 本 仏 教 学 会 年 報 二 五 号 一 二 九 頁 以 下 )、 他 の 人 々 に ょ っ て 種 々 の 教 理 的 特 質 か ら 法 蔵 部 説 に も つ と も 近 い こ と が 論 ぜ ら れ て い る。 水 野 弘 元 ﹁ 舎 利 弗 阿 毘 曇 論 に つ い て ﹂ ( 金 倉 博 士 古 稀 記 念 ・ 印 度 学 仏 教 学 論 集 一 二 七 頁 )、 平 川 彰 初 期 大 乗 仏 教 の 研 究 四 〇 一 頁 以 下 等 参 照。 2 雑 阿 含 経 の 中 で 如 是 我 聞 の 句 を も つ た 経 典 を 一 経 と し て 数 ゆ れ ば 一 三 六 三 経 と な る。 大 正 蔵 経 が 一 三 六 二 経 と し て い る の は、 巻 四 〇 の 第 一 一 一 二 経 の 次 に あ る 一 経 ( 大 正 二 ・ 二 九 三 b) を 見 落 し て い る か ら で あ る。 3 こ れ ら の 諸 経 名 を 掲 げ て い る 説 一 切 有 部 の 文 献 と し て は、 例 え ば D iv y a v a d a n a (C owell ed.) p. 34f. に と あ り ( o f. ib id., p. 20)、 ま た 根 本 説 一 切 有 部 毘 奈 耶 薬 事 巻 三 ( 大 正 二 四 ・ 一 一 b) に は 喘 柁 南 願、 諸 上 座 頗、 世 羅 尼 頽、 牟 尼 之 頽、 衆 義 経 等 と さ れ て い る。 4 平 川 彰 初 期 大 乗 仏 教 の 研 究 七 三 四 頁 参 照。 平 川 博 士 は ﹁ 別 訳 雑 阿 含 の 十 二 部 経 は 五 分 律 と 並 ん で、 十 二 部 経 の 最 古 の 形 を 示 す 資 料 の 一 つ で あ る と 言 つ て よ い ﹂ と さ れ て い る が、 別 訳 の 所 属 部 派 に 関 し て は 言 及 さ れ て い な い。 5 J o h n B ro u g h: G a n d h a r i D h a rm a p a d a, In tr o d. p. 5 0 ff. 別 訳 雑 阿 含 経 に つ い て ( 水 野 ) 五 一

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