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! 全 日 本 手 をつなぐ 育 成 会 から 全 国 手 をつなぐ 育 成 会 連 合 会 へ 事 業 が 継 承 されたかどうか どのように 継 承 されたのかが 解 雇 された 労 働 者 が 原 職 ( 相 当 職 )に 復 帰 すべき 地 位 は 存 在 するかの 焦 点 でしたが 全 日

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Academic year: 2021

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1 不当解雇 労働契約の存在 「手をつなぐ」・全国大会・三役・各委員会などがそのまま引き継がれる

育成会分会ニュース

88号

2016.4.27

発 行: ユニオン東京合同 手をつなぐ育成会分会

〒101-0061 東京都千代田区三崎町 2-17-8 皆川ビル 301 朔気付 TEL&FAX 03-3262-4440 メール info@union-tg.org HP http://www.union-tg.org/utg/ 郵便振替 00110-8-120661 私たちは、手をつなぐ育成会の事務局で働いてきた労働者によって組織され たユニオン東京合同の分会です。2014年5月31日に労働者不当解雇が強 行され、6月1日には東京にあった事務所を滋賀県大津市へ移転されましたが、 必ず、解雇撤回させて、原職(相当職)に復帰します。

『手をつなぐ育成会』が被告となっている不当解雇無効確認裁判で

本日 4 月27日、第1回和解協議が行われます

2014年5月31日に不当解雇された当該労働者は、権利侵害に屈せず、東京地裁で被告「両会」、すなわ ち「全日本手をつなぐ育成会」と「全国手をつなぐ育成会連合会」を相手に解雇無効確認裁判をしてきましたが、 その裁判では、被告の主張と書証からも両会の実質的同一性が否定しきれなくなる中、2016年2月16日に、 裁判官から和解の打診があり、原告(労働者2名)の権利侵害を回復するための方策を被告「両会」に問う場面 となり、今日4月27日を第1回目として和解協議に入ることになりました。 ところが、和解協議に入る段階になっても、全国手をつなぐ育成会連合会が、事業を行っている全体像と、そ の担い手を積極的に明らかにしないために、原告は全国手をつなぐ育成会連合会の事業を受け持った7団体を調 査したところ、全国手をつなぐ育成会連合会が裁判所に説明してきたことと、食い違う調査結果が多数発生! 全国手をつなぐ育成会連合会の事業報告書と、事業実施団体の各事業報告書から、「偽装倒産劇」の労働者全員 解雇という攻撃の矛盾が露わになっています。そのため原告は、和解協議に先立って4月20日、裁判所に調査 報告と証拠を提出しました。 本日(4月27日)の第1回和解協議の行方は、いかに。 権利侵害と闘う皆さんは、ぜひ、権利侵害と闘う原告の応援をよろしくお願いします。 全日本手をつなぐ育成会 全国手をつなぐ育成会連合会 職員(労働者) 「偽装解散劇」 解雇の目的と理由に正当性なく無効となる いよいよ、裁判で 「偽装解散劇」の 責任が問われる 本部事務局 「事務局:滋賀県手をつなぐ育成会」ほか

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「全日本手をつなぐ育成会」から「全国手をつなぐ育成 会連合会」へ事業が継承されたかどうか、どのように継承 されたのかが、解雇された労働者が原職(相当職)に復帰 すべき地位は存在するかの焦点でしたが、「全日本手をつ なぐ育成会」と「全国手をつなぐ育成会連合会」からは、 事業の継承とそれぞれの事業の実態・事実が明らかにされ ませんでした。特に、争点となる事業の承継・存在と、そ れを誰が担っているのかは、曖昧糢糊とされたままで、内 容が示されたのは、公益社団法人滋賀県手をつなぐ育成会 を所在地とする「事務局」についてのみでした。 本日(4月27日)から始まる和解協議を有効に進める には、事業実施体制の全体像が明らかにされる必要があり ます。なぜならば、それは本来であれば、2014年2月 ないし3月の職員会議の時に説明されるべき内容であっ たものであり、また、本来解雇されるべきではなかったの であれば、その権利の回復が必要だからです。 そのため4月20日提出の書面では、和解協議に入るに 当たり、事業を分割して承継しているものと思われる 7 つの団体のそれぞれの2014年度事業報告書から見る 「全国手をつなぐ育成会連合会の事業への対応」と、全国 手をつなぐ育成会連合会が「手をつなぐ」編集業務などを 「日本発達障害連盟に業務委託している」とする点につい て、矛盾点や「雇用隠し」を続けている点について必要に 応じて、また可能な限り明らかにすることになりました。 以下は、その調査に基づいた記載です。

事業を受けた団体にもコンプライアンス違反が波及

透明性を分けた法人格の違い 全国手をつなぐ育成会連合会の事業を受け持っている 7団体の内、情報が開示されている5団体の中では、「事 業の位置づけに違い」がありました。 A群:自身の事業に、全国手をつなぐ育成会連合会の 事業を位置づけて公表したところ。「社会福祉法人東京都 知的障害者育成会」、「社会福祉法人大阪手をつなぐ育成 会」、「公益社団法人日本発達障害連盟」の3団体です。 ただし、「公益社団法人日本発達障害連盟」については、 A´とします。 A´:「公益社団法人日本発達障害連盟」は公表してい るものの、全国手をつなぐ育成会連合会の予算では業務 委託費の金額が6000万円であるところ、公益社団法 人日本発達障害連盟の決算書では300万円台であり、 両者の金額が違いすぎます。事業の内容も含めて全国手 をつなぐ育成会連合会が公表していることと、公益社団 法人日本発達障害連盟が公表している内容が大きく乖離 しています。 B群:自身の事業に、全国手をつなぐ育成会連合会の事 業を位置づけず、公表していないところ。「公益財団法人 兵庫県手をつなぐ育成会」、「公益社団法人滋賀県手をつ なぐ育成会」の2 団体です。 公益法人の事業所は、「事業」を未公表 A群の事業実施団体は、自身の事業に全国手をつなぐ 育成会連合会の事業を位置づけているので、全国手をつ なぐ育成会連合会の事業のために、関わっていること自 体は社会的にも組織的にも明らかにされていました。 一方、B群では、そもそも全国手をつなぐ育成会連合 会の事業を自身の事業に位置づけておらず、全国手をつ なぐ育成会連合会の事業を行っていること自体を開示で きないようです。その団体の「本来の業務ではない」こ とから事業報告には掲載していないことも考えられます。 「A′+B群」は公益社団法人の事業所ですが、その ため滋賀県手をつなぐ育成会・兵庫県手をつなぐ育成 会・日本発達障害連盟は、全国手をつなぐ育成会連合会 という「他団体」の事業を、これらの公益法人が自己の 事業として受け持つことができません。 兵庫県育成会は、「権利擁護の担当」を未公表 公益財団法人兵庫県手をつなぐ育成会においては、公 表すれば公益法人法に抵触するため「全国手をつなぐ育 成会連合会の事業の幹事会として権利擁護を担当をし、 第1回権利擁護セミナーの企画などもしている」ことは 公益法人法に抵触するからでしょうか、2014年度事 業報告に、明確には記載していませんでした。

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3 滋賀県育成会は、公益法人法第5条に抵触 公益社団法人滋賀県手をつなぐ育成会においては、職 員全員が公益法人滋賀県手をつなぐ育成会の業務と、他 団体である全国手をつなぐ育成会連合会の事務局業務を 混同しながら行うという公益社団法人として不適切な実 態にあるのですから、そのような真実を、事業報告に掲 載できないのでしょう。 全国手をつなぐ育成会連合会の事務局業務を公益社団 法人滋賀県手をつなぐ育成会の職員がやっていることは、 「その事業を行うに当たり、社員、評議員、理事、監事、 使用人その他の政令で定める当該法人の関係者に対し特 別の利益を与え」(「公益益社団法人及び公益財団法人の 認定等に関する法律 第五条 三 」)に抵触するのです から、社会的に、合理的に説明できません。 このように公益社団法人滋賀県手をつなぐ育成会は、 全国手をつなぐ育成会連合会の業務を本来の業務に位置 付けられないのですから、「裏の事業」としてやっていく という公益社団法人滋賀県手をつなぐ育成会内の合意が あったということになります。だから、2014年度総 会の議題以外として、全国手をつなぐ育成会連合会の事 務局を引き受けることなどを非公表の報告事項としてい たのでした。 このことは、公益社団法人滋賀県手をつなぐ育成会に は、公益法人を監督する「主管庁には隠して、ばれなけ ればいい」、というコンプライアンスに違反している自覚 があることが、2014年度事業報告に公表していない ということから、浮かび上がってきました。 「雇用する労働者は皆無」と見せかけるための矛盾 このように「全日本手をつなぐ育成会」と「全国手をつ なぐ育成会連合会」の三役の「構想」により、本来、全 国手をつなぐ育成会連合会で行うべき業務を、「雇用する 労働者は皆無である」と見せかけるために、他団体に事 業を代わりにやってもらう「身代わり作戦」には無理が ありました。安易に幹事会を引き受けた正会員の育成会 も無理であることを承知しながら、しかし集団的な不当 労働行為として「偽装解散劇」のためにやったことであ ることは、事業報告書に全国手をつなぐ育成会連合会の 事業を幹事会として行ったことを書いていないという事 実を見ると、「主管庁にわからなければいい」という、コ ンプライアンスに反する矛盾をもつものであったことが 浮き彫りになっています。

偽装解散劇で育成会が失ったもの~不祥事が多発する「組織体質」は致命的

企業において、不正、不祥事が多発している。化血研の血液製剤やワクチンの不正製造、三菱自動車の燃費データ改ざん、 旭化成建材の杭打ちデータ改ざん、東芝の粉飾決算、食品偽装に至っては、産地偽装、産廃食品の横流し、有名ホテルの偽 装メニューなど枚挙に暇がない。このような不正、不祥事が多発する企業体質では、コンプライアンス(法令遵守)違反、 隠蔽体質、責任をとらない、偽装をくり返し再発防止策が効かないなどと言われるが、企業の場合は、その目的が「金儲け」 のために、不祥事とも思わないので企業倫理のブレーキが利かなくなり、社会的な問題となる。 「金儲け」のために、やった不正、不祥事で、結果的には、リコールや、マンションなどで耐震不足が認められれば作り 直し、または損害賠償民事裁判など、大変な損出となり、更に信用失墜で、倒産もありえる。 育成会の場合は、企業と違い「金儲け」が目的ではない。では、こんなに不祥事が起こるのはなぜか。それは、2007 年頃から、体質を、以上の「企業体質」と同じに変えたということなのである。コンプライアンス(法令遵守)違反、隠蔽 体質、責任をとらない、偽装をくり返し再発防止策ない、ということである。 それが、育成会全国組織内で蔓延、拡大しつつあるのである。このようなコンプライアンス違反の組織体質のままで育成 会が失うものは何か。 それは「障害のある人とその家族の暮らしや命」ということである。障がい者への虐待が頻発していることからも伺わ れる。障害者の事業所における不正請求なども社会的な信用を失うことなのである。結果は、悪循環スパイラルである。 育成会全国組織は、自らの発言、行動には「社会的責任がある」ということを忘れてはならない。不祥事をおこし、更に その責任から逃れるために「偽装解散劇」をやるようでは、育成会会員の信用失墜、ひいては育成会運動全体の信用問題で ある。いまやブラック企業に、学生だって行かないように気を付ける時代。「ブラック福祉団体」に親たちが入らないのは、 それなりに理由がある。 今こそ、不正・不祥事体質を断ち切ろう 福祉職場で働く労働者も搾取や、権利侵害やパワハラが横行するようなことに泣き寝入りしない時代が来ている。自分の 権利を護るために行動できる人でなければ、障害者の権利をともに護ることはできない。親も、当事者も、労働者も立ち上 がり、権利を護るために闘おう。

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つじつまの合わない「委託」と「受託」

委託と受託で、業務内容に差異 2014年3月20日の「全日本手をつなぐ育成会」理 事会の席で、議事録によれば、田中正博常務理事は「新 団体で6月号から編集印刷、発行に関しては外部に業務 委託する予定。外部の優秀な方に業務委託し、『手をつな ぐ』の継続性を高めていく」と発言していました。 2014年5月23日の全国手をつなぐ育成会連合会 設立発足準備会の予算で示された業務委託費は、600 0万円となっていて、摘要に「手をつなぐ等」との記載 がありました。 全国手をつなぐ育成会連合会は、裁判や労働委員会で、 「手をつなぐ」の編集業務については「外部の日本発達 障害連盟に委託した」としました。また、会員管理の業 務については「公益社団法人滋賀県手をつなぐ育成会」 でやっていると主張してきました。 ところが、「手をつなぐ」の編集業務を受託したとする、 公益社団法人日本発達障害連盟の2014年度事業報告 によれば、「全国手をつなぐ育成会連合会機関誌手をつな ぐ編集・発行管理」とされ、「平均して毎月1 号(700 号記念号~特別号)の編集・発行管理を行った」と報告 されています。 このように、委託した側の全国手をつなぐ育成会連合 会のいう「編集業務」と、受託した側の公益社団法人日 本発達障害連盟では、「手をつなぐ編集・発行管理」とい うように、内容が一致していません。さらに、金額が大 きく違っていることも明らかになりました。

「手をつなぐ」の「編集業務」は誰が、どこで?

日本発達障害連盟の2014年度決算書 全国手をつなぐ育成会連合会は、「手をつなぐ」の編集 業務は、「日本発達障害連盟に業務委託した」と言うばか りで、何をいくらで業務契約したのか、業務委託契約書 を明らかしていませんでした。 しかし、公益社団法人日本発達障害連盟の2014年 度決算書によれば、「公益目的事業会計」に委託事業収益 として、3,349,719円の収入があったことがわ かりました。そして、2014年度事業報告では、上記 のように、手をつなぐの「編集・発行管理」を2014 年6月号(700号)~特別号まで行いました。 「編集業務」は誰が、どこで? 今回、公益社団法人日本発達障害連盟への2014 年度の委託費の支払いは、決算書により3,349, 719円ですから、2014年6月からの10か月分 として、約335、000円/1ヵ月にすぎず、編集・ 印刷・発行等費用を含んでいるはずもない金額でした。 そして全国手をつなぐ育成会連合会が、裁判所や労 働委員会に対して「手をつなぐ」の編集業務は、「公益 社団法人日本発達障害連盟に業務委託と主張してい た」ことと事実として示されていることには整合性が ありません。日本発達障害連盟に「編集の業務委託し ている」という主張は虚偽だったわけです。裁判所に も、労働委員会にも、組合にも、真実を隠しウソの主 張により、時間稼ぎをしていたのです。したがって、 「手をつなぐ」の編集業務は、どこで、誰がやってい るのか隠されていることが明白になり、宙に浮いてし まいました。 日本発達障害連盟は機関誌発行にかかる事務手続き こうした「委託と受託」の内容・金額の違いは、ど こから生じるのでしょう。 公益社団法人日本発達障害連盟は、2014年度に 全国連合会の機関誌作成に関わった費用を、会計上「公 益目的事業会計」で処理したところ、「不適切な処理」 としてジャッジされたのでしょうか。 2014年6月号から発行が全国手をつなぐ育成 会連会となって1年半経過した2016年1月8日付 けで、日本発達障害連盟は自ら「収益事業」を追加す ることを公益認定等委員会に諮問したことに対し、2 016年1 月8日付け答申書では公益規準に適合する という答申が出されました。これは、正に、自らの公 益事業と定めた事業ではなく、他団体の機関誌に係る ものであることから、2015年度からは「収益事業」 と変更すべきと判断されたことによるものなのでしょ う。収益事業となれば、今後は法人税の対象ともなり えますので、多額の委託事業であった場合には、それ は相当な課税額が発生します。「偽装解散劇」の矛盾の 現れです。

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5 「外部の優秀な方への業務委託」と言った田中常務 社会福祉法人の解散する前の2014年3月20 日から、田中正博常務理事が「業務委託する」として いた「外部の優秀な方」とは、日本発達障害連盟とは 別であることが明確になってきました。しかし、「外部 の優秀な方」の業務委託について、誰が、どこで、編 集業務をやっているのかは明らかにされないままです。 それと併せて会員管理に係る業務は、どのようにし ているか、積極的に明らかにされる必要があります。 「手をつなぐ」の編集業務と会員管理は、正に全日 本手をつなぐ育成会から、全国手をつなぐ育成会連合 会に直接続いている業務であるので、事業承継を示す ものでもあり、その実態に基づいて被解雇者は原職に 相当する職に復帰することになるのが妥当なのです。 全国手をつなぐ育成会連合会は2014年度の会費 を集金し、6月号(700号)から全国手をつなぐ育 成会連合会が機関誌「手をつなぐ」を発行し、その編 集業務やそれとリンクしている会員管理について業務 が存在しているのですから、その実務を担当する担い 手の問題を隠蔽することは許されません。

全国手をつなぐ育成会連合会が隠していた「分室」

全日本手をつなぐ育成会は、社会福祉法人の解散前 から、会員管理業務は、公益社団法人滋賀県手をつな ぐ育成会の「事務局」でやるとしてきました。 2015年8月27日。組合は滋賀県手をつなぐ育 成会に訪問し、全国連合会東富夫事務局長にインタビ ューしたところ、「全国連合会の仕事はここにいる職員 でやっている」として、東事務局長を含め職員4名(滋 賀県手をつなぐ育成会職員)であると発言し、また「会 員管理は別のところでやっている」とも発言しました。 全国手をつなぐ育成会連合会は、裁判や労働委員会 に対して、滋賀県手をつなぐ育成会が幹事会を担って いる「事務局」で、「会員の名簿管理・連絡業務・会費 徴収業務」もやっているかのように示していました。 明らかになった「分室」の存在 ところが会員管理の仕事は、全国手をつなぐ育成会 連合会事務局「分室」で行われていました。その全国 手をつなぐ育成会連合会事務局「分室」は、「社会福祉 法人しが夢翔会 ステップ広場ガル」という障害者施 設の中の家族支援室に設置されています。担当は、宮 澤職員(男性)、川嵜職員(女性)が行っています。 この「分室」の存在とその役割、すなわちどこにあ るのか、誰がやっているのか、そして、そのことは組 合や裁判所・労働委員会には、隠してきたということ です。 「社会福祉法人しが夢翔会」は、全国手をつなぐ育 成会連合会久保厚子会長(全日本手をつなぐ育成会元 理事長)の地元で久保氏が理事長を務める社会福祉法 人であり、社会福祉法人全日本育成会の残余財産の行 先です。 「ステップ広場ガル」は滋賀県大津市の郊外にあり、 最寄の公共交通機関であるバスが1日に4本という交 通の不便な所にある障害者入所施設で、家族支援室は 「ステップ広場ガル」に入所している者を対象とした 法人の独自事業です。法人独自事業においては、行政 の指導の範囲外ですので、そこを全国連合会事務局の 「分室」と称して会員管理を行っているということに なります。 会員管理のそのシステムにおいて2014年6月1 日以降には、更新の確認のための通知を出すなど管理 手法を多少手直ししたとしても、基本的に被告全日本 育成会からの事業を承継しています。したがって、被 告全国連合会が事務局分室の存在とその実態について 隠蔽したまま、和解協議に臨むのは不誠実です。 明らかにされなければならないことは、 ①分室の存在とその役割、それを隠していた理由。 ②社会福祉法人しが夢翔会に、全国手をつなぐ育成会 連合会の分室を置くにあたっての契約関係があるのか。 いつからか。しが夢翔会への家賃など費用負担はどう なっているのか。 ③宮澤職員(男性)、川嵜職員(女性)はいつから会員 管理の業務を担当しているのか、雇用関係はどのよう になっているのか。 ④宮澤職員、川嵜職員は、会員管理以外の全国手をつ なぐ育成会連合会の業務にも関与するのか、などです。 これらの事が明らかになることは、今後の解雇され た労働者の原職相当職への復帰につながっています。 そして、これらからも事業が承継しながら、雇用を遮 断し、労働者2 名を解雇した合理的な理由は全くなか ったのです。

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手をつなぐ育成会の止まらない不祥事

育成会全国組織が起こした「偽装解散劇」と、不 正請求や不当解雇などの「不祥事」の連鎖は、コン プライアンスの欠如、隠蔽体質、無責任な経営、再 発防止策など、権利擁護を見るときの指標を自ら踏 み外して起きているのです。これでは障がい者の権 利侵害や、虐待事件などを起こす施設や企業と変わ りません。「安全性」の回復とコンプライアンスを 取り戻すことの決定的大事さに気付かなければ育成 会全国組織が失った「信頼」は取り戻せないのです。 千葉県手をつなぐ育成会傘下のNPO法人も不祥事 千葉県手をつなぐ育成会傘下のNPO法人旭市手 をつなぐ育成会は、旭市鎌数の就労継続支援B型事 業所「あじさい工房」で、利用者の利用回数などの 水増し請求で、介護給付費1940万円を不正に請 求していました。千葉県は、運営する障害福祉サー ビス事業所の指定を3月31日付で取り消し、不正 請求分の返還を求めました。県障害福祉課によると、 開設当初の2010年7月~12年7月の間、利用 実態が全くない5人分の請求を不正に行っていたほ か、利用者計11人についても利用していない日を 利用したように装い利用回数の水増しをしていまし た。また、利用者全員のサービス提供記録も作成し ていませんでした。 全国手をつなぐ育成会連合会副会長の地元でも不祥事 全国手をつなぐ育成会連合会の上原明子副会長が 理事長を務める、東京都知的障害者育成会は、グル ープホームの立て替えを理由に「世話人」の契約更 新を拒絶したため、「世話人」=労働者が地位確認、 損害賠償請求を求めた裁判で2014年9月19日 に東京地裁判決がありました。判決では、民法65 1条2項(不利な時期の委任契約解除に係る損害賠 償)が類推適用されるとして、損害額の算定は、休 業手当を定めた労基法第26条の趣旨に近いものと して、同条を参考に月収の6割に「これまで世話人 の仕事に従事できない期間」を乗じた額として、約 510万円の支払いを命じました。 「世話人」の仕事は、形式は業務委託契約となっ ていますが、実態とは乖離し、契約を19回繰り返 していることや、グループホーム立て替えの跡地に 新たな2つグループホームを作ったところへ、「世 話人」に就任させることも本来なら十分に考えられ る、として、それができないのであれは損賠を支払 うように命じたのですから、「内実は雇用契約に近 い」と判断されたと言えます。すなわち、解雇の不 当性が認められたということです。 そして、東京都知的障害者育成会は2015年6 月29日に東京都から行政処分を受けていました。 「城東地域生活支援センター」が平成18年月11 月から平成26年8月までの8年間、介護給付費及 び訓練等給付費を不正に請求、受領していたのです。 東京都知的障害者育成会は、半年間の新規利用者 の受け入れ停止と、不正請求額など約 600 万円の返 還を命じられました。

東京都育成会元事務局長が施設長になった施設でも不祥事

また、東京都知的障害者育成会の元事務局長が施 設長を務める世田谷区にある障害者施設において、 過誤請求があったため、世田谷区行政が、適正な請 求額を特定するために過去5年間に遡って関係書類 の精査を行うとともに、事業者指導を行ったという 事件がありました。 そしてこの施設でも、施設長が職員2名を不当に 解雇した事件が起こり、解雇された労働者は屈する ことなく現在裁判所に地位確認の裁判を起こして闘 っています。 このように、折しも育成会全国組織で同じような 事件が起きていますが、これだけではありません。 使用者がコンプライアンスに麻痺して人権も踏み にじり、労働者の権利を侵害、労働者・労働組合を 嫌悪しているのは偶然ではありません。 福祉業界全体、育成会組織全体に、労働者が立ち 上がる条件が広がっています。皆さん、解雇や処分 を撤回するために、手をつなぎ闘いましょう。

不 正 の 連 鎖 を 断 と う

参照

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