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本年度夏季脳炎に就て

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Academic year: 2021

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學會電動

本年度夏季謄炎に就て

策京女子署學惣門學短小晃科教室

鈴 木 ヨ

スs“ キ

他 四

本夏本院に入院しました小兜流行性肝 炎患兇六例中一例は入院後聞もなく死亡 し,槍査不充分の工め,全治しました五 例を総括し報告させて頂きます。第一表 に示しました如く即今季節は八月廿二日 より九月十日迄,男子三例,女子二例, 年齢は三歳の者最小にして他は七歳以上 十歳迄でございました。 家族歴として二例(第皿,W,例)に干 て母親,叔母に結核性疾患ある他特別の 事はありませんでした。性質は一例(第 V例)は不明ですが他は何れも俗に云ふ 揃性で憤怒痙攣を起す者が一例(第1例) ありました,誘因と思はれるものに,病 前家人に背負はれて炎天下を朝から晩迄 御輿の後をついて歩いた者,毎日外へ遊 びに行った者,夏休みも絡り登校して居 った者等ありますが,叉一例(第V例)で は茨城の海岸へ避暑に行きましたが,爾 親が謄炎になることをおそれて絡日屋内 に遊ばせたにもかSはらす瞬京の夜焚病 したと云ふことです。初嚢症欺として頭 痛,獲熟,嘔吐,不機嫌をもつて突然に 獲病した者三例(第1,ll,V,例),約一 一一第 7 週間位前から風邪氣味のところへ,高熟, 膀周園部の胃痛が起つた者一例(第引例) 二三日前より下痢のあったところへ高熟 の出た者が一例(第IV例)ありました。 三門は其二型に二種類ありまして,計 九一四〇度の高熟が珊七度豪になりまし ても雫熟にならすに微熱が升ト四〇三日 位綾く型で二例(第L皿例),他の三例 (第ll,N,▽例)では高熟が八一九病日に 全く下り,無熟の日が一一三日あって後 微熟が出てなかなかにとりきれない型で あります。(第二表参照)マントー氏ツベ ルクリン反魂は四例中二例に陽性,脹搏 は醒盗に較べて邊徐で且病勢期には殆ど ふれない程小さかった者が一例(第1例) ありました。

意識並びに精碑障碍

意識は皆漏濁しましたが,全く昏睡状 態になりましたのは一例(第1例)でし た。全例にて意識湖濁して居る間に不安 興奮歌態となり,其程度は各例により異 って,或は疹痛を叫び,或は轄罎反側し 或は診察の際に痙:攣獲作や四肢震頭を起 巻 253一

(2)

66 鈴木=本年硬夏季謄炎に就て

第 一 表

例iI

H 皿 季 節

1・6耐26可23/珊

1男i女[男

年 齢

初焚症朕

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6j3m

前誌症疾}

頭 嘔 不 同

.熱

機.蝶

(+) (+) (+) (+) (+) v ・/×1・6二

町目

意 識 漏 昏 濁 睡 (+) (+)

不安興奮

/ (++) sjlm−1.一2.1’!}.p.m!−i−jgm (+) (+) (+) 1風邪 (+) T痢 (+) 1 (+) (+) 1 10j (+) (+) 1 (+) (十) 1 (“) c+) (+) (+) ILI.si.tu)/tT’tLi.ltt・.1:,LL(..t)Li’r.一...”gL,1,’ (+++) .ILft.一)r−1−y)一.Lr.sr++{2 譜、 語

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四身強直牲痙攣i i (+) 1 L2.) .異常逮』動 (+) 1アテ・一ゼ測、(+)1(+)

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眼瞼下垂

眼症朕 1眼雌羅

眠1(+) 1瞳孔大小不定

1、蹴正保鈍

反 (+) [ (’) i (+) / (+ (“’ i (+) 1 (+) I

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i(+) l I (+)

1

1提睾筋反射i消失

旨 「

ゆ黍蓋腱反射[充進

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秩Gg,壁反射1消剣

感鹿障碍

膀胱障碍

皮膚四二:過敏 筋..肉細痛 (+) の

鑑失瓢‡;

消失i散i

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1 二進1 (+・)1 1 1 (+) (+) i (+) … 一考. 7 巷 254一

(3)

鈴木=本年麦夏季臓炎に干て 67 第 二 阿 比捧 4 1 5・ 1 6“ V[.i

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したりしましたが只一ケ日第W例)で比較 的安翻で時々飛び起きる位の程度でし た,こうゆう興奮歌態も治り,意識も明 瞭となり’ましてからニー三日間は睡眠時 聞の方が多く,殊に一例(第1例)では非 常にねむたがり,食事中でも眠ってしま ふ様な歌態でした。 譜語は全例に見られ’ましたが坤吟ずる のは二例(第1,W例)のみでした。 骨膜刺戟症状としまして二例(第1, 1例)にかなり強度の頭痛を病初期にみ られました。’嘔吐は二例(第皿,V例)で は只一同でしたが自家中毒症をともなっ た一例(第1例)では嘔氣と共にはげしい 嘔:吐を見ました。項部弧直は全例に持績 的に認められ,ケル=ツヒ氏症候はこ二例 (第ll, V例)に陰性でした。 一一第 7

蓮 勤 階 碍

全身彊直性痙攣が第四病ヨにあらはれ た者一例(第1例)第一日置数分間の持 綾をもつてあらはれたと云ふ家族の訴へ のあった者一例(第V例)第三病日以後 に診察等の刺戟により激秒間の痙攣下作 を頻々と程した者が二例(第巫,V例)あ・ りました。 異状蓮動として上下歯をむき出したり 舌を出したり,口をゆがめたり,笑ふ様1 な顔付をしたり,大口を開けたりする様 な主動を一例(第1例)に認め,叉一千 (一班例)では物をつかむ柔な蓮動をくり かへしました。 錐膿外路障碍 アテトーゼ様蓮動をか なりはげしく爾側上肢に認め,七一十三 巷 255一

(4)

68 鈴木畿本年度夏季腰炎に就て 第 三 随 筆 脊 髄 液 所 見

症 例 1

病鋪盤臨.

∴鵬欝二

軸纂1躍:ll圭1

細 胞 数1102・31160・0,47・6

一騨[1絹

(駈) 1 0.079」 0.099 i I 1 ・細 菌1(一).(一)k一) F・Jプ,。ア派.)k一)・(.) 旨 19 180 同 (一) 1弱 (一 (土) 6.61 36 64 O.066 (一一)

li 1 m Iiv’

27 ii s 1 ltt, i 6 ! 11 1. 16 1 s 150 同 (一) 1 (十) (一) 13.2 O.05 (一)i 115 同 (+) 1 120 同 (一) 1 (“’ i’ (“’ (一)1(+) 35.4ii 33.0 28 1 44 1 ・朝・6 0.e6ji o.047 ,一,1,一, (一) k一) i (一) (一一) 150 同 (+) 1 (+) (+) 66..O 20 98 O.075 (一一) (一)

isor 1 it・)s i igs

同 (一一) 1.7 (十) (+) ・20.5 8 同 同 ,〈. ’一)1(“) 1 1 (+) (一一) 16.5 3 (廿) (+) 107.5 9.5’ 4 2 i 90.5 O.061 O.052 (一)1(一) (一)1(一) 96. O.045 (一)・ (一) 病日迄績きました者一例(第1例)右側 撫指に:僅かに認められました者が一例 く第皿例)ありました。 四肢震顔は二例(第1,ll例)にみられ ました。 筋硬直を上下肢に認め,二足をなした 者が一例,(第1例)上肢のみに認められ 、た者が一例(第W例)ありました。ますく 様顔貌は一例(第皿例ノに十病日頃より認 .められました。

賑 病 朕

兎眼は四例(第1,∬,皿,lv’,例)に,眼験 下垂は一例でしたが廿空病日もの長きに みとめられました。 眼球震二二は三例(第ff,皿,W,)に,瞳 孔は一例(第1例)のみ其大さ不定で謝光 反慮渥鈍でした。

言 語 障 碍

族復期に「ラ」行の音の不明瞭でした者 一例(第豆例)一音不明瞭で非常に小聲で さSやき,鷹一三にかなりの時間を要し 且言葉数の少き者一例(第1例)鷹答は普 通であるがやはり小才で言葉数少き者一 例(第皿例)ありました。 反 射 腹壁反射の浩失しました者三例(第I ll,皿例)で多く一更的でした。提睾筋反 射消失しました者二例(第1,事例),膝蓋 腱反射’は三例(第1,皿,V例)は持綾的に 充写し,浩失したり充写したりして定ま らなかった者が一一例(rgrf例),普通の者 が一例(第皿例)でした。バビンズキー氏 現象は第1,皿の二例に陽性に出ました。 一一一

謔V巻256一

(5)

鈴木臨本年度夏季臓炎に就て 69 第 四 表 症

例1

iLTVT 病 日 6 10 し 4

・ 血 球 数t

s.2go 1 7.760 1 21.600 赤 血 球 数 ・7 423萬[ 中 性 嗜 好 白. 血 球 総% 83.or ,s.s 1 91.,r一. 1 i5・O i

1[.O 1 52.5 1 ,2.o 1 37.5 皿 ,s.s 1 i4.s l l 30.5 fi1 o.sl

Ls1

4.0

v/

o.5 i Ofo

エオヂン嗜好白血球

〈+)1 2.o 1 (一)

盤し基督嗜好白血球

(一)1 (一)1 (一) 淋 巴 球 ・層 u・s1 6.0 モ ノ チ 一 テ ン 8・O i s.o [ 2. ,r)

感 豊 障碍

皮膚知畳過敏があるかの様に診察に際 して號叫しました者二例(第二V例),上 下肢筋肉の墜痛を訴へました者一例(第 1例)ありました。 膀胱障碍として有熱期に尿失禁を起し ました者三例(第1,if,皿例)で,恢復:期 に頻尿を訴へました者一例(第1例)で した。 尿,「アセトン」は三例に六一九十日迄 陽性に出ました。蛋白は二例に陽性, 排尿諒しばしば出血を認めました二例 の内一例(第ll例)では尿沈渣申に塵類多 く,且時々亭亭の塊を排出しました。他 の一例(第1例)では出血を「ヘサチラミ ン」静注第七日目に認められました。麟 一別 7 脊髄液を穣しました四例にて第三表に示 しました如く丁丁は五一六病日に一一三 一一 一 繻ワ粍水柱を示し,外観は只一例の み初期に黄色調を帯びて居りましたが, 他は凡て水様透明でした。然し透色光線 で漁歌の細塵を全例に認め,この細塵は 細胞数にしたがって増減する様でありま す。 蛋白は=ツスル氏子三十線のもの一例 で他は何れも一二線内外でありました。 「グロブリン」反庶

は何れも弱陽性

細胞激は増加し,極期には計五一百六 十五を数へ恢復期には減少してまみりま した。 細胞種類は三例は淋巴二二多を示しま 巷 257一

(6)

70 鈴木ζ本年度夏季謄炎に就て したが,一例は病初期に多核白血球多く 八○%を示し,笹復期には三六%に減少 して居りました。 糖は○・〇四五麓であった一例(第IV’ 例)以外は凡て増加し,○・〇六一〇・〇 九九屍でありましたが,恢復期には○・ 〇五厩内外に減少して來ました。 血腋所見は二例槍しました内,重症で あった一例(第工例)では自血球数二萬を 越え,中性嗜好白血球九一%を示し,輕 症であった一例(第w例)では白1血球八 千,9性嗜好白血球は八○%でありまし た。合併症を起しましたのは一例(第1 例)で常に自家中毒症を反復して居った 者ですが,腸炎:と同時に自家中毒症を起 し,第八病日迄経口的に杢く食物を撮取 しませんで第九病日より爾眼の角膜軟化 症を起しましたが幸に小斑貼を淺しまし たのみで治癒致しました。後贈症は二例 (第工,W例)に退院一ケ月後に上下肢の 寒冷を訴へ,一例(第W例)では爪に「チ アノーゼ」を認められました。 帥本年度夏:季謄炎五例中,三例は突然 に,二例は風邪,下痢等;に績いて獲病し, 二種の熟型を示し,意識潤濁,不安興奮, 澹語及謄膜刺戟症歌殊に項部強直を全例 に認め治療に當りては特別のことなく, 輕症な者には腰椎穿刺を,重症な者には 更に「ヘサチラミンJ静注を行ひました のみで何れも全治しましたものでござい ます。 一一?7 巻 %3一

参照

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