平成 27 年度エコタウン等高度化モデル事業
【東京エコタウン(特に城南島地域)で産出した産業
原燃料の広域共同海上輸送システムの構築実証事業】
平成
28 年 3 月
調査結果の概要
1.計画背景とモデル事業の実施結果
大都市圏では、廃棄物等の大量発生に対し、狭隘な事業用地での事業課題、近隣 での産業原燃料利用などの大規模な需要先の不足などの地域課題を抱えており、地 方都市圏との連携による融和を進める必要がある。 この度、東京スーパーエコタウンエリア開発 10 年を経て、個別企業の取組を基 礎に、廃棄物処理後の汎製品の広域輸送に関する共同化の取組みの可能性に着目し て、モデル事業の計画を行った。 共同取組の目的としては、さらに、安定的な現場搬出に伴い、企業別に狭隘な工 場用地の場内滞留を解消し、稼働率向上と受入拡大・高度化に寄与しうることや、 震災などの大規模災害時における処理インフラに必要な海上輸送インフラの確保 にも結びつくことを目指している 本年度は、早期の立ち上げが可能と考えられたコンテナ輸送に着目して、多様な 廃棄物等におけるモデル事業として、輸送実証を行い、「可燃物・廃プラ」につい ては、コンテナ利用への適応性が確認できたとともに、下記の制約解消に具体的な メリットがあり、事業高度化などの要素が大きいことがわかった。 ① コンテナターミナル活用に伴うバッファ確保は、別途積替・保管機能施設を 新たに整備したのと同様に、事業効果が高く、具体的には、狭隘な保管容量 の課題を解消し、安定操業かつ、事業拡大に寄与しうる。 ② さらに、定期搬出ができる結果、焼却抑制・回避に結びつきうるということ で、環境効果も高いという結果が得られた。 ③ コンテナターミナルにおいて、該当廃棄物の積替・保管許可の取得を通じて、 利用制約の解消は図りうる。 コンテナ輸送については、城南島エリアに隣接(約 4 ㎞)する中央防波堤内側の 上組コンテナバースの活用や、井本商運による排出元から需要先までの物流一貫輸 送管理システムによる連携、さらに、大型高効率海上コンテナ船のルート(東京港・ 横浜港―神戸港―門司港・博多港巡回)の活用を踏まえて、ビジネスモデルの具体 化する可能性が大いにあるという結果が得られた。2.今後の検討課題
一方、現在、城南島エリアにおける海上輸送量約 27 万トン/年(平成 26 年度) は、大半が浄化土などのバラ積載貨物が占める上、それらはバルク船に比べてコン テナ船活用の優位性はないこと、さらには、城南島エリア内での新たな工場新設に 伴い、将来的には約 53 万トン/年(現状の約 2 倍)の海上輸送ニーズが生じ、増加分は全てバラ貨物輸送に対する負荷となる。こうした状況の中にあって、バラ貨物 輸送分野においても、安定的かつ、効率的な輸送システムの構築を進めることは引 き続き重要なテーマとなっている。 今後、引き続き行われる大規模都市化のプロジェクトの推進や、一方、激甚な災 害時の対応への備えなど、東京スーパーエコタウンが首都東京として担うべき社会 的な役割を踏まえた共同・連携のインフラを確保することは引き続き重要であり、 社会性の高い重要な取組みであると考えている。 そこで、今後は、次の 3 項目の課題に対して、共同取組を継続して行い、貨物の 適応性に応じたコンテナ、バラ積載輸送の両モードの安定確保に努める必要がある と考えている。 (1)コンテナ輸送の具体化に向けた詳細検討 海上コンテナ輸送の活用に向けた価格面、利便性などの条件整備を進め、ビジネ ス化を具体的に推進するため、①コンテナ活用に伴う定期搬出の機能性、②さらに 条件の良い輸送・需要ルートの形成、③需要先との交渉力向上などを考慮したビジ ネススキームの総合的な検討を行う。 (2)複数貨物(浄化土、廃プラ等)の積合せによる効率的な輸送を計画(実証) コンテナ輸送では合理性がない土砂系のバラ積み輸送に関して、浄化土と廃プラ 等の積合せなどによる共同取組をテーマに実証事業を計画し、安定的かつ、効率的 な輸送システムの構築と、城南島エリアに近接した安定的なインフラ確保の検討を 進める。 また、災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)等、災害廃棄物処理 に係る地域連携の具体化に向け、協力の位置付けの明確化を行う。 (3)城南島エリア近郊における海上輸送インフラ確保に向けた共同取組みの検討 海上輸送システムの活用には、輸送モードごとの安定的な利用インフラの確保に 向けた取組みや、港湾利用、輸送ルート調整、諸管理あるいは、災害時の廃棄物処 理対応などの諸調整などの必要性があげられる。そこで、こうした共同取組の内容 や、組織化対応まで含めた具体的な連携のあり方についての検討を行う。
目次
第1章 モデル事業の背景と目的 ...1 1.1 計画の背景 ...1 1.2 計画目標 ...1 1.3 計画目的 ...2 第2章 モデル事業の検討 ...4 2.1 モデル事業の検討項目 ...4 2.2 モデル事業の実施体制 ...8 2.3 モデル事業のスケジュール ...8 第3章 モデル事業の実施内容 ... 10 3.1 モデル事業に係る状況把握と関係調整... 10 3.1.1 排出事業者の状況 ... 10 3.1.2 需要先等の状況 ... 19 3.2 モデル事業の計画案 ... 31 3.2.1 モデル事業の計画項目 ... 31 3.2.2 モデル事業の計画項目 ... 32 3.2.3 モデル事業に係る検証事項 ... 39 3.3 モデル事業の実施結果 ... 41 3.3.1 実証事業の概要 ... 41 3.3.2 モデル事業の実施状況 ... 42 3.3.3 関係行政機関との調整結果 ... 46 3.3.4 モデル事業の現場状況 ... 47 第4章 モデル事業結果の評価 ... 63 4.1 コンテナ利用に係る課題(現場状況)... 63 4.2 行政課題 ... 68 4.3 経済性の評価 ... 72 4.4 最終処分量の削減 ... 74 4.5 コンテナ輸送のメリット ... 76 第5章 新たな事業システム構築に向けた推進方策の検討 ... 77 5.1 モデル事業に係るとりまとめ ... 77 5.2 今後の推進方策の検討 ... 83 参考資料 ... 871
第1章 モデル事業の背景と目的
本章では、共同取組としての計画目標を明確とした上で、モデル事業の計画概要に ついて明らかとする。 1.1 計画の背景 第三次循環基本計画(平成 25 年 5 月 31 日閣議決定)では、事業者間の連携等を進 め、これまで整備された廃棄物処理・リサイクル施設の能力を活かしながら、2030 年 頃までに、循環資源が広域的に収集・再資源化され、環境保全を確保した上で、規模 の経済とエコタウン等のリサイクル産業集積地内での相互連携により効率的な資源循 環が進む社会を構築することとしている。 一方、これまでの調査などで、多くのエコタウンや静脈産業立地地域(以下「エコ タウン等」という。)が施設を整備したにも拘わらず、安定的な循環資源の調達が出来 ていない、地域内の循環資源の循環利用については成果を上げているものの、地域内 の熱利用が不十分であるなど、低炭素化に資するような拠点となっていないなどとい った課題を抱えていることが判明してきた。 そこで、循環資源の調達や再生資源の供給先の確保が困難であるなどの問題に直面 しているエコタウン等の静脈施設が集積した地域を対象に、資源循環の安定化によっ て既存施設の能力を最大限活用するためのモデル的な実証事業を公募し、提案された 事業計画書を、施策効果、他地域への展開性を主眼に外部有識者による審査を実施し た結果、「東京エコタウン(特に城南島地域)で産出した産業原燃料の広域共同海上輸 送システムの構築実証事業」(以下「モデル事業」という。)が採択された。 モデル事業は、東京エコタウン協議会各社が連携し、それまで個社単位で行ってい た再生品の港湾輸送について、複数社が共同で広域共同海上輸送を行うことにより、 広域利用先までの効率的・合理的な海上輸送システム構築の実証を行う事業である。 モデル事業の実施により、港湾を活用した共同取組による経済性の向上、狭隘な敷 地の制約解消及び廃棄物輸送事業の安定性を検証することができる。 1.2 計画目標 計画の具体的な目標は、下図のようになる。 東京エコタウン協議会各社が連携し、共同の取組として、事業の高度化を目的に、 城南島エリア近郊において貨物特性や、出入荷に応じた安定的な海上輸送インフ ラの確保を推進する。 リサイクルポート間、他のエコタウンとの連携、災害時の備え(がれきの受入・ 出口)、海外との処理困難物等の貿易機能の確立を目標とする。 再資源化処理後の産業原燃料の広域利用先までの効率的・合理的な海上輸送シス テムの実証と課題の明確化(H27 は、コンテナ対象に実施)2 広域利活用のメリット(狭隘な場内保管の制約の解消、コスト、環境負荷低減) の明確化。 ①場内滞留を解消し、事業効率化・高度化を推進 ※狭隘用地の制約の解消で、稼働率向上と受入拡大を図りうる。 ②海上輸送を活用し都市間の循環資源処理・利用の平準化を図る ③D.Waste-Net等災害対応力を確保し、広域処理システムに助力する ・産業の高度化・活 性化 ・資源需給の確保 (素材産業の場合) ・少量発生(圏域内) ・需要大(セメント、非 鉄製錬などの素材 産業の集積) 都 市 ニ ー ズ エ コ タ ウ ン 特 徴 広域共同 海上輸送
地方都市圏
受入需要拠点
(共同取組の目標)
企業 地域 非日常 ・都市の高度化(エコ タウン含む) ・大震災への備え (非日常への対応) ・大量発生(圏域内) ・狭隘用地/需要不足 ・大規模な受入れ・処 理(ニーズ大)選別処理拠点
大都市圏
※船舶;バラ積載船、 コンテナ船(貨物 特性考慮) 共同取組(連携) 高度化、効率化、 平準化、災害対応 図 1.1 共同取組による効率的・合理的な海上輸送システムの構築 1.3 計画目的 東京エコタウンは、先進的で信頼性の高い廃棄物処理・リサイクル施設が整備・運 営され、産業廃棄物の都内処理率の向上、最終処分量の削減に寄与してきた。しかし、 更なる発展のためには、広域的な静脈物流の更なる効率化、モーダルシフト、他のエ コタウンとの連携協力が重要となっている。資源循環機能でみると、特に、城南島地 域において再資源化処理後に生成する産業原燃料は、北部九州・山口圏、四国・瀬戸 内地域など遠隔地に集積するセメント工場や、非鉄製錬工場での利用が主体となって いる。それらは、各社独自に様々な方法で輸送されているが、場内保管物の滞留に伴 うスペース損失や、作業性の悪化などの要因から、一般に海上輸送は敬遠されてきた 経緯がある。 共同の取り組みを考慮した場合、各製品内容(浄化土、廃プラ、製錬原料、可燃系 残渣等)、製品特性(有価物、廃棄物扱い、土砂扱い)や、荷姿が異なり、取引先も異 なることなどから、広域海上輸送の実施には、各社のニーズ(場内保管の制約、着地 側の産業原燃料利用)の利用調整や、東京港における利用バースの確保、取扱基準の3 確認、コンテナ活用に伴う各事業者の荷役設備の存在状況、さらには、着地側港湾の 取扱基準の確認、輸送管理システムの構築などが必要となる。 一方、広域海上輸送については、2011 年の東日本大震災や、2011 年の紀伊半島台 風事案などの災害廃棄物の処理などを契機として、とりわけコンテナ輸送に関しては、 政策的に推進され、専用コンテナの製造(20FT)と利用や、各港湾における取扱基準 の明確化が進んできており、東京港(中央防波堤内側)を活用したコンテナ船舶の利 用も、既に一部で実際に行われている状況にある。 そこで、本事業では、海上輸送に係る課題を踏まえ既存施設の能力向上に結びつく 効果に繋がることを前提に、東京エコタウン内の広域物流ニーズをとりまとめ、事前 協議・調整を経て、東京港と地方港湾をつなぐ新たなシステムとして東京港(中央防 波堤内側)における広域共同海上輸送の実施に向けた事業計画の作成と実証事業によ る検証を行うものとする。さらに、隣接する城南島バースについても、その活用に向 けた条件の把握を行うものとする。
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第2章 モデル事業の検討
本章では、モデル事業の具体的な検討内容、体制、スケジュールなどについて検討 を行う。 2.1 モデル事業の検討項目 (1) モデル事業にかかる状況把握と関係調整 東京エコタウン内の事業者は、各条件のもとで一部、船舶を活用した広域輸送を、 既に実施している。その上で、共同取組を前提に、概要(内容、写真等)、排出者、 利用先、数量、運搬時の荷姿、コンテナ格納分の保管・格納作業などの輸送課題の 明確化を行う。 また、各動向を踏まえて、今後の海上輸送のニーズを把握し、東京港内を活用し た海上輸送の共同の取組形態(コンソーシアム)の検討を行う。 表 2.1 各事業者による広域輸送の現状 会社 種類 輸送数量 荷姿/輸送物の特徴 輸送・利用先 既存航路等 浄化土 13,400t/月 148,100t/年 (H26.4-H27.2) 京浜島バー ス⇒姫川港、苅田港、尻屋港、伊佐 港、函館港、須崎港、尼崎港、三菱岩手、小倉港 汚染土壌 6,750t/月 81,000t/年 (H26.4-H27.3) 京浜島バー ス⇒姫川港、苅田港、尻屋港、伊佐 港、函館港、小倉港 汚泥 1,600t/月 20,000t/年 (H26.4-H27.3) 京浜島バース⇒苅田港、函館港 廃プラス チック類 6~700t/月 (比重0.6) 圧縮梱包(ラッピング物)/ 東部開発 (RPF) 有明埠頭(海上台切)⇒新門司港 ※着地;大分市 可燃系 残渣 3~400t/月 (比重0.375) フレコン/ 宇部興産 (セメント) 有明埠頭(海上台切)⇒新門司港 ※着地;福岡県 高 俊 興 業 可燃物 約300~400t/月 (比重0.3~0.35) 圧縮物・PPバンド/ 廃プラ・紙くず ・木くず・繊維 くずを圧縮し、 結束したもの 日鉄住金高炉 セメント (セメント) 東京港フェリー ター ミナル⇒新門司港(20tセミト レーラウイング車) ※着地;北九州市 リ ー テ ム 非鉄製錬 原料 約220t/月 2,648t/年 (H26.6-H27.5) (比重0.2~0.7) フレコン/ 非鉄金属や プラスチック の混合破砕 物 三菱マテリアル 直島工場 (非鉄製錬) 江東区青海(倉庫)→企業バー ス(三菱マテ リア ルの用意した船に積載)⇒直島 ※着地;香川県 成 友 興 業 タ ケ エ イ バラ/バラ積み 各工場 (セメント)5 (2) モデル事業の計画 共同の取組の検討結果を踏まえて、今回の実証事業に係る項目の検討を行う。な お、当面は、コンテナ積載パターンでの実証を想定する。バラ積載については、早 期実施が困難なため、実証事業は実施しないものの、関係者との調整等を通じて、 将来の利用に向けた制約等の検討を行う。 表 2.2 発地側における港湾活用の検討区分 中央防波堤内側 城南島バース 積載方法 コンテナ積載 バラ積載 利 用 可 能 性 検討 各種品目の実証事業を行 い、利用可能性の検討を行 う。 早期実施が困難なため、実 証事業は実施しないものの、 関係者との調整等を通じて、 将来の利用に向けた制約等 の検討を行う。 具体的には、事前の協議を踏まえて、広域共同海上輸送の実施可能性がある事業 ごとに、現状の荷姿、製品特性を踏まえて、利用コンテナを見極める。また、広域 輸送先との調整を踏まえた輸送計画(時期、数量、排出地、処分地)、実証経費の詳 細検討、管理体制(約束事の明確化含む)の検討を行う。さらに、それらは関係す る港湾管理者、海上輸送事業者との調整を踏まえて行う。さらに、諸規定に基づき 必要に応じて環境部局向けの事前協議や、関係許可の調整(北九州市等)を行う。 図 2.1 検討港湾(バース)とエコタウン位置図
6 (3) モデル事業の実施 貨物の広域共同海上輸送の実証は、図 2.2 のスキームに基づき、2 種類のコンテ ナ計 4 本について行う。 発地港湾は、中央防波堤内側。着地港湾は、徳山下松港、宇部港、門司港、小名 浜港の4か所を想定する。 ① 浄化土/城南島⇒中央防波堤内側⇒(海上輸送)⇒宇部港⇒(車)⇒宇部 ② 可燃物/城南島⇒中央防波堤内側⇒(海上輸送)⇒徳山下松港⇒(車)⇒周南 ③ 廃プラ/城南島⇒中央防波堤内側⇒(海上輸送)⇒門司港⇒(車)⇒大分 ④ 非鉄製錬原料/城南島⇒横浜港南本牧⇒(海上輸送)⇒小名浜港⇒(積替)⇒ (車)⇒小名浜 (4) モデル事業の結果の評価 モデル事業の結果は、下記項目をもとに評価を行う。 ① コンテナ利用の現場課題(荷姿別、コンテナ種類別のコンテナ格納、積み降ろ し荷役) ② 東京港及び着地側港湾における行政課題(積替・保管許可の必要性等) ③ 海上輸送に伴う経済的評価 ④ 環境負荷の低減効果(最終処分量、CO2) ⑤ コンテナ利用のメリット (5) 新たな事業システム構築に向けた推進方策の検討 モデル事業の課題と解決方策の検討を踏まえて、将来にわたり、安定したビジネ スとして、広域共同海上輸送システムの構築を進めるための推進方策の検討を行う。
7 門司港 (積降) ※港湾取扱基準の確認 ※追加許可取得 ①浄化土 (成友興業) コンテナ・20FT(天蓋フォロー) コンテナ・20FT(観音開き) 海上輸送 港湾保管(コンテナ4本) 中央防波堤内側 (上組ターミナル) 神戸港 (積降/積替) 宇部港 (積降) セメントメーカー宇部 ※港湾取扱基準の確認 ※港湾取扱基準の確認 ※港湾取扱基準の確認 ※荷役方法の確認 ③廃プラ (タケエイ) ②可燃物 (高俊興業) ④非鉄製錬原料 (リーテム) コンテナ車 小名浜港 (積降/積替) 非鉄製錬メーカー小名浜 コンテナ車 平ボデー車 大分 RPF施設 徳山港 (積降) トクヤマ セメントメーカー ※港湾取扱基準の確認 コンテナ車 図 2.2 モデル事業のスキーム
8 2.2 モデル事業の実施体制 モデル事業は、東京スーパーエコタウン協議会が連携・支持する共同取組として 行い、産業原燃料の広域共同輸送システム構築のためのコンソーシアムを組織し、 実証計画、実証と評価、及び成果のとりまとめについて内部分担を行い実施する。 コンソーシアムの幹事は、成友興業が担う。 また、事前協議・調査・報告書とりまとめは、国の補助事業による実証事業業務 の経験もあり、かつ、調査・研究機能を有するリーテムが担う。 連携先は、コンテナターミナル企業、海上輸送企業(物流総合管理)、需要先企業 となるため、各連携を行う。 さらに、東京都環境局による調査研究の提案に対する推薦をいただいたことを踏 まえ、協力支援をいただきながら推進する。 協力会社1 井本商運 (一貫物流/海上輸送含む) 調整 事業補助(提供) 環境省 実証事業・申請窓口 成友興業㈱ 取締役 鈴木裕 連携・支援 東京スーパー エコタウン協議会 関係行政調整先 東京都環境局/東京都港湾局 実施主体 成友興業㈱ 取締役 鈴木 裕 ㈱タケエイ 営業本部 主任調査役 梅村 真二郎 高俊興業㈱ 企画開発グループ グループ長 西田 圭一郎 ㈱リーテム サスティナビリティ・ ソリューション部部長 浦出 陽子 シグマテック㈱ 第二営業部 部長 佐々木 浩志 協力会社2 上組東京ターミナル (中防内側;港湾保管・荷役) 協力会社3 需要先企業 (セメント、非鉄製錬各社) 調整 受託・報告 調整 調整 事前協議・調査 ・報告書作成 ㈱リーテム サスティナビリティ・ソ リューション部 3名 浄化土 廃プラ 可燃残渣 非鉄製錬原料 汚泥、燃え殻 図 2.3 実施体制図 2.3 モデル事業のスケジュール 本事業は、実証前の関係調整、実証計画の作成、実証事業の実施、評価と今後の 推進方策の検討の 4 項目からなる。 具体的には、早期の関係調整及び実証計画の作成を開始し、1 月を目途に実証事 業を実施し、その後、年度内に成果とりまとめを行うものとする。
9 表 2.3 実施スケジュール 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 1.実証前の関係調整 9/28 2.実証計画の作成 3.実証事業の実施 4.評価と今後の推進方 策の検討 3/22 関係者会合 ● ● ● ●
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第3章 モデル事業の実施内容
本章では、モデル事業に関係する排出事業者、需要者、コンテナターミナルなどの 現状把握を行い、それをもとに、モデル事業を計画・実施し、実施状況の把握を行う。 3.1 モデル事業に係る状況把握と関係調整 本節では、排出事業者、需要者、コンテナターミナルなどの現況把握と、モデル事 業に係る要件の把握を行う。 3.1.1 排出事業者の状況 各社の現場状況を確認の上で、具体的に、実証事業の対象物の状況(荷姿、内容等)、 コンテナ搬入・バンニング時に係る高さ確認及び、切り回し方法の確認などを行う。 なお、コンテナ種類は、20FTのオープントップコンテナ及びサイドオープンコン テナの2 種類があるが、使用種類は、品目の適用性や、現場条件などを踏まえて検討 を行う。 (1)成友興業 1)事業概要 ・建物解体工事(鉄筋コンクリート造)、土壌汚染対策工事などに伴う発生資材(土 壌汚染対策法工事土壌、法対象外土壌、鉄筋コンクリート)を改良し、セメン ト資材(粘土代替)として搬出 ① 土壌汚染対策法の法対象事業に伴う工事発生物 ② ①の法対象事業ではないものの、土壌成分が土壌汚染対策法基準値以上で あり、対策事業に伴う工事発生物 ・汚染土壌の処理は、不溶化処理(重金属 5 品目;湾岸エリアに多い砒素、フッ素 や、鉛が中心) ・処理システム/泥土・泥水⇒ピット貯留⇒粗選別⇒造粒固化(石灰、不溶化材; 硫化マグネシウム系)⇒造粒(製品含水率 30%程度) (※粗選別後、がれきは 80mm 以下に破砕/不溶化保管 1-2 日程度) ・取扱土壌成分;土壌汚染対策基準値(0.01 に対し、0.03-0.04 程度のもの) ・敷地面積 6,000 ㎡⇒第二期エリアに、新工場建設開始(同規模) ・車両台数 200 台/日(搬出入両方を含む) 2)実証事業の対象物(荷姿、内容等) ・浄化土(他に、法定物質として、汚染土、建設汚泥などがある。同様の処理方法) ・利用方法;埋め戻し材、覆土材、セメント原料など ・利用先;内陸部 埼玉、千葉など全体の 2 割。その他は、海上輸送により広域搬 出(海上輸送量(年間)25 万t/内訳;浄化土 15 万t、汚染土壌 8 万t、建設 汚泥 2 万t)11 ・比重 1.3~1.4 ・保管場所 屋外及び、屋内(屋根あり) 写真1 対象物の荷姿 写真2 対象物の排出状況 写真3 対象物の保管状況 写真4 バンニング場所の状況 3)コンテナ搬入・バンニング高さ及び切り回し方法 ・オープントップコンテナの使用 ・積込は、場内のショベル、ベイローラー、バックフォーなどを活用(高さを確認 し、積込重機を決定する予定) ・積込場所;工場右奥の製品ヤード手前 ・積載重量確認 台貫に乗りながら確認を行う。 ・出荷先でのデバンニング;ダンプアップ (2)高俊興業 1)事業概要 ・新築工事、改修工事、解体工事などの建設工事に伴う建設混合廃棄物の処理・リ サイクル(廃プラ、木屑、石膏ボード、蛍光管等の個別処理物、リサイクル物 を選別後、混合廃棄物を機械処理して、再生砕石及び可燃物のリサイクルを行
12 う。) ・取扱量 400t/日、年間 13 万t ・可燃物発生量 40t/日(取扱量の約 1 割) ・敷地面積 9,000 ㎡ ・処理の流れ;検品ヤード⇒ダンピングヤード⇒機械処理(機械選別、手選別、破 砕) ・車両台数 300~400 台/日(うち、自社 200~250 台/日) 2)実証事業の対象物(荷姿、内容等) ・対象物;可燃物(名称;可燃キューブ)-消防法上の指定廃棄物 ・成分特性;廃プラ 4-5 割、紙くず 2-3 割、木くず 2-3 割(ダスト、異物が少なく、 破砕性能が良いことから、燃料評価が高い。) ・発生量 約 40t/日(処理量の 10%程度) ・発生個数 50~100 個/日(保管場所;最大可能保管数 136 個) ・形状寸法 1,100mm×1,400mm×1,100mm ・比重 0.3/容積 1.7 ㎥/重量 400~500 ㎏/個 ・梱包方式 PP バンド梱包(8 本) ・保管場所 屋外のため、水分含む場合あり。(コンテナ水密性要) ※保管容量は、2 日分程度と狭い
13 写真1 対象物の荷姿 写真2 対象物の排出状況 写真3 対象物の保管状況(屋外) 写真4 バンニング場所の状況 3)コンテナ搬入・バンニング高さ及び切り回し方法 ・サイドオープンコンテナを使用(10t/車(20 個格納)) ・バンニング;クランプフォークでの積載 ・製品出荷出入口から車両搬入⇒計量⇒製品積込(バンニング)⇒計量⇒出荷 ・出荷先でのデバンニング;フォークでの荷降ろし(可) ・シャーシ高さ 1.2m/コンテナ高さ 2.8m/全体 4.1m ・バンニング 可燃キューブ保管ヤードの横に車両を横付けして、クランプフォー クにてバンニングを行う。可燃キューブ 20 個を目標に積み込みを行う。 ※コンテナバンニング経験;JR貨物コンテナの利用経験あり。 ・コンテナ特性 水密性があるため、屋外保管分の運搬も可能 (3)タケエイ 1)事業概要 ・新築工事、改修工事、解体工事などの建設工事に伴う建設混合廃棄物の処理・リ サイクル施設(廃プラ、木屑、石膏ボード、蛍光管等個別処理・リサイクル品 目を除き、混合廃棄物を機械処理後に、再生砕石及び可燃物のリサイクルを行
14 う。) ・取扱量 400~500t/日、年間 14 万t ・廃プラ及び可燃物発生量 40~50t/日(取扱量の約 10~15%) ・搬出先;広域利用先は東部開発(過去 3 ヵ年) ・敷地面積 9,000 ㎡ 2)実証事業の対象物(荷姿、内容等) ・対象物;廃プラ ・成分特性;廃プラ 3 割、紙くず 3 割、木くず 3 割、せんいくず 1 割。4,000~ 5,000kcal/kg ・発生量 10~20t/日(取扱量の 3%) ・形状寸法 1,000mm×1,000mm×1,000mm ・比重 0.3/容積 1.0 ㎥/重量 400~500 ㎏/個 ・梱包方式 スチールワイヤ梱包 ・保管場所 屋内。屋外はシートがけ。(コンテナ水密性要)。可燃物は、ベール梱 包
15 写真1 対象物の荷姿 写真2 対象物の保管状況 写真3 バンニング場所の状況 3)コンテナ搬入・バンニング高さ及び切り回し方法 ・サイドオープンコンテナを使用(10t/車(20 個格納)) ・バンニング;クランプフォークでの積載 ・トラックゲート入口(台貫登録)⇒ゲート入場・待機⇒クランプフォークで積込 ⇒重量確認(台貫) ・出荷先でのデバンニング;フォークでの荷降ろし(可) (4)リーテム 1)事業概要 ・OA機器、電気機器、機械類、小型家電類などを対象に、選別・破砕を行い、鉄、
16 非鉄金属を原料として回収する(フロン回収、蓄電池回収、セキュリティ管理・ 破壊処理などを行う) ・処理の流れ;事前選別(フロン、プラ、蛍光管、ハーネス、蓄電池他)⇒破砕⇒ 選別(風力、回転ふるい、振動ふるい)⇒回収 ・処理能力 864t/日(24 時間換算)、年間 5 万t ・非鉄製錬原料発生量 220t/月(広域販売分の数量) ・搬出先;広域利用先は非鉄製錬メーカー ・敷地面積 5,293 ㎡ ・車両台数 60 台/日 2)実証事業の対象物(荷姿、内容等) ・成分特性;金、銀、銅、プラチナ、パラジウムなどが含有。 ・発生量 220t/月(処理物に応じて、日変動あり) ・形状寸法 フレコン梱包 ・比重 0.2~0.7 ・梱包方式 フレコン梱包 ・保管場所 屋外、屋根付き 写真1 対象物の荷姿 写真2 対象物の排出状況 写真3 対象物の保管状況 写真4 バンニング場所の状況
17 3)コンテナ搬入・バンニング高さ及び切り回し方法 ・オープントップコンテナを使用 ※バンニング時間短縮のため、サイドオープンコンテナは使用しない。 ・バンニング;バックフォーで吊り上げて積載 ・トラックゲート入口(台貫登録)⇒保管ヤード手前⇒バックフォーで積込⇒重量 確認(台貫) ※積込高さ処理の対応の検討が必要 ・出荷先でのデバンニング;港湾での車両積替え後、トレーラーから荷降ろしする
18 参考.コンテナ形状 1.オープントップコンテナ 外寸 (mm) 内寸 (mm) 内容積 総重量 L 6,058 W 2,438 H 2,591 L 5,840 w 2,194 H 2,060 m3 26.4 KG 30,480 KG 3,000 KG 27,480 容器重量 貨物重量 オープントップ 2.サイドオープンコンテナ 外寸 (mm) 内寸 (mm) 内容積 総重量 容器重量 貨物重量 L 6,058 W 2,438 H 2,896 L 5,896 w 2,300 H 2,527 m3 34.3 KG 24,000 KG 3,400 KG 20,600 サイドオープン
19 3.1.2 需要先等の状況 本節では、実証事業への協力依頼を兼ねて、排出事業者以降の東京港(コンテナタ ーミナル)、海上輸送事業者、需要先企業との連携の上で、現地視察と調整を行った結 果をとりまとめる。具体的には、港湾荷役の現場状況、各受入工場の現場状況(積降 場所、場内道路における障害物等、積降場所確認、荷役機器確認、利用方法など)な どとしている。 (1)東京港―上組コンテナターミナル 1)概要 ・住所;江東区青海 2 丁目地先中央防波堤内側埋立地 ・外航、内航の両方を取扱う(外航は、中国主体) ・保管可能量 2,000TEU(20FT 換算値) ・面積 77,863 ㎡ ・バース長 280m ・運営管理 ㈱上組(完全民間企業運営によるコンテナターミナル) ・ターミナル開設 2005 年(10 年前) ・特徴;無人ゲートシステム、荷役機器搭載型LANシステム、携帯電話/Web -IP(インターネット)による予約・照会サービス 2)保有設備 ・ガントリークレーン 2基 ・トランスファークレーン 4基(4レーン;A,B,C,D) ・空コン置き場 2箇所(680 個)4 段積み ・トップリフタ (その他、場内に多目的物流センター保有;5階建の低温青酸燻蒸倉庫設備) 3)コンテナターミナルの運営 コンテナの保管方法は、2 区分(ドライコンテナ、リーファーコンテナ(温度調 節機能付))とし、4 段積みにスタッキング(積み上げて設置する行為) 現場は、SOLAS条約管理がなされ、出入り管理は厳重である。 コンテナ/場所の管理は、事務所のヤードコントローラーで自動管理。 搬入に係る事項 ① 搬入;ゲート通過(外観ダメージ、シール状態のチェック) ② 搬入時間;8:30~16:30 搬出に係る事項 ① 船舶就航 週 1 回(木曜日) 作業時間 2-3 時間/回 ② 荷役時間;船会社との打ち合わせによる(積込荷役 35 本~40 本/時間)
20
図 3.1 上組コンテナターミナル全景(イメージ)
写真1 搬入ゲート 写真2 コンテナ滞貨状況
写真3 コンテナヤード全景(左側) 写真4 コンテナヤード全景(右側)
21 (2)海上輸送事業者―井本商運 1)コンテナ輸送概況 井本商運は、日本のコンテナ内航運送のシェア 54%のトップ企業。内航の航路 開発、循環資源物流などを進めるため、国土交通省・環境省と連携して政策展 開を進めている。東京港は、中央防波堤内側の上組東京ターミナルを活用中。 循環資源の輸送は、東日本大震災を契機として、大栄環境と連携の上で、コン テナ 600 本(20 フィート)を製造・開発し活用。さらに、紀伊半島の大風災害 廃棄物の処理などは、新宮港~神戸港間の港湾物流を活用するなど実績がある。 内航コンテナ船舶 27 船所有。
22 図 3.2 井本商運の航路 2)海上輸送の実績 ① 建設廃棄物、汚染土 1,000t/月(12,000t/年)(東京港、横浜港⇒神戸港) ② 廃酸・廃アルカリ廃液 1本/月(タンクコンテナ)(着地;北九州港/門司港) ③ 管理型埋立物(13 号産廃;神奈川県寒川町案件) (横浜港⇒仙台港) ④ シュレッダーダスト (横浜港⇒苫小牧港)⇒陸路でセメント工場 ⑤ 焼却灰 (清水港⇒宇部港) ⑥ 石膏ボード(横浜港公共ターミナルT9⇒神戸港) 3)井本商運のコンテナ輸送の特徴 ドア to ドアの一貫輸送を実施しており、管理体制が整っている。 外貿―内貿との連結を進めており、内貿コンテナヤードも「SOLAS」管理エ リアや、保税エリアとなっており、外部侵入者の対応管理が行える。 (※東京港の中央防波堤内側の上組東京ターミナルも同様) コンテナ輸送の特徴は、定期曜日配船がなされており、コンテナヤードで の保管・管理が容易に行える。(通常;1 週間で 10~100 本を保管)
23 図 3.3 海陸連携によるドア to ドア一貫輸送システム (3)成友興業―宇部港ルート 1)宇部興産 ・日時;2015 年 10 月 22 日 ・面会;宇部興産㈱ 建設資材カンパニー資源リサイクル事業部 営業部、同営業 部資源グループ 建設発生土は、粘土代替としてセメント原料として利用を行う。伊佐工場(ク リンカ製造能力 350 万t/年)では、粘土代替として、建設発生土 13~15 万t/ 年の受入能力があり、宇部興産プライベートバースにおいて常時、在来船で受 入れて利用している。セメント工場では、他に原料代替として、石炭灰、都市 ごみ焼却灰(掘起し分含む)、下水汚泥、燃料代替として、廃プラ、一廃 RPF、 古畳、灰木材、廃液、肉骨粉などを利用している。 通常は、在来船での荷役を実施している。公共埠頭の活用にあたっては、県港 湾部局及び県保健所(宇部環境保健所廃棄物対策班)との事前協議を行い、問 題のないことの確認が必要。 ※行政(山口県港湾課、環境部)との調整は、宇部興産に協力いただき、関係行政 に概要を打診いただき連携を進めることとした。 コンテナ搬送(ダンプ)の場合、宇部興産と成友興業との間で、実証事業の実 施方法について別途検討する必要がある。 ※利用工場は、県環境部からの薦めもあり、土壌汚染対策法の施設許可を有する伊
24 佐工場を活用する。伊佐工場への搬入は、興産道路(自社専用道路 30km)を通 行するため、通行許可を有する事業者による運搬が必要となる。 ※伊佐工場(山口県美祢市)と苅田工場(福岡県苅田町)は、土壌汚染対策法の施 設許可を有する。なお、宇部工場(山口県宇部市)には同許可がないが、建設 発生土―浄化土の処理は可能。 写真1 積降現場 写真2 原料投入サイロ 写真3 セメント設備 参考4 通常の積降状況(在来船) 参考5 石灰石採取場 参考6 伊佐セメント工場(全景) (4)高俊興業―徳山下松港ルート ※各関係者との調整の結果、当初計画の門司港―日鉄住金高炉セメントルートは、 現場の技術的な問題(場内通路の架空配管高さ)から、実証不可となった。その 結果、徳山下松港―トクヤマルートへの変更・調整を行った。
25 1)山九(港湾荷役) ・日時;2015 年 12 月 17 日 ・面会;山九㈱周南支店 港運グループ、営業グループ 徳山下松港晴海埠頭を活用する。なお、廃棄物の取扱いは、併設する積替保管 場(許可取得済み)の活用が必要となる。 ※山口県生活環境部と、土木課(港湾)の指示で、コンテナ直置きの場合、廃棄 物処理法の積替保管許可が必要と判断されている。 積替保管場は、面積 800 ㎡、最大コンテナ 20 本のみと狭い 写真1 積替保管場所 写真2 積替保管許可(掲示) 2)トクヤマ ・日時;2015 年 11 月 9 日/12 月 17 日 ・面会;㈱トクヤマ 資源リサイクル営業グループ トクヤマ徳山製造所南陽工場 セメント生産量 400 万t(キルン 3 本)廃棄物・ 副産物は、178 万t/年利用(原料系 172 万t、燃料系 6.5 万tうち廃プラ 5 万 t) 廃プラ処理施設は、処理能力 10 万t/年。破砕後、窯前から噴出して石炭代替 で利用。 高俊興業の廃プラ取引に係る事業基本契約は締結済みであり、運搬ルートの変 更申請のみ(山口県環境部向け、10 日間程度)で実証事業の実施は可能。 初めての搬入となるため、成分、その他問題のない貨物を受入れしてもらう必 要がある。今後、トクヤマ営業サイドが、工場側と高俊興業との間の調整を進 める予定。 事業化に至れば、4 月以降停滞してきた首都圏からのフェリーに代替するルート 開拓にもつながりうるため、実施に向けた手続きとしても重要であるとの認識 あり。
26 写真1 トクヤマセメント製造所入口 写真2 廃プラ保管場所(看板) 写真3 廃プラ受入れ設備の状況 写真4 処分業許可の内容 (参考)日鉄住金高炉セメント⇒実証中止の理由 2015 年 10 月 27 日 面会;日鉄住金高炉セメント㈱ セメント工場製造グループエコビジネスグループ 当初、現在フェリー搬入を実施する需要先として、モデル事業の検討を実施し たが、「技術的な問題により実証事業の実施不可」として連携先の見直しをすすめ た。 場内搬入時に、道路上の架空パイプがあるため高さ制限(3.7m)となっている。 ⇒コンテナトレーラは、高さ 4.1~4.2mとなるため、通過は不可能 (実証事業に向けた調整課題と結果) ① 門司港で港湾荷役後、別の場所で開梱し、トレーラ積替えを行い、工場搬入を 行う。 ⇒コスト増加となり、実現性が低いため、実証事業自体に意味がなくなるため不 可。 ② 場内の積降場所までの別ルート搬入又は、第二保管場の活用などの検討。 ⇒場内の別ルートはない。また、第二保管場の活用も現実的でないことから不可。
27 (5)タケエイー門司港ルート 1)三井倉庫九州(港湾荷役) ・日時;2015 年 10 月 28 日 ・面会;三井倉庫九州㈱ 太刀浦ターミナル事務所 太刀浦第二埠頭を活用して荷役を行う(水深 10m)。第二埠頭では、「積替・保 管」の位置指定が行われており、モデル事業で保管使用する場所となる。 門司港は、8 社の共同株主となる関門コンテナターミナル㈱が運営。取扱量は、 42-43 万 TEU/年程度。荷役は、ガントリークレーンを用いて行う。また、トレ ーラー積載は、キャリアを用いて行う。荷役/キャリア指示は、TACTOS システ ム方式(端末管理、通関確認)を採用するなど、スムーズで効率の高い荷役を 行っている。 写真1 コンテナ搬入口 写真2 許可看板(入口) 写真3 コンテナターミナル(全景) 写真4 積替保管(指定場所)
28 写真5 コンテナ港湾荷役設備(キャリア) 写真6 港湾荷役設備(ガントリークレーン) 2)東部開発 ・日時;2015 年 11 月 4 日 ・面会;㈱東部開発 産廃事業部 営業課 東部開発では、RPF 製造(配合割合;プラ 7-8 割、紙・木 3-2 割)を 2400~ 2500t/月程度行う。広域受入の建設系廃プラは 1500~1600t/月程度で、他は 周辺の製造端材を原料としている。 今回の原料搬入に伴う積み降ろし荷役は、クランプフォークを用いて行う。サ イドオープンコンテナの対応は、可能。オープントップコンテナは不可。 積降し後は、選別処理を行いがれき、ガラス陶磁器くずを除去(4 割)した後、 廃プラ原料としてRPF製造設備に投入して製品化する。製品出荷は、製紙工 場のボイラ向けとなっている。(建設廃棄物は、塩素成分濃度が高いが受け皿の 許容量(8000ppm;通常は 3000ppm)も高く設定いただいており、利用可能) 従来は、フェリー搬送としてきたが、商船三井フェリーの産廃収集運搬取消し を踏まえて、取引休止中となっている。東京圏からの廃棄物確保は、引き続き 重視しており、今後とも連携を進める予定。 ※従来は、鐵伸運輸(北九州市本社)が主体となり、有明埠頭(東京港)から、大 分港、新門司港ルートを活用してきた。 大分県では、10t以上の域外搬入は届出が必要。そのため、輸送事業者の変更 手続きとして、排出事業者による事前届出が必要となる。
29 写真1 積降現場 写真2 原料状態 写真3 RPF工場(全景) 写真4 RPF工場(設備) 写真5 RPF 写真6 製品置き場(RPF) (6)リーテムー小名浜港ルート 1)いわき小名浜コンテナサービス(港湾荷役) ・日時;2015 年 10 月 20 日 ・面会;㈱いわき小名浜コンテナサービス 物流営業部、港湾業務部 小名浜港大剣埠頭において、ガントリークレーンを用いて荷役を行う。 コンテナターミナル内(34000 ㎡)は、デバンニングは実施できない。そのため、 ショートドレーを行い、別の場所で実施する。臨海部の小名浜海陸運送(いわ き小名浜コンテナサービスの親会社)と連携して実施する。 井本商運の船舶(749 船;250TEU 積載/南本牧と小名浜港を往復(14 時間))は、 小名浜港に、火曜日早朝(8:30)に到着する。その後、ショートドレーし、デ バンニングし、小名浜製錬に搬入する。
30 写真1 埠頭状況(井本商運船) 写真2 埠頭概況 写真3 コンテナ船(出港直後) 写真4 コンテナ船(航行時) 2)小名浜製錬 ・日時;2015 年 10 月 20 日 ・面会;小名浜製錬㈱ 小名浜製錬所 事務部業務課 小名浜製錬は、昭和 38 年開始の共同製錬。電気銅の生産規模 2~2.2 万t/月 程度、金銀スライムは三菱マテリアル直島工場で処理し、金銀を回収。敷地 44 万㎡、従業員 900 名(3 交替、関連会社含む) 原料搬入後、アノード製造までの期間は、2 ヶ月程度。原料は、古銅が主体で、 他に、基板(3000t/月)、シュレッダーダスト(12000t/月)なども用いる。 製錬原料は、反射炉に投入し、銅(濃度 52~55%)とし、転炉、精製炉を経て 99.5%の銅を回収する。反射炉は、一般的な自溶炉でなく、日本で2基しかな い。燃料を多く利用するため、シュレッダーダストや、廃タイヤなどを燃料代 替で受入れている。 品位測定・サンプリング設備は、全量を機械に投入し、品位評定(金、銀、銅、 パラジウム、プラチナ)を行うしくみで、最大の在庫期間は 1 ヶ月程度となる。 工場搬入は、南門の左手のリサイクル品の専用入口から入場する。計量後、入 口近くの保管倉庫まで運搬し、積降しを行う。大剣埠頭からのコンテナ受入は、 事業でも行っている。また、物流会社との付き合いもある。
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3.2 モデル事業の計画案
本節では、モデル事業の計画項目を明確とした上で、関係者との調整を踏まえつ つ、共同事業を考慮したモデル事業の内容について検討を行う。 3.2.1 モデル事業の計画項目 モデル事業は、コンテナ輸送の実現を目標に、広域共同海上輸送の検討を行う。 はじめに、各社との事前協議を踏まえて、広域共同海上輸送の実施可能性がある 事業ごとに、現状の荷姿、製品特性を踏まえて、利用コンテナを見極める。 その上で、事業ごとに、広域輸送先との調整を踏まえた輸送計画(時期、数量、 排出地、処分地)、実証経費の詳細検討、管理体制(約束事の明確化含む)の検討を 行う。 その後、各事業について、関係する港湾管理者、海上輸送事業者との調整や、諸 規定に基づき環境部局向けの事前協議や、関係許可の調整(北九州市等)を行う。 (1)実証内容 ①事業内容(5W1H;排出元―需要先、品目、数量、工程、輸送方法) ②コンテナ種類(オープントップ式、サイドオープン式) (※モデル事業の計画ポイント) モデル事業の計画ポイントは、次のように考えられる。 産業廃棄物、浄化土、有価物(非鉄原料)の 3 種類。同港湾取扱(積替・保管 対応)などを検証 各社で、各種コンテナ(20 フィート)に産業原燃料を格納 ※各社の荷姿(バラ、フレコン、圧縮)に変更がないよう十分に考慮 発地の港湾利用は、東京港の中央防波堤内側のコンテナ埠頭(例:上組東京タ ーミナル)で実施。その際、保管・積替は、外貿管理エリア内(SOLAS 条約管理 エリア)を活用 大規模内航コンテナ船舶を活用し、全量積載・管理を行う。 着地の港湾利用は、リサイクルポート指定港(例:神戸港・宇部港・徳山下松 港・北九州港(門司))等、リサイクルポート間連携を主体に計画を行う。 海上輸送事業者(産廃収集許可所有)が、物流管理のため、発地~着地まで全 区間の物流管理を行う。 (2)実証期間 (3)調整事項 ①行政調整(広域処理に係る事前協議、事前届出、関係許可取得(積保許可、特車 申請) ②企業間契約(基本契約、運搬契約)32 ③受入ルート、方法、個別スケジュール (4)検証事項 ①現場課題(排出元、需要先) ②行政課題 ③経済性 ④環境性 ⑤事業メリット 3.2.2 モデル事業の計画項目 (1)実施内容 関係者との調整の結果、実証事業の内容は、表に示すとおりとする。
33
表 3.1 実証事業の計画と調整課題
バンニング 陸上輸送 コンテナ保 管・荷役 海上輸送 コンテナ保管・荷役 陸上輸送 デバンニング 受入事業 成 友 興業① 浄化土(土砂)
② オープントップ型 ③ バックフォー等 ④ バラ 中央通運上組コン
テナター
ミナル
(江東区青 海 2 丁目地 先中央防波 堤内側埋立 地)井本商運
(東京⇒神戸、 神戸⇒宇部) 神戸港(蔵置) 宇部港(蔵置)芝中西 埠頭 荷役;宇部興産海運 藤森物流 ① ダンプアッ プ ② 粘土系原料 ピット内 ③ 伊佐工場宇部興産
(セメント) 山口県弥勒市 ※許可「不要」 タ ケ エイ① 廃プラ(産業廃棄
物)
② サイドオープン型 ③ クラムフォーク ④ キューブ(ビニール梱 包)⇒「後に変更」 中央通運 ※産業廃 棄物収集 運搬許可井本商運
(東京⇒神戸、 神戸⇒新門司) 門司港(蔵置)太刀浦 埠頭 荷役;三井倉庫九州 ※門司港;積替保管許 可(新規申請) 九州産業 運輸 ※産業廃 棄物収集 運搬許可 ① クラムフォ ーク ② 原料保管場 所 ③ 特になし東部開発
(RPF製造) 大分県大分市 ※許可取得済み 高 俊 興業① 可燃物(産業廃棄
物)
② サイドオープン型 ③ クラムフォーク ④ キューブ(PP バンド) 中央通運 ※産業廃 棄物収集 運搬許可井本商運
(東京⇒神戸、 神戸⇒新門司) 神戸港(蔵置) 徳山下松港(蔵置)晴 海埠頭 荷役;山九 ※徳山下松港;積替保 管許可取得済み 山九 ※産業廃 棄物収集 運搬許可 ① クラムフォ ーム ② 廃プラリサ イクルプラ ント内 ③ 成分試験の ため屋外トクヤマ
(セメント) 山口県周南市 ※許可取得済み リ ー テム① 非鉄製錬原料(一般
品)
② オープントップ型 ③ バックフォー ④ フレコン 中央通運井本商運
(東京⇒横浜、 横浜⇒小名浜) 小名浜港大剣埠頭 荷役;いわき小名浜コ ンテナサービス(別途 デバンニング) ⇒トレーラー積替え 小名浜海 陸運送 ① リフト ② 原料受入倉 庫 ③ 特になし小名浜製錬
(非鉄製錬) 福島県小名浜市 ※許可「不要」 (注)バンニング;①品名(法的扱い)、②コンテナ種類、③バンニング重機、④荷姿 デバンニング;①デバンニング重機、②保管場所、③その他条件 (注)許可保有必要性;「可燃物/廃プラ」(2 種類)取扱時/①陸上輸送;産業廃棄物収集運搬業(廃プラ、紙くず、木くず、繊維くず)、②港湾ヤード (揚地、降地);積替・保管(北九州市、山口県)、③海上輸送;産業廃棄物収集運搬業(同)、④受入事業者;産業廃棄物処分業(同)34 (2)海上輸送ルート ①東京港(上組コンテナバース) 城南島エリアから4㎞と近接している。 図 3.4 工場及び積出港湾の位置図 ②神戸港ルート(中継港)
35
③宇部港ルート
36
⑤門司港ルート
37
(3)陸上輸送ルート
①成友興業(宇部港 芝中西埠頭⇒宇部興産)
38 ③高俊興業(徳山下松港 晴海埠頭⇒トクヤマ) ④リーテム(小名浜港 大剣埠頭⇒デバンニング⇒小名浜製錬)
(5)実証スケジュール
当初、12 月 9 日開始。12 月 17 日までの期間に、受入事業者までの搬送を完了 することで計画。(※事前調整が間に合わず、1月中旬に順延とした) 今後、状況を踏まえて、船舶の日程調整を行う予定(井本商運)。39 表 3.2 実証スケジュール(予定;1月 12 日~1 月 21 日) (※大雪、時化の影響により、実施期間は 1 月 12 日~1 月 26 日に変更) 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日 21日 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 1 成友興業 不溶化処理土 オープントップ 空バン準備 7:00バン ニング、 上組搬入 東京港湾荷 役、出港 航行 神戸港、積替 保管 保管 神戸港湾荷 役、出港 宇部港、荷役 宇部興産着 -2 高俊興業 可燃物 サイドオー プン 空バン 準備 9:00バン ニング、 上組搬入 東京港湾荷 役、出港 航行 神戸港、積替 保管 保管 神戸港湾荷 役、出港 徳山港、荷役 トクヤマ着 -3 タケエイ 廃プラ サイドオー プン 空バン 準備 13:00バ ンニン グ、上組 搬入 東京港湾荷 役、出港 航行 航行 航行 門司港荷 役 保管 門司港、荷 役、東部開 発着 - -4 リーテム 非鉄製錬原 料 オープン トップ 空バン 準備 7:00バン ニング 南本牧搬 入 保管 保管 保管 保管 保管 横浜港湾荷 役、出港 小名浜港荷役 積替え 小名浜製錬 着 (注)2016年1月19日、20日に、第3回現地ワーキングを実施(黄色蛍光) 1月上旬 企業名 内容物 コンテナ 3.2.3 モデル事業に係る検証事項 検証事項は、下記のとおりとなる。各社の既存の海上輸送及び、将来の事業実施 の際の取扱数量などを考慮したうえで、実証及び事業に係る現場課題の整理と、評 価を行うものとする。 (1)実施課題の把握 ①港湾及び工場内の荷役(コンテナバンニング、デバンニング)の課題の把握(場 内余裕、荷役時間、荷役設備など) ②受入事業者の場内交通の支障の把握(コンテナ高さ、幅、コンテナ滞留時間) (2)行政課題の把握 ①公共埠頭における廃棄物、不溶化処理土(汚染土壌処理土)の取扱い上の課題の 把握 ②港湾におけるコンテナ取扱いに関する積替・保管許可の必要性など ③広域処理・利用に係る「届出」、その他行政からの指摘事項の整理 (3)経済性の把握 ①各事業に関する広域輸送の経済性の評価 ②将来の事業化数量を考慮した場合の経済性の把握(※井本商運との連携) (4)環境性の把握 ①最終処分量の削減効果
40 ②その他環境性の効果 (5)既存事業との比較した場合の事業メリットの明確化 ①コンテナ輸送に伴う事業メリット ・上組との近接性 ・港湾での保管 ・輸送費の縮減
41
3.3 モデル事業の実施結果
本節では、モデル事業の実施状況(主に現場状況)について整理する。 3.3.1 実証事業の概要 海上コンテナを活用した広域輸送を実施 共同取組の一括管理システム(井本商運による物流総合管理) 実施期間;2016 年 1 月 12 日~26 日 (※大雪、時化により小名浜港着、宇部港、徳山下松港は順延) 門司港 (積降) ※港湾取扱基準の確認 ※追加許可取得 ①浄化土 (成友興業) コンテナ・20FT(天蓋フォロー) コンテナ・20FT(観音開き) 海上輸送 港湾保管(コンテナ4本) 中央防波堤内側 (上組ターミナル) 神戸港 (積降/積替) 宇部港 (積降) セメントメーカー宇部 ※港湾取扱基準の確認 ※港湾取扱基準の確認 ※港湾取扱基準の確認 ※荷役方法の確認 ③廃プラ (タケエイ) ②可燃物 (高俊興業) ④非鉄製錬原料 (リーテム) コンテナ車 小名浜港 (積降/積替) 非鉄製錬メーカー小名浜 コンテナ車 平ボデー車 大分 RPF施設 徳山港 (積降) セメントメーカートクヤマ ※港湾取扱基準の確認 コンテナ車 図 3.5 モデル事業の物流の流れ42 3.3.2 モデル事業の実施状況 (1)貨物概要と各スケジュール ・成友興業案件;1 月 12 日~1 月 26 日 ※時化変更 ・タケエイ案件;1 月 12 日~1 月 19 日 ・高俊興業案件;1 月 12 日~1 月 22 日 ※時化変更 ・リーテム案件;1 月 12 日~1 月 22 日 ※大雪変更 表 3.3 貨物概要 項目 成友興業案件 タケエイ案件 高俊興業案件 リーテム案件 品名 浄化土 廃プラスチック 廃プラスチック 非鉄製錬原料 個数 バラ積み 16 梱包 16 梱包 16 梱包 重量 16,080 ㎏ 12,350 ㎏ 6,020 ㎏ 9,690 ㎏ コンテナ型式 オープントップ サイドオープン サイドオープン オープントップ コンテナ番号 KCBU8010128 KCBU1000154 KCBU1000072 KCBU8010072
バンニング 12 日 7:00~ (18 分) 12 日 12:48~ (58 分) 12 日 9:45~ (33 分) 12 日 7:00~ (45 分) 港湾荷役 東京港 13 日 9:50~(横付け完了後) (35 分) 海上輸送 「なとり」13 日 10:00~ (16 日神戸港揚げ、17 日門司港揚げ) 積替(神戸) ・海上輸送 「山優丸」(21 日 積み、22 日宇部 港揚げ) ― 「南進丸」(21 日 積み、22 日徳山 下松港揚げ) ― 港湾荷役 宇部港 22 日 18:00 揚げ 門司港 19 日揚げ 徳山下松港 22 日 13:30 揚げ 小名浜港 21 日 保管・積替 保管 23~25 日 (日程変更) ― ― 積替 22 日 (日程変更) デバンニング 宇部興産 26 日 14:30 (日程変更) 東部開発 19 日 13:00 トクヤマ 22 日 15:00 (日程変更) 小名浜製錬 22 日 (日程変更) (注)海上コンテナ船の積載可能量(単位;TEU は、20FT コンテナ換算の積載個数) ①なとり;540TEU(東京港⇒神戸港⇒門司港) ※曜日就航(京浜港―神戸港―博多港・門司港);京浜港(横浜港、東京港)(火、 水)⇒神戸港(金)⇒博多港、門司港(土)⇒神戸港(月)⇒京浜港(火) ②山優丸;72TEU、③南進丸;72TEU、④いくた;251TEU (2)関係調整の内容 ①成友興業―宇部興産ルート ・需要先での運搬ルート、搬入方法の調整 ・港湾部、環境部との事前協議(※伊佐工場での受入指示) ・許可、届出不要
43 ②タケエイー東部開発ルート ・需要先までの運搬ルート、方法の確認 ・門司港の積替保管の新規許可取得(北九州市環境局) ・特車申請、事前届出(大分県環境局) ③高俊興業―トクヤマルート ・需要先までの運搬ルート、方法の調整 ・港湾部、環境部との事前確認(※徳山下松港で積替保管許可取得済み) ・特車申請、事前届出(山口県生活環境部) ④リーテムー小名浜製錬ルート ・需要先までの運搬ルート、方法の調整 ・港湾隣接地でのデバンニング方法の検討(※需要先では、コンテナ荷降ろし不可) ・許可、届出不要
44 表 3.4 モデル事業に係る事前調整管理表(その1) 事業対象 対応項目 対応内容 対応期限 責任会社 備考 1 基本契約 成友興業/宇部興産の基本契約 実証開始前 成友興業 本件は、各社対応責任とする。(事務局 は関与しない) 今回の実施方法について別途覚書を締結 する 2 運搬契約 成友興業/井本商運の2社契約 実証開始前 井本商運 物流会社の責任で対応 3 受入ルート、方法の 確認 宇部興産伊佐工場と、萩森物流 との調整 実証開始前 井本商運 萩森物流と連携し、宇部興産との調整に 関する実施管理を行う 4 実証事業スケジュー ル案及び関係リスト の通知 実証事業関係者の連絡表およ び、実証事業の予定表(仮)を 作成し、配布する すぐ リーテム 配布先;成友興業、井本商運、宇部興産 5 基本契約 高俊興業/トクヤマの基本契約 実証開始前 高俊興業 本件は、各社対応責任とする。(事務局 は関与しない) 6 運搬契約 高俊興業/井本商運ほか、4社契 約 実証開始前 井本商運 物流会社の責任で対応 特車申請 山九トランスポートによるコン テナ輸送ルートの届出 実証開始前 井本商運 警察署との協議 7 事前届出 山口県生活環境部向けに、実証 に係る事前届出書の提出 すぐ(11月下 旬) 高俊興業 トクヤマと連携の上で、事前届出を実 施。10日間の猶予が必要と認識有り 8 港湾利用確認 山九経由で、山口県港湾課に港 湾活用の確認を実施 すぐ(11月下 旬) 井本商運 トクヤマが港湾部に打診済。 9 受入ルート、方法の 確認 トクヤマと、山九トランスポー トとの調整 実証開始前 井本商運 山九トランスポートと連携し、トクヤマ との調整に関する実証管理を行う(工場 入口付近の道路が狭い) 10 実証事業スケジュー ル案及び関係リスト の通知 実証事業関係者の連絡表およ び、実証事業の予定表(仮)を 作成し、配布する すぐ リーテム 配布先;高俊興業、井本商運、トクヤマ 成友興業ー宇 部港ルート 高俊興業ー徳 山下松港ルー ト
45 表 3.5 モデル事業に係る事前調整管理表(その2) 事業対象 対応項目 対応内容 対応期限 責任会社 備考 11 基本契約 タケエイ/東部開発の基本契約 実証開始前 タケエイ 本件は、各社対応責任とする。(事務局 は関与しない) 12 運搬契約 タケエイ/井本商運ほか、4社契 約 実証開始前 井本商運 物流会社の責任で対応 13 特車申請 九州産業運輸によるコンテナ輸 送ルートの届出 実証開始前 井本商運 井本商運経由で、九州産業運輸に呼びか け協力いただく。 14 事前届出 大分県環境局向けに、実証に係 る事前届出書の提出 すぐ(11月下 旬まで) タケエイ 東部開発と連携の上で、事前届出を実 施。10日間の猶予が必要との認識有り 15 受入ルート、方法の 確認 東部開発と、九州産業運輸との 調整 実証開始前 井本商運 九州産業運輸と連携し、東部開発との調 整に関する実施管理を行う 16 実証事業スケジュー ル案及び関係リスト の通知 実証事業関係者の連絡表およ び、実証事業の予定表(仮)を 作成し、配布する すぐ リーテム 配布先;タケエイ、井本商運、東部開発 17 基本契約 リーテム/小名浜製錬の基本契 約 実証開始前 リーテム 本件は、各社対応責任とする。(事務局 は関与しない) 18 運搬契約 リーテム/井本商運の2社契約 実証開始前 井本商運 物流会社の責任で対応 19 受入ルート、方法の 確認 小名浜製錬と、いわき小名浜コ ンテナサービスとの調整 実証開始前 井本商運 いわき小名浜コンテナサービスと連携 し、小名浜製錬との調整に関する実施管 理を行い。特に、デバンニングの場所、 時間なども含めて対応を行う 20 実証事業スケジュー ル案及び関係リスト の通知 実証事業関係者の連絡表およ び、実証事業の予定表(仮)を 作成し、配布する すぐ リーテム 配布先;リーテム、井本商運、小名浜製 錬 タケエイー門 司港ルート リーテムー小 名浜港ルート
46 3.3.3 関係行政機関との調整結果 各品目の取扱い、貨物輸送などに係る行政(港湾部局、環境部局、その他)との調 整課題の把握を行う。 (1)東京都環境局 ・日時;2015 年 10 月 13 日/23 日 ・面会;東京都環境局産業廃棄物課 発地側(上組コンテナターミナル)において実証に係る許可上の支障はない。 但し、東京都環境局としては、モデル事業実施後は、コンテナ保管に対する責 任主体の明確化が必要との認識がある(離島からの廃棄物輸送では、港湾荷役 業者が積替・保管許可取得を推進)ため、事業実施にあたっては、再度協議願 いたい。 ※平成 17 年の規制緩和通知により、海上輸送に係るコンテナターミナルでの積替え に関して、「積替・保管」の許可は不要。 ※上組コンテナターミナル内での管理は、①井本商運による収集運搬の許可取得時 は、排出者から受入者までの一貫管理を井本商運が担うため、上組は下請け対応 となること、②SOLAS 条約管理(金網の囲い、有人・無人管理)がされており、 不特定多数による不法対応はできないこと、などの理由から、東京都が言う管理 責任は明確化できていると解釈できる。(離島の場合には、進入禁止のゲート管理 や、ターミナル管理が、容易に行えない実情がある。) (2)東京都港湾局 未実施。上組コンテナターミナルは、既に汚染土壌、廃棄物の取扱を実施済み。 今回は、既に実施済みの案件と同様の対象物の荷役であり、かつ、プライベートバ ースの活用となることから、届出等は不要と判断した。 一方、今後、在来船活用型の事業を構想する際は、改めて公共埠頭の活用(取 扱基準、荷姿)、新たな埠頭の確保可能性(公共、民間)なども含めた全体的な協 議を実施する予定。 (3)北九州市環境局 ・日時;2015 年 10 月 28 日 ・面会;北九州市 環境局 環境監視部産業廃棄物対策課 産業廃棄物対策 北九州市環境局の指導に基づき、廃棄物の公共埠頭への受入については、「積 替・保管」の追加取得が必要であるとされ、許可取得作業を行った。(11 月 19 日変更許可取得) ※北九州市;コンテナターミナルにコンテナを直置きする場合は、積替・保管 の許可必要。一方、トレーラーに直接搭載する場合は、不要。 「リサイクル」を目的とした廃棄物の受入れ(港湾荷役)であり、かつ、北九 州市外での利用に関しては、事前届出は不要。一方、市内企業で利用する場合