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LBSR:非対称リンクを含むMANETのためのルーティングプロトコル

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Academic year: 2021

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(1)2006−MBL−39(17) 2006−ITS−27(17)   2006/11/17. 社団法人 情報処理学会 研究報告 IPSJ SIG Technical Report. LBSR: 非対称リンクを含む MANET のためのルーティングプロトコル 東京電機大学 理工学部 情報システム工学科 坂本 大樹 桧垣 博章 E-mail: {daiki,hig}@higlab.net ネットワークを移動コンピュータのみで構成したアド ホックネットワークは、アクセスポイントを介した無線ネッ トワークに比べ高い柔軟性と移動性を持つ。本論文では、モバ イルコンピュータが送信する無線信号の到達範囲を 同一であると仮定せず、アド ホックネットワーク内に複数の片方向リンクが存在することを仮定した新たなオンデ マンド 型ルーティングプロトコル LBSR(Loop-Based Source Routing) プロトコルを提案する。また、LBSR が経路 検出保証型プロトコルであることを示す。. LBSR: LoopBased Source Routing for MANET with Asymetric Wireless Links Daiki Sakamoto Hiroyuki Higaki Department of Computers and Systems Engineering Tokyo Denki University E-mail:{daiki,hig}@higlab.net In an ad-hoc network where only mobile computers are included, higher mobility and flexibility are supported than an infrastructured network with access point. In this paper, we propose LBSR(Loop-Based Source Routing) which is a novel on-demand routing protocol supporting asymmetric wireless communication links. For achieving a route from a source to destination, LBSR searches multiple loop routes. In addition, we prove that LBSR surely detecting a message transmission route if it exists.. 1. 背景と目的. 近年、PDA やノート型 PC などの移動コンピュータ の普及が進んでいる。また、IEEE802.11 [2] や HIPERLAN [1] といった無線 LAN プロトコル技術の研究開発、 利用が進み、移動コンピュータでのネットワーク利用が 期待されている。従来のコンピュータネットワークは、 有線ネットワークに接続されたルータのみが メッセー ジの配送を行なうインフラストラクチャネットワーク (Infrastructured Networks) であった。移動コンピュー タは、有線ネットワークに接続されたアクセスポイント の無線信号到達範囲内に位置するときのみ 、これを経 由して他のコンピュータと通信することができる。しか し 、インフラストラクチャネットワークを対象とした従 来の構築、管理、運用手法を、災害救助活動やイベント 会場などに利用されるコンピュータネットワークのよう に、移動性、緊急性、一時性を要求される用途に適用す ることは、その構築コストが大きいために困難である。 そこで、ルータのみによってメッセージが配送される従 来のネットワークに代わって、すべての移動コンピュー タが メッセージの配送を行なう、すなわち、すべての移 動コンピュータがルーティング機能を持つネットワーク であるアド ホックネットワーク (Ad-hoc Networks) へ の要求が高まっている。アド ホックネットワークでは、 すべてのコンピュータが メッセージ配送を行ない、か つ、これらのコンピュータが移動することから、既存の 有線ネットワークを対象としたルーティングプロトコル とは異なるルーティングプロトコルが必要とされる。ア ド ホックネットワークにおけるルーティングプロトコル. は、様々なものが提案されている [5–7, 9, 11, 12, 16] 。こ れらの多くは、各移動コンピュータから送信される無線 信号の到達範囲の大きさがすべて同一であり、移動コン ピュータ間が双方向接続されていることを仮定してい る。しかし 、無線通信では、無線信号の減衰、反射、回 折により必ずしも双方向接続できるとは限らない。ま た、移動コンピュータの電源容量により、その送受信能 力は一定ではない。さらに、アド ホックネットワークは 今後様々な無線通信メディアで構成されることが考えら れるため、従来の双方向接続を仮定したルーティングプ ロトコルでは、片方向接続リンクが存在する場合に、経 路の検出確率が低下する可能性がある。すなわち、ア ド ホックネットワークの可用性 (アベイラビ リティ) を 高く保つために、片方向接続リンクをも用いたルーティ ングプロトコルの設計、仕様が求められている。これま でに提案された片方向接続リンクを用いるアド ホック ルーティングプロトコルとして DSR [5] や CBRP [7] 、 ULSR [16] などがある。しかし 、経路探索時に 2 組の フラッディングを用いる、経路探索をするために大きな トラフィックが発生する、片方向接続リンクの割合が小 さい場合にのみ効率的な経路探索が可能となる、といっ た問題がある。そのため、本論文では、片方向接続リン クを持つアド ホックネットワークにおいて、経路探索時 に送信元から送信先を経由し送信元へと戻るループ経路 を検出することにより、1 組のフラッディングと複数の ユニキャストの組み合わせによって経路検出可能なルー ティングプ ロトコルである LBSR(Loop-Based Source Routing) プロトコルを提案する。また、LBSR が経路. −119−.

(2) 出することが可能である。2. 検出保証型プロトコルであることを示す。. 2. アド ホックルーティングプロト コル. アド ホックネットワークにおいて 、移動コンピュー タが 他の移動コンピュータと通信を行うためには 、各 移動コンピュータが経路情報を何らかの方法で取得す る必要がある。その基本的な方法は 、テーブルド リブ ン型とオンデマンド 型の 2 つに分類することが可能で ある [10]。 [テーブルド リブン型] 有 線 ネット ワ ー ク で は 、距 離 ベ ク ト ル に 基 づ く RIP (Routing Information Protocol) [6] やリン クス テートに基づく OSPF (Open Shortest Path First) [9] といった、各ルータが定期的に経路情報を交換し 、ネッ ト ワーク全体のト ポロジ を 管理するプ ロア クティブ (Proactive) 型の手法が採られている。DSDV [11] は 、 この手法をアド ホックネットワークに適用したルーティ ングプロトコルである。しかし 、無線ネットワークで は通信帯域幅が十分ではないため、通信要求の有無に 関わらず経路情報を交換するためのメッセージが必要 となるこれらのルーティングプロトコルをアド ホック ネットワークに適用するのは困難である。2 [オンデマンド 型] 各ルータのルーティングテーブルに格納された経路情 報を定期的に交換し 、自身のルーティングテーブルの 経路情報を更新するのではなく、メッセージ配送を開 始するときに送信元から送信先までの経路を探索する。 各移動コンピュータは 、検出した経路に関する情報の みを管理し 、移動コンピュータ間の定期的な経路情報 の交換は必要とされない。オンデマンド 型のプ ロトコ ルとして、AODV [12] 、DSR [5] などが提案されてい る。移動コンピュータの移動によってネットワークト ポロジが経時的に変化するアド ホックネットワークに 対しては 、通信を行おうとした時点から実際にデータ が送信され るまでに経路探索のための遅延が生じ ると いう問題がある。しかし 、通信開始時のネットワーク 構成に基づいた経路が検索される点が優れている。2  無線通信に用いられる無線信号には 、光や電波など がある。このような無線信号を用いたネットワークで は 、固定ネットワークのように隣接コンピュータ間が 必ずし も双方向通信可能であるとは限らない。ところ が 、現在のアド ホックネット ワークにおけるルーティ ングプロトコルの多くは移動コンピュータ間が双方向 接続されていることを仮定している。本論文では 、ア ド ホックネットワーク内に片方向接続リンクが多数存 在するものと仮定したオンデマンド 型ルーティングプ ロトコルを提案する。オンデマンド 型を用いた場合の 経路探索において 、双方向接続を使用する場合の経路 探索と片方向接続リンクも用いる場合の経路探索との 相違を以下に示す。 [双方向接続リンクのみを用いるルーティング ]  ネットワーク内のすべての移動コンピュータが 送信 する無線信号の到達距離は同一であると仮定する方法 である。無線信号到達距離が等しいので、経路要求メッ セージを送信元から送信先へ配送するだけで 、送信元 から送信先への経路と送信先から送信元への経路を検. Figure 1: 双方向接続リンク [片方向接続リンクも用いるルーティング ]  移動コンピュータが 送信する無線信号の到達距離は 同一ではないと仮定する方法である。無線信号到達距 離が同一ではないとすることで 、無線信号の減衰、反 射、回折や 、移動コンピュータのバッテリ残量が異な るために無線信号出力電力が移動コンピュータごとに 異なる環境、複数の無線通信メデ ィアが混在するネッ トワーク環境に対応することが可能である。各モバイ ルコンピュータの無線信号到達距離は同一ではないと しているため、送信元からの経路要求メッセージによっ て得られる経路は送信元から送信先への経路のみであ る。よって、送信先から送信元への経路を検出するた めの手法が必要となる。2. Figure 2: 片方向接続リンク. 3. DSR. すべての移動コンピュータ間の接続が双方向であるこ とを仮定しないオンデマンド 型ルーティングプロトコル として DSR (Dynamic Source Routing) [5] プロトコル がある。DSR では、送信元移動コンピュータ S から送 信先移動コンピュータ D への経路を探索し 、検出した経 路 RS →D を用いて S が メッセージをソースルーティン グする。経路探索にはフラッディングが用いられる [4]。 フラッディングとは、message diffusion protocol [8] を 無線 LAN 環境に適用したものである。無線 LAN に利用 される無線通信メディアの多くはブロードキャストベー スであるため、ある移動コンピュータが送信した無線信 号は、その到達範囲内にあるすべての移動コンピュータ が受信することができる。ある移動コンピュータが メッ セージ m をブロード キャストし 、それを受信したすべ ての移動コンピュータが同様に m をブロード キャスト する。これを繰り返すことによって、マルチホップで到 達可能なすべての移動コンピュータに m を配送するこ とが可能である。これがフラッデ ィングである。DSR では、経路要求メッセージ RREQ をフラッディングに よって S から D まで配送するとともに、D で検出され た RS →D を S に伝えるために、RS →D を含む経路応答 メッセージ RREP をフラッディングによって S まで配 送する。以下に、DSR の経路探索プロトコルを示す。 [DSR プロト コル (図 7, 図 4)] 1. S は 、S のアド レ スを格納した経路要求メッセージ RREQ (Route Request) を S の無線到信号達範囲内. −120−.

(3) 2.. 3.. 4.. 5.. にあるすべての移動コンピュータ Mi へブロード キャ ストする。RREQ には D があて先として指定される。 Mi が RREQ を受信する。このとき既に RREQ を受 信していた場合、この RREQ を破棄する。初めて受 信する RREQ である場合、受信した RREQ に自身の アドレスを加え、Mi の無線信号到達範囲内にあるす べての移動コンピュータに RREQ をブロード キャス トする。 2. を繰り返すことにより RREQ のうちの1つを D が 受信する。このとき、RREQ には RS →D 上にある移 動コンピュータのアドレスのシーケンスが含まれる。 D は 、RS →D を含む RREP を D の無線信号到達範 囲内にあるすべての移動コンピュータ Mi に対してブ ロード キャストする。 Mi が RREP を受信する。このとき既に RREP を受 信していた場合は、この RREP を破棄する。初めて受 信する RREP である場合、Mi の無線信号到達範囲内 にあるすべての移動コンピュータに RREP をブロー ド キャストする。 4. を繰り返すことにより RREP のうちの1つを S が 受信する。これによって、S は RS →D を得ることが できる。以降、データを含むメッセージを RS →D を 用いたソースルーティングにより配送する。2 M13 M2. M12 M1. M7 M3. M11 M10. M6 M13. Md. Ms M4 M5. M8 M9. Figure 3: RREQ のフラッデ ィング. 4. LBSR. 片方向接続を含むアド ホックネットワークにおいて、 送信元 S から送信先 D までの経路情報を S が取得する ためには、S から D への経路 RS →D と D から S への 経路 RD→S が必要である。DSR では、これらの 2 つの 経路は独立なフラッディングによって求められるのに対 して、LBSR ではこれらを連結して得られるループ経路 を探索する。特に、新しく検出したループ経路が既に検 出されているループ経路の一部を含む場合、その共通部 分においては制御メッセージをブロード キャストせず、 ユニキャストで配送することによって通信オーバーヘッ ドを削減している。LBSR では、経路探索時に 3 種類の. M13 M2. M12 M1. M7 M3. M11 M10. M6 M13. Md. Ms M4 M5. M8 M9. Figure 4: RREP のフラッデ ィング メッセージ Lreq と Lconf 、Lstop を用いる。Lreq は、S から S へ戻るループ経路を探索するためのメッセージで あり、経路上にある移動コンピュータのアドレスシーケ ンスが含まれている。Lconf には、S から S に戻るルー プ上のアドレスシーケンスが含まれている。Lconf は、 このループ 上をユニキャストで配送され る。Lconf を 受信した各移動コンピュータ Mi は、Lconf のアドレス シーケンスの情報から自分の 1 ホップ先に存在する移動 コンピュータのアドレスを獲得し 、以後 Lreq メッセー ジを受信した場合、獲得した移動コンピュータにユニ キャストで送信する。Lstop は、既に送信元 S が RS →D を保持している場合、Lreq を受信するとそのループ 経 路に含まれる移動コンピュータに対して Lstop を送信す る。Lstop を受信した Mi は 、以後受信した Lreq メッ セージを破棄する。これにより、D を含むループ経路が 検出された後に、経路探索のために交換される制御メッ セージを削減することできる。 [LBSR プロト コル (図 5, 図 6)] 1. 送信元 S は Lreq メッセージのアドレスシーケンスに 自身を加え、無線信号到達範囲内に存在する移動コン ピュータ Mi にブロード キャストする。 2. 送信元 S ではない移動コンピュータ Mi が Lreq メッ セージを受信した場合、以下の手順でメッセージを処 理する。 • stop flagi =true の場合、Lreq メッセージを破棄す る。 • 自身が送信先 D であり、かつ、req flagi = true であ るならば 、Lreq メッセージを破棄する。 • req flagi =true であり、stop flagi =false である場合 − nexti =null の場合、Mi は Lconf メッセージを受 信し 、nexti が設定されるまで、経路情報を保持し 待機する。 − nexti =null の場合、設定されている送信先に対し 、 Lreq メッセージのアドレスシーケンスの末尾に自 身のアドレスを追加し 、ユニキャストで送信する。 • req flagi =false の場合、Lreq メッセージのアドレス. −121−.

(4) シーケンスの末尾に自身のアドレスを追加し 、無線 信号到達範囲内にあるすべての移動コンピュータへ ブロードキャストする。このとき、req flagi =ture と する。 3. 送信元 S ではない移動コンピュータ Mi が Lconf メッ セージを受信した場合、以下の手順でメッセージを処 理する。 • nexti =null の場合、Mi は、Lconf メッセージのアド レスシーケンスにおける Mi の次のアドレスを nexti に、S までのホップカウントを示す addr num の値 を hop counti にそれぞれ格納する。このとき、Lconf メッセージのアドレスシーケンスから自身のアドレ スを削除し 、addr num をデ クリメントした後に 、 この Lconf メッセージを nexti にユニキャストで送 信する。 • nexti =null の場合 − hop counti の値が、Lconf メッセージの addr num よりも大きい場合、受信した Lconf メッセージの アドレスシーケン スにおける Mi の次のアドレス を nexti に、addr num の値を hop counti にそれ ぞれ格納する。Lconf メッセージのアドレ スシー ケン スから自身のアドレ スを削除し 、addr num をデクリメントした後にこの Lconf メッセージを nexti にユニキャストで送信する。 − hop counti の値が、Lconf メッセージの addr num よりも小さい場合、受信した Lconf メッセージの アドレスシーケンスから自身のアドレスを削除し 、 addr num をデクリメントした後に 、この Lconf メッセージをアドレスシーケンスの先頭にある移 動コンピュータにユニキャストで送信する。. 4. Lstop メッセージを受信した移動コンピュータ Mi は、 stop flagi を true にし 、Lstop メッセージをアドレス シーケンスに格納されている次のノード に送信する。 5. Lreq メッセージを受信した送信元 S は、以下の手順 でメッセージを処理する。 • detect flag=false の場合 − 受信した Lreq メッセージのアドレ スシーケン ス に送信先 D が存在する場合、S は detect flag を true とし 、Lreq メッセージのアドレスシーケンス を Lconf メッセージに格納する。アドレスシーケ ンスから自身のアドレスを削除し 、このシーケン スに含まれるアドレスの数を addr num に格納し た後に、アドレスシーケンスの先頭にある移動コ ンピュータにこの Lconf メッセージをユニキャス ト送信する。 − 受信した Lreq メッセージのアドレスシーケンスに 送信先 D が含まれない場合、Lreq メッセージの アドレスシーケンスを Lconf メッセージに格納す る。アドレスシーケンスから自身のアドレスを削 除し 、このシーケンスに含まれるアドレスの数を addr num に格納した後に 、アドレスシーケンス の先頭にある移動コンピュータにこの Lconf メッ セージをユニキャスト送信する。 • detect flag=true の場合、Lreq メッセージのアドレ. スシーケンスを Lstop メッセージに格納する。アド レスシーケンスから自身のアドレスを削除し 、この シーケンスに含まれるアドレスの数を addr num に 格納した後に、アドレスシーケンスの先頭にある移 動コンピュータにこの Lstop メッセージをユニキャ スト送信する。 6. Lstop メッセージを受信した送信元 S は、このメッセー ジを破棄する。 M13 M2. M12 M1. M7 M3. M11 M10. Md. Ms M4. M6. M5. M13. M8 M9. Figure 5: Lreq のフラッデ ィング. M13 M2. M12 M1. M7 M3. M11 M10. M6 M13. Md. Ms M4 M5. M8 M9. Figure 6: Lconf のユニキャスト. 5. LBSR の経路検出保証. 本章では 、LBSR が経路検出保証型プロトコルであ ること 、すなわち送信元移動コンピュータ MS から送 信先移動コンピュータ MD を経て MS へと戻るループ 経路が存在するならば 、その 1 つを必ず MS が検出す ることを証明する。. −122−.

(5) [性質 1] MS から MD への経路が存在するならば 、Lreq メッセー ジは、MS から MD へ配送される。 (証明). ホップ配送によってメッセージが到達可能である。した がって、Mi は Lreq メッセージをブロード キャストす   る。また、R が存在することから無線リンク |Mi , Mi+1  が存在する。したがって、この Lreq メッセージを Mi+1 は受信する。. [性質 3]  , MD から MS への経路 R =Md(=M0 ),M1 ,· · · ,Mn−1 Ms (=Mn ) が存在するならば 、この経路上の移動コン  に送信する。 ピュータ Mi は Lconf メッセージを Mi+1. Md. Ms. Md(=M'0). Ms(=M'n) M'n-1. Figure 7: LBSR の性質 1. M'n-2. Lreq メッセージはアド ホックネットワーク内でフラッ デ ィング され る。し たがって 、MS からマルチホップ 配送によって メッセージが到達可能なすべての移動コ ンピュータへ Lreq は配送される。そのため、MS から MD までの経路が存在するならば 、Lreq メッセージは 必ず MD へ配送される。 [性質 2]  , Md から Ms への経路 R =Md (=M0 ),M1 ,· · · ,Mn−1  Ms (=Mn ) が存在するならば 、この経路上の移動コン ピュータ Mi がブロードキャスト送信した Lreq メッセー  ジを Mi+1 が受信する。. Md(=M'0). Ms(=M'n) M'n-1 M'n-2. M'1 M'2. Figure 8: LBSR の性質 2 (証明) R が存在することと性質 1 より Mi は Ms からマルチ. M'1 M'2. Figure 9: LBSR の性質 3 (証明)  , Ms  が存在 R が存在することから、無線リンク |Mn−1  し 、Mn−1 がブロード キャスト送信した Lreq メッセー  , Ms  を含む ジを Ms が受信する。これによって |Mn−1 Ms から Ms へと戻るループ経路が Ms によって検出さ れ、これに沿って Lconf メッセージが配送される。した  がって、Mn−1 は Lconf メッセージを Ms に送信する。   一方、Mi (1 ≤ i ≤ n − 1) が Lconf メッセージを Mi+1   に送信したとする。この送信は無線リンク |Mi , Mi+1  が存在し 、かつこれを含む Ms から Ms へと戻るループ 経路が Ms によって検出され 、これに沿って Lconf メッ セージが配送されるときのみである。したがって 、こ  を通るマルチホップ配送に のとき Ms は Mi から Mi+1 よってメッセージが到達可能である。そのため、性質 2  によって Mi が Mi−1 から受信した Lreq メッセージは、  Mi のブロード キャスト送信か検出済み経路に沿ったユ ニキャスト送信のいずれかを経て Ms へ到達する。した  がって、Mi−1 は Lconf メッセージを Mi に必ず送信す る。以上により、すべての Mi (1 ≤ i ≤ n − 1) は Lconf  メッセージを Mi+1 に送信する。 [性質 4]  , MD から MS への経路 R =Md(=M0 ),M1 ,· · · ,Mn−1  Ms (=Mn ) が 存在するならば 、Ms が 送信した Lreq メッセージの少なくとも 1 つは LBSR プロトコルによっ て Md を経て Ms へと到達する。. −123−.

(6) Md(=M'0). Ms(=M'n) M'n-1 M'n-2. M'1 M'2. Figure 10: LBSR の性質 4 (証明) 性質 1 より、Ms が送信した Lreq メッセージを Md は受 信し 、これをブロードキャスト送信する。また、R が存 在することから、無線リンク |Md , M1  が存在する。以 上により、Ms が送信した Lreq を M1 が受信する。一 方、性質 3 より、M1 は Lconf メッセージを必ず送信す ることから、M1 が受信したすべての Lreq メッセージ は Ms へ配送される。以上により、Ms が送信した Lreq メッセージの少なくとも 1 つは LBSR プロトコルによっ て Md を経て Ms へと到達する。2. 6. まとめと今後の課題. 本論文では 、片方向リンクを含むアド ホックネット ワークにおいて、送信元移動コンピュータを含む経路を 検出するルーティングプロトコルである LBSR が、送信 元移動コンピュータから送信先移動コンピュータまで到 達可能である場合、検出された経路の 1 つには送信先移 動コンピュータが含まれることを証明し 、LBSR が検出 保証型ルーティングプロトコルであることを示した。今 後は、片方向リンクもメッセージ配送経路として使用す るアド ホックルーティングプロトコルである DSR との 比較を以下の評価により行なう。比較方法はシミュレー ションを用いる。 • ノード 台数と接続性の関係 • ノード 台数、双方向リンクの割合、経路探索回数と制 御メッセージ数、経路探索時間の関係 • ノード 台数、双方向リンクの割合、各移動コンピュー タの移動速度とキャッシュの有効数の関係. [3] Online Manual “socket,” Red Hat Linux. [4] Corson, M.S. and Ephremides, A., “A Distributed Routing Algorithm for Mobile Wireless Networks,” ACM Journal of Wireless Networks, vol. 1, No. 1, pp. 61–81 (1995). [5] David, B., David, A., Hu, Y.C., Jorjeta, G. and Jetcheva, “The Dynamic Source Routing Protocol for Mobile Ad Hoc Networks,” Internet Draft, draft-ietfmanet-dsr-10.txt (2005). [6] Hedrick, C., “Routing Information Protocol,” RFC 1058 (1988). [7] Jiang, M., Li, J. and Tay, Y.C., “Cluster Based Routing Protocol(CBRP) Functional Specification,” Internet Draft, draft-ietf-manet-cbrp-00.txt (1999). [8] Moses, Y. and Roth, G., “On reliable message diffusion.” Proc. of the 8th ACM Symposium on Principles of Distributed Computing, pp. 119–128 (1989). [9] Moy, J., “Open Shoutest Path First specification,” RFC 1131 (1989). [10] Perkins, C.E., “Ad Hoc Networking,” Addison-Wesley (2001). [11] Perkins, C.E. and Bhagwat, P., “Highly Dynamic Destination-Sequenced Distance-Vector Routing (DSDV) for Mobile Computers,” ACM SIGCOMM’ 94, pp. 234–244 (1994). [12] Perkins, C.E. and Royer, E.M., “Ad-hoc On-Demand Distance Vector Routing,” Proc. of IEEE 2nd Workshop on Mobile Computing Systems and Applications, pp. 90–100 (1999). [13] Sagawa, Y., Asano, T. and Higaki, H., “LoopBased Source Routing Protocl for Mobile Ad-hoc Networks,” Proc. of the 17th International Conference on Advanced Information Networking and Applications (AINA2003), pp. 834–837 (2002). [14] 卯木, 桧垣, “LBSR プロトコルのメッセージ数削減手法,” 情報処理学会研究報告, (to appear). [15] 佐川, 桧垣, “ループ経路接合によるアド ホックルーティ ングプロトコル (C-LBSR),” 情報処理学会第 64 回全国 大会論文集, No. 3, pp. 317–318 (2002). [16] 西澤, 萩野, 原, 塚本, 西尾, “アド ホックネットワークに おける片方向リンクを考慮したルーティング方式,” 情報 処理学会論文誌, vol. 41, No. 3, pp. 783–791 (2000).. References [1] “Radio Equipment and Systems (RES); HIPERLAN,” ETSI Functional Specifications (1995). [2] “Wireless LAN Medium Access control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications,” Standard IEEE 802.11 (1997).. −124−.

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