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道路橋RC床版の補強と再劣化過程に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

道路橋RC床版の補強と再劣化過程に関する研究( はしがき

)

Author(s)

小柳, 洽

Report No.

平成7年度-平成8年度年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2)

 課題番号07835002) 研究成果報告書

Issue Date

1996

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/278

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

1. はしがき ト 各種のコンクリート構造物が重要な社会資本として建設され蓄積されてきている中 で、構造物の維持管理の重要性とともに、これらコンクリート構造物の時間経過に伴っ て生じる劣化損傷の問題が大きくクローズアップされてきている。特に、交通荷重の増 加と重量化によって交通荷重を直接受け持つ道路橋床版の劣化が問題となっているが、 さらに規格荷重の増大を踏まえて、特に長期間の交通規制によって十分な補強や打ち替 えを行うことが困難な高速道路橋の床版を対象として、緊急かつ効果的な手段による床 版の補強対策が強く要望されてきている。とりわけ、従来から行われてきた鋼板接着に よる補強が一時しのぎ的であること、夜間作業で行われてきた上面増厚工法が施工がら みで必ずしも接着層の接着に信頼が置けないことが判明したことなどから、薄層のプレ キャスト板を劣化した床版の上面にエポキシ横月旨で接着して補強するいわゆるD-RAP 工法(DeckRestorationbyAdhesivePanels)が開発されている。このD-RAP工法は、 力学的に床版の剛性を増大すると共に、接着樹脂層が防水層の役割も果たし効果的であ る。 一方、構造物の維持管理の上からは、床版をはじめとする構造部材の劣化の過程をよ り正確に求め、適切な点検の下に時宜に応じた適切な補修・補強を行い、構造物の寿命 を延ばすことが重要であり、各種構造部材の劣化過程の研究がされてきている。さらに すべての構造物・部材は、多かれ少なかれ、時間の経過とともに劣化が進行するため、 補修・補強を行った部材においても、さらにそれらの再劣化が生じる。このため、補強 を行った部材の特性を、補強引張り特性についての時の劣化の程度と関連させて求めて 置くことも、最適時期の補強の観点からは検討に催すると考える。 床版自体の代表的な補修・補強工法には、この鋼板接着工法、上面増し厚工法、D-RAP 工法の他力ーボンシート接着工法などがあり、これらの補強に対する力学的なコンセプ トは、引張り側の補強筋の増強を考えるか、増厚による剛性の増加を考えるかが異なっ ているため、本来的に床版の補強のあり方と関係して、この2つの補強方法の相違を明 確にしておくことが重要である。また、いずれにせよ、補強を行った床版についても新 設の床版と同様に、その劣化過程を求める必要がある。RC床版は3次元的な広がりを 持つ部材であり、その破壊過程は複雑であるが、道路橋床版については特に載荷重の大 きさの他に、荷重の作用点が変化することと水の存在の影響が大きいことが判明してい る。 本報告書は、平成7、8年度において、特にD-RAP工法によって補強した橋梁床 版を中心として、劣化床版の補強効果と、補強床版の破壊過程について検討した結果を まとめたものであり、さらに、D-MP工法を引張り部の補強に用いる検討や、基礎とな るコンクリートの引張り特性についての検討を加えている。

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