平成 27 年度北陸大学
実務実習指導者研修会
報告書
はじめに
実務実習も平成 27 年度で 6 年目を向かえ、円滑な実習が実施されてお
りますが、まだまだ課題も多く、より良い実務実習を行うためには学生
を受け入れて頂く実習施設の先生方との連携を密にしていく必要があり
ます。
また、平成 27 年度の入学生から、6 年制薬学部の新コアカリキュラム
が始まります。新コアカリキュラムの学生が実務実習を行うのは平成 31
年度となりますが、大きな改訂となり、その準備も始めていく必要があ
ります。
北陸大学では、平成 25 年度から石川県薬剤師会と合同で実務実習に関
する意見交換会をワークショップ形式で行っており、その成果も現れて
来ています。本年度は、本学学生の実務実習受け入れ施設である北陸 3
県の病院および薬局の指導薬剤師の先生方にお集まりいただき、本学の
「実務実習連携体制」
、新コアカリキュラムに基づく「薬学実務実習に関
するガイドラインの説明」、「臨床教育に関する本学の取り組み」、「実務
実習アンケート結果」等について説明および討論を行いました。
本研修会の結果を基に、より充実した実務実習に向けて取り組んで行
きたいと思います。
今後とも後進の薬剤師教育にご尽力賜りますようお願い申し上げます。
北陸大学実務実習委員会
委員長 野村政明
目次
平成 27 年度 北陸大学実務実習指導者 --- 3
研修会プログラム
参加者名簿 --- 4
配布資料、開会挨拶 --- 5
北陸大学実務実習連携体制について --- 6
新コアカリキュラム --- 24
-実務実習に関するガイドラインについて-
事前学習の現状とこれから --- 67
施設アンケート結果について --- 68
実務実習における今後の方向性 --- 82
付録(研修会の様子) --- 87
平成 27 年度 北陸大学実務実習指導者研修会プログラム
日時:平成 27 年 4 月 29 日(水)10:00~15:30
場所:北陸大学薬学部第 2 薬学棟 101PN 講義室
9:30 受付開始
10:00 開会挨拶
10:15 北陸大学実務実習連携体制について
説明・意見交換
10:40 新コアカリキュラム-実務実習に関するガイドライン
について-
説明・意見交換
11:40 事前学習の現状とこれから
説明・意見交換
12:20 昼食
13:10 施設アンケート結果説明
13:30 施設アンケート結果について
意見交換
14:30 休憩
14:40 実務実習における今後の方向性
説明・意見交換
15:20 まとめ、閉会の挨拶
15:25 石川県薬剤師会からの案内
15:30 終了
参加者名簿
石川県薬剤師会 53 名、石川県病院薬剤師会 24 名、富山県薬剤師会 11 名、富山県病院薬剤師 会 4 名、福井県薬剤師会 9 名、福井県病院薬剤師会 6 名、北陸大学 25 名、計 132 名 桶田 あゆみ フラワー薬局 河原 昌美 金沢市立病院 青山 睦美 みどり薬局 金田 孝子 アカンサス薬局 中川 佳寿美 フラワー薬局 今井 富紀子 金沢市立病院 嶋田 千穂 福井調剤薬局 吉藤 茂行 石川県薬剤師会 栄田 佳子 平和町菜の花薬局 向 一美 KKR北陸病院 今庄 恵子 泉野出町らいふ薬局 竹井 雅子 平和町薬局 近澤 明 公立松任石川中央病院 荒木 隆一 市立敦賀病院 大中 禎子 大中薬局 三浦 智子 北陸薬局 藤田 毅 公立松任石川中央病院 佐野 正毅 福井県済生会病院 丸山 昌彦 沖町みらい薬局 北山 朱美 メディ菊川薬局 高田 直子 小松市民病院 中根 論士 福井県済生会病院 立岡 邦生 堅田みらい薬局 佐藤 智美 メディ菊川薬局 丸谷 敦子 小松市民病院 徳村 博子 福井循環器病院 神原 庸光 かんばら薬局 二木 結果里 メディ菊川薬局 宮田 久恵 地域医療機構 金沢病院 小川 純也 福井赤十字病院 出島 圭香 京町とくひさ薬局 米島 聡 もりの里はなの木薬局 岡田 守弘 地域医療機構 金沢病院 谷澤 範彦 福井赤十字病院 中村 郁代 クォール薬局磯部町店 北島 峰子 八ツ矢はなの木薬局 成田 素子 鞍月あおぞら薬局 草野 節子 吉竹らいふ薬局 三浦 清志 あすか薬局砺波店 三浦 雅一 薬学部長 西田 裕子 鞍月あおぞら薬局 吉野 博之 吉野薬局 高松 宏成 あすか薬局波岡店 野村 政明 実務実習委員会 徳井 裕隆 兼六薬局 中谷 隆正 瑠璃光薬局 山本 一郎 高岡薬局 上森 良男 実務実習委員会 岡島 正 小立野台コメヤ薬局 黒田 敦札 瑠璃光薬局 田中 晶子 たなか薬局 尾山 治 実務実習委員会 瀧本 亨 小立野薬局 道場 智美 若草あおぞら薬局 廣瀬 由香里 チューリップ大山薬局 久保田 洋子 実務実習委員会 高多 健一 小立野瑠璃光薬局 喜多 史子 若葉らいふ薬局 山崎 直子 チューリップ砺波薬局 古林 伸二郎 実務実習委員会 森 光世 小松あおぞら薬局 池田 智恵子 わかひの薬局 湖間戸 俊輔 チューリップ埴生薬局 髙瀬 久光 実務実習委員会 佐倉 有紀 佐倉薬局 板井 美江 わかひの薬局 西野 優子 西野薬局アピタ店 大本 まさのり 実務実習委員会 西本 千枝子 すずらん薬局 澤野 輝夫 わかひの薬局 青木 美穂 ハート薬局東太閤山店 杉山 朋美 実務実習委員会 片田 真也 大徳はなの木薬局 中川 泰子 わかひの薬局 吉田 真吾 フジムラ薬局 興村 桂子 実務実習委員会 上山 小草 田上はなの木薬局 吉田 美穂 フジムラ薬局 高野 克彦 実務実習委員会 卯尾 伸哉 田上はなの木薬局 西村 勲 浅ノ川総合病院 松原 京子 実務実習委員会 梶山 恵美子 玉川町薬局 森戸 敏志 石川県済生会金沢病院 鍛治 洋樹 厚生連滑川病院 川田 幸雄 実務実習委員会 橋本 篤子 玉川町薬局 岡田 久美 石川県済生会金沢病院 五十嵐 諭二 富山県済生会病院 毎田 千恵子 臨床薬学教育センター 小山 由紀子 津幡あおぞら薬局 虎瀬 和子 石川県立中央病院 松森 智士 氷見市民病院 岡本 晃典 臨床薬学教育センター 山口 弘美 てまり下牧薬局 大田 栄一 加賀市民病院 守内 匡 北陸中央病院 荒川 由紀美 臨床薬学教育センター 藤田 由 てまり薬局 宮東 剛文 金沢医科大学病院 佐藤 栄子 臨床薬学教育センター 奥村 美津代 てまり涌波薬局 高橋 喜統 金沢医科大学病院 上原 敏 あおば薬局田原町店 宇佐見 則行 薬学部教員 宮河 哲夫 トラヤ薬局 西川 美香子 金沢医科大学病院 大久保 小百里 今立らいふ薬局 池田 啓一 薬学部教員 藤澤 美和 菜の花薬局 宮東 利恵 金沢医科大学病院 篠田 秀幸 エンゼル調剤薬局 光本 泰秀 薬学部教員 針田 昌子 菜の花薬局 戸塚 弘幸 金沢医科大学病院 木村 久美子 木村薬局 木藤 聡一 薬学部教員 能村 朋子 能村薬局 長岡 宏一 金沢医療センター 木村 嘉明 水仙薬局 劉 園英 薬学部教員 今村 信雄 箔山堂作見薬局 河崎 文洋 金沢医療センター 岩﨑 満子 すみれ薬局 倉島 由紀子 薬学部教員 坂内 聡 橋場町あおぞら薬局 石田 奈津子 金沢医療センター 前川 泰子 ファーマみらい 全快堂薬 局中藤店 武本 眞清 薬学部教員 間瀬 広樹 金沢医療センター 山崎 眞津美 薬学部教員 田淵 克則 金沢医療センター 石川県薬剤師会 北陸大学 福井県病院薬剤師会 富山県病院薬剤師会 福井県薬剤師会 石川県病院薬剤師会 富山県薬剤師会配布資料
z 第 100 回薬剤師国家試験問題 z 薬学実務実習に関するガイドライン z 訪問指導マニュアル z 訪問報告書 z 連絡票、施設アンケート(集計結果・問題点)開会挨拶
<北陸大学実務実習委員長 野村 政明教授> 実務実習への御礼を述べた後、本会の趣旨について説明があった。 <北陸大学薬学部長 三浦 雅一教授> 実務実習の協力に謝辞があり、この研修会はこれまではワークショップ形式で行ってきた が、今回は講演および討論形式となったので、活発な意見交換をお願いすると述べられた。 新コアカリキュラムではこれまで以上に実務実習の重要性が示されており、教育が 4 年制か ら 6 年制になった意義が実務実習にあると言える内容となっている。薬剤師国家試験問題で は学校薬剤師など実務に関する問題も出題されており、薬-薬連携によるレベルの高い実務実 習をお願いしたい。 <石川県薬剤師会副会長 三浦 智子先生> 本会は昨年度まで石川県薬剤師会と北陸大学とがワークショップで開催していた。今回も 活発な討論により、有効に時間を使っていただきたい。北陸大学実務実習連携体制について
はじめに (1)今年で6年目の実務実習 (2)対象学生数が 109 名。期別の人数は、Ⅰ期 73 名 Ⅱ期 109 名 Ⅲ期 36 名 (3)金沢医科大学病院の実務実習は各期 20 名(計 60 名)その他、石川県内の 12 病院で実 習を実施 (4)富山県・福井県出身学生は、ふるさと実習を行う (5)他大学からの北陸地区へのふるさと実習生は、石川県が 4 名、富山県は 6 名、福井県が 9 名(計 19 名) (6)施設訪問回数については、全国各地でいろいろな意見が出ていますが、本学では、当面 は3回を維持します。 平成 27 年度実習施設訪問時期の基本日程 事前訪問 初期訪問 中期訪問 後期訪問 緊急 訪問 (3~4 週) (7~8 週) (10~11 週) 第Ⅰ期 ~5/8(金) 5/25(月)~ 6/5(金) 6/22(月)~ 7/3(金) 7/13(月)~ 7/24(金) 随時 第Ⅱ期 適 宜 9/24(木)~ 10/2(金) 10/19(月)~ 10/30(金) 11/9(月)~ 11/20(金) 第Ⅲ期 適 宜 1/21(木)~ 2/3(水) 2/18(木)~ 3/2(水) 3/10(木)~ 3/23(水)
【1】
担 (1)実 形 標を モニ また が期 (2)学 実務実習 担当教員の 実習の遂行 形成的評価と を示したうえ ニターし、確 た、結果とし 期待できる。 学生の実習進 習連係体制 実務実習施 と形成的評価 とは「学生 えで、それ 確実に身につ して望ましい 進行状況の把 施設への訪問 価の達成度 の学習を支 に向けて学 つけていくこ い評価が得 把握と対応 問と学生指導 を確認する 支援するため 学習をするな ことを点検 得られること およびメン 導の目的 。 めの評価」で なかで、その しながら進 で、学生の ンタルケアを であり、学生 の進捗状況を んでいこう の学習意欲は を行う。 生に具体的な を学生自身や という評価 はさらに高ま な到達目 や教員が 価である。 まること【2】実務実習開始前
事前訪問 (注:年度初の実習施設を対象として実施) (1)訪問前 a.訪問日時のアポイントをとる。 ① 電話にて訪問許可、訪問日時を伺い、訪問までに実習スケジュールの準備をお願いす る。但し、忙しい時間帯(9:30~12:00) 電話は避ける。 ② 訪問予定(日時・交通手段)をセンターに報告する。 b. 実務実習委員会から資料(1期分)を受け取り、必要事項を記入する。 《施設宛に提出する資料》 1.履歴書(裏面の教員欄に記入) 2.誓約書(誓約書のコピーと誓約内容説明文書) 3.全般的評価表(学生人数分) 4.臨床薬学教育センター連絡カード(名刺大) 5.身体検査証明書(Ⅰ期は大学から郵送) 6.感染症抗体価・ワクチン接種歴確認表(病院のみ) 7.連絡票 8.全般的評価返送用封筒 参考資料:『訪問施設について』の情報c.学生と事前面談 ① 通学時の服装(スーツ着用)について確認する。 ② 通学方法を確認する。 ③ 日報の記載や到達度評価の記入について確認する。 ④ 週1回程度は実習の状況、メンタルな変化がないかなどを実習システムのメッセージ などを利用して報告をするように要請する。 ⑤ 欠席・遅刻は認めない旨を説明する。(補習の有無) ⑥ 休む場合の連絡方法について確認する。 ⑦ その他、施設に確認したい事項を聞く。 欠席・遅刻の連絡について □欠席・遅刻 原則として認めていない。欠席分は、補習・残務などで補う。 □欠席・遅刻の連絡方法 ① 実習施設には、適切な時刻に電話で連絡する。(特に施設の指定がある場合は従う) ② 大学へは [email protected] に以下の要領でメールする。携帯からでも可。 件名:欠席(遅刻/早退/振替)の連絡 本文: 1. 学籍番号 2. 氏名 3. 実習先 4. 理由 ①②の両方ともに連絡する (2)事前訪問時 教員の服装はスーツ等を着用し、ネームプレート(ID カード)を付ける。 a.指導薬剤師に資料《施設宛に提出する資料》※Aを渡す。
b.指導薬剤師と面談する。(事前訪問チェックシートに従って) ① 学生の通学時および実習時の服装、通学方法、初日の時間と場所、その他注意事項を 確認する。 ② 実習システムの使用について確認する。(途中からの使用も可能、ID・パスワードは随 時メールにて配信可能) ③ 実習内容を確認する。 (1)スケジュール表を受け取る。実習日時と SBO 項目・部門・担当者が特定できるもの (2)日誌は毎日の記載を原則とする。 (3)施設の業務状況、指導体制等を確認する。日常的な指導は、認定を持つ指導薬剤師だけ に限らない。指導薬剤師が休暇であっても、実習は行うことは可能。医師、看護師、検 査技師などコメディカルに依頼することもある。 (4)施設でのパソコン環境を確認する。(指導薬剤師と学生の利用の可否) (5)相互の連絡方法を確認する。(システム、メール、電話等) (6)無断欠席、長期欠席の場合はセンターへの連絡を依頼する。 (7)第Ⅰ期の身体検査証明書は大学から郵送することを伝える。 (8) 学生の事前訪問について確認する。 事前訪問する/事前に電話連絡する/事前連絡は不要 ④ 実習終了後に実習報告会(各研究室と薬剤師会主催)があることを伝え、発表内容に個人 情報等が含まれていないことを確認して頂くように依頼する。また、薬剤師会主催の報告会 についての問い合わせは薬剤師会へしていただくよう伝える。 ⑤ 次回の訪問(初期訪問)について話し合う。
(3)訪問後 a.学生と面談 ① 事前訪問について施設の意向を伝える。 (1)事前訪問を施設側が望む場合 ◎ 同一施設で 2 名以上実習する場合は代表者を決める。 ◎ 実習学生(代表者)は日程について電話でアポイントをとり、訪問する。 (2)事前に電話連絡する場合 ◎ 実習学生(代表者)は電話で挨拶する。 (3)事前連絡不要の場合 ◎ 諸注意を伝える。 ② スケジュール表を学生に渡す。 ③ 実習時の服装、通学方法、初日の時間と場所、その他注意事項を伝える。 ④ 施設から学生への要望事項 b.教員の手続き 訪問指導報告書と事前訪問チェックシートをセンターに提出する。
【3】実務実習開始後
(1)実習期間を通して行うこと a.実習記録の確認 ①日報の記載確認 (1)日報は毎日記載し、週末に実習の状況とともに記載した旨を担当教員に報告する。 (2)日報は成績評価の対象となり、薬剤師からのフィードバックとしても活用される。 (3)実習開始後、報告がない場合は担当教員から連絡を取り、強く注意する。②到達目標(SBOs)の自己評価を入力確認 少なくとも週末には自己評価を入力する。入力がない場合は入力するように指導する。 b.学生との情報交換 システムのメールを利用して、日報の内容や学習状況、学生の体調・疲れ・精神状態を 把握し、必要ならば対応する。 c.トラブルに対処する。 ① 指導薬剤師または学生から、苦情や訴えがあった場合、実習施設を訪問し指導薬剤師、 学生と二者あるいは三者面談を行う。 ② 内容によっては、電話で対応も可。 ③ 訪問する場合はセンターに連絡・報告する。(情報の共有と観察) (2)初期訪問 a.訪問前 ① 訪問のアポイントをとる。 ② スケジュール表を参照し、進捗状況を確認する。 ③ 実習日誌を読む。 ④ 話し合う内容について検討しておく。 ◎ 特に学生の身体的・精神的状況に注意する。 b.訪問時 ① 学生との面談(できれば指導薬剤師のいないところで話す。) (1)スムーズに実習に参加できているのか確認する。 (2)必要ならば、日誌の書き方、内容に対して改善を指導する。 (3)精神的な面について観察し、必要ならばケアする。 (4)システム上の「自己紹介・自己目標」の自己目標に対する到達度を記載するように伝え る(4 週・8 週・11 週経過後)。注)学生に対し指導薬剤師の評価を不必要に伝えない。
② 指導薬剤師との面談 (1)実習スケジュール及び実習の進捗状況を確認する。 (2)学生の学習態度を確認する。 (3)実習施設との協議・検討が必要な事項がないかを確認する。 (4)次回の訪問について話し合う。 ③ 三者面談(必要に応じて) (1)実習状況について確認 (2)実習スケジュールについて (3)精神的な問題があれば解決法を話し合う。 c.訪問後 初期訪問チェックシート兼訪問指導報告書を学務課に提出する。 (3)中期訪問 a.初期訪問のa.b.と同様にアポイントをとり、準備・面談する。 ① この時期に重要なことは学生の到達度・学習状況を把握すること。不十分な項目につ いて、さらなる実習が必要な場合、学生と協議し、指導薬剤師に申し出る。 ② 指導薬剤師が学生の態度などに不満を持っている場合はこの時点で対処する。 ③ 実習施設との協議・検討が必要な事項がないかを確認する。 ④ 対応できないコアカリ項目があると相談された場合はセンターに連絡する。 ⑤ 必要があれば三者面談を行う。 b.訪問後 中期訪問チェックシート兼訪問指導報告書を学務課に提出する。
(4)後期訪問 a.初期訪問のaと同様にアポイントをとり、準備・面談する。 ① 病院では最終報告会(症例報告等)を行うことが多い。参加を要請された時は、その 時期に合わせて訪問し、報告会に参加することが望ましい。 ② 学生の課題修得状況の最終確認。(見学、学生との面談、指導薬剤師との面談) ③ 全般的評価について話し合う。評価結果の記入と郵送を依頼する。(必要に応じて、指 導薬剤師の評価に関する意見交換及びその対応をおこなう) ④ その他実習終了時に実習施設との協議・検討が必要な事項がないかを確認する ⑤ 次の期に実習学生の予定があれば、この訪問時に学生履歴書・評価表など資料を持参 し、渡してもよい。(次期実習学生までの期間が長いときは、後日センターに郵送を依頼 してもよい) b.訪問後 後期訪問チェックシート兼訪問指導報告書に提出する。特記事項に全般的評価について話 し合った内容を記入する。
【4】実習終了後
(1) 指導薬剤師は実習終了後3週間以内に全般的評価表を本学に郵送する。但し、実習 システム未使用者は評価表も郵送する。 (2) 学生は実習記録を提出し、終了とする。 (3) 実習終了後に大学および学生本人からの礼状を発送する。 (4) 学生の評価【5】欠席・早退・遅刻対応
(1) 欠席・遅刻は原則認めないが、忌引き・病欠は避けられない。 (2) 欠席・早退・遅刻した場合は以下のような対応で該当する実習時間に充当させる。 ① 欠席・早退・遅刻した時間に相当する時間の実習を追加する。 なお、追加実習は指導薬剤師が課題を出すが、必ずしもつきっきりの指導を求め るものではない。 ② 時間外・土日曜日に行われる研修会・講演会への参加時間を実習時間として充て ることも可とする。 ③ 欠席・早退・遅刻した時間に実習する予定であった課題について、自学自習しレ ポートを提出することで充当させることも可とする。【6】成績評価
(1)指導薬剤師評価 40%(SBOs 形成的評価,全般的評価:積極性、態度、基礎知識など) (2)施設担当教員 30%(出欠・遅刻、日誌の作成状況、実習状況、施設での態度、施設で の発表など) (3)実務実習委員会委員 20%(提出物など) (4)研究室担当教員 10%(実習状況、研究室での発表のまとめ方・態度・質疑応答など)【7】トラブルが起こった場合の対応について
何らかの問題が発生した時は、時期を選ばず速やかに対応する。担当教員が対応できない ときは、実習地区責任者に相談する。学生の性格・日常生活態度などは所属研究室の指導教 員に相談することも重要となる。(1)問題・トラブルの発生を未然に防ぐため、実習施設・学生との連絡手段を確立する。 ・問題・トラブル、病気、事故、その他の理由により学生が実習を休んだ場合の連絡方 法を確立する。 ・無断欠席は緊急対応の必要がある可能性がある。 ・以上の情報を学生、実習施設へ周知する。 (2)情報の共有化 電話、メールによる連絡(定期的及び臨時)、施設訪問による面談(定期的及び臨時) により行う。場合によっては、土曜日などに学生と大学で面談することも考慮する。 (3)学生と大学との連絡 学生のメンタルケアが必要な時は、実習施設担当教員と所属研究室教員・実務実習委 員会が相互に連携して行う必要がある。センター窓口は学生相談室としての機能を持つ。 (4)問題・トラブルが起こってしまった場合の対応・措置方法 実務実習において、緊急事態及び問題・トラブルが発生した場合は、実務実習委員会 と情報収集及び対応方法の協議を行う。 (5)学生が原因の問題・トラブル 指導薬剤師と協議し、学生と話し合い、状況を把握し対応策を検討する。 (6)実習施設、指導薬剤師、職員が原因と考えられる問題・トラブル ① 実務実習委員会と連携して対応する。 ② ハラスメントがあったとの訴えがあった場合は、迅速かつ慎重に対応する。 ③ 場合によっては、実習中止も検討する。 ④ 問題・トラブルの解決・解消に至らない場合は、実務実習委員会は該当する薬剤師 会・病院薬剤師会、または北陸地区調整機構のトラブル対策委員会に対応を依頼するこ とも検討する。 (7)問題・トラブルが発生した場合には、その対応・措置及びその経過・結果について実務 実習委員会に報告する。
(8)問題・トラブルについては、個人情報の保護に留意の上、可能な限りの情報を教授会・ 調整機構に報告する。
【8】実務実習に関して大学が加入している保険概要
(1)学生教育研究災害傷害保険(略称「学研災」) (2)学研災付帯賠償責任保険(略称「学研賠」)【9】その他
(1)施設訪問時には、必ずスケジュールや日誌から実習状況を確認し、スケジュールに遅延 等がみられる場合には、その後の対応について、指導薬剤師と話し合ってください。 (2)また、訪問前には、SBOs の評価を確認し、指導薬剤師と学生との評価に大きな食い違 いがある場合は、指導薬剤師や学生と面談してその食い違いの原因を確認してください。 (3)学生との2者面談ができる空間がない場合は、自動車内など薬局外での実施も考慮して ください。 (4)セクハラ・パワハラ、薬剤師との相性などで、実習が困難な場合は、地区責任者あるい は臨床薬学教育センター(センター)まで連絡ください。 (5)学生をアルバイトのように取り扱っていたり、自習ばかりさせて、実際の処方に触れさ せてもらえない、服薬指導を全くさせてもらえない、などの施設があれば、学生からで きるだけ早く聞き取り、地区責任者あるいはセンターに連絡してください。 (6)実習終了後の学内での報告会は、研究室単位で実施して頂きたいので、ご協力をお願い します。各研究室主宰教員は、担任の学生の発表内容とプレゼンテーション(能力、態 度)を評価願います。 (7)実習期間における就職活動については、原則禁止いたします。 (8)実習期間におけるアルバイトも、禁止いたします。(9)学生の持病について、予め申し出のあった学生からの情報提供は行いますが、学生との 面談時に再度確認してください。 (10)指導薬剤師の勤務体系について、指導薬剤師が不在の状態で実習が行われていないこ とを確認して下さい。(週に5日以上いて、指導することが基本) (11)薬剤師会主催の報告会について薬局訪問時に指導薬剤師や学生から尋ねられたら、積 極的に発表するよう助言願います。 (12)実習時間は 9:00~17:00、8:30~17:00 が基本。実習時間が不足する場合は、土曜日・ 時間外・研修会参加・課題等で補填してください。
【10】連絡窓口について
臨床薬学教育センター(9:00~17:00) 電話番号 : 076-229-6251 e-mail : [email protected] 17:00~翌 9:00 は留守番電話になり、急用の場合に連絡する携帯電話の番号を知らせる。 上記の電話番号・メールアドレスを登録すること<意見交換>
【水仙薬局 木村先生】 大学の施設担当教員は、実務実習指導・管理システムで作成された実習スケジュールをチ ェックするとの事であったが、具体的にどのようなチェックをされるのか? ↓ (野村) 実習スケジュールは、施設側の指導薬剤師によって作成された一つの教育カリキュラムで あり、個々の施設の状況に応じて吟味された内容になっていると考えている。実習の進捗は、 服薬指導の対象となる患者の選定や学生の知識・技術レベルに合わせる都合上、多少変更が あるものと思われるが、事前に吟味された内容の実習を完了させるためにも早い段階で大き な遅れがあるかないかを施設担当教員が確認する。 【水仙薬局 木村先生】 時間外の研修(勉強会)に参加する場合の例として、欠席などによる補習が挙げられた。 欠席に伴う補習とは別に、時間外の研修を行いたいと思っているが、どのように対応すべき か? ↓ (野村) 時間外の研修を強制すると、学生が不満を感じ問題となる場合がある。しかし、それらの 研修は学生にとって教育上プラスであることから、学生から同意が得られ、積極的に参加の 意思を示しているようであれば参加は可能と考えている。【水仙薬局 木村先生】 実習終了後の成績評価において、指導薬剤師の評価は全体の 40%であるとの説明があった が、これについて知らなかった。以前からこのような評価割合があったのか? ↓ (野村) 以前から評価割合があったが、以前は、指導薬剤師の方が学内教員よりも評価割合を少し 高く設定していたが、最終的な評価は大学が行うべきものであり、昨年度から学内教員の比 率を高くしている。なお、評価方法・割合は本年度よりシラバスに記載し、公表している。 【水仙薬局 木村先生】 実習終了後に研究室で発表を行っているとの説明があったが、発表は義務か? また、県 薬剤師会で開催している発表会の内容と異なる内容で行っているのか? ↓ (野村) 本学ではその期に行っている実習を研究室内で担任教員の指導のもとで発表(報告)させ ている。研究室では、病院および薬局実習の一方を終えた学生、これから初めて実習に参加 する学生もいて、発表を通して、実習の様子や他施設の実習内容を知ることができる。発表 の形式は研究室によって多少異なっており、おそらく県薬剤師会での発表内容のままの場合 もあると思われるが、基本は実習中に考えたことや学んだことなどを加えた内容を発表させ ている。
【金沢市立病院 河原先生】 大学と病院実習とで教育が重複しないように、大学でどのくらい学んだかを知るための資 料を見せて欲しい。病院でしか行えない業務などについて実習で教えたい。 ↓ (野村・久保田) 6 年制開始時には事前学習で行った資料を実習に持参するよう指導していた。臨床教育、 事前学習(学内)から実務実習(病院・薬局)へと実習の流れがあることから、現在大学で はポートフォリオというもので、学生がどれくらい学べたかの情報を収集し、実習施設と情 報収集を共有するように準備を進めている。 【メディ菊川薬局 北山先生】 実習スケジュールは、実習管理システム中でスケジュール表を作成してから、一旦エクセ ルファイルにエクスポートし、プリントアウトして学生に書類を配付している。実習スケジ ュールの作成時、SBO が不足しないよう実習するため、コマ数は確保してオリジナルの実習 を組み入れているが、他の施設ではどのような工夫をしているのか? ↓ (野村) 実習スケジュールは各団体、あるいは日本薬剤師会や日本病院薬剤師会が作成しているス ケジュールをベースとしていることが多いと思われるが、実習管理システムでも施設オリジ ナルの実習を組み入れて自由にスケジュールを作成することができる。システムの使い方に 関して、必要があればシステムの操作に関する研修会を行う。
【アカンサス薬局 金田先生】 実習後の報告会について、病院実習では薬剤部で実習期間の終わりの段階で報告会をされ ている。また薬局実習では県薬剤師会が主催して報告会を続けており、大学の研究室でも実 習後に発表会が行われているとのことであるが、発表のためのパワーポイントの使い方を忘 れた学生や発表の形式がわからない学生もいる。実習の開始前にパワーポイントの使い方や 発表形式など基礎的な教育も大学で行って欲しい。 ↓ (野村) グループ発表などを行い、発表する機会を与え、「発表」といった事前教育も大学で行って いる。しかし、全ての学生に発表する機会がない場合もあり、発表に慣れていない学生も一 部にいる。大学での更なる取り組みが必要であると考えているが、発表会等のパワーポイン トの作成などについて、必要があれば施設担当教員に学生の発表に関するアドバイスを行う よう依頼して下さい。